JP4487785B2 - 台車コンベア - Google Patents

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Description

本発明は、水平カーブ状経路を含む搬送経路に沿って台車を搬送する台車コンベアの改良に関するものである。
台車コンベアの例として示す摩擦駆動式台車コンベアは、走行レールにより形成された搬送経路に沿って移動可能な非自走式の台車と、該台車の搬送方向側面の略全長にわたり形成された駆動面に圧接する揺動可能なフリクションローラを備えた台車駆動装置とを有し、該台車に搬送物を載置して該台車と共に搬送するものである(例えば、特許文献1及び2参照。)。より安定かつ確実な搬送を可能とするためには、前記フリクションローラを、前記台車の駆動面の搬送方向の全長より小さい間隔ごとに配設する必要がある。
特許文献1の摩擦駆動式台車コンベアであるトロッコ車運行装置は、作業に合わせて敷設した軌条の両側に、該軌条に沿って一対の台車駆動装置(送り台対)を適宜ピッチで設け、該台車駆動装置にはモータ(電動機)で水平に回転されるフリクションローラ(摩擦車輪)を設け、該モータを発条を介してブラケットで受支せしめ、該発条の弾性付勢力により前記フリクションローラを前記台車に押し付け、前記一対の台車駆動装置のフリクションローラで台車(トロッコ車)を挟んで、該フリクションローラの回転力で台車を搬送するものである。
また、特許文献2の摩擦駆動式台車コンベアである工作物保持体の搬送装置は、直線的な作業区分から該作業区分と平行な作業区分までUターンする案内状片の水平カーブ状経路の内側に台車駆動装置(ターンテーブル等からなる搬送機構)を設け、該ターンテーブル上に略等しい角度間隔をおいて複数の自転しないフリクションローラ(搬送ローラ)を配置し、該フリクションローラが前記ターンテーブルの半径方向に変位可能に弾性支持されてなり、該複数のフリクションローラを台車(工作物保持体)の側面に押し付け、前記ターンテーブルの回転力により該台車を搬送するものである。
特公昭44−19565号公報(第1−4図) 特開昭60−48807号公報(第1−3図)
特許文献1は、水平カーブ状経路の曲率半径方向の内側及び外側に前記台車駆動装置を配置し、前記台車が該水平カーブ状経路を走行する際には該台車が遠心力を受けて外側に傾き、外側の台車駆動装置のフリクションローラとは強く接触し、内側の台車駆動装置のフリクションローラとは軽く接触するのみとし、内側の台車駆動装置のフリクションローラを自由にスリップするように構成して、該台車を無理なく軌条の曲線に沿させて滑らかにカーブしながら搬送するものである。
しかし、このような構成では、前記台車を低速で運行させる場合には、前記内側の台車駆動装置のフリクションローラが自由にスリップすることができないため、該台車を水平カーブ状経路に沿って滑らかに運行することができないという問題点がある。また、前記水平カーブ状経路の曲率半径が比較的小さい場合には、台車の移動軌跡が該カーブ状経路の外側に大きくはみ出すため、前記外側の台車駆動装置の設置が困難になるという問題点がある。
さらに、前記のように台車のより安定した搬送を可能とするために、前記内側の台車駆動装置を前記台車の駆動面の搬送方向の全長より小さい間隔ごとに配設した場合においては、該内側の2台の台車駆動装置のフリクションローラが共に前記台車に接触している状態が生じるが、これらのフリクションローラと前記台車との接触位置と前記水平カーブ状経路の曲率中心との距離が異なるため、前記台車を前記水平カーブ状経路に沿って搬送する角速度が異なることになる。したがって、このような角速度差の発生により、該フリクションローラのいずれか一方にはすべりが生るため、該フリクションローラ及び台車の駆動面の摩耗が促進されてしまうという問題点がある。
特許文献2は、前記ターンテーブル上に配置された前記自転しないフリクションローラに当接した台車を、該ターンテーブルを回転させることにより、水平カーブ状経路に沿って搬送するものである。したがって、前記台車と前記フリクションローラとは、一度接触した後の接触点が変わらないため、前記フリクションローラ等の摩耗が促進されるという問題点はないものである。
