JP2932951B2 - 吊下搬送装置 - Google Patents

吊下搬送装置

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JP2932951B2
JP2932951B2 JP27955494A JP27955494A JP2932951B2 JP 2932951 B2 JP2932951 B2 JP 2932951B2 JP 27955494 A JP27955494 A JP 27955494A JP 27955494 A JP27955494 A JP 27955494A JP 2932951 B2 JP2932951 B2 JP 2932951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行レールに支持案内
されて走行する搬送車から容器等の荷を保持する荷保持
装置を昇降可能に吊下げた吊下搬送装置に係わり、さら
に詳しくは、吊下げられる前記荷保持装置を異なる方式
に簡単に変更可能な吊下搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】吊下搬送装置としては、立体倉庫、物品
収納設備などの物品保管設備の多段に配された棚に沿っ
て、上方に設けられた走行レールに支持案内されて走行
する搬送車や、工場等における生産ライン上の走行レー
ルに支持案内されて走行する搬送車から、荷保持装置を
昇降可能に吊下げ、容器等の荷を荷保持装置に保持して
搬送するものが知られている。
【0003】前者の物品保管設備の棚に沿って支持案内
されて走行する搬送車に昇降可能に吊下げられる荷保持
装置は、搬送車が走行レールに沿って水平方向に移動さ
せられ当該荷保持装置が上下方向に移動させられて、当
該荷保持装置の荷台と棚の荷収納部とが荷受渡しの際に
対向し同一レベルとされた後、水平方向に荷の受渡しを
する関係上、荷を載せて横方向に受け渡す荷受渡し手段
を備えて構成される。この荷受渡し手段の例としては、
例えば実開平3−15807号公報、特公昭52−40
112号公報、実公平4−8082号公報等に記載され
従来周知の上下動可能なプッシュプルフォークや特公昭
62−25597号公報記載の荷扱台車などが挙げられ
る。
【0004】一方、後者の生産ライン等の上方に設けら
れた走行レールに支持案内されて走行する搬送車に昇降
可能に吊下げられる荷保持装置としては、場所、環境等
の制約が少なく荷役設備が特に必要としない簡単で便利
なものとして、容器の取っ手等の荷の突起部や荷底部と
係合する可動アームを備えて荷を上方から保持(把持)
するハンガー手段を備えたものが多用されている。例え
ば、特開平3−561号公報、特開平3−8610号公
報、特開平3−200464号公報等に記載されたもの
などが挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したごとく、吊下
搬送装置といっても、その使用目的、使用場所に応じて
横方向に受け渡す荷受渡し方式や可動アームを備えて荷
を上方から保持するハンガー方式が適宜選択されるわけ
であり、一つの工場内でも立体倉庫や生産ラインの構成
に応じて、または設備のレイアウト上でやむを得ず、異
なる方式の吊下搬送装置を種々備えなければならず、設
計、製作等の設備費用がかさむといった問題がある。さ
らに、工場での生産品種類の変更やその比率等の操業形
態が変わった場合、それに応じて吊下搬送装置の異なる
方式の比率も変える必要が生じ、新たな設備変更や増設
が必要になるといった問題が生ずる。
【0006】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、異なる方式の吊下搬送装置であっても、特定の機能
を有する部分を共通化すれば、安価に製作でき、他の方
式への変更も簡単になることに着目してなされたもの
で、荷を載せて横方向に受け渡す荷受渡し手段と可動ア
ームを備えて荷を上方から保持するハンガー手段とを選
択的に取り替え可能にした吊下搬送装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の吊下搬送装置を実施例の符号を付して説明すると、
吊下搬送装置は、走行レール(2)に支持案内されて
走行する搬送車(4)と、この搬送車(4)から吊下具
(5,6)により昇降自在に吊り下げられた容器等の荷
保持装置とを備えた吊下搬送装置において、前記荷保持
装置は、前記吊下具(5,6)に吊下げられる取付部
(7)と、荷を載せて横方向に受け渡す荷受渡し手段
(30)可動アーム(165,175)を備えて荷を
上方から保持するハンガー手段(150)を前記取付部
(7)に選択的に連結させる連結手段(18,19,1
51,152)と、該連結手段(18,19,151,
152)により連結された前記荷受渡し手段(30)ま
たは前記ハンガー手段(150)とを備えると共に、
記取付部(7)には、前記搬送車(4)に設けられた受
電手段(9)から該取付部(7)に受け入れた電気を前
記連結手段(18,19,151,152)により連結
され前記荷受渡し手段(30)の駆動部前記ハンガ
ー手段(150)の駆動部とに送る係脱自在な電気連結
手段(15)の端子(a)(c)が設けられ、さらに、
前記搬送車(4)には、前記荷受渡し手段(30)の駆
動部及び前記ハンガー手段(150)の駆動部を前記電
気連結手段(15)の端子(a)(c)を介して制御す
る制御装置(A)が設けられると共に、前記取付部
(7)に、前記荷受渡し手段(30)と前記ハンガー手
段(150)に設けられたセンサー(168,178)
からの信号を受ける係脱自在な電気連結手段(15)の
端子(b)(d)を設けて該信号を前記制御装置(A)
に送ることを特徴とする。
【0008】なお、請求項2に記載のように、前記連結
手段(18,19,151,152)で前記取付部
(7)に連結された前記荷受渡し手段(30)または前
記ハンガー手段(150)に取り付けられた制御盤
(C,D)と前記取付部(7)に固定された分電盤
(B)との間に、前記係脱自在な電気連結手段(15)
を介装させことができる。
