JPH0592766U - 乾電池の起電力チェッカー - Google Patents

乾電池の起電力チェッカー

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JPH0592766U
JPH0592766U JP8373092U JP8373092U JPH0592766U JP H0592766 U JPH0592766 U JP H0592766U JP 8373092 U JP8373092 U JP 8373092U JP 8373092 U JP8373092 U JP 8373092U JP H0592766 U JPH0592766 U JP H0592766U
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color
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electromotive force
checker
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JP8373092U
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二市 花倉
隆一郎 長岡
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Sakura Color Products Corp
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Sakura Color Products Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾電池の起電力のチックを簡単容易にしかも
正確確実に行い得る乾電池の起電力チェッカーを提供す
る。 【構成並びに効果】 (i) フィルム状基板、(ii)フィル
ム状基板の一面に形成された導電層、(iii) 導電層上に
設けられた保護層、(vi)フィルム上基板の他の一面に設
けられた熱不変色層、及び(V) 熱不変色層上に設けられ
た可逆的熱変色層を備えたことを特徴とする乾電池の起
電力チェッカー。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は乾電池の起電力チェッカーに関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】
乾電池の起電力チェッカー(以下単にチェッカーとする)としては、液晶を使 用したものが知られている(例えば、米国特許第4,006,414号)。この 方式のチェッカーにおいては、乾電池の両極と接触して発熱する導電性抵抗体に より加熱された液晶が、加熱温度に応じて光学的性質を変えて外見上発色若しく は変色するので、その変化の程度により、起電力で代表される乾電池の残存エネ ルギーを知ることが出来る。しかしながらこの液晶タイプのチェッカーには、以 下の如き改善を要する点がある。
【0003】 (a)発色若しくは変色が不明瞭なので、起電力を正確に判定することが困難で ある。
【0004】 (b)また、見る角度によっても色調が変り、判定結果にバラツキが生じる。
【0005】 (c)色が単調で且つ色の種類が極めて限られているので、色弱者等は、使用出 来ない場合がある。
【0006】 (d)液晶の種類によって変色温度が定まっているので、変色温度と色との組み 合せを自由に調整することは出来ない。
【0007】 (e)顔料、塗料等を混合することは出来ないので、色調を調整することも出来 ない。
【0008】 (f)コストが高い。
【0009】 (g)液晶は、耐光性に劣るが、紫外線吸収剤等を配合することが出来ないので 、耐光性を改善し得ない。
【0010】
【問題点を解決するための手段】
本考案者は、液晶を使用する公知のチェッカーの上記の如き問題点に鑑みて、 種々研究を進めた結果、一定の温度でその色を変化させるいわゆる可逆的変色性 材料を使用することを着想し、更に、研究を進めて遂に本考案を完成するに至っ た。即ち本考案は、下記のチェッカーを提供するものである。
【0011】 (i) フィルム状基板、 (ii)フィルム状基板の一面に形成された導電層、 (iii) 導電層上に設けられた保護層、 (vi)フィルム上基板の他の一面に設けられた熱不変色層、及び (V) 熱不変色層上に設けられた可逆的熱変色層 を備えたことを特徴とする乾電池の起電力チェッカー。
【0012】
【実施例】
以下、図面に示す実施例を参照しつつ、本考案を更に詳細に説明する。
【0013】 第1図は、本考案チェッカーの一例の側面図を示し、第2図は、その底面図を 示し第6図は、その平面図を示す。但し、図面上の各構成部の寸法は実際の相対 的な大きさを正確に示すものではない。
