JP3119238U - 機械式搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レールに余分な垂直方向の反力を作用させることがなく、レールの据付け精度が容易に維持でき、また、搬送台車が曲線部でも走行可能な機械式搬送装置を提供する。
【解決手段】建屋又は床上にレール取付部材12を介して支持されたレール13と、レール13の一方側に間隔をあけて設けられた断面円形の回転軸14と、レール13上を転動する上ガイドローラ15、16及びレール13の両側部を転動する側ガイドローラ17〜24を有し、レール13に沿って移動し、しかも、搬送対象物25を保持可能な断面C型の搬送台車26と、搬送台車26に設けられ、弾性部材46を用いて回転軸14に真横から押圧され、回転軸14の軸心に対して一定の傾斜角度αを有して接する従動ローラ27、28と、回転軸14を回転駆動して搬送台車26の移動及び停止を行う駆動手段29とを備えている。
【選択図】図3

Description

本考案は、搬送台車に走行手段を設けずに、搬送台車をレールに沿って走行及び停止させて搬送対象物を搬送することのできる機械式搬送装置に関する。
従来、フロアータイプの機械式搬送装置として、床面に平行間隔をあけて配置された一対のレール上を転動する前後、左右4個の車輪を設けた搬送台車の中央下部に、回転軸との接触によって回転する従動ローラを設け、床面に設けられた電動モータ及び減速機構を介して回転軸を回転して、搬送対象物を積載した搬送台車を移動及び停止する形態のものが知られている。
また、例えば、特許文献1に記載のオーバーヘッドタイプの機械式搬送装置においては、直線状に配置されたレールの上方に平行に配置されて回転駆動される直線状の回転軸を有し、前後方向に間隔をあけて設けられ、回転軸に下から上に垂直方向に所定の弾性力で押し付けられ、しかも、回転軸の軸線に対して回転軸心が所定の角度で傾斜した一対の受動輪を備え、停止位置にて受動輪が小さな摩擦で回転し得るカラーを装着して、車輪が転動するレールに沿って走行及び停止する搬送台車を有している。
特開2000−335406号公報(図1〜図4)
しかしながら、前記従来のフロアータイプの形態のものでは、走行の信頼性がレールの据付け精度に大きく影響されるという欠点があった。
一方、オーバーヘッドタイプの形態のものでは、レールに対して作用する力として、搬送台車の自重と搬送対象物の重さの他に、受動輪を介して回転軸を垂直方向に押し付ける反力が余分に垂直方向に加わることになるので、レールの断面係数を大きくしたり、又は、レールを支持する間隔を短くする必要があり、この結果、レール及びレールの設置構造が大型化し、大きなスペースを要するという問題があった。また、この余分な垂直方向の反力により、搬送台車自体が大型化し、設備費が高くなるという問題もあった。
また、両タイプ共、搬送路が曲線の場合には、搬送台車が走行できないので、任意の搬送位置や搬送ルートで搬送したい場合、他の機器や障害物などを避けて適正な搬送ルートを適宜決定することができなかった。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、レールに余分な垂直方向の反力を作用させることがなく、レールの据付け精度が容易に維持でき、また、搬送台車がレールの曲線部でも走行可能な機械式搬送装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係る機械式搬送装置は、建屋又は床上にレール取付部材を介して支持されたレールと、前記レールの一方側に間隔をあけて設けられた断面円形の回転軸と、前記レール上を転動する上ガイドローラ及び前記レールの両側部を転動する側ガイドローラを有し、前記レールに沿って移動し、しかも、搬送対象物を保持可能な断面C型の搬送台車と、前記搬送台車に設けられ、弾性部材を用いて前記回転軸に真横から押圧され、前記回転軸の軸心に対して一定の傾斜角度を有して接する従動ローラと、前記回転軸を回転駆動して前記搬送台車の移動及び停止を行う駆動手段とを備えている。
本考案に係る機械式搬送装置において、前記駆動手段には可変速モータを使用するのが好ましい。
本考案に係る機械式搬送装置において、前記レールは外形断面がI字状となって、前記側ガイドローラは、前記レールの上下のフランジ部に左右から当接しているのが好ましい。
本考案に係る機械式搬送装置において、前記レールは曲線部を有し、該曲線部に配置される前記回転軸は、それぞれ自在継手で直列に連結される短尺回転軸の集合からなっているのが好ましい。
本考案に係る機械式搬送装置において、前記レールは、断面C型の前記レール取付部材を介して前記建屋に固定され、前記搬送対象物を前記搬送台車に吊り下げて搬送することもできる。
