JP2010202098A - 搬送台車の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送台車1の走行経路に沿って支承されたモーター駆動のスクリューシャフト3を、複数本のスクリューシャフト単体9A,9Bを中間軸受け12Aにより同心状に連結して構成する場合に、中間軸受け位置での乗り移り専用のスクリューシャフトや従動ローラーを無くすこと。
【解決手段】搬送台車1には、スクリューシャフト3を軸方向から見たときに中間軸受け12Aの支持部38のある側とは反対側で、スクリューシャフト3の軸心に対して直交する回転軸心20aの周りに揺動自在に軸支された可動体16が設けられ、この可動体16に従動ローラー17A〜17Cが、スクリューシャフト3を軸方向から見たときに、中間軸受け12Aの支持部38を含まない周方向領域内のスクリューシャフト3の羽根板14に沿った周方向少なくとも3箇所にそれぞれ軸支された構成。
【選択図】図4

Description

本発明は、搬送台車の走行経路に沿って支承されたスクリューシャフトと当該スクリューシャフトに係合するように搬送台車に軸支された従動ローラーとを使用する搬送台車の駆動装置に関するものである。
上記のようなスクリューシャフト利用の搬送台車駆動装置は、例えば特許文献1などによって従来種々の構成のものが知られている。この特許文献1に記載されるように、スクリューシャフトの送りピッチが一定の場合には、当該スクリューシャフトの軸方向に間隔を隔てて2つの従動ローラーを搬送台車側に設けることができる。この結果、スクリューシャフト単体間の中間軸受けによって当該スクリューシャフトの軸方向の中間位置に従動ローラーが係合できない空間部が存在しても、前後何れかの従動ローラーがスクリューシャフトに係合することにより、搬送台車を連続的に一定速度で推進駆動されることができる。一方、同上特許文献1にも記載されるように、スクリューシャフトに送りピッチが異なる複数の区間を設けて、搬送台車の走行速度を区間ごとに変える場合には、前後2つの従動ローラーが異なる送りピッチのスクリューシャフト区間に係合する不都合を避けるために、搬送台車側の従動ローラーは1つにしなければならない。この場合には、スクリューシャフトの軸方向の中間位置に従動ローラーが係合できない空間部が存在しないように、スクリューシャフト単体間の中間軸受けが不要な1本の長尺スクリューシャフトを構成しなければならない。
特開平9−58463号公報
しかしながら、両端でのみ軸支することができる長尺スクリューシャフトの長さは、強度や製造面で制限される。即ち、実際には、複数本のスクリューシャフト単体を中間軸受けにより同心状に接続して長尺のスクリューシャフトを構成することになるので、スクリューシャフト単体間に軸受けのための空間が存在することは避けられない。従って従来は、このスクリューシャフト間での従動ローラーの乗り移りのために、乗り移り専用のスクリューシャフトと従動ローラーとを、横側方に位置をずらして並設することが考えられたが、構造が複雑で大幅なコストアップを免れない。
本発明は、上記のような問題点を解決することのできるスクリューシャフト利用の駆動装置を提案するものであって、請求項1に記載の本発明の駆動装置は、後述する実施形態の参照符号を付して示すならば、搬送台車1の走行経路2に沿ってモーター5で駆動されるスクリューシャフト3が支承され、搬送台車1には、前記スクリューシャフト3に係合する従動ローラーが軸支された搬送台車の駆動装置において、前記スクリューシャフト3は、複数本のスクリューシャフト単体9A,9Bを中間軸受け12Aにより同心状に連結して構成され、搬送台車1には、前記スクリューシャフト3を軸方向から見たときに前記中間軸受け12Aの当該スクリューシャフト3から延出する支持部38のある側とは反対側で、当該スクリューシャフト3の軸心に対して直交する回転軸心20aの周りに揺動自在に軸支された可動体16が設けられ、この可動体16に従動ローラー17A〜17Cが、前記スクリューシャフト3を軸方向から見たときに、前記中間軸受け12Aの当該スクリューシャフト3から延出する支持部38を含まない周方向領域内のスクリューシャフト3の羽根板14に沿った周方向少なくとも3箇所にそれぞれ軸支され、前記中間軸受け12Aの両側のスクリューシャフト単体9A,9B間を前記3つの従動ローラー17A〜17Cが相対的に順次通過するとき、常に2つの従動ローラーがスクリューシャフト3の羽根板14に係合するように構成されている。
上記の本発明による搬送台車の駆動装置を実施する場合、前記周方向3つの従動ローラー17A〜17Cは、それぞれスクリューシャフト3の羽根板14間に遊嵌する1つのローラー単体から構成することもできるが、請求項2に記載のように、前記周方向3つの従動ローラー17A〜17Cのそれぞれは、スクリューシャフト3の羽根板14を挟む一対のローラー単体21から構成するのが望ましい。又、請求項3に記載のように、前記可動体16は、軸支される前記3つの従動ローラー17A〜17Cがスクリューシャフト3の羽根板14に沿って並ぶ初期位置に付勢手段(実施形態では捩じりコイルスプリング32を使用しているが、他のスプリングやゴムなどの弾性材で構成することもできる)により付勢保持することができる。