【0009】また、請求項3に記載のように、前記制御
装置(A)内には、中央コンピュータと無線で交信する
コンピュータが組み込まれた構成とすることができる。
【0010】本発明における走行レールに支持案内され
て走行する搬送車は、一定の走行レールに沿って走行さ
せて所定位置で停止させることができ、そして荷保持装
置を昇降可能に吊下げることができるものであれば、一
般に搬送用電車と称されるものなど、如何なる形態、構
造のものであってもよい。
【0011】また、本発明における搬送車から吊下具
(それを昇降させる昇降駆動装置を含む)は、チェー
ン、鋼索(ワイヤーロープ)またはベルト等の可撓性の
ものから成る吊下具を巻き取ったりその逆の巻き戻しを
行う巻取ドラムが挙げられるが、例えば、ピストンロッ
ドを吊下具とし、シリンダーを昇降駆動装置としたり、
ラックを吊下具とし、駆動ピニオンを昇降駆動装置とし
たりして吊下具を可撓性のものでないもので構成しても
よい。なお、昇降駆動装置は、前記搬送車または前記吊
下具に取り下げられ荷を保持する吊下搬送装置の吊下具
に直接吊下げられる取付部のいずれかに設ければよい。
【0012】本発明の前記吊下具に吊下げられ荷を保持
する吊下搬送装置において、直接前記吊下具に吊下げら
れる取付部と、荷受渡し手段またはハンガー手段と、を
選択的に連結させる連結手段は、ボルト・ナットでよ
く、例えば取付部と荷受渡し手段およびハンガー手段の
それぞれ対応する位置にボルトの貫通孔を設け、該貫通
孔にボルトを挿通し取付部に荷受渡し手段またはハンガ
ー手段を選択的に取り付けてもよい。その際の貫通孔は
荷受渡し手段を取り付ける場合とハンガー手段を取り付
ける場合とで貫通孔がそれぞれ別のものであってもよ
く、また同じ位置に共通の貫通孔を設けて取り付けるよ
うにしてもよい。また、ボルト等を取付部または荷受渡
し手段やハンガー手段に当初から固定して取り付けが簡
便になるようにしてもよい。
【0013】本発明における前記搬送車に設けられた受
電手段には、ブラシやパンタグラフ等による接触式のも
のと高周波式の非接触式のものとが知られているが、い
ずれのものを使用しても差しつかえがない。
【0014】本発明における前記連結手段により連結さ
れた前記荷受渡し手段の駆動部または前記ハンガー手段
の駆動部に受電手段から受け入れられた電気を送る送電
手段は、前記吊下具の巻取ドラムと同期して回転するケ
ーブルリールに巻き取られたケーブルで構成することが
好ましいが、荷保持装置の昇降される高低差が大きくな
い場合は、ケーブルリールは特に必要でない。送電手段
に介装された係脱自在な電気連結手段としては、一般的
なインサート型(ピン挿入式)や電気ポット、電気釜な
どに見られる磁気吸着型等のコネクタが挙げられる。な
お、前記荷受渡し手段または前記ハンガー手段に設けら
れたセンサーからの信号を搬送車の前記制御装置に送る
送信手段を設ける場合、その送信手段と前記送電手段と
を一緒に束ねたり多芯ケーブルを用いて送信手段と前記
送電手段とを1つの部材で構成してもよい。
【0015】
【作用】本発明の吊下搬送装置によれば、荷を横方向に
受け渡す荷受渡し方式の吊下搬送装置とする場合、前記
吊下具に吊下げられる取付部に連結手段を介して荷を載
せて横方向に受け渡す荷受渡し手段を連結すると共に、
搬送車に設けられた受電手段から受け入れられた電気を
前記荷受渡し手段の駆動部に送る送電手段を係脱自在な
電気連結手段を介装して設ける。また、この吊下搬送装
置を可動アームによって荷を上方から保持するハンガー
方式とする場合、連結手段を解き前記吊下具に吊下げら
れる取付部から荷受渡し手段を外すと共に、搬送車に設
けられた受電手段からの送電手段に介装されている電気
連結手段を解除する。そして、前記吊下具に吊下げられ
る取付部に連結手段を介して可動アームを備えて荷を上
方から保持するハンガー手段を連結すると共に、解除さ
れた前記電気連結手段の搬送車側の部分を前記ハンガー
手段側の電気連結手段の部分に係合して送電手段を接続
する。
【0016】これにより、使用目的、使用場所に応じ
て、横方向に受け渡す荷受渡し方式や可動アームを備え
て荷を上方から保持するハンガー方式が適宜選択でき、
工場での生産品種類の変更やその比率等の操業形態が変
わった場合でも、それに応じて吊下搬送装置の異なる方
式の比率も変えることができる。しかも、この搬送車か
ら吊下具により昇降自在に吊下げられた容器等の荷保持
装置の前記吊下具に吊下げられる取付部と、前記搬送車
に設けられた受電手段から受け入れられた電気を前記連
結手段により取付部に連結された前記荷受渡し手段の駆
動部または前記ハンガー手段の駆動部に送る送電手段
の、電気連結手段によりも搬送車側の部分と、を共通化
したので、共通部分の設計、製作等の経費を安くでき、
吊下搬送装置を安価に提供することができる。
【0017】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の一実施例
の吊下搬送装置について説明する。
【0018】本実施例の吊下搬送装置1は、図4及び図
5、図15及び図16に示すように、工場等の天井部に
沿って配置された走行レール2と、この走行レール2に
駆動車輪3aおよび自由車輪3bを介して取り付けられ
た搬送車4と、この搬送車4に巻き上げ装置6により巻
き上げ可能に配置されたチェーン5と、このチェーン5
の下端に連結された取付部7と、この取付部7に連結手
段(ボルト18及びナット19、ボルト51およびナッ
ト52により)により選択的に連結された、荷を載せて
横方向に受け渡す荷受渡し手段30または可動アームを
備えて容器Y等の荷を上方から保持するハンガー手段1
50とを備えて概略構成される。ここで、前記取付部
7、連結手段および荷受渡し手段30またはハンガー手
段150は、本発明の荷保持装置を構成し、前記チェー
ン5および巻き上げ装置6は、本発明の吊下具を構成す
る。また、前記巻き上げ装置6はチェーン5を巻き上げ
て前記荷保持装置を昇降させる昇降駆動手段として機能
する。
【0019】前記走行レール2には、その長さ方向に沿
って芯線が露出された給電線からなる給電手段8が配置
