JPH07241388A - 熱変色筆記材セット - Google Patents

熱変色筆記材セット

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JPH07241388A
JPH07241388A JP6464494A JP6464494A JPH07241388A JP H07241388 A JPH07241388 A JP H07241388A JP 6464494 A JP6464494 A JP 6464494A JP 6464494 A JP6464494 A JP 6464494A JP H07241388 A JPH07241388 A JP H07241388A
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慎一 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱変色層に形成された発色像を任意の熱変色
像を形成させるのに便宜な、軽便な熱変色具を備えた熱
変色筆記材セットを提供する。 【構成】 支持体41表面に熱変色層42が配設された
熱変色体2と、前記熱変色層42を手動摩擦による摩擦
熱で変色させる摩擦具9とからなる熱変色筆記材セット
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱変色筆記材セットに関
する。さらに詳細には、熱変色層が配設された熱変色体
と、前記熱変色層を摩擦熱により加熱して変色させる摩
擦具よりなる、事務、玩具、教習具、知育具分野等に適
用される熱変色筆記材セットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、摩擦熱により熱変色層を変色させ
る手段として、熱変色層上を手で擦り、発生した摩擦熱
を利用して変色させる方法や、内部にモーターと電源を
具備し、モーターの回転軸と連動する部材と、前記部材
との接触部に生じた回転摩擦による摩擦熱を利用(実開
平2−86781号公報、実開平4−87277号公
報)したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の加熱手段に
あって、熱変色層を手で擦り、発生した摩擦熱によって
変色させる系にあっては、非衛生的であると共に発熱に
よる損傷が懸念され、長時間の使用や、幼児等が使用す
るには不向きであった。又、誤って爪や指輪等の装飾具
が熱変色層表面と接触して熱変色層を損傷させ、商品性
を損なう危険がある。又、モーターと電源を具備した熱
変色具を適用する系にあっては、装置の複雑さと、それ
によるコスト高、及び玩具等に適用した場合、幼児が誤
って落下させた時、破損して使用不能になる危険があ
る。
【0004】本発明は、前記した従来の加熱手段、又は
熱変色具の適用による不具合を解消しようとするもので
ある。即ち、熱変色層を傷つけることがなく、構造が簡
易で破損し難い加熱変色具と、熱変色層を配設した熱変
色体による熱変色筆記材セットを提供しようとするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体表面に
熱変色層が配設された熱変色体と、前記熱変色層を手動
摩擦による摩擦熱で変色させる摩擦具とからなる熱変色
筆記材セットを要件とする。更に、前記摩擦具は、摩擦
部が非金属材料であること、摩擦部がゴム、エラストマ
ー、樹脂発泡体、繊維の熱融着乃至樹脂加工体、羊毛フ
ェルト、可塑剤がブレンドされたプラスチックの半溶融
ゲル化体等から選ばれる材料よりなること、前記熱変色
体は、熱変色層の上層に透明樹脂のオーバーコート保護
層が設けられており、前記摩擦部はオーバーコート保護
層より低硬度の材料よりなること、更に、前記摩擦具
は、摩擦により熱を発生させる摩擦部と、前記摩擦部を
保持する保持部よりなること、前記熱変色層は、5〜5
0℃の変色点をもち、変色点以下で発色、変色点以上で
消色する可逆性熱変色性材料で形成されており、前記摩
擦具は熱変色層の発色像を熱消色させる消去具であるこ
と、前記摩擦具は、熱変色像を形成する熱変色筆記要素
であること、前記熱変色層は、温度変化によりヒステリ
シス特性を示して着色状態と無色状態の互変性又は有色
(1)と有色(2)間の互変性を有し、着色状態と無色