又、請求項4に記載のように、前記3つの従動ローラー17A〜17Cは、前記スクリューシャフト3を軸方向から見たときに、前記可動体16の回転軸心20aの位置と、当該回転軸心20aの位置からそれぞれ正逆両方向にほぼ90度離れた位置とに配設することができる。
更に、請求項5に記載のように、前記中間軸受け12Aの支持部38は、軸受け本体37の軸心方向の幅よりも薄く且つスクリューシャフト3の軸心方向に対し直交する向きの板材で構成し、この中間軸受け12Aの支持部38からスクリューシャフト3の軸心方向に突出する軸受け本体37に、スクリューシャフト単体9A,9Bの筒状端部13a,13bが被さるように構成することができる。この場合、請求項6に記載のように、前記中間軸受け12Aの軸受け本体37に筒状端部13bが被さるスクリューシャフト単体であって、前記中間軸受け12Aの少なくとも片側に位置するスクリューシャフト単体9Bは、前記軸受け本体37から突出し且つ反対側のスクリューシャフト単体9Aと一体に回転する伝動軸42に対して軸心方向に嵌脱自在に取り付けられる端軸部43と、一端が次の軸受け12Bで支承される長尺の本体軸部45と、この本体軸部45と前記端軸部43とを繋ぐ中継軸部44とから構成し、前記中継軸部44は、前記本体軸部45と前記端軸部43とに対してスクリューシャフト3の軸心方向に対し半径方向に嵌脱自在に取り付けることができる。
上記請求項6に記載の構成を採用する場合、請求項7に記載のように、前記伝動軸42には、前記端軸部43から前記中継軸部44の方に突出する回転伝達用端部42gを設け、前記本体軸部45には、前記中継軸部44の方に同心状に突出する回転伝達用突出軸部50aを設け、前記中継軸部44の両端には、前記伝動軸42の回転伝達用端部42gと前記本体軸部45の回転伝達用突出軸部50aとに対して半径方向に嵌脱自在な回転伝達用凹窪部47a,48aを設け、これら両端の回転伝達用凹窪部47a,48aが前記伝動軸42の回転伝達用端部42gと前記本体軸部45の回転伝達用突出軸部50aとに嵌合した中継軸部44の両端を、前記伝動軸42の回転伝達用端部42gと前記本体軸部45の回転伝達用突出軸部50aとに固定する固定具(ボルトナット51a〜53b)を設けることができる。
本発明の搬送台車の駆動装置は、スクリューシャフトをモーター駆動により回転駆動することにより、当該スクリューシャフトの羽根板に係合する3つの従動ローラーを介して搬送台車に所定向きの推力が作用し、搬送台車を所定向きに所定速度で走行させることができるのであるが、請求項1に記載の本発明の構成を実施する場合、中間軸受けの両側のスクリューシャフト単体間の隙間の羽根板に沿った周方向の間隔が、スクリューシャフトの羽根板に沿った周方向に並ぶ3つの従動ローラー間の羽根板に沿った方向の間隔(従動ローラー間の間隔が等しくないときは最小間隔)よりも小さくなるように構成しさえすれば、前記3つの従動ローラーの内の2つが中間軸受けの両側のスクリューシャフト単体間の隙間に嵌まり込むことは無い。
即ち、請求項1に記載の本発明の構成によれば、中間軸受けの両側のスクリューシャフト単体間を搬送台車側の3つの従動ローラーが相対的に順次通過するとき、常に2つの従動ローラーが、上手側スクリューシャフト単体の羽根板、又は当該隙間の両側のスクリューシャフトの羽根板に跨がって、若しくは下手側スクリューシャフト単体の羽根板に係合するように、前記スクリューシャフト単体間の間隔を狭めておくだけで、当該中間軸受けの両側のスクリューシャフト単体間の隙間を上手側から下手側へ従動ローラーが相対的に通過移動するときに、当該スクリューシャフト単体間の隙間には常に1つの従動ローラーのみが入り込むことになり、このスクリューシャフト単体間の隙間に入り込んだ1つの従動ローラーの位置を、他の2つの従動ローラーと羽根板との係合により定位置に保持し、下手側のスクリューシャフト単体の羽根板に円滑且つ確実に係合させることができる。
従って、中間軸受けで端部が支持される複数のスクリューシャフト単体でスクリューシャフトを構成しても、1本の連続した長尺スクリューシャフトを使用しているときと変わりなく、搬送台車を円滑に走行させることができる。しかも、スクリューシャフト単体間の乗り移り区間に、乗り移り専用のスクリューシャフトと当該乗り移り専用のスクリューシャフトに係合する乗り移り専用の従動ローラーを追加する必要はなく、大幅なコストダウンを図ることができる。又、前記3つの従動ローラーが軸支された可動体が回転軸心の周りで羽根板ピッチに応じた角度に揺動することができるものであるから、羽根板ピッチが異なる区間をスクリューシャフトに設けて、搬送台車の走行速度を区間ごとに変えることも可能である。勿論、この場合には、羽根板ピッチが異なる2つの区間の間には、スクリューシャフトの複数回の回転で羽根板ピッチが変化し終わるように、単位回転角に対する羽根板ピッチの変化量を極小さくすると共に、各従動ローラーと羽根板との間には適度な遊び空間を持たせることが必要である。
尚、前記周方向3つの従動ローラーは、それぞれスクリューシャフトの羽根板間に遊嵌する1つのローラー単体から構成することもできるが、請求項2に記載の構成によれば、従動ローラーを挟む2列一組の羽根板を1列の羽根板に置き換えてスクリューシャフトを構成できるので、スクリューシャフトそのものも軽量且つ安価に構成できる。
