JPH11283299A - カセット装着装置 - Google Patents

カセット装着装置

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Publication number
JPH11283299A
JPH11283299A JP10098510A JP9851098A JPH11283299A JP H11283299 A JPH11283299 A JP H11283299A JP 10098510 A JP10098510 A JP 10098510A JP 9851098 A JP9851098 A JP 9851098A JP H11283299 A JPH11283299 A JP H11283299A
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JP
Japan
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cassette
tape cassette
cassette holder
holder
locking
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Application number
JP10098510A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Togo
善之 東郷
Hiroyuki Takada
裕之 高田
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1,第2カセットホルダを待機位置で側板
に係止させる。 【解決手段】 大型,小型テープカセット1,11を載
置する第1,第2カセットホルダ24,25を備えたカ
セット装着装置であって、カセットホルダ係止機構部5
0は、左側板22に形成した係止部22fと、第2カセ
ットホルダ25に回動可能に支持され、一端側に形成し
た係止爪部52aを引張バネ53の付勢力で左側板22
の係止部22fに係止させ、且つ、他端側に被押圧部5
2bを形成すると共に、この被押圧部52bに連接した
小型テープカセット当接部52cを第2カセットホルダ
25の小型テープカセット載置部25cの挿入方向の前
方に臨ませた係止レバー52と、第2カセットホルダ2
5に摺動可能に取り付けられ、大型テープカセット当接
部55cをカセット挿入方向の前方に形成し、且つ、係
止レバー52の被押圧部52bを押圧する押圧部55b
を形成したスライド部材52とを備えて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型テープカセッ
と、小型テープカセットとを選択的に載置できるカセッ
ト装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを収納した大型テープカセッ
トと、大型テープカセットより小型の小型テープカセッ
トとを一つのカセットホルダに選択的に挿入でき、且
つ、このカセットホルダをカセット挿入口で待機してい
る時にカセットホルダをシャーシの左右のサイドプレー
トに係止させることができる磁気記録再生装置の一例
が、特開平5−47086号公報に開示されている。
【0003】図10は従来の磁気記録再生装置を示した
平面図、図11(A),(B)は図10に示した従来の
磁気記録再生装置において、大型テープカセットのテー
プ引出位置と、小型テープカセットのテープ引出位置と
を夫々示した平面図である。
【0004】図10に示した従来の磁気記録再生装置
は、特開平5−47086号公報報に開示されており、
ここでは同号公報の要約を用いて簡略に説明する。尚、
図10に示した構成部材の符号は同号公報の符番をその
まま用いて説明する。
【0005】図10において、従来の磁気記録再生装置
では、大型テープカセット(標準テープカセット)FC
及び小型テープカセットCCを保持し、テープ搬送位置
に搬送するカセットホルダ40の左底面に、左第2レバ
ー60,左係止レバー70,第1ロッド80を設け、右
底面に右第2レバー90,第1レバー100,右係止レ
バー110を設けている。そして、大型,小型テープカ
セットFC,CCを斜めに挿入すると、左係止レバー7
0の係止部73,右係止レバー110の係止部が夫々各
サイドプレート21a,21bの突起部72,112に
係合し、カセットホルダ40は供給リール23,巻取リ
ール24の位置まで搬送されなくなるように構成されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成に
よる従来の磁気記録再生を用いて、カセットホルダ40
に選択的に載置した大型テープカセット(標準テープカ
セット)FC又は小型テープカセットCCをカセット挿
入口の待機位置からカセット装着位置に装着した際、図
11(A),(B)に示した如く、大型テープカセット
FCのテープ引出位置(カセット装着位置)と、小型テ
ープカセットCCのテープ引出位置(カセット装着位
置)とが異なっており、大型テープカセットFCのテー
プ引出位置はシャーシベース上の奥方に設けた回転ドラ
ムDに接近し、一方、小型テープカセットCCのテープ
引出位置は大型テープカセットFCのテープ引出位置よ
りも手前側に設定される。
【0007】この理由は、大型,小型テープカセットF
C,CCを前面側から挿脱し易く、且つ、両カセットF
C,CC内のリールを回転駆動するリール駆動機構を同
一のリール載置位置で共用するために、夫々のカセット
装着位置が必然的に定められてしまう。
【0008】これに伴って、大型テープカセットFC又
は小型テープカセットCCから磁気テープ(図示せず)
をシャーシベースの奥方に設けた回転ドラムDに引き出
すために供給側及び巻取側に複数のテープローディング
部材R,Rが移動自在に設けられており、これら複
数のテープローディング部材R,Rによるテープ引
出位置を大型,小型テープカセットFC,CCに応じて
変えている。このため、複数のテープローディング部材
