JP2011105255A - 物品搬送装置における走行台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送物支持部材の揺動を受けても走行レール上の走行を妨げられることのない物品搬送装置における走行台車を提供すること。
【解決手段】各走行台車6,6’は、走行台車6,6’を走行レール3上で走行させる駆動手段7を有するとともに、各走行台車6,6’は、走行レール3上を走行するための複数の車輪8を左右両側部に有し、複数の車輪8は、従動輪8cと、駆動手段7に接続されることで独立して回転可能な1輪の駆動輪8bと、から構成され、少なくとも1台の走行台車6,6’の駆動輪8bは、他の走行台車6’,6の駆動輪8bと反対側の側部に設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、搬送経路に沿って配設された少なくとも一部に曲線路を有する走行レールと、搬送物支持部材を吊り下げた状態で前記走行レール上を走行可能な複数台の走行台車を有する台車ユニットと、を備え、物品を前記搬送物支持部材に積載して前記搬送経路に沿って搬送するに関する。
従来、天井梁側から取付ブラケットにより支持されたレールと、このレール上面を転動する複数の車輪及び車輪に連動した走行駆動装置(駆動手段)を有してレール上を走行自在な自走体(走行台車)と、この自走体に連結杆を介して吊り下げ状に設けられて自動車のドア等の物品を保持するハンガー(搬送物支持部材)と、を備える物品搬送装置があり、この物品搬送装置は、自走体がレール上を走行することで物品を搬送している。このような物品搬送装置では、ハンガーの上端部にガイドローラが設けられているとともに、レールの下方の所定箇所に、ガイドローラの支持案内を行うガイドレールが設けられており、ガイドレールによってガイドローラを支持案内することでハンガーの揺動を防止している(例えば、特許文献1参照)。
特平11−348777号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、特許文献1に記載の物品搬送装置にあっては、ガイドレールによってガイドローラを支持案内するのみでは、ハンガー(搬送物支持部材)の揺動を完全には防止することができずに僅かに揺動されるようになっており、この僅かな揺動であっても、自走体(走行台車)の片側の車輪がレールから浮き上がってしまい、自走体の走行が妨げられてしまうとう問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、搬送物支持部材の揺動によって走行台車の片側の車輪が浮き上がっても、走行台車の走行が妨げられない物品搬送装置における走行台車を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の物品搬送装置における走行台車は、
搬送経路に沿って配設された少なくとも一部に曲線路を有する走行レールと、搬送物支持部材を吊り下げた状態で前記走行レール上を走行可能な複数台の走行台車を有する台車ユニットと、を備え、物品を前記搬送物支持部材に積載して前記搬送経路に沿って搬送する物品搬送装置における走行台車において、
前記各走行台車は、前記走行台車を前記走行レール上で走行させる駆動手段を有するとともに、前記各走行台車は、前記走行レール上を走行するための複数の車輪を左右両側部に有し、該複数の車輪は、従動輪と、前記駆動手段に接続されることで独立して回転可能な1輪の駆動輪と、から構成され、少なくとも1台の走行台車の駆動輪は、他の走行台車の駆動輪と反対側の側部に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、搬送物支持部材が揺動されることで走行台車に発生する偏荷重によって、走行台車の左右側部の一方側が走行レールから浮き上がる場合であっても、少なくとも1台の走行台車の駆動輪が走行レールに当接され、この走行レールに当接している片方の側部の駆動輪の回転により走行台車は走行レール上を確実に走行することができ、かつ走行台車の左右両側部に駆動輪が配置されているため、走行台車が曲線路を走行することで曲線路の曲がる向きに拘わらず、少なくとも片方の側部に配置されている駆動輪が走行レールに対して押し付けられ、駆動輪の走行レールに対する摩擦力を確保することができる。また、走行台車が走行レールの曲線路上を走行する際には、従動輪は駆動輪の回転数と関係なく、その軌跡に応じた回転数で回転することができ、駆動輪と従動輪との間で内輪差等により発生する走行レールに対する摩擦力を低減させることができる。
