JPH05135456A - リニヤスケート式記録再生装置 - Google Patents

リニヤスケート式記録再生装置

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Publication number
JPH05135456A
JPH05135456A JP3324025A JP32402591A JPH05135456A JP H05135456 A JPH05135456 A JP H05135456A JP 3324025 A JP3324025 A JP 3324025A JP 32402591 A JP32402591 A JP 32402591A JP H05135456 A JPH05135456 A JP H05135456A
Authority
JP
Japan
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chassis
slide chassis
pressing
cam gear
slide
Prior art date
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Application number
JP3324025A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Kondo
嘉男 近藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH05135456A publication Critical patent/JPH05135456A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体カセット装着部と記録再生部とを固
定シャーシ及び該固定シャーシに摺動自在に支持された
スライドシャーシに分けて設け、固定シャーシに回動自
在に支持され回動端部がスライドシャーシと連結された
駆動アームを固定シャーシに支持したカムギヤ等の回転
式押圧手段により押圧することでスライドシャーシを移
動するリニヤスケート式記録再生装置において、駆動ア
ームを長くしなくてもスライドシャーシの移動ストロー
クを十分とることができる。 【構成】 一端部33aが固定シャーシ14に回動自在
に支持され回動端部33bに設けられた連結ピン35が
スライドシャーシ16の連結長孔27に摺動自在に係合
された駆動アーム33にカム孔36を形成し、固定シャ
ーシに支持されたカムギヤ29には上記カム孔内に位置
した押圧ピン30を設け、該押圧ピンがカム孔の縁37
を押圧することによりスライドシャーシが移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なリニヤスケート式
記録再生装置に関する。詳しくは、固定シャーシ及び該
固定シャーシに摺動自在に支持されたスライドシャーシ
と、これら2つのシャーシの一方に設けられた記録媒体
カセット装着部と、他方のシャーシに設けられた記録再
生部とを備え、記録媒体カセット装着部に装着された記
録媒体カセットの記録媒体に対する動作はスライドシャ
ーシを固定シャーシと略重なる引込位置へと移動させた
状態で行なうリニヤスケート式記録再生装置、特に、固
定シャーシに回動自在に支持されその回動端部がスライ
ドシャーシと連結された駆動アームを固定シャーシに支
持した回転式押圧手段により押圧することでスライドシ
ャーシを移動するシャーシ移動機構を備えたリニヤスケ
ート式記録再生装置に関するものであり、シャーシ移動
機構を工夫することにより、駆動アームを長くしなくて
もスライドシャーシの移動スストロークを十分とること
ができる新規なリニヤスケート式記録再生装置を提供し
ようとするものである。
【0002】また、上記回転式押圧手段にスライドシャ
ーシを移動させない状態で別の作業を行なわせることが
でき、かつ、スライドシャーシが引込位置に来ている状
態で該スライドシャーシに反引込位置側への押圧力が加
えられてもその力が回転式押圧手段を回転させる力とは
ならないようにすることができて、回転式押圧手段を回
転するための駆動系の損傷の防止とスライドシャーシ用
ロック手段の省略等を図ることができる新規なリニヤス
ケート式記録再生装置を提供しようとするものである。
【0003】
【従来の技術】記録媒体としてカセット式のものを用い
る記録再生装置に、記録媒体カセットが着脱自在に装着
されるカセット装着部と該カセット装着部に装着された
記録媒体カセット内の記録媒体に対する記録及び/又は
再生を行う記録再生部とを摺動自在に結合したリニヤス
ケ−ト構造としたものがある。
【0004】即ち、記録再生装置のベ−スを為すシャー
シを固定シャ−シとそれに摺動自在に支持されたスライ
ドシャ−シに分けると共に、これら2つのシャーシにカ
セット装着部と記録再生部を各別に設け、記録媒体に対
する動作はカセット装着部と記録再生部とが所定の位置
関係となるようにスライドシャ−シを固定シャ−シと略
重なる引込位置へと移動させた状態で行い、カセット装
着部に対するテ−プカセットの装着及び取出はスライド
シャ−シを上記引込位置より離間した引出位置へと移動
させた状態で行うようにすることがある。
【0005】このようにすることにより、カセット装着
部に対する記録媒体カセットの装着及び取出を楽に行う
ことができ、それ以外のときの形状をリニヤスケ−ト構
造で無いものの大きさと略同じか又はそれより小型にす
ることができる。特に、ビデオテ−プテ−ププレ−ヤ等
の回転ヘッド式テ−プテ−ププレ−ヤをこのようなリニ
ヤスケ−ト構造にすると、使用時にはカセット装着部に
装着されたテ−プカセットの内部にヘッドドラムが挿入
されるようにすることも可能であるため、使用時を含め
て記録媒体カセットの着脱を行うとき以外のときの形状
をかなり小型にすることができる。
【0006】図10及び図11はこのようなリニヤスケ