,Rの移動制御が複雑になってしまい、且つ、複
数のテープローディング部材R,Rを夫々のテープ
引出位置に位置決めする時の位置決め精度なども要求が
厳しくなるなどの問題が生じている。
【0009】一方、図示を省略するものの、大型テープ
カセット又は小型テープカセットを一つのカセットホル
ダに選択的に挿入した際、テープローディング部材によ
るテープ引出位置を同じ位置に設定できるカセット装着
装置が既に開発されているものの、待機位置に至ったカ
セットホルダ上で大型テープカセットの前面と小型テー
プカセットの前面とを一致させて挿入するため、両テー
プカセットの後端がカセットホルダから突出する量が異
なり、とくに、小型テープカセットの突出量が小さいた
め掴みにくくなっている。
【0010】そこで、カセットホルダに大型テープカセ
ットと小型テープカセットとを選択的に挿入する際、待
機位置に至ったカセットホルダからの両テープカセット
の突出量を略同一にする方法の一例として、カセット装
着装置内に大型テープカセットを載置する第1カセット
ホルダと、この第1カセットホルダに対して摺動可能に
取り付けられて待機位置で第1カセットホルダの前方に
移動して小型テープカセットを載置する第2カセットホ
ルダとを備えた時に、第1,第2カセットホルダを待機
位置でシャーシの側板に確実に係止できるカセット装着
装置が望まれている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、シャーシベース上で間隔を離し
て互いに対向した左右の側板間に移動自在に設けられ、
且つ、大型テープカセットを大型テープカセット載置部
に載置して待機位置から水平移動した後に垂直下降して
カセット装着位置に移動する第1カセットホルダと、前
記第1カセットホルダにカセット挿入方向に対して摺動
可能に取り付けられ、且つ、小型テープカセットを小型
テープカセット載置部に載置して前記第1カセットホル
ダに対して待機位置から所定位置まで水平に摺動した後
に前記第1カセットホルダと一体に垂直下降してカセッ
ト装着位置に移動する第2カセットホルダとを備えたカ
セット装着装置であって、前記左右の側板のうちで少な
くとも一方の側板に形成され、前記第1,第2カセット
ホルダを待機位置に係止するための係止部と、前記第2
カセットホルダに回動軸を介して回動可能に支持され、
一端側に形成した係止爪部をバネの付勢力で前記側板の
前記係止部に係止させ、且つ、前記回動軸を介した他端
側に被押圧部を形成すると共に、この被押圧部に連接し
た小型テープカセット当接部を前記小型テープカセット
載置部の挿入方向の前方に臨ませた係止レバーと、前記
第2カセットホルダにカセット挿入方向に対して摺動可
能に取り付けられ、大型テープカセット当接部をカセッ
ト挿入方向の前方に形成し、且つ、前記係止レバーの前
記被押圧部を押圧する押圧部を形成したスライド部材と
を具備し、前記小型テープカセットの前記第2カセット
ホルダへの挿入時に、前記小型テープカセットの前面が
係止レバーの小型テープカセット当接部に当接すること
により、前記バネの付勢力に抗して前記係止レバーの前
記係止爪部を前記側板の前記係止部から係止を解除し、
一方、前記大型テープカセットの前記第1カセットホル
ダへの挿入時に、前記大型テープカセットの前面が前記
スライド部材の前記大型テープカセット当接部に当接し
て該スライド部材が摺動することにより、該スライド部
材の前記押圧部で前記係止レバーの前記被押圧部を前記
バネの付勢力に抗して押して該係止レバーの前記側板へ
の係止を解除したことを特徴とするカセット装着装置を
提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るカセット装着
装置の一実施例を図1乃至図9を参照して詳細に説明す
る。
【0013】図1(A),(B)は本発明に係るカセッ
ト装着装置に適用される大型テープカセット,小型テー
プカセットを夫々示した斜視図、図2は本発明に係るカ
セット装着装置を示した斜視図、図3(A),(B)は
図2に示した第1カセットホルダの左右側面に夫々軸着
した欠歯歯車を示した斜視図、図4は本発明に係るカセ
ット装着装置において、本発明の要部となるカセットホ
ルダ係止機構部について説明するための斜視図である。
【0014】本発明に係るカセット装着位置を説明する
前に、このカセット装着位置に適用される大型テープカ
セット1と、大型テープカセットより小型の小型テープ
カセット11とについて図1(A),(B)を用いて簡
略に説明する。
【0015】図1(A),(B)に示した如く、例えば
DVC規格を採用してディジタル記録再生できる形態の
大型テープカセット1及び小型テープカセット11が開
発されている。上記した大型テープカセット1及び小型
テープカセット11は、夫々の内部に供給リール2,1
2と巻取リール3,13とに巻回した磁気テープTが同
一幅のメタルテープを用いてデジタル記録再生に対応で
きるように最近開発されたものであり、横幅×奥行き×
高さはそれぞれ所定の規格寸法に形成されている。この
際、小型テープカセット11は大型テープカセット1よ
り高さが僅かに低いため、磁気記録再生装置のシャーシ
上の各カセット装着位置に夫々所定の高さの位置決めピ
ンを介して装着されるようになっている。
【0016】また、この種のディジタル記録再生できる
カセット構造では、大型テープカセット1,小型テープ
カセット11の前面を覆う前蓋4,14をロックしてい
る側面のロックアーム5,15を解除するためには、ロ
ック解除片RK,RKを前蓋4,14の下部に形成
した切り欠き4a,14aから進入させて、ロック解除
片RK,RKでロックアーム5,15を各カセット
1,11の後方側に向かって押して、ロックアーム5,
15による前蓋2,12へのをロックを解除するように
なっている。
【0017】次に、図2に示した如く、本発明に係るカ
セット装着装置20は、図1で説明した大型テープカセ
ット1又は小型テープカセット11を選択的に挿入し
て、大型テープカセット1は第1カセットホルダ24に
載置する一方、小型テープカセット11は第2カセット