前記3つの従動ローラーを軸支する可動体は、基本的には、各従動ローラーがスクリューシャフトの羽根板と係合することにより、回転軸心の周りでの角度(姿勢)が決まるので、当該可動体を特定の角度(姿勢)にスプリングで付勢保持する必要はないが、特に請求項3に記載の構成によれば、各従動ローラーと羽根板との間の遊び空間で従動ローラーががたつくことによる異音の発生を抑制できると共に、可動体(従動ローラー)が回転軸心の周りでフリーである場合よりも、スクリューシャフトを備えた走行経路内へ搬送台車を導入させる場合の作業が容易に行なえる。
又、請求項4に記載の構成によれば、3つの従動ローラー間のスクリューシャフトの羽根板に沿った周方向の間隔(角度)を最大にすることができるので、スクリューシャフト単体間に許容される隙間を大きくすることができ、スクリューシャフト単体間の中間軸受けの支持部の厚さを極端に薄くする必要がなくなり、中間軸受けによる支持強度を高めることができる。
スクリューシャフト単体間の中間軸受け構造は特に限定されるものではないが、請求項5に記載の構成によれば、スクリューシャフト単体間の隙間から延出する支持部のスクリューシャフト軸心方向の厚さを薄くするだけで、両側のスクリューシャフト単体を支承する軸受け本体には、スクリューシャフト軸心方向に必要十分な長さを有するものが採用できる。換言すれば、軸受け本体には、スクリューシャフト単体の筒状端部内に遊嵌できる程度の直径のものであれば、従来の一般的な軸受け本体が活用できる。
上記請求項5に記載の構成を採用する場合、請求項6に記載の構成によれば、スクリューシャフト単体を組み付けるとき、中間軸受けの軸受け本体から突出する伝動軸に端軸部を軸心方向に嵌合して取り付けることにより当該端軸部の筒状端部を前記軸受け本体に被せ、次に長尺の本体軸部の一端を、当該本体軸部の一端から同心状に突設された軸部を他方の軸受け(中間軸受け又は端部軸受け)に軸心方向に差し込むなどして支持させ、最後に中継軸部を、前記端軸部と本体軸部の他端との間に半径方向に嵌合して取り付けることができる。又、必要に応じて、この作業手順とは逆の手順でスクリューシャフト単体を両側の軸受けから取り外すこともできる。このように、少なくとも一端の筒状端部を中間軸受けの軸受け本体に対して軸心方向に被せる必要のあるスクリューシャフト単体でありながら、その両端を支承する軸受けの少なくとも一方をスクリューシャフト単体と一体に組み付け取り外ししなければならない場合と比較して、スクリューシャフト単体の組み付け取り外しが簡単容易に行なえる。
更に、請求項6に記載の構成を採用する場合、請求項7に記載の構成によれば、中継軸部の一端は中間軸受けで支承されて端軸部を支持する伝動軸に直接連結して支持させることができるので、当該伝動軸に支持された端軸部の遊端部に中継軸部の一端を連結する場合と比較して、組み立てられたスクリューシャフト単体の強度を高めることができると共に、端軸部と本体軸部との間に中継軸部を、それぞれの位相を合わせて羽根板が連続するように連結する作業が簡単容易に行なえる。又、端軸部、中継軸部、及び本体軸部それぞれの羽根板が固着された筒状体の端部どうしを連結する構造と比較して、連結強度や伝達トルクを高めることが容易である。
図1は搬送台車走行経路のスクリューシャフトを示す平面図である。 図2は搬送台車の駆動装置を示す縦断正面図である。 図3は搬送台車の要部を示す平面図である。 図4Aはスクリューシャフトと従動ローラーユニットを示す縦断正面図、図4Bはスクリューシャフト接続部の平面図である。 図5は従動ローラーユニットの縦断側面図である。 図6は従動ローラーユニットの横断平面図である。 図7はスクリューシャフト接続部の縦断側面図である。 図8はスクリューシャフト接続部の平面図である。 図9はスクリューシャフト接続部の組立て分解方法を説明する横断平面図である。 図10はスクリューシャフト接続部の中継シャフト一端の連結構造を示す縦断正面図である。 図11はスクリューシャフト接続部の中継シャフト他端の連結構造を示す縦断正面図である。
図1及び図2に示すように、搬送台車1の直線状の走行経路2には、搬送台車1の下側で且つ左右の片側に寄った位置にスクリューシャフト3が当該搬送台車1の走行方向と平行に支承されている。このスクリューシャフト3は、一端においてチエン伝動手段4を介してモーター5と連動連結され、当該モーター5により正逆何れの方向にも回転駆動することができるものであるが、搬送台車1の走行経路2として、往行経路と復行経路とが並設され、両経路の端部間に搬送台車1を横送りするトラバーサーが併設されるようなレイアウトにおいては、各走行経路2(往行経路と復行経路)とに支承されるスクリューシャフト3は、一方向にのみ回転駆動される。
搬送台車1の走行経路2には、左右一対のガイドレール6が適当間隔おきに配置された架台を介して架設され、搬送台車1には、当該左右一対のガイドレール6に嵌合するように左右水平支軸で軸支された左右一対前後二組の支持用車輪7と、当該左右一対のガイドレール6の内側辺に隣接するように垂直支軸で軸支された左右一対前後二組の振れ止め用ローラー8とが設けられ、走行経路2に沿って走行できるように支持されている。この搬送台車1のワーク支持構造は、図示していないが、取り扱うワークによって適当なものが採用される。勿論、搬送台車1の支持構造は、図示のものに限定されない。
