JPH1111299A - モノレール式搬送装置 - Google Patents

モノレール式搬送装置

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JPH1111299A
JPH1111299A JP17011197A JP17011197A JPH1111299A JP H1111299 A JPH1111299 A JP H1111299A JP 17011197 A JP17011197 A JP 17011197A JP 17011197 A JP17011197 A JP 17011197A JP H1111299 A JPH1111299 A JP H1111299A
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JP
Japan
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belt
handling device
monorail
transport
rail
Prior art date
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Application number
JP17011197A
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English (en)
Inventor
Fuminori Fukai
文憲 深井
Hiroshi Takada
浩志 高田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドリング装置の揺れを効果的に抑えるこ
とにより、ハンドリング装置をより安定して昇降させ
る。 【解決手段】 レール1と、これに沿って走行する搬送
台車3とからモノレール式搬送装置を構成した。搬送台
車3には、ハンドリング装置4を設け、これを巻き上げ
機構45A,45Bのベルト47A,47Bにより支持
するようにした。ベルト47A,47Bは、プーリー4
8A,48B及びガイド部材70A,70Bを介して下
方に導出し、先端を結合部材を介してハンドリング装置
4に連結した。プーリー48A,48Bのガイド面は断
面円弧状とし、また、各ガイド部材70A,70にはベ
ルト47A,47Bを幅方向に挟んだ状態でガイドする
ガイドローラ対41を設け、さらに、結合部材はベルト
を円弧状に撓めた状態で連結するように構成した。これ
によりベルト47A,47Bを断面円弧状に撓めた状態
でハンドリング装置4に連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モノレールに沿っ
て走行する搬送台車により各種物品を搬送するモノレー
ル式搬送装置において、特に、荷物を保持するためのハ
ンドリング装置をベルトを介して搬送台車に対して懸吊
状態で連結したモノレール式搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、高架のモノレール(以下、レ
ールと略す)に沿って搬送台車を走行させ、この搬送台
車に搭載されたハンドリング装置により各種荷物を保持
して搬送するようにしたモノレール式搬送装置は一般に
知られている。
【0003】この種のモノレール式搬送装置(以下、搬
送装置と略す)では、荷物の積降し等のために、搬送台
車に対してハンドリング装置を昇降させることが要求さ
れる。そこで、一般には、例えばベルトを巻回したドラ
ムを搬送台車に搭載するとともに、このベルトを介して
ハンドリング装置を搬送台車に連結し、ドラムの回転駆
動によるベルトの導出又は巻き上げに応じてハンドリン
グ装置を懸吊状態で昇降させることが行われている。な
お、上記ベルトとして導電性を有するスチールベルトを
用い、このスチールベルトを介し、ハンドリング装置に
設けられているモータ等の駆動源への給電を行うように
したものも考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な搬送装置では、ハンドリング装置がベルトを介して懸
吊支持されているために昇降の際にハンドリング装置が
振れ易く、ハンドリング装置を静止させた状態、つまり
