JP3356579B2 - モノレール式走行装置 - Google Patents

モノレール式走行装置

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JP3356579B2 JP09871395A JP9871395A JP3356579B2 JP 3356579 B2 JP3356579 B2 JP 3356579B2 JP 09871395 A JP09871395 A JP 09871395A JP 9871395 A JP9871395 A JP 9871395A JP 3356579 B2 JP3356579 B2 JP 3356579B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モノレール軌道に沿っ
て走行する走行台車により荷物の搬送等を行うモノレー
ル式走行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、モノレール軌道に沿って走行
台車を走行させながら、荷物の搬送等を行うようにした
モノレール式走行装置が知られている。モノレール式走
行装置の適用は、このような物品の搬送以外に監視装置
として用いられる場合もあり、例えば、火力発電所のタ
ービン室にモノレール軌道を設置して、監視カメラを搭
載した走行台車をモノレール軌道に沿って走行させてタ
ービンの異常を監視することが行われている。
【0003】このようなモノレール式走行装置は、一般
に、モノレール軌道が断面I字形状とされ、走行台車に
備えられた駆動輪がモノレール軌道の上面部に、各支持
ローラがモノレール軌道の側面部及び下面部にそれぞれ
当接し、これにより走行台車がモノレール軌道を抱え込
むような構造となっている。そして、作動時には、上記
駆動輪が回転され、その回転駆動力により走行台車がモ
ノレール軌道に沿って走行するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モノレール
式走行装置を例えば上述のように監視装置として適用す
る場合には、タービン室等の限られた空間内で各所の監
視を有効に行うべくモノレールをレイアウトすることが
要求されるので、走行台車をより狭いスペースで走行さ
せ得る方が監視機能を高める上で有利である。
【0005】ところが、上記従来のモノレール式走行装
置では、走行台車がモノレール軌道を抱え込む構造とな
っているために、モノレール軌道の周囲に走行台車が走
行し得る一定のスペースが要求され、走行軌道のレイア
ウトに制限が課せられる場合が多い。とくに、駆動用の
モータが走行台車の幅方向に大きく張り出す構造のモノ
レール式走行装置では、走行台車を狭いスペースで走行
させることが難しくなったり、あるいはモノレール軌道
の旋回(カーブ)部分について、旋回径の小さな旋回軌
道を設けることが難しくなる等するため、対象物の監視
等を有効に行えるように走行軌道をレイアウトすること
ができない場合がある。
【0006】最近では、モノレール軌道上にチェーン部
材を装着し、駆動輪と同軸上に装着されたピニオンを上
記チェーン部材に噛合させることによって、走行台車の
垂直走行を可能にする装置も提案されており、このよう
な装置においても垂直走行用の上述の機構を設けるため
に走行台車が幅方向に拡大する傾向にある。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、より狭いスペースや、比較的小径の旋
回軌道(カーブ)での走行を可能とするモノレール式走
行装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記請求項1に係るモノ
レール式走行装置は、モノレール軌道と、これに沿って
走行する走行台車とを備えてなるモノレール式走行装置
において、上記モノレール軌道は、上下方向に延びるレ
ール構成壁と、このレール構成壁の上下端部からそれぞ
れ側方へ突出するレール部とを有し、かつ上記レール構
成壁の一側面に取付けられ、上記走行台車に設けられる
集電子が摺接されるトロリー線と、下方のレール部の下