図1に示すスクリューシャフト3は、4本のスクリューシャフト単体9A〜9Dを連結して構成されているが、この本数は走行経路2の全長に応じて適宜変えることができる。両端のスクリューシャフト単体9A,9Dの遊端側は、各スクリューシャフト単体9A,9Dの遊端から同心状に固着突設された支軸10a,10bを介して、当該スクリューシャフト単体9A,9Dの遊端の外側で端部軸受け11A,11Bにより支承され、スクリューシャフト単体9Aの支軸10aが前記チエン伝動手段4を介してモーター5と連動連結されている。スクリューシャフト単体9A,9Bの隣接端部、スクリューシャフト単体9B,9Cの隣接端部、及びスクリューシャフト単体9C,9Dの隣接端部は、それぞれ中間軸受け12A〜12Cによって支承されている。
各スクリューシャフト9A〜9Dは、適当な外径の筒状体13の周面に羽根板14を所定の送りピッチの螺旋状に固着突設したものであり、各スクリューシャフト9A〜9Dの隣接端部どうしは、スクリューシャフト9A〜9Dの筒状体13間の隙間dを隔てて羽根板14が連続した螺旋を描くように、互いに連結一体化されている。この図1に示す実施形態では、羽根板14の送りピッチが大きい高速走行区間A1と、羽根板14の送りピッチが小さい低速走行区間A2とが交互に配置され、各中間軸受け12A〜12Cは、走行区間A1と走行区間A2の間の位置ではなく、走行区間A1及び/又は走行区間A2の中間位置に配置されている。尚、高速走行区間A1と低速走行区間A2の2区間を組み合わせて走行経路2を構成しているが、それぞれ羽根板14の送りピッチの異なる3区間又はそれ以上の区間を組み合わせて走行経路2を構成することもできる。
搬送台車1の底部には、スクリューシャフト3(各スクリューシャフト単体9A〜9D)の羽根板14に係合するローラーユニット15が設けられている。このローラーユニット15は、スクリューシャフト3に被さる門形可動体16と、この門形可動体16の内側に軸支された3つの従動ローラー17A〜17Cから構成されている。
以下、このローラーユニット15の詳細構造を図2〜図6に基づいて説明すると、搬送台車1のフレーム18に高さ調整自在に取り付けられたローラーユニット支持体19の下側に、前記門形可動体16が垂直支軸20を介して取り付けられ、前記門形可動体16が、垂直支軸20の軸心、即ち、スクリューシャフト3の軸心に対し直交する垂直な回転軸心20aの周りで回転可能に支持されている。従動ローラー17A〜17Cは、スクリューシャフト3の周方向に羽根板14に沿って配列されたもので、スクリューシャフト3の軸心方向から見て(図4参照)、中間位置の従動ローラー17Bは、門形可動体16の回転軸心20aの近傍に位置し、両側の従動ローラー17A,17Cは、中間位置の従動ローラー17Bに対しそれぞれ周方向前後に90度離れた位置に配置されている。これら3つの従動ローラー17A〜17Cは、スクリューシャフト3の羽根板14を、当該羽根板14の両側面に対し直角方向の両側から挟む一対のローラー単体21から構成され、各一対のローラー単体21は、これら一対のローラー単体21間を通るスクリューシャフト3の半径方向と平行に門形可動体16に固着された支軸22に自転のみ可能に支承されている。
ローラーユニット支持体19は、垂直支軸20の上半部を固定支持する軸受け部材23を左右両側から挟んでボルトナット24により固定するもので、上向きに延出する左右一対の垂直板25a,25bを備え、この左右一対の垂直板25a,25bが、搬送台車1のフレーム18側に設けられた左右一対のアングル材26a,26bに、垂直板25a,25bに設けられた上下方向に長い長孔27と当該長孔27を貫通するボルトナット28とで高さ調整自在に取り付けられ、左右一対のアングル材26a,26bの外側で当該ローラーユニット支持体19に下側から貫通係止させた左右一対の吊下ボルト29を、左右一対のアングル材26a,26bに操作ナット30aとロックナット30bとで固定している。従って、ボルトナット28とロックナット30bを弛めた状態で、操作ナット30aを締め付けることにより、吊下ボルト29で吊り下げているローラーユニット支持体19を上昇させ、逆に操作ナット30aを弛めて吊下ボルト29で吊り下げているローラーユニット支持体19を降下させて、当該ローラーユニット支持体19の高さ調整、即ち、スクリューシャフト3の羽根板14に対する従動ローラー17A〜17Cの上下方向の係合位置調整を行い、最後にボルトナット28とロックナット30bの締結操作で、ローラーユニット支持体19を固定することができる。勿論、上記操作により、ローラーユニット15の従動ローラー17A〜17Cがスクリューシャフト3の羽根板14と干渉しない高さまで上昇させて固定し、搬送台車1をして走行経路2上を自在に手押し移動させることもできる。
門形可動体16は、ローラーユニット支持体19との間に介装された付勢手段31により、従動ローラー17A〜17Cの各一対のローラー単体21が羽根板14を周方向90度おきの間隔で挟持する初期姿勢に付勢保持されている。この付勢手段31は、門形可動体16は、ローラーユニット支持体19との間で垂直支軸20に遊嵌された捩じりコイルスプリング32と、ローラーユニット支持体19側に上端を固着した垂直ピン33と、門形可動体16側に下端を固着した垂直ピン34とから構成され、捩じり応力の作用していない状態での捩じりコイルスプリング32の両端部32a,32bを前記両垂直ピン33,34に係合させたものである。従って、門形可動体16は、前記初期姿勢から前後何れ側に対しても、垂直ピン33,34の何れか一方を介して捩じりコイルスプリング32を捩じり込み、その反力に抗して垂直支軸20(回転軸心20a)の周りに回転することができる。このときの門形可動体16の回転範囲は、当該門形可動体16の上面に垂直支軸20の周方向に適当間隔を隔てて突設した突起(ボルト頭部)35a,35bと、この2つの突起35a,35b間に下端部が位置するように前記軸受け部材23に固着したストッパープレート36との当接により、規制することができる。
