JPH07179048A - 熱変色性積層体 - Google Patents

熱変色性積層体

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JPH07179048A
JPH07179048A JP5346299A JP34629993A JPH07179048A JP H07179048 A JPH07179048 A JP H07179048A JP 5346299 A JP5346299 A JP 5346299A JP 34629993 A JP34629993 A JP 34629993A JP H07179048 A JPH07179048 A JP H07179048A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】支持体上に設けた可逆熱変色層が発色状態にお
いて、意外性、変化の妙味に富んだ積層体を提供するに
あたり、前記熱変色層の消色時の残色又は残像を視覚し
難くし、更に発色時の鮮明な像及びその色調を長期間維
持することができる熱変色性積層体を提供する 【構成】支持体2上に可逆熱変色層3、更にその上層に
紫外線吸収樹脂層4を積層し、前記紫外線吸収樹脂層4
中に蛍光増白剤を含有するか、紫外線吸収樹脂層4の上
層に蛍光増白樹脂層5を積層した熱変色性積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱変色性積層体に関す
る。更に詳細には、可逆熱変色層が消色時に白色の様相
を呈する熱変色性積層体において、消色時の色残りが視
覚し難く、且つ耐光堅牢性を備え、可逆熱変色層の発色
時における像及びその色調を、長期間、鮮明に呈するこ
とのできる熱変色性積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、支持体上に可逆熱変色層を設け、
温度変化によって色変化を示す積層体について幾つかの
提案が開示されている(例えば、実開平2−3859号
公報等)。この種の熱変色性積層体にあっては、可逆熱
変色層が消色時に白色を呈するよう設定された系では、
僅かな残色及び残像によって発色後の様相が識別されが
ちであり、更に発色時の様相は鮮明な像及びその色調を
呈さないと、色変化による妙味、意外性を半減させるこ
とになり、この種の効果をアピールする用途の積層体に
あっては不具合であり、蛍光増白剤を可逆熱変色層中に
ブレンドする試みがなされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した試
みは、白度を向上させるための効果があるとしても、可
逆熱変色層の耐光性を向上させるために前記可逆熱変色
層上に紫外線吸収層を設けた系にあっては、紫外線の吸
収により蛍光増白効果が低減する。又、過剰な蛍光増白
剤の添加により、ある程度の効果が得られるとしても、
外観性や触感を損ないがちであった。本発明は、前記し
た従来の熱変色性積層体の不具合を解消しようとするも
のである。即ち、可逆熱変色層が消色時において、その
残色及び残像を視覚し難くし、且つ耐光堅牢性を備え、
発色状態で現出する鮮明な像及びその色調による変化の
妙味、意外性を長期間に亘って楽しめる熱変色性積層体
を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に可
逆熱変色層及び紫外線吸収樹脂層を積層し、前記可逆熱
変色層が消色時に、白色の様相を呈する熱変色性積層体
において、前記可逆熱変色層上に設けた紫外線吸収樹脂
層中に蛍光増白剤を含有させるか、紫外線吸収樹脂層上
に蛍光増白剤を含有した蛍光増白樹脂層を設けたことを
特徴とする熱変色性積層体を要件とする。尚、前記にお
いて、所望により紫外線吸収剤を、可逆熱変色層、蛍光
増白樹脂層中にブレンドすることもできる。
【0005】前記蛍光増白剤は、一般の蛍光増白染料、
蛍光増白顔料が用いられるが、油性、水性ビヒクル中に
分散もしくは溶解し、蛍光増白効果を有するものが好適
に用いられ、前記樹脂中に0.1〜50重量%(好まし
くは1.0〜30重量%)配合される。油性ビヒクル中
に分散もしくは溶解する油溶性蛍光増白剤として、クロ
リン系、チオフェン系、スチルベン系等の蛍光増白剤、
蛍光増白顔料、前記油溶性蛍光増白剤を有機溶剤もしく
は不揮発性有機液状物に溶解して水媒体中でマイクロカ
プセル化し、水分散状態より単離して油性雰囲気にフラ
ッシング加工したもの、無機系及び有機系の白色、若し
くは無色透明、若しくは無色半透明の顔料を水に分散さ
せ、水溶性蛍光増白剤で蛍光増白処理し、水分散状態よ
