JPH061082U - 高架式搬送装置 - Google Patents

高架式搬送装置

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JPH061082U
JPH061082U JP4249692U JP4249692U JPH061082U JP H061082 U JPH061082 U JP H061082U JP 4249692 U JP4249692 U JP 4249692U JP 4249692 U JP4249692 U JP 4249692U JP H061082 U JPH061082 U JP H061082U
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JP
Japan
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load
traveling
bogie
movable cover
track
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Application number
JP4249692U
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English (en)
Inventor
勝琉 鈴木
喜満 平間
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Nippon Signal Co Ltd
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クリーンルームで使用される高架式搬送装置の
走行安定性及び荷の保護性等を向上させることを目的と
する。 【構成】荷受け部11を支持する走行部12を2つのボキー
台車60,90で構成し、ボギー台車60,90の回動軸中心
を、車軸の中点且つ車軸中心線に対して垂直に配置す
る。また、駆動輪側にディファレンシャル機構を採用し
てカーブ走行を安定させる。荷受け部12を固定カバー14
と180 度回動可能な可動カバー13とで構成し、走行時に
荷5を外部と遮断状態にできるようにする。また、可動
カバー13の駆動用モータ32を被駆動系ボギー台車90に配
置することで、荷受け部11を高さを低くコンパクトに構
成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、クリーンルーム等の清浄度の高い環境で使用される高架式搬送装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の搬送装置は、ガラス基板、半導体ウエハ、薬品等の振動や衝撃に弱く 、また、塵埃の極めて少ない環境を必要とする物品の搬送用として利用される。 かかる搬送装置は、クリーンルームの天井等から吊り下げられた略コ字形をな す高架式のレール内を走行する走行部と、荷を収容する荷受け部とから主に構成 されており、所定のステーションまでレールに沿って走行部により走行し、ステ ーションにある荷を荷受け部に収容し、収容した荷を他のステーションまで搬送 するようになっている。
【0003】 この種の搬送装置の従来例としては、例えば特開昭60−35652号公報等 に開示されているものがあり、これについて簡単に説明する。 レールを走行する走行部に、ベルトを介して昇降自在な荷受け部が設けられ、 該荷受け部には、荷捕捉用のハンドを設けている。 そして、走行部は、レール内に敷設した給電線から集電子を介してモータ駆動 用電力を取り込みレール内を走行し、所定のステーション上で停止すると、荷受 け部を降下させてハンドにより荷を捕捉する。荷の捕捉が終了するとベルトを巻 き上げて荷受け部を上昇させた状態で、荷降ろし用のステーションに移動し、荷 受け部を降下させて荷を降ろす。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の搬送装置の走行部は、各種の制御回路を収納する中央部の前 後に中央部とは別体に前輪部と後輪部を設け、これら各車輪部を中央部前後部に 設けた各回転軸に連結して中央部に対して左右方向に揺動自在とし、カーブ走行 時において前側及び後側の車輪部がカーブに沿って中央部に対して回動すること により、レールのカーブ部分において滑らかな走行となるよう構成されている。