振れを伴わない安定した状態で昇降させるのが難しい。
そのため、より安定した状態でハンドリング装置の昇降
を行わせることができる装置が望まれている。
【0005】また、この種の装置による荷物の搬送動作
では、昇降時のハンドリング装置が上述のように不安定
であることもあって、一般には、搬送台車を停止させた
状態でハンドリング装置を昇降させるようにしている
が、例えば、搬送台車が目的位置に達する前からハンド
リング装置を下降させ始めたり、あるいはハンドリング
装置が完全に上昇位置に達する前に搬送台車の走行を開
始させることができれば、搬送効率を高めることができ
都合がよい。従って、このような搬送動作を行わせるこ
とができる装置が望まれている。
【0006】また、ハンドリング装置に揺れが生じてこ
れが持続されると、ハンドリング装置と周辺機器等とが
干渉して荷物等を傷めることも考えられるので、仮に、
ハンドリング装置に揺れが生じた場合でもこれを速やか
に消滅させ得るようにして安全性を高める必要もある。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、ハンドリング装置の揺れを効果的に抑
えることによって、より安定してハンドリング装置を昇
降させることができるモノレール式搬送装置を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、モノレールに
沿って走行する搬送台車に荷物を保持するハンドリング
装置を備え、搬送台車から導出されるベルトを介して搬
送台車にハンドリング装置を懸吊状態で昇降可能に連結
したモノレール式搬送装置において、上記ベルトとして
平ベルトを用いるとともに、上記搬送台車から導出され
るベルトを支持するプーリーと、このベルトを強制的に
断面円弧状に撓ませた状態としつつ導出するガイド部材
とを搬送台車に設けたものである。
【0009】この装置によれば、搬送台車とハンドリン
グ装置とを連結するベルトにおいて、プーリーからハン
ドリング装置に至る部分が断面円弧状に撓められる。そ
して、ドラム等にコンパクトに巻装し得る平ベルトを用
いながら、このようにベルトが撓められることで、ベル
トの曲げに対する剛性が平ベルトをそのまま導出した状
態に比べて高くなる。そのため、従来この種の装置に適
用されているベルトと同様の可撓性の平ベルトを用いな
がらも、ハンドリング装置に揺れが生じ難くなり、ま
た、振れが生じた場合でも速やかに減衰することとな
る。
【0010】特に、上記プーリー及びガイド部材の具体
的構造として、上記プーリーに円弧状のベルト当接面を
形成する一方、ベルトを幅方向に挟み付けることにより
断面円弧状に撓ませた状態でガイドする一対のガイドロ
ーラを備えたガイド部材を上記プーリーの下方に設けて
おけば、ベルトを確実に断面円弧状に撓ませることがで
きる。
【0011】また、本発明の装置において、ベルトが導
電性金属材料からなり、このベルトを介してハンドリン
グ装置に設けられている電気的な駆動部への給電を行う
ようになっているものとすれば、ベルトが通電手段に兼
用される。しかも、金属製のベルトを円弧状とすること
で、効果的に剛性が高められる。
【0012】さらに、本発明の装置において、上記ハン
ドリング装置に、上記ベルトを断面円弧状に撓ませた状
態で連結する手段を設け、例えば、上記ハンドリング装
置に、ベルト先端を挾持する一対の挾持部材と、これら
挾持部材を一体に締結する締結手段とを設け、上記各挾
持部材の合わせ面を相互に合致する円弧状に形成してお
くようにしてもよい。
【0013】このようにすれば、プーリーからハンドリ
ング装置に至る部分についてより適切にベルトを断面円
弧状に撓ませることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0015】図1乃至3は、本発明に係るモノレール式
搬送装置の構成を概略的に示している。これらの図に示
すように、モノレール搬送装置は、レール1(モノレー
ル)と、このレール1に沿って自走する搬送台車3とか
ら構成されており、搬送台車3がレール1に沿って走行
することにより、搬送台車3の下方に連結されたハンド
リング装置4によって各種物品を保持して搬送するよう
になっている。
【0016】レール1は、鉛直に延びるレール構成壁1