り単離して油性系にフラッシング加工したもの、無機及
び有機系の白色、若しくは無色透明、若しくは無色半透
明のマイクロカプセル体を水に分散させ、水溶性蛍光増
白剤で蛍光増白処理し、水分散状態より単離して油性系
にフラッシング加工したもの等が挙げられる。 又、水
性ビヒクル中に分散もしくは溶解する水溶性蛍光増白剤
として、蛍光増白顔料、水分散型蛍光増白顔料〔Shi
genox FWP(ハッコールケミカル社製)〕、油
溶性蛍光増白剤を有機溶剤もしくは不揮発性有機液状物
に溶解して、水媒体中でマイクロカプセル化したもの及
びその単離物、無機及び有機系の白色、若しくは無色透
明、若しくは無色半透明の顔料を水に分散させ、水溶性
蛍光増白剤にて蛍光増白処理した後、単離したもの、無
機及び有機系の白色、無色透明、若しくは無色半透明の
マイクロカプセル体を水に分散させ、水溶性蛍光増白剤
で蛍光増白処理した後、単離したもの等が挙げられる。
【0006】前記油性、水性ビヒクル中に分散した蛍光
増白剤は、可逆熱変色層の上層に従来より公知の印刷、
塗装方法によって積層されるが、熱可塑性の樹脂中に蛍
光増白剤を一体的に溶融ブレンドして、フイルム状、或
いはシート状となしたものを積層してもよい。
【0007】前記可逆熱変色層中に配合されてなる熱変
色性材料は、例えば、電子供与性呈色性有機化合物、前
記化合物の顕色剤及び前記両者の呈色反応を生起させる
媒体となる化合物の3成分を含む熱変色性材料又は前記
成分の樹脂固溶体の微粒子の形態の変色性を示す熱変色
性材料(例えば、特公昭51−35414号公報、特公
昭51−44706号公報、特公昭52−7764号公
報、特公平1−29398号公報等)を挙げることがで
きる。又、本出願人が先に提案した特公平4−1715
4号公報に記載されている、大きなヒステリシス特性を
示して変色する色彩記憶性感温変色性色素を含む熱変色
性材料で彩色された系も有効である。前記色素は、大き
なヒステリシス幅を示して変色する。即ち、温度変化に
よる着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、温度
を変色温度域より低温側から温度を上昇させていく場合
と逆に変色温度域より高温側から下降させていく場合と
で大きく異なる経路を辿って変色するタイプである。前
記可逆熱変色性材料は、変色の感度及び鋭敏性を向上さ
せる為に、微小カプセルに内包された微小カプセル顔料
が好適に用いられる。
【0008】前記熱変色性材料は有色から無色、又は一
般の白色非変色性インキを含有した有色から白色を呈す
るものが好適に用いられる。
【0009】前記熱変色性材料は、膜形成材料であるバ
インダーを含む媒体中に分散されて、インキ、塗料など
の色材として適用し、支持体表面に形成した系は勿論、
熱可塑性の樹脂中に、微小カプセルに内包させた熱変色
性材料を一体的に溶融ブレンドして、フイルム状、或い
はシート状となしたものであってもよい。又、それ自体
熱変色層をもつ熱変色性フイルムに、蛍光増白剤を分散
状態に一体的に溶融ブレンドしたフイルムを積層したも
のであってもよい。
【0010】前記支持体は印刷適正を備えた白色の基材
が有効であり、例えば、紙、合成紙、編織布等の布帛、
植毛或いは起毛布、不織布、合成皮革、レザー、プラス
チック、ガラス、陶磁器、金属、木材、石材等が用いら
れる。又、形状として平面状に限らず、凹凸状、繊維状
等の形態であってもよい。又、濃色の基材であっても白
色の非変色性インキを含有した層を設けた後、可逆熱変
色層を積層することもできる。
【0011】積層体の形成は、従来より公知の方法、例
えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印
刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗
り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ロ
ーラー塗り、浸漬塗装、等の手段により行うことが出来
る。又、フイルムシート化し、貼り合わせたりすること
もできる。
【0012】
【作用】紫外線吸収樹脂層の下層に蛍光増白剤を含む層
が配されていないので、紫外線吸収による蛍光増白機能
の低下を起こさせない。殊に紫外線吸収樹脂層上に形成
した蛍光増白樹脂層の系では、紫外線吸収による蛍光増
白機能の低下が全くない上、蛍光増白剤による紫外線吸
収効果が付加されて、可逆熱変色層の耐光性低下を効果
的に防ぐために機能する。かくして白色の支持体に形成
した有色から無色に変化する可逆熱変色層、又は有色か