【0005】 しかしながら、このような従来構造では、前輪部及び後輪部の回転中心が車軸 からオフセットした位置にあるために、例えば、搬送装置本体が直線走行からカ ーブ走行に移行する時に、前側の車輪部の車輪がカーブ部分に既に入ったのに車 輪部の回転中心がある中央部はまだ直線部分にあるという状態が生じ、車輪部に 続いて中央部がカーブ部分に進入する際に不自然な力が働く。このように、従来 構造では、カーブの出入口における走行安定性が不充分であり、振動や衝撃が発 生し易く、また、ロックして停止する虞れもあるという問題を有している。
【0006】 また、荷受け部に関しても、荷をハンドで捕捉した状態でそのまま搬送してお り、荷が外部に露出した状態で搬送される。このため、走行時に振動や衝撃が加 わった時に収容した荷が落下したり、クリーン度の異なる室を通過する際にクリ ーン度の高い室から低い室に入った時には荷が汚れる虞れがある等の問題があっ た。
【0007】 本考案は上記の事情に鑑みなされたもので、カーブをより一層円滑に走行でき 、また、搬送時の荷の落下やクリーン度の異なる場所での塵埃の付着を防止でき る搬送装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため本考案は、クリーンルームで使用されるものであって、上面又は下面 の略中央が開放された断面略矩形状の高架式軌道を走行停止して、任意のステー ション間で荷の搬送を行う高架式搬送装置において、荷を収容する荷受け部と、 該荷受け部を支持して前記軌道内を走行する走行部とからなり、該走行部を、前 記荷受け部の前後部においてそれぞれ当該荷受け部に対して回転自由に軸支され る2つのボギー台車で構成すると共に、各ボギー台車の前記軸支部を、その軸中 心がボギー台車の車輪間の中点で且つ車軸の中心線に対して垂直に交わる位置に 設ける構成とした。
【0009】 また、前記ボギー台車は、一方がモータ駆動される駆動輪を備えた駆動系であ り、他方が被駆動輪を備えた被駆動系であって、駆動系ボギー台車にディファレ ンシャルギヤ機構を装着するようにした。 また、前記各ボギー台車は、軌道内の両側面より突設したガイドレール上を輪 転する車輪と共に前記ガイドレールを挟持して車輪をガイドレール上に押し付け る空転防止用ローラを有し、該空転防止用ローラが、車輪に対して前後に対称に 配置されている構成とした。
【0010】 また、前記各ボギー台車は、荷受け部側とは反対側の外面に、該外面と対面す る軌道内面から突出するガイドレールを挟持して走行部の横振れを防止する横振 れ防止用ローラを備える構成とした。 更に、前記荷受け部は、走行部に支持される支持台上に固定される一側面が開 口した固定カバーと、前記支持台に略180 度回動可能で前記固定カバーに収納可 能な一側面が開口した可動カバーとを備え、可動カバーは、固定カバー内に収納 され互いの開口面が同一方向に向き収納した荷が外部に露出する開位置と、該開 位置から固定カバーに対して180 度回動し互いの開口面が対面すると共に開口面 周縁が互いに重複して収納した荷を外部から遮蔽する閉位置との2位置をとる構 成とした。
【0011】 また、前記可動カバーの駆動用モータが、軌道内に位置する走行部側に配置さ れている構成とした。
【0012】
【作用】
かかる構成によれば、軌道のカーブの出入口において車輪の左右回転中心が車 軸中心線上で且つ左右輪の中点にあるため、走行部の前後でカーブを曲がる際の ずれがなくスムーズな走行となる。 また、前記ボギー台車の駆動輪にディファレンシャル機構を装着したので、カ ーブ走行時に内外輪に回転差を発生させてスリップせずにカーブ走行が可能とな る。
【0013】 また、前記各ボギー台車は、軌道内の両側面より突設したガイドレールを車輪 と車輪の前後方向に対称に設けた一対の空転防止用ローラとで挟持し、空転防止 用ローラで車輪をガイドレール側に押し付けるようにして走行するので、ガイド レールの厚みが多少変化しても車輪がスリップせず追従できる。 更に、横振れ防止用ローラによって横振れも防止できる。
【0014】 また、荷収納部に荷を収納すると、可動カバーが180 度回動して固定カバーの 開口面と可動カバーの開口面とが対面すると共に開口面周縁が互いに重複する閉 位置となり、荷を固定カバーと可動カバーとで囲み外部から遮蔽した状態で走行 する。一方、荷を降ろす時には、前記閉位置から可動カバーを180 度回動させる ことによって、可動カバーを固定カバー内に収納して互いの開口面が同一方向に 向く開位置として収納した荷を外部に露出させて荷を取り出せるようにする。