aの上下端部に左右両側(図3で左右両側)に延びる水
平なレール部1b,1cを有する断面I型に形成されて
おり、ブラケット2を介して例えば工場の天井部分に高
架状態に配設されている。
【0017】また、レール1の一側部、具体的にはレー
ル構成壁1aの左側であって両レール部1b,1cの間
には、上記搬送台車3に電力を供給するための一対の送
電線5がハンガー6を介して取付けられている。
【0018】上記搬送台車3は、自動制御、あるいは遠
隔操作によりレール1に沿って走行し、後述の巻き上げ
機構45A,45Bにより上記ハンドリング装置4を昇
降させながら荷物の積降し等の作業を行うようになって
いる。
【0019】搬送台車3には、走行用の駆動源とハンド
リング装置昇降用の駆動源とを兼ねるモータ10が搭載
されるとともに、このモータ10により駆動されてレー
ル1上を転動する駆動輪11が設けられている。この駆
動輪11は、上記レール構成壁1aを挾んで送電線5の
配設側と異なる側(図3では右側)のレール部1b、1
c間に介在させられて下側のレール部1cの上を転動す
るように配置されている。
【0020】図2乃至4に示すように、駆動輪11に
は、レール1の側方(図3では右側)に向かって突出す
る第1駆動軸12が接続されており、この駆動軸12が
搬送台車3のフレーム7に回転自在に支持されている。
そして、この駆動軸12上にタイミングギア13が回転
自在に配設されるとともに、電磁クラッチからなる走行
クラッチ14及び電磁ブレーキからなる走行ブレーキ1
5が配設されている。
【0021】第1駆動軸12の真下には、第1駆動軸1
2と平行な第2駆動軸16が設けられるとともに、この
駆動軸16と同軸上に支持軸17が設けられ、これら各
軸16,17がそれぞれフレーム7に回転自在に支持さ
れている。また、第1駆動軸12の斜め下方に支持軸2
3が設けられ、これがフレーム7に回転自在に支持され
ている。
【0022】上記第2駆動軸16上には、巻き上げ機構
45A,45Bへの伝動のためのタイミングプーリ18
が回転自在に配設されるとともに、電磁クラッチからな
る昇降クラッチ19が配設され、さらにタイミングギア
20が配設されてこのタイミングギア20が第1駆動軸
12の上記タイミングギア13に噛合している。また、
支持軸17上にタイミングプーリ21及びタイミングギ
ア22が、支持軸23上にタイミングギア24,25が
それぞれ配設されている。そして、タイミングギア2
2,24が相互に噛合するとともに、タイミングギア2
5が第1駆動軸12の上記タイミングギア13に噛合し
ている。
【0023】一方、上記モータ10は、図2及び図5に
示すように、第1駆動軸12の側方部分においてフレー
ム7に取付けられている。モータ10からは出力軸27
が突出しており、この出力軸27上にタイミングプーリ
28が装着されているとともに、このタイミングプーリ
28と、上記支持軸17に装着されたタイミングプーリ
21とにわたってタイミングベルト29が装着されてい
る。
【0024】すなわち、この搬送台車3では、上記走行
クラッチ14がON、走行ブレーキ15がOFFの状態
で、上記モータ10の動力が駆動軸27、タイミングプ
ーリ28、タイミングベルト29、タイミングプーリ2
1、支持軸17、タイミングギア22,24、支持軸2
3、タイミングギア25、タイミングギア13及び第1
駆動軸12を介して駆動輪11に伝達され、また、昇降
クラッチ19がON、後記昇降ブレーキ53がOFFの
状態で、上記第1駆動軸12の駆動がタイミングギア1
3、タイミングギア20、第2駆動軸16及びタイミン
グプーリ18を介して巻き上げ機構45A,45Bに伝
達されるようになっている。なお、この搬送台車3で
は、上記支持軸17、タイミングギア22,24、支持
軸23、タイミングギア25等によりモータ10の減速
機構が構成されている。
【0025】上記搬送台車3において、レール1を挟ん
で駆動輪11と反対側、つまり上記送電線5の配設側に
は、送電線5から電磁誘導により給電されるピックアッ
プユニット29が設けられている。
【0026】ピックアップユニット29は、磁性材料か
らなる断面E字型のコア部材30と、このコア部材30
の中央突出部分31に巻着されたピックアップコイル3
2とを有し、各送電線5に対応するように、具体的に
