JPH06100678B2 - 放射線増感紙 - Google Patents

放射線増感紙

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JPH06100678B2
JPH06100678B2 JP63269601A JP26960188A JPH06100678B2 JP H06100678 B2 JPH06100678 B2 JP H06100678B2 JP 63269601 A JP63269601 A JP 63269601A JP 26960188 A JP26960188 A JP 26960188A JP H06100678 B2 JPH06100678 B2 JP H06100678B2
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勝義 沼田
秀雄 鈴木
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    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K4/00Conversion screens for the conversion of the spatial distribution of X-rays or particle radiation into visible images, e.g. fluoroscopic screens

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は放射線増感紙(以下、「増感紙」という)の改
良に関する。
〔従来の技術〕
増感紙はX線用蛍光体、即ち、X線照射を受けた時に高
輝度の瞬時発光を示す蛍光体と結合剤樹脂とからなる蛍
光体層を、紙、プラスチック等の支持体上に設け、更に
その上に光を透過し得る薄いプラスチックの保護膜を設
けてなる構造を有しており、被写体のX線像を可視像に
変換してX線写真フィルム上に記録させるために医療診
断や物質の非破壊検査に使用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、増感紙においては、蛍光体層中の結合剤樹脂
の含有率を減少させる(従ってX線用蛍光体の含有率を
増加させる)とそれだけ増感紙の感度並びに画質、特に
鮮鋭度の点で有利となることが知られている。しかし、
一般的にはX線用蛍光体粒子は蛍光体層のほぼ全面にわ
たって結合剤樹脂中に均一に分散しており、従って増感
紙の鮮鋭度を向上させるように蛍光体層中の結合剤樹脂
の含有率を小さくした場合、それだけ蛍光体粒子の蛍光
体層表面に露出する確率が高くなり、このような蛍光体
層表面に別途成形加工された薄膜からなる保護膜を接着
する工程を経て増感紙を製造しようとすると蛍光体層と
保護膜との接着強度が充分に得られず、従って反復使用
により保護膜が蛍光体層から剥離し易くなるという問題
点があった。
本発明は蛍光体層の表面に保護膜を接着してなる増感紙
において、蛍光体層中の結合剤樹脂の含有率を従来の増
感紙における平均的な含有率よりも小さくすることによ
って鮮鋭度を向上させると共に結合剤樹脂を蛍光体層中
で偏在させることによって蛍光体層と保護膜との接着強
度を強化させた増感紙を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本発明の上記目的は、増感紙の蛍光体層中に含まれる結
合剤樹脂の含有率を従来の一般的な増感紙の場合の結合
剤樹脂の含有率より小さくすると共に、蛍光体層中にお
ける結合剤樹脂の分布が保護膜側に相対的に多くなるよ
うに保護膜側に偏在させることによって達せられる。
即ち、本発明の増感紙は、支持体上に、X線用蛍光体及
び該X線用蛍光体を分散支持する結合剤樹脂からなる蛍
光体層を形成し、該蛍光体層上に保護膜を接着してなる
放射線増感紙において、該蛍光体層全体の平均で、該X
線用蛍光体に対する該結合剤樹脂の割合が4〜8重量%
の範囲であり、且つ該保護膜の近傍の該蛍光体層中での
該X線用蛍光体に対する該結合剤樹脂の割合が、該蛍光
体層の残りの部分での該X線用蛍光体に対する該結合剤
樹脂の割合よりも大となるように、該結合剤樹脂が該蛍
光体層中で偏在していることを特徴とする。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の増感紙を製造するには、先ずX線用蛍光体と結
合剤樹脂とを混合し、更にこれに溶剤を適当量加えて適
正粘度の蛍光体塗布液を作製し、この蛍光体塗布液をロ
ールコーター、ナイフコーター等によって、紙や、ポリ
エチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレ
ン、ポリアミド、ポリカーボネート等のプラスチック等
からなる支持体上に塗布する。この際、蛍光体塗布液の