されており、この給電手段8に対向する前記搬送車4に
は前記給電線からなる給電手段8と接触するブラシを備
えた受電手段9が設けられている。なお、本実施例で
は、給電手段8と受電手段9とに、接触式のものを用い
たが、非接触式(例えば、高周波式)のものであっても
よい。
【0020】前記受電手段9には、前記搬送車4に固定
された制御装置Aが接続されている。この制御装置Aに
は前記巻き上げ装置6が接続されている。この巻き上げ
装置6は、チェーン5が巻き取られる巻き取りドラム1
0と、この巻き取りドラム10を回転駆動する図示しな
い回転駆動手段(例えば、電動モータ)とを備えてい
る。また、前記搬送車4には、ケーブル12が巻き付け
られるケーブルリール11が取り付けられており、この
ケーブルリール11はケーブル12を巻き込む方向に回
転するようにコイルバネ等により回転付勢されている。
そして、ケーブル12の巻き付け始点となる一端は、ケ
ーブルリール11の内部に設けられた図示しないスリッ
プリングを介して制御装置Aに接続されており、ケーブ
ル12の他端は、搬送車4の下方に位置する取付部7に
向かって垂れ下がっており、その端部にはコネクタ13
が接続されている。また、取付部7には、分電盤Bが固
定されており、ケーブル12の端部に設けられたコネク
タ13が分電盤Bに接続されている。この分電盤Bから
は、ケーブル16が引き出されており、このケーブル1
6の先端には共通コネクタ(本発明の電気連結手段を構
成する。)15が取り付けられている。
【0021】図3に示すように、前記取付部7は、フレ
ーム7a,7b,7c,7dを溶接等により四角形に連
結して形成されている。これらのフレーム7a,7b,
7c,7dの各隅部の上部には、四角形形状のチェーン
取付板5aが溶接等により固定されており、このチェー
ン取付板5aには巻き上げ装置6から垂下されたチェー
ン5の下端が連結される連結部5bが形成されている。
【0022】さらに、前記フレーム7a,7b,7c,
7dの各隅部の底部には直角三角形をした補強板17が
溶接等により固定されており、この補強板17には、直
角の角が対向する斜辺とほぼ平行な線上に各々2個の貫
通孔17aが貫通して形成されている。この貫通孔17
aには、前記荷受渡し手段30の上部に取り付けられた
ボルト18が挿入され、このボルト18の端部にナット
19を螺合することにより、取付部7と荷受渡し手段3
0とが一体に連結される。
【0023】また、四角形を形成する取付部7の対向す
るフレーム7a,7c間はに、フレーム7e,7fが、
取付部7のフレーム7b,7dと平行に、掛け渡して配
置され溶接等により固定されている。そして、前記フレ
ーム7e,7fの、前記フレーム7a,7cとの境界部
付近の各々には、前記フレーム7b及びフレーム7d側
に延びる板状部材20が溶接等により固定されている。
これらの板状部材20の、フレーム7b及びフレーム7
d側への延出部には、各々1個(1個の板状部材20当
り2個)の貫通孔20aが形成されている。この貫通孔
20aには、ハンガー手段150の上部に取り付けられ
たボルト51が挿入され、このボルト51の端部にナッ
ト52を螺合することにより、取付部7とハンガー手段
150とが一体に連結される。
【0024】次に、前記荷受渡し手段30の構造につい
て説明する。
【0025】すなわち、前記荷受渡し手段30は、図4
および図5に示すように、前記取付部7にボルト18及
びナット19により取り付けられる上部構造体31と、
この上部構造体31の四隅から垂下されたフレーム33
と、このフレーム33の下部に固定され、上面に容器Y
等の荷が載せられる荷台32と、この荷台32の四隅に
配置され、垂下状態と水平方向に延びた状態とに切換自
在な4つの支持用アーム35a,35b,35c,35
dと、前記荷台32の上面に載せられた容器Y等の荷を
荷台32から他の立体倉庫の棚に移載したり、立体倉庫
の棚から容器Y等の荷を荷台32上に移載するための荷
移載手段34とを備えている。
【0026】図6に示すように、前記荷台32は、前記
走行レール2と直交する方向に延設された2個のローラ
レール36a,36bを同一平面内に平行に配置して構
成される。
【0027】前記荷移載手段34は、前記ローラレール
36a,36bの延設方向と平行に進出移動自在な横動
体37と、この横動体37の移動方向両端に上向きに突
設された荷押し出し引き込み用突起38a,38bと、
前記横動体37を前記フレーム33に対して、前記荷押
し出し引き込み用突起38a,38bが前記荷台32
(ローラレール36a,36b)の荷支持レベルよりも
下側に位置する下降位置と当該突起38a,38bが荷
台32の荷支持レベルよりも上方に突出する上昇位置と
の間で昇降させる横動体昇降駆動手段50とを備える。
【0028】前記4つの支持用アーム35a,35b,
35c,35dは、図7に示すように、走行レール2の
延設方向と平行な水平支軸40により揺動自在に軸支さ
れ、当該水平支軸40から垂下する退避姿勢(図7中の
実線で示す姿勢)と、当該水平支軸40から水平横向き
に突出する支持姿勢(図7中で二点鎖線で示す姿勢)と
に、切り換え可能となっている。この切り換えは、前記
水平支軸40のそれぞれに連結されたモータ41を回転
駆動することにより行い、フレーム33に固定されたス
トッパ42で支持用アーム35a,35b,35c,3
5dの回転を規制している。
【0029】各支持用アーム35a,35b,35c,
35dには、支持姿勢で下降することにより立体倉庫の
棚前面に位置する支持部材と嵌合する嵌合部35eが形
成されている。この嵌合部35eは、荷受渡し手段30
が多少走行レール2の延設方向と直角なな方向にずれて
いても、前記支持部材との嵌合により荷受渡し手段30
を前記支持部材に対して所定の位置となるように位置決
めするための案内傾斜面35fを有する。また、案内傾
斜面35fにより位置決めした方向と直交する方向に位
置決めするために、図11に示すように、前記支持部材
にガイドプレート60a,60bを付設しておくことが
好ましいが、この場合には各支持用アーム35a,35
b,35c,35dの嵌合部35eを形成する先端下向