は、コア部材30の上下両側の空間部分に送電線5がそ
れぞれ介在するように配設されている。そして、送電線
5に交流の高周波電流が供給されることにより、上記コ
ア部材30を磁路として磁束が形成され、電磁誘導によ
る起電力が上記ピックアップコイル32に生じ、その起
電力がコントローラ33等を介して上記モータ10に供
給されるようになっている。
【0027】上記搬送台車3には、さらに搬送台車3を
レール1に沿って走行させるためのガイド機構が設けら
れている。具体的には、ガイドユニット35a,35b
と補助ローラ40〜42とがガイド機構として設けられ
ている。
【0028】ガイドユニット35a,35bは、図2に
示すように搬送台車3の中央部に設けられている。各ガ
イドユニット35a,35bは、搬送台車3に設けられ
た鉛直な支持軸36に揺動可能に装着されるフレーム3
7をそれぞれ有しており、このフレーム37に、レール
1の下側のレール部1cの側面に当接して鉛直軸周りに
回転自在な左右一対のサイドローラ38と、同レール部
1cの下面に当接して水平軸周りに回転自在なアンダー
ローラ39とを備えた構成となっている。
【0029】補助ローラ40〜42は、それぞれ、レー
ル1を挟んで左右両側に設けられた垂直軸周りに回転可
能な一対のローラであって、補助ローラ40,41は、
搬送台車3の中央においてレール1の上下各レール部1
b,1cの側面にそれぞれ当接するように配置されてい
る。一方、補助ローラ42は、搬送台車3の前後両端に
それぞれ設けられており、レール1のカーブ部分でのみ
下側のレール部1cの側面に当接するように配置されて
いる。より詳しくは、搬送台車3が直線軌道を走行して
いるときにはレール1に当接することがなく、搬送台車
3がR軌道を走行するときにのみ、レール1の曲率中心
側(径方向内側)の補助ローラ42がレール1に当接す
るように設けられている。
【0030】すなわち、この搬送台車3では、ガイドユ
ニット35a,35bのサイドローラ38、アンダーロ
ーラ39及び補助ローラ40,41により搬送台車3が
レール1に沿ってガイドされつつ駆動輪11の回転駆動
力により走行させられる。そして、特にレール1のカー
ブ部分では、各ガイドユニット35a,35bが支持軸
36周りに揺動することによって各アンダーローラ39
がレール1の曲率に応じた方向に指向するとともに、上
述のようにレール1の曲率中心側の補助ローラ42がレ
ール1に当接し、これによりレール1の直線部分からカ
ーブ部分にわたってスムーズに、かつ安定して搬送台車
3が走行し得るようになっている。
【0031】上記の搬送台車3において、上記モータ1
0及び駆動軸12,16等の前後両側(図2では左右両
側)には、それぞれ上記モータ10から伝達される動力
で駆動させられる一対の巻き上げ機構45A,45Bが
設けられている。
【0032】各巻き上げ機構45A,45Bは、それぞ
れ上記フレーム7の両側(図2では上下両側)に配設さ
れる一対のドラム46A,46Bと、これらのドラム4
6A,46Bから導出されるベルト47A,47Bと、
上記ドラム46A,46Bに対応してそれらの近傍に配
設されるプーリー48A,48Bと、これらプーリー4
8A,48Bの下方に配設されるガイド部材70A,7
0Bとを有し、各ドラム46A,46Bから導出された
合計4本のベルト47A,47Bがこれらに対応するプ
ーリー48A,48B及びガイド部材70A,70Bを
経て下方に延びた状態で、先端部が上記ハンドリング装
置4のフレームに連結されている(図1参照)。
【0033】上記ガイド部材70A,70Bは、図11
に示すように、上記フレーム7に取付けられる一対の支
持板72と、これらの支持板72の間に水平軸回りに回
転自在に支持されるガイドローラ対71とを有してお
り、これらガイドローラ対71によりベルト48A,4
8Bの幅方向両側(同図では上下方向両側)をガイドす
るように構成されている。
【0034】ハンドリング装置4に対するベルト47
A,47Bの連結は、例えば、図9に示すような結合部
材56を用いて行われている。
【0035】この結合部材56(挾持部材)は、同図に
示すように、ハンドリング装置4のフレーム55に取付
けられる本体ブロック56aと、この本体ブロック56
aに締結される押えブロック56bとから構成されてい