しかし、前記台車駆動装置は、ターンテーブルの外周に沿って多数のフリクションローラを配設する必要がある等、その構成が複雑であるという問題点がある。また、ターンテーブル全体を駆動する構成であるため、大型化に適さないという問題点がある。さらに、レイアウト変更等により、水平カーブ状経路の曲率が変われば、該曲率に対応した直径のターンテーブルを用意しなければならないという問題点がある。
本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたものであり、簡素な構成により、レイアウト変更等にも容易に対応することができると共に、台車駆動装置のフリクションローラ及び台車の駆動面との間にすべりが生じることがなく、台車の安定走行性及び信頼性を向上することができる台車コンベアを得ることを目的とする。
本発明に係る台車コンベアは、前記課題解決のために、水平カーブ状経路を含む搬送経路に沿って配設された複数の台車駆動装置により、該搬送経路を形成する走行レールに係合して走行可能な非自走式の台車を搬送する台車コンベアであって、前記台車駆動装置が、前記台車の搬送方向側面の搬送方向の略全長にわたり形成された駆動面を介して該台車に駆動力を付与する、垂直軸まわりに回転する回転駆動手段と、該回転駆動手段を略同一の回転速度で回転させるように駆動する駆動装置と、該回転駆動手段と該駆動装置の出力軸との間に設けられた、該出力軸に対する該回転駆動手段の搬送方向への空転を可能とする一方向クラッチと、前記駆動装置を水平方向に揺動可能に支持すると共に、前記台車の駆動面に向かう方向に弾性付勢力を付与する揺動装置とを備えてなり、前記水平カーブ状経路において、該台車駆動装置を、前記回転駆動手段が前記台車の駆動面の搬送方向の全長よりも小さい間隔ごとに配置されるように、該水平カーブ状経路の曲率半径方向の内側の走行レールよりも内側に、複数配設してなり、前記水平カーブ状経路で前記回転駆動手段の2個が前記台車の駆動面に同時に当接する際における前記回転駆動手段及び駆動面の当接位置と前記水平カーブ状経路の曲率中心との距離の差に基づく角速度差により生じるすべりを抑制することを特徴とする。
ここで、前記回転駆動手段がフリクションローラであり、前記駆動装置が、モータ又はモータと減速機であり、前記一方向クラッチが、カムクラッチであり、該フリクションローラと該カムクラッチの外輪とを固定し、該カムクラッチの内輪と該モータの出力軸又は該モータの出力を該減速機により減速した出力軸とを固定してなると好ましい。
本発明に係る台車コンベアによれば、水平カーブ状経路を含む搬送経路に沿って配設された複数の台車駆動装置により、該搬送経路を形成する走行レールに係合して走行可能な非自走式の台車を搬送する台車コンベアであって、前記台車駆動装置が、前記台車の搬送方向側面の搬送方向の略全長にわたり形成された駆動面を介して該台車に駆動力を付与する、垂直軸まわりに回転する回転駆動手段と、該回転駆動手段を略同一の回転速度で回転させるように駆動する駆動装置と、該回転駆動手段と該駆動装置の出力軸との間に設けられた、該出力軸に対する該回転駆動手段の搬送方向への空転を可能とする一方向クラッチと、前記駆動装置を水平方向に揺動可能に支持すると共に、前記台車の駆動面に向かう方向に弾性付勢力を付与する揺動装置とを備えてなり、前記水平カーブ状経路において、該台車駆動装置を、前記回転駆動手段が前記台車の駆動面の搬送方向の全長よりも小さい間隔ごとに配置されるように、該水平カーブ状経路の曲率半径方向の内側の走行レールよりも内側に、複数配設してなり、前記水平カーブ状経路で前記回転駆動手段の2個が前記台車の駆動面に同時に当接する際における前記回転駆動手段及び駆動面の当接位置と前記水平カーブ状経路の曲率中心との距離の差に基づく角速度差により生じるすべりを抑制するので、簡素な構成により、前記回転駆動手段と前記台車の駆動面との間のすべりを抑制することができると共に前記駆動装置に無理な力が掛からない。また、前記水平カーブ経路に沿って所定間隔ごとにコンパクトな駆動装置を設置できるので、据付スペースが小さくなる。さらに、このような構成の台車駆動装置の設置位置の変更が容易であること等から、前記水平カーブ状経路の曲率半径が比較的小さい搬送経路にも対応することができ、レイアウト変更等における搬送経路の設定自由度の向上及び大型化への対応容易化を図ることができる。さらにまた、前記水平カーブ状経路において、前記台車駆動装置を、前記回転駆動手段が前記台車の搬送方向側面の全長よりも小さい間隔ごとに配置されるように、該水平カーブ状経路の曲率半径方向の内側の走行レールよりも内側に、複数配設してなるので、前記台車の安定走行性及び信頼性を向上することができる。