面に走行台車に対する被噛合手段を具備し、上記走行
台車は、走行用の駆動輪と、上記被噛合手段と噛合可能
な回転部材と、上記駆動輪及び回転部材に動力伝達手段
を介して接続されるモータとを具備し、上記駆動輪が上
記モノレール軌道の上記レール構成壁を挾んで上記トロ
リー線が形成された側と反対側の上下レール部間に突入
した状態でレール部に設置されるとともに、上記回転部
材が上記モノレール軌道の下方から上記被噛合手段に噛
合され、上記モータが上記駆動輪の下方で、かつモノレ
ール軌道の直下に配置されてなるものである。
【0009】上記請求項2に係るモノレール式走行装置
は、モノレール軌道と、これに沿って走行する走行台車
とを備えてなるモノレール式走行装置において、上記モ
ノレール軌道は、上下方向に延びるモノレール構成壁
と、このモノレール構成壁の上下端部からそれぞれ側方
へ突出するレール部とを有し、かつ下方のレール部の下
面に走行台車に対する被噛合手段を具備し、上記走行台
車は、走行用の駆動輪と、上記被噛合手段と噛合可能な
回転部材と、上記駆動輪及び回転部材に動力伝達手段を
介して接続されるモータとを具備し、上記駆動輪が上記
モノレール軌道の上下レール部間に突入した状態でレー
ル部に設置されるとともに、上記回転部材が上記モノレ
ール軌道の下方から上記被噛合手段に噛合され、上記モ
ータが上記駆動輪の下方で、かつモノレール軌道の直下
に配置されてなる一方、上記動力伝達手段は、上記駆動
輪が装着される第1駆動軸と、この第1駆動軸に装着さ
れる伝動ギア及びプーリと、上記回転部材が装着される
第2駆動軸と、この第2駆動軸に装着されて上記伝動ギ
アと噛合する受動ギアと、上記プーリと上記モータの出
力軸に装着されたプーリとに亘って装着される駆動ベル
トにより、上記モータの駆動力を上記第1駆動軸に伝達
するベルト伝動手段とからなるものである。
【0010】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、駆動輪が上
下レール部間に突入させられているため、走行台車にお
いてモノレール軌道の上方に突出する部分が少なくな
り、また、モータが駆動輪の下方で、かつモノレール軌
道の直下に配置されるとともに、垂直走行用の機構、つ
まり被噛合手段及びこれに噛合する回転部材が、それぞ
れモノレール軌道の下方に配されるので走行台車の幅方
向の突出部分が少なくなる。そのため、モノレール軌道
に対する走行台車の装着部分がコンパクト化され、より
狭いスペースでの走行や、比較的小径の旋回軌道(カー
ブ)の走行が可能となる。また、モータがモノレール軌
道の直下に配置されたことにより走行台車の重量バラン
スが良好に保たれる。さらに、トロリー線と走行台車の
駆動ローラが、レールのレール構成壁を隔てて相異なる
側に配置されるようになっているため、トロリー線と集
電子の摺接により生じる塵が駆動ローラに付着すること
がなく、従って、この塵が駆動ローラに付着することに
起因したスリップの発生を未然に防止することができ
る。
【0011】上記請求項2記載の発明によれば、モータ
の回転駆動力がベルト伝動手段を介して第1駆動軸に伝
達されるとともに、この第1駆動輪の回転力が伝動ギア
及び受動ギアを介して第2駆動軸に伝達され、これによ
り駆動輪及び回転部材が回転させられて走行台車がモノ
レール軌道に沿って走行させられる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例について図面を用いて説明す
る。
【0013】図1及び図2は本発明に係るモノレール式
走行装置を監視装置に適用した場合の一例を概略的に示
している。これらの図において、モノレール式走行装置
は、モノレール軌道1(以下、レール1と略す)と、こ
のレール1に装着される走行台車10と、走行台車10
に連結される監視用カメラ30とから構成されており、
走行台車10がレール1に沿って図1の矢印方向に走行
させられながら、上記監視用カメラ30により対象物の
画像が取り込まれるようになっている。そして、取り込
まれた画像データが例えば送信により監視室等に出力さ
れることで対象物の監視が遠隔的に行われるようになっ
ている。