る。本体ブロック56aには、ねじ軸57が一体に形成
されており、このねじ軸57がフレーム55の取付孔穴
55aに上方から差し込まれた状態で反対側からナット
部材58が螺着されることによりフレーム55に取付け
られている。そして、ベルト47A,47Bの先端が本
体ブロック56aと押えブロック56bとの間にさみ込
まれた状態で、押えブロック56bと本体ブロック56
aとがボルトで一体に締結されることにより、ベルト4
7A,47Bがハンドリング装置4に連結されている。
なお、この際、ボルトはベルト47A,47Bを貫通し
ている。
【0036】各ドラム46A及び各ドラム46Bは、そ
れぞれフレーム7に回転自在に支持されたドラム支持軸
49A,49Bの両側に固着されることにより、左右
(図2では上下)一体に回転するようになっている。ま
た、各ドラム支持軸49A,49Bの一端近傍には、図
6に示すように、それぞれタイミングプーリ50A,5
0Bが装着されるとともに、上記第2駆動軸16の両側
にテンションプーリ51A,51Bが配設され、タイミ
ングプーリ50A,50Bと第2駆動軸16に装着され
たタイミングプーリ18とに亘ってタイミングベルト5
2が装着されている。そして、上述のように、モータ1
0の動力がタイミングプーリ18に伝達されると、その
回転駆動力が各巻き上げ機構45A,45Bの各ドラム
46A,46Bに伝達され、これによりベルト47A,
47Bの導出及び巻き上げが行われてハンドリング装置
4が昇降させられるようになっている。なお、各ドラム
支持軸49A,49Bの端部には、電磁ブレーキからな
る昇降ブレーキ53が配設されており、上述のように各
ベルト47A,47Bの導出及び巻き上げの際にはこの
昇降ブレーキ53がOFFとされ、これ以外のときには
昇降ブレーキ53がONされるようになっている。
【0037】巻き上げ機構45A,45Bの細部の構成
についてより詳しく説明すると、上記の巻き上げ機構4
5A,45Bにおいては、上記プーリー48A,48B
のベルトガイド面(ベルト当接面)が図7に示すように
円弧状に形成されるとともに、上記ガイド部材70A,
70Bのガイドローラ対71の間隔がベルト47A,4
7Bの幅方向寸法よりも短い間隔に設定され、ベルト4
7A,47Bがこのガイドローラ対71で両側から挟み
突けられることにより強制的に断面円弧状に撓ませられ
るようになっている。また、上記ベルト47A,47B
をハンドリング装置4に連結するための上記結合部材5
6の各ブロック同士の合わせ面が図10に示すように円
弧状に形成されている。そして、上記ベルト47A,4
7Bとして可撓性を有する平板状のベルト(平ベルト)
が用いられることにより、図10及び図11に示すよう
に、ドラム46A,46Bから導出されるベルト47
A,47Bのうちプーリー48A,48bからハンドリ
ング装置4に至る部分が断面円弧状に撓められるように
なっている。
【0038】また、上記巻き上げ機構45A,45Bに
おいて、前側のドラム46A,46Bには、図8に示す
ように、その回転中心部分に導電装置60が装着されて
いる。この導電装置60は、スリップリングを介して相
対回転可能に連結される固定体60a及び回転体60b
を有し、これらにそれぞれ端子62,63を備えたもの
で、相互に回転する固定体60a及び回転体60bの間
で導通を確保できるように構成されている。
【0039】導電装置60は、ドラム46A,46Bの
側面部分に上記回転体60bが嵌入、固定された状態で
ドラム46A,46Bに取付られている。一方、上記固
定体60aには固定片61が突設され、これがフレーム
7に取付けられた回り止め64に係合させられることに
より、固定体60aのフレーム7に対する回転が阻止さ
れている。そして、固定体60aの端子62に、上記コ
ントローラ32からの電力供給電線65が接続されると
ともに、回転体60bの端子63とドラム46A,46
Bの内面とが電線66で相互に接続されている。
【0040】ここで、上記ベルト47A,47Bは、導
電性材料、例えばスチールベルトから構成され、ドラム
46A,46Bも導電性材料からなり、これによりコン
トローラ32からの電力が電力供給電線65、導電装置
60、電線66、ドラム46A,46B及びベルト47
A,47Bを介してハンドリング装置4へと供給される