粘度、乾燥速度等を調整することにより、蛍光体塗布液
の塗膜が固化する前にX線用蛍光体の一部を沈降させ
て、蛍光体層の表面近傍における結合剤樹脂含有率がそ
の他の部分に比べて大きくなっている蛍光体層を形成す
る。
本発明の増感紙で用いることのできるX線用蛍光体につ
いては特に制限はなく、MIIWO4,MIIWO4:pb(但し、MII
はいづれもCa,Mg,ZnおよびCdの中の少なくとも1つであ
る)等のタングステン酸塩系蛍光体、一般式M(w-n)
M′nOwX(但し、MはY,La,GdおよびLuの中の少なくと
も1つであり、M′はCe,Dy,Er,Eu,Ho,Nd,Pr,Sm,Tb,Tm
およびYbの中の少なくとも1つであり、Xは硫黄又はハ
ロゲンであり、nは0.0002〜0.2であり、wはXがハロ
ゲンの時には1であり、Xが硫黄の時には2である)で
表わされる希土類オキシハライド系蛍光体又は希土類オ
キシサルファイド系蛍光体、BaFX:Eu2+、(Ba,Me)FX:E
u2+、BaF2・pMeX2・qKX′・rM′eSO:rFu(但し、MeはM
g,CaおよびSrの中の少なくとも1つであり、M′eはC
a,SrおよびBaの中の少なくとも1つであり、Xおよび
X′はClおよびBrの中の少なくとも1つであり、p,qお
よびrはそれぞれ0.80≦p≦1.5,0≦q≦2.0および0≦
r≦1.0なる条件を満たす数である)等のアルカリ土類
複合弗化ハロゲン化物蛍光体、LnPO4:Tb(但しLnはLa,Y
およびGdの中の少なくとも1つである)、(Ba,Sr)3(P
O4)2:Eu24、HfP2O7:Cu等の燐酸塩系蛍光体、一般式Ln′
(Ta1-X,NbX)O4:Tm又はLn′(Ta1-X,NbX)O4:Tb(但し、
Ln′はLa,Y,GdおよびLuの中の少なくとも1つである)
で表わされるタンタル酸塩系並びにニオブ酸塩系蛍光
体、ZnS:Ag、(Zn,Cd)S:Ag等の硫化物系蛍光体、BaS
O4:Pb2+、(Ba,Sr)SO4:Eu24等の硫酸塩系蛍光体、CsI:T
l,NaI:Tl,KI:Tl等の沃化物系蛍光体等の、X線照射を受
けた時に高輝度の瞬時発光を示す公知の蛍光体を用いる
ことができる。
また、本発明の増感紙において蛍光体層の一部を構成す
る結合剤樹脂としては硝酸セルロース、酢酸セルロー
ス、エチルセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブ
チラール、線状ポリエステル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリメチ
ルメタクリレート、セルロースアセテートブチレート、
ポリビニルアルコール等、従来から増感紙の蛍光膜とし
て用いられているものを単独で又は2種以上の組合わせ
で用いることができる。
蛍光体塗布液調製用の溶剤としてはメタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール類、
アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなど
のケトン類、メチルエチルエーテル、エチルエーテルな
どのエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステ
ル類、キシレン等及びこれらの混合物を用いることがで
き、これらの中でも特にシクロヘキサノン、ブタノー
ル、酢酸ブチル、キシレン等の比較的遅乾性の溶剤を用
いることがより好ましい。
蛍光体塗布液は、上記X線用蛍光体、結合剤樹脂及び溶
剤を混合し、更に、必要に応じて、これに増感紙の蛍光
体層形成時に従来から添加剤として一般に使用されてい
るフタル酸、ステアリン酸、親油性界面活性剤等の分散
剤や燐酸トリフェニル等の燐酸エステル、フタル酸ジエ
チル等のフタル酸エステル、グリコール酸ブチルフタリ
ルブチル等のグリコール酸エステル等の可塑剤を添加
し、充分に混合することによって調製できる。X線用蛍
光体と結合剤樹脂との混合比は任意に変えることができ
るが、X線用蛍光体に対する結合剤樹脂の割合は、蛍光
体層と保護膜との接着強度を充分なものにするために
は、蛍光体層の保護膜側に結合剤樹脂を偏在させるとい
う条件下でも、蛍光体層全体の平均で4重量%以上であ
ることが好ましく、また得られる増感紙の鮮鋭度をより
向上させるためには、蛍光体層全体の平均で8重量%以
下であることが好ましい。また、蛍光体塗布液を支持体
上に塗布する際に、これが乾燥する過程で完全に乾燥し
て固化してしまう前に蛍光体粒子の一部が出来るだけ沈
降し、乾燥した時に蛍光体層の表面近傍の結合剤樹脂の
含有率が残りの部分よりも大きくなるように、蛍光体塗
布液の粘度を従来のそれよりも低く、およそ7000cp以下
とするように溶剤の添加量をコントロールすることが好
ましい。
支持体上に塗布された蛍光体塗布液の乾燥については、
塗布後、直ちに熱風を吹きつけながらの乾燥等の手段で