本考案に係る機械式搬送装置において、前記レールは、前記レール取付部材を介して前記床上に固定され、前記搬送対象物を前記搬送台車の上に載置して搬送することもできる。
請求項1〜6記載の機械式搬送装置においては、レールに対して作用する力は、垂直方向には主として搬送台車の自重と搬送対象物の重さだけであって、弾性部材により従動ローラを介して回転軸に真横から押圧する反力はレールの水平方向に作用するので、従来に比べて、レールの断面係数を小さくしたり、又は、レールを支持する間隔を長くすることができ、この結果、レール及びレールの設置構造が小型化し、小さなスペースで済むという利点がある。
特に、請求項2記載の機械式搬送装置においては、駆動手段には可変速モータを使用するので、搬送台車の速度調整が容易にできる。
請求項3記載の機械式搬送装置においては、レールは外形断面がI字状となって、側ガイドローラは、レールの上下のフランジ部に左右から当接しているので、従動ローラにより弾性部材を介して真横に押圧される回転軸からの水平方向に作用する反力は、上下の側ガイドローラにより受けることができ、これにより、搬送台車の安定した走行が可能となる。
請求項4記載の機械式搬送装置においては、レールは曲線部を有し、曲線部に配置される回転軸は、それぞれ自在継手で直列に連結される短尺回転軸の集合からなっているので、搬送台車はレールの曲線部でも走行することができ、この結果、他の機器や障害物があっても、適正な搬送ルートを適宜決定することができる。
請求項5記載の機械式搬送装置においては、レールは、断面C型のレール取付部材を介して建屋に固定され、搬送対象物を搬送台車に吊り下げて搬送することができるので、床上に装置に必要な機器を設けなくて済むため、床上にスペースを確保することができる。
請求項6記載の機械式搬送装置においては、レールは、レール取付部材を介して床上に固定され、搬送対象物を搬送台車の上に載置して搬送することができるので、搬送台車上に載せる搬送対象物のハンドリングが容易になり、作業性が向上すると共に、レールの据付け精度が容易に維持できる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
ここで、図1は本考案の一実施の形態に係る機械式搬送装置の構成を示す説明図、図2は同機械式搬送装置の要部斜視図、図3は同機械式搬送装置の要部断面図、図4は同機械式搬送装置の要部平面図、図5は同機械式搬送装置の従動ローラの模式的な正面図、図6は同機械式搬送装置の従動ローラの模式的な側面図、図7は隣り合う短尺回転軸の自在継手による連結構造を示す説明図である。
図1〜図4に示すように、本考案の一実施の形態に係る機械式搬送装置10は、建屋に梁り部材(図示せず)により吊り下げられた水平吊り部材11 により保持された断面C型のレール取付部材12を介して支持されたIビームからなるレール13と、レール13の一方側(レール取付部材12の取付け側とは反対側)に間隔をあけて設けられた断面円形の回転軸14と、レール13上を転動する上ガイドローラ15、16及びレール16の上下の両側部を転動する側ガイドローラ17〜20、21〜24を有し、レール13に沿って移動し、しかも、搬送対象物25を保持可能な断面C型の搬送台車26とを備えている。
機械式搬送装置10は、更に、搬送台車26に設けられ、図5及び図6に示すように、弾性部材の一例であるコイルスプリング46を用いて回転軸14に真横から押圧され、回転軸14の軸心(稜線n)に対して接線S(ローラの軸心に対して直交する方向)が一定の傾斜角度α(例えば、30〜60°、本実施の形態では45°)を有する前後一対の従動ローラ27、28と、回転軸14を回転駆動する駆動手段29とを備え、駆動手段29により回転軸14の回転速度を制御して搬送台車26の移動及び停止を行うように構成されている。以下、これらについて詳しく説明する。
図1に示すように、外形断面がI字状となったレール13は、駆動手段29の付近に設けられた直線部30と、直線部30の一端に一体的に接続された半径Rの曲線部31とを有しており、一方、回転軸14はレール13の直線部30に対応する直線部32と、レール13の曲線部31に対応し直線部32に接続された曲線部33とを有している。
回転軸14はレール13の一方側(カーブの外側)に間隔を有してレール13に沿って設けられており、回転軸14の曲線部33はそれぞれ自在継手34を介して直列に連結される断面円形の直線状の複数の短尺回転軸35〜42の集合からなっている。回転軸14の直線部32は直列に連結される短尺回転軸65の集合からなり、隣り合う短尺回転軸65は、軸受で支持するだけで、通常のカップリングにより連結されている。