ホルダ25に載置している。そして、大型テープカセッ
ト1を第1カセットホルダ24上に載置した時には、第
2カセットホルダ25が前方の待機位置から第1カセッ
トホルダ24に対して回転ドラム26側の所定位置まで
摺動した後、第1,第2カセットホルダ24,25が一
体となってカセット装着位置に至り、一方、小型テープ
カセット11を第2カセットホルダ25上に載置した時
には、第2カセットホルダ25が前方の待機位置から第
1カセットホルダ24に対して回転ドラム26側の所定
位置まで摺動した後、第1,第2カセットホルダ24,
25が一体となってカセット装着位置に至り、両テープ
カセット1,11内に収納した磁気テープTの引出位置
を同位置に設定したことを特徴とするものである。
【0018】即ち、上記カセット装着装置20では、基
台となるシャーシ21上の左右に左側板22と右側板2
3とが間隔を離し且つ互いに対向して一対対称に垂設さ
れている。尚、左右側板22,23をシャーシ21と一
体に形成する場合もある。
【0019】また、左側板22と右側板23との間に
は、大型テープカセット1を載置する第1カセットホル
ダ24と、この第1カセットホルダ24にカセット挿入
方向に対して摺動可能に取り付けられて第1カセットホ
ルダ24に対して前方の待機位置から回転ドラム26側
の所定位置まで水平に摺動した後、第1カセットホルダ
24と一体に僅かに水平移動し、更に第1カセットホル
ダ24と一体に垂直下降し、且つ、小型テープカセット
11を載置する第2カセットホルダ25とが、前方の待
機位置とシャーシ21の後方に設けた回転ドラム26側
のカセット装着位置とを往復動自在に設けられている。
この際、回転ドラム26側のカセット装着位置には、大
型テープカセット1又は小型テープカセット11から磁
気テープTを回転ドラム26に引き出すためのテープロ
ーディング部材27,28が両テープカセット1,11
に対して共通の位置で待機している。
【0020】また、第1,第2カセットホルダ24,2
5は、図示前方側が大型テープカセット1又は小型テー
プカセット11を挿脱できるように開口され、且つ、後
方の回転ドラム26側は両テープカセット1,11内の
磁気テープTを回転ドラム26側に引き出すように開口
されている。
【0021】次に、第1カセットホルダ24は、互いに
対向した左右側面24a,24b間の底面24c,24
dが大型テープカセット1を載置するための大型テープ
カセット載置部として形成されており、且つ、左右の底
面24c,24d間は後述する第2カセットホルダ25
に小型テープカセット11を載置するために小型テープ
カセット載置部として一段低く凹状に形成した凹部25
cが臨めるように切り欠かれている。更に、左右側面2
4a,24b間の上方を天面24eで連結している。
尚、天面24eの裏面にはカセット押さえ部材(図示せ
ず)が取り付けられている。
【0022】また、第1カセットホルダ24の左右の底
面24c,24dには、大型テープカセット1の挿入方
向の前方を位置決めするストッパ片24c,(24d
)と、大型テープカセット1の前面を覆う前蓋4(図
1)をロックしている側面のロックアーム5,5(図
1)を解除するロック解除片24c,(24d)と
が上方に向かって切り起こし形成されている。そして、
大型テープカセット1の挿入動作に伴って、ロック解除
片24c,(24d)を前蓋4(図1)の下部に形
成した切り欠き4a,4aから進入させて、ロック解除
片24c,(24d)で前蓋4をロックしているロ
ックアーム5,5(図1)を解除している。
【0023】また、第1カセットホルダ24の左右側面
24a,24bの外側前後に2本のガイドピン{29,
30},{29,30}が夫々固着されており、且つ、
前方のガイドピン29,29に歯車31,32が回転自
在に軸着されている。
【0024】また、第1カセットホルダ24の左右側面
24a,24bに夫々固着した2本のガイドピン{2
9,30},{29,30}は、左右側板22,23に
夫々形成した2本のL状ガイド溝{(22a),22
b},{23a,23b}に貫通して嵌合すると共に、
左右側板22,23の外側にスライド可能に設けた左右
のスライド板33,34に夫々形成した2本の階段状ガ
イド溝{(33a,33b)},{34a,34b}に
嵌合している。
【0025】この際、図示の都合上、右側板23に形成
したL状ガイド溝23a,23bを説明すると、L状ガ
イド溝23a,23bは、前方側の水平溝23a,2
3bと、これらの水平溝23a,23bの後端か
ら連接して下方に下がる垂直溝23a,23bとで
L状に形成されている。勿論、左側板22に形成したL
状ガイド溝(22a),22bも右側板23と同様に形
成されている。
【0026】また、図示の都合上、右側板23の外側に
設けたスライド板34について説明すると、スライド板
34には2本の階段状ガイド溝34a,34bが形成さ
れており、夫々の階段状ガイド溝34a,34bは上方
から下方に向けて第1傾斜溝34a,34bと、第
1水平溝34a,34bと、第2傾斜溝34a
34bと、第2水平溝34a,34bとが順次階
段状に形成されている。更に、スライド板34の下端に
はラック部34cが形成されており、このラック部34
cにギヤ35が噛合している。この際、ギヤ35は減速
歯車列36を介してモータ37に連結して回転自在にな
っている。勿論、左側のスライド板33は、右側のスラ
イド板34と同様に形成されており、右側のギヤ35の
駆動力をギヤ軸35aを介して左側のギヤ(図示せず)
に伝達しているので、左右のスライド板33,34は互
いに同期して左右側板22,23に設けたガイド部材
(図示せず)に案内されて回転ドラム26方向に移動で
きるようになっている。
【0027】従って、左右のスライド板33,34と、
ギヤ35と、減速歯車列36と、モータ37とが第1カ
セットホルダ24を直接駆動するためのカセットホルダ
駆動手段を構成している。勿論、上記カセットホルダ駆
動手段は第1カセットホルダ24を介して第2カセット
ホルダ25を駆動しているので、第1,第2カセットホ
ルダ24,25の制御が簡単となる。
