JPS63125467A - 台車式搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、走行用駆動モーターを搭載した自走台車（電
車）を利用する搬送装置、特に前記台車を案内する左右
一対のガイドレール間にカバー支持部材を立設し、この
カバー支持部材に前記左右一対のガイドレールの上方を
覆う断面略門形のカバーを支持させた台車式搬送装置に
関するものである。

（従来の技術及びその問題点） 前記のように断面略門形のカバーによって自走台車の走
行経路上を覆うように構成された台車式搬送装置では、
左右一対のガイドレールや台車に搭載の走行駆動用モー
ターへの給電線等を前記カバーによって保護することが
出来るが、当該カバーを支持する支持部材が左右一対の
ガイドレール間に立設されているため、従来の一般的な
台車のように左右横方向に横断する回転軸（車軸）等の
連動手段を介して左右一対の車輪を駆動用モーターに連
動連結することが出来ない。このような制約を受ける台
車式搬送装置では、通常台車の四隅に配置される４輪の
内の１輪のみを駆動することは駆動車輪に作用する荷重
が不足する関係から安定的な走行駆動が期待出来ないの
で、荷重の影響を受けないランクピニオン方式、即ちガ
イドレールにそって架設されたラックギヤに咬合する１
個のピニオンギヤを台車側に軸支し、このピニオンギヤ
をモーター駆動することにより台車を走行させる走行駆
動方式が採用されていた。

しかしながら上記のラックピニオン駆動方式では、車輪
駆動方式と比較して設備コストが高くつくばかりでなく
、台車側のピニオンギヤが走行経路側のラックギヤに噛
み合い始める箇所（ガイドレールの温度変化に伴う伸縮
を吸収する箇所に於けるラックギヤ離間部や台車乗り移
り箇所等）に於いて、両ギヤの噛み合いを円滑に行わせ
るために種々の対策を講じる必要がある等の問題点があ
った。

そこで上記のようなラックピニオン駆動方式ではなく基
本的な車輪駆動方式が見立されるに至ったが、前記のよ
うに走行経路をカバーで覆う特殊な形式の台車式搬送装
置には先に説明したように従来の車輪駆動方式をそのま
ま適用することが出来ない。又、台車走行経路中には台
車の走行方向を水平面上で変える必要も生じるが、この
台車走行方向の水平転向手段としてターンテーブルやト
ラバーサ−を利用したのでは設備コストが非常に高くつ
き、従ってガイドレールを水平面上でカーブさせる一般
的な転向方法を採用しても台車を支障なく走行させ得る
搬送装置であることも望まれる。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記のような問題点を解決し得る車輪駆動方式
の台車式搬送装置を提案するものであって、その特徴は
、前記のように台車を案内する左右一対のガイドレール
間にカバー支持部材を立設し、このカバー支持部材に前
記左右一対のガイドレールの上方を覆う断面略門形のカ
バーを支持させた台車式搬送装置に於いて、前記台車に
、一方のガイドレール上を転動する前後一対の遊転車輪
と、この前後一対の遊転車輪間の略中央側方位置で他方
のガイドレール上を転動する駆動車輪、及び当該駆動車
輪に連動連結された駆動用モーターを配設し、前記前後
一対の遊転車輪は、ガイドレールと係合する追従用ロー
ラーを備え垂直軸周りで揺動可能な前後一対の可動部材
に各別に軸支し、前記駆動車輪は、ガイドレールと係合
する追従用ローラーを備え左右横断方向に移動可能な可
動部材に軸支した点にある。

（実施例） 以下に本発明の一実施例を添付の例示図に基づいて説明
する。第１図乃至第３図に於いて、１゜２は左右一対の
ガイドレールであって、縦断面門形のカバー３の左右両
側壁部材４．５の下端から内方に突設されている。前記
カバー３の左右両側壁部材４．５は長さ方向適当間隔置
きに連結部材６により互いに連結され、この連結部材６
上に於いて両側壁部材４，５間にカバー天井板７が張設
されている。このように構成された縦断面門形のカバー
３は、両ガイドレール１．２間に於いて床面８上に固定
立設された支持部材９に前記連結部材６を介して支持さ
れている。

１０は自走台車であって、前記左右一対のガイドレール
１．２の内、一方のガイドレール１上を転動する前後一
対の遊転車輪１１．１２と、この前後一対の遊転車輪１
１．１２間の略中央側方位置で他方のガイドレール２上
を転動する一つの駆動車輪１３、及び当該駆動車輪１３
に連動連結された減速機付きモーター１４を備えている
。

前記遊転車輪１１．１２は、台車本体１５の一側辺から
連設された側枠１６に垂直軸１７の周りで揺動可能に枢
着され且つカバー側壁部材４の下側（ガイドレール１の
下側）を通ってカバー３内に立ち上がるＵの字形可動部
材１８．１９の内端立ち上がり部に軸支されており、当
該可動部材１８．１９には、更にガイドレール１を左右
両側から挟む追従用垂直軸ローラー２０ａ、２０ｂ及び
２１ａ、２１ｂと、ガイドレール１の下側面に当接する
浮き上がり防止用水平軸ローラー２２．２３とが軸支さ
れている。