ート式記録再生装置に用いられる従来のシャーシ移動機
構の一例aを示すものであり、また、図12及び図13
は従来のシャーシ移動機構の別の例bを示すものであ
る。
【0007】これらの図において、cは固定シャーシ、
dは該固定シャーシcにそれと平行に対向した状態で摺
動自在に支持されたススライドシャーシであり、これら
固定シャーシc及びスライドシャーシdにはカセセット
装着部及び記録再生部が各別に設けられ、スライドシャ
ーシbは実線で示す引出位置と二点鎖線で示す引込位置
との間を移動される。
【0008】eはスライドシャーシdにその移動方向と
直交する方向へ延びるように形成された長孔である。
【0009】そして、図10及び図11に示すシャーシ
移動機構aにあっては、外周部に押圧ピンfが立設され
たギヤgを固定シャーシcに回転自在に支持すると共
に、上記押圧ピンfの先端部をスライドシャーシdの長
孔eに摺動自在に係合しておき、ギヤgが回転されるこ
とにより押圧ピンfが長孔eの側縁を押圧し、それによ
り、スライドシャーシdが移動される。
【0010】また、図12及び図13に示すシャーシ移
動機構bにあっては、カム溝hが形成されたカムギヤi
を固定シャーシcに回転自在に支持すると共に、一端部
に押圧ピンjが突設され中間部に被押圧ピンkが垂設さ
れた駆動アームlの他端部を固定シャーシcに回動自在
に支持し、上記押圧ピンンjがスライドシャーシdの長
孔eに摺動自在に係合され、被押圧ピンkの先端部はカ
ムギヤiのカム溝hに摺動自在に係合されている。
【0011】そして、カム溝hはカムギヤiの外周部に
位置した状態でカムギヤiの中心部を中心とする円弧状
に延びる非押圧部m及びカムギヤiの中心部に近い部分
に位置した状態で上記中心部を中心とする円弧状に延び
る別の非押圧部nとこれら2つの非押圧部mとnの各一
端部の間を連続した直線状に延びる押圧部oとから成
り、従って、該押圧部oのカムギヤiの中心部との間の
距離はその一端から他端へ行くに従って一定の割合で変
化している。
【0012】しかして、被押圧ピンkがカム溝hの押圧
部oに位置している状態でカムギヤiが回転すると、被
押圧ピンkが押圧部oの側縁により押圧されて駆動アー
ムlが回動し、それにより押圧ピンjが長孔eの側縁を
押圧するので、スライドシャーシdが移動される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のシャー
シ移動機構a及びbには次のような問題がある。
【0014】即ち、図10及び図11に示すシャーシ移
動機構aにあっては、ギヤgに設けられた押圧ピンfの
スライドシャーシdの移動方向における移動距離は、最
大、ギヤgの直径に近い距離とすることができるので、
ギヤgの大きさの割にはスライドシャーシdの移動スト
ロークを大きくとることができるという利点はあるが、
押圧ピンfの上記移動方向における移動速度は絶えず変
化するので、スライドシャーシdを一定の速度で移動さ
せることができず、また、ギヤgが回転している限りス
ライドシャーシdが移動されるので、当該ギヤgにスラ
イドシャーシdの移動とは別の作業、特に、スライドシ
ャーシdが引込位置又は引出位置に来た状態での別の作
業を行なわせることが難しいという問題がある。
【0015】この点、図12及び図13に示すシャーシ
移動機構bにあっては、被押圧ピンkがカム溝hの押圧
部oにより押圧されるときのスライドシャーシdの移動
方向における変位量は略一定であるためスライドシャー
シdを略一定の速度で移動させることができ、しかも、
被押圧ピンkがカム溝hの非押圧部mまたはnに位置し
ている間はカムギヤiが回転してもスライドシャーシd
は移動されることが無いので、この間、即ち、スライド
シャーシdが引込位置又は引出位置に来ている状態でカ
ムギヤiに別の作業を行なわせることができる。
【0016】ところが、このシャーシ移動機構bにあっ
ては、スライトドシャーシdの移動方向における被押圧
ピンkの移動距離は最大でもカムギヤiの半径より稍短
い距離に制約されてしまうので、駆動アームlの被押圧
ピンkから押圧ピンjまでの長さをかなり長くしないと
スライドシャーシdの移動ストロークを十分とることが
できず、また、その距離が長くなるほどカムギヤiに加
えられる負荷が増大するため、カムギヤiの駆動には強
いトルクが必要になる等の問題がある。
【0017】更に、これら従来のシャーシ移動機構a及
びbにあっては、スライドシャーシdにその移動方向へ
の押圧力が加えられた場合、その力はギヤgやカムギヤ
iをこれらを駆動する駆動系の負荷に抗して回転させる
力として作用してしまうので、そのような力によってギ
ヤgやカムギヤiが割れたり、駆動側のギヤとの噛合の
位相がずれてしまう等重大な故障を生じ易いという問題
がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明リニヤス
ケート式記録再生装置は、上記した課題を解決するため
に、カム孔が形成され一端部が固定シャーシに回動自在
に支持され他端部がスライドシャーシと回動自在に連結
された駆動アームと、固定シャーシに支持された上記カ
ム孔内に位置した押圧部を有する回転式押圧手段とを設
け、該押圧部がカム孔の縁を押圧することによりスライ
ドシャーシが移動されるようにしたものである。
【0019】また、本発明リニヤスケート式記録再生装
置は、上記リニヤスケート式記録再生装置において、回
転式押圧手段は複数の制御状態を選択的に切り替える機
能を備えたカムギヤとし、該カムギヤの周縁寄りの位置
に押圧部を設け、駆動アームのカム孔には円弧縁を設
け、スライドシャーシを引込位置へと移動させるときは
押圧部が上記円弧縁又はそれに連続した縁を押圧し、ス
ライドシャーシが引込位置に到達した状態では円弧縁は
押圧部の回転軌跡と平行に延びる状態で位置されるよう
にしたものである。
【0020】
【作用】従って、本発明リニヤスケート式記録再生装置