ようになっている。なお、ハンドリング装置4において
は、結合部材56が導電性の材料から構成されるととも
に、この結合部材56に、図9に示すように端子67を
介して電線68が接続されており、これによって電線6
8を介して図外の荷物移載装置やチャック装置等の移動
部材を駆動するモータ等の駆動源に電力が供給されるよ
うになっている。
【0041】以上のように構成されたモノレール式搬送
装置では、搬送台車3がレール1に沿って走行させら
れ、荷物の積降し位置において各ベルト47A,47B
が導出され、あるいは巻き上げられることによりにハン
ドリング装置4が昇降させられつつ荷物の積降しが行わ
れる。
【0042】この際、上記実施形態のモノレール式搬送
装置によれば、上述のようにドラム46A,46Bから
導出されるベルト47A,47Bが断面円弧状に撓めら
れることで、ベルト47A,47Bを平板状のまま用い
る場合に比べてベルト47A,47Bの曲げに対する剛
性が高い。そのため、ベルト47A,47Bを平板状態
のままでハンドリング装置4に連結する場合に比べると
昇降時にハンドリング装置4に振れが生じ難く、また、
振れが生じた場合でも速やかに減衰することとなる。そ
のため、ハンドリング装置4の昇降を極めて安定した状
態で行うことができる。
【0043】従って、例えば、目的地に搬送台車3が達
する前にベルト47A,47Bを導出してハンドリング
装置4を下降させ始めたり、あるいは、ベルト47A,
47Bを完全に巻き上げる前に搬送台車3の走行を開始
するようにしても比較的安定してハンドリング装置4を
昇降させることができる。そのため、このような動作形
態を採用して荷物の搬送を行うことで、モノレール式搬
送装置による搬送効率を効果的に高めることが可能とな
る。
【0044】また、ハンドリング装置4に振れが生じ難
く、また、振れが生じた場合でも速やかに減衰するた
め、揺れたハンドリング装置4と周辺機器等との干渉や
作業者との衝突を有効に抑えることができる。そのた
め、安全性を高めることができるという利点もある。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、モノレ
ールに沿って走行する搬送台車に可撓性の平ベルトを介
してハンドリング装置を懸吊状態で昇降可能に連結する
ようにし、このベルトを支持するプーリーと、このベル
トを強制的に断面円弧状に撓ませた状態としつつ導出す
るガイド部材とを搬送台車に設けることにより、ベルト
のうちプーリーからハンドリング装置に至る部分を断面
円弧状に撓めてベルトの曲げに対する剛性を高めるよう
にしたので、ハンドリング装置の揺れを効果的に抑える
ことができる。そのため、ドラム等にコンパクトに巻装
し得る平ベルトを用いながらも、平ベルトをそのままの
状態で用いていた従来のこの種装置に比べてより安定し
た状態でハンドリング装置を昇降させることができる。
【0046】特に、上記プーリー及びガイド部材の具体
的構造として、上記プーリーに円弧状のベルト当接面を
形成する一方、ベルトを幅方向に挟み付けることにより
断面円弧状に撓ませた状態でガイドする一対のガイドロ
ーラを備えたガイド部材を上記プーリーの下方に設けて
おけば、ベルトを確実に断面円弧状に撓ませることがで
きる。
【0047】また、ベルトを導電性金属材料から構成
し、このベルトを介してハンドリング装置に設けられて
いる電気的な駆動部への給電を行うようにすれば、ベル
トを通電手段として兼用することができ、しかも、金属
製のベルトを円弧状とすることで、効果的に剛性を高め
ることができる。
【0048】さらに、上記ハンドリング手段に、上記ベ
ルトを断面円弧状に撓ませた状態で連結する手段を設け
るようにすれば、プーリーからハンドリング装置に至る
部分についてより適切にベルトを断面円弧状に撓めるこ
とができる。この場合、ハンドリング装置に、上記ベル
トの連結手段として、ベルト先端を挾持する一対の挾持
部材と、これら挾持部材を一体に締結する締結手段とを
設けるとともに、各挾持部材の合わせ面を相互に合致す
る円弧状に形成するようにすれば、簡単な構成でベルト
を断面円弧状に撓ませた状態でハンドリング装置に連結
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモノレール式搬送装置の一例を示