【0028】また、第1カセットホルダ24に大型テー
プカセット1を挿入した時、又は、第2カセットホルダ
25に小型テープカセット11を挿入した時に、図示し
ないカセット検出手段によりテープカセットの種類が検
出され、これに伴ってスライド板33,34の回転ドラ
ム26方向への移動量は大型テープカセット1を載置し
た時の方が小型テープカセット11を載置した時より大
きく設定されている。
【0029】また、上記スライド板33,34に形成し
た階段状ガイド溝{(33a),(33b)},{34
a,34b}は、後述するように、大型テープカセット
1を載置した時に第1,第2カセットホルダ24,25
を階段状ガイド溝の第2水平溝と対応した低い高さ位置
で停止させる一方、小型テープカセット11を載置した
時に第1,第2カセットホルダ24,25を階段状ガイ
ド溝の第1水平溝と対応した高い高さ位置で停止させる
ようになっている。
【0030】また、第1カセットホルダ24の左右側面
24a,24bの外側に夫々軸着した歯車31,32
は、図3(A),(B)に拡大して示した如く、歯車部
31a,32aと、歯車部31a,32aの両側にまた
がって歯車部31a,32aが所定角度の円弧で完全に
欠歯した第1欠歯部31b,32bと、歯車部31a,
32aが欠歯せずに片側に残り且つこの片側と反対側が
所定角度の円弧で部分的に欠歯した第2欠歯部31c,
32cとが一体形成されている。この際、第1欠歯部3
1b,32bと第2欠歯部31c,32cとは円周上約
90°離れて形成されていると共に、第2欠歯部31
c,32cは左右側板22,23の互いに対向した側
(内側)に対応して形成されている。
【0031】ここで図2に戻り、歯車31,32は、歯
車部(31a),32aが左右側板22,23の互いに
対向した側(内側)で前方から所定の距離隔てた上方部
位に設けた短尺な第1ラック22c,23cに噛合して
いる。また、第1ラック22c,23cの終端部位に第
1ラック22c,23cを欠歯した状態の水平ガイド2
2d,23dが設けられ、更に、水平ガイド22d,2
3dの終端部位にこの水平ガイド22d,23dと略直
角な垂直ガイド22e,23eが設けられている。この
際、左右側板22,23に形成した垂直ガイド22e,
23eは、L状ガイド溝{(22a),22b},{2
3a,23b}の垂直溝と略平行になっている。
【0032】次に、第2カセットホルダ25は、左右の
凸上面25a,25bが第1カセットホルダ24の左右
の底面24c,24dの裏面にガイド部材(38),3
9を介してカセット挿入方向に対して水平方向に摺動自
在に設けられており、且つ、左右の凸上面25a,25
b間に一段下がって凹状に形成した凹部(小型テープカ
セット載置部)25cに小型テープカセット11が左右
を位置決めして載置されるようになっている。
【0033】また、小型テープカセット11を載置する
第2カセットホルダ25の凹部25cには、小型テープ
カセット11の挿入方向の前方を位置決めするストッパ
片25cと、小型テープカセット11の前面を覆う前
蓋14(図1)をロックしている側面のロックアーム1
5(図1)を解除すると共に、小型テープカセット11
の挿入方向の前方を位置決めするロック解除兼用ストッ
パ片25cとが小型テープカセット11と対応した所
定の位置で大型テープカセット1に支障ないように上方
に向かって夫々切り起こし形成されている。この際、ス
トッパ片25cは凹部25cの左側に、一方、ロック
解除兼用ストッパ片25cは凹部25cの右側に形成
されている。そして、小型テープカセット11の挿入動
作に伴って、ストッパ片25c及びロック解除兼用ス
トッパ片25cを前蓋14(図1)の下部に形成した
切り欠き14a,14aから進入させて、ロック解除兼
用ストッパ片25cで前蓋14をロックしているロッ
クアーム15(図15)を解除している。更に、凹部2
5cの前方には、図示しない一対のリール台が進入でき
る切り欠き25c,25cが形成されている。
【0034】また、第2カセットホルダ25の凸上面2
5a,25bの左右端に対称に形成したL状曲げ片25
d,25e上に短尺な第2ラック40,41が前記歯車
31,32と噛合するように取り付けられている。この
際、左右側板22,23に形成した第1ラック22c,
23cと、第2カセットホルダ25の左右端に取り付け
た第2ラック40,41は、歯車31,32を介して上
下で互いに対向している。
【0035】そして、後述するように、歯車31,32
の動作によって、小型テープカセット11を第2カセッ
トホルダ25に載置した時に、小型テープカセット11
の前面が、第1カセットホルダ24に載置した時の大型
テープカセット1の前面と略一致するように第2カセッ
トホルダ25が第1カセットホルダ24に対して待機位
置から回転ドラム26側の所定位置まで水平に摺動し、
この後、第1,第2カセットホルダ24,25が一体と
なって僅かに水平移動し更に垂直下降するように設けら
れている。この際、後述するように、大型テープカセッ
ト1を第1カセットホルダ24に載置した時も歯車3
1,32の動作によって、第2カセットホルダ25は第
1カセットホルダ24に対して待機位置から回転ドラム
26側の所定位置まで水平に摺動し、この後、第1,第
2カセットホルダ24,25が一体となって僅かに水平
移動し更に垂直下降するように設けられている。
【0036】次に、本発明の要部となるカセットホルダ
係止機構部50について、図4を用いて説明する。
【0037】図4に示した如く、本発明の要部となるカ
セットホルダ係止機構部50は、大型,小型テープカセ
ット1,11を挿入するために待機位置で待機している
第1,第2カセットホルダ24,25を左側板22に係
止させ、且つ、大型,小型テープカセット1,11の挿
入動作に伴って左側板22への係止を解除させるもので
あり、実施例ではカセットホルダ係止機構部50は左側
板22側に設けているが右側板23側に設けても良い。
この場合、カセットホルダ係止機構部50を左右側板2
2,23側に設けることで、大型,小型テープカセット