にあっては、回転式押圧手段の押圧部のスライドシャー
シの移動方向における移動距離を、最大、当該回転式押
圧手段の直径と略同じ長さとすることができるので、駆
動アームの回動角を大きくとることができる。このた
め、駆動アームの長さ、特に、カム孔の縁の押圧部によ
り押圧される位置からスライドシャーシとの連結位置ま
での長さをそれほど長くしなくてもスライドシャーシの
移動ストロークを十分とることができ、その分、テープ
プレーヤを小型化することが容易になり、かつ、回転式
押圧手段を駆動する駆動手段のトルクが小さくて済み、
スライドシャーシの移動ストロークの設定等を容易に行
なうことができる。
【0021】また、別の本発明リニヤスケート式記録再
生装置、即ち、複数の制御状態を選択的に切り替える機
能を備えたカムギヤを回転式押圧手段とし、駆動アーム
のカム孔には円弧縁を設けたリニヤスケート式記録再生
装置にあっては、スライドシャーシが引込位置に到達し
た状態では駆動アームの円弧縁はカムギヤの押圧部の回
転軌跡と平行に延びる状態で位置されるので、この状態
からカムギヤが回転してもスライドシャーシが移動され
ることは無く、従って、この状態ではカムギヤにスライ
ドシャーシを移動させない状態で別の作業を行なわせる
ことができる。しかも、この状態でスライドシャーシに
これを反引込位置側へ移動させようとする力が加えられ
たとしても、その力は駆動アームが押圧部をカムギヤの
中心へ向けて押圧する力として作用するだけで、カムギ
ヤを回転させる力としては作用しないので、カムギヤ及
びそれを駆動する駆動系に無理な力がかかることが無
く、その損傷が防止されると共に、スライドシャーシを
引込位置においてロックする機能を奏するので、そのロ
ックのための特別な手段を省略することもできる。
【0022】
【実施例】以下に、本発明リニヤスケート式記録再生装
置の詳細を添付図面に示した実施例に従って説明する。
【0023】尚、図面に示した実施例は、本発明リニヤ
スケート式記録再生装置を、外形の形状及び寸法等が規
格化されている8mmビデオ規格に準拠したテープカセ
ットを使用するテーププレーヤ1に適用したものであ
る。
【0024】テーププレーヤ1を説明する前に、該テー
ププレーヤ1に使用するテープカセットの一例2を説明
する(図1乃至図5参照)。
【0025】3はテープカセット2のカセットケースで
あり、厚み方向から見て長方形状をした2つのハーフが
一体的に結合されて成る比較的薄い箱型をしており、そ
の前面3aの左右両端部にはテープ出口4、4が形成さ
れ、該テープ出口4、4にはカセットケース3の厚み方
向へ延びるカセット内ガイド5、5が設けられている。
【0026】カセットケース3内には磁気テープ6が巻
装された一対のテープリール7、8、即ち、供給側テー
プリール7(以下、「Sリール」と言う。)及び巻取側
テープリール8(以下、「Tリール」と言う。)が回転
自在に、かつ、互いの間の軸間距離を拡縮し得るように
移動自在に収納されている。
【0027】9、9はリール保持板であり、カセットケ
ース3内の底部に左右両側へ各別に偏倚して位置され、
かつ、前端部がカセットケース3の底板10に回動自在
に支持されており、このようなリール保持板9、9に2
つのテープリール7、8が各別に、かつ、回転自在に支
持されている。
【0028】そして、リール保持板9、9は2つのテー
プリール7、8の間の軸間距離を8mmビデオ規格によ
る標準の軸間距離(以下、「標準軸間距離」と言う。)
に保持している標準位置と、図4に示す開き位置、即
ち、2つのテープリール7、8間の軸間距離を上記標準
軸間距離よりある程度長い距離(以下、「拡大軸間距
離」と言う。)にした開き位置との間で移動され、該開
き位置へはテーププレーヤ1によるリール台移動動作が
行なわれるときそれによって移動され、それ以外のとき
は標準位置に保持される。
【0029】9a、9aはリール保持板9、9の回動端
部に形成された連動用孔である。
【0030】磁気テープ6はSリール7から出て一方の
カセット内ガイド5に巻き付けられてカセットケース3
外に導出され、他方のカセット内ガイド5に巻き付けら
れたところからカセットケース3内に導入されてTリー
ル8に達しており、従って、磁気テープ6の一部は2つ
のカセット内ガイド5、5間に張設された状態でカセッ
トケース3の前面3aに沿って位置している。
【0031】カセットケース3の底板10には左右のカ
セット内ガイド5と5との間に張架される磁気テープ6
の後方の部分を大きく切り欠いた切欠10aが形成され
ており、該切欠10aは概ね前拡がりの台形状をしてい
る。そして、該切欠10aはリール保持板9、9が開き
位置へと移動することでその全体が開口される(図4参
照)。
【0032】尚、カセットケース3の内部のうち上記切
欠10aと対応した凹部状の空間11が記録又は再生時
にヘッドドラム等が挿入されるマウス部になっている。
【0033】また、テープリール7、8はそのテープ巻
付部であるハブ12、12の下端部がリール保持板9、
9のリール支持孔9b、9b内に位置することでリール
保持板9、9に回転自在に支持されると共に、底板10
に形成された長孔10b、10bを通してカセットケー
ス3外へ臨んでいる(図3参照)。
【0034】13はカセットケース3の前面3aを開閉
するための蓋体であり、図3に実線で示すように、カセ
ット内ガイド5、5間に張架された磁気テープ6を前方
から覆うように位置した閉塞位置と、同図に2点鎖線で
示すように、磁気テープ6の前側を開放した開放位置と
の間を移動され、該開放位置への移動はテーププレーヤ
1の開蓋機構によって行なわれ、それ以外のときは閉塞
位置に保持される。
【0035】テープカセット2は以上のように構成され
ており、従って、該テープカセット2はそのカセットケ
ース3の前面3aが蓋体13により閉塞され、かつ、2
つのテープリール7、8間の軸間距離が標準軸間距離と