また、前記回転駆動手段がフリクションローラであり、前記駆動装置が、モータ又はモータと減速機であり、前記一方向クラッチが、カムクラッチであり、該フリクションローラと該カムクラッチの外輪とを固定し、該カムクラッチの内輪と該モータの出力軸又は該モータの出力を該減速機により減速した出力軸とを固定してなると、該フリクションローラ及び台車の駆動面の摩耗の促進を抑制することができる。また、より構成の簡素化を図ることができると共に、精度及び耐久性の向上等から、さらに信頼性が向上する。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書では、走行レールにより形成される搬送経路において、台車の搬送方向(図中矢印A参照。)と直交する水平方向を搬送幅方向といい、水平カーブ状経路を該経路の曲率半径方向の内側(以下において、「搬送幅方向の内側」という。)の走行レールよりも内側から見た面を正面とする。
図1〜図3は、本発明の実施の形態に係る台車コンベアを示す説明図であり、図1はUターン形の水平カーブ状経路(台車の搬送方向を該搬送方向と平行な方向まで180°ターンさせる経路)近傍の構成を示す平面図、図2は台車駆動装置の構成を示す平面図、図3は同じく右側面図である。
図1に示すように、水平カーブ状経路を含む搬送経路が走行レール3,4により形成されており、搬送幅方向の内側及び外側の搬送方向側面の略全長にわたり駆動面1a,1bが形成された非自走式の台車1が、台車駆動装置2・・・によって駆動され、該搬送経路に沿って搬送される(搬送方向は図1中の矢印A参照。)。
該台車駆動装置2・・・は、搬送幅方向の内側の走行レール3よりも内側に、水平カーブ状経路(走行レール3,4)の曲率中心Cまわりの同心円の周方向に略等間隔に配設される。また、より安定かつ確実な搬送を可能とするために、該台車駆動装置2・・・(フリクションローラ8・・・)は、台車1の搬送幅方向の内側の駆動面1aの搬送方向の全長より小さい間隔ごとに配置される。
台車1の下面に取り付けられ、走行レール3,4上を転動する走行車輪5,5,6,6は、走行レール3,4と係合するものであり、台車1が水平カーブ状経路を走行可能なように、例えば垂直軸まわりに回動可能なキャスター付きの車輪とされる。また、台車駆動装置2により台車1に搬送幅方向の内側から外側に向かう力が作用しても、搬送幅方向の内側の走行レール3から走行車輪5,5が浮き上がらないように、走行車輪5,5と走行レール3との係合はサイドローラ7・・・により保持される。なお、走行レール4を図1のように幅広に形成し、キャスター付きでない走行車輪6,6が該走行レール4と係合せずに、該走行レール上を転動する構成としてもよい。
図2及び図3に示すように、台車駆動装置2は、台車1の駆動面1aを介して台車1に駆動力を付与する、垂直軸まわりに回転する回転駆動手段であるフリクションローラ8と、フリクションローラ8を駆動する駆動装置9と、フリクションローラ8と駆動装置9の出力軸17との間に設けられた、該出力軸17に対するフリクションローラ8の搬送方向への空転を可能とする一方向クラッチであるカムクラッチ13と、駆動装置9を水平方向に揺動可能に支持すると共に、台車1の前記駆動面に向かう方向に弾性付勢力を付与する揺動装置10とにより構成される。
台車駆動装置2の駆動装置9は、モータ11と、該モータ11の出力を減速してトルク増幅を行う、図示しない平歯車からなる減速機12とにより構成され、該減速機12の出力軸が駆動装置9の出力軸17となる。なお、該減速機12を遊星歯車型として駆動装置9の出力軸17をフリクションローラ8と同心としてもよい。また、減速機12を無くして、駆動装置9の出力軸17をモータ11の出力軸とするダイレクトドライブ方式としてもよい。そして、台車駆動装置2・・・の該出力軸17・・・の回転速度は、各フリクションローラ8・・・が台車1の駆動面1aに当接した状態において、略同一となるように制御される。