ら白色に変化する可逆熱変色層を支持体上に形成し、前
記可逆熱変色層中の熱変色性材料が消色状態で白色を呈
する熱変色性積層体にあっては残色及び残像は視覚し難
くさせると共に、熱変色機能を長期間に亘って正常に機
能させる。
【0013】
【実施例】
実施例1(図1参照) 色彩記憶性感温変色性色素(ピンク色←→無色、低温側
変色点17℃、高温側変色点30℃)30部、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合樹脂20部、シクロヘキサノン3
0部、芳香族中沸点溶剤(ソルベッソ100、エッソ化
学製〕30部、シリコーン系消泡剤0.5部を均一に混
合攪拌して得た、ピンク色から無色に準可逆的に変色す
る熱変色性材料と、前記熱変色性材料の組成中の色彩記
憶性感温変色性色素を別の色彩記憶性感温変色性色素
〔(オレンジ色←→無色、低温側変色点17℃、高温側
変色点30℃)又は、(青色←→無色、低温側変色点1
7℃、高温側変色点30℃)又は、(緑色←→無色、低
温側変色点17℃、高温側変色点30℃)〕で置換した
熱変色性材料を、180Meshのスクリーン印刷版を
用いて、支持体2として厚さ0.1mmの白色塩化ビニ
ルシート上に各々スクリーン印刷で4色の帯状の模様を
複数並設し、可逆熱変色層3を形成した。尚、前記実施
例中、部とあるは重量部を示す。以下の実施例及び比較
例も同様である。
【0014】更に前記可逆熱変色層の上面に、樹脂固形
分50%のアクリルポリオール樹脂溶液50部、シクロ
ヘキサノン10部、芳香族中沸点溶剤20部、アクリル
系消泡剤0.5部、蛍光増白顔料〔エポカラーFP−1
01、(株)日本触媒製〕10部、イソシアネート系硬
化剤10部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤〔チヌ
ビン326、チバガイギー社製〕3部を混合攪拌し、1
20Meshのスクリーン版を用いてスクリーン印刷を
施し、50℃にて15分間加温硬化させて、蛍光増白顔
料を含有する紫外線吸収樹脂層4を形成し、熱変色性積
層体1を得た。
【0015】前記の如くして得た熱変色性積層体は常温
において、鮮明な4色の帯状模様が現出した状態と、全
面が白色状態の二状態を同時に呈することができる。即
ち、30℃以上に加温して全面を白色状態にした後、環
境温度まで放置冷却し、15℃以下に冷却する手段、例
えば、冷水を内蔵した冷熱ペンで筆記すると、あたかも
何も印刷されていない白色シート上に、鮮やかなピン
ク、オレンジ、青、緑色の筆跡が現出したかのように視
覚され、意外性を有する。又、この筆跡は常温において
も保持され、30℃以上に加温することにより、消色し
て再び全面が白色状態に戻り、繰り返し使用することが
できる。
【0016】実施例2(図2参照) 実施例1で得た熱変色性材料を180Meshのスクリ
ーン印刷版を用いて、支持体2として厚さ0.1mmの
白色塩化ビニルシート上に各々スクリーン印刷で4色の
水玉模様を施し、可逆熱変色層3を形成した。
【0017】更に前記可逆熱変色層の上面に、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合樹脂25部、シクロヘキサノン4
0部、芳香族中沸点溶剤25部、シリコーン系消泡剤
0.5部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤〔チヌビ
ン326(チバガイギー社製)〕3部を混合攪拌し、1
50Meshのスクリーン版を用いてスクリーン印刷を
施し、紫外吸収樹脂層5を形成した。
【0018】更に前記紫外吸収樹脂層5の上面に、樹脂
固形分50%のアクリルポリオール樹脂溶液50部、シ
クロヘキサノン10部、芳香族中沸点溶剤20部、イソ
シアネート系硬化剤10部、アクリル系消泡剤0.5
部、蛍光増白顔料〔エポカラーFP−101、日本触媒
(株)製〕、10部を混合攪拌し、120Meshのス
クリーン版を用いてスクリーン印刷を施し、50℃にて
15分間加温硬化させて蛍光増白樹脂層6を形成し、熱
変色性積層体1を得た。
【0019】前記の如くして得た熱変色性積層体は常温
において、鮮明な4色の水玉模様が現出した状態と、全
面が白色状態の二状態を同時に呈することができる。即
ち、30℃以上に加温して全面を白色状態にした後、環
境温度まで放置冷却し、15℃以下に冷却すると、あた
かも何も印刷されていない白色シート上に、鮮やかなピ
ンク、オレンジ、青、緑色の水玉模様が現出したかのよ
うに視覚され、意外性を有する。又、この水玉模様は常