【0014】上記レール1は、鉛直に延びるレール構成
壁2と、その上下端部において両側方に水平に突出する
レール部3a,3bとを有する断面I形に形成されてお
り、支持アーム5を介して監視対象物が設置等されてい
る場所の天井等に懸吊支持されている。
【0015】上記レール部3a,3bは、上記レール構
成壁2の片側(図2で右側)における上下対向面及び側
面が走行台車10に具備される駆動ローラ等の当接面と
なるように形成されている。また、上記レール構成壁2
の側面(図で左側面)には、駆動用の電力及び各種信
号供給用のトロリー線4が取付けられており、走行台車
10に設けられる集電子29がこのトロリー線4に摺接
するようになっている。集電子29は、図示を省略して
いるが、板バネを介して走行台車10のフレーム11に
取付けられており、走行時にはこの板バネの付勢力によ
り集電子29がトロリー線4に摺接されるようになって
いる。
【0016】また、上記レール1において、上記レール
部3bの下面には、レール1の長手方向に亘ってチェー
ン(被噛合手段)6が取付けられていて、走行台車10
に設けられる後記ピニオン17がこのチェーン6に噛合
するようになっている。なお、本実施例では、登坂部や
降坂部となる傾斜もしくは湾曲した軌道、あるいは垂直
軌道にチェーン6を配設し、水平軌道部分ではチェーン
6を省略している。
【0017】上記走行台車10は、上述のように構成さ
れたレール1に懸垂状態に装着されており、自動制御、
あるいは遠隔操作によりレール1に沿って走行するよう
になっている。
【0018】上記走行台車10には、駆動源としてのモ
ータ12と、このモータ12によって回転駆動される走
行用の駆動ローラ(駆動輪)13及びピニオン(回転部
材)17と、上記駆動ローラ13を挾んで走行方向(図
1では左右方向)に並べて配設される一対の支持ローラ
21と、複数のサイドローラ22とが設けられている。
【0019】上記駆動ローラ13及び支持ローラ21
は、図2に示すように、上記レール1のレール構成壁2
を挾んで上記トロリー線4が形成された側と反対側(図
2では右側)のレール部3a,3b間に突入させられて
おり、駆動ローラ13が下側のレール部3bの上面に、
支持ローラ21が上側のレール部3aの下面にそれぞれ
当接する状態で配置されている。また、上記各サイドロ
ーラ22はレール1の側方(図2では左右側方)からレ
ール1に当接するようになっている。
【0020】上記支持ローラ21及び各サイドローラ2
2は、それぞれ走行台車10のフレーム11の支持軸に
ベアリングを介して回転自在に装着された従動ローラか
らなり、これらの各ローラ21,22と駆動ローラ13
とによってレール1に走行台車10が懸垂状態で支持さ
れるようになっている。
【0021】上記駆動ローラ13は、走行台車10のフ
レーム11にベアリングを介して回転自在に支持され、
上記レール1から側方(図2で右側方)に向かって突出
するる駆動軸14(第1駆動軸)に装着されている。こ
の駆動軸14には、さらにプーリ15及び伝動ギア16
がそれぞれ装着されており、駆動軸14と駆動ローラ1
3、プーリ15及び伝動ギア16が一体に回転させられ
るようになっている。
【0022】上記ピニオン17は、図2に示すように、
上記レール1より下側に配置され、レール1のレール部
3b下面に装着されたチェーン6と噛合している。この
ピニオン17は、上記駆動軸14より下方において上記
フレーム11にベアリングを介して回転自在に支持され
た駆動軸18(第2駆動軸)に装着されている。
【0023】この駆動軸18には、さらに受動ギア20
が装着されており、この受動ギア20が上記伝動ギア1
6と噛合している。つまり、上記駆動軸14が回転駆動
されると、その回転力が受動ギア20に伝達され、これ
によりピニオン17が回転させられるようになってい
る。なお、伝動ギア16及び受動ギア20は、上記駆動
ローラ13とピニオン17の周速が同一となるようにギ
ア比が設定されている。
【0024】また、上記駆動軸18には、上記ピニオン
17と受動ギア20との間に、駆動軸18に対して相対
回転可能なアイドラ19が装着されている。