状態の両相又は有色(1)と有色(2)の両相が共存で
きる二相保持温度域が、常温域にある準可逆性熱変色性
材料を内包させた微小カプセル顔料が、バインダー中に
分散状態で固着されてなる層であること、前記熱変色体
は、熱変色層と支持体との間に非変色層が介在されてな
ることを要件とする。
【0006】前記摩擦具は、摩擦部と熱変色体の摩擦面
(熱変色層又はオーバーコート保護層)との間に発生す
る摩擦熱により、前記熱変色層を変色させる変色具であ
り、適度な摩擦抵抗を有し、更に摩擦面よりも低硬度で
あり、摩擦により前記摩擦面を傷つけることのない材料
が選択される。更に加えて前記摩擦具は、摩擦面と摩擦
部の間に生じた摩擦熱を熱変色層に効果的に伝導するた
めに、摩擦熱の損失の少ない、熱伝導率の低い非金属性
の材料を用いることが好ましい。
【0007】前記要件を満たす摩擦具の摩擦部の材質と
しては、熱可塑性乃至熱硬化性樹脂発泡体として、ポリ
スチロール、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等
の発泡体が挙げられ、好ましくはポリエチレン発泡体が
用いられる。プラスチック発泡体として、酢酸セルロー
ズ、アクリル樹脂、ポリビニルホルマール等の発泡体が
挙げられる。エラストマーとして、ポリブタジエン、ク
ロロプロピレン、ポリウレタン系コポリマー、エチレン
・プロピレン、オレフィン、エチレン−酢酸ビニルコポ
リマー、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル系、ポリ
エステル系、エチレン−アクリル酸コポリマー、スチレ
ン系等のエラストマーが挙げられる。ゴムとして、ブチ
ルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、エチレン−プロ
ピレンゴム、エチレン−酢酸ビニル系ゴム、塩素化ポリ
エチレン、ポリエステルゴム、スチレン−ブタジエン共
重合体ゴム等が挙げられる。その他、繊維の熱融着乃至
樹脂加工体、羊毛フェルト体、塩化ビニル及び塩化ビニ
ル−酢酸ビニル樹脂等に可塑剤がブレンドされた半溶融
ゲル化体等が挙げられる。
【0008】又、前記摩擦具は少なくとも熱変色体上面
を摩擦する部分と、前記摩擦する部分を保持する部分を
備えていればよく、摩擦部と保持部が同一部材による一
体成型体、又は摩擦部と保持部が異なる部材により構成
された、二以上の部材よりなる構造であってもよい。
【0009】前記熱変色層は、公知の熱変色性材料によ
り構成され、例えば、電子供与性呈色性有機化合物、前
記化合物の顕色剤及び前記両者の呈色反応を生起させる
媒体となる化合物の3成分を含む熱変色性材料、又は前
記成分の樹脂固溶体の微粒子の形態の変色性を示す熱変
色性材料(例えば、特公昭51−35414号公報、特
公昭51−44706号公報、特公昭52−7764号
公報、特公平1−29398号公報等)を挙げることが
できる。前記は所定の温度(変色点)を境としてその前
後で変色し、変化前後の両状態のうち常温域では特定の
一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態
は、その状態が発現するのに要する熱又は冷熱が適用さ
れている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がな
くなれば常温域で呈する状態に戻る可逆性熱変色性材料
である。
【0010】又、本出願人が先に提案した特公平4−1
7154号公報に記載されている、大きなヒステリシス
特性を示して変色する色彩記憶性感温変色性色素を含む
熱変色性材料で彩色された系も有効である。前記色素
は、大きなヒステリシス幅(ΔH)を示して変色する。
即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲
線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度を上
昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から下降
させていく場合とで、大きく異なる経路を辿って変色す
る準可逆性熱変色性材料であり、図9により説明する。
【0011】グラフ中のA点(温度t1 )はこれ以下の
温度では前記色素が完全に呈色している状態になる点で