本発明の物品搬送装置における走行台車は、
前記複数の走行台車の駆動輪は、左右に互い違いになるように配置されることを特徴としている。
この特徴によれば、走行台車の左右側部間で発生する駆動輪の走行レールに対する摩擦力の差を小さくし、走行レールの曲線路において、走行台車の左右側部のどちら側の側部が浮き上がっても、同程度の台車ユニットを移動させる駆動力で物品を搬送することができる。
本発明の物品搬送装置における走行台車は、
前記駆動輪は、前記従動輪よりも摩擦係数の高い材質で構成されているとともに、前記駆動輪は、その外周面の略全面で前記走行レールに接触されることを特徴としている。
この特徴によれば、駆動輪の走行レールに対する摩擦力を大きく確保することができるとともに、従動輪の走行レールに対する摩擦力を駆動輪の走行レールに対する摩擦力よりも小さくすることができ、走行台車は、走行レールの曲線路を走行する際に、台車ユニットを移動させる駆動力を維持することができる。
本発明の物品搬送装置における走行台車は、
前記駆動輪は、少なくとも外周面が摩擦係数の高い材質により構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、摩擦係数の高い材質で駆動輪の外周面を構成して、駆動輪と走行レールとの間で発生する摩擦力を高くすることができる。
本発明の物品搬送装置における走行台車は、
前記従動輪と前記走行レールとの接触面積は、前記駆動輪と前記走行レールとの接触面積よりも小さくなるように形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、走行台車が走行レールの曲線路を走行中に内輪差が発生しても、従動輪が走行レール上を滑り移動し易くなり、従動輪が走行レールから摩擦力を受け難くすることができる。
実施例1における物品搬送装置における走行台車を示す平面図である。 台車ユニットを示す側面図である。 台車ユニットを示す背面図である。 前部走行台車と後部走行台車とを示す平面図である。 図4における前部走行台車と後部走行台車とのA−A断面図である。 (a)は、前部走行台車の駆動輪を示す一部拡大背面図であり、(b)は、前部走行台車の従動輪を示す一部拡大背面図である。 走行レールの曲線路上を走行する台車ユニットを示す平面図である。 (a)は、キャリア揺動時の前部走行台車の背面図であり、(b)は、キャリア揺動時の後部走行台車の背面図である。 実施例2における物品搬送装置における走行台車を示す概念図である。 実施例3における物品搬送装置における走行台車を示す概念図である。 実施例4における物品搬送装置における走行台車を示す概念図である。 実施例5における物品搬送装置における走行台車を示す概念図である。
本発明に係る物品搬送装置における走行台車を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る物品搬送装置における走行台車につき、図1から図8を参照して説明する。以下、図2、図4、図5の紙面左側を台車ユニットの正面側(前方側)とし、図4の紙面下側を台車ユニットの左方側とし、図6の紙面左側を台車ユニットの左方側とし、図8の紙面左側を台車ユニットの左方側として説明する。
図1の符号1は、例えば、自動車等を製造する工場内で、自動車の部品が収納された本発明における物品としてのコンテナ2(図2参照)を搬送するための本発明の適用された物品搬送装置である。
図1及び図2に示すように、物品搬送装置1は、2本の走行レール3と、これら走行レール3を平面視で時計回りに走行可能な複数の台車ユニット4と、から主に構成されており、製造された自動車の部品が収納されているコンテナ2を図示しない次の工程ラインに向けて搬送経路に沿って搬送するようになっている。尚、特に図示しないが、各台車ユニット4は、制御装置と無線LAN等の無線通信の送受信器とを備えており、オペレータからの指令を送受信器で受信することによって走行と停止の制御がなされる。
図3に示すように、2本の走行レール3は、上面3aが水平面状に形成された、アルミやスチール等の金属材によって構成された管材であり、工場内のコンテナ2の搬送経路に沿って工場内の天井から吊り下げされた状態で設けられている。また、図1に示すように、これら2本の走行レール3の一例としては、複数の直線路3bと右曲がりに形成された曲線路3cとを組み合わせて無端状に形成されている。