次に、中間軸受け12A〜12Cによるその両側のスクリューシャフト単体9A〜9Dの支持構造について、図7〜図11に基づいて説明する。中間軸受け12A〜12Cは、スクリューシャフト単体9A〜9Dを構成する筒状体13の内側に無理なく遊嵌できる程度の外径の軸受け本体37と、この軸受け本体37の軸心方向の幅の中央位置に固着されて当該軸受け本体37の一側方に延出する、軸受け本体37の軸心方向に対し直角向きの板材で構成された支持部38と、この支持部38の外端に固着された取付け板39とから構成されたもので、取付け板39が緩衝部材40を介して架台41上に設置されている。
中間軸受け12A〜12Cの片側に隣接するスクリューシャフト単体9A〜9Cの当該中間軸受け12A〜12C側の端部には、伝動軸42の基端部を筒状体13と同心状に固着する軸受け部材49aが、筒状体13の端から一定距離内側に入った位置に固着され、この伝動軸42を中間軸受け12A〜12Cの軸受け本体37が備える自動調心ベアリング37aに挿通させることにより、スクリューシャフト単体9A〜9Cの筒状体13の端部、即ち、筒状端部13aを、軸受け本体37の支持部38から片側に突出する部分に被せるようにして、当該筒状端部13aを支持部38に接近させている。中間軸受け12A〜12Cの反対側に隣接するスクリューシャフト単体9B〜9Dは、中間軸受け12A〜12Cから突出する前記伝動軸42の突出端部42aに連結される短尺の端軸部43と、この端軸部43に連結される中継軸部44と、この中継軸部44に連結される長尺の本体軸部45とから構成されている。
端軸部43は、羽根板14を外周面に固着した筒状体13の軸心方向のほぼ中央位置に、中間軸受け12A〜12Cの軸受け本体37から突出する伝動軸42の突出端部42aに外嵌する軸受け部材46が同心状に固着されている。この軸受け部材46は、伝動軸42の突出端部42aに外嵌し、当該軸受け部材46を挟むように伝動軸42の突出端部42aに外嵌した筒状スペーサー42b,42cと、伝動軸42の突出端部42aに着脱自在にネジ嵌合した締結ナット42dによって、伝動軸42の突出端部42a上の定位置に固定されるものであり、伝動軸42から端軸部43への伝動は、伝動軸42の突出端部42aと軸受け部材46とに設けられたキー溝間に嵌合するキー42eを介して行なわれる。当該キー42eは、端軸部43の筒状体13の外側から半径方向に螺合させたキー固定ボルト42fによって固定されている。而して、伝動軸42の突出端部42a上の定位置に軸受け部材46が固定された端軸部43は、その筒状体13の中間軸受け12A〜12C側の端部、即ち、スクリューシャフト単体9B〜9Dの中間軸受け12A〜12C側の筒状端部13bが、当該中間軸受け12A〜12Cの軸受け本体37の支持部38から突出する部分に被さり、当該筒状端部13bが支持部38に接近している。従って、中間軸受け12A〜12Cの両側に位置するスクリューシャフト単体9A,9B間、スクリューシャフト単体9B,9C間、及びスクリューシャフト単体9C,9D間には、各中間軸受け12A〜12Cの軸受け本体37の軸心方向の幅より十分に狭く、支持部38より少し幅広の隙間dが存在するだけである。
中継軸部44は、羽根板14を外周面に固着した筒状体13の両端に連結部材47,48を内嵌固着したものである。この連結部材47,48とその外側の筒状体13とには、軸心位置に達する半径方向の切込みにより凹窪部47a,48aが、半径方向の外側と軸心方向の両外側とに開放され且つ半径方向の向きが同一になるように形成されている。中間軸受け12A〜12Cで支承され且つ端軸部43が取り付けられた伝動軸42には、前記締結ナット42dが螺嵌する螺軸部より外側で当該端軸部43より外側へ突出するように回転伝達用端部42gが突設されている。この回転伝達用端部42gは、前記締結ナット42dが螺嵌する螺軸部より小径の軸部の直径方向の両側に偏平面を切削加工して、前記中継軸部44の一端の連結部材47の凹窪部47aに丁度嵌合できる厚さの偏平軸部としたものである。一方、本体軸部45は、羽根板14を外周面に固着した筒状体13の中継軸部44に連結される側の端部に軸受け部材49bを内嵌固着し、この軸受け部材49bから回転伝達用突出軸部50aを備えた伝動軸50を同心状に固着突設したものである。この回転伝達用突出軸部50aは、本体軸部45から突出するもので、前記伝動軸42の回転伝達用端部42gよりも大径の軸部の直径方向の両側に偏平面を切削加工して、前記中継軸部44の他端の連結部材48の凹窪部48aに丁度嵌合できる厚さの偏平軸部としたものである。尚、小径の回転伝達用端部42gが半径方向に嵌合する凹窪部47aと、大径の回転伝達用突出軸部50aが半径方向に嵌合する凹窪部48aとは、嵌合する回転伝達用端部42gと回転伝達用突出軸部50aの直径(幅)にあわせて半径方向の奥行きが変えてあり、中継軸部44の向きを変えて、凹窪部47a内の軸心位置まで回転伝達用突出軸部50aを嵌合させることはできない。
