JPH1076937A - モノレール式搬送装置 - Google Patents

モノレール式搬送装置

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Publication number
JPH1076937A
JPH1076937A JP23451396A JP23451396A JPH1076937A JP H1076937 A JPH1076937 A JP H1076937A JP 23451396 A JP23451396 A JP 23451396A JP 23451396 A JP23451396 A JP 23451396A JP H1076937 A JPH1076937 A JP H1076937A
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JP
Japan
Prior art keywords
monorail
traveling
rail
support roller
traveling vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP23451396A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takada
浩志 高田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モノレールの円弧状軌道に沿って走行台車を
よりスムーズに走行させる。 【解決手段】 レール1と、これに沿って走行する走行
台車3とからモノレール式搬送装置を構成した。走行台
車3には、支持ローラユニット8を設け、これによりレ
ール1に沿って走行台車3をガイドするようにした。支
持ローラユニット8は、単位ユニット33A,33B及
び付勢機構34A,34Bから構成した。単位ユニット
33A,33Bは、それぞれ揺動可能な可動フレーム3
5A,35Bにそれぞれサイドローラ40A,40B、
アンダーローラ43A,43Bを軸支し、レール1の曲
率に追従して可動フレーム35A,35Bを揺動させる
ようにした。また、可動フレーム35A,35Bを一定
方向に維持すべく付勢機構34A,34Bにより付勢す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モノレールと、こ
のモノレールに沿って走行する走行台車とから構成され
るモノレール式搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、高架のモノレール(以下、レ
ールと略す)に沿って走行台車を走行させ、この走行台
車に搭載されたハンドリング機構により荷物を保持して
搬送するようにしたモノレール式搬送装置が知られてい
る。
【0003】この種のモノレール式搬送装置(以下、搬
送装置と略す)では、モータ駆動により回転する駆動ロ
ーラと従動式の多数の支持ローラが走行台車に搭載され
ており、前記支持ローラによって走行台車をレールに沿
ってガイドしながら上記駆動ローラの回転駆動力により
走行台車を走行させるように構成されている。
【0004】上記支持ローラとしては、レールの幅方向
両側面に当接する鉛直軸回りに回転自在な一対のサイド
ローラ対と、レール下面に当接する水平軸回りに回転可
能なアンダーローラとが設けられ、一般には、駆動ロー
ラを挾んで走行方向前後2個所にサイドローラ対及びア
ンダーローラがそれぞれ設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
搬送装置においては、上記支持ローラが走行台車を直線
軌道に沿って走行させる場合を基準としてフレームに固
定的に設けられるのが一般的である。
【0006】そのため、このような走行台車を円弧状軌
道(R軌道)に沿って走行させようとすると、走行台車
がR軌道に沿って方向を変える際に駆動ローラやアンダ
ーローラに横滑りが生じ、走行台車をR軌道に沿ってス
ムーズに走行させることが難しく、走行台車を曲率の大
きい(曲率半径が小さい)R軌道に沿って走行させよう
とすると、アンダーローラ等の横滑りが増大してそれに