図2〜図4に示すように、台車ユニット4は、前後2台の前部走行台車6及び後部走行台車6’と、これら前部走行台車6及び後部走行台車6’から吊り下げられた状態でコンテナ2を保持する本発明における搬送物支持部材としてのキャリア5と、によって構成されている。
これら前部走行台車6及び後部走行台車6’は、正面視で略U字状を成すとともに、平面視でH字状を成すように形成された本体部6aと、前部走行台車6及び後部走行台車6’を走行させるための本発明における駆動手段としてのモータ7と、このモータ7の駆動によって走行レール3の上面3aに当接して回転する複数(本実施例では3輪)の車輪8と、から主に構成されている。
このモータ7は、後述するバッテリ15に接続されることで電力の供給を受けており、走行レール3における所定箇所には、台車ユニット4が一旦停止し、バッテリ15に充電を行うための充電ステーションCが設けられている(図1参照)。尚、充電ステーションCで一旦停止した台車ユニット4は、バッテリ15に対する充電が終了するとモータ7を駆動させて、再び走行レール3に沿って走行するようになっている。
図4及び図5に示すように、前部走行台車6の本体部6aは、樹脂材や金属材等で構成され、本体部6aの内部にモータ7が収納されている。このモータ7はシャフト7aが走行台車6の背面側を向くように本体部6a内に配置されている。また、シャフト7aの先端にはベベルギア9aが取り付けられている。
更に、前部走行台車6の本体部6aには、前部の右側端部及び後部の左右側端部とに、各車輪8がシャフト8aによって回転可能に枢支されている。これら車輪8のうち、本体部6aの後部の左側端部に枢支されている車輪8のシャフト8aの先端部は、本体部6a内に突出して配置されている。
尚、このシャフト8aの先端部には、ベベルギア9aと係合するベベルギア9bが取り付けられている。つまり、前部走行台車6の後部の左側端部に枢支されている車輪8は、モータ7が駆動することで他の車輪8とは独立して回転する本発明における駆動輪8bを構成している。更に尚、その他の車輪8は従動輪8cを構成している。
尚、後部走行台車6’におけるモータ7は、シャフト7aが走行台車6の正面側を向くように本体部6a内に配置されている。そして、後部走行台車6’の本体部6aには、前部の左右側端部及び後部の左側端部とに各車輪8がシャフト8aによって回転可能に枢支されている。これら車輪8のうち、本体部6aの前部の右側端部に枢支されている車輪8が駆動輪8bを、その他の車輪8が従動輪8cを構成している。つまり、本実施例における前部走行台車6と後部走行台車6’との駆動輪8bは、互い違いとなるように各本体部6aの異なる側端部に枢支されている。
図6(a)に示すように、駆動輪8bは、モータ7の駆動によって回転することで外周面8dの略全面で走行レール3の上面3aに接触し、正面視で略長方形状に形成されている。また、駆動輪8bは後述する従動輪8cよりも高摩擦係数を有するウレタンによって構成されている。このため、モータ7が駆動することで駆動輪8bの外周面8dと走行レール3の上面3aとの間に強い摩擦力が発生し、モータ7のトルクを駆動輪8bを介して効率よく台車ユニット4を駆動走行させる駆動力に変換することができる。尚、本実施例では前述したように駆動輪8bをウレタンによって構成するが、少なくとも駆動輪8bの外周面8dがウレタンにより構成されていれば、駆動輪8bの他の部分(内部等)はウレタンと異なる材質であってもよい。
図6(b)に示すように、一方、従動輪8cの外周面8eは、正面視で左右端部から左右方向の略中央部に向けて拡径方向に膨出する膨出部8fに形成されており、走行レール3の上面3aとは、この膨出部8fの略中央部で接触するようになっている。このため、従動輪8cと走行レール3の上面3aとの接触面積は、駆動輪8bと走行レール3の上面3aとの接触面積よりも小さい。
更に、従動輪8cはウレタンよりも低い摩擦係数を有するナイロンによって構成されているため、従動輪8cの走行レール3の上面3aに対する摩擦力は駆動輪8bよりも小さくなっている。
また、図2〜図5に示すように、前部走行台車6及び後部走行台車6’の本体部6aの下端部には、前部と後部とでガイドローラ10が左右方向に2輪並設されている。これらガイドローラ10は、水平方向に回転可能に枢支されており、前部走行台車6と後部走行台車6’とが走行レール3上に載置されることで、両走行レール3間の間隙11内に配置されるようになっている。このため、各ガイドローラ10は、走行台車6の走行中に両走行レール3の側端部に当接し、前部走行台車6及び後部走行台車6’が走行レール3上から離脱しないようガイドしている。