なっている状態でテーププレーヤ1に装着される。
【0036】テーププレーヤ1は固定シャーシ14をベ
ースとする固定部15とスライドシャーシ16をベース
とする可動部17とから成る。
【0037】固定シャーシ14はテープカセット2の平
面形状より一回り大きく、かつ、左右方向(図1におけ
る左方へ向かう方向を左側とし、右方へ向かう方向を右
側とする。また、同図における下方へ向かう方向を前側
とし、上方へ向かう方向を後側とする。以下の説明にお
いて向きを示すときはこの方向によるものとする。尚、
テープカセット2に関しては前後が逆になっている。)
に長い長方形の平板状をした主部18とその左右両側縁
から立ち上げられた背の低い案内壁19、19とから成
り、該案内壁19、19には前後方向へ延びる案内溝1
9a、19aが形成されている。また、主部18の上面
の前端部左右両端には案内支柱20、20が立設されて
おり、該案内支柱20、20はテープカセット2の厚み
の3分の1位の高さを有している。
【0038】スライドシャーシ16は固定シャーシ14
の主部18と略同じ大きさの平板状をした主部21とそ
の左右両側縁から立ち上げられた側壁22、22及び前
側縁から立ち上げられた前面壁23とから成り、主部2
1の左右両側部には前後方向に延びる被案内溝24、2
4が形成され、また、側壁22、22の後端部下縁から
突出片22a、22aが垂設されており、該突出片22
a、22aには被案内ピン25、25が左方へ向かって
突設されている。
【0039】そして、上記被案内ピン25、25は固定
シャーシ14に形成された案内溝19a、19aに摺動
自在に、また、固定シャーシ14に立設された前記案内
支柱20、20の上端部はスライドシャーシ16の被案
内溝24、24にそれぞれ摺動自在に係合されており、
これにより、スライドシャーシ16は固定シャーシ14
より稍高い位置にあって該固定シャーシ14に前後方向
へ摺動自在に支持される。
【0040】尚、このようなスライドシャーシ16は、
図1及び図2に示すように、その後端部が固定シャーシ
14の前端部と対向した引出位置と、図4及び図5に示
すように、その全体が固定シャーシ14と対向した引込
位置との間を移動される。
【0041】スライドシャーシ16の主部21の後側縁
の中央部には後方へ向かって開口した略U字形の比較的
大きな切欠26が形成され、該切欠26に略前方から近
接した位置には左右方向に長い連結長孔27が形成され
ている。
【0042】28はスライドシャーシ16を移動するた
めのシャーシ移動機構であり、該シャーシ移動機構28
は固定シャーシ14に支持されたカムギヤ及び駆動アー
ム等から成る。
【0043】29はカムギヤである。該カムギヤ29は
固定シャーシ14の主部18の前後方向における長さの
半分位の直径を有する平ギヤ状をしており、その上面の
外周縁寄りの位置に比較的短い押圧ピン30が立設され
ると共に、制御用の図示しないカム溝が形成されてい
る。
【0044】そして、このようなカムギヤ29は固定シ
ャーシ14の主部18の上面の左前側隅角部に位置した
状態でその中心部が支持軸31によって主部18に回転
自在に支持されている。
【0045】32は固定シャーシ14の主部18の上面
の後部左端に配置されたメインモータであり、カムギヤ
29はこのメインモータ32の回転を図示しないギヤ伝
達系を介して伝達されることにより回転され、スライド
シャーシ16を引出位置から引込位置へと移動させると
きは上方から見て反時計回り方向へ回転し、スライドシ
ャーシ16を引込位置から引出位置へと移動させるとき
は時計回り方向へ回転する。
【0046】33は駆動アームである。
【0047】該駆動アーム33はカムギヤ29の直径の
約1.3倍の長さを有する板状をしており、その一端部
33aが固定シャーシ14の主部18の上面のうちカム
ギヤ29に略左前方から近接した位置に立設された支持
軸34に水平方向へ回動自在に支持されると共に、カム
ギヤ29に上方から略重なるように設けられている。そ
して、駆動アーム33の回動端部33b寄りの部分でク
ランク状に屈曲されて回動端部33bがその余の部分よ
り稍高いところに位置し、該回動端部33bに比較的短
い連結ピン35が立設されており、該連結ピン35がス
ライドシャーシ16の主部21に形成された前記連結長
孔27に摺動自在に係合されている。
【0048】36は駆動アーム33に形成されたカム孔
であり、該カム孔36は駆動アーム33の長手方向に長
い略三ヶ月形をしている。即ち、該カム孔36の縁37
の一部37a(以下、「引出時被押圧縁」と言う。)は
駆動アーム33の長手方向と略平行で、かつ、カムギヤ
29の直径より稍短い直線状に延び、その余の大部分3
7b(以下、「円弧縁」と言う。)はカムギヤ29の周
縁の曲率より稍小さい曲率で円弧状に延び、該円弧縁3
7bの一端、即ち、駆動アーム33の回動端部33bに
近い方の端に続く比較的短い部分37c(以下、「引込
時被押圧縁」と言う。)は引出時被押圧縁37aと平行
に延びている。
【0049】従って、カム孔36の回動端部33b側の
端部36a(以下、「規制部」と言う。)は溝状をして
おり、この規制部36aの幅はカムギヤ29に設けられ
た押圧ピン30の直径と略同じ大きさになっている。
【0050】尚、引出時被押圧縁37aと円弧縁37b
との間の一番離間した部分の間隔は上記規制部36aの
幅の4倍程度になっている。
【0051】カムギヤ29に設けられた押圧ピン30は
カム孔36内に位置される。
【0052】そこで、このようなシャーシ移動機構28
によるスライドシャーシ16の移動は次のように行なわ
れる。
【0053】初期状態、即ち、スライドシャーシ16が
引出位置に来ている状態においては、カムギヤ29は、
図1及び図7に示すように、その押圧ピン30がカムギ
ヤ29の中心部の略前側に位置した初期位置に来てお
り、この状態で、駆動アーム33は略左右方向に延びる