急激に行なうことはせずに、周囲の空気の置換を抑制し
ながら室温から徐々に加熱する等、充分に時間をかけて
乾燥を行うことが好ましい。特に、粘度がそれ程低くな
い蛍光体塗布液を支持体上に塗布した場合には蛍光体塗
布液の乾燥過程においてこれが完全に固化する前に蛍光
体粒子が過度に沈降するように、このように蛍光体塗布
液の乾燥速度をより制御する必要がある。
なお、本発明の増感紙の製造に際し、結合剤樹脂が保護
膜側に相対的に多く存在するように偏在させた蛍光体層
を支持体上に形成する方法としては、上述のように蛍光
体塗布液の粘度や、これの支持体上での乾燥速度をコン
トロールする方法、並びに結合剤樹脂の含有率(対X線
用蛍光体重量)の異なる2種類の蛍光体塗布液(夫々の
蛍光体塗布液中の結合剤樹脂含有率の平均値がX線用蛍
光体に対して4〜8重量%の範囲に入る)を作製してお
き、先ず支持体上に結合剤樹脂含有率の低い蛍光体塗布
液を塗布し、乾燥させ、その上に結合剤樹脂含有率の高
い蛍光体塗布液を塗布し、乾燥させるようにしても良
い。この方法によって蛍光体層を作製する場合には、蛍
光体塗布液調製用の溶剤は特に遅乾性溶剤である必要は
なく、公知の溶剤の中から自由に選択出来ること、蛍光
体塗布液は任意の粘度に調製すれば良いこと並びに支持
体上に塗布された蛍光体塗布液の乾燥速度をコントロー
ルする必要がないことは言うまでもない。
また、上記いづれの方法によって蛍光体層を作製する場
合にも、結合剤樹脂の含有率が8重量%(対X線用蛍光
体)以下である蛍光体層と保護膜との接着強度を実用上
満足な状態に保つためには、蛍光体層表面(保護膜側)
近傍における結合剤樹脂の含有率(対X線用蛍光体)が
その残余の部分におけるそれの少なくとも1.1倍より大
であることが望ましい。
次に、上述のようにして支持体上に形成された蛍光体層
の表面上に、接着剤が予じめ下塗りされたポリエチレン
フタレート、塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリ
エチレン、ポリアミド等の合成樹脂フィルムを接着する
ことによって本発明の増感紙を得る。
〔実施例〕
次に実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本
発明はそれらによって限定されるものではない。
実施例1 CaWO4蛍光体(X線用蛍光体)100重量部と塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体(結合剤樹脂)6重量部との混合物
に酢酸ブチルとシクロヘキサンの混合液(溶剤)を添加
し、充分に混合して、粘度が4000cPの蛍光体塗布液を作
製した。次いでこの蛍光体塗布液を、水平に置かれた、
カーボンブラック練りこみの厚さ250μmのポリエチレ
ンテレフタレートのシート(支持体)上に、乾燥後の蛍
光体塗布重量がおよそ50mg/cm2となるようにナイフコー
ターで塗布し、室温で15分間放置した後、周囲に徐々に
熱風を循環させながら充分に時間をかけて最終的に80℃
まで加熱し、乾燥させて蛍光体層を形成した。次にこの
蛍光体層上に予じめ片面に接着剤が塗布されている厚さ
9μmの透明なポリエチレンテレフタレートフィルムを
接着して増感紙〔I〕を製造した。
実施例2 CaWO4蛍光体(X線用蛍光体)100重量部と塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体(結合剤樹脂)5重量部との混合物
に酢酸エチルと酢酸ブチルとアセトンとの混合液(溶
剤)を添加して充分に混合し、粘度が15000cPの蛍光体
塗布液を調製した。次いでこの蛍光体塗布液を水平に置
かれたカーボンブラック練り込みの、厚さ250μmのポ
リエチレンテレフタレートのシート(支持体)上に、乾
燥後の蛍光体塗布重量がおよそ25mg/cm2となるようにナ
イフコーターで塗布し、直ちにこれの周囲に約40℃の熱
風を循環させて乾燥させた。次にこの第一層目の蛍光体
層上に、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(結合剤樹
脂)が7重量部である以外は上記と同一組成の蛍光体塗
布液を、乾燥後の蛍光体塗布重量がおよそ25mg/cm2とな
るように塗布し、上記第一層目の蛍光体層を得る時と同
様の乾燥条件で乾燥させ、第二層目の蛍光体層を形成し
た。
次にこの第二の蛍光体層上に予じめ片面に接着剤が塗布
されている、厚さ9μmの透明なポリエチレンテレフタ
レートを接着して増感紙〔II〕を製造した。
比較例1,比較例2 CaWO4蛍光体(X線用蛍光体)100重量部と塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体(結合剤樹脂)6重量部との混合物
に酢酸エチルと酢酸ブチルとアセトンとの混合液(溶
剤)を添加し、充分に混合して粘度が15000cPの蛍光体