前記駆動車輪１３は、台車本体１５の他側辺からカバー
側壁部材５にそって垂下すると共に当該カバー側壁部材
５の下側（ガイドレール２の下側）を通ってカバー３内
に入り込む側枠２４の内端部上にスライドガイドロッド
２５を介して左右横方向に機動可能に支持された前記減
速機付きモーター１４の出力軸１４ａに取り付けられて
おり、当該減速機付きモーター１４から連設された軸受
部材２６には、ガイドレール２を左右両側から挟む追従
用垂直軸ローラー２７ａ、２７ｂと、ガイドレール２の
下側面に当接する浮き上がり防止用水平軸ローラー２８
とが軸支されている。

上記のように構成された搬送装置では、ガイドレール１
，２にそって例えば支持部材９に架設された給電線から
自走台車１０に取り付けられた集電ユニットを介して供
給される電力により、若しくはこの自走台車１０に搭載
したバッテリーから供給される電力により前記減速機付
きモーター１４を稼動し、駆動車輪１３を回転駆動させ
ることによって自走台車１０をガイドレール１，２にそ
って走行させることが出来るのであるが、前記遊転車輪
１１．１２を軸支する可動部材１８．１９は、ガイドレ
ール１を挾む追従用垂直軸ローラー２０ａ〜２１ｂを有
することによって、ガイドレール１が水平にカーブする
箇所に於いても常に遊　　　　゛転車輪１１．１２がガ
イドレール１の長さ方向（接線方向）と平行になる姿勢
を保つように垂直軸１７の周りに揺動する。この結果、
第４図に示すように駆動車輪１３に転動する箇所でのガ
イドレール２の位置が自走台車１０に対して左右横方向
に変位することになるが、このガイドレール２を挟む追
従用垂直軸ローラー２７ａ、２７ｂを有する減速機付き
モーター１４は自走台車１０に対するガイドレール２の
左右横方向の変位に伴ってスライドガイドロッド２５に
そって左右横方向に横動するので、この減速機付きモー
ター１４に一体の駆動車輪１３は常にガイドレール２上
にあって当該ガイドレール２の長さ方向（接線方向）と
平行になる姿勢を保つことになる。

即ち、ガイドレール１，２が直線状に延びる直線経路部
とガイドレール１，２が水平にカーブする水平カーブ経
路部の何れを自走台車１０が走行する場合でも、遊転車
輪１１．１２及び駆動車輪１３がガイドレール１，２上
で左右横方向に横滑りしたりガイドレール１．２から外
れるようなことはなく、常にガイドレール１．２の長さ
方向（接線方向）と平行になる姿勢を保つことになる。

従って、これら車輪１１〜１３を介してガイドレール１
．２上に支持された自走台車１０は、駆動車輪１３０回
転に伴って前記直線経路部や水平カーブ経路部を円滑に
走行することが出来る。

尚、遊転車輪１１．１２の操向用中心軸、即ち可動部材
１８．１９の枢着垂直軸１７は遊転車輪１１．１２の中
心上方又は中心下方に配置するのが望ましい。又、可動
部材１８．１９のガイドレール１に対する追従揺動をよ
り円滑に行わせるためには、各可動部材１８．１９に左
右一対の追従用垂直軸ローラーを前後２組（従ってロー
ラー数は４つ）軸支し、更に好ましくは、この前後２組
のローラ一対の中間位置に遊転車輪１１．１２を軸支す
ると共に揺動中心垂直軸１７を配置するのが好ましい。

又、ガイドレール１，２の内端部に立ち上がり部又は立
ち下がり部を連設するときは、これら立ち上がり部又は
立ち下がり部を左右両側から挟むように前記追従用垂直
軸ローラー２０ａ〜２１ｂ及ヒ２７　ａ、　　２７　ｂ
を軸支することが出来、カバー３の外側（側壁部４．５
の外側）にローラーを突出させないで済む。

次に第５図乃至第７図に示す実施例について説明すると
、２９．３０は左右一対のガイドレールであって、長さ
方向適当間隔置きに配置されたレール支持部材３１によ
り互いに連結されると共に床面３２上に敷設され、上面
には横外方に張り出すレール板２９ａ、３０ａを備えて
いる。３３は縦断面門形のカバーであって、一方のガイ
ドレール２９に長さ方向適当間隔置きに固着立設された
支持部材３４により支持されている。

３５は自走台車であって、第１図乃至第３図に示した自
走台車１０に共通する部分には同一参照符号を付して説
明を省略する。この実施例に於ける自走台車３５では、
前記遊転車輪１１．１２を軸支する可動部材１８．１９
には、夫々遊転車輪１１．１２の前後２箇所でガイドレ
ール２９を左右から挟むように４つの追従用垂直軸ロー
ラー２０ａ〜２０ｄ及び２１ａ〜２１ｄが軸支され、当
該可動部材１８．１９の揺動中心垂直軸１７を平面視に
於いて遊転車輪１１，１２の真横に配置している。勿論
、この垂直軸１７は遊転車輪１１゜１２の中心上方又は
中心下方に配置しても良い。