あり、B点(温度t3 )は温度が上昇する過程で実質的
な変色(消色)が始まる点であり、C点(温度t4 )は
これ以上の温度では完全に消色している状態になる点で
あり、D点(温度t2 )は温度が下降する過程で実質的
な変色(着色)が始まる点であり、再びA点(温度
1 )に達すると完全に呈色した状態となる。変色温度
域は前記t1 とt4 の間の温度域であり、特に着色状態
と無色状態の両相又は有色〔1〕と有色〔2〕の両相が
共存でき、色濃度の差の大きい領域であるt2 とt3
間が実質的な二相保持温度域であり、前記二状態の何れ
かを選択的に記憶保持可能な領域である。前記二相保持
温度域は常温域(概ね5〜38℃、好ましくは10〜3
5℃)のものが実用性の面で有効である。前記熱変色性
材料は、変色の感度及び鋭敏性を向上させる為に、微小
カプセルに内包された微小カプセル顔料が好適に用いら
れる。
【0012】前記熱変色性材料は、バインダーを含む媒
体中に分散されて、インキ、塗料などの色材として適用
し、支持体上面に所望の熱変色層を形成する。又、熱変
色状態を多様化させるために、前記熱変色層の上層、又
は下層(好ましくは下層)に非熱変色性インキによる非
熱変色層が形成されたものであってもよい。
【0013】又、前記熱変色層及び非熱変色層の形成
は、従来より公知の、スクリーン印刷、オフセット印
刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印
刷方法、及び刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着
塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装等の手段によ
り行うことができる。又、熱変色性材料を内包させた微
小カプセル顔料、及び非熱変色性インキを、一体的に熱
可塑性樹脂に分散状態に溶融ブレンドして、シート状と
なして、支持体と一体の熱変色層を形成することもでき
る。又、前記熱変色層を保護する透明樹脂によるオーバ
ーコート保護層も同様の方法により形成することができ
る。
【0014】前記支持体は印刷適性を備えた基材であれ
ば全て有効であり、例えば、紙、合成紙、編織布等の布
帛、植毛或いは起毛布、不織布、合成皮革、レザー、プ
ラスチック、ガラス、陶磁器、金属、木材、石材等が用
いられる。又、形状としては平面状のものが好ましい
が、凹凸状の形態であってもよい。
【0015】又、合成紙或いはプラスチックシート等に
あっては、下層に厚み0.5mm〜10mmのポリウレ
タン、ポリエチレン等のプラスチック多孔体、ウレタン
ゴム、スチレン−ブタジエン系ゴム、弗素系ゴム、エチ
レンプロピレンゴム、シリコーンゴム等のゴム質、フェ
ルト、不織布等の弾性材を積層したものが有効であり、
摩擦具、又は従来より公知の加熱或いは冷熱変色具を用
いて筆記する際、弾性感のある筆記感や、筆記先端当接
部位に筆記圧に相応する弾発性凹みを形成して熱の伝達
を高め効果的に像を形成したり、消去したりすることが
できる。
【0016】
【作用】支持体上面に配設された熱変色層が可逆性熱変
色性材料で形成された形では、常態で発色状態の熱変色
体を摩擦具で摩擦すると、発生した摩擦熱により前記熱
変色層は消色し、所望の熱変色像が現出し、摩擦具は熱
変色像の形成具として機能する。又、前記熱変色像は、
冷却すると再び変色前の状態に復する。一方、常態で熱
変色層が消色状態である場合、従来より公知の冷熱ペ
ン、例えば氷片、冷水を充填したペンを用いて熱変色像
を現出させた後、前記熱変色像の上面を摩擦具で摩擦す
ることにより像は消去され、摩擦具は消去体として機能
する。前記熱変色層が色彩記憶性感温変色性色素を含む
準可逆性熱変色性材料により形成された系では、変化に
要した熱又は冷熱を取り去った後にあっても、変化した
様相を互変的に、常温域で記憶保持して視覚させること
ができる。
【0017】
【実施例】
実施例1(図1〜3参照) 80μm厚の白色合成紙に接着剤をコーティングして1
mm厚のポリエチレンフォームを貼り合わせ、支持体4
1とする。前記の如く形成した白色合成紙上面に色彩記
憶性感温変色性色素〔青色←→無色(A点18℃、C点
30℃)〕を微小カプセルに内包させた熱変色性顔料を
エチレン─酢酸ビニル系共重合樹脂エマルジョンに分散