端軸部43と中継軸部44との結合、即ち、端軸部43がキー止めされた伝動軸42に対する中継軸部44の結合は、当該中継軸部44の端部における筒状体13と連結部材47、及び当該連結部材47の凹窪部47a内に嵌合する伝動軸42側の回転伝達用端部42gを貫通する1本のボルト51aとナット51bとで行なわれ、中継軸部44と本体軸部45との結合は、当該中継軸部44の端部における筒状体13と連結部材48、及び当該連結部材48の凹窪部48a内に嵌合する本体軸部45側の回転伝達用突出軸部50aを貫通する、回転伝達用突出軸部50aの幅方向2本のボルト52a,53aとナット52b,53bとで行なわれる。これら各ボルト51a〜53aとナット51b〜53bは、中継軸部44の筒状体13の外周面から突出しないように、中継軸部44側に形成した凹部内に嵌合するように構成されている。
上記のように構成されたスクリューシャフト3の組立て手順について説明すると、スクリューシャフト単体9Aは、その一端の伝動軸42を中間軸受け12Aの軸受け本体37に挿通して支持させると共に、他端の支軸10aを端部軸受け11Aに支持させて、所定位置に支承する。勿論、このスクリューシャフト単体9Aは、その両端を支承する軸受け11A,12Aを架台上に固定した状態では支承することができないので、このスクリューシャフト単体9Aも他のスクリューシャフト単体9B〜9Dと同様に構成し、端部軸受け11Aには、伝動軸42のみを挿通支承させておくことも可能である。
スクリューシャフト単体9Bは、先ず端軸部43を中間軸受け12Aから突出する伝動軸42に取り付ける。即ち、端軸部43を伝動軸42に、両者間にキー42eを介在させた状態で筒状スペーサー42b,42cと共に外嵌させ、締結ナット42dを締め付けて伝動軸42上の定位置に端軸部43を固定すると共に、キー固定ボルト42fを締め付けてキー42eを固定する。次に本体軸部45の一端から突出する伝動軸42を中間軸受け12Bの軸受け本体37に挿通させて支承させる。このとき端軸部43と本体軸部45との間には、丁度中継軸部44を嵌め込むことができる空間が確保されることになり、この端軸部43と本体軸部45との間に中継軸部44を横側方から半径方向に嵌め込む。このとき、端軸部43から突出する状態の伝動軸42の回転伝達用端部42gに中継軸部44の一端凹窪部47aの半径方向の開放端を対向させると共に、本体軸部45から突出する伝動軸50の回転伝達用突出軸部50aに中継軸部44の他端凹窪部48aの半径方向の開放端を対向させた状態で、当該中継軸部44を、伝動軸42及び本体軸部45の軸心位置まで半径方向に平行移動させて嵌め込む。最後に、伝動軸42の回転伝達用端部42gとこれに外嵌する中継軸部44の端部(連結部材47)とをボルト51aとナット51bとで結合一体化すると共に、本体軸部45の回転伝達用突出軸部50aとこれに外嵌する中継軸部44の端部(連結部材48)とをボルト52a,53aとナット52b、53bとで結合一体化する。
以下同様に、スクリューシャフト単体9C,9Dを組み込みことによりスクリューシャフト3が組み立てられるのであるが、組み立てられたスクリューシャフト3は、スクリューシャフト単体9A,9B間、スクリューシャフト単体9B,9C間、及びスクリューシャフト単体9C,9D間がそれぞれ中間軸受け12A〜12Cによって支承されるものでありながら、各中間軸受け12A〜12Cの位置では、スクリューシャフト3を構成する筒状体13間に、各中間軸受け12A〜12Cの板状の支持部38が下向きに突出する幅の狭い隙間dが形成されるだけである。又、上記のように各スクリューシャフト単体9A〜9Dが組み付けられることにより、各中間軸受け12A〜12Cの両側に隣接する各スクリューシャフト単体9A〜9D間では、羽根板14が前記隙間dを隔てて螺旋状に連続し、更に、各スクリューシャフト単体9B〜9Dを構成する端軸部43と中継軸部44との間、及び中継軸部44と本体軸部45との間では、筒状体13の端面どうしが隣接すると共に、羽根板14の端面どうしが隣接して螺旋状に連続するように構成されている。
以上のようにしてスクリューシャフト3を組み立てたならば、その上側で走行経路2上に搬送台車1を支持させ、当該搬送台車1の底部に設けられているローラーユニット15をスクリューシャフト3の羽根板14に係合させる。即ち、羽根板14に沿って周方向に並ぶ3つの従動ローラー17A〜17Cそれぞれを構成する各一対のローラー単体21間で羽根板14を挟持させる。このとき、3つの従動ローラー17A〜17Cを軸支する門形可動体16は、捩じりコイルスプリング32の付勢力で初期位置に保持されているが、この初期位置での3つの従動ローラー17A〜17Cの配列方向が、高速走行区間A1と低速走行区間A2の内、何れか一方の区間、例えば高速走行区間A1における羽根板14の螺旋角度とほぼ一致するように構成しておけば、先に説明したように、スクリューシャフト3と干渉しない高さまでローラーユニット15を上昇させた状態で、走行経路2中の高速走行区間A1内の適当位置まで搬送台車1を手押し移動させ、この後、ローラーユニット15を降下させて、従動ローラー17A〜17Cをスクリューシャフト3の羽根板14に係合させることができる。又、場合によっては、走行経路2の少なくとも一端に、スクリューシャフト3を備えない搬送台車待機場所を設けておき、スクリューシャフト3を所定方向に回転(モーター5で低速駆動又は手動回転)させながら、搬送台車待機場所に支持させた搬送台車1をスクリューシャフト3の方へ手押し移動させることにより、ローラーユニット15の各従動ローラー17A〜17Cをスクリューシャフト3の羽根板14に順次係合させることも可能である。