又、減速機付きモーター１４は、側枠２４に対し左右横
方向に横動可能に平行２連リンク３６ａ、３６ｂにより
支持せしめている。

尚、浮き上がり防止用水平軸ローラー２２，２３．２８
は、前記ガイドレール２９，３０に於けるレール板２９
ａ、３０ａの張り出し部下側に当接する。

この第２実施例に示す搬送装置に於いても、自走台車３
５の遊転車輪１１．１２がガイドレール２９に追従して
垂直軸１７の周りで操向揺動することと、駆動車輪１３
がガイドレール３０に追従して左右横方向に横動するこ
ととによって、ガイドレール２９．３０が直線状に延び
る直線経路部とガイドレール２９．３０が水平にカーブ
する水平カーブ経路部の何れを自走台車３５が走行する
場合でも、遊転車輪１１．１２及び駆動車輪１３がガイ
ドレール２９．３０上で左右横方向に横滑りしたりガイ
ドレール２９．３０から外れるようなことはなく、常に
ガイドレール２９．３０の長さ方向（接線方向）と平行
になる姿勢を保つことになる。従って自走台車３５は第
１図〜第３図に示した自走台車１０と同様に、駆動車輪
１３の回転に伴って前記直線経路部や水平カーブ経路部
を円滑に走行することが出来る。

尚、上記何れの実施例に於いても駆動車輪１３としては
、前後に隣接し且つ互いに連動連結された２つの車輪を
使用することも出来る。

（発明の作用及び効果） 以上の各実施例で示したように本発明の台車式搬送装置
は、従来同様に台車走行経路（左右一対のガイドレール
）を覆う断面門形のカバーによって前記左右一対のガイ
ドレールや給電綿を併用する場合は当該給電綿等を保護
することが出来るものであるにも拘わらず、台車の走行
駆動方式は前後方向中央位置に配置された駆動車輪をモ
ーターで回転駆動して台車を走行させるものであるから
、従来のラックピニオン方式に於ける種々の問題点が解
決する。

しかも台車の左右−側方に配置された前後一対の遊転車
輪と、この両遊転車輪の中間側方に配置された駆動車輪
の３点で台車を支持するようにしたので、前記駆動車輪
は台車の左右方向片側の重量、即ち台車重量の略半分を
支持することになり、従って１つの車輪を回転駆動する
ものでありながら当該駆動車輪とガイドレールとの間に
十分な摩擦力を発生させ、両者間にスリップを生ぜしめ
ることなく台車を確実に走行させることが出来る。又、
前後一対の遊転車輪がガイドレールに追従して垂直軸の
周りで操向Ｉｚ動し得ることと、駆動車輪がガイドレー
ルに追従して左右横方向に横動し得ることとによって、
直線経路部と水平カーブ経路部の何れを台車が走行する
場合でも、遊転車輪及び駆動車輪がガイドレール上で左
右横方向に横滑りしたりガイドレールから外れるような
ことはな（、常にガイドレールの長さ方向（接線方向）
と平行になる姿勢を保つことになり、従って台車は前記
直線経路部や水平カーブ経路部を円滑に走行することが
出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１実施例の自走台車を示す一部切り欠き平面
図、第２図は同側面図、第３図は搬送装置全体の縦断正
面図、第４図は水平カーブ経路部を走行するときの自走
台車を示す一部切り欠き平面図、第５図は第２実施例の
自走台車を示す一部切り欠き平面図、第６図は同側面図
、第７図は搬送装置全体の縦断正面図、第８図は水平カ
ーブ経路部を走行するときの自走台車を示す一部切り欠
き平面図である。 １．２．２９．３０・・・ガイドレール、３．３３・・
・断面門形のカバー、４，５・・・カバー側壁部材、９
．３４・・・カバー支持部材、１０．３５・・・自走台
車、１１．１２・・・遊転車輪、１３・・・駆動車輪、
１４・・・滅連機付きモーター、１６．２４・・・側枠
、１７・・・垂直軸、１８．１９・・・可動部材、２Ｑ
ａ〜２０ｄ、２１ａ　〜２１ｄ、２７ａ、２７ｂ・−・
追従用垂直軸ローラー、２５・・・スライドガイドロン
ド、３６ａ、３６ｂ・・・平行２連リンク。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 台車を案内する左右一対のガイドレール間にカバー支持
   部材を立設し、このカバー支持部材に前記左右一対のガ
   イドレールの上方を覆う断面略門形のカバーを支持させ
   た台車式搬送装置に於いて、前記台車に、一方のガイド
   レール上を転動する前後一対の遊転車輪と、この前後一
   対の遊転車輪間の略中央側方位置で他方のガイドレール
   上を転動する駆動車輪、及び当該駆動車輪に連動連結さ
   れた駆動用モーターを配設し、前記前後一対の遊転車輪
   は、ガイドレールと係合する追従用ローラーを備え垂直
   軸周りで揺動可能な前後一対の可動部材に各別に軸支し
   、前記駆動車輪は、ガイドレールと係合する追従用ロー
   ラーを備え左右横断方向に移動可能な可動部材に軸支し
   て成る台車式搬送装置。