き突起部61を下端側ほど幅が狭くなる楔形にしておく
ことが望ましい。
【0030】前記荷移載手段34の横動体37は、図6
に示すように、基台45に対して左右水平横方向に横動
可能に支持された中間横動体46上に、さらに左右水平
横方向に横動可能に支持されており、基台45に対して
中間横動体46を左右いずれかへ進出移動させると、当
該中間横動体46に対して横動体37が同一方向に進出
移動して、横動体37が荷受渡し手段30のホームポジ
ションから左右いずれかの方向に進出移動する。基台4
5に対して中間横動体46を元のホームポジションまで
後退移動させると、当該中間横動体46に対し横動体3
7も同一方向へ後退移動して、横動体37が荷受渡し手
段30上のホームポジションに戻る。このような動作を
する荷移載手段そのものは、スタッカークレーンの昇降
キャリッジ上に設置される荷移載用ランニングフォーク
として従来周知であるので、駆動機構の図示および説明
を省略する。
【0031】前記横動体昇降駆動手段50は、図8〜図
10に示すように、荷移載手段34の基台45の両端近
傍の底部に、荷受渡し手段30のフレーム33上に立設
された昇降ガイドレール51a,51bに係合して昇降
する昇降部材52a,52bが取り付けられ、両昇降部
材52a,52b間でフレーム33上に支持された駆動
軸53の両端にクランクアーム54a,54bが同一向
きに取り付けられ、これらのクランクアーム54a,5
4bと昇降部材52a,52bとがリンク55a,55
bによって連結されている。そして、前記駆動軸53は
フレーム33上に設置されたモータ56にチェーン伝動
手段57を介して連結されている。図中58a,58b
はクランクアーム54a,54bとリンク55a,55
bとを連結するクランクピンであり、59a,59bは
リンク55a,55bと昇降部材52a,52bとを連
結する連結ピンである。
【0032】図4に示すように、前記上部構造体31に
は制御盤Cが取り付けられており、この制御盤Cは前記
荷移載手段34の駆動部及び横動体昇降駆動手段50の
駆動部(モータ56)に接続されている。この制御盤C
からはケーブル41が引き出され、このケーブル41の
端部にはコネクタ(本発明の電気連結手段を構成す
る。)40が取り付けられている。このコネクタ40
は、前記分電盤Bから引き出された共通コネクタ15に
接続されるようになっている。
【0033】そして、このような荷受渡し手段30の上
部にボルト18を挿入して、ボルト18の上端を取付部
7の貫通孔17aに挿通し、上端にナット19を螺合す
ることにより、荷受渡し手段30と取付部7とを一体に
連結する。そして、搬送車4を走行レール2に沿って走
行させるとともに、チェーン5を巻き上げ装置6により
巻き上げ・繰り出しすることにより取付部7及び荷受渡
し手段30を昇降させ、所定位置で荷移載手段34を駆
動して、容器Yの搬送を行う。
【0034】かかる荷受渡し手段30を用いて容器Yを
搬送する場合の動作を図12〜図14に基づいて説明す
る。
【0035】まず、本実施例の吊下搬送装置を用いる立
体倉庫の概要について説明する。図12〜図14におい
て、70及び71は通路72を隔てて平行に設けられた
棚であり、それぞれ通路72の長さ方向と高さ方向との
区画された多数の荷受け部73を備えている。各荷受け
部73は2列のローラレール74からなる荷台75を備
えており、これら各ローラレール74は、通路72側で
荷受け部73の両側にある棚支柱76から水平片持ち状
に突設された前側一対の支持部材77と、反対側の棚支
柱8から水平片持ち状に突設された後ろ側一対の支持部
材79と、前後両支持部材77,79間に架設された支
持フレーム80上に支持されている。
【0036】棚70または71に荷受け部73に収納さ
れている容器Y、即ち荷受け部73の荷台75(2列の
ローラレール74)上に支持されている容器Yを出庫す
るときは、搬送車4を出庫対象の荷受け部73に対応す
る位置まで自走させて停止させるとともに、チェーン5
を繰り出して荷保持装置の荷受渡し手段30を出庫対象
の荷受け部73に隣接する位置まで下降させる。この下
降途中で、モータ41を駆動することにより支持用アー
ム35a,35b,35c,35dを退避姿勢から支持
姿勢に切り換える。
【0037】この結果、荷保持装置の荷受渡し手段30
が出庫対象の荷受け部73に隣接する位置、即ち荷台3
2の2列のローラレール36a,36bが出庫対象の荷
受け部73の荷台75における2列のローラレール74
と同一レベルで接続する位置まで下降したとき、棚7
0,71側へ水平に突出する各支持用アーム35a,3
5b,35c,35dは、図12に示すように、両側の
棚70,71の相対する荷受け部における棚間通路72
の一対の支持部材77に嵌合部35eにおいて嵌合し、
各支持用アーム35a,35b,35c,35dを介し
て荷受渡し手段30が棚70,71の支持部材77に受
け止められることになる。このとき、荷受渡し手段30
は、棚間通路72の幅方向中間部にセンタリングされた
状態で左右横方向には揺動できない状態に固定される。
この際、荷受渡し手段30の荷台32における2列のロ
ーラレール36a,36bは出庫対象の荷受け部73の
荷台75における2列のローラレール74と同一レベル
で接続する状態になる。
【0038】かかる状態において、前記荷移載手段34
の横動体昇降駆動手段50により下降位置に保持した荷
移載手段34の横動体37を出庫対象の荷受け部73内
に向けて進出移動させる。なお、荷移載手段34が下降
位置にあるときには、横動体37の荷押し込み引き込み
用突起38a,38bは、荷受渡し手段30の荷台32
および棚側の荷受け部73における荷台75の荷支持レ
ベルよりも低い位置にあるので、横動体37とともに移
動する当該突起38a,38bが出庫対象の荷受け部7
3に支持されている容器Yと衝突することはない(図1
1参照)。
【0039】横動体37が進出限位置に到達して停止す
れば、荷移載手段34の横動体昇降駆動手段50におけ
るモータ56を稼働させて荷移載手段34を上昇位置ま
で上昇させる。この結果、横動体37の両端にある荷押
