JPH023442Y2 - - Google Patents

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JPH023442Y2
JPH023442Y2 JP17771084U JP17771084U JPH023442Y2 JP H023442 Y2 JPH023442 Y2 JP H023442Y2 JP 17771084 U JP17771084 U JP 17771084U JP 17771084 U JP17771084 U JP 17771084U JP H023442 Y2 JPH023442 Y2 JP H023442Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、例えばウエハーなどのような板状物
を多数枚収納してなるケース(荷)を荷搬送用自
走車で搬送し、そして所定場所に設置した棚で保
管を行なうのに採用される搬送、保管機能を有す
る荷取扱い装置に関するものである。
従来の技術 従来、ウエハーの搬送は、ケース内に多数枚の
ウエハーを横並列状態で収納し、そしてケース
を、荷搬送用自走車に設けた水平状の荷受台上に
載置して、この荷搬送用自走車の走行により行な
つていた。また荷搬送用、自走車は、棚近傍に形
成したステーシヨンに自動制御で停止され、そし
て搬入出装置によつて棚と荷受台との間でケース
の受け渡しを行なつていた。
考案が解決しようとする問題点 このような従来構成によると、ウエハーを横並
列状態で収納したケースを水平状態で支持して搬
送することから、搬送中(走行中)の振動などに
より隣接するウエハーどうしが衝突し、これによ
り騒音を発したり或いはウエハーを損傷させるこ
とになる。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案における搬
送、保管機能を有する荷取扱い装置は、上下方向
ならびに横方向に複数の区画収納空間を有する棚
を設けると共に、この棚の近傍に、レール装置に
案内される荷搬送用自走車のステーシヨンを形成
し、前記棚の前面側に、該棚に沿つて移動自在で
且つ昇降ならびに横方向出退自在な荷保持具を有
する搬入出装置を設けて、ステーシヨンの荷搬送
用自走車と区画収納空間との間で荷の受け渡しを
可能に構成し、前記荷搬送用自走車に、走行方向
に沿つた軸を介して左右揺動自在な荷受台を設け
ると共に、この荷受台を傾斜付勢する付勢装置を
設け、前記ステーシヨンに、前記付勢装置に抗し
て荷受台を水平揺動させる揺動付与装置を設けて
いる。
作 用 かかる本考案構成によると、荷受台上に載置し
た荷は傾斜することになり、したがつて荷が板状
物を並列状態で収納したケースであつたときに
は、これら板状物はケースの底面と傾斜下位側の
側面とに同時に受止められることになつて、走行
時の振動により隣接するものどうしがガタ付いた
り衝突することがなくなる。またステーシヨンに
荷搬送用自走車を停止させたのち、揺動付与装置
を作動させることによつて、荷受台を水平状に姿
勢変更し得、これにより荷受台と区画収納空間と
の間における搬入出装置による荷の受け渡しは、
この荷を水平にした状態で行なえる。
実施例 以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。第4図〜第5図において1は自走台車で、
機枠2に車輪3を介して遊転可能に取付けた左右
一対の第1車輪4と、これよりも一定経路5方向
の何れかに離れた位置において前記機枠2に車軸
6を介して遊転可能に取付けた左右一対の第2車
輪7と、両車輪3,6に取付けた横移動規制用車
輪8と、前記第1車輪4の近くにおいて前記機枠
2に駆動軸9を介して取付けた推進用回転輪(摩
擦回転輪)10と、この推進用回転輪10を駆動
すべく前記機枠2に取付けたモータ11および該
モータ11と駆動軸9とを連動連結する減速装置
12と、前記駆動軸9に取付けたピニオンギヤ1
3と、機枠2に取付けた集電子14などからな
る。15は機枠2上から立設した連結部で、その
上端には制御部(緩衝装置を内蔵してもよい)1
6が取付けられ、さらに制御部16の上方には荷
受台17が配設される。すなわち制御部16の天
板18上には走行方向に沿つた軸19が軸受20
を介して回転自在に取付けてあり、そして荷受台
17の下面に取付けたボス部材21を前記軸19
に固定している。また荷受台17の上面には、凹
入した荷受面17aを走行方向に一対形成してい
る。前記天板18と荷受台17の間には、この荷
受台17を傾斜付勢する付勢装置22が設けられ
る。すなわち軸19の一側において、夫々圧縮ば
ねを内蔵した一対のばねシリンダ23A,23B
が前後方向に配設され、これらばねシリンダ23
A,23Bの相対向する内端を前記天板18に相
対揺動自在に連結すると共に、各外端を荷受台1
7に相対揺動自在に連結する。なお天板18上に