駆動装置9の出力軸17は、カムクラッチ13の内輪13aにキー等により固定される。また、カムクラッチ13の外輪13bには、フリクションローラ8が、ボルト15・・・によりカムクラッチ13と同心に固定される。したがって、駆動装置9の出力軸17及びフリクションローラ8は同心で回転する(回転方向は図2中の矢印B参照。)。該フリクションローラ8は台車1の駆動面1aに圧接され、駆動装置9のトルクが該フリクションローラ8を介して該駆動面1aに伝達されるため、台車1が搬送経路上を搬送される(図1の矢印A参照。)。なお、安全上の配慮等から、フリクションローラ8の該駆動面1aに対向する面以外の大部分はカバー16で覆われている。
一方向クラッチの例として示すカムクラッチ13は、一般的な構成であるため、詳細構造の説明は省略するが、内輪13a及び外輪13b間には軸受14が設けられ、該内輪13a及び外輪13bが同心に保持されており、図示しない多数のカムが該内輪13a及び外輪13b間に並設されている。そして、該カムが、くさび作用でかみ込む方向には動力を伝達し(クラッチ連結状態)、逆方向に対しては該カムがすべって動力を伝達しないように(クラッチ解放状態)構成されている。
このようなクラッチ連結状態及びクラッチ解放状態は、以下のように設定されている。すなわち、カムクラッチ13の外輪13bが、内輪13a(駆動装置9の出力軸17)に対してフリクションローラ8の回転方向(図2中の矢印B参照。)には相対的に回転(空転)可能となり(クラッチ解放状態)、カムクラッチ13の外輪13bが、内輪13a(駆動装置9の出力軸17)に対してフリクションローラ8の回転方向(図2中の矢印B参照。)と逆方向には相対的に回転(空転)しない(クラッチ連結状態)。
なお、一方向クラッチとしては、高精度及び高耐久性等からカムクラッチ13が望ましいといえるが、カム以外の前記くさび作用でかみ込む要素を用いたもの等、他の一方向クラッチを用いることもできる。
揺動装置10は、ブラケット21により支持ピン22を介して水平方向に揺動可能に支持された上下の揺動アーム23,23、該揺動アーム23,23の先端に固定された支持板24、ブラケット21の基端部のばね支持部27及び支持板24のばね支持部28に両端が固定されたコイルばね29により構成される。
揺動装置10の揺動アーム23,23、及び、該揺動アーム23,23先端の支持板24にボルト25,ナット26・・・により固定された駆動装置9は、水平カーブ状経路の曲率中心Cまわりに台車1が搬送されるに伴い、台車1の駆動面1aにより該駆動面1aに当接するフリクションローラ8が押されて支持ピン22まわりに揺動する(例えば、図2の二点鎖線参照。)。該揺動に伴いコイルばね29が屈曲して弾性変形し、該弾性変形の復元力により、揺動アーム23,23及び駆動装置9は、台車1の駆動面1a方向に付勢される。
このようなコイルばね29の両端をブラケット21の基端部のばね支持部27及び支持板24のばね支持部28に固定する簡素な構成により、水平方向に揺動可能に支持された駆動装置9に台車1の駆動面1a方向の弾性付勢力を安定かつ確実に作用させることができる。なお、このような弾性付勢力を作用させるための構成は、コイルばね29の両端をブラケット21の基端部のばね支持部27及び支持板24のばね支持部28に固定する構成に限定されるものではなく、平行板ばね等の他の弾性体の復元力により付勢力を作用させる構成等を適宜採用することができる。
図4及び図5は、台車の駆動面とフリクションローラとの当接位置の違いを示す平面図であり、図4は図1よりも台車が若干前進した位置を、図5は図4よりも台車がさらに前進した位置を示している。
台車駆動装置2・・・は、前記のとおり、フリクションローラ8・・・が台車1の駆動面1aの搬送方向の全長より小さい間隔ごとに配置されるように、水平カーブ状経路の曲率中心Cまわりの同心円の周方向に略等間隔に配設され、該フリクションローラ8・・・と該駆動面1aとの当接時において、台車駆動装置2・・・の該出力軸17・・・の回転速度は略同一とされる。
また、台車駆動装置2・・・のフリクションローラ8・・・は、前記のとおり、揺動装置10により、水平方向に揺動可能となっている。したがって、台車1の駆動面1aに当接しているフリクションローラ8は該駆動面1aにより押されて水平方向に揺動するため、台車1の搬送経路上の位置に応じて、該駆動面1aと該フリクションローラ8との当接位置と水平カーブ状経路の曲率中心Cとの距離は変化する。