【0025】上記モータ12は、上記駆動ローラ13等
の下方で、かつレール1の直下となる箇所において、上
記走行台車10のフレーム11に取付けられている。モ
ータ12の出力軸23にはプーリ24が装着されてお
り、このプーリ24と上記駆動軸14のプーリ15とに
亘って駆動ベルト25が装着され、上記フレーム11に
取付けられたテンションローラ26によってこの駆動ベ
ルト25が適度に張設されている。
【0026】なお、走行台車10には、当該走行台車1
0や監視用カメラ30を統括制御するための各種制御機
器を収納したコントロールボックス27,28及び電源
ボックス33が上記フレーム11に設けられている。コ
ントロールボックス27は、図1に示すように、駆動ロ
ーラ13より後方側に配置されており、こうすることで
走行台車10の前方に配される監視用カメラ30との重
量バランスが保たれるようになっている。
【0027】一方、上記監視用カメラ30は、上述のよ
うに構成された走行台車10の進行方向前方に取付けら
れている。詳しくは、図1に示すように、上記フレーム
11に連設されたカメラ保持フレーム31に設けられた
アーム32に監視用カメラ30が取付られている。
【0028】ここで、上記アーム32は、カメラ保持フ
レーム31に対して鉛直軸回りに略360°回転可能と
され、また、監視用カメラ30は、アーム32に対して
水平軸回りに略90°回転可能とされ、それぞれ図外の
駆動手段により駆動されるようになっている。つまり、
このようにアーム32及び監視カメラ30が作動させら
れることによって、より広い範囲に亘る監視用カメラ3
0の撮像が可能となっている。
【0029】次に、上記モノレール式走行装置の動作に
ついて説明する。
【0030】以上のように構成されたモノレール式走行
装置において上記モータ12が駆動されると、その回転
駆動力が、上記プーリ24、駆動ベルト25及びプーリ
15を介して駆動軸14に伝達され、これにより上記駆
動ローラ13がレール1のレール部3b上を転動させら
れる。そして、水平軌道部では、この駆動ローラ13の
転動によって走行台車10がレール1に沿って走行され
る。
【0031】また、登坂部や降坂部では、チェーン6及
びピニオン17によって走行台車10の走行が行われ
る。つまり、駆動軸14に伝達された回転駆動力が、さ
らに伝動ギア16及び受動ギア20を介して駆動軸18
に伝達され、これにより上記ピニオン17が上記チェー
ン6に噛合しながら回転させられ、これによって上記走
行台車10がレール1に沿って走行する。
【0032】従って、駆動ローラ13だけでは、スリッ
プを生じるような急傾斜の軌道や垂直軌道でも走行が可
能となり、水平軌道部から傾斜、垂直軌道部に亘って走
行台車10が走行し得るようになっている。
【0033】そして、このようにして走行台車10が走
行させられながら、上記監視用カメラ30による対象物
の撮像が行われるとともに、撮像された画像データが送
信により監視室等に出力されることによって、当該監視
室のオペレータによって対象物の監視が遠隔的に行われ
る。
【0034】ところで、以上のように構成された上記モ
ノレール式走行装置では、以下のような利点がある。
【0035】先ず、上記走行台車10においては、モー
タ12や、傾斜、垂直軌道走行用の機構部分、すなわち
チェーン6やピニオン17がレール1の下方にオフセッ
トされた配置とされることにより走行台車10の側方へ
の突出が抑えられ、その結果、レール1への装着部分が
コンパクトな構造となっているので、幅が狭い場所を走
行する際や、旋回軌道(カーブ)を走行するに際して、
モータ12等による側方への突出部分が走行の邪魔にな
ることがない。従って、走行台車10をより狭い場所で
走行させたり、あるいは旋回径の小さな旋回軌道に沿っ
て走行させることができる。
【0036】しかも、上記モノレール軌道として、レー
ル構成壁2の上下端部にレール部3a,3bを具備した
断面I字形状のレール1が適用され、走行台車10の駆
動ローラ13等がレール部3a,3b間に突入されるよ
うに配置されているので、走行台車10においてレール
1の上方へ突出する部分が少なく、従って、走行台車が