また、図2〜図5に示すように、前部走行台車6及び後部走行台車6’の本体部6a下端部の水平方向の略中央には、下方を向く吊下棒12が取り付けられている。これら吊下棒12の下端部には、正面視下向きU字状に形成された中間部材13が更に取り付けられている(図3参照)。尚、特に図示しないが、吊下棒12は、中間部材13に対して水平方向に相対回転可能に取り付けられている。
そして、前後の中間部材13間には、前後方向を向く連結杆材14が取り付けられている。この連結杆材14と各中間部材13、及び吊下棒12を介して前後の前部走行台車6及び後部走行台車6’が互いに連結されている。更に、これら中間部材13の下端部には、キャリア5の上端部が取り付けられている。
具体的には、キャリア5は、前後方向を向く上部杆材5aと、この上部杆材5aの先端部と後端部とから下方に向けて延設されている縦杆材5bと、これら縦杆材5b間の上部と下端部とに取り付けられたコンテナ2を載置するための載置板5c,5dと、から構成されており、上部杆材5aが両中間部材13に取り付けられることで前後の走行台車6から吊り下げられている。尚、本実施例では、縦杆材5b間の下端部に取り付けられた載置板5d上にのみコンテナ2が載置されているが、コンテナ2の大きさによっては載置板5c上にコンテナ2を載置してもよい。
縦杆材5b間の下端部に取り付けられた載置板5dの下端部には、前部走行台車6及び後部走行台車6’のモータ7を駆動させるためのバッテリ15が取り付けられており、各モータ7とバッテリ15とは図示しない配線で接続されている。更に尚、連結杆材14の側端部には、バッテリ15と図示しない配線で接続されている接続ソケット16が取り付けられている。この接続ソケット16は、前述した充電ステーションCで図示しない充電装置に接続される端子であり、バッテリ15はこの接続ソケット16と充電装置とが接続されることで、バッテリ15の充電が行われるようになっている。
次に、前部走行台車6と後部走行台車6’との走行レール3の直線路3bと曲線路3cとの走行時の動作について説明する。先ず、図4に示すように、走行台車6が直線路3bを走行時には、前部走行台車6及び後部走行台車6’がモータ7の駆動により駆動輪8bを回転させることによって、台車ユニット4が駆動力を得て走行レール3に沿って走行する。
尚、このとき、前部走行台車6及び後部走行台車6’は、互いに本体部のことなる側端部に枢支された駆動輪8bの回転によって走行するため、走行レール3上を搬送経路と略同一の直線状の軌跡で走行することができる。
次いで、図7示すように、前部走行台車6及び後部走行台車6’の曲線路3cの走行時には、前部走行台車6のガイドローラ10が左側の走行レール3の側端部に当接することで、前部走行台車6及び後部走行台車6’は、各駆動輪8bと各従動輪8cとを曲線路3cに対して滑り移動させながら走行する。このとき、駆動輪8bと各従動輪8cとの間には内輪差が発生し、これら駆動輪8bと従動輪8cとはそれぞれ異なる軌跡を描く。
しかしながら、各従動輪8cは前部走行台車6及び後部走行台車6’の本体部6aに回転可能に枢支されているだけなので、それぞれが曲線路3c上を滑り移動しながら異なる回転数で回転し、内輪差が吸収される。また、従動輪8cは駆動輪8bを構成するウレタンよりも摩擦係数の小さいナイロンで構成されているとともに、膨出部8fの左右方向略中央部でのみ走行レール3と接触しているので、曲線路3cを滑り移動する際に曲線路3c上を滑らかに摺動する。このため、モータ7は駆動輪8bから内輪差が発生することで生じる抵抗を受けることがないので、余分に電力を消費することを避けることができる。
更に、前部走行台車6及び後部走行台車6’が曲線路3c上を走行する際には、キャリア5に、曲線路3cの外側(本実施例では走行台車6の進行方向に対して左側)に向けて遠心力が作用する。この遠心力によってキャリア5が左方向に揺動する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、このキャリア5の左方向への揺動に伴い、前部走行台車6及び後部走行台車6’に荷重のバランスが崩れる偏荷重が生じる。そして、前部走行台車6の左側の駆動輪8bが曲線路3cから浮き上がるとともに、後部走行台車6’の左側の2輪の従動輪8cが曲線路3cから浮き上がる。
このとき、前部走行台車6及び後部走行台車6’の左側が曲線路3cから浮き上がっているため、後部走行台車6’の右側の駆動輪8bは、曲線路3cに対して押し付けられた状態で回転駆動される。このため、曲線路3cに対する後部走行台車6’の駆動輪8bと走行レール3との間の摩擦力が大きくなり、直線路3bを走行時よりも更に効率よく駆動輪8bの回転を、走行台車6を駆動走行させる駆動力に変換できるようになっている。