【0014】 第1図、第2図、及び第6図に示す本考案品は、フィルム上基板(1)の一方 の面に中央部と両端部とで異なる抵抗を示すように形成された導電層(3)及び 該導電層(3)上に設けられた保護層(5)を備えている。但し、導電層(3) の両端部分は、乾電池の両極との接触部(11)及び(13)として、保護層は 設けられていない。フィルム状基板(1)の他の面には、例えば、100℃以下 の温度では変色しない熱不変色層(7)及び一定の温度で可逆的に変色する熱変 色層(9)が、設けられている。熱変色層(9)上には、必要ならば、更に透明 な樹脂からなる第2の保護層(図示せず)を設けることが出来る。
【0015】 フィルム状基板(1)の材質としては、絶縁性を有するものであれば特に限定 されないが、耐熱性が良好で熱収縮や熱変形を起こし難く、可撓性が良好で容易 に湾曲及び復元出来、また、熱伝導性良好なものが好ましく、通常ポリイミド、 ポリエステル等が使用される。厚さは、0.05〜0.8mm程度とすることが 好ましい。
【0016】 導電層(3)は、導電性インキの塗布、導電性金属の蒸着等の公知の任意の方 法で形成すれば良い。導電層(3)は、中央部分と両端部とで異なる抵抗値を示 すような任意の形状とすればよく、例えば、中心部の巾を両端部に設けられた乾 電池との接触部(11)及び(13)の巾よりも小さくする(第2図参照)。或 いは、図示はしないが、例えば、導電層(3)の全体を同じ巾とし、中央部分の 厚さを小さくしても良い。更には、第3図に示す様に、接触部(11)と(13 )との間でその巾を順次減少させた形状としても良い。更にまた、導電層(3) は、上部に正負両電極を備えた形式の乾電池用として、第4図に示すような形状 としても良い。
【0017】 保護層(5)は、導電層(3)の酸化と断線を防止するためのもので、少なく とも導電層(3)の接触部(11)及び(13)を除く部分を覆う必要があるが 、導電層の形成されていないフィルム状基板(1)上にまで延びていても良い。 保護層(5)の材質は、導電層(3)及びフィルム状基板(1)との密着性にす ぐれたものであれば、特に限定されず通常塗料に使用されているポリアミド、キ シレン樹脂、シクロペンタジエン樹脂等の合成樹脂、或いは、天然樹脂から成り 、樹脂溶液の塗布により形成される。。保護層(5)は、ポリエチレンフィルム 等をラミネートして形成しても良い。厚さは、特に限定されるものではないが、 通常0.01〜0.04mm程度とする。
【0018】 熱不変色層(7)は、フィルム状基板(1)を経て導電層(3)から伝える熱 によっては変色しない着色層である。この着色層は、100℃程度までの温度で は変化しない着色剤とフィルム状基板(1)に対する接着性に優れた樹脂との混 合物からなる塗付層により形成される。この様な着色剤としては、フタロシアニ ンブルー、ファストエロー、カーマインレッド、弁柄等の塗料及びインキに使用 されている一般の顔料或いは蛍光顔料等が挙げられる。また、樹脂としては、通 常塗料に使用されているポリアミド、キシリン樹脂、シクロペンタジエン樹脂等 の合成樹脂、或いは天然樹脂等が挙げられる。熱不変色層(7)の厚さは、特に 限定はされないが、通常0.05〜0.3mm程度である。熱不変色層(7)は 、単一の着色材料で構成する必要は、必ずしもなく、同色の2種以上の着色材料 を使用しても良く、或いは、長さ方向の中央部から両端部にかけて異色の2種以 上の着色材料で模様状に塗り分けても良い。
【0019】 熱変色層(9)は、可逆的熱変色性材料として知られている着色材料を含有す る。通常発色剤、顕色剤及び減感剤からなるこのような着色材料組成物は、減感 材の種類を適宜選択することにより任意の温度で変色(発色又は消色)させるこ とが出来る。これらの着色材料は、公知のものであり、特に限定されるものでは ないが、例えば、特公昭60−52189号公報に開示されたものを好ましいも のとして挙げることが出来る。熱変色層(9)は、この様な着色材料と熱不変色 層(7)に対する接着性に優れた樹脂との混合物からなる塗付層或は樹脂により マイクロカプセル化した着色材料を含む印刷層により形成される。樹脂としては 、例えば、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系エマルジョン樹脂、これらの共重合エ マルジョン樹脂、ボリアミド等の合成樹脂等が挙げられる。熱変色性着色材料と しても、必ずしも単一の材料を使用する必要はなく、例えば、第5図に示す如く 、変色温度の異なる同色又は異色の2種の着色材料(9a)、(9b)による塗 り分け、または異色の2種以上の着色材料による塗り分け(図示せず)を行なっ ても良い。熱変色層の厚さは、着色剤の種類により要求される異なる被覆力に応 じて、変り得るが、通常0.05〜0.5mm程度である。