起因した塵や異音の発生が無視できなくなり、特に、ク
リーンルーム等において走行台車を走行させる場合には
塵の発生が問題となる。また、レールの曲率によっては
レールに沿って走行台車をガイドすることができなくな
って走行台車の走行自体が不能となるという問題もあ
る。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、モノレールの円弧状軌道に沿って走行
台車をよりスムーズに走行させることができるモノレー
ル式搬送装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
高架のモノレールと、駆動ローラの回転駆動力により前
記モノレールに沿って走行する走行台車とを備えたモノ
レール式搬送装置において、上記走行台車に、上記駆動
ローラを挾んで少なくともその走行方向前後2個所に設
けられて走行台車をモノレールに沿ってガイドする揺動
可能な支持ローラ組立体と、これらの支持ローラ組立体
を一定方向に保持すべく付勢する付勢手段とを設け、上
記支持ローラ組立体を、走行台車に鉛直軸回りに揺動自
在に支持される可動フレームと、この可動フレームに鉛
直軸回りに回転自在に支持されてモノレールを幅方向両
側から挾持するサイドローラ対と、上記可動フレームに
水平軸回りに回転自在に支持されてモノレール下面に当
接するアンダーローラとを備えて構成するとともに、上
記付勢手段を、走行台車を直線的にガイドする方向に各
支持ローラ組立体を保持すべく各支持ローラ組立体を付
勢するように構成したものである。
【0009】この構成によれば、走行台車がモノレール
の円弧状軌道を走行する際には、各支持ローラ組立体が
モノレールの曲率に追従して揺動し、これによりアンダ
ーローラがモノレールの曲率に応じた方向に指向する。
そのためアンダーローラの横滑りを抑えて走行台車をス
ムーズにレールに沿って走行させることが可能となる。
しかも、支持ローラ組立体が付勢手段により一定方向に
付勢されているため、走行中の支持ローラ組立体の不要
な振れが効果的に防止される。
【0010】特に、走行台車を直線的にガイドする方向
に各支持ローラ組立体を保持すべく各支持ローラ組立体
を付勢するように上記付勢手段を構成するようにすれ
ば、主にモノレールの直線軌道での支持ローラ組立体の
不要な振れを効果的に抑えることが可能となる。
【0011】また、付勢手段を、可動フレームに形成さ
れる凹部と、走行台車に鉛直軸回りに回転可能に支持さ
れるレバー部材と、このレバー部材の先端に設けられて
上記凹部に介入可能なカム部材と、このカム部を上記凹
部内に介入させるべくレバー部材を鉛直軸回りに付勢す
るばね部材とから構成するようにすれば、比較的簡単な
構成で支持ローラ組立体の不要な振れを防止することが
可能となる。
【0012】さらに、モノレールの円弧状軌道において
その径方向内側の側面に当接する少なくとも上記走行方
向前後一対の補助ローラを設けるようにすれば、走行台
車を円弧状軌道に沿ってより安定して走行させることが
可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0014】図1乃至3は、本発明に係るモノレール式
搬送装置の構成を示している。これらの図に示すよう
に、モノレール搬送装置は、レール1(モノレール)
と、このレール1に沿って走行する走行台車3とから構
成されている。
【0015】上記レール1は、鉛直に延びるレール構成
壁1aの上下端部に両側方(図2で左右両側方)に突出
する水平なレール部1b、1cを有する断面I形に形成
されており、支持アーム2を介して工場の組立てライン
の天井に懸吊支持されている。上記レール1には、駆動
電力供給用のトロリー線1dが取付けられており、走行
台車3に設けられる集電子57がこのトロリー線1dに
摺接することによって走行台車3に駆動電力が供給され
るようになっている。
【0016】上記走行台車3は、自動制御、あるいは遠
隔操作により上記レール1に沿って走行するようになっ
ている。また、詳しく図示していないが下部には積荷移
載用のハンドリング機構4が懸吊支持されている。この
ハンドリング機構4は、荷物の保持及び移載等が可能な