させた熱変色性インキ(特公平4−17154号公報を
利用)を用い、熱変色層42を印刷形成する。前記熱変
色性インキが乾燥した後、オーバーコートクリヤーイン
キ(溶剤型アルキド樹脂をバインダーとする)を印刷
し、オーバーコート保護層43とする。
【0018】前記の如くして形成した熱変色シート4を
プラスチック製本体3に支持固着させ、熱変色体2を構
成した。尚、本体3の側部には把持部5が一体成型され
てなり、本体3の右側には冷熱ペン8の先端形状と同形
状の凹部よりなる、冷熱ペン8を保持するスタンド部6
と、熱変色体2を垂直状態にして持ち運ぶ際に、冷熱ペ
ン8を収納する受皿部7を備えてなる。
【0019】(図5参照)前記熱変色体2を30℃以上
に加温して熱変色シート4が白色状態を呈する筆記面上
を、プラスチック製玉子形状の中空体の先端に金属製の
筆記先端部が取り付けられ、内部に氷を充填した冷熱ペ
ン8にて筆記すると、前記色彩記憶性感温変色性色素が
発色して青色の筆跡10が得られ、前記筆跡10は25
℃の室温下で保持されている。
【0020】(図4、6参照)0前記筆跡10上を、摩
擦具9〔ポリエチレン発泡体からなる長方体(5cm×
3cm×2cm)〕の両端を把持して擦ると、筆記面と
摩擦部の間に発生した摩擦熱により、前記筆跡10を消
去することができ、筆記部4は白色に戻り、25℃の室
温下で白色状態は保持されており、再び冷熱ペン8及び
摩擦具9を使用することにより、前記様相変化を繰り返
し再現できる。尚、前記熱変色体2、冷熱ペン8、及び
摩擦具9により、熱変色筆記材セット1が構成される。
【0021】実施例2(図7参照) 50μm厚の白色ポリエステルフィルムに接着剤をコー
ティングして2mm厚のポリエチレンフォームを貼り合
わせ、支持体とする。前記の如く形成した支持体上面に
青色、緑色、橙色、赤色の非熱変色性インキにて、それ
ぞれ互いに異なる色調の正四角形状の非熱変色像が隣接
する模様の非熱変色層を形成する。前記非熱変色層の上
面に35℃以上で無色、35℃以下で黒色に変色する可
逆性熱変色性材料をエチレン─酢酸ビニル系共重合樹脂
エマルジョンに分散させた熱変色性インキ(特公昭51
−35414号公報、特公昭51−44706号公報、
特公昭52−7764号公報、特公平1−29398号
公報を利用)を用いて印刷し、熱変色層(隠蔽層)とす
る。前記熱変色層(隠蔽層)の上層にオーバーコートク
リヤーインキ(溶剤型アルキド樹脂をバインダーとす
る)を印刷してオーバーコート保護層を形成する。
【0022】前記の如くして形成した熱変色体2は常温
では熱変色性層が発色状態のため、全面が黒色を呈し、
前記4色の非熱変色像の視覚を妨げている。この黒色を
呈した熱変色体上面に、プラスチック製円柱形状の保持
部91にウレタンゴム製の摩擦部92を固着した摩擦具
9の摩擦部92を接触させて擦ると、熱変色体2と摩擦
部92の間に生じた摩擦熱により、前記熱変色層が消色
して4色の筆跡10が現出する。前記様相は、35℃以
下に冷却すると、全面が黒色となり、筆跡10は隠蔽状
態に戻る。前記同様の操作により、前記様相変化は繰り
返し再現される。尚、前記熱変色体2及び摩擦具9によ
り熱変色筆記材セット1が構成される。
【0023】実施例3(図8参照) 60μm厚の白色合成紙に接着剤をコーティングして2
mm厚のポリエチレンフォームを貼り合わせ、支持体と
する。前記の如く形成した支持体上面に非熱変色性イン
キにて、ボールとバットの絵柄11を印刷し、更に各々
の絵柄の下方に、ボールとバットを表す英単語12
(「BALL」、「BAT」)を印刷する。前記「BA
LL」、「BAT」の英単語12上面に、40℃以上で
無色、40℃以下で黒色に変色する可逆性熱変色性材料
をエチレン─酢酸ビニル系共重合樹脂エマルジョンに分
散させた熱変色性インキ(特公昭52−7764号公報
記載の印刷インキを利用)を印刷して前記英単語12を
隠蔽する熱変色層42を形成する。前記熱変色層42の
上層にオーバーコートクリヤーインキ(溶剤型アルキド
樹脂をバインダーとする)を印刷してオーバーコート保
護層とする。
【0024】前記の如く形成した熱変色体2は、常温で
は熱変色層が黒色に発色状態にあり、英単語12は視覚
が妨げられており、ボールとバットの絵柄11のみ視覚
される。この熱変色体の黒色を呈した熱変色層42上面
を、摩擦具9〔ポリエチレン発泡体からなる球体を把持