1,11が第1,第2カセットホルダ24,25に斜め
に挿入された時に、左右側板22,23側に設けた一方
のカセットホルダ係止機構部50がロック解除できない
ので、大型,小型テープカセット1,11の第1,第2
カセットホルダ24,25への斜め挿入を阻止でき、こ
れに伴って第1,第2カセットホルダ24,25の水平
移動も阻止できるものである。
【0038】図4において、左側板22の前方側には、
係止部22fが内側に向かって突出するように切り起こ
し形成されている。
【0039】また、第2カセットホルダ25の左端に形
成したL状曲げ片25dの裏面に回動軸51が下方に向
かって固着されており、この回動軸51に係止レバー5
2が引張バネ53によって左側板22の係止部22f側
(図示時計方向)に付勢されながら回動自在に設けられ
ている。この際、引張バネ53は係止レバー52と第2
カセットホルダ25の左側の凸上面25aの裏面との間
に掛止されている。上記係止レバー52は、回動軸51
を介した一端側に左側板22の係止部22fに係止され
る係止爪部52aが係止部22fに向かって突出形成さ
れている。また、係止レバー52は、回動軸51を介し
た他端側を第2カセットホルダ25のL状曲げ片25d
の裏面から第1カセットホルダ24の左側の底面24c
上方まで立ち上げて、立ち上げた部位近傍に後述のスラ
イド部材55の押圧部55bに接離する被押圧部52b
を形成し、更に、この被押圧部52bと同一高さで連接
して“く字形”の小型テープカセット当接部52cを第
2カセットホルダ25の凹部25cのカセット挿入方向
前方に臨ませている。
【0040】また、第2カセットホルダ25の左側の凸
上面25a上に2本のガイドピン54,54が奥行き方
向に向かう一直線上に固着されており、これらのガイド
ピン54,54がスライド部材55の長孔55aに嵌合
することにより、スライド部材55が奥行き方向(矢印
,X方向)に摺動自在に設けられている。上記ス
ライド部材55は、係止レバー52の被押圧部52bを
押圧する押圧部55bが前方に形成され、且つ、大型テ
ープカセット1の前面が当接する大型テープカセット当
接部55cが奥方に上方に向かって曲げ形成されてい
る。この際、大型テープカセット1の前面がスライド部
材55の大型テープカセット当接部55cに当接する
と、スライド部材55が矢印X方向に移動して、大型
テープカセット当接部55cが第1カセットホルダ24
の底面24cの奥方に設けたストッパ片24cに当接
するようになっている。
【0041】ここで、上記構成によるカセットホルダ係
止機構部50の動作について、図5(A)〜(D)を用
いて説明する。
【0042】図5は本発明に係るカセット装着装置にお
いて、本発明の要部となるカセットホルダ係止機構部の
動作について説明するための平面図であり、(A)は初
期状態を示し、(B)は大型テープカセットを第1カセ
ットホルダに挿入した状態を示し、(C),(D)は小
型テープカセットを第2カセットホルダに挿入した状態
を示した図である。
【0043】まず、図5(A)に示した状態は初期状態
であり、第1,第2カセットホルダ24,25は、装置
20(図2)の手前で大型,小型テープカセット1,1
1の挿入を待機している。この初期状態でカセットホル
ダ係止機構部50は、第2カセットホルダ25の裏面に
取り付けた係止レバー52が、引張バネ53の付勢力に
よって回動軸51を中心に時計方向に回動して、係止レ
バー52の係止爪部52aが左側板22の係止部22f
に係止されているので、第2カセットホルダ25が待機
位置で係止されている。この際、第2カセットホルダ2
5を搭載した第1カセットホルダ24は、第2カセット
ホルダ25を介して待機位置で係止されている。また、
第2カセットホルダ25の凸上面25aに取り付けたス
ライド部材55は、これに形成した押圧部55bに時計
方向に付勢されている係止レバー52の被押圧部52b
が当接しているので、スライド部材55は長孔55a内
のガイドピン54,54に案内されて矢印X方向の手
前側に移動している。
【0044】次に、図5(B)に示した如く、大型テー
プカセット1を第1カセットホルダ24に挿入すると、
大型テープカセット1の前面がスライド部材55の大型
テープカセット当接部55cに当接して、スライド部材
55が矢印X方向に移動する。これにより、スライド
部材55の押圧部55bが係止レバー52の被押圧部5
2bを押圧するので、係止レバー52は引張バネ53の
付勢力に抗して回動軸51を中心に反時計方向に回動
し、係止レバー52の係止爪部52aが左側板22の係
止部22fから係止を解除される。従って、大型テープ
カセット1を挿入した第1カセットホルダ24が移動可
能な状態となる。
【0045】次に、図5(C)に示した如く、小型テー
プカセット11を第2カセットホルダ25に挿入する
と、小型テープカセット11の前面が係止レバー52の
小型テープカセット当接部52cに当接してこの小型テ
ープカセット当接部52cを押すので、係止レバー52
は引張バネ53の付勢力に抗して回動軸51を中心に反
時計方向に回動し、係止レバー52の係止爪部52aが
左側板22の係止部22fから係止を解除される。従っ
て、小型テープカセット11を挿入した第2カセットホ
ルダ25が移動可能な状態となる。
【0046】この後、図5(D)に示した如く、小型テ
ープカセット11を挿入した第2カセットホルダ25
は、左側板22から係止を解除されたまま、後述するよ
うに、第1カセットホルダ24に対して待機位置から回
転ドラム26(図2)側に向かって所定位置まで水平に
摺動する。この際、第2カセットホルダ25が所定位置
まで水平に摺動すると、この第2カセットホルダ25に
固着したガイドピン54,54が、第2カセットホルダ
25と一体になってスライド部材55の長孔55a内を
矢印X方向に移動する。このように、長孔55aを形
成したスライド部材55を第2カセットホルダ25上に
摺動可能に設けたことで、第2カセットホルダ25が第
1カセットホルダ24に対して所定位置まで水平に摺動
することが可能となり、先に図10を用いて説明した従