【0015】 このように、走行時に荷を外部から遮蔽することで、荷の落下や汚れを防止で きる。また、回転方式でカバーの開閉を行うので、スライド式等の開閉方式に比 べ発塵が少なくできる。 また、可動カバーの駆動用モータを軌道内の走行部側に配置することで、軌道 外に出ている荷受け部の高さを低くできコンパクト化が図れる共に、搬送装置が 走行することによって発生するクリーンルーム内の空気の流れの乱れを少なくで きる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 本実施例の概略構成を示す図1及び図2において、例えば上面中央部が開放さ れた断面略矩形状をなす軌道1は、図示しない支持装置によりクリーンルーム内 の天井等に吊り下げられている。該軌道1内の両側面には、搬送装置10の後述す る駆動系ボギー台車60と非駆動系ボギー台車90を備えた走行部12の車輪が輪転す るガイドレール2が設けられ、下面には、複数の給電線3と、前記走行部12に設 けられる横振れ防止用ローラを案内するガイドレール4が設けられている。
【0017】 前記軌道1に沿って走行する搬送装置10は、軌道1上に露出して荷5を収納す る荷受け部11と軌道1内を前記ガイドレール2に沿って走行する後述する走行部 12とから主に構成され、前記荷受け部11は、搬送時に可動カバー13と固定カバー 14とで荷5を外部と遮蔽して収納できるよう構成されている。 次に、荷受け部11の構成について図3〜図6を参照して説明する。
【0018】 荷受け部11は、後述する走行部12の2つのボギー台車60,90で前後部が支持さ れる略盆状の支持台15上に一側面が開口した前記固定カバー14が固定される。支 持台15の固定カバー14外側周辺部には、各種の制御信号を発生する制御カード16 、支持台15の前後に設置され光を前方に発射し反射光を受光して互いに連結され て走行する前方の他の搬送装置との間隔を検出する反射型光センサからなる距離 センサ部17及び図示しない荷5の積込み検知センサ等が設けられている。また、 支持台15の前後外面には、接触を検知するテープスイッチからなるバンパー19及 び前記距離センサ部17の発光を反射するリフレクタ20等が設けられている。
【0019】 前記固定カバー14内に収納可能な大きさの可動カバー13は、図6に示すような 略卵型をした荷載置用のロータテーブル13Aを一体に設けた一側面が開口した形 状を成している。また、可動カバー13は、図7及び図8に示すロータユニット30 によって180 度回動可能に構成され、固定カバー14内に収納され互いの開口面が 同一方向に向き収納した荷5が図2及び図5に示すように外部に露出する開位置 と、該開位置から固定カバー14に対して180 度回動し図1及び図4に示すように 互いの開口面が対面すると共に開口面周縁が互いに重複して収納した荷5を外部 から遮蔽する閉位置との2位置をとるよう構成されている。可動カバー13及び固 定カバー14には、内部の荷5を覗ける覗き窓13a,14aがそれぞれ設けられてい る。
【0020】 次に前記ロータユニット30の構成を図7及び図8に示し説明する。 ロータユニット30は、支持台15とロータテーブル13Aとの間に配置されている 。支持台15側にネジ止めされるロータベース31の一側には、走行部12の後述する 被駆動系ボギー台車90に配置される可動カバー駆動用の駆動モータ32のシャフト 32Aに設けたキー溝32aに嵌合するキー33aを設けたスリーブ33がベアリング34 ,35によって軸支されている。該スリーブ33には、小径のプーリ36がネジ止めさ れて一体に回転可能に設けられている。該プーリ36の側面には、摩擦板37が固着 され、電気信号により作動するブレーキ38によって停止保持可能に構成されてい る。38Aはブレーキ38とブレーキ作動信号線とを接続するためのコネクタ、39, 40はベアリングキャップである。
【0021】 前記プーリ33は、タンミングベルト41を介してロータテーブル13Aの中央下方 に配置される大径のプーリ42に連結されている。両プーリ33,42の中間には、テ ンションローラ43が設けられてタイミングベルトにテンションを与えている。 前記大径のプーリ42は、可動カバー13の駆動軸44にネジ止め固定されており、 駆動軸44はベアリング45,46によって軸支されている。また、駆動軸44には、キ ー44aにより、2枚の内歯歯車47a,47bと1枚の外歯歯車47cを備えたハーモ ニックギヤ47が結合しており、このハーモニックギヤ47とベアリング45,46との 間にカラー48,49が介装されている。そして、ハーモニックギヤ47の一方の内歯 歯車47aはロータベース31側に固定され、他方の内歯歯車47bはロータシャフト 50側に固定されている。ロータシャフト50は、ロータベース31にベアリング51を 介して軸支され、可動カバー13が固定されているロータテーブル13Aとネジによ り一体に回転可能に結合されている。52はベアリング押え板、53はベアリングホ ルダーである。