し出し引き込み用突起38a,38bが、荷受け部73
における荷台75の2列のローラレール74間でその荷
支持レベルより上方に突出し(図11参照)、当該ロー
ラレール74で支持されている容器Yの底部を前後両側
から挟み込む状態となる。このとき、荷移載手段34の
横動体37や中間横動体46は、容器Yの底部(荷台7
5の荷支持レベル)よりも低く、容器Yの底部に接触す
ることはない。
【0040】次に荷移載手段34の横動体37をホーム
ポジションまで後退移動させることにより、荷押し出し
引き込み用突起38a,38bのうち、容器Yの後ろ側
にある突起る突起38aまたは38bが、容器Yを荷受
渡し手段30の側に引き込むことになり、容器Yは、荷
受け部73の荷台75(2列のローラレール74)上か
ら荷受渡し手段30の荷台32(2列のローラレール3
6a,36b)上へ滑動して乗り移り、荷受渡し手段3
0の荷台32上に載置される。
【0041】棚70,71から荷受渡し手段30への容
器Yの出庫移載が完了したならば、チェーン5を巻き上
げ装置6により巻き上げて荷受渡し手段30を搬送車4
の底部に接する上昇位置まで上昇させるのであるが、支
持姿勢にある支持用アーム35a,35b,35c,3
5dを内側下方へ揺動させることができる高さまで荷受
渡し手段30が上昇したときにモータ41を稼働させて
各支持用アーム35a,35b,35c,35dを水平
支軸40から垂下する退避姿勢に切り換える。荷受渡し
手段30を搬送車4の底部に接する上昇位置まで上昇さ
せたならば、搬送車4を、駆動車輪3aを回転駆動して
自走させて目的の場所まで容器Yを搬送する。ここで、
棚側から容器Yの引き込みが完了した後も荷移載手段3
4を上昇位置に保持しておくことにより、容器Yは荷押
し出し引き込み用突起38a,38bにより前後から挟
まれた状態にあるから、ローラレール36a,36b上
を滑動して荷受渡し手段30から落下することがない。
【0042】棚70,71の荷受け部73内に容器Yを
入庫移載する作業は、上記と逆の手順で行えば良い。こ
の入庫作業時には、荷受渡し手段30の荷台32上の容
器Yは、上昇位置にある荷移載手段34の横動体37の
荷押し出し引き込み用突起38a,38bのうち、容器
Yを棚70または71側へ押し出す側にある突起38a
または38bにより棚側の荷受け部73内に押し出され
ることになる。荷受け部73への容器Yの押し出しが完
了した後に、荷移載手段34が下降位置まで下げられ、
荷押し出し引き込み用突起38a,38bが荷台75,
32の荷保持レベルよりも下がった状態で荷移載手段3
4の横動体37が荷受渡し手段30側のホームポジショ
ンまで後退移動せしめられる。
【0043】前記入出庫移載に際して、荷受渡し手段3
0は、その四隅の支持用アーム35a,35b,35
c,35dを介して左右両側の棚70,71の荷受け部
73における支持部材77に受け止められて、入出庫対
象の荷受け部73のおける荷台75(ローラレール7
4)と荷受渡し手段30側の荷台32(ローラレール3
6a,36b)とが同一レベルとなるように高さ方向に
位置決めされると同時に、棚間通路72の幅方向中央位
置にも位置決めされるのであるが、前記したように、図
11に示すように、支持部材77にガイドプレート60
a,60bを付設し、支持用アーム35a,35b,3
5c,35dの嵌合部35eを形成する先端下向き突起
部61を下端側ほど幅が狭くなる楔形にしておくことに
より、搬送車4の停止位置が棚間通路72の方向に多少
ずれていても、そのずれを自動的に矯正することができ
る。
【0044】次に、図15〜図20に基づいて、前記ハ
ンガー手段150の構造について説明する。
【0045】前記ハンガー手段150は、図15および
図16に示すように、前記搬送車4からチェーン5を介
して吊下げられた取付部7の下面にボルト151及びナ
ット152を介して取り付けられる長方形の枠形状のフ
レーム154を備えている。図17〜図19に示すよう
に、前記フレーム154の長手方向の一端部付近には、
回転駆動手段(例えば、電動モータ)157が固定され
ており、この回転駆動手段157の回転軸158は、フ
レーム154の、前記回転駆動手段157が設けられた
側の端部付近に回転自在に取り付けられたプーリ159
の回転軸に連結されている。また、このプーリ159か
らフレーム154の長手方向に離間した、フレーム15
4の、前記回転駆動手段157が設けられた側と反対側
の端部付近には、前記プーリ159と略同一面状にプー
リ160が回転自在に取り付けられている。これらのプ
ーリ159,160間には無端帯状のベルト161が、
ベルト緊張手段162により所定の張力が付与されて掛
け渡されている。
【0046】なお、ベルト緊張手段162は、プーリ1
60が設けられた側の端部に位置するフレーム154に
取り付けられた取付部材162aと、この取付部材16
2aの上面からベルト161の長さ方向に突出して一体
的に設けられた2本のネジ棒162bと、前記プーリ1
60を両端面から挟みプーリ160を回転自在に支持す
る支持板162cの端部を連結するとともに、前記ネジ
棒162bが遊挿される貫通孔を備えた連結部材162
dと、前記貫通孔から連結部材162dの裏側に突出し
たネジ棒162bの端部に螺合されるナット162eと
を備える。そして、前記ナット162eをネジ棒162
bの軸線を中心として回転させてナット162eをネジ
棒162bにネジ込み、連結部材162dをベルト16
1の長さ方向に移動させてベルト161に張力を付与す
るのである。
【0047】上述のように前記プーリ159,160で
反転されて上下に配置されたベルト161の下側部分1
61aには、ベルト161の長さ方向でかつフレーム1
54の一端(回転駆動手段157の設けられた側の端部
方向)に向けて所定の長さを有する連結具163がベル
トの下側部分161aに沿って配置され、前記一端側と
反対側の、前記連結具163の一端が前記ベルト161
の下側部分161aにボルト止めにより固定されてい
る。前記連結具163の他端には、水平方向に配置され
た棒状連結部材164がその中間部でボルト止めや溶接
等の周知の方法で固定されている。