温においても保持され、30℃以上に加温することによ
り、消色して再び全面が白色状態に戻り、繰り返し使用
することができる。
【0020】実施例3 熱変色性材料(朱色←→無色 変色温度30℃)20
部、アクリル樹脂溶液40部、キシレン20部、メチル
イソブチルケトン20部を混合攪拌して得た熱変色性ス
プレーインキを、支持体として白色のABS製置物にス
プレー塗装し可逆熱変色層を形成した。
【0021】更に前記可逆熱変色層の上面にアクリル樹
脂溶液40部、セルロースアセテートブチレート樹脂1
0部、メチルイソブチルケトン30部、キシレン20
部、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(ユビナールD−4
9、GAF社製)5部を混合攪拌して得た紫外線吸収剤
含有トップコートインキを熱変色性材料が塗装されたA
BS製置物にスプレー塗装し、乾燥させ、紫外線吸収樹
脂層を形成した。
【0022】更に前記紫外線吸収樹脂層の上面にアクリ
ル樹脂溶液40部、セルロースアセテートブチレート樹
脂10部、メチルイソブチルケトン30部、キシレン2
0部、油溶性蛍光増白剤(PY−1800、ハッコーケ
ミカル製)1部を混合攪拌して得た蛍光増白剤含有トッ
プコートインキを塗装し、蛍光増白樹脂層を形成して熱
変色性ABS製置物を得た。
【0023】前記熱変色性ABS製置物は、30℃以下
では朱色に着色しており、この成形物を30℃以上に加
温すると、完全に白色に変色し、朱色の残色は認められ
ず、何も塗装されていない白色の置物と同様になった。
又、前記白色状態のABS製置物を放置して冷却する
と、再び朱色に着色し、この変化は何度も繰り返し行な
うことができた。
【0024】実施例4 色彩記憶性感温変色性色素(紫色←→無色 低温側変色
点15℃、高温側変色点32℃)30部、アクリル樹脂
系エマルジョン50部、シリコーン系消泡剤0.5部、
増粘剤1部、架橋剤1部、水20部を均一に混合攪拌し
て紫色から無色に準可逆的に変色する熱変色性材料を、
蛍光増白処理された白色綿布上に109Meshのスク
リーン版を用いてベタ印刷し、自然放置して乾燥させ、
可逆熱変色層を形成した。
【0025】更に前記可逆熱変色層の上面にアクリル酸
エステル系エマルジョン70部、シリコーン系消泡剤
0.5部、増粘剤1部、架橋剤1部、紫外線吸収剤の水
分散体(チバテックスLFN チバガイギー社製)5
部、水20部及び油溶性蛍光増白剤〔Kayaligh
tB 日本化薬(株)製〕をフタル酸系可塑剤(DIN
P)に溶解し、水系媒体中で界面重合法を用いてマイク
ロカプセル化し、水系媒体中より単離した蛍光増白剤含
有マイクロカプセル体10部を混合攪拌して得たトップ
コート用スクリーン印刷インキをスクリーン印刷し、7
0℃で30分間加温硬化させ、蛍光増白樹脂層を含有す
る紫外線吸収樹脂層を形成し、熱変色性綿布を得た。
【0026】前記の如くして得た熱変色性綿布は常温に
おいて、紫色と白色状態の二状態を同時に呈することが
でき、紫色の着色状態を呈する時、白状の濁りも無く、
鮮明な紫色を呈することができる。又、白色状態を呈す
る時、紫色の残色は視覚され難い。
【0027】比較例1(図3参照) 実施例1で得た熱変色性材料を180Meshのスクリ
ーン印刷版を用いて、支持体2として厚さ0.1mmの
白色塩化ビニルシート上に各々スクリーン印刷で水玉模
様を施し、可逆熱変色層3を形成した。更に前記可逆熱
変色層3の上面に、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂
25部、シクロヘキサノン40部、芳香族中沸点溶剤2
5部、シリコーン系消泡剤0.5部、ベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤〔チヌビン326(チバガイギー社
製)〕3部を混合攪拌し、150Meshのスクリーン
版を用いてスクリーン印刷を施し、紫外吸収樹脂層5を
形成し、熱変色性積層体1を得た。
【0028】比較例2(図4参照) 実施例1で得た熱変色性材料を180Meshのスクリ
ーン印刷版を用いて、支持体2として厚さ0.1mmの
白色塩化ビニルシート上に各々スクリーン印刷で水玉模
様を施し、可逆熱変色層3を形成した。更に前記可逆熱
変色層の上面に、樹脂固形分50%のアクリルポリオー
ル樹脂溶液50部、シクロヘキサノン10部、芳香族中
沸点溶剤20部、アクリル系消泡剤0.5部、イソシア
ネート系硬化剤10部、蛍光増白顔料〔エポカラーFP
−101、日本触媒(株)製〕、10部を混合攪拌し、
120Meshのスクリーン版を用いてスクリーン印刷