構造となっており、後述の巻き上げ機構25A,25B
により昇降させられ、これにより荷物の積降し等の作業
が行われるようになっている。
【0017】上記走行台車3には、走行用の駆動源とハ
ンドリング手段昇降用の駆動源とを兼ねるモータ6が搭
載されるとともに、このモータ6により駆動されてレー
ル1を転動する駆動輪7が設けられている。この駆動輪
7は、上記レール構成壁1aを挾んでトロリー線1dの
配設側と異なる側(図2では右側)のレール部1b、1
c間に介在されて下側のレール部1c上を転動するよう
になっている。また、走行台車3には、走行台車3をレ
ール1に沿ってガイドする後述のガイド機構が具備され
ており、これらガイド機構により走行台車3が上記レー
ル1に沿って上記駆動輪7の回転駆動力により走行する
ようになっている。
【0018】上記走行台車3において、上記駆動輪7
は、レール1の側方(図2では右側)に向かって突出す
る駆動軸11を有しており、この駆動軸11が走行台車
3の台車本体フレーム5に回転自在に支持され、この駆
動軸11上にタイミングプーリ12が回転自在に配置さ
れるとともに電磁クラッチからなる走行クラッチ13が
配置されている。
【0019】一方、上記モータ6は、上記駆動軸11の
下方部分において台車本体フレーム5に取付けられてい
る。モータ6からは上記駆動軸11と直交する方向に出
力軸14が突出しているとともに、この出力軸14の先
端が台車本体フレーム5に回転自在に支持されている上
記駆動軸11と平行な駆動軸16の先端に傘歯車17
a,17bを介して接続されている。
【0020】駆動軸16上には、タイミングプーリ18
が配置されるとともに、このタイミングプーリ18と上
記駆動軸11のタイミングプーリ12とに亘ってタイミ
ングベルト19が装着されている。また、上記駆動軸1
6上には、上記タイミングプーリ18の側方(図2では
右側)に、電磁クラッチからなる昇降クラッチ20が配
置されるとともに、この昇降クラッチ20と上記タイミ
ングプーリ18との間に、後述の巻き上げ機構25A,
25Bへの伝動のためのタイミングプーリ21が回転自
在に配置されている。
【0021】そして、この走行台車3においては、上記
走行クラッチ13がONの状態で、上記モータ6の動力
が駆動軸16、タイミングプーリ18、タイミングベル
ト19、タイミングプーリ12及び駆動軸11を介して
駆動輪7に伝達され、また上記昇降クラッチ20がON
の状態で、上記モータ6の動力が駆動軸16、タイミン
グプーリ21を介して後記巻き上げ機構25A,25B
に伝達されるようになっている。
【0022】上記走行台車3において、上記モータ6及
び駆動軸11、16の前後両側(図3では左右両側)に
は、それぞれ上記モータ6から伝達される動力で駆動さ
せられる一対の巻き上げ機構25A,25Bが設けられ
ている。
【0023】各巻き上げ機構25A,25Bは、それぞ
れ上記台車本体フレーム5の両側(図3では上下両側)
に配設される一対のドラム26A,26Bと、これらの
ドラム26A,26Bから導出されるベルト27A,2
7Bと、上記ドラム26A,26Bに対応してそれらの
近傍に配設されるガイドローラ28A,28Bとを有
し、各ドラム26A,26Bから導出されたベルト27
A,27Bがガイドローラ28A,28Bを経て下方に
延びた状態で、その先端部が上記ハンドリング機構4の
フレームに連結されている(図1参照)。
【0024】各ドラム26A及び各ドラム26Bは、そ
れぞれ台車本体フレーム5に回転自在に支持されるドラ
ム支持軸29A,29Bの両側に固着されることによ
り、左右(図3では上下)一体に回転するようになって
いる。また、各ドラム支持軸29A,29Bの一端近傍
にはそれぞれタイミングプーリ31A,31Bが装着さ
れるとともに、上記駆動軸16の両側に台車本体フレー
ム5に支持されるテンションプーリ32A,32Bが配
設され、図4に示すように、タイミングプーリ31A,
31Bと上記駆動軸16に装着されたタイミングプーリ
21とに亘ってタイミングベルト33が装着されるよう
になっている。そして、上述のように、モータ6の動力
がタイミングプーリ21に伝達されると、その回転駆動
力が各巻き上げ機構25A,25Bの各ドラム26A,