図1の状態は、台車駆動装置2・・・の中の台車駆動装置T1のフリクションローラ8により駆動され搬送されてきた台車1が、台車駆動装置T2のフリクションローラ8に当接した瞬間を示している。すなわち、この状態では、台車1の駆動面1aには、台車駆動装置T1のフリクションローラ8及び台車駆動装置T2のフリクションローラ8の両方に当接している。そして、台車駆動装置T1のフリクションローラ8の水平方向の揺動が大きく、台車駆動装置T2のフリクションローラ8の水平方向の揺動は小さい。したがって該駆動面1aと台車駆動装置T1のフリクションローラ8との当接位置と水平カーブ状経路の曲率中心Cとの距離は相対的に小さく、該駆動面1aと台車駆動装置T2のフリクションローラ8との当接位置と水平カーブ状経路の曲率中心Cとの距離は相対的に大きくなっている。
図4の状態は、図1の状態から台車1が若干前進しているので、図1の状態よりも、台車駆動装置T1のフリクションローラ8の水平方向の揺動は小さくなり、台車駆動装置T2のフリクションローラ8の水平方向の揺動は大きくなっている。したがって、図1の状態から、前記台車1の駆動面1aと台車駆動装置T1,T2のフリクションローラ8,8との当接位置と水平カーブ状経路の曲率中心Cとの距離が変化している。
図5の状態は、図4の状態から台車1がさらに前進して、台車駆動装置T2のみにより台車1を搬送している場合を示しており、該台車1の搬送経路上の位置が、該台車駆動装置T2のフリクションローラ8を水平方向に最も大きく揺動させる位置となっている。
以上のとおり、台車1の搬送経路上の位置に応じて、該台車1の駆動面1aと当接する台車駆動装置2・・・のフリクションローラ8・・・との当接位置と水平カーブ状経路の曲率中心Cとの距離が変化すると共に、該駆動面1aに2個のフリクションローラ8,8が同時に当接している状態が存在する。
このように、該駆動面1aに2個のフリクションローラ8,8が同時に当接している状態においては、該駆動面1a及び各フリクションローラ8,8の当接位置と水平カーブ状経路の曲率中心Cとの距離とが異なるため、略同一の回転速度である台車駆動装置T1,T2の出力軸17,17とフリクションローラ8,8とが等速で回転していれば、該2箇所の当接位置間で角速度差が発生することになる。
例えば、図1の状態において、台車駆動装置T1及びT2のフリクションローラ8,8が等速で回転しているとすると、該駆動面1aと台車駆動装置T1のフリクションローラ8との当接位置と水平カーブ状経路の曲率中心Cとの距離が相対的に小さいため角速度は相対的に大きくなり、該駆動面1aと台車駆動装置T2のフリクションローラ8との当接位置と水平カーブ状経路の曲率中心Cとの距離が相対的に大きいため角速度は相対的に小さくなる。
また、台車駆動装置T1の揺動装置10の水平方向の揺動が台車駆動装置T2の揺動装置10の水平方向の揺動よりも大きいため、台車駆動装置T1の揺動装置10の台車1方向の弾性付勢力は、台車駆動装置T2の揺動装置10の台車1方向の弾性付勢力よりも大きい。したがって、台車駆動装置T1のフリクションローラ8と該駆動面1aとの間の摩擦力は、台車駆動装置T2のフリクションローラ8と該駆動面1aとの間の摩擦力よりも大きくなる。よって、台車駆動装置T1及びT2のフリクションローラ8,8が等速で回転している場合には、前記2箇所の当接位置間の角速度差の発生により、台車駆動装置T2のフリクションローラ8と該駆動面1aとの間にすべりが生じることになる。
しかし、本発明の構成においては、前記のとおり、各出力軸17と各フリクションローラ8との間には、該出力軸17に対するフリクションローラ8の搬送方向への空転を可能とする一方向クラッチであるカムクラッチ13が設けられている。したがって、相対的に角速度の小さい(台車1の駆動面1aとフリクションローラ8との当接位置と水平カーブ状経路の曲率中心Cとの距離が大きい)台車駆動装置T2のフリクションローラ8が空転するため、該フリクションローラ8と台車1の駆動面1aとの間のすべりを抑制することができる。