【0022】 かかるロータユニット30の動作について説明する。 モータ32が回転すると、スリーブ33を介して小径のプーリ36が回転する。プー リ36の回転はタンミングベルト41を介して大径のプーリ42に伝達され、駆動軸44 が回転しハーモニックギヤ47によりロータシャフト50が減速回転し、ロータテー ブル13Aが回転し可動カバー13が固定カバー14に対して180 度回動するようにな っており、モータ32を正逆回転させることで、可動カバー13が開位置と閉位置の 2位置をとるようになっている。可動カバー13の回動停止は、小径のプーリ36の 摩擦板37にブレーキ38を押圧することで行う。
【0023】 次に、前記荷受け部11を支持して軌道1内を走行する走行部12の構成を図9〜 図14を参照して説明する。 走行部12は、図3に示すように荷受け部11の前後部においてそれぞれ荷受け部 11に対して回転自由に軸支される2つのボギー台車60,90で構成され、搬送装置 10の前側に駆動系ボギー台車60を配置し、後側に被駆動系ボギー台車90を配置し てある。
【0024】 まず、駆動系ボギー台車60の構成を図9〜図11を参照して説明する。 駆動系ボギー台車60は、略長方形状の下部ベース61、左右のフレーム62,63及 び中央に開口円64aを有する円形状の上部ベース64をボルトで組付けて支持枠を 形成してある。図9において左右フレーム62,63には、支持枠中央部に配置され るディファレンシャル機構65の左右の車軸ホルダ66,67がベアリング68,69を介 してそれぞれ回転自由に軸支され、前記車軸ホルダ66,67に、ベアリング70,71 を介して左右の駆動輪72,73を固定した車軸74,75が軸支されている。左の車軸 74にはブレーキ76が設けられている。また、図中、右の車軸ホルダ67には、プー リ77が結合されている。該プーリ77は、図10に示すように右フレーム63の内側側 面に取付けた走行用駆動モータ78のシャフトに取り付けたプーリ79にタイミング ベルト80を介して連結される。図11中、81はテンションローラである。
【0025】 前記左右のフレーム62,63の駆動輪72,73の下側には、該駆動輪72,73と共に ガイドレール2を挟持して駆動輪72,73をガイドレール2上に押し付ける一対の 空転防止用ローラ82が、駆動輪72,73に対して前後に対称に配置されている。 また、下部ベース61の下面には、軌道1から突出するガイドレール4を挟持し て走行部の横振れを防止する一対の横振れ防止用ローラ83が設けられている。
【0026】 上部ベース64には、ボギー台車60を荷受け部11側の支持台15に一体に結合した 回動軸部材84がベアリング85を介して軸支されている。この回動軸部材84の中央 の中空部84aを介して荷受け部11側の制御カードへの配線ケーブルが配線される 。 かかる駆動系ボギー台車60の動作を説明する。
【0027】 モータ78の回転は、プーリ79、タンミングベルト80及びプーリ77を介してディ ファレンシャル機構65の図9中の右側の車軸ホルダ67に伝達される。これにより 、ディファレンシャル機構65が回転し内部の互いに噛合した4つの傘歯車を介し て一体に車軸74,75を介して駆動輪72,73が回転して走行する。 直線走行では、前述のようにして両駆動輪72,73が等速で回転する。また、カ ーブ走行では、内外輪の回転差をディファレンシャル機構65が吸収することで、 スムーズなカーブ走行が可能となる。
【0028】 次に、被駆動系ボギー台車90の構成を図12〜図14を参照して説明する。 被駆動系ボギー台車90は、下部ベース91、左右のフレーム92,93及び中央に円 形の開口を有する上部ベース94をボルトで組付けて支持枠を形成してある。図12 において左右フレーム92,93には、左右の車軸ホルダ95,96が結合され、該車軸 ホルダ95,96に、ベアリング97,98によりそれぞれ回転自由に車軸99,100 を介 して被駆動輪101 ,102 が軸支されている。また、被駆動輪101 ,102 の下側に は、駆動系ボギー台車60と同様に、空転防止用ローラ103 がそれぞれ同様の配置 で設けられている。
【0029】 また、下部ベース91の下面には、駆動系ボギー台車60と同様に横振れ防止用ロ ーラ104 が設けられると共に、軌道1内の給電線3に摺接して電力を取り入れる ための集電ローラ105 ,106 が設けられている。 上部ベース94には、駆動系ボギー台車60と同様に、荷受け部11側の支持台15に 一体に結合した回動軸部材107 がベアリング108 を介して軸支されている。この 回動軸部材107 の中央の中空部107 aには、可動カバー13の駆動用モータ32のシ ャフト32Aが下側から挿入され上側からはロータユニット30のスリーブ33が挿入 されて前記シャフト32Aと嵌合する。