而して、スクリューシャフト3をモーター5により所定向きに回転駆動すれば、スクリューシャフト3の羽根板14に係合するローラーユニット15の3つの従動ローラー17A〜17Cのそれぞれが、具体的には各従動ローラー17A〜17Cを構成する各一対のローラー単体21の内、何れか一方のローラー単体21が、羽根板14によってスクリューシャフト3の軸心方向の一方に送り作用を受け、搬送台車1が所定の速度で走行経路2に沿って走行することになる。即ち、高速走行区間A1では羽根板14の大きな送りピッチに対応する高速で走行し、低速走行区間A2では羽根板14の小さな送りピッチに対応する低速で走行することになる。又、高速走行区間A1と低速走行区間A2との間では、羽根板14の送りピッチ(スクリューシャフト3の軸心に対する羽根板14の螺旋角度)が徐々に変化するので、従動ローラー17A〜17Cの列の両端に位置する従動ローラー17A,17C間(ほぼ180度の範囲)における羽根板14の螺旋角度の変化を吸収できるだけの遊びが、従動ローラー17A〜17Cそれぞれの一対のローラー単体21間にあれば、高速走行区間A1と低速走行区間A2の一方から他方への搬送台車1の乗り移りは、無理なく円滑に行なわれる。このとき、高速走行区間A1から低速走行区間A2へ乗り移るときには、従動ローラー17A〜17Cを備えた門形可動体16が回転軸心20aの周りに捩じりコイルスプリング32の付勢力に抗して回転し、逆に、低速走行区間A2から高速走行区間A1へ乗り移るときには、門形可動体16が回転軸心20aの周りに捩じりコイルスプリング32の付勢力の作用方向に回転する。
スクリューシャフト3の回転により走行経路2に沿って走行せしめられる搬送台車1が中間軸受け12A〜12Cの位置を通過するとき、ローラーユニット15の従動ローラー17A〜17Cが、中間軸受け12A〜12Cの両側に隣接するスクリューシャフト単体9A,9B間、スクリューシャフト単体9B,9C間、及びスクリューシャフト単体9C,9D間における筒状体13間の隙間dを通過しなければならない。而して、図4に示すように、当該隙間dの羽根板14に沿った周方向長さ(角度)θ、換言すれば当該隙間dによって分断された羽根板14の分断長さ(角度)θは、当該隙間dの幅が中間軸受け12A〜12Cの板状の支持部38の厚さより少し広い程度の狭いものであるから、各従動ローラー17A〜17C間の周方向の間隔(ほぼ90度)よりも小さく、且つ周方向両端の従動ローラー17A,17C間の周方向の間隔(ほぼ180度)よりも十分に小さくなる。従って、従動ローラー17A〜17Cが中間軸受け12A〜12Cの位置での筒状体13間の隙間d(羽根板14の分断箇所)を通過するとき、3つの従動ローラー17A〜17Cは、一端側のローラーから1つずつ順番に筒状体13間の隙間d内に入り込むだけで、残りの2つの従動ローラーは、前記隙間dの上手側の羽根板14と係合するか、又は上手側の羽根板14と下手側の羽根板14とに跨がって各別に係合するか、若しくは下手側の羽根板14と係合することになり、3つの従動ローラー17A〜17Cは確実に羽根板14に沿った方向に保持されることになる。
若し、上記構造において、仮に3つの従動ローラー17A〜17Cの内の2つの従動ローラーが前記隙間dに入り込むほどに、当該隙間dの羽根板14に沿った周方向長さ(角度)θが大きいか、又は3つの従動ローラー17A〜17Cの羽根板14に沿った周方向の間隔が狭いときは、2つの従動ローラーが前記隙間dに入り込んだとき、残り1つの従動ローラーのみが羽根板14から推力を受けることになるので、この推力で、これら3つの従動ローラー17A〜17Cを軸支する門形可動体16が回転軸心20aの周りに回転して、前記隙間dに入り込んでいた従動ローラーの位置が本来の羽根板14に沿った位置から外れてしまい、隙間dに入り込んでいた従動ローラーが当該隙間dの上手側の羽根板14に無理なく円滑に係合することができなくなる。又、羽根板14に沿って2つの従動ローラーが門形可動体16に軸支されている構成を仮定した場合も、前記隙間dに入り込む従動ローラーは1つであっても、羽根板14に係合する従動ローラーも1つになるから、上記と同様の結果となり、隙間dに入り込んでいた従動ローラーが当該隙間dの上手側の羽根板14に無理なく円滑に係合することができなくなる。
然るに上記本発明の構成によれば、スクリューシャフト3の羽根板14が前記隙間dによって分断される箇所(中間軸受け12A〜12Cの位置)を搬送台車1が通過するときも、3つの従動ローラー17A〜17Cは、常にその内の2つの従動ローラーが羽根板14に係合していることにより、確実に羽根板14に沿った方向に保持されているので、隙間dに入り込んだ従動ローラーが当該隙間dの上手側の羽根板14と先端と衝突したり無理な接触をするなどの現象を回避でき、搬送台車1をして当該隙間dのある箇所を円滑且つ確実に走行通過させることができるのである。
