JP2007050986A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動輪の取り替え作業の作業性を向上した搬送装置を提供する。
【解決手段】上方に配置されたレール10に沿って走行される上部走行台車2を備えたスタッカクレーンにおいて、前記上部走行台車2は、駆動モータ25と該駆動モータ25によって駆動される駆動輪24とを離間して固定する支持部材29と、前記駆動モータ25と駆動輪24との間に配置され該支持部材29を上下方向に揺動自在に台車フレーム26に支持する揺動軸30と、前記駆動モータ25からの駆動を駆動輪24に伝達する駆動伝達機構31と、前記駆動輪24がレール10に押圧する方向に前記支持部材29を付勢する付勢部材32とを具備してなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、搬送装置に関し、より詳細には、上下両駆動式の搬送装置における上部走行台車の構成に関する。
従来、自動倉庫やクリーンルームなどでは、移載装置を備えた物品搬送用の搬送装置(例えば、スタッカクレーンなど)が設けられており、具体的には、自動倉庫に配置された搬送装置においては、多数の物品載置台を備えたラックに沿って走行する走行台車と、走行台車に立設するマストと、マストに沿って昇降自在に支持された昇降台と、昇降台に載置された移載装置等とから構成されている。
上述した搬送装置としては、装置本体の上下に施設された軌道に沿って走行可能に構成された上下両駆動式の搬送装置が公知である。この搬送装置は、装置本体に対して上部に配置された上部走行台車と、下部に配置された下部走行台車上下の走行台車とが構成されており、それぞれの走行台車に駆動モータと駆動輪とが設けられて、駆動モータからの駆動力によって駆動輪が上下の軌道に沿って転動されるように構成されている。
特に、従来の搬送装置に構成された上部走行台車においては、図6及び図7に示すような走行装置が設けられている。具体的には、従来の搬送装置の上部走行台車102の走行装置121は、台車フレーム126の下方に、駆動輪124を回転可能に支持する支持部材129が揺動軸130によって上下方向に揺動自在に軸支されている。駆動輪124の駆動軸124aは、支持部材129の側方に突出され、突出端に減速機構140を介して駆動モータ125が接続されている。駆動モータ125は、モータ軸125aが駆動輪124の駆動軸124aと直交する方向に取り付けられている。減速機構140及び駆動モータ125により一体的な駆動ユニットが構成され、この駆動ユニットがアーム部材170によって台車フレーム126に相対回転不能に固定されている。
この支持部材129は、一端部が揺動軸130によって台車フレーム126に軸支され、他端部が付勢部材132を介して台車フレーム126と連結され、付勢部材132の付勢力によって、駆動輪124のローラ面を、レール110の下面に押圧する方向に付勢されている。また、駆動モータ125が取り付けられる側の反対側の側方には、カウンタウェイト171が取り付けられて左右方向の重量バランスを保つように構成されている。
このような構成とすることで、上部走行台車102は、駆動輪124が駆動モータ125からの駆動によって回転駆動されることによって駆動輪124がレール110の下面に沿って転動されて、走行可能とされている。
ところで、近年、走行装置121を構成する駆動モータ125は、物品の大型化及び搬送の高速化に伴って大型化し、重量も増大する傾向にある。上述した従来の搬送装置の構成では、前記駆動ユニット(減速機構140及び駆動モータ125)は、走行装置121本体に位置固定されておらず駆動輪124に直接取り付けられていたため、駆動軸124aに前記駆動ユニットが接続されたままでは駆動輪124を取り替えることができず、駆動モータ125を駆動輪124(駆動軸124a)から一度取り外す必要があり、取り替え作業の作業性に劣っていた。特に、上部走行台車102は、搬送装置の上部に設けられるため取り替え作業が困難であった。
そこで、本発明は、搬送装置に関し、前記従来の課題を解決するもので、駆動輪の取り替え作業の作業性を向上した搬送装置を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、上方に配置された軌道に沿って走行される走行台車を備えた搬送装置において、前記走行台車は、前記駆動モータと該駆動モータによって駆動される駆動輪とを離間して固定する支持部材と、前記駆動モータと駆動輪との間に配置され該支持部材を上下方向に揺動自在に台車本体に支持する揺動軸と、前記駆動モータからの駆動を駆動輪に伝達する駆動伝達手段と、前記駆動輪が軌道に押圧する方向に前記支持部材を付勢する付勢手段とを具備してなるものである。