尚、本実施例では、曲線路3cが右曲がりに構成されているため、何れの曲線路3cでもキャリア5の左方向への揺動に伴い、台車ユニット4は、後部走行台車6’の駆動輪8bの回転によって曲線路3c上を走行するようになっているが、曲線路3cが左曲がりの曲線路を含んでいる場合には、前部走行台車6及び後部走行台車6’が左曲がりの曲線路を走行する際には、キャリア5に曲線路の右側を向く遠心力が作用する。
そして、特に図示しないが、キャリア5が右方向へ揺動されることによって、前部走行台車6の右側の2輪の従動輪8cと、後部走行台車6’の右側の駆動輪8bとが、曲線路から浮き上がり、前部走行台車6の駆動輪8bは、曲線路に対して押し付けられた状態で回転駆動される。
また、直線路3bに僅かに凹凸が形成されている場合等には、前部自走台車6と後部自走台車6’とが凹凸上を走行する際に、キャリア5の揺動が助長されて前部自走台車6と後部自走台車6’との車輪8が走行レール3からの浮き上がってしまう虞がある。しかしながら、本発明の物品搬送装置1では、少なくとも1台の走行台車6の駆動輪8bは、他の走行台車6’の駆動輪8bと反対側の側端部に設けられているので、駆動輪8bのいずれか一方が必ず直線路3bと接触し、台車ユニット4が直線路3b上を走行することができる。
以上、本実施例における物品搬送装置1における前部走行台車6及び後部走行台車6’は、前部走行台車6及び後部走行台車6’は、前部走行台車6及び後部走行台車6’を走行レール3上で走行させるモータ7を有するとともに、前部走行台車6及び後部走行台車6’は、走行レール3上を走行するための複数の車輪8を左右両側部に有し、複数の車輪8は、従動輪8cと、モータ7に接続されることで独立して回転可能な1輪の駆動輪8bと、から構成され、少なくとも1台の前部走行台車6及び後部走行台車6’の駆動輪8bは、他の後部走行台車6’及び前部走行台車6の駆動輪8bと反対側の側部に設けられているので、キャリア5が揺動されることで前部走行台車6及びに発生する偏荷重によって、前部走行台車6及び後部走行台車6’の左右側部の一方側が走行レール3から浮き上がる場合であっても、少なくとも1台の前部走行台車6及び後部走行台車6’の駆動輪8bが走行レール3に当接され、この走行レール3に当接している片方の側部の駆動輪8bの回転により前部走行台車6及び後部走行台車6’は走行レール3上を確実に走行することができ、かつ前部走行台車6及び後部走行台車6’の左右両側部に駆動輪8bが配置されているため、前部走行台車6及び後部走行台車6’が曲線路3cを走行することで曲線路3cの曲がる向きに拘わらず、少なくとも片方の側部に配置されている駆動輪8bが走行レール3に対して押し付けられ、駆動輪8bの走行レール3に対する摩擦力を確保することができる。また、前部走行台車6及び後部走行台車6’が走行レール3の曲線路3c上を走行する際には、従動輪8cは駆動輪8bの回転数と関係なく、その軌跡に応じた回転数で回転することができ、駆動輪8bと従動輪8cとの間で内輪差等により発生する走行レール3に対する摩擦力を低減させることができる。
また、複数の前部走行台車6及び後部走行台車6’の駆動輪8bは、左右に互い違いになるように配置されるので、前部走行台車6及び後部走行台車6’の左右側部間で発生する駆動輪8bの走行レール3に対する摩擦力の差を小さくし、走行レール3の曲線路3cにおいて、前部走行台車6及び後部走行台車6’の左右側部のどちら側の側部が浮き上がっても、同程度の台車ユニット4を移動させる駆動力で物品を搬送することができる。
また、駆動輪8bは、従動輪8cよりも摩擦係数の高い材質で構成されているとともに、駆動輪8bは、その外周面8dの略全面で走行レール3に接触されるので、駆動輪8bの走行レール3に対する摩擦力を大きく確保することができるとともに、従動輪8cの走行レール3に対する摩擦力を駆動輪8bの走行レール3に対する摩擦力よりも小さくすることができ、走行台車6は、走行レール3の曲線路3cを走行する際に、台車ユニット4を
移動させる駆動力を維持することができる。
また、駆動輪8bは、少なくとも外周面8dが摩擦係数の高い材質により構成されているので、摩擦係数の高い材質で駆動輪8bの外周面を構成して、駆動輪8bと走行レール3との間で発生する摩擦力を高くすることができる。