【0030】 また、この被駆動系ボギー台車90も、駆動系ボギー台車60と同様に、前記回動 軸部材107 の回転中心の位置は、左右の被駆動輪101 と102 との間の中点で且つ 車軸の中心線に対して垂直に交わる位置となるように設けられている。 尚、前記集電ローラ105 ,106 は、図示しないケーブルを介して、図3に示す 如く両ボギー台車60,90間に両回動軸部材84,107 に固定されて配置されるモー タ制御ユニット109 及びこれを経由して荷受け部11側の制御カード16に接続され る。
【0031】 次に本実施例の搬送装置10の一連の搬送動作について説明する。 クリーンルーム内を軌道1に沿って走行し荷積込み用のステーションで停止す ると、モータ32が駆動されて可動カバー13が図2に示す如く固定カバー14に収納 される開位置まで180 度回動されて荷積込み可能な状態となる。この状態で図示 しないロボットによって、荷5が荷受け部11のロータテーブル13Aの所定位置に 載置されて荷5の積込みが行われる。この際に、荷5は図5に示すように若干固 定カバー内部側に向かって勾配が付くように収納されるので、振動や衝撃が発生 しても荷5が落下し難いようになっている。
【0032】 荷5の積込みがセンサによって検知されると、モータ32が逆転駆動されて可動 カバー13が図1に示す閉位置まで180 度回動されて荷5を外部から遮断状態とす る。そして、走行駆動用のモータ78の駆動によって駆動輪72,73が駆動されて軌 道1に沿って荷降ろし用のステーションに向かって走行を開始する。このように して、クリーンルーム内において所定のステーション間で荷5の搬送を行う。
【0033】 かかる構成の搬送装置10によれば、カーブ走行時、ボギー台車60,90の回動中 心が各車軸上で且つその中点に位置しているので、従来に比べてカーブ走行時に 不自然な力が作用せずスムーズとなり、搬送装置10が走行途中でロックする心配 はない。また、ディファレンシャル機構を採用しているので、従来のような電気 的にクラッチをON・OFF制御して車輪間の回転を制御する方式に比べて電気 的制御処理が不要で簡単な機構にでき、コストも安くできる。更には、両空転防 止用ローラ82,103 によってそれぞれ駆動輪72,73及び被駆動輪101 ,102 を軌 道1内のガイドレール2に押し付けるようにしており、ガイドレール2が多少凸 凹していても駆動輪72,73が空転する心配がないと共に、横振れ防止用ローラ83 ,104 によってガイドレール4を挟持するようにしているので、横振れも防止で き、走行部12の走行安定性が格段に向上する。
【0034】 荷受け部11に関しても、走行中は可動カバー13と固定カバー14とで荷5を外部 から遮断するようにしているので、荷5に塵埃が付着するのを防止できると共に 、万が一振動や衝撃が発生しても荷が搬送装置10の外に落下する心配はなく安全 性にも優れている。また、可動カバー13の駆動用モータ32を、軌道1内に位置し て外部に露出しない走行部12側の被駆動系ボギー台車90の空間スペースを有効利 用して配置したので、荷受け部11側をコンパクトにでき搬送装置10の走行に伴っ てクリーンルーム内に発生する空気流の乱れが少なくできる。更に、可動カバー 13の開閉機構として、スライド方式等の他の方式に比べて相対動きする部分の接 触面積が少ない回転機構を採用したので、発塵を極力少なくできる。
【0035】 尚、本実施例では、高架式軌道上に荷受け部を配置して走行させるコ座式軌道 方式を示したが、これに限らず、高架式軌道から荷受け部を吊り下げる吊り下げ 式軌道方式にも本考案の搬送装置を適用できることは言うまでもない。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、荷受け部側を支持するボギー台車の回動 中心を各車軸上で且つその中点に位置する構成としたので、カーブ走行がより一 層スムーズとなり、搬送装置が走行途中でロックする心配はない。また、ディフ ァレンシャル機構を採用したので、従来の電気的にクラッチをON・OFF制御 する方式に比べて電気的制御処理が不要で且つ構造に簡単にできコストも安くで きる。更には、両空転防止用ローラや横振れ防止ローラを設けたので、カーブ、 直線とも走行安定性を向上できる。
