JP2794600B2 - 回転ヘッド式テーププレーヤ - Google Patents

回転ヘッド式テーププレーヤ

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JP2794600B2 JP31701589A JP31701589A JP2794600B2 JP 2794600 B2 JP2794600 B2 JP 2794600B2 JP 31701589 A JP31701589 A JP 31701589A JP 31701589 A JP31701589 A JP 31701589A JP 2794600 B2 JP2794600 B2 JP 2794600B2
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【発明の詳細な説明】 本発明回転ヘッド式テーププレーヤを以下の項目に従
って詳細に説明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術 D.発明が解決しようとする課題 E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第19図] a.テープカセット b.テーププレーヤ b−1.概要 b−2.カセット装着部 b−3.ヘッドドラムの支持 b−4.操作機構 b−5.動作 G.発明の概要 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規な回転ヘッド式テーププレーヤに関す
る。詳しくは、回転ヘッドを備えたヘッドドラムを移動
させてテープをヘッドドラムに巻き付けるようにした回
転ヘッド式テーププレーヤにおいて、ヘッドドラム支持
手段やテープカセット装着部の精度をそれ程厳しくしな
くともヘッドドラムとテープカセットとの間の相対的な
位置決めが精度良く為されるようにした新規な回転ヘッ
ド式テーププレーヤを提供しようとするものである。
(B.発明の概要) 本発明回転ヘッド式テーププレーヤは、回転ヘッドを
備えたヘッドドラムを支持したヘッドベースを停止モー
ド位置とプレイモード位置との間で移動自在とし、ヘッ
ドベース支持手段によって停止モード位置ではヘッドベ
ースを固定的に支持するが、プレイモード位置ではヘッ
ドベースが揺動可能とし、かつヘッドドラムがテープカ
セット内の位置決め部に当接するようにしたので、カセ
ット装着部の精度やヘッドベース支持手段の精度に関係
無く、ヘッドドラムとテープカセットの精度が正しく出
ていさえすれば、ヘッドドラムとテープカセットとの間
が正確に位置決めされることになる。
(C.従来技術) 回転ヘッドを備えたテーププレーヤにあっては記録及
び/又は再生を行なうときには回転ヘッドを支持したヘ
ッドドラムにテープを所定の巻付角で巻き付ける必要が
ある。
そして、テープをヘッドドラムに所定の巻付角で巻き
付けるのに、従来は、テープをカセットから引き出して
ヘッドドラムに巻き付けるようしていた。
このような方式によると、テープをカセットから引き
出し、かつ、それをヘッドドラムに所定の巻付角で巻き
付けるためのテープローディング部材や機構を必要と
し、部品点数が多くなると共に構造が複雑となり、これ
がテーププレーヤの小型化を阻害するという問題があ
る。
そこで、回転ヘッドを備えたヘッドドラムの一部をテ
ープカセット内に挿入することによってテープをヘッド
ドラムに巻き付け、この状態で記録及び/又は再生を行
なうテーププレーヤが提案されている。
このような方式によると、テープをカセットから引き
出す必要が無いので、テープローディング部材や機構が
無くなり部品点数が減少すると共に構造が簡単になると
いう利点を有し、これがテーププレーヤの小型化を可能
とする。
しかしながら、テープカセットを移動させて相対的に
ヘッドドラムの一部がテープカセット内に挿入されるよ
うにすると、テープカセットをイジェクト位置と装着位
置との間及び装着位置とそこからヘッドドラムの方へ寄
ったプレイ位置との間の2つの経路を移動させる必要が
あり、しかも、上記2つの経路は互いに交差する方向と
なるので、テープカセットを移動させるため機構が複雑
になるという問題がある。
そこで、テープカセットはイジェクト位置と装着位置
との間だけで移動させ、ヘッドドラムを装着位置にある
テープカセットに対して移動させることが考えられる。
このような方式によると、テープカセット、ヘッドド
ラム共に一の経路のみを移動すれば良いのでこれらの移
動機構は比較的簡単なもので済むことになる。
(D.発明が解決しようとする課題) ところで、ヘッドドラムとテープカセットとは相互に
精度良き位置決めされないと、品質の高い記録や再生が
出来ず、特に、互換性、即ち、他のテーププレーヤで記
録したテープカセットの再生を行なうことの許容性が損
なわれるという問題がある。
そのため、ヘッドドラムをプレイモードで精確に位置
決めすることが必要となると共に、テープカセットもカ
セット装着位置に精確に位置決めされる必要があり、そ
のために、ヘッドドラムを支持し位置決めする機構やカ
セット装着部に高い精度が要求され、これがこの種のテ
ーププレーヤのコスト増の一因となるという問題があ
る。
(E.課題を解決するための手段) 本発明は、上記した課題を解決するために、回転ヘッ
ドを備えたヘッドドラムに当接されることによって、当
該ヘッドドラムとテープカセットとの間の位置決めを行
うための位置決め部が形成されたテープカセットを用い
た回転ヘッド式テーププレーヤにおいて、下記の(イ)
乃至(ニ)に示す構成を有するものである。
(イ)ヘッドドラムを支持するヘッドベースが移動自在
とされ、該ヘッドベースによりヘッドドラムが停止モー
ド位置とプレイモード位置との間を移動されること。
(ロ)停止モード位置で上記ヘッドベースを固定的に支
持し、また、プレイモード位置でヘッドベースを揺動可
能に支持するヘッドベース支持手段を設けたこと。
(ハ)プレイモード位置において、ヘッドベース支持手
段によりヘッドベースが揺動し得る状態とされ、ヘッド
ドラムがテープカセットの位置決め部に当接することに
よって、当該ヘッドドラムとテープカセットとの間の相
対的な位置決めが為されて、テープがヘッドドラムとテ
ープカセットの位置決め部との間に位置されてヘッドド
ラムに所定の巻付角で巻き付けられること。
(ニ)停止モード位置において、ヘッドドラムがプレイ
モード位置でのヘッドドラムに比してテープカセットか