請求項2においては、前記揺動軸は、前記駆動モータと駆動輪との間の略中央に配置され、前記駆動伝達手段は、前記揺動軸を境にして駆動モータ側の構造と駆動輪側の構造とがほぼ対称となるように構成されるものである。
請求項3においては、前記駆動モータは、前記駆動輪の駆動軸に対してモータ軸が平行となるように固定されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に示す構成としたので、駆動モータが駆動輪と独立して支持部材に支持されるので、駆動輪を単独で支持部材より着脱することができ、駆動輪の取り替え作業が容易となって作業性を向上できる。また、駆動輪と駆動モータとの間に揺動軸が配置されることで、駆動モータの重量によって駆動輪が軌道に押圧する方向に支持部材が付勢されるため、付勢手段を小型化できる。
請求項2においては、前後進の切り換え時や加減速の切り換え時に駆動輪の軌道に対する接圧を一定に保つことができ、走行安定性やトルク特性を向上できる。
請求項3においては、駆動モータと駆動輪とを左右方向にバランスよく配置することができ、走行台車の走行性能を向上できる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の搬送装置の全体的な構成を示した側面図、図2は上部走行台車の側面図、図3は上部走行台車の走行装置の側面図、図4は同じく図3の平面図、図5は図4におけるA−A矢視断面図、図6は従来の搬送装置に構成された上部走行台車の搬送装置の側面図、図7は同じく図6の平面図である。
なお、本実施例では、搬送装置としてスタッカクレーン1について説明するが、これに限定されず、搬送装置としては自動搬送装置や無人搬送車などにも適用できる。また、以下の実施例では、スタッカクレーン1の走行方向(図1において矢印の方向)を装置本体の前後方向とし、走行方向に対して直行する方向を装置本体の左右方向とする。
まず、スタッカクレーン1の全体構成について、以下に概説する。
図1及び図2に示すように、本実施例のスタッカクレーン1は、床面上及び天井面にスタッカクレーン1の走行経路としてのレール10・11が施設され、レール10・11の両側に多数の物品載置台を格子状に複数備えたラックが配置される自動倉庫に備えられた搬送装置として構成されている。このスタッカクレーン1は、レール10・11に沿って駆動する上下両駆動式に構成され、具体的には、装置本体上部に配置された上部走行台車2と、装置本体下部に配置された下部走行台車3と、上部走行台車2及び下部走行台車3間に立設されたマスト4と、マスト4に沿って上下昇降する昇降台5と、昇降台5に載置された物品を移載する移載装置6等とから構成されている。
上部走行台車2は、レール10の下面を走行面とする駆動輪24が設けられ、下部走行台車3は、レール11の上面を走行面とする駆動輪12が設けられている(図2参照)。そして、駆動輪24・12がそれぞれ駆動モータ25・13により回転駆動されることによって、レール10・11に沿ってスタッカクレーン1が走行可能となるように構成されている。このように、スタッカクレーン1を上下両駆動式に構成することで、水平方向(前後・左右方向)のぶれや振動を防止して安定して走行させることができる。本実施例では、両駆動モータ25・13の回転トルクや回転速度比を同期させて、マスト4の振動を防止するように制御されている。
マスト4は、装置本体の走行方向(前後方向)に沿って一対設けられており、上端部では上部走行台車2に走行方向に揺動自在に支持されており、下端部では下部走行台車3に走行方向に揺動自在に支持されている。このように、マスト4を各走行台車2・3に揺動自在に支持して、各走行台車2・3の同期を取って走行させることで、マスト4の振れを抑えて剛性を下げるようにしている。
昇降台5は、一対のマスト4・4間に配置され、マスト4の側壁に沿って図示せぬガイドローラを転動させて上下昇降自在に支持されている。この昇降台5は、図示せぬ昇降駆動装置によってマスト4に沿って昇降駆動されて、所定の高さ位置で停止される。
移載装置6は、スカラーアーム式のロボットハンドで構成され、物品を載置する図示せぬハンド部と水平方向に伸縮可能な多関節アーム部とを備え、アーム部を伸縮させることによって、ハンド部を昇降台5から装置本体の左右方向に突出させて、自動倉庫に備える物品載置台との間で、物品を移載するように構成されている。この移載装置6は、図示せぬターンテーブル上に搭載して180°回転自在とされ、昇降台5からの両側移載を可能に構成されている。なお、本実施例のスタッカクレーン1は、一対のマスト4の間に昇降台5が配置されているが、物品の重量等に応じてマストを1本とし、そのマストに沿って昇降するようにしてもよく、移載装置6は、物品を移載できればよく、スライドフォークなどスカラーアーム式のロボットハンドに限定されない。