来技術と大きく異なる点である。
【0047】次に、上記構成によるカセット装着装置2
0の全体動作について、図6乃至図9を用いて説明す
る。
【0048】図6(A)〜(C)は本発明に係るカセッ
ト装着装置において、図3に示した歯車の動作を説明す
るための右側面図、図7は本発明に係るカセット装着装
置において、大型テープカセットの第1カセットホルダ
への装着動作を説明するための平面図であり、(A)は
挿入時を示し、(B)は水平移動完了時を示した図、図
8は本発明に係るカセット装着装置において、小型テー
プカセットの第2カセットホルダへの装着動作を説明す
るための平面図であり、(A)は挿入時を示し、(B)
は水平移動完了時を示した図、図9は本発明に係るカセ
ット装着装置において、第1カセットホルダ上の大型テ
ープカセット,第2カセットホルダ上の小型テープカセ
ットのカセット装着高さを説明するための右側面図であ
る。
【0049】尚、以下の図6及び図9の説明では、第
1,第2カセットホルダ24,25及びスライド板34
は左右対称に形成されているので、図示の都合上、右側
について説明する。また、図7及び図8の説明では、カ
セットホルダ係止機構部の図示を省略して説明する。
【0050】まず、図6(A)に示した如く、カセット
装着装置20の初期状態では、右側板23の外側に設け
たスライド板34が停止しており、更に、第1カセット
ホルダ24の右側面24bに前方のガイドピン29を介
して軸着した歯車32の歯車部32aは、右側板23の
内側に形成した上方の第1ラック23cの前方部位に噛
合し、且つ、第2カセットホルダ25の右端に取り付け
た下方の第2ラック41の後方部位に噛合した状態で停
止している。この際、歯車部32aの両側にまたがって
歯車部32aが所定角度の円弧で完全に欠歯した第1欠
歯部32bは第2ラック41の後方部位近傍に至ってい
る。一方、歯車部32aが欠歯せずに片側に残り且つこ
の片側と反対側が所定角度の円弧で部分的に欠歯した第
2欠歯部32cは欠歯していない片側の歯車部が第2ラ
ック41と噛合する直前に至っている。
【0051】そして、図7(A)に示したように前方の
待機位置で第1カセットホルダ24に大型テープカセッ
ト1を挿入した時、又は、図8(A)に示したように前
方の待機位置で第2カセットホルダ25に小型テープカ
セット11を挿入した時に、図6(A)に示した初期状
態から、スライド板34のラック部34cと噛合したギ
ヤ35を回転させて、スライド板34を回転ドラム側に
移動させると、第1カセットホルダ24の右側面24b
に固着したガイドピン29,30がスライド板34の階
段状ガイド溝34a,34bの第1傾斜溝34a,3
4bの上方部位に押されて、ガイドピン29,30が
右側板23に形成したL状ガイド溝23a,23bの水
平溝23a,23bに沿って移動するので、第1カ
セットホルダ24の移動によって上方の第1ラック23
cを介して歯車32の歯車部32aに回転力が加わり、
これによって歯車32がガイドピン29を中心に反時計
方向に回転し、この歯車32の回転に伴って第2ラック
41と一体に第2カセットホルダ25が第1カセットホ
ルダ24に対して待機位置から回転ドラム側に水平に摺
動する。
【0052】次に、図6(B)に示した如く、スライド
板34を更に回転ドラム側に移動して、第2カセットホ
ルダ25を第1カセットホルダ24に対して待機位置か
ら回転ドラム側の所定位置まで水平に摺動させた後、歯
車32の第1欠歯部32bが第1ラック23cの終端部
位に設けた水平ガイド23dを摺接し、これにより歯車
32に回転力が伝達できずに歯車32は回転を停止し
て、第1,第2カセットホルダ24,25が一体となっ
て僅かに水平移動する。そして、歯車32の第2欠歯部
32cが水平ガイド23dの終端部位に設けた垂直ガイ
ド23eに略対向する位置に至る。また、上記所定位置
は、図8(B)に示したように第2カセットホルダ25
に載置した小型テープカセット11の前面が、図7
(B)に示したように第1カセットホルダ24に載置し
た時の大型テープカセット1の前面と略一致する位置で
ある。言い換えると、第2カセットホルダ25は、スラ
イド板34が待機位置から回転ドラム側に所定量移動す
ることにより、第1カセットホルダ24に対して待機位
置から所定位置まで水平に摺動している。そして、第2
カセットホルダ25が第1カセットホルダ24に対して
所定位置に至った後に、第1,第2カセットホルダ2
4,25が一体となって僅かに水平移動する動作で、前
面が一致した大小型テープカセット1,11の前蓋4,
14(図1)の開蓋動作が始まる。
【0053】次に、図6(C)に示した如く、スライド
板34が移動してガイドピン29,30が右側板23の
L状ガイド溝23a,23bの水平溝23a,23b
の後方部位まで移動すると、ガイドピン29,30は
スライド板34の階段状ガイド溝34a,34bに押さ
れながらL状ガイド溝23a,23bの垂直溝23
,23b及び階段状ガイド溝34a,34bに沿
って下方に移動するので、第1カセットホルダ24と第
2カセットホルダ25とが一体となって下降する。この
下降動作では、歯車32の第1欠歯部32bが上方の水
平ガイド23dから離れ、且つ、歯車32の歯車部32
aは下方の第2ラック41に噛合したまま、第2欠歯部
32cが垂直ガイド23eに沿って摺接しながら第2欠
歯部32cの所定角度の円弧で回転を規制されて下降す
るので、これにより第1,第2カセットホルダ24,2
5の相対位置が変わることなく第1カセットホルダ24
と第2カセットホルダ25とが一体となって確実に下降
する。更に、上記とは逆に、第1,第2カセットホルダ
24,25が上動した時に、歯車32の第1欠歯部32
bが第1ラック23cに対して離れた時の位置に確実に
戻ることができる。
【0054】次に、カセット装着装置20において、第
1カセットホルダ24上の大型テープカセット1,第2
カセットホルダ25上の小型テープカセット11のカセ
ット装着高さについて、図1,図2及び図9を併用して
説明する。
【0055】図9(A)に示した如く、カセット装着装