塗布液を作製した。次いでこの蛍光体塗布液を、水平に
置かれたカーボンブラック練りこみの厚さ250μmのポ
リエチレンテレフタレートのシート(支持体)上に、乾
燥後の蛍光体塗布重量がおよそ50mg/cm2となるようにナ
イフコーターで塗布し、直ちにこれの周囲に約40℃の温
風を循環させて乾燥させ、次に80℃まで加熱してこれを
完全に乾燥させて蛍光体層を形成した。次にこの蛍光体
層上に予じめ片面に接着剤が塗布されている、厚さ9μ
mの透明なポリエチレンテレフタレートを接着して増感
紙〔R-I〕を製造した。
これとは別に6重量部の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体に代えて12重量部の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
(結合剤樹脂)を用いる以外は上記増感紙〔R-I〕と同
様にして増感紙〔R-II〕を製造した。
実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2で得られた
増感紙〔I〕、〔II〕、〔R-1〕および〔R-II〕につい
て、次に記載する保護膜接着力、結合剤樹脂分布及び鮮
鋭度評価を行なった。
1)保護膜接着力 増感紙の保護膜の上からカミソリの刃で碁盤目状の切り
込みを入れて100個の矩形に分割した後、この保護膜表
面にセロハンテープを貼りつけ、次にこれを剥がした
時、剥離しないで蛍光体層上に残った矩形状保護膜の数
を計数し、この数が多いほどその保護の接着強度が強い
ものとして相対的に評価した。
2)結合剤樹脂分布 増感紙の保護膜および支持体を剥離し、保護膜と接触し
ていた側の面および支持体と接触していた側の面の蛍光
体層をそれぞれカミソリで削りとり、これらを別々に熱
天秤中で加熱し、その減量から夫々の蛍光体層中におけ
る結合剤樹脂の含有率(対X線用蛍光体重量)を求め、
支持体側の蛍光体層中における結合剤樹脂含有率に対す
る保護膜側の蛍光体層中における結合剤樹脂含有率の比
を算出した。
3)鮮鋭度評価 各増感紙とX線写真フィルムを用いて画質評価用X線テ
ストチャートを撮影し、現像されたX線写真フィルムか
らMTF値を求め、2本/mmにおけるMTF値を相対的に比較
することによって鮮鋭度の優劣を評価した。
得られた結果を表1に示す。
表1からわかるように、蛍光体層中に含まれる結合剤樹
脂の平均含有率が同じであっても保護膜側近傍の結合剤
樹脂含有率を残りの部分の含有率より相対的に多くした
増感紙〔I〕及び〔II〕の保護膜と蛍光体層との接着力
は結合剤樹脂を蛍光体層全体にほぼ均一に分布させた増
感紙〔R-I〕より強化されていた。また、増感紙〔I〕
及び〔II〕は、結合剤樹脂含有量を多くし且つ蛍光体層
全体にこれを均一に分散させてなる増感紙〔R-II〕と比
べた時、保護膜と蛍光体層との接着力は変わらないもの
の、鮮鋭度が著しく向上していた。
〔発明の効果〕
本発明の増感紙は、蛍光体層中における結合剤樹脂の含
有量を少なくすると共に、蛍光体層中の保護膜側近傍に
おける結合剤樹脂含有率がその他の部分における含有率
に比べて大となるように、結合剤樹脂を保護膜側に偏在
させたので、従来の増感紙に比べて鮮鋭度が維持されて
いるか、又は向上しており、しかも保護膜と蛍光体層と
の接着強度が増大して反復使用による保護膜の剥離頻度
が著しく減少する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 秀雄 神奈川県小田原市成田1060番地 化成オプ トニクス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−61100(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、X線用蛍光体及び該X線用蛍
    光体を分散支持する結合剤樹脂からなる蛍光体層を形成
    し、該蛍光体層上に保護膜を接着積層してなる放射線増
    感紙において、該蛍光体層全体の平均で、該X線用蛍光
    体に対する該結合剤樹脂の割合が4〜8重量%の範囲で
    あり、且つ該保護膜の近傍の該蛍光体層中での該X線用
    蛍光体に対する該結合剤樹脂の割合が、該蛍光体層の残
    りの部分での該X線用蛍光体に対する該結合剤樹脂の割
    合よりも大となるように、該結合剤樹脂が該蛍光体層中
    で偏在していることを特徴とする放射線増感紙。
  2. 【請求項2】該保護膜の近傍の該蛍光体層中での該X線
    用蛍光体に対する該結合剤樹脂の割合が、該蛍光体層の
    残りの部分での該X線用蛍光体に対する該結合剤樹脂の
    割合の1.1倍より大であることを特徴とする請求項1記
    載の放射線増感紙。
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