【0048】前記棒状連結部材164の両端部には、そ
れぞれ鉛直方向に垂下して配置されるアーム部材165
(本発明の可動アームを構成する。)の基端部が、棒状
連結部材164と直交するように、ボルト止めまたは溶
接等の周知な方法で固定されている。前記各アーム部材
165の上方の前記フレーム154には、前記ベルト1
60の走行方向に沿って、蟻溝状のガイドレール166
がボルト止め等で固定されており、この2本のガイドレ
ール166のそれぞれには、前記アーム部材165の上
端に固定された蟻溝状の移動部材169が前記ガイドレ
ール166の長さ方向に沿って摺動自在に噛み合ってい
る。
【0049】前記各アーム部材165の下端には、容器
Yの取っ手部156と係合するほぼU字状のフック部1
67が形成されている。このフック部167は、各アー
ム部材165の下端にほぼ水平方向に延びた状態で溶接
等により固定された水平部材167aとの板状部材16
7aの先端にほぼ鉛直方向に延びた状態で溶接等により
固定された鉛直部材167bと、この鉛直部材167b
の上端付近から前記水平部材167aの中間部にわたっ
て斜めに配置され前記鉛直部材167aおよび水平部材
167aに溶接等により固定された傾斜部材167cと
を備えて構成される。そして、前記アーム部材165の
下端部であって前記水平部材167aと傾斜部材167
bとのより囲まれた空間に臨んで、前記取っ手部156
とフック部167が接触したことを検知するリミットス
イッチ等からなる接触センサ168が取り付けられてい
る。
【0050】一方、前記プーリ159,160で反転さ
れて上下に配置されたベルト161の上側部分161b
には、ベルト161の長さ方向でかつフレーム154の
一端(モータ157の設けられた側とは反対方向の端
部)に向けて所定の長さを有する連結具173がベルト
の下側部分161bに沿って配置され、前記一端側と反
対側の、前記連結具163の一端が前記ベルト161の
下側部分161bにボルト止めにより固定されている。
前記連結具163の他端には、水平方向に配置された棒
状連結部材174がその中間部でボルト止めや溶接等の
周知の方法で固定されている。
【0051】前記棒状連結部材174の両端部には、そ
れぞれ鉛直方向に垂下して配置されるアーム部材175
(本発明の可動アームを構成する。)の基端部が、棒状
連結部材174と直交するように、ボルト止めまたは溶
接等の周知な方法で固定されている。前記各アーム部材
175の上方の前記フレーム154には、前記ベルト1
60の走行方向に沿って、蟻溝状のガイドレール176
がボルト止め等で固定されており、この2本のガイドレ
ール176のそれぞれには、前記アーム部材175の上
端に固定された蟻溝状の移動部材179が前記ガイドレ
ール166の長さ方向に沿って摺動自在に噛み合ってい
る。
【0052】前記各アーム部材175の下端には、容器
Yの取っ手部156と係合するほぼU字状のフック部1
77が形成されている。このフック部177は、各アー
ム部材175の下端にほぼ水平方向に延びた状態で溶接
等により固定された水平部材177aとの板状部材17
7aの先端にほぼ鉛直方向に延びた状態で溶接等により
固定された鉛直部材177bと、この鉛直部材177b
の上端付近から前記水平部材177aの中間部にわたっ
て斜めに配置され前記鉛直部材177bおよび水平部材
177aに溶接等により固定された傾斜部材177cと
を備えて構成される。そして、前記アーム部材175の
下端部であって前記水平部材177aと傾斜部材177
bとのより囲まれた空間に臨んで、前記取っ手部156
とフック部177が接触したことを検知するリミットス
イッチ等からなる接触センサ178が取り付けられてい
る。
【0053】また、図18び図20に示すように、前記
フレーム154の上面の四隅近傍には、フレーム154
の長さ方向と直交する方向に延びる板状部材179が溶
接等により固定されている。そして、これらの板状部材
179には各々2個の貫通孔179aが、前記フレーム
154を挟んだ状態で貫通形成されている。なお、この
板状部材179及び貫通孔179aは、前記取付部7の
板状部材20及び貫通孔20aの位置に対応した位置に
形成されている。
【0054】さらに、図15に示すように、前記フレー
ム154には図示しない取付部材を介して制御盤Dが取
り付けられており、この制御盤Dには前記回転駆動手段
157及び接触センサ168,178が接続されてい
る。また、制御盤Dからはケーブル181が引き出され
ており、このケーブル181の先端にはコネクタ(本発
明の電気連結手段を構成する。)180が取り付けられ
ている。このコネクタ180は、前記分電盤Bから引き
出された共通コネクタ15に接続されるようになってい
る。
【0055】そして、図20に示すように、ハンガー手
段150の板状部材179の貫通孔179a内にボルト
151を挿入し、ボルト151の上端を取付部7の貫通
孔20aに挿通し、上端にナットを152を螺合するこ
とにより、ハンガー手段150と取付部7とを一体に連
結する。そして、搬送車4を走行レール2に沿って走行
させるとともに、チェーン5を巻き上げ装置6により巻
き上げ・繰り出すことにより取付部7及びハンガー手段
150を昇降させる。そして、容器Yを上方から保持す
る際には、チェーン5の巻き解き量を調整して、図17
中の矢印ロに示すように、ハンガー手段150を下降さ
せて停止させ、次に、回転駆動手段157を駆動して、
図17中の矢印ハに示すように、アーム部材175(ア
ーム部材165も同期して)を移動させる。そして、再
び巻き上げ装置6によりチェーン5を巻き上げて、ハン
ガー手段150を図17中の矢印ニ方向に上昇させ、ア
ーム部材165,175のフック部167,177を容
器Yの取っ手部156と係合させ、容器Yを上方から保
持し、搬送車4を走行レール2に沿って走行させて容器
Yの搬送を行う。なお、中央コンピュータからの指令
「容器Yを上方から保持せよ」を制御装置Aが受ける
と、制御装置Aはその具体的行動である、図中矢印ロ及
びハの動作をハンガー手段150の制御盤Dに指示する
ことにより行われ、図中矢印ニの移動の停止は、前記接