26Bに伝達され、これによりベルト27A,27Bの
導出及び巻上げが行われてハンドリング機構4が昇降さ
せられるようになっている。
【0025】上記走行台車3には、さらに走行台車3を
レール1に沿って走行させるためのガイド機構が設けら
れている。具体的には、支持ローラユニット8及び補助
ローラ9、10がガイド機構として設けられている。
【0026】上記支持ローラユニット8は、図3及び図
5に示すように走行台車3の中央部に設けられており、
駆動輪7を挾んで前後に対称(同図では左右に対称)な
一対の単位ユニット33A,33B(支持ローラ組立
体)と、各単位ユニット33A,33Bに対応して設け
られる付勢機構34A,34B(付勢手段)とから構成
されている。
【0027】これらの図で左側の単位ユニット33A
は、可動フレーム35Aを有しており、この可動フレー
ム35Aが台車本体フレーム5に固着された鉛直な支持
軸46にベアリング44(図6参照)を介して回転可能
に装着されている。なお、支持軸46は、上記駆動軸1
1の延長線上の位置に固着されている。
【0028】可動フレーム35Aは、上記支持軸46へ
の装着部分となる本体36と、この本体36から前方
(図5では左側)に延びる互いに平行な一対のアーム3
7とを備えた平面視略Y字型の形状とされ、各アーム3
7には、レール1の下側のレール部1cに当接する複数
のローラが回転自在に取付けられている。
【0029】すなわち、各アーム37の外側(図5では
上下外側)に取付板38が固着され、これらの取付板3
8に固定された鉛直な支持軸39にサイドローラ40A
がそれぞれ回転自在に装着されるとともに、各アーム3
7の間において一方のアーム37(図5では下側のアー
ム37)に取付板41が固着され、この取付板41に固
定された水平な支持軸42にアンダーローラ43Aが回
転自在に装着されている。そして、これらのサイドロー
ラ40A及びアンダーローラ43Aがレール1の幅方向
に一列に配置され、各サイドローラ40Aがレール1の
下側のレール部1cの両外側面にそれぞれ当接するとと
もに、アンダーローラ43Aが下側のレール部1cの下
面に当接している。
【0030】右側の単位ユニット33Bも、前後に対称
である以外は単位ユニット33Aと同一の構成とされて
いる。つまり、可動フレーム35Bを有し、この可動フ
レーム35Bに取付板38,41及び支持軸39,42
を介してサイドローラ40B及びアンダーローラ43B
が回転自在に取付けられ、各サイドローラ40Bが下側
のレール部1cの両外側面にそれぞれ当接するととも
に、アンダーローラ43Bが下側のレール部1cの下面
に当接している。なお、上記単位ユニット33A,33
Bにおいて、各可動フレーム35A,35Bは、図6に
示すように同一の支持軸46にベアリング45を挾んで
上下に重ねて装着されており、これによって各可動フレ
ーム35A,35Bが互いに干渉することなくスムーズ
に支持軸46回りに回転し得るようになっている。
【0031】一方、付勢機構34A,34Bは、それぞ
れ上記単位ユニット33A,33Bの下方部分に設けら
れている。
【0032】図2及び図5に示すように左側の単位ユニ
ット33Aに対応する付勢機構34Aはレバー51(レ
バー部材)を有し、このレバー51が走行台車3の下面
部分において台車本体フレーム5に固着された鉛直な支
持軸50にベアリングを介して回動可能に装着されてい
る。支持軸50を挾んでこのレバー51の先端(図5で
は下端)には鉛直な支持軸52が固着されており、この
支持軸52にローラ53(カム部材)が回転自在に装着
されている。一方、レバー51の後端には軸体54が固
着され、この軸体54に圧縮コイルばね55の一端側が
装着されているとともに、この圧縮コイルばね55の他
端側が台車本体フレーム5に固着されている。つまり、
圧縮コイルばね55の弾性力によりレバー51を反時計
回り(図5で反時計回り)に付勢し、上記ローラ53を
上記可動フレーム35Aに圧接させるようになってい
る。
【0033】可動フレーム35Aにおいて、ローラ53
の当接部分となる個所、つまり本体36の前方部分(図
3では左側)には凹部56が形成されており、上述のよ