【0037】 また、荷受け部を可動カバーと固定カバーとで構成し、可動カバーを回転させ て積荷を外部から遮断状態にできるので、荷に塵埃が付着するのを防止できると 共に、万が一振動や衝撃が発生しても荷が外に落下する心配はなく搬送時の安全 性を高くできる。また、可動カバー駆動用モータを、軌道内にあって外部に露出 しない走行部側に配置したので、荷受け部側をコンパクトにでき走行に伴うクリ ーンルーム内に空気流の乱れを少なくできる。更に、可動カバーの開閉機構を回 転方式としたので、スライド方式等の他の方式に比べて発塵を極力少なくできる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の搬送装置の一実施例を示す走行状態図
【図2】同上実施例の停止状態図
【図3】同上実施例の搬送装置の右側面から見た図
【図4】可動カバーが閉位置にある時の図3の左側面図
【図5】図3の右側面図
【図6】図3の上面図
【図7】荷受け部に収納されるロータユニットの上面か
ら見た図
【図8】同上ロータユニットの縦断面図
【図9】駆動系ボギー台車の断面図
【図10】駆動系ボギー台車の右側面から見た図
【図11】駆動系ボギー台車の上面から見た図
【図12】被駆動系ボギー台車の後面から見た断面図
【図13】被駆動系ボギー台車の図13の左側面から見た図
【図14】被駆動系ボギー台車の図13の上面から見た図
【符号の説明】
1 軌道 2 ガイドレール 3 給電線 4 ガイドレール(横振れ防止用) 5 荷 11 荷受け部 12 走行部 13 可動カバー 14 固定カバー 30 ロータユニット 32 モータ(可動カバー駆動用) 60 駆動系ボギー台車 65 ディファレンシャル機構 72,73 駆動輪 78 モータ(走行用) 82,103 空転防止用ローラ 83,104 横振れ防止用ローラ 90 被駆動系ボギー台車 101 ,102 被駆動輪 105 ,106 集電ローラ

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クリーンルーム等の清浄度の高い環境で使
    用されるものであって、上面又は下面の略中央が開放さ
    れた断面略矩形状の高架式軌道を走行停止して、任意の
    ステーション間で荷の搬送を行う高架式搬送装置におい
    て、荷を収容する荷受け部と、該荷受け部を支持して前
    記軌道内を走行する走行部とからなり、該走行部を、前
    記荷受け部の前後部においてそれぞれ当該荷受け部に対
    して回転自由に軸支される2つのボギー台車で構成する
    と共に、各ボギー台車の前記軸支部を、その軸中心がボ
    ギー台車の車輪間の中点で且つ車軸の中心線に対して垂
    直に交わる位置に設ける構成としたことを特徴とする高
    架式搬送装置。
  2. 【請求項2】前記ボギー台車は、一方がモータ駆動され
    る駆動輪を備えた駆動系であり、他方が被駆動輪を備え
    た被駆動系であって、駆動系ボギー台車にディファレン
    シャルギヤ機構を装着したことを特徴とする請求項1記
    載の高架式搬送装置。
  3. 【請求項3】前記各ボギー台車は、軌道内の両側面より
    突設したガイドレール上を輪転する車輪と共に前記ガイ
    ドレールを挟持して車輪をガイドレール上に押し付ける
    空転防止用ローラを有し、該空転防止用ローラが、車輪
    に対して前後に対称に配置されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の高架式搬送装置。
  4. 【請求項4】前記各ボギー台車は、荷受け部側とは反対
    側の外面に、該外面と対面する軌道内面から突出するガ
    イドレールを挟持して走行部の横振れを防止する横振れ
    防止用ローラを備えたことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の高架式搬送装置。
  5. 【請求項5】前記荷受け部は、走行部に支持される支持
    台上に固定される一側面が開口した固定カバーと、前記
    支持台に略180 度回動可能で前記固定カバーに収納可能
    な一側面が開口した可動カバーとを備え、可動カバー
    は、固定カバー内に収納され互いの開口面が同一方向に
    向き収納した荷が外部に露出する開位置と、該開位置か
    ら固定カバーに対して180 度回動し互いの開口面が対面
    すると共に開口面周縁が互いに重複して収納した荷を外
    部から遮蔽する閉位置との2位置をとる構成である請求
    項1〜4のいずれかに記載の高架式搬送装置。
  6. 【請求項6】前記可動カバーの駆動用モータが、軌道内
    に位置する走行部側に配置されていることを特徴とする
    請求項5記載の高架式搬送装置。
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