【0020】 本考案チェッカーを使用して、乾電池の起電力を測定するには、可撓性のある チェッカーの接触部(11)及び(13)を乾電池の両極に接触させ、押さえつ ける。導電層(3)で発生した熱は、フィルム状基板(1)及び熱不変色層(7 )を経て、熱変色層(9)に伝えられ、これを変色させる。かくして、乾電池に よる加熱の前後で、熱不変色層(7)と熱変色層(9)との複合的効果として示 される色が明確に変化するので、乾電池の起電力が明示される。より具体的には 、例えば、第2図に示す導電層(3)においては、中央の細幅部分が最も高温と なるので、ここからチェッカーの長さ方向に熱が伝わり、熱変色層(9)の色が 加熱の程度に応じて長さ方向に順次変色する。この場合、例えば、第6図に示す ように、色の変化域を(15)、(17)及び(19)の様に分割表示しておく ことにより、起電力が充分に高い場合には、(19)の領域まで変色し、起電力 が若干低下した場合には、(17)の領域まで変色し、起電力が大幅に低下して 使用不能となった場合には、(15)の領域のみ変色するような構成とすること が可能である。
【0021】 尚、熱変色層(9)が、加熱により無色もしくは透明となる着色材料を含む場 合には、測定時に下層の熱不変色層(7)の色そのものが直接認識されて、色の 変化域即ち乾電池の起電力を表示することになる。
【0022】 更にまた、前述の如く、熱不変色層(7)及び/又は熱変色層(9)を2種以 上の着色材料で構成する場合には、残存起電力の程度に応じて表示色が変わるの で、チェックが容易となり、好適である。
【0023】
【考案の効果】
本願考案によれば、以下の如き顕著な効果が達成される。
【0024】 (イ)導電層における発熱に起因する熱変色層の色に伴って、熱不変色層の色が 明確に浮かび上がってくのるで、起電力を正確に判定することが出来る。
【0025】 (ロ)熱不変色層の色を自由に選択することができるので、熱不変色層との色差 を大きくすることができ、見る角度等には関係なく、正確に判定を行ない得る。
【0026】 (ハ)熱不変色層をパターン状に形成したり、熱不変色層と熱変色層の色の組み 合わせを工夫することにより、色弱者にも認識可能な製品とすることができる。 (ニ)熱変色性着色材料中の減感剤の種類を選択することにより、発色又は消色 温度を任意に調整し得る。
【0027】 (ホ)熱変色材料は、他の染料、顔料などの色材と自由に混合可能なので、色調 を調整することが出来、また、多段塗りも可能である。
【0028】 (ヘ)熱変色材料は、液晶に比して、極めて安価なので、チェッカー自体のコス トも大幅に低下する。
【0029】 (ト)熱変色層及び熱不変色層には、紫外線吸収剤等を配合することが出来るの で、耐候性を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【第1図】本考案チェッカーの一例の側面を示す概略図
【第2図】第1図に示すチェッカーの底面図
【第3図】導電層の変形例を示す図
【第4図】導電層の他の変形例を示す図
【第5図】異なる色または異なる変色温度を有する2種
以上の熱変色性着色材料を使用する熱変色層を示す図
【第6図】第1図のチェッカーの平面図
【符号の説明】
1 フィルム状基板 3 導電層 5 保護層 7 熱不変色層 9 熱変色層 11 接触部 13 接触部 15 色の表示部 17 色の表示部 19 色の表示部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i) フィルム状基板、 (ii)フィルム状基板の一面に形成された導電層、 (iii) 導電層上に設けられた保護層、 (vi)フィルム上基板の他の一面に設けられた熱不変色
    層、及び (V) 熱不変色層上に設けられた可逆的熱変色層 を備えたことを特徴とする乾電池の起電力チェッカー。
JP8373092U 1992-12-04 1992-12-04 乾電池の起電力チェッカー Pending JPH0592766U (ja)

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Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5075991A (ja) * 1973-11-10 1975-06-21
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JPS62273472A (ja) * 1986-05-21 1987-11-27 Yoshiyuki Kuroda 乾電池チエツカ−

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