は、荷受台17の傾斜姿勢を規制する第1ストツ
パ24と、水平姿勢を規制する第2ストツパ25
が配設される。以上1〜25により荷搬送用自走
車26を構成する。
27は前記自走台車1を案内するレール装置
で、第1車輪4に上側から接当する第1走行案内
面28と、第2車輪7および推進用回転輪10に
下側から接当する第2走行案内面29と、横移動
規制用車輪8に外側から接当する第3走行案内面
30とを有し、前記第2走行案内面29には、前
記集電子14が摺接する給電レール31と、傾斜
経路などにおいて前記ピニオンギヤ13が咬合す
るラツク32とが設けられる。前記レール装置2
7は箱形のダクト形式であつて、その天板部には
一定経路5の全長に亘るスリツト33が形成さ
れ、ここに前記連結部15が位置するように構成
してある。前記レール装置27の下部には吸引ダ
クト34が配設され、またこれら27,34支持
部材35を介して固定部側に支持される。
第1図〜第3図において40は箱状の囲壁体
で、この中をクリーンルーム化したり、或いは囲
壁体40内を含む全体をクリーンルーム化するこ
とも可能である。41は囲壁体40内に設置した
棚で、前面が開放する箱状の本体42と、この本
体42内において横方向に多数並設した縦枠43
と、これら縦枠43間において上下方向に多数段
取付けた荷受板44とからなり、上下方向ならび
に横方向に夫々複数の区画収納空間45を形成す
る。46は前記棚41の前面側に配設した搬入出
装置で、該棚41に沿つて移動自在で且つ昇降な
らびに横方向出退自在な荷保持具47を有する。
すなわち前記棚41の前方に、上位輪体48と、
下位輪体49と、両輪体48,49間に巻回した
無端回動体50とからなる無端電動機構51を横
方向に複数組配設し、そして下位輪体49群を正
逆駆動装置52に連動連結している。隣接する無
端回動体50間に昇降台53が取付けられ、この
昇降台53の上面に横方向のレール54を配設し
ている。このレール54に支持案内される走行台
55には、その下部に走行駆動装置56が設けら
れ、そして上部には前後方向のガイドロツド57
に案内される可動台58が設けられる。また可動
台58には出退駆動装置59が設けられ、さらに
フオーク形式の前記荷保持具47が、左右1対を
一組として二組が棚41に向けて突設してある。
前記レール装置27は、棚41の上方で且つ該棚
41に沿うように囲壁体40を貫通し、そして囲
壁体40内の適所に荷搬送用自走車26を自動制
御により停止させ得るステーシヨン60が形成さ
れる。このステーシヨン60の箇所には、前記付
勢装置22に抗して荷受台17を水平揺動させる
揺動付与装置61が設けられる。
第4図〜第7図に示すように揺動付与装置61
は、前記ばねシリンダ23A,23Bとは反対側
において荷受台17に対向するもので、囲壁体4
0側に取付けたブレーキ付きモータ62と、横方
向に突出するその出力軸63と、この出力軸63
に取付けたドツグ64とからなり、必要に応じて
ドツグ64の二姿勢、すなわち垂下姿勢と水平姿
勢とを検出するマイクロスイツチ65,66が設
けられる。前記ドツグ64が垂下姿勢から水平姿
勢に回動するときに、該ドツグ64が荷受台17
の下面に接当して持上げるのであるが、その接当
部は下向きラツパ状の傾斜面67を有する凹部6
8に形成してある。荷として本実施例では、ウエ
ハーなどの板状物69を多数並列して収納したケ
ース70を示し、またケース70には前記荷保持
具47が下方から係合自在な被係合板部71が一
体形成してある。なお板状物69の並列方向は縦
方向でも横方向でもよい。
自走台車1の走行は、モータ11の回転力を減
速装置12、駆動軸9を介して推進用回転輪10
に伝達し、この推進用回転輪10を第2走行案内
面29上で圧接転動させることにより可能とな
り、さらに第2走行案内面29に対する第2車輪
7の転動と、第1走行案内面28に対する第1車
輪の4の転動、ならびに横移動規制用車輪8の第
3走行案内面30に対する転動とにより、水平、
傾斜などの一定経路5上を振れやガタ付きなどな
い状態で安定して行なわれる。このような走行中
において、車輪4,7,8や推進用回転輪10の
転動などにより粉塵が発生するが、この粉塵は吸
引ダクト34内に吸引されることになり、またス
リツト33部にもレール装置27内への吸引力が
作用することから、該レール装置27内から粉塵
が外部に出る恐れはない。
搬送中において荷受台17は、第4図仮想線に
示すようにばねシリンダ23A,23Bの伸出力
によつて軸19の周りに傾斜揺動し、そして傾斜
姿勢は第1ストツパ24への接当により維持され
ている。したがつて荷受台17の上面である荷受
面17aは一側へと傾斜し、この荷受面17aに
載置されたケース70も傾斜していることから、
収納されている板状物69群は、ケース70の底
面と傾斜下位側の側面とに同時に受止められるこ
とになつて、振動によつて隣接するものどうしが
接触(衝突)することはない。