ら離間して位置され、かつヘッドベース支持手段により
ヘッドベースが殆ど振れのない状態とされるとともに、
テープが上記(ハ)の巻付角よりも浅い巻付角でヘッド
ドラムに巻き付けられること。
従って、本発明回転ヘッド式テーププレーヤにあって
は、ヘッドドラムとテープカセットとの間の位置関係
は、ヘッドドラム及びテープカセットの精度にのみ依存
することとなるので、ヘッドドラムの支持機構やテープ
装着部の精度を厳しくする必要がなく、この種のテープ
プレーヤの低コスト化に寄与することができる。特に、
テープカセット内の位置決め部の寸法等の多少のバラツ
キは当該テープカセット固有のものであり、再生機が記
録機と異なっても当該テープカセットに付随して行くも
のであるので互換性には殆ど影響しない。
(F.実施例)[第1図乃至第19図] 以下に、本発明回転ヘッド式テーププレーヤの詳細を
図示した実施例に従って説明する。
(a.テープカセット) 先ず、本発明回転ヘッド式テーププレーヤで使用する
テープカセット1について説明する。
2はカセットケースであり、上方から見て左右方向に
長い長方形状をした扁平な箱状をしている。
該カセットケース2内には2つのテープリール3、3
が回転自在に収納されており、これらテープリール3、
3に磁気テープ4が巻装されている。
カセットケース2の厚み方向で対向した2つの壁には
各2個づつの挿通孔5、5、・・・が形成されており、
これら挿通孔5、5、・・・から上記テープリール3、
3に設けられた係合孔3a、3aが外部に臨まされる。
6、6はカセットケース2の前面の左右両端部に形成
されたテープ出口であり、上記磁気テープ4はこれらテ
ープ出口6、6からカセットケース2外に導出され、カ
セットケース2の前面に沿うように位置している。
7はカセットケース2の前端部のうちテープ出口6、
6が形成された両端部を除いた部分に形成されヘッドド
ラム挿入凹部であり、前方に開口し、上下両端は塞がれ
ている。
8、8はヘッドドラム挿入凹部7の内側面のうち左右
両端寄りの位置に形成された当接面であり、後述するヘ
ッドドラムがこの当接面8、8に当接することによって
ヘッドドラムとテープカセット1との間の位置決めが為
される。
9、9はピンチローラであり、テープ出口6、6のう
ちヘッドドラム挿入凹部7側に寄った位置に回転自在に
支持されている。しかして、磁気テープ4はこれらピン
チローラ9、9に巻き付いた状態でカセットケース2の
前面部に架け渡されて、上記ヘッドドラム挿入凹部7の
前面を横断した状態とされている。そして、この磁気テ
ープ4がヘッドドラム挿入凹部7の前面を横断している
面がテープ架渡面である。
10は前面蓋であり、撓み弾性を有する合成樹脂で形成
されており、カセットケース2の前面を覆う覆部10aと
該覆部10aの両端から後方へ向って突出した側片10b、10
bとが一体に形成されて成り、側片10b、10bの先端部が
カセットケース2の左右両側面に回動自在に支持され、
第3図(A)に示す閉塞位置と第3図(B)に実線及び
2点鎖線で示す開放位置との間を回動されるようになっ
ている。
そして、側方から見て、前面蓋10の回動支点から覆部
10aまでの間隔より回動支点からカセットケース2前面
の上端又は下端までの距離の方が若干大きくなっている
ので、上記2つの位置の間を移動する際は、覆部10aが
カセットケース2前面の上端又は下端を通過するときに
前方へ引張られるような力を受け、それによって、全体
が緩やかなアーチ状に撓むことによって覆部10aがカセ
ットケース2前面の上端又は下端を通過することができ
る。そして、閉塞位置にあっては該位置にクリックロッ
クされることになる。
(b.テーププレーヤ) (b−1.概要) 11はメインシャーシ、12はメインシャーシ11に固定さ
れたサブシャーシである。
13,14はメインシャーシ11の底板部の前寄りの位置に
左右に離間して回転自在に配置されたリール台であり、
リール台ギヤ15、15′とリール係合軸16、16′とを備え
ており、リール台ギヤ15、15′とリール係合軸16、16′
との間は摩擦結合されており、リール台ギヤ15、15′が
後述する駆動系によって回転されると、リール台ギヤ1
5、15′との間に働く摩擦力によってリール係合軸16、1
6′が回転されるようになっている。
サブシャーシ12はメインシャーシ11の底板部の上方に
該底板部と並行になるようにメインシャーシ11に支持さ
れている。
17、17、17′はメインシャーシ11の適宜の箇所に突設
された支持ピンであり、その先端部17a、17a、17′aは
細径部とされ、かつ、該細径部17a、17a、17′aの更に
先端部に螺溝17b、17b、17′bが形成されている。
18、18、18′はサブシャーシ12に形成された支持孔で
あり、該支持孔18、18、18′に上記支持ピン17、17、1
7′の細径部17a、17a、17′aが挿通され、サブシャー
シ12の支持孔18、18、18′の縁部が上記支持ピン17、1
7、17′の細径部17a、17a、17′aの基端に連続した肩
部17c、17c、17′c上に載置される。そして、該細径部
17a、17a、17′aの先端部の螺溝17b、17b、17′bに止
めナット19、19、19が螺着される。
20、20、20は圧縮コイルバネであり、支持ピン17、1
7、17′の細径部17a、17a、17′aのうちサブシャーシ1
2と止めナット19、19、19との間に位置した部分に外嵌
され、その断発力によってサブシャーシ12を支持ピン1
7、17、17′の肩部17c、17c、17′cに押し付けてい
る。
サブシャーシ12は、このように、圧縮コイルバネ20、
20、20の弾発力によってメインシャーシ11に押し付けら
れているので、メカシャーシに加えられた何らかの反応
によってメインシャーシ11に歪が生じた場合でも、該歪
みが直接的にサブシャーシ12に波及することが無く、サ
ブシャーシ12の面精度を維持し易くなっている。
そして、サブシャーシ12の前部がカセット装着部とな
っており、そこに上記テープカセット1が装着される。
21はヘッドドラムであり、サブシャーシ12の上面に前
後方向に移動自在になるように支持されている。
ヘッドドラム21は中ドラム回転型であり、該中ドラム
22の外周面部に磁気ヘッド23、23、23が支持されてお
り、上下ドラム24、25間に形成された間隙26内に位置し
ている。そして、該ヘッドドラム21の前部21aにおいて
上ドラム24の上面と下ドラム25の下面との間の間隔は上
記テープカセット1のヘッドドラム挿入凹部7の上下幅