して擦ると、前記熱変色層42が消色して「BAL
L」、「BAT」なる英単語12が視覚される。又、こ
の様相は、再び40℃以下に冷却すると再び元の状態に
戻り、前記同様の操作により、前記様相変化は繰り返し
再現される。尚、前記熱変色体2及び摩擦具9により熱
変色筆記材セット1が構成される。
【0025】
【発明の効果】本発明熱変色筆記材セットは、摩擦熱に
より変色可能な熱変色層を設けた熱変色体と、前記熱変
色層を熱変色させる軽便な摩擦具とから構成され、前記
摩擦具は発色像を消去させる消去要素としての機能は勿
論、任意像を形成する筆記要素として機能し、幼児等に
あっても安心して使用することのできる簡便な熱変色筆
記材セットを提供でき、玩具、教習具、知育具、筆記ボ
ード分野等、多様な分野に適用性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明熱変色筆記材セットの一実施例の、平面
状態図である。
【図2】図1の熱変色体のA−A断面図である。
【図3】図1の熱変色体のB−B断面図である。
【図4】本発明熱変色体に摩擦具を使用した時の縦断面
図である。
【図5】本発明熱変色体に冷熱ペンを使用し、筆跡を現
出させる状態を示す説明図である。
【図6】本発明熱変色体の摩擦具の使用状態の説明図で
ある。
【図7】本発明熱変色筆記材セットの他の実施例の熱変
色体と摩擦具の使用状態を示す説明図である。
【図8】本発明熱変色筆記材セットの他の実施例の熱変
色体と摩擦具の使用状態を示す説明図である。
【図9】熱変色性印刷像の色濃度−温度の関係を説明す
るグラフである。
【符号の説明】
1 熱変色筆記材セット 2 熱変色体 3 本体 4 熱変色シート 41 支持体 42 熱変色層 43 オーバーコート保護層 5 把持体 6 スタンド部 7 受皿部 8 冷熱ペン 9 摩擦具 91 保持部 92 摩擦部 10 筆跡 11 絵柄 12 英単語

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体表面に熱変色層が配設された熱変
    色体と、前記熱変色層を手動摩擦による摩擦熱で変色さ
    せる摩擦具とからなる熱変色筆記材セット。
  2. 【請求項2】 前記摩擦具は、摩擦部が非金属材料で形
    成されてなる請求項1記載の熱変色筆記材セット。
  3. 【請求項3】 前記摩擦具は、摩擦部が樹脂発泡体、エ
    ラストマー、ゴム、繊維の熱融着乃至樹脂加工体、羊毛
    フェルト、可塑剤がブレンドされたプラスチックの半溶
    融ゲル化体から選ばれる材料よりなる請求項1記載の熱
    変色筆記材セット。
  4. 【請求項4】 前記熱変色体は、熱変色層の上層に透明
    樹脂のオーバーコート保護層が設けられており、前記摩
    擦具はオーバーコート保護層より低硬度の材料よりなる
    請求項1、2又は3記載の熱変色筆記材セット。
  5. 【請求項5】 前記摩擦具は、摩擦により熱を発生させ
    る摩擦部と、前記摩擦部を保持する保持部よりなる請求
    項1、2又は3記載の熱変色筆記材セット。
  6. 【請求項6】 前記熱変色層は、5〜50℃の変色点を
    もち、変色点以下で発色、変色点以上で消色する可逆性
    熱変色性材料で形成されており、前記摩擦具は熱変色層
    の発色像を熱消色させる消去具である請求項1記載の熱
    変色筆記材セット。
  7. 【請求項7】 前記摩擦具は、熱変色像を形成する熱変
    色筆記要素である請求項1記載の熱変色筆記材セット。
  8. 【請求項8】 前記熱変色層は、温度変化によりヒステ
    リシス特性を示して着色状態と無色状態の互変性又は有
    色(1)と有色(2)間の互変性を有し、着色状態と無
    色状態の両相又は有色(1)と有色(2)の両相が共存
    できる二相保持温度域が常温域にある、準可逆性熱変色
    性材料を内包させた微小カプセル顔料が、バインダー中
    に分散状態で固着されてなる層である請求項1記載の熱
    変色筆記材セット。
  9. 【請求項9】 前記熱変色体は、熱変色層と支持体との
    間に非熱変色層が介在されてなる請求項1記載の熱変色
    筆記材セット。
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