次に、上部走行台車2について、以下に詳述する。
図2に示すように、上部走行台車2は、上述したマスト4が揺動自在に支持される上部フレーム20と、上述した駆動輪24や駆動モータ25が固定される走行装置21と、走行装置21の前後位置にレール10に沿って転動される一対のガイドローラ22・22等とで構成されている。上部フレーム20は、ガイドローラ22・22を支持するとともに、走行装置21と一体となるように接続されている。走行装置21の駆動輪24がレール10に沿って転動されることで、装置本体が上端部においてレール10にガイドされながら前後走行される。
レール10は、断面略H状に形成されたH形鋼が用いられ、略水平面が形成される上レール部10a及び下レール部10bと、略垂直面が形成される垂直部10cが形成されている。上述した駆動輪24は、下レール部10bの下面に当接して転動されるとともに、ガイドローラ22・22は、垂直部10cの両側面を挟み込むように当接して転動される。ガイドローラ22・22によって、駆動輪24がレール10から脱落しないように上部走行台車2が位置決めされている。
ここで、上部走行台車2の走行装置21について、以下に詳述する。
図2乃至図5に示すように、この走行装置21は、レール10の下レール部10bの左右方向に配置された一対の台車フレーム26・26と、台車フレーム26の上面に設けられ上部走行台車2の上下方向をガイドする上下補助ローラ27と、同じく台車フレーム26の上面に設けられ上部走行台車2の左右方向をガイドする左右補助ローラ28と、上述した駆動輪24と駆動モータ25とを離間して固定する一対の支持部材29・29と、支持部材29を台車フレーム26の下方に上下揺動自在に軸支する揺動軸30と、駆動モータ25からの駆動を駆動輪24に伝達する駆動伝達機構31と、台車フレーム26と支持部材29との間に介設され駆動輪24をレール11に押圧する方向に支持部材29を付勢する付勢部材32等とで構成されている。
台車フレーム26・26は、断面略四角形の角柱形状とされ(図5参照)、下レール部10bと略平行となるようにレール10を挟んで左右両側方の対称位置に配置され、長手方向端部において連結部材33・33によって一体的に連結されている。また、台車フレーム26は、接続部34を介して上述した上部フレーム20と接続されている。
上下補助ローラ27・27・・・は、各台車フレーム26・26の上面に一対ずつ複数組配置され、ローラ面が左右方向の軸回りに回転自在となるように支持されている。この上下補助ローラ27は、台車フレーム26からレール10を挟むようにして対向する方向に突出して、レール10の下レール部10bの上面にローラ面を当接させて、走行装置21の走行駆動に伴って下レール部10bに沿って転動される。
また、左右補助ローラ28は、同じく各台車フレーム26・26の上面に一対ずつ複数組配置され、ローラ面が水平方向に回転自在となるように支持されている。この左右補助ローラ28は、台車フレーム26からレール10を挟むようにして対向する方向にローラ面を突出させ、レール10の垂直部10cの左右両面のそれぞれにローラ面を当接させて、走行装置21の走行駆動に伴って下レール部10bに沿って転動される。
駆動輪24の他に上下補助ローラ27・27・・・や左右補助ローラ28・28・・・を設けることで、走行装置21を上下方向若しくは左右方向に位置決めして、駆動輪24がレール10から脱輪したり空転したりするのを防止するように構成されている。
支持部材29・29は、台車フレーム26と同じく断面略四角形の角柱形状とされ(図5参照)、レール11を中心として左右方向の対称位置に配置され、長手方向端部において連結部材35よって一体的に連結されている。この支持部材29は、台車フレーム26の下方において前記揺動軸30回りで上下方向に揺動自在に軸支されており、具体的には、前後方向略中央部の上面に取付部材37が上方に向けて突出され、この取付部材37が台車フレーム26の下面に突出された支持ブラケット38と側面視において重なる状態で、上述した揺動軸30によって左右方向から軸通されて軸支されている。
駆動輪24は、支持部材29・29にローラ面が左右方向の軸回り回転されるように支持され、具体的には、支持部材29・29の上面であって上述した取付部材37よりも長手方向の一端部側に軸固定部材39・39が設けられ、軸固定部材39・39に駆動輪24の駆動軸24aが回転自在に支持されて、駆動軸24aに駆動輪24が相対回転不能に取り付けられている。駆動輪24は、駆動軸24aを介して軸固定部材39に取り付けられた状態で、台車フレーム26・26及び支持部材29・29の左右方向の離間に配置され(図5参照)、換言すると、側面視において台車フレーム26及び支持部材29と重なるように配置されている。