より稍小さくされている。また、該前部21aにおいて上
ドラム24の上縁及び下ドラム25の下縁には僅かに外方へ
張り出した突当縁24a、25aが形成されている。そして、
この突当縁24aと25aとの間の間隔は磁気テープ4の幅よ
り僅かに大きくされている。
しかして、ヘッドドラム21は第7図に示すように、そ
して前部21aの殆んどがテープカセット1のヘッドドラ
ム挿入凹部7内に入った第1の位置(この位置が「プレ
イモード位置」である。)と、第8図に示すように、前
部21aがヘッドドラム挿入凹部7内に少し入った第2の
位置(この位置が「停止モード位置」である。)と、第
9図に示すように、ヘッドドラム21がヘッドドラム挿入
凹部7から完全に出た第3の位置との間を移動し得るよ
うになっている。
そして、ヘッドドラム21が第1の位置に移動すると、
磁気テープ4はヘッドドラム挿入凹部7内へ押し込まれ
ヘッドドラム21に所定の巻付角で巻き付けられる。この
状態で磁気ヘッド23、23、23による磁気テープ4に対す
る記録及び/又は再生が為される。
ヘッドドラム21が第2の位置へ移動すると、磁気テー
プ4は上記記録及び/又は再生時より浅い巻付角でヘッ
ドドラム21に巻き付けられ、この状態で磁気テープ4の
早送り、巻戻し及び載置が選択的に為される。
そして、テープカセット1を取り出すときには、ヘッ
ドドラム21が第3の位置に移動される。
(b−2.カセット装着部) サブシャーシ12の略前半部分の上面がカセット装着部
27となる。
サブシャーシ12の前部12aには左右方向に間隔を置い
て挿通孔28、28が形成され、該挿通孔28、28を通して上
記リール台13、14のリール係合軸16、16′がサブシャー
シ12の上方へ突出されている。
29はプレイギヤアームであり、その基端部がリール台
14の支持軸14aに回動自在に支持されている。そして、
該アーム29の回動端部にはプレイギヤ30が回転自在に支
持され、該プレイギヤ30は大ギヤ30aと小ギヤ30bとが一
体に形成されて成り、小ギヤ30bはリール台14のリール
台ギヤ15と常時噛合されている。
プレイギヤ30の支持軸31の下端はメインシャーシ11の
下方にまで延びていて、メインシャーシ11に形成された
規制孔32に挿通されている。該規制孔32は上記支持軸14
aを中心とする円弧状に形成されており、これによって
アーム29の回動範囲が規制されている。
33はプレイギヤアーム29とメインシャーシ11との間に
張設された引張バネであり、この引張バネ33によってプ
レイギヤアーム29には上方から見て反時計回り方向への
回動力が付勢されている。従って、プレイギヤアーム29
はその回動端側を後方から押圧されないかぎりは、支持
軸31の下端部が規制孔32の後端に当接した位置に保持さ
れている。
34はFFギヤアームであり、その中間部分が上記支持軸
14aに回動自在に支持されており、その後端部にはFFギ
ヤ35が回動自在に支持されており、該FFギヤ35はリール
台ギヤ15の小ギヤ15aと常時噛合されている。FFギヤア
ーム34の前端部の左側縁には前に行くに従って左方へ変
位するカム縁36が形成されている。
37はFFギヤアーム34とメインシャーシ11との間に張設
された引張バネであり、この引張バネ37によってFFギヤ
アーム34には上方から見て時計回り方向への回動力が付
勢されている。
38はREWギヤアームであり、その中間部分がリール台1
3の支持軸13aに回動自在に支持されており、その後端部
にはREWギヤ39が回動自在に支持されており、該REWギヤ
39はリール台ギヤ15′と常時噛合されている。REWギヤ
アーム38の前端部の右側縁には前に行くに従って右方へ
変位するカム縁40が形成されている。
41はREWギヤアーム38とメインシャーシ11との間に張
設された引張バネであり、この引張バネ41によってREW
ギヤアーム38には上方から見て反時計回り方向への回動
力が付勢されている。
そして、これらのアーム34、38は後述する操作用のレ
バーが操作されることによって回動され、リール台13、
14を高速で回転させるFFモード、サーチモード、REWモ
ードが形成される。
42、42、42はサブシャーシ12に立設されてカセット支
持ピンであり、該カセット支持ピン42、42、42の上面に
テープカセット1が載置されてテープカセット1の上下
方向での位置決めが為される。
43、43はサブシャーシ12の前端縁の左右両端部から立
ち上げられた規制片であり、カセット装着部27に装着さ
れたテープカセット1の後面(尚、テーププレーヤに装
着された状態のテープカセット1の前後の向きはテープ
プレーヤの前後の向きと逆になっている。)が突き当る
ことによってテープカセット1の前後方向での位置決め
が為される。
44はカセットホルダーであり、前方から見て扁平な長
四角状をしたカセット保持部45と該カセット保持部45の
両側壁の後端から後方に向って突出した2つのアーム4
6、46とが一体的に形成されて成る。
47、47はカセット保持部45の両側壁の後端部内面に突
設された蓋開け縁であり、下端から始まり後方へ行くに
従って上方に変位して行く円弧状に形成されている。
このようなカセットホルダー44はそのアーム46、46が
メインシャーシ11から突設された支持壁48、49に回動自
在に支持され、これによって、カセットホルダー44は第
10図に示すイジェクト位置と第11図に示す装着位置との
間を移動し得るようになっている。
イジェクト位置にあるカセットホルダー44のカセット
保持部45にテープカセット1を挿入して行くと、前面蓋
10の下面になっている部分の両端部が蓋開け縁47、47を
当接する。そこから更にテープカセット1をカセット保
持部45に挿入して行くと、前面蓋10の両端部が蓋開け縁
47、47により迫り上げられて開放位置へと回動せしめら
れる。前面蓋10が開放位置に達するとカセット保持部45
の天板の前縁が前面蓋10と殆んど接する状態で対向した
状態となる。従って、テープカセット1をカセット保持
部45から抜き出すと、前面蓋10がカセット保持部45の天
板の前縁によって相対的に押圧されて閉塞位置へと戻さ
れる。
上記したように、テープカセット1がカセット保持部
45に挿入された状態のカセットホルダー44が下方へ向け
て回動されることによって、テープカセット1がカセッ
ト装着部27に装着される。即ち、テープカセット1のテ
ープリール3、3の係合孔3a、3aにリール台13、14のリ