また、従動輪8cと走行レール3との接触面積は、駆動輪8bと走行レール3との接触面積よりも小さくなるように形成されているので、走行台車6が走行レール3の曲線路3cを走行中に内輪差が発生しても、従動輪8cが走行レール3上を滑り移動し易くなり、従動輪8cが走行レール3から摩擦力を受け難くすることができる。
次に、実施例2に係る物品搬送装置における走行台車につき、図9を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。以下、図9の紙面左側を台車ユニットの正面側(前方側)として説明する。
実施例2における前部走行台車6及び後部走行台車6’の従動輪8cは、実施例1と同様に、前部走行台車6の本体部6aの右側端部に2輪が枢支されているとともに、後部走行台車6’の本体部6aの左側端部に2輪が枢支されている。
図9に示すように、実施例2における前部走行台車6及び後部走行台車6’の駆動輪8bは、本体部6aの前後方向略中央部に枢支されている。具体的には、前部走行台車6の駆動輪8bを本体部6aの左側端部で枢支しているシャフト8aの前後位置は、本体部6aの右側端部で2輪の従動輪8cを枢支している両シャフト8aの間に配置されている。
同様に、後部走行台車6’の駆動輪8bを本体部6aの右側端部で枢支しているシャフト8aの前後位置は、本体部6aの左側端部で2輪の従動輪8cを枢支している両シャフト8aの間に配置されている。
以上、実施例2における前部走行台車6及び後部走行台車6’では、本体部6aの一方の側部に配置された2輪の従動輪8cと、本体部6aの他方の側部に配置されて2輪の従動輪8cの間に位置する1輪の駆動輪8bと、の3点でバランスよく本体部6aを支持できるようになり、前部走行台車6及び後部走行台車6’の安定した走行を実現できる。
次に、実施例3に係る物品搬送装置における走行台車につき、図10を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。以下、図10の紙面左側を台車ユニットの正面側(前方側)として説明する。
図10に示すように、実施例3における前部走行台車6及び後部走行台車6’は、駆動輪8bと従動輪8cとを1輪ずつ有している。これら駆動輪8bと従動輪8cとは、本体部6aの前後方向略中央部に枢支されている。具体的には、前部走行台車6の駆動輪8bを本体部6aの左側端部で枢支しているシャフト8aと、従動輪8cを本体部6aの右側端部で枢支しているシャフト8aは、同一軸線上に配置されている。
同様に、後部走行台車6’の駆動輪8bを本体部6aの右側端部で枢支しているシャフト8aと、従動輪8cを本体部6aの左側端部で枢支しているシャフト8aは、同一軸線上に配置されている。
以上、実施例3における前部走行台車6及び後部走行台車6’では、本体部6aの左右に配置される駆動輪8bと従動輪8cに均等に本体部6aの荷重がかかるようになり、前部走行台車6及び後部走行台車6’の安定した走行を実現できる。
次に、実施例4に係る物品搬送装置における走行台車につき、図11を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。以下、図11の紙面左側を台車ユニットの正面側(前方側)として説明する。
図11に示すように、実施例4における前部走行台車6及び後部走行台車6’は、それぞれ1輪の駆動輪8bと3輪の従動輪8cとを有している。具体的には、前部走行台車6の本体部6aの前部の左右側端部と後部の右側端部とに、従動輪8cがシャフト8aによって枢支されており、本体部6aの後部の左側端部に、駆動輪8bがシャフト8aによって枢支されている。
同様に、後部走行台車6の本体部6aの前部の左右側端部と後部の左側端部とに、従動輪8cがシャフト8aによって枢支されており、本体部6aの後部の右側端部に、駆動輪8bがシャフト8aによって枢支されている。
以上、実施例4における前部走行台車6及び後部走行台車6’では、本体部6aの左右でそれぞれ同数になるように配置された4輪の従動輪8c及び駆動輪8bの4点でバランスよく本体部6aを支持できるようになり、前部走行台車6及び後部走行台車6’の安定した走行を実現できる。
次に、実施例5に係る物品搬送装置における走行台車につき、図12を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。以下、図12の紙面左側を台車ユニットの正面側(前方側)として説明する。