うにレバー51が反時計回り付勢されることにより上記
ローラ53の外縁部がこの凹部56に嵌合する(図2参
照)ようになっている。
【0034】右側の単位ユニット33Bに対応する付勢
機構34Bも、上記付勢機構34Aと同様、台車本体フ
レーム5に支持軸50を介して装着されるレバー51
と、このレバー51の先端に装着されるローラ53と、
レバー51を付勢する圧縮コイルばね55とを有し、圧
縮コイルばね55の弾性力によりローラ53を可動フレ
ーム35Bの本体36に形成された凹部56に嵌合させ
るように構成されている。但し、付勢機構34Bでは、
上記付勢機構34Aと異なり、レバー51を時計回り
(図5において時計回り)に付勢するように圧縮コイル
ばね55が設けられている。
【0035】すなわち、上記走行台車3では、上記支持
ローラユニット8の各単位ユニット33A,33Bのサ
イドローラ40A,40B及びアンダーローラ43A,
43Bにより走行台車3をレール1に沿ってガイドしつ
つ駆動輪7の回転駆動力により走行させ、特にレール1
のR軌道(円弧状軌道)では、図7及び図8に示すよう
に、単位ユニット33A,33Bの可動フレーム35
A,35Bをそれぞれレール1の曲率に応じて支持軸4
6回りに回転させることによって各アンダーローラ43
A,43Bをレール1の曲率に応じた方向に指向させる
ようになっている。
【0036】しかし、このように可動フレーム35A,
35Bの揺動を無制限に許容するだけでは走行中に可動
フレーム35A,35Bに不要な振れが発生るため、こ
のような振れを付勢機構34A,34Bにより防止する
ようになっている。
【0037】つまり、レール1の直線軌道では、付勢機
構34A,34Bにおいて、レバー51のローラ53が
可動フレーム35A,35Bの凹部56に嵌合させられ
ることによって各可動フレーム35A,35Bが直線的
に配置されてこの状態が保持される(図2に示す状
態)。これにより各可動フレーム35A,35Bの不要
な振れ防止される。そして、レール1のR軌道において
可動フレーム35A,35Bが揺動すると、図5に示す
ように圧縮コイルばね55の付勢力に逆らってレバー5
1が揺動させられるため、その反発力、つまり可動フレ
ーム35A,35Bを直線軌道走行中の配置状態に復帰
させようとする力(復帰力)が可動フレーム35A,3
5Bに働き、これによって各可動フレーム35A,35
Bの不要な振れが防止されるようになっている。
【0038】なお、上記可動フレーム35A、35Bに
おいて、サイドローラ40A,40Bを取り付ける一方
の取付板38(図5では上側の取付板38)は、図6に
示すように上方に向かって延設されており、この延設部
分にブラケット58を介して集電子57が装着されてい
る。つまり、レール1のR軌道では,可動フレーム35
A,35Bと一体に集電子57を揺動させることによっ
て、集電子57とトロリー線1dとがより確実に接触し
得るようになっている。
【0039】一方、上記ガイド機構のうち上記補助ロー
ラ9,10はそれぞれ、図1乃至図3に示すように走行
台車3の中央上部及び走行台車3の前後端部に設けられ
ている。
【0040】補助ローラ9は、台車本体フレーム5に固
着された鉛直軸回りに回転自在なローラで、レール1を
挾んで両側に一対設けられ、それぞれ上側のレール部1
bの側面に当接するように配置されている。
【0041】補助ローラ10も同様に鉛直軸回りに回転
自在なローラで、走行台車3の前後端部において、レー
ル1を挾んで両側に一対設けられている。補助ローラ1
0は、走行台車3が直線軌道を走行しているときにはレ
ール1に当接することがなく、走行台車3がR軌道を走
行するときにのみ、図7及び図8に示すようにレール1
の曲率中心側(径方向内側)の補助ローラ10がレール
1に当接するように設けられている。
【0042】なお、図3中、60はコントロールボック
スで、走行台車3を制御するための各種制御装置がこの
コントロールボックス60に納められている。また、6
1は、走行台車3の側部に固定されバキュームポンプ
で、このバキュームポンプ61で負圧を生成し、その負
圧を供給管62を介して走行台車3内に供給するように
なっている。つまり、本実施形態において、上記巻き上