ステーシヨン60で荷搬送用自走車26が停止
したとき、揺動付与装置61と搬入出装置46と
が作動される。すなわち揺動付与装置61のモー
タ62が駆動され、第4図仮想線の位置にあるド
ツグ64が実線の位置へと上方へ回動される。こ
れによりドツグ64が荷受台17を持上げること
になり、該荷受台17はばねシリンダ23A,2
3Bに抗して揺動し、そして第2ストツパ25へ
の接当により水平姿勢が維持される。また搬入出
装置46においては、昇降台53の昇降と走行台
55の走行とによつて可動台58をステーシヨン
60に対向させている。そして前述したように荷
受台17を水平姿勢としたのち、可動台58を前
進させて被係合板部71の下方に荷保持具47を
突入させる。次いで昇降台53を上昇させ被係合
板部71に対する荷保持具47の係合によりケー
ス70を持上げたのち、可動台58を退入させて
ケース70を走行台55内に引き込む。このケー
ス70は搬入出装置46の作動により、目的とす
る区画収納空間45に格納される。なお並作用に
よつて、区画収納空間45内のケース70を荷受
台17に渡し得る。
前述した揺動付与装置61による荷受台17の
上動作用時に、ドツグ64は傾斜面67に接当し
たのち凹部68に入ることもあり、この場合に荷
搬送用自走車26自体が、或いは緩衝装置を介し
て荷受台17側が走行方向に移動することにな
り、これにより停車位置の修正と位置決めとを行
なうことができる。
考案の効果 上記構成の本考案によると、荷受台上に載置し
た荷は傾斜することになり、したがつて荷が板状
物を並列状態で収納したケースであつたときに
は、これら板状物はケースの底面と傾斜下位側の
側面とに同時に受止められることになつて、走行
時の振動により隣接するものどうしがガタ付いた
り衝突することがなくなり、騒音の発生を防止で
きると共に、板状物の損傷のない搬送を行なうこ
とができる。また、ステーシヨンに荷搬送用自走
車を停止させたのち、揺動付与装置を作動させる
ことによつて荷受台を水平状に姿勢変更でき、こ
れにより搬入出装置による荷受台と棚との間での
荷の受け渡しは、水平状の荷に対して行なうこと
ができて、自動移載を常に円滑かつ確実に行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は一部
切欠き正面図、第2図は側面図、第3図は横断平
面図、第4図は要部の一部切欠き正面図、第5図
は同側面図、第6図、第7図は要部拡大の側面図
である。 1……自走台車、17……荷受台、17a……
荷受面、19……軸、22……付勢装置、23
A,23B……ばねシリンダ、26……荷搬送用
自走車、27……レール装置、40……囲壁体、
41……棚、44……荷受板、45……区画収納
空間、46……搬入出装置、47……荷保持具、
53……昇降台、55……走行台、58……可動
台、60……ステーシヨン、61……揺動付与装
置、64……ドツグ、67……傾斜面、68……
凹部、69……板状物、70……ケース(荷)、
71……被係合板部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上下方向ならびに横方向に複数の区画収納空間
    を有する棚を設けると共に、この棚の近傍に、レ
    ール装置に案内される荷搬送用自走車のステーシ
    ヨンを形成し、前記棚の前面側に、該棚に沿つて
    移動自在で且つ昇降ならびに横方向出退自在な荷
    保持具を有する搬入出装置を設けて、ステーシヨ
    ンの荷搬送用自走車と区画収納空間との間で荷の
    受け渡しを可能に構成し、前記荷搬送用自走車
    に、走行方向に沿つた軸を介して左右揺動自在な
    荷受台を設けると共に、この荷受台を傾斜付勢す
    る付勢装置を設け、前記ステーシヨンに、前記付
    勢装置に抗して荷受台を水平揺動させる揺動付与
    装置を設けたことを特徴とする搬送、保管機能を
    有する荷取扱い装置。
JP17771084U 1984-11-22 1984-11-22 Expired JPH023442Y2 (ja)

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JP17771084U JPH023442Y2 (ja) 1984-11-22 1984-11-22

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JP17771084U JPH023442Y2 (ja) 1984-11-22 1984-11-22

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JPS6192611U JPS6192611U (ja) 1986-06-16
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