す側面模式図である。
【図2】本発明に係るモノレール式搬送装置の走行台車
を示す平断面図である。
【図3】本発明に係るモノレール式搬送装置の走行台車
を示す図1におけるA-A断面図である。
【図4】回転駆動伝達のための機構を示す模式図であ
る。
【図5】モータの駆動伝達のための機構を示す模式図で
ある。
【図6】巻き上げ機構に対する伝動のための機構を示す
模式図である。
【図7】巻き上げ機構のドラム部分を示す平面拡大図で
ある。
【図8】巻き上げ機構のドラム部分を示す断面図であ
る。
【図9】ハンドリング装置への連結部分の構造を示す断
面図である。
【図10】ハンドリング装置への連結部分の構造を示す
図9のB-B断面図である。
【図11】ガイド部材の構成を示す図1のC-C断面図
である。
【符号の説明】
1 モノレール 1a レール構成壁 1b,1c レール部 3 走行台車 4 ハンドリング装置 7 フレーム 10 モータ 11 駆動輪 18 タイミングプーリ 35A,35B ガイドユニット 45A,45B 巻き上げ機構 46A,46B ドラム 47A,47B ベルト 48A,48B プーリー 49A,49B ドラム支持軸 50A,50B タイミングプーリ 51A,51B テンションプーリ 56 結合部材 56a 本体ブロック 56b 押えブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノレールに沿って走行する搬送台車に
    荷物を保持するハンドリング装置を備え、搬送台車から
    導出されるベルトを介して搬送台車にハンドリング装置
    を懸吊状態で昇降可能に連結したモノレール式搬送装置
    において、上記ベルトとして平ベルトを用いるととも
    に、上記搬送台車から導出されるベルトを支持するプー
    リーと、このベルトを強制的に断面円弧状に撓ませた状
    態としつつ導出するガイド部材とを搬送台車に設けたこ
    とを特徴とするモノレール式搬送装置。
  2. 【請求項2】 上記プーリーに円弧状のベルト当接面を
    形成する一方、ベルトを幅方向に挟み付けることにより
    断面円弧状に撓ませた状態でガイドする一対のガイドロ
    ーラを備えたガイド部材を上記プーリーの下方に設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のモノレール式搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 ベルトは導電性金属材料からなり、この
    ベルトを介してハンドリング装置に設けられている電気
    的な駆動部への給電を行うようになっていることを特徴
    とする請求項1又は2記載のモノレール式搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記ハンドリング装置に、上記ベルトを
    断面円弧状に撓ませた状態で連結する手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のモノレ
    ール式搬送装置。
  5. 【請求項5】 上記ハンドリング装置に、ベルト先端を
    挾持する一対の挾持部材と、これら挾持部材を一体に締
    結する締結手段とを設け、上記各挾持部材の合わせ面を
    相互に合致する円弧状に形成したことを特徴とする請求
    項4記載のモノレール式搬送装置。
JP17011197A 1997-06-26 1997-06-26 モノレール式搬送装置 Withdrawn JPH1111299A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007022749A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Sumco Corp 搬送装置
JP2023516989A (ja) * 2020-03-02 2023-04-21 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 自走式車両用の駆動モジュール及び自走式車両

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