本発明のスクリューシャフト利用の搬送台車駆動装置は、作業対象のワークを直線走行経路上で比較的低速で連続搬送させるが、その搬送速度を区間ごとに変えなければならないような、各種製品の組立てラインなどにおいて活用できるものである。この場合、搬送台車上にワークを支持させることになるが、このワーク支持台の支柱部が床面に設けられたスリット内を移動するように、搬送台車の走行経路を床面下ピット内に配設することができる。
1 搬送台車
2 走行経路
3 スクリューシャフト
5 モーター
6 ガイドレール
9A〜9D スクリューシャフト単体
10a,10b スクリューシャフト両端の支軸
11A,11B 端部軸受け
12A〜12C 中間軸受け
13 筒状体
13a,13b 筒状端部
14 羽根板
15 ローラーユニット
16 門形可動体
17A〜17C 従動ローラー
19 ローラーユニット支持体
20 垂直支軸
20a 回転軸心
21 一対のローラー単体
29 吊下ボルト
31 付勢手段
32 捩じりコイルスプリング
37 中間軸受けの軸受け本体
38 中間軸受けの支持部
42,50 伝動軸
42a 突出端部
42b,42c 筒状スペーサー
42d 締結ナット
42e キー
42g 回転伝達用端部
43 端軸部
44 中継軸部
45 本体軸部
46,49a,49b 軸受け部材
47,48 連結部材
47a,48a 凹窪部
50 伝動軸
50a 回転伝達用突出軸部
51a〜53a ボルト
51b〜53b ナット
A1 高速走行区間
A2 低速走行区間
d 隙間
θ 隙間dの羽根板に沿った周方向長さ(角度)

Claims (7)

  1. 搬送台車の走行経路に沿ってモーター駆動のスクリューシャフトが支承され、搬送台車には、前記スクリューシャフトに係合する従動ローラーが軸支された搬送台車の駆動装置において、前記スクリューシャフトは、複数本のスクリューシャフト単体を中間軸受けにより同心状に連結して構成され、搬送台車には、前記スクリューシャフトを軸方向から見たときに前記中間軸受けの当該スクリューシャフトから延出する支持部のある側とは反対側で、当該スクリューシャフトの軸心に対して直交する回転軸心の周りに揺動自在に軸支された可動体が設けられ、この可動体に前記従動ローラーが、前記スクリューシャフトを軸方向から見たときに、前記中間軸受けの当該スクリューシャフトから延出する支持部を含まない周方向領域内のスクリューシャフトの羽根板に沿った周方向少なくとも3箇所にそれぞれ軸支され、前記中間軸受けの両側のスクリューシャフト単体間を前記3つの従動ローラーが相対的に順次通過するとき、常に2つの従動ローラーがスクリューシャフトの羽根板に係合するように構成された、搬送台車の駆動装置。
  2. 前記周方向3つの従動ローラーのそれぞれは、スクリューシャフトの羽根板を挟む一対のローラー単体から構成されている、請求項1に記載の搬送台車の駆動装置。
  3. 前記可動体は、軸支される前記3つの従動ローラーがスクリューシャフトの羽根板に沿って並ぶ初期位置に付勢保持する付勢手段が設けられている、請求項1又は2に記載の搬送台車の駆動装置。
  4. 前記3つの従動ローラーは、前記スクリューシャフトを軸方向から見たときに、前記可動体の回転軸心位置と、当該回転軸心位置からそれぞれ正逆両方向にほぼ90度離れた位置とに配設されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の搬送台車の駆動装置。
  5. 前記中間軸受けの支持部は、軸受け本体の軸心方向の幅よりも薄く且つスクリューシャフトの軸心方向に対し直交する向きの板材で構成され、この中間軸受けの支持部からスクリューシャフトの軸心方向に突出する軸受け本体に、スクリューシャフト単体の筒状端部が被さっている、請求項1〜4の何れか1項に記載の搬送台車の駆動装置。
  6. 前記中間軸受けの軸受け本体に筒状端部が被さるスクリューシャフト単体であって、前記中間軸受けの少なくとも片側に位置するスクリューシャフト単体は、前記軸受け本体から突出し且つ反対側のスクリューシャフト単体と一体に回転する伝動軸に対して軸心方向に嵌脱自在に取り付けられる端軸部と、一端が次の中間軸受けで支承される本体軸部と、この本体軸部と前記端軸部とを繋ぐ中継軸部とから構成され、前記中継軸部は、前記本体軸部と前記端軸部とに対してスクリューシャフト軸心方向に対し半径方向に嵌脱自在に取り付けられている、請求項5に記載の搬送台車の駆動装置。
  7. 前記伝動軸には、前記端軸部から前記中継軸部の方に突出する回転伝達用端部が設けられ、前記本体軸部には、前記中継軸部の方に同心状に突出する回転伝達用突出軸部が設けられ、前記中継軸部の両端には、前記伝動軸の回転伝達用端部と前記本体軸部の回転伝達用突出軸部とに対して半径方向に嵌脱自在な回転伝達用凹窪部が設けられ、これら両端の回転伝達用凹窪部が前記伝動軸の回転伝達用端部と前記本体軸部の回転伝達用突出軸部とに嵌合した中継軸部の両端を前記伝動軸の回転伝達用端部と前記本体軸部の回転伝達用突出軸部とに固定する固定具が設けられている、請求項6に記載の搬送台車の駆動装置。
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