ール係合軸16、16′が係合され、カセットケース2の下
側になっている面がカセット支持ピン42、42、42の上端
面上に載置される。
(b−3.ヘッドドラムの支持) 50はヘッドベースであり、サブシャーシ12に前後方向
へ移動自在に支持されている。
該ヘッドベース50は板状をした摺動板51と該摺動板51
と固定された支持ブロック52とから成る。
支持ブロック52の左右両側面の上下方向における略中
央から連結片53、53が外方に向けて突設されている。
摺動板51には後方に向って開口した大きな切欠54が形
成されており、このような摺動板51の後端部の左右両端
部が支持ブロック52の連結片53、53に固定されている。
55、55は連結片53、53の上面に固定された摺動駒であ
り、辷り性の良好な合成樹脂で形成され、外側に向って
開いた摺動溝56、56が形成されている。そして、この摺
動溝56、56がヘッドベース50の摺動部となる。
57は摺動板51の前端縁の中央に形成され前後方向に延
びると共に前端に開口したスリット、58は同じく摺動板
51の前端部に形成された前後方向に長い案内長孔であ
る。
59は摺動板51で前端寄りの位置に形成され左右方向に
長い係合長孔である。
ヘッドベース支持手段としてのサブシャーシ行12には
その略後半部の大部分を占める孔60が形成されており、
該孔60の両側縁61、61が案内縁とされ、前後方向に延び
互いに平行にされている。この案内縁61、61が摺動案内
部となる。そして、該案内縁61、61はその後端部61a、6
1aが僅かに内方に突出されていて、該後端部61aと61aと
の間の間隔が上記摺動駒55、55に形成された摺動溝56、
56の奥面56a、56a間の間隔と略同じにされ、案内縁61、
61の後端部61a、61aを除いた部分61b、61b間の間隔は上
記摺動溝56、56の奥面56a、56a間の間隔より稍大きくな
っている。
そして、ヘッドベース50の摺動溝56、56がサブシャー
シ12の案内縁61、61に摺動自在に係合され、また、サブ
シャーシ12に植設された案内ピン62がヘッドベース50の
案内長孔58と摺動自在に係合し、更に、同じくサブシャ
ーシ12に植設された案内ピン63がヘッドベース50のスリ
ット57と摺動自在に係合し、これらによって、ヘッドベ
ース50はサブシャーシ12に前後方向へ移動自在に支持さ
れることになる。
尚、摺動溝56、56が案内縁61、61の後端部61a、61aと
係合しているときは、摺動溝56、56の奥面56a、56aに案
内縁61a、61aが略接触した状態となるのでヘッドベース
50は殆んど左右への振れの無い状態となるが、摺動溝5
6、56が案内縁61、61の部分61b、61bと係合していると
きは、該部分61b、61bと摺動溝56、56の奥面56a、56aと
の間に若干の間隙があるので、ヘッドベース50は案内ピ
ン63とスリット57と係合部を揺動中心として若干左右へ
揺動が出来る状態となる。
そして、このようなヘッドベース50に上記したヘッド
ドラム21が固定される。
尚、このヘッドドラム21はモーター体型のヘッドドラ
ムであり、その下端から突出した出力軸64には駆動ギヤ
65が固定されている。
66はギヤベースであり、その後端部が上記ヘッドベー
ス50の支持ブロック52の下端部に固定されている。
67は駆動ギヤ65の左横でギヤベース66に回転自在に支
持された伝達ギヤである。該伝達ギヤ67は大ギヤ67aと
小ギヤbとが一体に形成されて成り、大ギヤ67aが上記
駆動ギヤ65と噛合されている。
68、69はギヤベース66の前端部に左右に並んで、か
つ、互いに噛合された状態で回転自在に支持された中継
ギヤであり、68はFWD系であり、69はREW系である。そし
て、FWD系中継ギヤ68は大ギヤ68aと小ギヤ68bとが同軸
に一体に形成されている。
そして、FWD系の中継ギヤ68の大ギヤ68aと伝達ギヤ67
の小ギヤ67bとの間がギヤベース66に回転自在に支持さ
れた連係ギヤ70によって連係されている。
従って、ヘッドドラム21のモータが回転すると、2つ
の中継ギヤ68、69が互いに反対の方向に、即ち、上方か
ら見て、FWD系中継ギヤ68は反時計回り方向へ、REW系中
継ギヤ69は時計回り方向へ、それぞれ回転されることに
なる。
71はキャプスタンアームであり、その基端部がギヤベ
ース66と上ドラム24とに回動自在に支持され、かつ、そ
の回動軸は伝達ギヤ67の回転軸と同軸になっている。
そして、キャプスタンアーム71の回動端部にはキャプ
スタン72が回転自在に支持されており、かつ、キャプス
タン72の下方に延出された軸72aにはキャプスタンギヤ7
3が固定されており、該キャプスタンギヤ73は上記伝達
ギヤ67の小ギヤ67bと噛合されている。従って、ヘッド
ドラム21のモータが回転するとキャプスタン72が回転せ
しめられる。
74はキャプスタンアーム71とヘッドベース50との間に
張設された引張バネであり、これによって、キャプスタ
ンアーム71には上方から見て反時計回りの回動力が付勢
されている。
しかして、ヘッドベース50が前進してヘッドドラム21
が第1の位置にある状態では、ヘッドベース50の摺動溝
56、56は案内溝61の部分61b、61bと係合しており、左右
に若干振れることができる状態である。従って、ヘッド
ドラム21の突当縁24a、25aがテープカセット1の当接面
8、8に押し付けられる過程でヘッドドラム21は自から
その姿勢を修正することになる。従って、テープカセッ
ト1の当接面8、8の精度さえしっかりと出ていれば、
磁気テープ4とヘッドドラム21との相対位置が精度良く
規定されることになる。
そして、ヘッドドラム21が第1の位置へと移動される
過程で、キャプスタン72がテープカセット1のピンチロ
ーラ9、9のうち巻取側のリール台14のリール係合軸16
と係合しているテープリール3側のもの9に磁気テープ
4を介して接触し、そこから、ヘッドドラム21が第1の
位置へ移動するまでの間に、キャプスタン72が相対的に
稍後退せしめられて引張バネ74が若干伸張される。従っ
て、この引張バネ74の伸張によって蓄えられた弾発力に
よってキャプスタン72がピンチローラ9に磁気テープ4
を介して圧着されることになる。
(b−4.操作機構) 75はヘッド移動レバーであり、左右方向に長く形成さ
れ、その略中間部がメインシャーシ11に回動自在に支持
されている。
該ヘッド移動レバー75の左端部には連結ピン76が植立
されており、該連結ピン76がヘッドベース50の係合長孔