げ機構25A,25B、タイミングプーリ12,18,
21、走行クラッチ13及び昇降クラッチ20等の駆動
機構部分は台車本体フレーム5によって形成される略密
閉な空間内に配置されており、この間内に上記負圧を供
給することにより駆動機構部分で発生した塵等の異物を
吸引収集するようになっている。
【0043】以上のように構成されたモノレール式搬送
装置によれば、レール1のR軌道では、上述のように支
持ローラユニット8の各単位ユニット33A,33Bが
レール1の曲率に応じて揺動し、これによりアンダーロ
ーラ43A,43Bがそれぞれレール1の曲率に応じた
方向に指向するので、R軌道においてアンダーローラ4
3A,43B及び駆動輪7の横滑りを抑えてスムーズに
走行台車3を走行させることができる。従って、サイド
ローラやアンダーローラを走行台車のフレームに固定的
に設けて走行台車をレールに沿ってガイドするようにし
ていた従来のこの種のモノレール式搬送装置に比べる
と、走行台車3を極めてスムーズにレール1に沿って走
行させることができるとともに、アンダーローラや駆動
輪の横滑り等に起因した塵や異常音の発生を効果的に抑
えることができる。
【0044】また、上記走行台車3では、単位ユニット
33A,33Bが揺動させられることにより前後のサイ
ドローラ40A,40Bの位置がレール1の曲率に応じ
て相対的に変位するため、従来のこの種のモノレール式
搬送装置と比較するとより曲率の大きい(曲率半径の小
さい)R軌道に沿って走行台車3を走行させることが可
能となる。そのため、モノレール軌道設置の自由度をよ
り高めることが可能になるという利点もある。
【0045】しかも、上述のように単位ユニット33
A,33Bをレール1の曲率に応じて揺動させるように
しながらも、上記付勢機構34A,34Bを設けて単位
ユニット33A,33Bの不要な振れを防止するように
しているため、走行中に単位ユニット33A,33Bが
振れて走行台車3に振動を生じさせたり、また、この振
動により異音を発生させるという弊害を伴うことがな
い。その上、上記実施形態の走行台車3では、走行台車
3の前後に補助ローラ10を設け、レール1のR軌道で
は、レール1の曲率中心側の補助ローラ10をレール1
に当接させるようにしているので、これによりR軌道で
の走行台車3のふらつきが防止され、R軌道において走
行台車3を安定して走行させることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、サイド
ローラ及びアンダーローラにより走行台車をモノレール
に沿ってガイドする揺動可能な支持ローラ組立体と、各
支持ローラ組立体を一定方向に保持すべく各支持ローラ
組立体を付勢する付勢手段とを走行台車に設け、モノレ
ールの円弧状軌道においては、各支持ローラ組立体をモ
ノレールの曲率に応じて揺動させることより駆動ローラ
やアンダーローラをモノレールの曲率に応じた方向に指
向させるようにしたので、アンダーローラ等の横滑りを
伴うことなく走行台車をスムーズに円弧状軌道に沿って
走行させることができる。しかも、付勢手段により支持
ローラ組立体を一定方向に付勢して走行中の支持ローラ
組立体の不要な振れを防止するため、走行台車を安定し
て走行させることができる。
【0047】特に、このような構成において、走行台車
を直線的にガイドする方向に各支持ローラ組立体を保持
すべく各支持ローラ組立体を付勢するように上記付勢手
段を構成するようにすれば、主にモノレールの直線軌道
での支持ローラ組立体の不要な振れを効果的に抑えるこ
とができる。
【0048】また、上記付勢手段を、可動フレームに形
成される凹部と、この凹部に介在するカム部を先端に具
備した鉛直軸回りに回転可能なリンク部材と、カム部を
上記凹部内に保持すべくリンク部材を鉛直軸回りに付勢
するばね部材とか構成するようにすれば、簡単な構成で
支持ローラ組立体の不要なふらつきを防止することが可
能となる。
【0049】さらに、走行台車の少なくとも前後2個所
にモノレールのR軌道においてその径方向内側の側面に
当接する補助ローラを設けるようにすれば、走行台車を