向きとなっていて、押圧ピン30はカム孔36の引出時
被押圧縁37aの中間部より稍左側の位置と接触してい
る。
【0054】尚、この状態では、押圧ピン30は、引出
時被押圧縁37aと垂直に交わってカムギヤ29の中心
部を通る直線上に位置しており、従って、この状態から
スライドシャーシ16が後方へ向けて押圧されるような
ことがあっても、その押圧力は押圧ピン30をカムギヤ
29の中心部に向けて押圧するように作用するだけであ
って、カムギヤ29に回転力を与えるようには作用しな
いので、スライドシャーシ16が後方へ移動されること
は無く、また、カムギヤ29及びその駆動系に無理な力
が加えられることも無い。
【0055】初期状態からスライドシャーシ16を引き
込むための指令が為されると、カムギヤ29が反時計回
り方向へ回転する。すると、押圧ピン30は、先ず、駆
動アーム33のカム孔36内を右稍後方へ向かって移動
した後、図7に2点鎖線で示すように、円弧縁37bの
中間部より稍規制部36a寄りの位置に当接し、該円弧
縁37bを略後方へ向けて押圧する。
【0056】これにより、駆動アーム33が反時計回り
方向へ回動され、その連結ピン35がスライドシャーシ
16の連結長孔27の後側縁を略後方へ向けて押圧する
ので、スライドシャーシ16が引込位置へ向けて移動さ
れて行く。
【0057】そして、駆動アーム33の回動に伴って、
押圧ピン30が円弧縁37bに接触する位置は規制部3
6a側へ変位して行き、スライドシャーシ16が引出位
置と引込位置との間の略中間の位置辺りまで来たところ
で、押圧ピン30は規制部36a内に位置して引込時被
押圧縁37cに接触する(図8参照)。
【0058】そして、カムギヤ29が初期位置から略半
回転した位置(「引込完了位置」と言う。)に来るのと
同時にスライドシャーシ16が引込位置に到達し、か
つ、押圧ピン30はカム孔36の規制部36aから出て
円弧縁37bに接触するようになる(図9参照)。そし
て、この状態で、円弧縁37bの中心はカムギヤ29の
中心と一致する、即ち、円弧縁37bは押圧ピン30の
回転軌跡と平行に延びるように位置する(図9参照)こ
とになる。
【0059】従って、この状態からカムギヤ29が更に
反時計回り方向へ回転しても、押圧ピン30は円弧縁3
7bに沿って移動するだけでカム孔36の縁37を押圧
することは無い。
【0060】尚、カムギヤ29はこの状態からも更に反
時計回り方向へ回転し、その回転により、カムギヤ29
に設けられた図示しないカム溝による所定の作業、例え
ば、後述するテープローディングブロックの移動等を行
ない、最終的には、押圧ピン30が図4に示す位置に来
たところで回転が停止する。
【0061】上記したように、スライドシャーシ16が
引込位置に来た後は、カムギヤ29の位置に拘らず、押
圧ピン30はカム孔36の円弧縁37bと接するように
位置するので、この押圧ピン30はスライドシャーシ1
6を引込位置においてロックする機能を奏する。即ち、
この状態からスライドシャーシ16にそれを引出位置側
へ向けて移動させるような力が加えられても、その力は
押圧ピン30をカムギヤ29の中心部へ向けて押圧する
力として作用するだけで、カムギヤ29を回転させるよ
うには作用しないので、スライドシャーシ16が前方へ
移動されることは無く、また、カムギヤ16及びその駆
動系に無理な力が加えられることも無い。
【0062】また、スライトドシャーシ16を引き出す
指令が為されると、カムギヤ16が時計回り方向へ回転
する。すると、押圧ピン30は、先ず、駆動アーム33
のカム孔36の円弧縁37bに沿って移動した後、カム
ギヤ29が引込完了位置に来たところで引出時被押圧縁
37aの規制部36a寄りの端部に当接して、そこを略
右前方へ向けて押圧する。これにより、駆動アーム33
が時計回り方向へ回動され、その連結ピン35がスライ
ドシャーシ16の連結長孔27の前側縁を略前方へ向け
て押圧し、それにより、スライドシャーシ16が引出位
置へ向けて移動されて行く。そして、図8に示す状態を
経て、カムギヤ29が初期位置に来るのと同時にスライ
ドシャーシ16が引出位置に到達する。
【0063】シャーシ移動機構28によるスライドシャ
ーシ16の移動は以上のように行われる。
【0064】固定シャーシ14の主部18の上面には、
その中央部後端寄りの位置にヘッドドラム38が固定さ
れ、更に、該ヘッドドラム38の右脇にキャプスタンモ
ータ39が固定されており、該キャプスタンモータ39
からはキャプスタン40が上方へ向って突出されてい
る。
【0065】41、41´は後述するテープローディン
グブロックの移動系路を案内するためのガイド部材であ
り、ヘッドドラム38に後方から略接するように配置さ
れ、左側のガイド部材41の左端部には固定テープガイ
ド42が立設されている。
【0066】尚、ヘッドドラム38は、固定シャーシ1
4に固定された固定ドラム38aと、該固定ドラム38
aに回転自在に支持された回転ドラム38bと、固定ド
ラム38aと回転ドラム38bとの間に位置した状態で
回転ドラム38bに支持されヘッドドラム38の外周面
に沿って移動する図示しない複数の回転磁気ヘッド等か
ら成り、磁気テープ6に対する記録又は再生が行なわれ
るときは回転ドラム38bが高速で回転され、その回転
は図示しないドラムモータにより行なわれる。
【0067】43はSリール7が係合されるS側リール
台、44はTリール8が係合されるT側リール台であ
り、これら2つのリール台43、44は平ギヤ状をした
ギヤ部45、45と、該ギヤ部45、45より稍高いと
ころに位置した略円板状のリール載置部46、46と、
該リール載置部46、46の中心部から上方へ突出した
リール係合軸47、47等から成る。
【0068】48、48は上記2つのリール台43、4
4を各別に支持した平板状のリール台レバーであり、こ
れらリール台レバー48、48はスライドシャーシ16
の主部21より稍低い高さに位置し、かつ、水平方向で