レールを抱え込むように構成された従来の装置と比較す
ると、レール1を天井部や地面により近い場所に設置し
て走行台車10を走行させることができる。
【0037】つまり、上記モノレール式走行装置によれ
ば、従来のこの種のモノレール式走行装置に比べ、走行
台車10を、より天井部分に近い場所、幅の狭い場所、
あるいは比較的小径の旋回軌道に沿って走行させること
が可能であるといった点において走行性能が高められる
という特徴がある。
【0038】従って、走行軌道の設計に際しての自由度
が高まり、より建物のレイアウトに応じた最適な走行軌
道、あるいは作業空間を充分に活用できるような走行軌
道を設けることが可能となる。特に、上記実施例のよう
に、モノレール式走行装置を監視用に用いるような場合
には、タービン室等の限られた空間内で各所の監視を有
効に行うべく、走行台車をより狭いスペースで走行させ
ることが要求されるが、上記実施例のモノレール式走行
装置によればこのような要求に好適に対応することが可
能となる。
【0039】また、上記モノレール式搬送装置では、上
述の通り、比較的重量を有するモータ12がレール1の
下方に配置されたことにより水平軌道走行時の走行台車
10重量バランスが保たれ易くなっているので、重量の
アンバランスに起因した走行時の振動や騒音、駆動機構
部に対する過負荷、ハンドリング手段の不用な振れ等の
発生を効果的に抑制することができる。
【0040】また、トロリー線4と走行台車10の駆動
ローラ13等が、レール1のレール構成壁2を隔てて相
異なる側に配置されるようになっているため、トロリー
線4と集電子29の摺接により生じる塵(例えば、カー
ボンの粉)が駆動ローラ13等に付着することがなく、
従って、この塵が駆動ローラ等に付着することに起因し
たスリップの発生を未然に防止することができるという
利点もある。
【0041】なお、上記実施例のモノレール式走行装置
は、本発明のモノレール式走行装置の一実施例であっ
て、その具体的な構造は本発明の要旨を逸脱しない範囲
で適宜変更可能である。
【0042】例えば、上記実施例では、水平軌道部分で
チェーン6を省略しているが、走行軌道の走行軌道の全
範囲に亘ってチェーン6を設けてもよい。また、被噛合
手段として、上記チェーン6の代わりにラックを適用す
るようにもよい。
【0043】また、上記実施例では、走行台車10に監
視用カメラ30を搭載することによりモノレール式走行
装置を監視装置として適用するようにしているが、勿
論、監視装置以外の目的に用いることもできる。例え
ば、監視用カメラ30に代え、走行台車10に荷物移載
用のハンドリング装置を連結して各種荷物の搬送を行う
ようにしても構わない。
【0044】さらに、上記実施例では、レール1が、レ
ール構成壁2と、その上下端部において両側方に水平に
突出するレール部3a,3bとを有する断面I形に形成
されているが、レール1の形状はこれ以外に、レール構
成壁2の上下端部において片側にレール部が突出する断
面コ字形状のものであっても構わない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のモノレー
ル式走行装置によれば、駆動輪が上下レール部間に突入
させられているため、走行台車においてモノレール軌道
の上方に突出する部分が少なく、また、モータが駆動輪
の下方で、かつモノレール軌道の直下に配置されるとと
もに、傾斜、垂直走行用の機構、つまり被噛合手段及び
これに噛合する回転部材が、それぞれモノレール軌道の
下方に配置されているので走行台車の幅方向の突出部分
が少ない。そのため、モノレール軌道に対する走行台車
の装着部分がコンパクト化され、より狭いスペースでの
走行や、比較的小径の旋回軌道(カーブ)の走行が可能
となる。また、モータがモノレール軌道の直下に配置さ
れたことにより走行台車の重量バランスが良好に保たれ
る。さらに、トロリー線と走行台車の駆動ローラが、レ
ールのレール構成壁を隔てて相異なる側に配置されるよ
うになっているため、トロリー線と集電子の摺接により
生じる塵が駆動ローラに付着することがなく、従って、
この塵が駆動ローラに付着することに起因したスリップ