触センサ168,178からの検出信号を制御装置Aが
受けることにより行われる。
【0056】図21〜図23に、本実施例の動力・制御
配線系統図を示す。
【0057】図21は、搬送車4及び取付部7における
ブロック図を示し、給電手段8から供給された電力は制
御装置A、ケーブルリール11、分電盤Bを介して、共
通コネクタ15に供給される。なお、制御装置A内に
は、コンピュータが組み込まれており、地上側に設けら
れた中央コンピュータと無線で交信することにより、信
号や命令等のやり取りを行うようにしている。
【0058】図22は、荷受渡し手段30におけるブロ
ック図を示し、共通コネクタ15に供給された電力は、
コネクタ40、制御盤Cを介してそれぞれ荷移載手段3
4及び横動体昇降駆動手段50に供給される一方、各種
制御センサからの制御信号が制御盤C及びコネクタ40
を介して制御装置A側に伝達される。ここで、コネクタ
40は共通コネクタ15と係合する形状になっており、
コネクタ40は共通コネクタ15の一部の端子のみ(図
中(a)及び(b))と接続されるようになっている。
【0059】図23は、ハンガー手段150におけるブ
ロック図を示し、共通コネクタ15に供給された電力
は、コネクタ180、制御盤Dを介してそれぞれ回転駆
動手段157に供給される一方、各種制御センサからの
制御信号が制御盤D及びコネクタ180を介して制御装
置A側に伝達される。ここで、コネクタ180は共通コ
ネクタ15と係合する形状になっており、コネクタ18
0は共通コネクタ15の一部の端子のみ(図中(c)及
び(d))と接続されるようになっている。
【0060】なお、前記給電手段8から荷受渡し手段3
0またはハンガー手段150に供給する電力線は、制御
装置A側において各駆動部の駆動・停止を行う場合に
は、図21〜図23に示した本数に限定されず、荷受渡
し手段30及びハンガー手段150に設けた駆動部の数
に対応させて電力線の本数を増加させることができる。
【0061】また、電力線及び信号線として別々の電線
や光ファイバーケーブルを用いてこれらを別々に配線す
るようにしてもよいが、1本の多芯ケーブルを用いても
よい。
【0062】本実施例の吊下搬送装置1では、前記した
ように、取付部7に荷受渡し手段30又はハンガー手段
150のどちらか一方を、取付部7に設けた貫通孔17
a又は20aにボルト18又は151を挿入してナット
19又はナット152により締結することにより、選択
的に連結することができ、吊下搬送装置1の使用目的、
必要機能に応じてこれらを適宜選択することができる。
したがって、搬送車4及び取付部7を共用化することが
でき、重複投資を必要最小限に抑えることができる。
【0063】さらに、本実施例では、ボルト18,15
1及びナット19,152を用いて荷受渡し手段30又
はハンガー手段150を搬送車7に連結するようにして
いるので、安価でかつ確実な連結を図ることができる。
【0064】また、この連結に際し、取付部7に設けた
共通コネクタ15に、荷受渡し手段30又はハンガー手
段150を選択的に取り付ける場合に、これら荷受渡し
手段30又はハンガー手段150に設けられたコネクタ
40又は180を共通コネクタ15に対して抜き差しす
ればよく、交換作業を簡単に行うことができる。
【0065】なお、前記実施例では、荷受渡し手段30
又はハンガー手段150を取り付ける貫通孔17a又は
20aをそれぞれ別に設けたが、荷受渡し手段30又は
ハンガー手段150に共通の貫通孔を設け、この貫通孔
により連結するようにしてもよい。
【0066】前記実施例の荷受渡し手段30及びハンガ
ー手段150は例示であり、荷を載せて横方向に受け渡
す、または可動アームを備えて荷を上方から保持すると
いった機能を満足する範囲で、適宜の変更を行うことが
できることはいうまでもない。
【0067】実施例では、容器Yを搬送する場合を一例
として説明したが、容器Y以外の例えば、物品が載置さ
れたパレット等を搬送する場合にも適用することができ
る。
【0068】前記実施例の走行レール2に支持案内され
て走行する搬送車4は、一定の走行レール2に沿って走
行させて所定位置で停止させることができ、そして荷保
持装置を昇降可能に吊下げることができるものであれ
ば、一般に搬送用電車と称されるものなど、如何なる形
態、構造のものであってもよい。
【0069】前記実施例の搬送車4から荷保持装置の取
付部7をチェーン5により吊下げ、巻き上げ装置6によ
り巻き上げ・繰り出しを行い前記取付部7を昇降させる
ようにしたが、吊下具として、チェーン、鋼索(ワイヤ
ーロープ)またはベルト等の可撓性のものとこれを巻き
取ったりその逆の巻き戻しを行う巻取ドラムとにより構
成できる。さらに、ピストンロッドにより荷保持装置の
取付部7を支持し、搬送車側に設けたシリンダーにより
取付部を昇降させるようにしてもよい。さらに、ラック
(可撓性のものでないもの)により取付部7を吊下げ、
駆動ピニオンの駆動により取付部7を昇降させるように
してもよい。
【0070】また、荷保持装置を昇降駆動する昇降駆動
装置は、前記搬送車4に設けても、取付部7に設けても
よい。
【0071】前記実施例では、荷受渡し手段30および
ハンガー手段150と連結部材であるボルト等を別体に
構成しているが、取付部7または荷受渡し手段30やハ
ンガー手段150に当初から一体的に固定しておくこと
ができる。これにより荷受渡し手段30およびハンガー
手段150の取り付けが簡便になる。
【0072】前記実施例では、送電手段としてケーブル
リール11に巻き取られたケーブル12で構成したが、
荷保持装置の昇降される高低差が大きくない場合は、ケ
ーブルリールは特に必要でない。
【0073】前記実施例における共通コネクタ15、コ
ネクタ40,180を係脱自在な電気連結手段として構
成したが、一般的なインサート型(ピン挿入式)や電気
ポット、電気釜などに見られる磁気吸着型等のコネクタ
を用いることができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吊下搬送
装置によれば、走行レールに支持案内されて走行する搬