は該主部21の前端側へ偏倚した部分の左半部及び右半
部と各別に対応したところに位置すると共に、それぞれ
の後端部が主部21に下方へ向けて垂設された支持軸4
9、49に水平方向へ回動自在に支持されており、初期
状態においてはスライドシャーシ16との間に架け渡さ
れた引張バネ50、50の引張力によって図1に示す初
期位置に位置し、スライドシャーシ16が引込位置に到
達する直前にリール台43と44との間の軸間距離を拡
大した開き位置へと移動される。この移動は前記カムギ
ヤ29によって制御される図示しない移動手段により行
なわれる。
【0069】尚、リール台レバー48、48が上記初期
位置に来ているときの2つのリール台43と44との間
の軸間距離は前記標準軸間距離と同じ長さであり、開き
位置へと移動したときのリール台43と44との間の軸
間距離は前記拡大軸間距離と同じ長さとなる。
【0070】そして、スライッドシャーシ16の主部2
1の中央部と左右両端との間の略中間の部分には比較的
大きく、かつ、長孔状をしたリール台挿通孔21a、2
1aが形成されており、リール台43、44のリール載
置部46、46から上の部分はこれらリール台挿通孔2
1a、21aを通して主部21の上側へ突出されてい
る。
【0071】51、51はリール台レバー48、48の
回動端部に立設された連動ピンであり、スライドシャー
シ16の主部21に形成され上記支持軸49、49を中
心とする円弧状に延びる長孔21b、21bを通して上
方へ突出されている。
【0072】スライドシャーシ16の主部21のうち切
欠26の左右両脇の位置には一端が該切欠26の縁に開
口した比較的短い案内溝52、52′が各別に形成さ
れ、また、右側の案内溝52′の後側には固定傾斜ガイ
ド53が立設されている。
【0073】54、54´はテープローディングを行な
うためのテープローディングブロックであり、移動ベー
ス55、55´と、該移動ベース55、55´に支持さ
れたローラガイド56、56´及び移動傾斜ガイド5
7、57´等から成り、スライドシャーシ16が引込位
置に至る前の状態では前記左右の案内溝52、52′に
各別に移動自在に支持されている。
【0074】58は一端部にピンチローラ59が回転自
在に支持されたピンチローラアーム、60は一端部にフ
リダシガイド61が立設されたフリダシアーム、62は
一端部にテンレギピン63が立設されたテンレギアーム
であり、これらピンチローラアーム58、フリダシアー
ム60及びテンレギアーム62はその他端部がスライド
シャーシ16に回動自在に支持されており、初期状態に
おいては、図1に示すように、ピンチローラ59は右側
のテープローディングブロック54´の右脇の位置に、
フリダシガイド61はピンチローラ59の略右脇の位置
に、そして、テンレギピン63は左側のテープローディ
ングブロック54の左脇の位置にそれぞれ保持される。
【0075】前記したように、リール台43、44等は
スライドシャーシ16の内側の空間64内に位置されて
おり、該空間64がテープカセット2が着脱自在に装着
されるカセット装着部になっている。
【0076】該カセット装着部64に対するテープカセ
ット2の装着及び取出はスライドシャーシ16が引出位
置に来ている状態で行なわれる。
【0077】そして、カセット装着部64にテープカセ
ット2が装着されると、リール台43、44のリール係
合軸47、47が相対的にテープリール7、8のハブ1
2、12のリール台係合孔12a、12aに嵌挿され、
それにより、Sリール7がS側リール台43と、Tリー
ル8がT側リール台44とそれぞれ一体的に回転するよ
うに係合される。
【0078】また、リール台レバー48、48に立設さ
れた連動ピン51、51がリール保持板9、9の連動用
孔9a、9aに各別に嵌挿されて、Sリール7を支持し
ているリール保持板9とS側リール台43を支持してい
る左側のリール台レバー48とが、また、Tリール8を
支持しているリール保持板9とT側リール台44を支持
している右側のリール台レバー48とがそれぞれ一体的
に移動し得るように連係される。
【0079】そして、テープカセット2がカセット装着
部64に装着されると、上記ローラガイド56、56
´、移動傾斜ガイド57、57´、ピンチローラ59、
フリダシガイド61およびテンレギピン63はカセット
ケース3の前面に位置している磁気テープ6の内側に位
置する(図1及び図2参照)。
【0080】尚、テープカセット2の蓋体13はカセッ
ト装着部64の上面を開閉する図示しないカバーを閉じ
る動作によって開放位置へと移動され、また、該カバー
が閉じられることによりカセットケース3がスライドシ
ャーシ16の主部21の上面に圧着される。
【0081】以上のようにしてテープカセット2がカセ
ット装着部64に装着される。
【0082】そこで、スライドシャーシ16を引き込む
ための指令が為されると、前記したように、シャーシ移
動機構28によってスライドシャーシ16が引込位置へ
と移動され、リール台レバー48、48はスライドシャ
ーシ16が引込位置に到達する直前にリール保持板9、
9と共に開き位置へと移動されて2つのテープリール7
と8との間の距離が拡大される。
【0083】この移動により、ヘッドドラム38がスラ
イドシャーシ16の主部21に形成された切欠26及び
カセットケース3のマウス部11内に挿入されて該ヘッ
ドドラム38の前端部が2つのテープリール7と8との
間に位置されると共に、該ヘッドドラム38の外周面の
略前方を向いた部分とローラガイド56、56´、固定
テープガイド42、固定傾斜ガイド53及びキャプスタ
ン40に磁気テープ6が巻き付けられる。
【0084】そして、スライドシャーシ16が引込位置
に来ると、スライドシャーシ16の左側の案内溝52と
固定シャーシ14に設けられた左側のガイド部材41の
案内溝41aとが、また、スライドシャーシ16の右側
の案内溝52′と右側のガイド部材41′の案内溝41
´aとが、それぞれ連続される。