本発明は、以上のような簡素な構成により、前記フリクションローラ8と台車1の駆動面1aとの間のすべりを抑制することができるため、該フリクションローラ8及び駆動面1aの摩耗の促進を抑制することができると共に、駆動装置9・・・に無理な力が掛からないものである。また、前記水平カーブ経路に沿って所定間隔ごとにコンパクトな駆動装置9・・・を設置できるので、据付スペースが小さくなる。さらに、このような構成の台車駆動装置2・・・の設置位置の変更が容易であること等から、水平カーブ状経路の曲率半径が比較的小さい搬送経路にも対応することができ、レイアウト変更等における搬送経路の設定自由度の向上及び大型化への対応容易化を図ることができる。さらにまた、前記水平カーブ状経路において、台車駆動装置2・・・を、フリクションローラ8・・・が台車1の駆動面1aの搬送方向の全長よりも小さい間隔ごとに配置されるように、搬送幅方向の内側の走行レールよりも内側に、複数配設してなるので、台車1の安定走行性及び信頼性を向上することができる。
以上の説明においては、垂直軸まわりに回転する回転駆動手段として、フリクションローラ8を用いる場合について説明したが、該回転駆動手段としてはピニオンを用いることもできる。この場合においては、台車1の搬送方向側面の略全長にわたる駆動面1a,1bとして、前記ピニオンと噛み合うラックを設ければよい。該ラック及びピニオンを用いる場合には、該ラックとピニオンが噛み合うため、すべりは生じないものであるが、該ピニオンを台車1の駆動面1aの搬送方向の全長よりも小さい間隔ごとに配置した場合において、該ピニオンを駆動する駆動装置に無理な力が掛からず、より安定かつ確実な搬送が可能となる。
本発明の実施の形態に係る台車コンベアのUターン形の水平カーブ状経路近傍の構成を示す平面図である。 台車駆動装置の構成を示す平面図である。 同じく右側面図である。 図1よりも台車が前進した位置における台車の駆動面とフリクションローラとの当接位置の違いを示す平面図である。 図4よりも台車がさらに前進した位置における台車の駆動面とフリクションローラとの当接位置の違いを示す平面図である。
符号の説明
1 台車
1a,1b 駆動面
2 台車駆動装置
3,4 走行レール
5,6 走行車輪
8 フリクションローラ(回転駆動手段)
9 駆動装置
10 揺動装置
11 モータ
12 減速機
13 カムクラッチ(一方向クラッチ)
13a 内輪
13b 外輪
14 軸受
15 ボルト
17 駆動装置の出力軸
A 搬送方向
B 回転方向
C 水平カーブ状経路の曲率中心
T1,T2 台車駆動装置

Claims (2)

  1. 水平カーブ状経路を含む搬送経路に沿って配設された複数の台車駆動装置により、該搬送経路を形成する走行レールに係合して走行可能な非自走式の台車を搬送する台車コンベアであって、
    前記台車駆動装置が、前記台車の搬送方向側面の搬送方向の略全長にわたり形成された駆動面を介して該台車に駆動力を付与する、垂直軸まわりに回転する回転駆動手段と、該回転駆動手段を略同一の回転速度で回転させるように駆動する駆動装置と、該回転駆動手段と該駆動装置の出力軸との間に設けられた、該出力軸に対する該回転駆動手段の搬送方向への空転を可能とする一方向クラッチと、前記駆動装置を水平方向に揺動可能に支持すると共に、前記台車の駆動面に向かう方向に弾性付勢力を付与する揺動装置とを備えてなり、
    前記水平カーブ状経路において、該台車駆動装置を、前記回転駆動手段が前記台車の駆動面の搬送方向の全長よりも小さい間隔ごとに配置されるように、該水平カーブ状経路の曲率半径方向の内側の走行レールよりも内側に、複数配設してなり、
    前記水平カーブ状経路で前記回転駆動手段の2個が前記台車の駆動面に同時に当接する際における前記回転駆動手段及び駆動面の当接位置と前記水平カーブ状経路の曲率中心との距離の差に基づく角速度差により生じるすべりを抑制することを特徴とする台車コンベア。
  2. 前記回転駆動手段がフリクションローラであり、
    前記駆動装置が、モータ又はモータと減速機であり、
    前記一方向クラッチが、カムクラッチであり、
    該フリクションローラと該カムクラッチの外輪とを固定し、
    該カムクラッチの内輪と該モータの出力軸又は該モータの出力を該減速機により減速した出力軸とを固定してなる請求項1記載の台車コンベア。
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