図5及び図6に示すように、搬送台車26に設けられた従動ローラ27、28は、回転軸14の外周面43の一側端Oに、実質的に水平方向に押圧当接されるように配置されている。従動ローラ27、28が回転軸14に常時、押圧当接されるように、各従動ローラ27、28の軸44の両側は取付ブラケット45にコイルスプリング46を介して取付けられている。
図1〜図3に示すように、搬送台車26は、搬送対象物25を下端部に吊り下げて搬送するオーバーヘッドタイプの搬送形態のものとなっている。水平吊り部材11は、断面がボックス状に形成された角形パイプからなっており、しかも、直線部30及び曲線部31を備えたレール13に沿って所定の間隔をあけて設けられた建屋の梁り部材
(図示せず)を介して搬送方向(進行方向)に水平に吊り下げられている。レール取付部材12は基部が水平吊り部材11の周囲を囲んで、フランジ合わせにより着脱可能な本体部47と、本体部47にボルトナットによりねじ締結される取り外し部48とを備えており、レール取付部材12の先部はねじ締結によりレール13のウエブ部60に固定されている。
図1、図3及び図7に示すように、レール13の曲線部31のウエブ部60には、レール取付部材12の取付け位置とは反対側に所定の間隔をあけて取付ブラケット49が設けられ、各取付ブラケット49には回転軸14の曲線部33の隣り合う短尺回転軸35〜42の対向する端部同士を連結する自在継手34が取付けられている。自在継手34は、図7に詳細に示すように、取付ブラケット49に軸受50を介して回転支持された継手部材51の両端部に継手部52、53を有し、継手部52、53と、継手部52、53に対応する側に形成された隣り合う短尺回転軸35〜42の継手部54、55とが首振り自在に接続された構造となっている。
なお、短尺回転軸35〜42はパイプ材から形成され、継手部54、55は短尺回転軸35〜42の両端部にねじ締結により着脱可能に取付けられており、しかも、短尺回転軸35〜42の両端部内側には、継手部52、53を両端部に備えた継手部材51及び短尺回転軸35〜42の継手部54、55の回転が可能な空間が形成されている。また、自在継手34を設けているため、短尺回転軸35〜42の隣接する端面間に隙間Gが生じることになるが、隙間Gは前後一対の従動ローラ27と従動ローラ28の走行方向(前後方向)の間隔Kより小さく設定されている
(図5参照)。
図1に示すように、回転軸14の曲線部33の一端側に位置する短尺回転軸42の端部56には、回転軸14を回転する駆動手段29が設けられており、駆動手段29はレール13のカーブ内側に固定配置された可変速モータの一例である減速機付き電動モータ57と、減速機付き電動モータ57の出力軸に固定されたタイミングベルトプーリー58と、短尺回転軸42の端部56に固定され、タイミングベルトプーリー58と対となるタイミングベルトプーリー59と、それぞれのタイミングベルトプーリー58、59に巻回され、しかも、レール13のウエブ部60に形成された貫通孔(図示せず)を挿通可能な無端のタイミングベルト61とを有している。なお、減速機付き電動モータ57のモータとして、インバータモータを使用し、回転軸14の回転速度を制御して搬送台車26の移動及び停止を行うようになっている。
図2〜図4に示すように、搬送台車26は溶接鋼板製の台車フレーム62を有しており、断面C字状の台車フレーム62の上部には、レール13の上側フランジ部63の上面を垂直荷重を受けて転動する2個の上ガイドローラ15、16が走行方向に間隔をあけて軸受を介して、ねじ締結により着脱可能に取付けられている。さらに、レール13の上側フランジ部63及び下側フランジ部64のそれぞれの幅方向(走行方向と直交する方向)の両側面を転動する側ガイドローラ17〜20、21〜24が台車フレーム62に軸受を介して、ねじ締結により着脱可能に取付けられている。
図3、図5及び図6に示すように、従動ローラ27、28はそれぞれ、走行方向に間隔Kをあけて台車フレーム62にねじ締結により着脱可能に取付けられた取付ブラケット45に取付けられており、しかも、従動ローラ27、28の軸44の両端部はコイルスプリング46を介して回転軸14側に付勢されている。なお、図示していないが、従動ローラ27、28の傾斜角度αを調整できるように、取付ブラケット45を台車フレーム62に取付ける構造となっている。