送車と、この搬送車から吊下具により昇降自在に吊り下
げられた容器等の荷保持装置とを備えた吊下搬送装置に
おいて、前記荷保持装置は、前記吊下具に吊下げられる
取付部と、荷を載せて横方向に受け渡す荷受渡し手段
可動アームを備えて荷を上方から保持するハンガー手段
を前記取付部に選択的に連結させる連結手段と、該連結
手段により連結された前記荷受渡し手段または前記ハン
ガー手段とを備えると共に、前記取付部には、前記搬送
車に設けられた受電手段から該取付部に受け入れた電気
を前記連結手段により連結され前記荷受渡し手段の駆
動部前記ハンガー手段の駆動部とに送る係脱自在な電
気連結手段の端子が設けられ、さらに、前記搬送車に
は、前記荷受渡し手段の駆動部及び前記ハンガー手段の
駆動部を前記電気連結手段の端子を介して制御する制御
装置が設けられると共に、前記取付部に、前記荷受渡し
手段と前記ハンガー手段に設けられたセンサーからの信
号を受ける係脱自在な電気連結手段の端子を設けて該信
号を前記制御装置に送る構成とされているので、共通の
機能を有する部分の共用化を図り、重複投資をできるだ
け少なくしてコストの増大を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の吊下搬送装置の一部を示す
正面図である。
【図2】図1の装置の側面図である。
【図3】図1中のイ矢視図である。
【図4】図1の装置に荷受渡し手段を連結した吊下搬送
装置を示す正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図5中のロ矢視図である
【図7】図5の一部を更に詳細に記載した図である。
【図8】図5の一部を更に詳細に記載した図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】図8の側面図である。
【図11】図4の吊下搬送装置の作用を説明するための
図である。
【図12】図4の吊下搬送装置の使用方法を示す図であ
る。
【図13】図12中のハ矢視図である。
【図14】図4の吊下搬送装置の使用方法を示す図であ
る。
【図15】図1の装置にハンガー手段を連結した吊下搬
送装置を示す正面図である。
【図16】図15の部分側面図である。
【図17】図15の一部を更に詳細に記載した図であ
る。
【図18】図17の平面図である。
【図19】図17の側面図である。
【図20】図16の部分拡大図である。
【図21】図1に示す装置の動力・制御配線系統図を示
すブロック図である。
【図22】図4の吊下搬送装置の動力・制御配線系統図
を示すブロック図である。
【図23】図15の吊下搬送装置の動力・制御配線系統
図を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 走行レール 3a 駆動車輪 3b 自由車輪 4 搬送車 5 チェーン 6 巻き上げ装置 7 取付部 9 受電手段 12,16,41,181 ケーブル 15 共通コネクタ 17a 貫通孔 20a 貫通孔 18 ボルト 19 ナット 30 荷受渡し手段 40 コネクタ 150 ハンガー手段 151 ボルト 152 ナット 168,178 接触センサ 180 コネクタ A 制御装置 Y 容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−77356(JP,A) 特開 平6−286603(JP,A) 特開 平3−561(JP,A) 特開 平3−8610(JP,A) 特開 平3−200464(JP,A) 特開 平4−78653(JP,A) 特開 平5−270634(JP,A) 特開 昭54−90750(JP,A) 実開 昭60−131460(JP,U) 実開 平3−15807(JP,U) 特公 昭52−40112(JP,B2) 特公 昭62−25597(JP,B2) 実公 平4−8082(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61B 13/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行レールに支持案内されて走行する搬
    送車と、この搬送車から吊下具により昇降自在に吊り下
    げられた容器等の荷保持装置とを備えた吊下搬送装置に
    おいて、 前記荷保持装置は、前記吊下具に吊下げられる取付部
    と、 荷を載せて横方向に受け渡す荷受渡し手段可動アーム
    を備えて荷を上方から保持するハンガー手段を前記取付
    部に選択的に連結させる連結手段と、 該連結手段により連結された前記荷受渡し手段または前
    記ハンガー手段とを備えると共に、前記取付部には、 前記搬送車に設けられた受電手段から
    該取付部に受け入れた電気を前記連結手段により連結さ
    前記荷受渡し手段の駆動部前記ハンガー手段の駆
    動部とに送る係脱自在な電気連結手段の端子が設けら
    れ、 さらに、前記搬送車には、前記荷受渡し手段の駆動部及
    び前記ハンガー手段の駆動部を前記電気連結手段の端子
    を介して制御する制御装置が設けられると共に、 前記取付部に、前記荷受渡し手段と前記ハンガー手段に
    設けられたセンサーからの信号を受ける係脱自在な電気
    連結手段の端子を設けて該信号を前記制御装置に送る
    とを特徴とする吊下搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記連結手段で前記取付部に連結された
    前記荷受渡し手段または前記ハンガー手段に取り付けら
    れた制御盤と前記取付部に固定された分電盤との間に、
    前記係脱自在な電気連結手段を介装させたことを特徴と
    する請求項1記載の吊下搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置内には、中央コンピュータ
    と無線で交信するコンピュータが組み込まれたことを特
    徴とする請求項1または2記載の吊下搬送装置。
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