JPS5939103Y2 - 荷搬送設備 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、レール装置と、このレール装置に案内される
自走台車とを有する荷搬送設備に関するものである。

自走台車は、レール装置に敷設した給電レールに摺接す
る集電子を有し、その給電により走行を行なう。

ところで、かかる構造によると集電の際にゴミ （粉塵
）が発生し易く、これが舞い上がることになる。

したがって自走台車の搬送物収納部に例えばゴミを極端
にきらう半導体を収納して搬送を行なう場合などには問
題となる。

本考案は上記問題点を解決し得る荷搬送設備を提案する
もので、以下その一実施例を第１図、第２図に基づいて
説明する。

１は自走台車で、駆動装置部２と、この駆動装置部２上
に連結部３を介して連設した搬送物収納部４とから構戊
される。

前記駆動装置部２は、機枠５に車軸６を介しで遊転可能
に取付けた左右一対の第１車輪７と、これよりも走行経
路（一定経路）８方向の何れかに離れた位置において前
記機枠５に車軸９を介して遊転可能に取付けた左右一対
の第２車輪１０と、両車軸６，９に取付けた横移動規制
用車輪１１と、前記第１車輪７の近くにお・いて前記機
枠５に駆動軸１２を介して取付けた推進用回転輪（摩擦
回転輪）１３と、この推進用回転輪１３を駆動すべく前
記機枠５に取付けたモーター１４、および該モータ１４
と駆動軸１２とを運動連結する減速装置１５と、前記駆
動軸１２に取付けたピニオンギヤ１６と、機枠５の側面
に取付けた行先設定用のコードマグネット１７と、集電
子１８とからなる。

前記連結部３は機枠５上に取付けられ、機枠５のすぐ上
に位置する小幅部１９と、これから左右上方に位置する
三叉部２０とから構戊される。

前記搬送物収納部４は箱状であって、前記二叉部２０に
横ピン２１を介して取付けてあり、横軸芯の周りに揺動
可能となる。

上記構造によると、駆動装置部２が傾斜したときでも搬
送物収納部４は常に一定姿勢となるが、これは駆動装置
部２と搬送物収納部４とを剛体化してもよい。

２４は前記駆動装置部２を案内するレール装置で、第１
車輪７に上側から接当する第１走行案内面２５と、第２
車輪１０および推進用回転輪１３に下側から接当する第
２走行案内面２６と、横移動規制用車輪１１に外側から
接当する第３走行案内面２７とを有し、前記第２走行案
内面２６には、前記集電子１８が摺接する給電レール２
８と、垂直経路や傾斜経路において前記ピニオンギヤ１
６が咬合するラック２９とが設けられる。

前記駆動装置部２とレール装置２４とは箱状のダクトカ
バー３０内に配設しである。

そこでダクトカバー３０の一例に、該ダクトカバー３０
の全長に沿って側部ダクト３１を設けている。

さらにダクトカバー３０の一側壁には適当間隔置きに貫
通孔３２を設け、このダクトカバー３０内の走行空間３
３と側部ダクト３１内の通気路３４とを連通している。

天井３５の上には、前記ダクトカバー３０に沿って吸引
ダクト３６が配設され、この吸引ダクト３６から適当間
隔（例えば２ｍ）置きに垂設した吸引管３７が前記通気
路３４に開口している。

前記ダクトカバー３０の天板には走行経路８の全長に亘
るスリット３８が形成され、ここに前記連結部３の小幅
部１９が位置するように構成しである。

自走台車１の走行は、モータ１４の回転力を減速装置１
５、駆動軸１２を介して推進用回転輪１３に伝達し、こ
の推進用回転輪１３を第２走行案内面２６上で圧接転動
させることにより可能となり、さらに第２走行案内面２
６に対する第２車輪１０の転勤と、第１走行案内面２５
に対する第１車輪７の転勤、ならびに横移動規制用車輪
１１の第３走行案内面２７に対する転勤とにより、水平
、傾斜、・および垂直などの走行経路８上・を振れやガ
タ付きなどない状態で安定して行なわれる。

このような走行中において前記走行空間３３内は、吸引
ダクト３６、吸引管３７、通気路３４、貫通孔３２を介
して吸引されており、したがって集電などにより発生し
た粉塵などは該走行空間３３内から除去される。

その際に走行空間３３にはスリット３８を通してクリー
ンエアーが補充される。

第３図は側部ダクト３１を両側と底部とに亘って配設し
、さらにダクトカバー３０の底壁に貫通孔３２を設けた
別の実施例を示す。

第４図は側部ダクト３１をダクＩ・カバー３０の底部に
のみ沿って配設し、さらにこの側部ダクト３１の側方に
吸引ダクト３６を配設した別の実施例を示す。

第５図は環状の側部ダクト３１を採用した別の実施例を
示す。

この場合に搬送物収納部４も空間３９内に位置し、前記
側部ダクト３１を貫通する連通管４０によって空間３９
内にクリーンエアーが補充される。

以上述べた本考案によると、自走台車の駆動装置部と、
これが案内されるレール装置とをダクトカバー内に配設
し、そしてダクトカバー内を、側部ダクトを介して吸引
ダクトに連通したから、例えば集電などにより発生する
粉塵などをすみやかに除去することができ、例えば半導
体のようなゴミを極端にきらうものの搬送用として有効
に利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案の一実施例を示し、第１図は一
部切欠側面図、第２図は縦断正面図、第３図〜第５図は
夫々・別の実施例を示す縦断正面図である。 １・・・・・・自走台車、２・・・・・・駆動装置部、
４・・・・・・搬送物収納部、８・・・・・・走行経路
、１８・・・・・・集電子、２４・・・・・ルール装置
、２８・・・・・・給電レール、３０・・・・・・ダク
トカバー、３１・・・・・・側部ダクト、３２・・・・
・・貫通孔、３３・・・・・・走行空間、３４・・・・
・・通気路、３６・・・・・・吸引ダクト、３７・・・
・・・吸引管、３８・・・・・・スリット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 駆動装置部と、この駆動装置部に連設した搬送物収納部
   とにより自走台車を構威し、前記駆動装置部と、この駆
   動装置部を案内するレール装置とをダクトカバー内に配
   設し、このダクトカバーに連通ずる側部ダクトを該ダク
   トカバーに沿って設け、前記側部ダクトに連通する吸引
   ダクトを設けたことを特徴とする荷搬送設備。