図1に示すように、レール13の曲線部31(回転軸14の曲線部33についても同様)は略1/4円の曲線を表しているが、実際には1/2円であり、レール13全体はこの1/2円に対向して間隔をあけて配置された1/2円と2本の直線部32で連結されて無端のトラック状に形成されている。短尺回転軸42の端部56に配置され、タイミングベルトプーリー59及びタイミングベルトプーリー59に巻回されたタイミングベルト61の外周面と、従動ローラ27、28が当接する短尺回転軸42及び直線部32の最端部の短尺回転軸65の外周面とは、同じレベルとなっており、これによって、従動ローラ27、28が一時的に短尺回転軸42に代ってタイミングベルト61を介して伝達力を受けることができ、円滑に搬送台車26を走行することができる。
図1中の符号66はレール13の直線部30の最端部のレール単体を表している。また、図3中の符号67は搬送対象物25を搬送台車26に吊り下げるため、台車フレーム62の下端部の走行方向の中央部に設けられた吊り金具を表しており、吊り金具67に形成された吊り下げ用孔68を介して、搬送対象物25を保持する吊りロッド69が取付けられている。
次いで、本考案の一実施の形態に係る機械式搬送装置10の作用(又は動作)について、図を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、所定の搭載位置(例えば、短尺回転軸35の位置)において、搬送台車26に搬送対象物25を吊り下げておく。なお、事前に、図5に示すように、搬送台車26に設けられた従動ローラ27、28の傾斜角度αは進行角度(=45°)に固定されている。
駆動手段29の減速機付き電動モータ57を駆動し、曲線部33を有する回転軸14を回転すると、図5及び図6に示すように、回転軸14の曲線部33の時計方向に回転する短尺回転軸35の外周面43の一側端Oに、コイルスプリング46により付勢されて押圧当接した従動ローラ27、28は、短尺回転軸35との間の摩擦力によって搬送台車26に推進力を伝達することができ、図1及び図2に示すように、搬送台車26は搬送対象物25を吊り下げた状態で、上ガイドローラ15、16及び側ガイドローラ17〜20、21〜24によりガイドされ、レールI13の曲線部31に沿ってスムーズに前進することができる。
搬送台車26の従動ローラ27が短尺回転軸35の端部から離れ、短尺回転軸35と短尺回転軸36との間の隙間Gに入って従動ローラ27への伝達力が途絶えても、従動ローラ28は短尺回転軸35と接触していて伝達力を受けることができるので、搬送台車26は曲線部31に沿って前進することができる(図7参照)。
従動ローラ27が隙間Gを通過して、短尺回転軸36の端部と接触するようになり、再び従動ローラ27を介して伝達力を受けることができ、その後、従動ローラ28が短尺回転軸35の端部から離れ、短尺回転軸35と短尺回転軸36との間の隙間Gに入って従動ローラ28への伝達力が無くなるが、従動ローラ27を介して伝達力を受けているので、搬送台車26はレール13の曲線部31に沿って前進することができる。
回転軸14の曲線部33の短尺回転軸36から短尺回転軸42まで、上記と同様の動作を繰り返して、搬送台車26を短尺回転軸42に相当するレール13の曲線部31の位置まで走行させ、更に、曲線部31に接続された直線部30も走行を続行して搬送対象物25を搬送する。
搬送台車26が所定の停止位置に来ると、位置検出用リミットスイッチで停止位置を検出して別途、制御手段を介して減速機付き電動モータ57の回転を停止して、搬送台車26を停止する。
搬送台車26を所定の停止位置から元の位置(短尺回転軸35の位置)に後退する場合には、駆動手段29の減速機付き電動モータ57を逆回転し、回転軸14を反時計方向に回転する。
本考案は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本考案の機械式搬送装置を構成する場合も本考案の権利範囲に含まれる。
本実施の形態では、短尺回転軸35〜42の稜線nと従動ローラ27、28の接線Sとが形成する傾斜角度αを45°としたが、これに限定されず、必要に応じて、例えば、30〜60°に設定することもできる。
搬送台車26に2個の従動ローラ27、28を設けたが、これに限定されず、状況に応じて、例えば、レールの曲率半径が大きく、直線に近い場合には、図7で示す隙間Gを小さくできるので、1個の従動ローラで済む。
また、自在継手34には、継手部52、53を備えた継手部材51を用いたが、これに限定されず、必要に応じて、例えば、レールの曲率半径が大きく、直線に近い場合には、継手部52、53を備えた継手部材51を省略し、隣り合う短尺回転軸の対応する継手部同士を連結することもできる。だだし、この場合には、継手部の近傍を避けた短尺回転軸の位置を、レールを介して保持することができる。
駆動手段29の可変速モータとして、インバータモータを使用したが、これに限定されず、必要に応じて、その他の可変速モータを用いることもできる。また、タイミングベルトを用いたが、これに限定されず、必要に応じて、その他の動力伝達手段を用いることもできる。