59と摺動自在に係合されている。従って、このヘッド移
動レバー75が回動されると、その連結ピン76が略前後方
向に移動することになり、これによって、ヘッドベース
50、即ち、ヘッドドラム21が前後方向に移動せしめられ
ることになる。
ヘッド移動レバー75の前縁のうちヘッド移動レバー75
の回動支点より左側へ寄った位置に被押圧部75aが形成
されている。また、右端部の後縁75bはストッパ縁とさ
れていて、更に、右端にバネ掛片75cが形成されてい
る。
77はPLAYレバーであり、メインシャーシ11に前後方向
へ摺動自在に支持されている。78はPLAYレバー77の前後
方向における略中間の位置から左方へ向けて突設された
押圧片であり、その後側縁の左端は左に行くに従って前
側へ変位するように傾斜した押圧縁78aとされ、また、
左側縁78bは前後方向に延びる保持縁とされている。
79はPLAYレバー77の前端寄りの位置から左方へ向けて
突出された腕片であり、該腕片79の先端部には被ロック
ピン79aが立設されている。
80はPLAYレバー77の右側縁の後寄りの位置に立設され
たストッパ片、81はPLAYレバー77の後端から右方へ向け
て突設されたバネ掛片、82はPLAYレバー77の前端寄りの
位置から右方へ向けて突設されたバネ掛片である。
尚、83はPLAYレバーの前端に取着された押釦である。
そして、ヘッド移動レバー75のバネ掛片75cとPLAYレ
バー77のバネ掛片81との間には引張バネ84が張設されて
おり、これによって、ヘッド移動レバー75には上方から
見て反時計回り方向への回動力が付勢されている。そし
て、ヘッド移動レバー75にこれを時計回り方向へ回動さ
せる力が加えられていないときは、ヘッド移動レバー75
のストッパ縁75bがPLAYレバー77のストッパ片80に前側
から当接され、これによってヘッド移動レバー75の位置
が規定されるようになっている。
85はPLAYレバー77のバネ掛片82とメインシャーシ11と
の間に貼設された引張バネであり、これによって、PLAY
レバー77に前方への移動力が付勢されている。
しかして、PLAYレバー77が押し込まれない間は、第14
図に示すように、ヘッド移動レバー75は略左右方向に延
びるように位置し、これによって、ヘッドドラム21は第
2の位置に位置している。そして、PLAYレバー77が、第
15図に示すように、押し込まれると、ヘッド移動レバー
75はその右端が引張バネ84を介してPLAYレバー77によっ
て後方へ引張られるので、ヘッド移動レバー75は上方か
ら見て反時計回り方向へ回動し、その連結ピン76は略前
方へ移動するので、ヘッドドラム21は第1の位置へと移
動せしめられる。尚、PLAYレバー77はロックが解除され
るまでは、後述するロックレバーにより、第15図に示す
後退位置に保持され、従って、ヘッドドラム21も第1の
位置に保持される。
86はPLAYレバー77の左側に稍離間した位置でメインシ
ャーシ11に前後方向へ摺動自在に支持されたSTOP/EJECT
レバーであり、押圧突起87が立設されている。尚、図示
しない弾発手段により、STOP/EJECTレバー86には前方へ
の移動力が付勢されている。また、STOP/EJECTレバー86
の後端縁86aは押圧縁となっている。尚、86bはSTOP/EJE
CTレバー86の前端に取着された押釦である。
88は左右方向に長い板状をしたロックレバーであり、
メインシャーシ11の前端寄りの位置に左右方向へ摺動自
在に支持され、図示しない弾発手段により左方への移動
力が付勢されている。
89はロックレバー88の中央から稍右へ寄った位置に形
成された前後方向に長い孔であり、該孔89の右側縁には
後方に行くに従って左方へ変位するように傾斜した被押
圧縁89aが形成されている。尚、ロックレバー88には図
示しない弾発手段により左方への移動力が付勢されてい
る。
そして、上記STOP/EJECTレバー86の押圧突起87はロッ
クレバー88の孔89内に位置しており、かつ、該孔89の右
側縁の前端寄りの部分と略当接するように位置してい
る。そして、STOP/EJECTレバー86が後方へ押し込まれる
と、その押圧突起87がロックレバー88の被押圧縁89aを
押圧するため、ロックレバー88はそれに付勢られている
弾発力に抗して右方へ移動される。そして、STOP/EJECT
レバー86がそれに付勢された弾発力により元の位置に戻
ると、ロックレバー88もそれに付勢された弾発力により
左方へ移動されて元の位置に戻る。
ロックレバー88の右端部から後方へ向って突出した突
片90の左側縁からは左方へ向ってロック爪91が突設され
ており、該ロック爪91の後縁91aは左右方向に延びるロ
ック縁とされ、該ロック縁91aの左端から前方に延びる
縁91bは前方へ行くに従って右方へ変位するように傾斜
した被押圧縁とされている。
しかして、PLAYレバー77が、第14図に示す、非押込位
置にあるときには、その被ロックピン79aがロックレバ
ー88のロック爪91の被押圧縁91bの前寄りの位置と当接
している。そして、PLAYレバー77が押し込まれると、そ
の被ロックピン79aがロックレバー88の被押圧縁91bを押
圧するので、ロックレバー88は右方へ移動せしめられ
る。そして、PLAYレバー77が、第15図に示す、押込位置
に達すると、被ロックピン79aは被押圧縁91bから後方へ
外れるので、ロックレバー88はそれに付勢された弾発力
により左方へ移動し、そのロック縁91aが被ロックピン7
9aの前側に位置し、これによって、PLAYレバー77を後方
へ向って押圧していた力が除かれても、その被ロックピ
ン79aがロックレバー88のロック縁91aに後方から係合さ
れて、PLAYレバー77は押込位置にロックされる。
PLAYレバー77が押込位置にロックされている状態から
STOP/EJECTレバー86が押し込まれると、上記したよう
に、ロックレバー88が右方へ移動するので、PLAYレバー
77の被ロックピン79aの前側に位置していたロック縁91a
が右方へ逃げるので、PLAYレバー77は引張バネ85によっ
て付勢された移動力によって前記非押込位置に戻され
る。
92はPLAYレバー77とSTOP/EJECTレバー86との間の位置
でメインシャーシ11に前後方向へ摺動自在に支持された
支持レバーであり、図示しない弾発手段により前方への
移動力が付勢されている。93は支持レバー92の左側縁の
うち略中央から稍後寄りのストッパ縁である。
94は支持レバー92の前後方向における略中央の上記ス