【0085】この状態から左側のローディングブロック
54は左側の案内溝52−41aを経て、右側のローデ
ィングブロック54´は右側の案内溝52′−41´a
を経てそれぞれヘッドドラム38の略真後ろのローディ
ング完了位置へと移動する。
【0086】そして、スライドシャーシ16が引込位置
へ向けて移動を開始すると、フリダシアーム60は固定
シャーシ14に設けられた図示しない案内カムにより稍
後方へ回動され、テンレギアーム62はその初期位置に
おける保持を解除されることで図示しない引張バネの引
張力により略後方へ回動され、それにより、これらフリ
ダシガイド61及びテンレギピン63に磁気テープ6が
巻き付けられ、テンレギピン63に付勢された回動力に
よって磁気テープ6に適度な張力が与えられる。
【0087】更に、ピンチローラアーム58はスライド
シャーシ16が引込位置に到達するのと略同時に固定シ
ャーシ14に設けられた図示しないカムによって稍右方
へ回動され、それにより、スライドシャーシ16が引込
位置に到達するのと略同時にピンチローラ59が磁気テ
ープ6を挟んでキャプスタン40に圧着される。
【0088】以上の状態がテープローディング完了状態
であり、この状態で磁気テープ6は所要のパスを通され
る。即ち、この状態で、磁気テープ6はSリール7から
出た後左側のカセット内ガイド5−テンレギピン63−
固定テープガイド42−ローラガイド56−移動傾斜ガ
イド57−ヘッドドラム38−移動傾斜ガイド57´−
ローラガイド56´−固定傾斜ガイド53−キャプスタ
ン40−フリダシガイド61−右側のカセット内ガイド
5にこの順序で巻き付けられてTリール8に達するとい
うパスを通され、ヘッドドラム38の外周面には略一周
螺旋状に巻き付けられる。
【0089】磁気テープ6に対する記録又は再生はこの
状態から磁気テープ6がキャプスタン40とピンチロー
ラ59とによって走行せしめられ、かつ、ヘッドドラム
38の回転部が回転されることによって行なわれ、ま
た、リール台43、44は、当該テープ走行方向に応じ
た一方のものが図示しないリール台駆動手段によってテ
ープ巻取方向へ回転される。
【0090】尚、テープカセット2を取り出すときはス
ライドシャーシ16が引出位置へと移動されると共に、
テープアンローディグ、即ち、テープリールへのテープ
の巻取が行なわれる。即ち、この場合は、先ず、テープ
ローディングブロック54、54´がスライドシャーシ
16の案内溝52、52′側に移動されてスライドシャ
ーシ16に戻された後、スライドシャーシ16が引出位
置に戻され、それにより、ヘッドドラム38がテープカ
セット2のマウス部11から出て行くと共にピンチロー
ラ59、フリダシガイド61及びテンレギピン63が初
期状態における位置へと戻される。そして、テープロー
ディングブロック54、54´の移動の開始と同時にS
リール7がテープ巻取方向へ回転され、それにより、磁
気テープ6が弛み無くSリール7に巻き取られる。
【0091】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明リニヤスケート式記録再生装置は、固定シャ
ーシ及び該固定シャーシに摺動自在に支持されたスライ
ドシャーシと、これら2つのシャーシの一方に設けられ
た記録媒体カセット装着部と、他方のシャーシに設けら
れた記録再生部とを備え、記録媒体カセット装着部に装
着された記録媒体カセットの記録媒体に対する動作はス
ライドシャーシを固定シャーシと略重なる引込位置へと
移動させた状態で行なうリニヤスケート式記録再生装置
であって、カム孔が形成され一端部が固定シャーシに回
動自在に支持され他端部がスライドシャーシと回動自在
に連結された駆動アームと、固定シャーシに支持され上
記カム孔内に位置した押圧部を有する回転式押圧手段と
を設け、該押圧部がカム孔の縁を押圧することによりス
ライドシャーシが移動されるようにしたことを特徴とす
る。
【0092】従って、本発明リニヤスケート式記録再生
装置にあっては、回転式押圧手段の押圧部のスライドシ
ャーシの移動方向における移動距離を、最大、当該回転
式押圧手段の直径と略同じ長さとすることができるの
で、駆動アームの回動角を大きくとることができる。こ
のため、駆動アームの長さ、特に、カム孔の縁の押圧部
により押圧される位置からスライドシャーシとの連結位
置までの長さをそれほど長くしなくてもスライドシャー
シの移動ストロークを十分とることができ、その分、テ
ーププレーヤを小型化することが容易になり、かつ、回
転式押圧手段を駆動する駆動手段のトルクが小さくて済
み、スライドシャーシの移動ストロークの設定等を容易
に行なうことができる。
【0093】また、本発明リニヤスケート式記録再生装
置は、上記リニヤスケート式記録再生装置において、回
転式押圧手段は複数の制御状態を選択的に切り替える機
能を備えたカムギヤであり、該カムギヤの周縁寄りの位
置に押圧部が設けられ、駆動アームのカム孔は円弧縁を
有し、スライドシャーシを引込位置へと移動させるとき
は押圧部が上記円弧縁又はそれに連続した縁を押圧し、
スライドシャーシが引込位置に到達した状態では上記円
弧縁は押圧部の回転軌跡と平行に延びるように位置され
ることを特徴とする。
【0094】従って、この発明に係るリニヤスケート式
記録再生装置にあっては、スライドシャーシが引込位置
に到達した状態では駆動アームの円弧縁はカムギヤの押
圧部の回転軌跡と平行に延びる状態で位置されるので、
この状態からカムギヤが回転してもスライドシャーシが
移動されることは無く、従って、この状態ではカムギヤ
にスライドシャーシを移動させない状態で別の作業を行
なわせることができる。しかも、この状態でスライドシ
ャーシにこれを反引込位置側へ移動させようとする力が
加えられたとしても、その力は駆動アームが押圧部をカ
ムギヤの中心へ向けて押圧する力として作用するだけ
で、カムギヤを回転させる力としては作用しないので、