置20の初期状態では、前方で待機している第1カセッ
トホルダ24に大型テープカセット1を挿入するか、又
は、第1カセットホルダ24に摺動可能に設けた第2カ
セットホルダ25に小型テープカセット11を挿入す
る。ここでは、第2カセットホルダ25が第1カセット
ホルダ24の前方に至っているため、大小型テープカセ
ット1,11の第1,第2カセットホルダ24,25か
らの突出量は多少の差がある程度で収めることができ
る。
【0056】また、大型テープカセット1又は小型テー
プカセット11の挿入動作に伴って、第1カセットホル
ダ24の底面24c,24dに形成したロック解除片2
4c,(24d)又は第2カセットホルダ25の凹
部25cに形成したロック解除兼用ストッパ片25c
を、大型テープカセット1のロックアーム5,5又は小
型テープカセット11のロックアーム15に当接させ
て、前蓋4又は前蓋14のロックを解除している。
【0057】また、第1,第2カセットホルダ24,2
5に大小型テープカセット1,11を挿入した時に、ス
ライド板34の回転ドラム方向への移動量は大型テープ
カセット1を載置した時の方が小型テープカセット11
を載置した時より大きく設定されている。
【0058】そして、スライド板34をギヤ35によっ
て回転ドラム側に移動させると、第1カセットホルダ2
4の右側面24bに取り付けたガイドピン29,30が
スライド板34の階段状ガイド溝34a,34bの第1
傾斜溝34a,34bの上方部位に押されて、ガイ
ドピン29,30が右側板23に形成したL状ガイド溝
23a,23bの水平溝23a,23bに沿って移
動するので、第1,第2カセットホルダ24,25は回
転ドラム側に水平に移動する。そして、スライド板34
が更に移動して、ガイドピン29,30がL状ガイド溝
23a,23bの水平溝23a,23bの後方部位
まで移動すると、ガイドピン29,30はスライド板3
4の階段状ガイド溝34a,34bの第1傾斜溝34a
,34bの中間部位に押されてL状ガイド溝23
a,23bの垂直溝23a,23bに沿って下方に
移動するので、第1,第2カセットホルダ24,25が
一体に下降する。
【0059】次に、図9(B)に示した如く、大型テー
プカセット1を第1カセットホルダ24に載置した時に
は、スライド板34の回転ドラム方向への移動量が小型
テープカセット11の場合より大きく設定されているの
で、ガイドピン29,30がL状ガイド溝23a,23
bの垂直溝23a,23bに沿って下方に移動する
最中に、ガイドピン29,30はスライド板34の階段
状ガイド溝34a,34bの第1傾斜溝34a,34
、第1水平溝34a,34b、第2傾斜溝34
,34bに順次押され、L状ガイド溝23a,2
3bの垂直溝23a,23bの下方部位と重なった
階段状ガイド溝34a,34bの第2水平溝34a
34bに至って停止するので、第1,第2カセットホ
ルダ24,25は第2水平溝34a,34bと対応
した低い高さ位置で停止する。
【0060】この停止位置では、大型テープカセット1
が図示しない低い高さの位置決めピン上に載置され、且
つ、大型テープカセット1の底面に対して第1カセット
ホルダ24の底面24cは0.5mm程度離れているも
のの、第1カセットホルダ24の底面24c,24dに
形成したロック解除片24c,(24d)が大型テ
ープカセット1のロックアーム5に当接したままの状態
を維持している。
【0061】次に、図9(C)に示した如く、小型テー
プカセット11を第2カセットホルダ25に載置した時
には、第2カセットホルダ25が第1カセットホルダ2
4に対して待機位置から所定位置まで摺動した後、第
1,第2カセットホルダ24,25が一体となって僅か
に水平移動し更に垂直下降する際、スライド板34の回
転ドラム方向への移動量が大型テープカセット1の場合
より小さく設定されているので、ガイドピン29,30
が右側板23に形成したL状ガイド溝23a,23bの
垂直溝23a,23bに沿って下方に移動する最中
に、ガイドピン29,30はスライド板34の階段状ガ
イド溝34a,34bの第1傾斜溝34a,34b
に押され、L状ガイド溝23a,23bの垂直溝23a
,23b の中間部位と重なった階段状ガイド溝34
a,34bの第1水平溝34a,34bに至って停
止するので、第1,第2カセットホルダ24,25は第
1水平溝34a,34bと対応した高い高さ位置で
停止する。
【0062】この停止位置では、小型テープカセット1
1が図示しない高い高さの位置決めピン上に載置され、
且つ、小型テープカセット11の底面に対して第2カセ
ットホルダ25の凹部25cは0.5mm程度離れてい
るものの、第2カセットホルダ25の凹部25cに形成
したロック解除兼用ストッパ片25cが小型テープカ
セット11のロックアーム15に当接したままの状態を
維持している。
【0063】この際、スライド板34に形成した階段状
ガイド溝34aの第1水平溝34aの高さは、大型テ
ープカセット1の高さと小型テープカセット11の高さ
の差分に、第2カセットホルダ25の凹部25cの深さ
分を加算した量に略近い量だけ第2水平溝34aより
高くなっている。
【0064】上記により、とくに、小型テープカセット
11を第2カセットホルダ25に載置した時には、第
1,第2カセットホルダ24,25が大型テープカセッ
ト1を載置した時よりも高い高さ位置で停止するので、
第2カセットホルダ25の凹部25cに形成したロック
解除兼用ストッパ片25cが小型テープカセット11
のロックアーム15から離れる現象がなくなり、図1
(B)に示したようなロック解除兼用ストッパ片25c
(=ロック解除RK)がロックアーム15の裏側(図
示側)に進入することがないため、ロックアーム15
の破損を防止できる。
【0065】尚、実施例では第1カセットホルダ24を
回転ドラム26側に移動させるために、一対のスライド
板33,34を用いているが、これに限ることなく、従
来例で示したような一対の回動アームで第1カセットホ
ルダ24を回転ドラム26側に移動させても良い。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係るカセット装着