トッパ縁93の前側から左方へ向って突設された支持片で
ある。
95は中継レバーであり、その略中央が支持レバー92の
支持片94に回動自在に支持されている。該中継レバー95
は略前後方向に延びており、その前端には被押圧片96が
下方へ向けて突設され、後端には押圧片97が上方へ向け
て突設されている。また、後片98の右側縁のうち前後方
向における略中間の位置から規制片99が下方へ向けて突
設されている。
中継レバー95の押圧片97の左端からバネ掛片100が左
方へ向けて突設されており、該バネ掛片100と支持レバ
ー92の後端部に形成されたバネ掛片92aとの間に引張バ
ネ101が張設されており、これによって、中継レバー95
には上方から見て時計回り方向への回動力が付勢されて
いて、通常は、その規制片99が支持レバー92のストッパ
縁93の左側面に当接してその姿勢が略前後方向に延びる
中継姿勢に規制されている。そして、支持レバー92が前
進位置にあり、かつ、中継レバー95が中継姿勢にある状
態で、非押込位置にあるPLAYレバー77の押圧縁78aは中
継レバー95の規制片99の前端に右前から接触した状態と
されている。
その状態から、PLAYレバー77が押込位置まで移動され
ると、その間に、その押圧縁78aが中継レバー95の規制
片99を左後方へ向って押圧するため、中継レバー95は引
張バネ101の引張力に抗して反時計回り方向へと回動せ
しめられ、更に、PLAYレバー77の後退に伴って規制片99
がPLAYレバー77の保護縁78bと接して、上記中継姿勢か
ら稍反時計回り方向へ回動した非中継姿勢に保持され
る。
そして、中継レバー95が中継姿勢にある状態では、そ
の被押圧片96はSTOP/EJECTレバー86の押圧縁86aに後方
から近接対向しており、また、押圧片97はヘッド移動レ
バー75の被押圧部75aに前方から近接対向している。ま
た、被中継姿勢にある状態では、その被押圧片96はSTOP
/EJECTレバー86の押圧縁86aの移動軌跡から右方へ外れ
たところに位置し、また、押圧片97はヘッド移動レバー
75の被押圧部75aの移動軌跡から左方へ外れたところに
位置することになる。
しかして、PLAYレバー77が押込位置まで移動されて、
ヘッドドラム21が第1の位置への移動して記録及び/又
は再生モードが形成されている状態から、該モードを解
除するために、STOP/EJECTレバー86が押し込まれると、
その押圧縁86aは中継レバー95の被押圧片96を押圧する
ことなく、ロックレバー88が右方、即ち、ロック解除方
向へ移動されてPLAYレバー7が被押込位置へ戻されて、
これにより、ヘッドドラム21が第2の位置に戻されるだ
けである。そして、中継レバー95は中継姿勢に戻され
る。
PLAYレバー77が非押込位置にある状態でSTOP/EJECTレ
バー86が押し込まれると、その押圧縁86aが中継姿勢に
ある中継レバー95の被押圧片96を後方へ向って押圧する
ので、中継レバー95は支持レバー92と共に後方へ移動せ
しめられ、このとき、中継レバー95の押圧片97がヘッド
移動レバー75の被押圧部75aを略後方へ向って押圧する
ため、ヘッド移動レバー75は引張バネ84の引張力に抗じ
て上方から見て時計回り方向へ回動し、これによって、
ヘッドドラム21は第3の位置へと移動せしめられる。す
ると、図示しないロック手段によるカセットホルダー44
へのロックが解除されてカセットホルダー44は図示しな
い弾発手段によりイジェクト位置への移動せしめられ
る。また、カセットホルダー44がイジェクト位置に達す
ると、ヘッドベース50に対してロックがかかり、従っ
て、カセットホルダー44が装着位置に戻るまでは、ヘッ
ドドラム21は第3の位置に保持されるようになってい
る。
尚、このようなヘッドベース50に対するロックは、例
えば、上記ロックレバー88にSTOP/EJECTレバー86を押込
位置にロックするロック爪を形成し、カセットホルダー
44の装着位置への移動の過程でロックレバー88をロック
解除方向へ移動させるカムをカセットホルダー44に連動
させる等種々の手段で実現することができる。
102はREWレバーであり、STOP/EJECTレバー86の左側で
メインシャーシ11に前後方向へ摺動自在に支持され、か
つ、図示しない弾発手段により前方への移動力が付勢さ
れている。そして、該REWレバー102には被ロック片102a
と押圧片102bがそれぞれ突設されている。
103はロックレバー88に上記孔89の左側に形成された
前後方向に長い孔であり、該孔103の右側縁には左方へ
向ってロック爪104が突設されており、該ロック爪104の
後縁104aは左右方向に延びるロック縁とされ、該ロック
縁104aの左端から前方に延びる縁104bは前方に行くに従
って右方へ変位する被押圧縁とされている。
そして、上記REWレバー102の被ロック片102aはロック
レバー88の孔103内に位置し、かつ、REWレバー102が第1
4図に示す被押込位置にあるときは、その被ロック片102
aがロック爪104の被押圧縁104bに前方から対向してい
る。そして、REWレバー102が押し込まれると、その被ロ
ック片102aがロック爪104の被押圧縁104bを押圧するの
で、ロックレバー88は右方へ移動せしめられる。そし
て、REWレバー102が、第18図に示す、押込位置に達する
と、被ロック片102aは被押圧縁104bから後方へ外れるの
で、ロックレバー88はそれに付勢された弾発力により左
方へ移動し、そのロック縁104aが被ロック片102aの前側
に位置し、これによって、REWレバー102を後方へ押圧し
ていた力が除かれても、被ロック片102aがロック縁104a
に後方から係合されて、REWレバー102は押圧位置にロッ
クされる。
そして、REWレバー102が非押込位置から押込位置へ向
って移動する間に、その押圧片102bが上記REWギヤアー
ム38のカム縁40から後方へ逃げるので、引張バネ41の引
張力によって、REWギヤアーム38は反時計回り方向へ回
動され、そのREWギヤ39が中継ギヤ69に噛合される。ま
た、REWギヤアーム102が押込位置から非押込位置へ戻さ
れる間に、その1押圧片102bがREWギヤアーム38の被縁4
0を前方へ押圧するので、REWギヤアーム38は引張バネ41
の引張力に抗して時計回り方向へ回動されて、そのREW
ギヤ39が中継ギヤ69から離れる。
105はFFレバーであり、REWレバー102の左側でメイン