カムギヤ及びそれを駆動する駆動系に無理な力がかかる
ことが無く、その損傷が防止されると共に、スライドシ
ャーシを引込位置においてロックする機能を奏するの
で、そのロックのための特別な手段を省略することもで
きる。
【0095】尚、上記実施例においては、スライドシャ
ーシが引出位置に来ている状態、即ち、初期状態におい
て、駆動アームのカム孔のうちカムギヤの押圧部を挟ん
でカムギヤの中心部と反対側に位置した縁と略垂直に交
わってカムギヤの中心部を通る直線上に上記押圧部が位
置されるようにしたが、このようにすることにより、初
期状態でスライドシャーシを引込位置側へ押し込む力が
加えられたとしても、その力は、押圧部をカムギヤの中
心部へ向けて押圧する力として作用するだけでカムギヤ
を回転させる力としては作用しないので、初期状態にお
いてもスライドシャーシに加えられた無理な力から回転
式押圧手段及びその駆動系を保護することができる。
【0096】そして、上記実施例に示した駆動アーム、
カムギヤその他の各部の構造ないし形状等は本発明を実
施するに当たっての具体化のほんの一例を示したものに
すぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に
解釈されてはならない。
【0097】特に、上記実施例においては、本発明を回
転ヘッド式のテーププレーヤに適用したが、本発明を適
用することができる記録再生装置の種類がこのようなも
のに限られることは無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明リニヤスケート式記録再生装置を回転ヘ
ッド式のテーププレーヤに適用した実施の一例を示すも
ので、初期状態におけるテーププレーヤ全体を示す平面
図である。
【図2】テーププレーヤの要部を拡大して示す斜視図で
ある。
【図3】図1のIII−III線に沿う拡大断面図であ
る。
【図4】テープローディング完了状態のテーププレーヤ
をテープカセットを切断して示す拡大平面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う拡大断面図である。
【図6】シャーシ移動機構を拡大して示す斜視図であ
る。
【図7】図8及び図9と共にシャーシ移動機構による動
作を経時的に示すもので、本図は初期状態における要部
を示す拡大平面図である。
【図8】スライドシャーシが移動範囲における略中間の
位置に来た状態における要部を示す拡大平面図である。
【図9】スライドシャーシが引込位置に到達した時点に
おける要部を示す拡大断面図である。
【図10】従来のリニヤスケート式記録再生装置におけ
るシャーシ移動機構の一例を示す平面図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】従来のリニヤスケート式記録再生装置におけ
るシャーシ移動機構の別の例を示す平面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿う断面図
である。
【符号の説明】
1 リニヤスケート式記録再生装置 2 記録媒体カセット 6 記録媒体 14 固定シャーシ 16 スライドシャーシ 29 回転式押圧手段(カムギヤ) 30 押圧部 33 駆動アーム 33a 一端部 35 他端部 36 カム孔 37 カム孔の縁 37b 円弧縁 37c 円弧縁に連続した縁 64 記録媒体カセット装着部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定シャーシ及び該固定シャーシに摺動
    自在に支持されたスライドシャーシと、これら2つのシ
    ャーシの一方に設けられた記録媒体カセット装着部と、
    他方のシャーシに設けられた記録再生部とを備え、記録
    媒体カセット装着部に装着された記録媒体カセットの記
    録媒体に対する動作はスライドシャーシを固定シャーシ
    と略重なる引込位置へと移動させた状態で行なうリニヤ
    スケート式記録再生装置であって、カム孔が形成され一
    端部が固定シャーシに回動自在に支持され他端部がスラ
    イドシャーシと回動自在に連結された駆動アームと、固
    定シャーシに支持され上記カム孔内に位置した押圧部を
    有する回転式押圧手段とを設け、該押圧部がカム孔の縁
    を押圧することによりスライドシャーシが移動されるよ
    うにしたことを特徴とするリニヤスケート式記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリニヤスケート式記録
    再生装置であって、回転式押圧手段は複数の制御状態を
    選択的に切り替える機能を備えたカムギヤであり、該カ
    ムギヤの周縁寄りの位置に押圧部が設けられ、駆動アー
    ムのカム孔は円弧縁を有し、スライドシャーシを引込位
    置へと移動させるときは押圧部が上記円弧縁又はそれに
    連続した縁を押圧し、スライドシャーシが引込位置に到
    達した状態では上記円弧縁は押圧部の回転軌跡と平行に
    延びるように位置されることを特徴とするリニヤスケー
    ト式記録再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5513052A (en) * 1991-11-05 1996-04-30 Sony Corporation Brake mechanism for tape player

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5513052A (en) * 1991-11-05 1996-04-30 Sony Corporation Brake mechanism for tape player

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