装置よると、大型テープカセットを載置する第1カセッ
トホルダと、小型テープカセットを載置して第1カセッ
トホルダに対して待機位置から所定位置まで水平に摺動
可能な第2カセットホルダと、少なくとも一方の側板に
形成した係止部と、第2カセットホルダに回動可能に支
持され、一端側に形成した係止爪部を引張バネの付勢力
で側板の係止部に係止させ、且つ、他端側に被押圧部を
形成すると共に、この被押圧部に連接した小型テープカ
セット当接部を第2カセットホルダの小型テープカセッ
ト載置部の挿入方向の前方に臨ませた係止レバーと、第
2カセットホルダに摺動可能に取り付けられ、大型テー
プカセット当接部をカセット挿入方向の前方に形成し、
且つ、係止レバーの被押圧部を押圧する押圧部を形成し
たスライド部材とを備えて構成したので、第1,第2カ
セットホルダをカセット挿入位置となる待機位置で側板
に係止させることができ、且つ、大型テープカセットの
挿入動作に伴って第1カセットホルダの側板への係止を
解除できる一方、小型テープカセットの挿入動作に伴っ
て第2カセットホルダの側板への係止を解除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカセット装着装置に適用される大
型テープカセット,小型テープカセットを夫々示した斜
視図である。
【図2】本発明に係るカセット装着装置を示した斜視図
である。
【図3】図2に示した第1カセットホルダの左右側面に
夫々軸着した歯車を拡大して示した斜視図である。
【図4】本発明に係るカセット装着装置において、本発
明の要部となるカセットホルダ係止機構部について説明
するための斜視図である。
【図5】本発明に係るカセット装着装置において、本発
明の要部となるカセットホルダ係止機構部の動作につい
て説明するための平面図である。
【図6】本発明に係るカセット装着装置において、図3
に示した歯車の動作を説明するための右側面図である。
【図7】本発明に係るカセット装着装置において、大型
テープカセットの第1カセットホルダへの装着動作を説
明するための平面図である。
【図8】本発明に係るカセット装着装置において、小型
テープカセットの第2カセットホルダへの装着動作を説
明するための平面図である。
【図9】本発明に係るカセット装着装置において、第1
カセットホルダ上の大型テープカセット,第2カセット
ホルダ上の小型テープカセットのカセット装着高さを説
明するための右側面図である。
【図10】従来の磁気記録再生装置を示した平面図であ
る。
【図11】(A),(B)は図10に示した従来の磁気
記録再生装置において、大型テープカセットのテープ引
出位置と、小型テープカセットのテープ引出位置とを夫
々示した平面図である。
【符号の説明】
1…大型テープカセット、 11…小型テープカセット、 20…カセット装着装置、 21…シャーシベース、 22…左側板、22f…係止部、 23…右側板、 24…第1カセットホルダ(大型テープカセット用)、 24c,24d…大型テープカセット載置部(底面)、 25…第2カセットホルダ(小型テープカセット用)、 25c…小型テープカセット載置部(凹部)、 50…カセットホルダ係止機構部、 51…回動軸、 52…係止レバー、 52a…係止爪部、52b…被押圧部、52c…小型テ
ープカセット当接部、 53…引張バネ、 55…スライド部材、55b…押圧部、55c…大型テ
ープカセット当接部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャーシベース上で間隔を離して互いに対
    向した左右の側板間に移動自在に設けられ、且つ、大型
    テープカセットを大型テープカセット載置部に載置して
    待機位置から水平移動した後に垂直下降してカセット装
    着位置に移動する第1カセットホルダと、 前記第1カセットホルダにカセット挿入方向に対して摺
    動可能に取り付けられ、且つ、小型テープカセットを小
    型テープカセット載置部に載置して前記第1カセットホ
    ルダに対して待機位置から所定位置まで水平に摺動した
    後に前記第1カセットホルダと一体に垂直下降してカセ
    ット装着位置に移動する第2カセットホルダとを備えた
    カセット装着装置であって、 前記左右の側板のうちで少なくとも一方の側板に形成さ
    れ、前記第1,第2カセットホルダを待機位置に係止す
    るための係止部と、 前記第2カセットホルダに回動軸を介して回動可能に支
    持され、一端側に形成した係止爪部をバネの付勢力で前
    記側板の前記係止部に係止させ、且つ、前記回動軸を介
    した他端側に被押圧部を形成すると共に、この被押圧部
    に連接した小型テープカセット当接部を前記小型テープ
    カセット載置部の挿入方向の前方に臨ませた係止レバー
    と、 前記第2カセットホルダにカセット挿入方向に対して摺
    動可能に取り付けられ、大型テープカセット当接部をカ
    セット挿入方向の前方に形成し、且つ、前記係止レバー
    の前記被押圧部を押圧する押圧部を形成したスライド部
    材とを具備し、 前記小型テープカセットの前記第2カセットホルダへの
    挿入時に、前記小型テープカセットの前面が係止レバー
    の小型テープカセット当接部に当接することにより、前
    記バネの付勢力に抗して前記係止レバーの前記係止爪部
    を前記側板の前記係止部から係止を解除し、一方、前記
    大型テープカセットの前記第1カセットホルダへの挿入
    時に、前記大型テープカセットの前面が前記スライド部
    材の前記大型テープカセット当接部に当接して該スライ
    ド部材が摺動することにより、該スライド部材の前記押
    圧部で前記係止レバーの前記被押圧部を前記バネの付勢
    力に抗して押して該係止レバーの前記側板への係止を解
    除したことを特徴とするカセット装着装置。
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