図12に示すように、実施例5における複数台の走行台車6’’の駆動輪8bは、互い違いとなるように本体部6aの前後方向略中央部に枢支されている。具体的には、台車ユニット4’の正面側から数えて奇数台目の走行台車6’’の従動輪8cは、本体部6aの右側端部に2輪が枢支されており、駆動輪8bを本体部6aの左側端部で枢支しているシャフト8aの前後位置は、本体部6aの右側端部で2輪の従動輪8cを枢支している両シャフト8aの間に配置されている。
同様に、台車ユニット4’の正面側から数えて偶数台目の走行台車6’’の従動輪8は、本体部6aの左側端部に2輪が枢支されており、駆動輪8bを本体部6aの右側端部で枢支しているシャフト8aの前後位置は、本体部6aの左側端部で2輪の従動輪8cを枢支している両シャフト8aの間に配置されている。
以上、実施例5における複数台の走行台車6’’では、各走行台車6’’の駆動輪8bを配置することで、台車ユニット4’の右側端部の各駆動輪8bから発生する駆動力の総和と左部の各駆動輪8bから発生する駆動力の総和との偏差を小さくし、各走行台車6’’の左右側端部のいずれが走行レール3から浮き上がっても同程度の駆動力で走行レール3上を走行することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、台車ユニット4を構成するそれぞれの走行台車6が駆動輪8bを回転させるモータ7を有していたが、前部走行台車6のみがモータ7を有し、このモータ7の駆動力を前部走行台車6と後部走行台車6’との間に渡設されたシャフト等を介して後部走行台車6’の駆動輪8bにモータ7の駆動力を伝達させるようにしてもよい。
また、前記実施例では、2本の走行レール3の一例として、複数の直線路3bと右曲がりの曲線路3cとを組み合わせて無端状に構成した走行レール3を例示しているが、本発明はこれに限ることなく、複数の直線路3bと右曲がりの曲線路3cと左曲がりの曲線路を含んだ平面視でS字状をなす走行レール3であってもよい。
また、前記実施例では、駆動輪8b及び従動輪8cに用いる材質として、摩擦係数の高い材質をウレタンとし、摩擦係数の低い材質をナイロンとしているが、駆動輪8b及び従動輪8cに用いる材質は、駆動輪8bに用いる材質が従動輪8cよりも相対的に高い摩擦係数の材質となればよく、これらのウレタンやナイロンに限ることなく、その他の合成樹脂材や金属材等であってもよい。
1 物品搬送装置
2 コンテナ(物品)
3 走行レール
3b 直線路
3c 曲線路
4,4’ 台車ユニット
5 キャリア(搬送物支持部材)
6 前部走行台車
6’ 後部走行台車
6’’ 走行台車
6a 本体部
7 モータ(駆動手段)
8 車輪
8b 駆動輪
8c 従動輪
8d,8e 外周面
8f 膨出部
15 バッテリ
16 接続ソケット
C 充電ステーション

Claims (5)

  1. 搬送経路に沿って配設された少なくとも一部に曲線路を有する走行レールと、搬送物支持部材を吊り下げた状態で前記走行レール上を走行可能な複数台の走行台車を有する台車ユニットと、を備え、物品を前記搬送物支持部材に積載して前記搬送経路に沿って搬送する物品搬送装置における走行台車において、
    前記各走行台車は、前記走行台車を前記走行レール上で走行させる駆動手段を有するとともに、前記各走行台車は、前記走行レール上を走行するための複数の車輪を左右両側部に有し、該複数の車輪は、従動輪と、前記駆動手段に接続されることで独立して回転可能な1輪の駆動輪と、から構成され、少なくとも1台の走行台車の駆動輪は、他の走行台車の駆動輪と反対側の側部に設けられていることを特徴とする物品搬送装置における走行台車。
  2. 前記複数の走行台車の駆動輪は、左右に互い違いになるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の物品搬送装置における走行台車。
  3. 前記駆動輪は、前記従動輪よりも摩擦係数の高い材質で構成されているとともに、前記駆動輪は、その外周面の略全面で前記走行レールに接触されることを特徴とする請求項1または2に記載の物品搬送装置における走行台車。
  4. 前記駆動輪は、少なくとも外周面が摩擦係数の高い材質により構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の物品搬送装置における走行台車。
  5. 前記従動輪と前記走行レールとの接触面積は、前記駆動輪と前記走行レールとの接触面積よりも小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の物品搬送装置における走行台車。
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