モノレールの円弧状軌道においてより安定して走行させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモノレール式搬送装置の一例を示
す側面略図である。
【図2】本発明に係るモノレール式搬送装置の走行台車
を示す図1におけるII-II断面図である。
【図3】本発明に係るモノレール式搬送装置の走行台車
を示す平断面図である。
【図4】巻き上げ機構に対する伝動のための機構を示す
図である。
【図5】走行台車の支持ローラユニットを示す図3にお
ける要部拡大図である。
【図6】支持ローラユニットを示す図3におけるVI矢視
図(一部断面図)である。
【図7】走行台車の走行中における支持ローラユニット
及び補助ローラとレールとの関係を示す模式図である。
【図8】走行台車の走行中における支持ローラユニット
及び補助ローラとレールとの関係を示す模式図である。
【符号の説明】
1 モノレール 1a レール構成壁 1b,1c レール部 3 走行台車 5 台車本体フレーム 6 モータ 7 駆動輪 8 支持ローラユニット 25A,25B 巻き上げ機構 33A,33B 単位ユニット 34A,34B 付勢機構 35A,35B 可動フレーム 36 本体 37 アーム 40A,40B サイドローラ 43A,43B アンダーローラ 46 支持軸 51 レバー 53 ローラ 55 圧縮コイルばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高架のモノレールと、駆動ローラの回転
    駆動力により前記モノレールに沿って走行する走行台車
    とを備えたモノレール式搬送装置において、上記走行台
    車は、上記駆動ローラを挾んで少なくともその走行方向
    前後2個所に設けられて走行台車をモノレールに沿って
    ガイドする揺動可能な支持ローラ組立体と、これらの支
    持ローラ組立体を一定方向に保持すべく付勢する付勢手
    段とを有し、上記支持ローラ組立体は、走行台車に鉛直
    軸回りに揺動自在に支持される可動フレームと、この可
    動フレームに鉛直軸回りに回転自在に支持されてモノレ
    ールを幅方向両側から挾持するサイドローラ対と、上記
    可動フレームに水平軸回りに回転自在に支持されてモノ
    レール下面に当接するアンダーローラとから構成されて
    なることを特徴とするモノレール式搬送装置。
  2. 【請求項2】上記付勢手段は、走行台車を直線軌道に沿
    ってガイドする状態に各支持ローラ組立体を保持すべく
    各支持ローラ組立体を付勢するように構成されてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載のモノレール式搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記付勢手段は、上記可動フレームに形
    成される凹部と、上記走行台車に鉛直軸回りに回転可能
    に支持されるレバー部材と、このレバー部材の先端に設
    けられて上記凹部に介入可能なカム部材と、このカム部
    を上記凹部内に介入させるべく上記レバー部材を鉛直軸
    回りに付勢するばね部材とから構成されてなることを特
    徴とする請求項1又は2記載のモノレール式搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記走行台車には、モノレールの円弧状
    軌道においてその径方向内側の側面に当接する少なくと
    も上記走行方向前後一対の補助ローラが設けられてなる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のモ
    ノレール式搬送装置。
JP23451396A 1996-09-04 1996-09-04 モノレール式搬送装置 Pending JPH1076937A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102951160A (zh) * 2012-10-28 2013-03-06 黄红良 一种空中轨道交通系统

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