このように、走行装置21は、メインフレームたる台車フレーム26と、駆動輪24及び駆動モータ25を支持する支持部材29とを、一対の角柱形状の部材より構成して、台車フレーム26・26及び支持部材29・29の左右方向の離間に駆動輪24を配置させるため、駆動輪24が回転駆動可能な空間を確保しつつ、高さ方向をコンパクトに形成することができる。また、駆動輪24は、ローラ面の幅方向長さがレール10の下レール部10bの左右方向長さと略同じに形成されており、下レール部10bの下面に当接されるローラ面のクリップ力が向上されている。また、駆動輪24の外周部は、ウレタン等の樹脂層で形成しており、この樹脂層の外面が駆動軸24のローラ面を形成し、ローラ面のクリップ力が向上している。
駆動輪24の駆動軸24aは、走行装置21の一側方から突出され、突出端に駆動伝達機構31が構成されており、駆動モータ25からの動力が駆動伝達機構31を介して駆動軸24aに伝達される。
駆動モータ25は、支持部材29・29の上面であって、上述した取付部材37を中心として駆動輪24が固定された側とは反対側の他端部側に固定されている。具体的には、駆動モータ25は、支持部材29の上面にモータ軸25aが駆動輪24の駆動軸24aと平行となるように装置本体の左右方向に横設されている。このように、駆動モータ25が、モータ軸25aを駆動輪24の駆動軸24aと平行となるように固定されているため、左右バランスを取り易い配置にでき、バランスウェイトを別途設けるなど左右のバランスをつり合わせる必要がなく、走行装置21において左右の重量バランスの差を少なくして上部走行台車2の走行性能を向上させるとともに、より簡易かつコンパクトに構成することができる。
また、駆動モータ25は、モータ軸25aと同軸上に設けられた減速機構40と接続されている(図4参照)。減速機構40からの出力軸41は、走行装置21の一側方であって上述した駆動輪24の駆動軸24aが突出する側と同じ側に突出され、突出端に駆動伝達機構31が構成されており、駆動モータ25からの動力が出力軸41から駆動伝達機構31へと伝達される。
このように、駆動輪24及び駆動モータ25がそれぞれ支持部材29・29に独立して固定されように構成されているため、走行装置21から駆動輪24を取り外して取り替える際に、駆動モータ25を走行装置21から取り外すことなく駆動輪24を着脱することができ、かかる取り替え作業が容易な構造となっている。特に、大型のスタッカクレーン1を走行駆動させるために大型の駆動モータ25が用いられた場合であっても、駆動輪24の取り替え作業が容易である。
揺動軸30は、支持部材29を台車フレーム26の下方に上下揺動自在に軸支するものであって、取付部材37及び支持ブラケット38に、駆動輪24の駆動軸24a及び駆動モータ25のモータ軸25aと平行に軸通される。本実施例の走行装置21は、この揺動軸30が支持部材29に固定された駆動輪24及び駆動モータ25の間に配置されており、揺動軸30を中心として支持部材29の両端が上下方向に揺動自在なシーソー型構造とされている。
付勢部材32は、台車フレーム26の下面と支持部材29の上面との間に介設され、一端が台車フレーム26に固定され、他端が支持部材29に固定されている。付勢部材32は、支持部材29側においては、駆動輪24よりも長手方向端部に取り付けられている。この付勢部材32には、引張ばねとしてのコイルスプリング32aが設けられており、コイルスプリング32aによって、支持部材29が揺動軸30を中心に揺動されて、支持部材29の長手方向端部が台車フレーム26の下面に近接する方向に付勢されている。つまり、付勢部材32によって、駆動輪24が下レール部10bの下面に押圧される方向に支持部材29が常時付勢されている。
このように、付勢部材32によって駆動輪24が下レール部10bに押圧される方向に支持部材29を常時付勢して、レール10に対する駆動輪24の接圧が一定となるようにして、駆動輪24の滑りや空転を防止している。特に、本実施例では、走行装置21は、支持部材29に固定された駆動輪24と駆動モータ25との間に揺動軸30が配置されていることから、駆動モータ25の重量によって、駆動輪24がレール10に押圧する方向に支持部材29が付勢されるため、この付勢部材32を小型化することができる。
駆動伝達機構31は、減速機構40からの出力軸41の突出端に固設された出力側スプロケット42と、機構駆動輪24の駆動軸24aの突出端に固設された駆動側スプロケット43と、この出力側スプロケット42と駆動側スプロケット43との間に捲回されたチェーン44等とで構成されている。このような構成とすることで、駆動モータ25からの駆動力が、出力軸41の出力側スプロケット42からチェーン44を介して駆動側スプロケット43から駆動軸24aへと伝達されて、駆動輪24が回転駆動される。