シャーシ11に前後方向へ摺動自在に支持され、かつ、図
示しない弾発手段により前方への移動力が付勢されてい
る。そして、該FFレバー105には被ロック片105aと押圧
片105bがそれぞれ突設されている。
106はロックレバー88に上記孔103の左側に形成された
前後方向に長い孔であり、該孔106の右側縁には左方へ
向ってロック爪107が突設されており、該ロック爪107の
後縁107aは左右方向に延びるロック縁とされ、該ロック
縁107aの左端から前方に延びる縁107bは前方に行くに従
って右方へ変位する被押圧縁とされている。
そして、上記FFレバー105の被ロック片105aはロック
レバー88の孔106内に位置し、かつ、FFレバー105が第14
図に示す非押込位置にあるときは、その被ロック片105a
がロック爪107の被押圧縁107bに前方から対向してい
る。そして、FFレバー105が押し込まれると、その被ロ
ック片105aがロック爪107の被押圧縁107bを押圧するの
で、ロックレバー88は右方へ移動せしめられる。そし
て、FFレバー105が、第19図に示す、押込位置に達する
と、被ロック片105aは被押圧縁107bから後方へ外れるの
で、ロックレバー88はそれに付勢された弾発力により左
方へ移動し、そのロック縁107aが被ロック片105aの前側
に位置し、これによって、FFレバー105を後方へ押圧し
ていた力が除かれても、被ロック片105aがロック縁107a
に後方から係合されて、FFレバー105は押込位置にロッ
クされる。
そして、FFレバー105が非押込位置から押込位置へ向
って移動する間に、その押圧片105bが上記FFギヤアーム
34のカム縁36から後方へ逃げるので、引張バネ37の引張
力によって、FFギヤアーム34は時計回り方向へ回動さ
れ、そのFFギヤ35が中継ギヤ68に噛合される。また、FF
レバー105が押込位置から非押込位置へ戻される間に、
その押圧片105bがFFギヤアーム34のカム縁36を前方へ押
圧するので、FFギヤアーム34は引張バネ7の引張力に抗
して反時計回り方向へ回動されて、そのFFギヤ35が中継
ギヤ68から離れる。
(b−5.動作) 次に、上記テーププレーヤの動作の概要について説明
する。
先ず、テープカセット1を装着するには、STOP/EJECT
レバー86を押し込む。すると、STOP/EJECTレバー86の押
圧縁86aによって中継レバー95の被押圧片96が押圧され
て、支持レバー92と共に中継レバー95が後方へ移動し、
この後方へ移動する中継レバー95の押圧片97によって被
押圧部75aが後方へ押圧されるため、ヘッド移動レバー7
5が時計回り方向へ回動されて、ヘッドベース50が後方
へ移動せしめられ、これによってヘッドドラム21が第3
の位置に移動する。
ヘッドドラム21が第3の位置に移動すると、カセット
ホルダー44に対するロックが解除され、図示しない弾発
手段によって、カセットホルダー44が第17図に示すイジ
ェクト位置へと移動される。
そして、イジェクト位置にあるカセットホルダー44の
カセット保持部45にテープカセット1を挿入すると、前
面蓋10が開放位置へと移動される。尚、テープカセット
1は裏返えして使用することが可能であり、どちらの向
きでカセット保持部45に挿入しても、前面蓋10は上方へ
回動される。また、磁気テープ4への記録は幅方向で2
分割した一方の領域にいわゆるヘリカルスキャンによる
斜めの記録トラックが形成されるようにして行なわれ
る。
テープカセット1が挿入されたカセットホルダー44を
下方へ回動させてカセット装着部27まで移動させて、テ
ープカセット1が装着位置に達すると、ヘッドドラム21
を第3の位置に止めていたロックが解除されるため、ヘ
ッド移動レバー75が引張バネ84の引張力によって反時計
回り方向へ、ストッパ縁75bがPLAYレバー77のストッパ
片80に当接するまで、回動され、ヘッドドラム21は第2
の位置に達する。この第14図に示した状態がストップ状
態(停止モード)であり、中継ギヤ68、69はプレイギヤ
30、FFギヤ35、REWギヤ39と離れた状態にある。
この状態からFFレバー105が押込位置に移動される
と、第19図に示すように、FFギヤ35が中継ギヤ68の大ギ
ヤ68aと噛合され、かつ、ヘッドドラム21のドラムモー
タが回転され、従って、リール台14がテープ巻取方向へ
高速で回転されるFFモードが形成される。
また、ストッパ状態からREWレバー102が押込位置に移
動されると、第18図に示すように、REWギヤ39が中継ギ
ヤ69と噛合され、かつ、ドラムモータが回転され、従っ
て、リール台13がテープ巻取方向へ高速で回転されるRE
Wモードが形成される。
また、このヘッドドラム21が第2の位置にあるとき
は、磁気ヘッド23、23、23が磁気テープ4に軽く接触し
て移動するので、上記のFFモードやREWモードのように
磁気テープ4を高速で走行させながら磁気ヘッド23、2
3、23による信号の読み取りを同時に行なってサーチモ
ードを形成することもできる。
尚、上記した高速走行モードやサーチモードは、停止
モード以外の他のモードから直接移行させることもでき
る。即ち、FFレバー105、REWレバー102は、これが押し
込まれるとロックレバー88がロック解除方向へ移動され
るので、その直前のモードが解除され、FFレバー105やR
EWレバー102の押込によるモードが形成されるからであ
る。
次に、PLAYレバー77が押込位置に移動されると、上記
したようにヘッドドラム21が第1の位置へと移動され、
かつ、中継ギヤ68の小ギヤ68bがプレイギヤ30の大ギヤ3
0aと噛合される。このときプレイギヤアーム29は稍時計
回り方向へと回動されて引張バネ33が伸長され、これに
よって、中継ギヤ68の小ギヤ68bとプレイギヤ30の大ギ
ヤ30aとが程良く圧着される。そして、ドラムモータが
回転されて、リール台14がテープ巻取方向へ回転され、
記録及び/又は再生モードが形成される。
そして、この記録及び/又は再生モードは、STOP/EJE
CTレバー86、REWレバー102又はFFレバー105が押し込ま
れることにより解除され、それぞれのレバーの押し込み
によるモードへと移行する。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明回
転ヘッド式テーププレーヤは、回転ヘッドを備えたヘッ
ドドラムに当接されることによって、当該ヘッドドラム
とテープカセットとの間の位置決めを行うための位置決