の発生を未然に防止することができる。
【0046】このようなモノレール式走行装置におい
て、駆動輪が装着される第1駆動軸に伝動ギアを装着す
るとともに、回転部材が装着される第2駆動軸に上記伝
動ギアと噛合する受動ギアを装着し、上記モータの駆動
力をベルト伝動手段を介して第1駆動軸に伝達するよう
に動力伝達手段を構成すれば、モータの駆動力を確実に
駆動輪及び回転部材に伝達し、精度よく駆動することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモノレール式走行装置の一例を示
す側面図である。
【図2】本発明に係るモノレール式走行装置の走行台車
の構造を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 モノレール軌道 2 レール構成壁 3a,3b レール部 4 トロリー線 10 走行台車 11 フレーム 12 モータ 13 駆動ローラ 14,18 駆動軸 15,24 プーリ 16 伝動ギア 17 ピニオン 19 アイドラ 20 受動ギア 21 支持ローラ 22 サイドローラ 23 出力軸 25 駆動ベルト 26 テンションローラ 27,28 コントロールボックス 29 集電子 30 監視用カメラ 33 電源ボックス

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノレール軌道と、これに沿って走行す
    る走行台車とを備えてなるモノレール式走行装置におい
    て、上記モノレール軌道は、上下方向に延びるレール構
    成壁と、このレール構成壁の上下端部からそれぞれ側方
    へ突出するレール部とを有し、かつ上記レール構成壁の
    一側面に取付けられ、上記走行台車に設けられる集電子
    が摺接されるトロリー線と、下方のレール部の下面に走
    行台車に対する被噛合手段を具備し、上記走行台車
    は、走行用の駆動輪と、上記被噛合手段と噛合可能な回
    転部材と、上記駆動輪及び回転部材に動力伝達手段を介
    して接続されるモータとを具備し、上記駆動輪が上記モ
    ノレール軌道の上記レール構成壁を挾んで上記トロリー
    線が形成された側と反対側の上下レール部間に突入した
    状態でレール部に設置されるとともに、上記回転部材が
    上記モノレール軌道の下方から上記被噛合手段に噛合さ
    れ、上記モータが上記駆動輪の下方で、かつモノレール
    軌道の直下に配置されてなることを特徴とするモノレー
    ル式走行装置。
  2. 【請求項2】 モノレール軌道と、これに沿って走行す
    る走行台車とを備えてなるモノレール式走行装置におい
    て、上記モノレール軌道は、上下方向に延びるモノレー
    ル構成壁と、このモノレール構成壁の上下端部からそれ
    ぞれ側方へ突出するレール部とを有し、かつ下方のレー
    ル部の下面に走行台車に対する被噛合手段を具備し、上
    記走行台車は、走行用の駆動輪と、上記被噛合手段と噛
    合可能な回転部材と、上記駆動輪及び回転部材に動力伝
    達手段を介して接続されるモータとを具備し、上記駆動
    輪が上記モノレール軌道の上下レール部間に突入した状
    態でレール部に設置されるとともに、上記回転部材が上
    記モノレール軌道の下方から上記被噛合手段に噛合さ
    れ、上記モータが上記駆動輪の下方で、かつモノレール
    軌道の直下に配置されてなる一方、上記動力伝達手段
    は、上記駆動輪が装着される第1駆動軸と、この第1駆
    動軸に装着される伝動ギア及びプーリと、上記回転部材
    が装着される第2駆動軸と、この第2駆動軸に装着され
    て上記伝動ギアと噛合する受動ギアと、上記プーリと上
    記モータの出力軸に装着されたプーリに 亘って装着され
    る駆動ベルトにより、上記モータの駆動力を上記第1駆
    動軸に伝達するベルト伝動手段とからなることを特徴と
    るモノレール式走行装置。
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