を施し、50℃にて15分間加温硬化させて蛍光増白樹
脂層6を積層し、熱変色性積層体1を得た。
【0029】比較例3(図5参照) 色彩記憶性感温変色性色素(ピンク色←→無色、低温側
変色点17℃、高温側変色点30℃)30部、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合樹脂20部、シクロヘキサノン2
5部、芳香族中沸点溶剤(ソルベッソ100、エッソ化
学製〕25部、シリコーン系消泡剤0.5部、蛍光増白
顔料(エポカラーFP−101)10部を均一に混合攪
拌して得た、ピンク色から無色に準可逆的に変色する熱
変色性材料と、前記熱変色性材料の組成中の色彩記憶性
感温変色性色素を別の色彩記憶性感温変色性色素〔(オ
レンジ色←→無色、低温側変色点17℃、高温側変色点
30℃)又は、(青色←→無色、低温側変色点17℃、
高温側変色点30℃)又は、(緑色←→無色、低温側変
色点17℃、高温側変色点30℃)〕で置換した熱変色
性材料を、180Meshのスクリーン印刷版を用い
て、支持体2として厚さ0.1mmの白色塩化ビニルシ
ート上に各々スクリーン印刷で4色の水玉模様を施し、
蛍光増白剤を含有する可逆熱変色層7を形成した。更に
前記蛍光増白剤を含有する可逆熱変色層7の上面に、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂25部、シクロヘキサ
ノン40部、芳香族中沸点溶剤25部、シリコーン系消
泡剤0.5部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤〔チ
ヌビン326(チバガイギー社製)〕3部を混合攪拌
し、150Meshのスクリーン版を用いてスクリーン
印刷を施し、紫外吸収樹脂層5を形成し、熱変色性積層
体1を得た。
【0030】残色及び耐光性の試験結果 実施例1,2及び比較例1,2,3について、残色の有
無、及び耐光性の試験を行なった。尚、耐光性はフェー
ドメーターにて8時間光照射を行なった後、その光劣化
を目視により観察し、残色の有無は目視により観察し
た。試験結果は以下のとおり。
【表1】 尚、表中の評価の記号の内容は以下のとおり。 耐光性 ○:良い △:やや悪い ×:悪い 残色の有無 ◎:全くなし ○:凝視すると若干残色がある(ほとん
どなし) △:若干残色がある ×:残色がある
【0031】
【発明の効果】本発明熱変色性積層体は前記したとお
り、可逆熱変色層が消色時、白色であるから、発色時の
熱変色像がコントラストよく視覚できる上、消色時の残
像又は残色が視覚し難く、更に発色時の像及びその多彩
な色調を長期間維持することができるため、意外性、変
化の妙味に富んだ玩具、シート、被筆記体等を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明熱変色性積層体の一実施例の断面図を示
す。
【図2】本発明熱変色性積層体の他の実施例の断面図を
示す。
【図3】本発明熱変色性積層体に対する一比較例の断面
図を示す。
【図4】本発明熱変色性積層体に対する他の比較例の断
面図を示す。
【図5】本発明熱変色性積層体に対する他の比較例の断
面図を示す。
【符号の説明】
1 熱変色性積層体 2 支持体 3 可逆熱変色層 4 蛍光増白剤を含有する紫外線吸収樹脂層 5 紫外線吸収樹脂層 6 蛍光増白樹脂層 7 蛍光増白剤を含有する可逆熱変色層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に可逆熱変色層と、該可逆熱変
    色層の上層に紫外線吸収樹脂層を積層し、前記可逆熱変
    色層が消色時に、白色の様相を呈する熱変色性積層体に
    おいて、前記可逆熱変色層上に設けた紫外線吸収樹脂層
    中に蛍光増白剤を含有させるか、紫外線吸収樹脂層上に
    蛍光増白剤を含有した蛍光増白樹脂層を設けたことを特
    徴とする熱変色性積層体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008214783A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Tokushu Paper Mfg Co Ltd スレッドおよび偽造防止用紙
CN102820414A (zh) * 2012-09-06 2012-12-12 广东深莱特科技股份有限公司 一种荧光粉混合物以及具有颜色转换的led封装器件

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