本実施例の駆動伝達機構31は、揺動軸30を中心として、揺動軸30から出力側スプロケット42までの構造と揺動軸30から駆動側スプロケット43までの構造とがほぼ対称となるように構成されている(図3及び図4参照)。具体的には、上述した揺動軸30が、駆動輪24と駆動モータ25との間の略中央に配置されるとともに、駆動軸24a、モータ軸25a及び減速機構40の出力軸41と略同一平面上に位置するように配置され、さらに、出力軸41及び駆動軸24aに固定された出力側スプロケット42と駆動側スプロケット43とが同一形状(同一径)に形成されている。
支持部材29は、揺動軸30を中心に揺動自在とされているため、駆動モータ25が駆動伝達機構31に付与する力と駆動輪24が駆動伝達機構31に付与する反力とに差があると、走行方向が切り換えられる際や加減速が制御される際に、駆動輪24のレール10に対する接圧が変化してしまい、スタッカクレーン1を安定して走行させることが出来ない。
上述した構成とすることで、駆動伝達機構31において駆動が伝達される際に、駆動モータ25のモータトルクが、駆動軸24aとモータ軸25a(出力軸41)とで打ち消し合うように作用され、支持部材29を揺動軸30の回りに回転させる力として作用せず、支持部材29・29が揺動軸30回りに回転するのを防止できる。このことにより、前進走行する駆動輪24のレール10への接圧と、後進走行する駆動輪24の接圧とをほぼ同じにすることができる。つまり、上部走行台車2の前後進時や加減速時に、駆動輪24のレール10に対する接圧を一定に保つことができるので、走行安定性やトルク特性を向上させ、また、駆動輪24を必要以上レール10に押圧することもないので駆動輪24の寿命を延ばすことができるとともに、付勢部材31を小型化できる。
なお、駆動伝達機構31は、上述した構成に限定されず、例えば、ギア式に構成してもよい。ただし、ギア式の駆動伝達機構とした場合には、潤滑油の油溜りや、潤滑油の飛散防止用のカバー等が別途設けられる。
以上のような構成とすることで、上部走行台車2は、台車フレーム26に支持された走行装置21において、駆動輪24がレール10に常時押圧されながら駆動モータ25からの駆動力によって回転駆動されることで、駆動輪24がレール10の下レール部10bを転動して、レール10に沿って走行可能とされている。
なお、駆動伝達機構31の構成は、揺動軸30を堺にして駆動モータ25側の構造と駆動輪24側の構造とがほぼ対称となるのが好ましいが、この構成は必ずしも限定するものではなく、例えば、大きさの異なるスプロケット42・43を用いた場合であっても、結果として、動力伝達機構31において、駆動モータ25のモータトルクを打ち消しあうような構成とすればよい。
本発明の搬送装置の全体的な構成を示した側面図。 上部走行台車の側面図。 上部走行台車の走行装置の側面図。 同じく図3の平面図。 図4におけるA−A矢視断面図。 従来の搬送装置に構成された上部走行台車の搬送装置の側面図。 同じく図6の平面図。
符号の説明
1 スタッカクレーン(搬送装置)
2 上部走行台車
10・11 レール(軌道)
24 駆動輪
25 駆動モータ
26 台車フレーム(台車本体)
29 支持部材
30 揺動軸
31 駆動伝達機構(駆動伝達手段)
32 付勢部材(付勢手段)

Claims (3)

  1. 上方に配置された軌道に沿って走行される走行台車を備えた搬送装置において、前記走行台車は、前記駆動モータと該駆動モータによって駆動される駆動輪とを離間して固定する支持部材と、前記駆動モータと駆動輪との間に配置され該支持部材を上下方向に揺動自在に台車本体に支持する揺動軸と、前記駆動モータからの駆動を駆動輪に伝達する駆動伝達手段と、前記駆動輪が軌道に押圧する方向に前記支持部材を付勢する付勢手段とを具備してなることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記揺動軸は、前記駆動モータと駆動輪との間の略中央に配置され、前記駆動伝達手段は、前記揺動軸を境にして駆動モータ側の構造と駆動輪側の構造とがほぼ対称となるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記駆動モータは、前記駆動輪の駆動軸に対してモータ軸が平行となるように固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
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