レールとして外形断面がI字状のものを用いたが、これに限定されず、必要に応じて、その他の外形断面形状のレールを用いることもできる。この場合、搬送台車に取付ける上ガイドローラ及び側ガイドローラの位置や個数等は使用するレールの断面形状等に応じて適宜決定することができる。
機械式搬送装置10は、搬送台車26に搬送対象物25を吊り下げて搬送するオーバーヘッドタイプの搬送方式としたが、これに限定されず、必要に応じて、床面に設けたベース部材にレール取付部材を介してレールを設けるフロアータイプ(台車方式)の搬送方式とし、搬送対象物を搬送台車の上に載置して搬送することもできる。
本考案の一実施の形態に係る機械式搬送装置の構成を示す説明図である。 同機械式搬送装置の要部斜視図である。 同機械式搬送装置の要部断面図である。 同機械式搬送装置の要部平面図である。 同機械式搬送装置の従動ローラの模式的な正面図である。 同機械式搬送装置の従動ローラの模式的な側面図である。 隣り合う短尺回転軸の自在継手による連結構造を示す説明図である。
符号の説明
10:機械式搬送装置、11:水平吊り部材、12:レール取付部材、13:レール、14:回転軸、15、16:上ガイドローラ、17〜20:側ガイドローラ、21〜24:側ガイドローラ、25:搬送対象物、26:搬送台車、27、28:従動ローラ、29:駆動手段、30:直線部、31:曲線部、32:直線部、33:曲線部、34:自在継手、35〜42:短尺回転軸、43:外周面、44:軸、45:取付ブラケット、46:コイルスプリング(弾性部材)、47:本体部、48:取り外し部、49:取付ブラケット、50:軸受、51:継手部材、52、53:継手部、54、55:継手部、56:端部、57:減速機付き電動モータ(可変速モータ)、58:タイミングベルトプーリー、59:タイミングベルトプーリー、60:ウエブ部、61:タイミングベルト、62:台車フレーム、63:上側フランジ部、64:下側フランジ部、65:短尺回転軸、66:レール単体、67:吊り金具、68:吊り下げ用孔、69:吊りロッド

Claims (6)

  1. 建屋又は床上にレール取付部材を介して支持されたレールと、
    前記レールの一方側に間隔をあけて設けられた断面円形の回転軸と、
    前記レール上を転動する上ガイドローラ及び前記レールの両側部を転動する側ガイドローラを有し、前記レールに沿って移動し、しかも、搬送対象物を保持可能な断面C型の搬送台車と、
    前記搬送台車に設けられ、弾性部材を用いて前記回転軸に真横から押圧され、前記回転軸の軸心に対して一定の傾斜角度を有して接する従動ローラと、
    前記回転軸を回転駆動して前記搬送台車の移動及び停止を行う駆動手段とを備えたことを特徴とする機械式搬送装置。
  2. 請求項1記載の機械式搬送装置において、前記駆動手段には可変速モータを使用したことを特徴とする機械式搬送装置。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の機械式搬送装置において、前記レールは外形断面がI字状となって、前記側ガイドローラは、前記レールの上下のフランジ部に左右から当接していることを特徴とする機械式搬送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の機械式搬送装置において、前記レールは曲線部を有し、該曲線部に配置される前記回転軸は、それぞれ自在継手で直列に連結される短尺回転軸の集合からなっていることを特徴とする機械式搬送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の機械式搬送装置において、前記レールは、断面C型の前記レール取付部材を介して前記建屋に固定され、前記搬送対象物を前記搬送台車に吊り下げて搬送することを特徴とする機械式搬送装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の機械式搬送装置において、前記レールは、前記レール取付部材を介して前記床上に固定され、前記搬送対象物を前記搬送台車の上に載置して搬送することを特徴とする機械式搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN118439322A (zh) * 2024-05-23 2024-08-06 义乌中国小商品城展览股份有限公司 可自调展示路线型智能悬挂输送系统

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