め部が形成されたテープカセットを用いた回転ヘッド式
テーププレーヤであって、 (イ)ヘッドドラムを支持するヘッドベースが移動自在
とされ、該ヘッドベースによりヘッドドラムが停止モー
ド位置とプレイモード位置との間を移動されること、 (ロ)停止モード位置でヘッドベースを固定的に支持
し、また、プレイモード位置でヘッドベースを揺動可能
に支持するヘッドベース支持手段を設けたこと、 (ハ)プレイモード位置において、ヘッドベース支持手
段によりヘッドベースが揺動し得る状態とされ、ヘッド
ドラムがテープカセットの位置決め部に当接することに
よって、当該ヘッドドラムとテープカセットとの間の相
対的な位置決めが為されて、テープがヘッドドラムとテ
ープカセットの位置決め部との間に位置されてヘッドド
ラムに所定の巻付角で巻き付けられること、 (ニ)停止モード位置において、ヘッドドラムがプレイ
モード位置でのヘッドドラムに比してテープカセットか
ら離間して位置され、かつヘッドベース支持手段により
ヘッドベースが殆ど振れのない状態とされるとともに、
テープが(ハ)の巻付角より浅い巻付角でヘッドドラム
に巻き付けられること、 を特徴とする。
従って、本発明回転ヘッド式テーププレーヤにあって
は、ヘッドドラムとテープカセットとの間の位置関係
は、ヘッドドラム及びテープカセットの精度にのみ依存
することとなるので、ヘッドドラムの支持機構やテープ
装着部の精度を厳しくする必要がなく、この種のテープ
プレーヤの低コスト化に寄与することができる。特に、
テープカセット内の位置決め部の寸法等の多少のバラツ
キは当該テープカセット固有のものであり、再生機が記
録機と異なっても当該テープカセットに付随して行くも
のであるので互換性には殆ど影響しない。
尚、上記実施例に示した具体的な構造や形状は、本発
明の実施に当っての具体化の一例を示したものにすぎ
ず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第19図は本発明回転ヘッド式テーププレーヤ
の実施の一例を示すものであり、第1図はテープカセッ
トの斜視図、第2図は水平断面図、第3図はテープカセ
ットの側面図であり、(A)は前面蓋が閉塞位置にある
状態を、(B)は前面蓋が開放位置にある状態を示す
図、第4図はテーププレーヤの分解斜視図、第5図はギ
ヤベースの斜視図、第6図は全体の平面図、第7図はヘ
ッドドラムが第1の位置にある状態を示す一部切欠平面
図、第8図はヘッドドラムが第2の位置にある状態を示
す一部切欠平面図、第9図はヘッドドラムが第3の位置
にある状態を示す一部切欠平面図、第10図はカセットホ
ルダーがイジェクト位置にある状態を示す要部の側面
図、第11図はカセットホルダーがカセット装着位置にあ
る状態を示す要部の側面図、第12図はテープカセットが
カセットホルダーに挿入され閉蓋された後引き出される
状態を(A)〜(F)へ順を追って示す一部切欠側面
図、第13図はヘッドドラムの断面とギヤベース上のギヤ
を展開して見せた垂直断面図、第14図乃至第19図は操作
機構の動きを示す平面図であり、第14図は非押込位置に
ある状態を、第15図は記録及び/又は再生モードにある
状態を、第16図は記録及び/又は再生モード時にSTOP/E
JECT釦を押し込んだ状態を、第17図はイジェクト状態
を、第18図は巻き戻しモードにある状態を、第19図は早
送りモードにある状態を、それぞれ示すものである。 符号の説明 1……テープカセット、 4……テープ 8……位置決め部、 12……ヘッドベース支持手段、 21……ヘッドドラム、 23……回転ヘッド、 50……ヘッドベース、 56……摺動部、61……摺動案内部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ヘッドを備えたヘッドドラムに当接さ
    れることによって、当該ヘッドドラムとテープカセット
    との間の位置決めを行うための位置決め部が形成された
    テープカセットを用いた回転ヘッド式テーププレーヤで
    あって、 (イ)上記ヘッドドラムを支持するヘッドベースが移動
    自在とされ、該ヘッドベースによりヘッドドラムが停止
    モード位置とプレイモード位置との間を移動されるこ
    と、 (ロ)上記停止モード位置で上記ヘッドベースを固定的
    に支持し、また、上記プレイモード位置で上記ヘッドベ
    ースを揺動可能に支持するヘッドベース支持手段を設け
    たこと、 (ハ)上記プレイモード位置において、上記ヘッドベー
    ス支持手段によりヘッドベースが揺動し得る状態とさ
    れ、上記ヘッドドラムがテープカセットの上記位置決め
    部に当接することによって、当該ヘッドドラムとテープ
    カセットとの間の相対的な位置決めが為されて、テープ
    がヘッドドラムと上記テープカセットの位置決め部との
    間に位置されてヘッドドラムに所定の巻付角で巻き付け
    られること、 (ニ)上記停止モード位置において、ヘッドドラムが上
    記プレイモード位置でのヘッドドラムに比してテープカ
    セットから離間して位置され、かつ上記ヘッドベース支
    持手段によりヘッドベースが殆ど振れのない状態とされ
    るとともに、テープが上記(ハ)の巻付角より浅い巻付
    角でヘッドドラムに巻き付けられること、 を特徴とする回転ヘッド式テーププレーヤ。
  2. 【請求項2】ヘッドベースに設けられた摺動部とヘッド
    ベース支持手段に設けられた摺動案内部とが摺動自在に
    係合され、停止モード位置において上記摺動部と摺動案
    内部との間の間隙が無くなり、プレイモード位置におい
    て摺動部と摺動案内部との間に間隙が生じるようにした ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の回転ヘッ
    ド式テーププレーヤ。
  3. 【請求項3】停止モード位置でFFモード及びREWモード
    が形成される ことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載
    の回転ヘッド式テーププレーヤ。
JP31701589A 1989-12-06 1989-12-06 回転ヘッド式テーププレーヤ Expired - Fee Related JP2794600B2 (ja)

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