JPH05111975A - メタリツク調熱変色性積層体 - Google Patents

メタリツク調熱変色性積層体

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JPH05111975A
JPH05111975A JP3190988A JP19098891A JPH05111975A JP H05111975 A JPH05111975 A JP H05111975A JP 3190988 A JP3190988 A JP 3190988A JP 19098891 A JP19098891 A JP 19098891A JP H05111975 A JPH05111975 A JP H05111975A
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thermochromic
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resin
metallic
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JP3190988A
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Yutaka Shibahashi
裕 柴橋
Michiyuki Yasuda
満行 安田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の熱変色性材料にみられない、金色或い
は銀色からの色変化や、メタリックカラー〔1〕←→メ
タリックカラー〔2〕の色変化を呈する、装飾性、色彩
の多様化、色変化による妙味、意外性をさらに向上させ
た熱変色性材料を提供する。 【構成】 熱変色層2に1μm〜400μmの厚みの真
珠光沢顔料層3が積層されてなるメタリック調熱変色性
積層体1を要件とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメタリック調熱変色性積
層体に関する。更に詳細には、温度変化によって、メタ
リック調の色調を呈する積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、温度変化により有色←→無
色、有色〔1〕←→有色〔2〕の色変化を示す熱変色性
材料、前記熱変色性材料により加工された着色体は広く
知られており、温度検知分野、変色の妙味や意外性を利
用した玩具分野、教材分野等、多方面に利用されている
(特公昭51−44706号公報、特公昭52−776
4号公報、特公昭51−46548号公報、特開昭62
−140881号公報等)。しかしながら、金色或いは
銀色からの色変化、メタリックカラー〔1〕←→メタリ
ックカラー〔2〕の色変化を呈する効果的な手段、要件
等を開示した提案は未だ開示さていないし、実用化され
ていない。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明者らは、熱変
色性材料による変色効果を更に有効に発現させるための
手段、方法等を追求した結果、前記したメタリック調の
色変化を可逆的に視覚させる手段、要件を見出し、本発
明を完成させた。かくして、装飾効果を付加した熱変色
性の新規な色材を提供できることは勿論、色彩の多様
化、色変化による妙味意外性を更に高めており、しかも
従来の熱変色特性をそのまま発現できる効果と相まっ
て、装飾、示温材分野、玩具分野等、多方面への応用展
開を可能とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱変色層2に
1μm〜400μm(好ましくは、3μm〜200μ
m)の厚みの真珠光沢顔料層3が積層されたメタリック
調熱変色性積層体1を要件とするものである。
【0005】本発明の基本的構成を図面(第1図〜第3
図)について説明する。熱変色層2は支持体4(透明層
或いは不透明層)上に形成され、前記熱変色層2に真珠
光沢顔料層3が積層された構成(第1図)、支持体4自
体4が熱変色層2を形成(熱変色性材料がブレンドされ
て成形された支持体、多孔性支持体に熱変色性材料を含
浸、固着させた系等)した構成(第2図)、支持体4
(透明層)の背面に真珠光沢顔料層3が形成され、前記
真珠光沢顔料層3に熱変色層2が積層された構成(第3
図)を例示できる。
【0006】前記構成において、熱変色層2の下層には
非熱変色性層を適宜に設け、熱変色層2の変色による色
変化をさらに多様に視覚させることもできる。尚、表面
又は裏面層にクリヤーコート層或いはラミネート層等を
適宜に積層させることができるし、熱変色層2と真珠光
沢顔料層3との間に透明のクリヤーコート層或いはラミ
ネート層を介在させることができる。
【0007】熱変色層2は、従来より公知の感温変色性
色素を含む熱変色性材料、例えば、液晶や、電子供与性
電子供与性呈色性有機化合物、電子受容性化合物及び前
記両者の呈色反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体
の3成分を含む熱変色性材料又は前記成分の樹脂固溶体
の微粒子の形態の熱変色性を示す熱変色性材料(例え
ば、特公昭51−35414号公報、特公昭51−44
706号公報、特公平1−29398号公報等)を挙げ
ることができる。前記は所定の温度(変色点)を境とし
て、その前後で変色し、変化前後の両状態のうち常温域
では特定の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一
方の状態は、その状態が発現するのに要する熱又は冷熱
が適用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の
適用がなくなれば、常温域で呈する状態に戻る(所謂、
温度変化による温度−色濃度について小さいヒステリシ
ス幅を示して変色するタイプである。
【0008】又、本出願人が先に提案した特開昭60−
264285号公報に記載されている、大きなヒステリ
シス特性を示して変色する色彩記憶性感温変色性色素を
含む熱変色性材料(即ち、温度変化による着色濃度の変
化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より
低温側から温度を上昇させていく場合と逆に変色温度域
より高温側から下降させていく場合とで大きく異なる経
路を辿って変色するタイプ:低温側変色点と高温側変色
点の間の常温域において、前記低温側変色点以下又は高
温側変色点以上の温度で変化させた様相を記憶保持でき
る)で彩色された熱変色層が挙げられる。
【0009】前記における感温変色性色素或いは色彩記
憶性感温変色性色素は、通常、微小カプセルに内包さ
れ、バインダーを含む媒体中に分散されて、インキ、塗
料などの色材として適用され、支持体表面に所望の熱変
色層2が形成される。又、前記微小カプセルを熱可塑性
及び熱硬化性樹脂中に分散状態で内在させたものであょ
てもよい。尚、前記熱変色層2中には適宜、真珠光沢顔
料を分散させることもできる。
【0010】真珠光沢顔料層3は、真珠光沢顔料を含む
印刷インキ、塗料によるコーティングによって形成でき
るが、透明乃至半透明樹脂等に真珠光沢顔料をブレンド
して形成されたフイルムや比較的肉薄の成形体とし形成
されたものであってもよい。真珠光沢顔料は、従来より
公知の二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二酸化チタン被
覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲母、塩基性炭
酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等の3〜200
μmの適宜の粒径のものが適用でき、バインダーを含む
媒体中に分散されて塗料、インキ等の形態となして適用
される。或いは、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂中に前
記顔料を分散状態に内在させたものであってもよい。
【0011】真珠光沢顔料層3の厚みは、1μm〜40
0μm、好ましくは3μm〜200μmであり、該層中
における真珠光沢顔料は0.1〜40重量%(好ましく
は、0.2〜30重量%)の含有割合が有効である。
尚、前記における真珠光沢顔料を分散させ、支持体面に
固着させる手段は、従来より汎用の手段が適宜選択され
実用に供される。
【0012】前記熱変色層2及び真珠光沢顔料層3を形
成するための媒体の例を以下に例示する。
【0013】蒸発乾燥型(樹脂/溶剤型) ロジン、シェラック、カゼイン、ロジン−マレイン酸樹
脂、アルキッド樹脂、セルロース誘導体、石油樹脂、低
分子ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、塩
化ビニール−酢酸ビニール共重合体、ポリアクリル酸エ
ステル系共重体、変成ゴム、ポリビニールアルコール、
ポリビニールピロリドン、ポリビニールピロリドン−酢
酸ビニール共重合体等の樹脂を石油系溶剤、芳香族溶
剤、脂肪族炭化水素系溶剤、アルコール系溶剤、ケトン
系溶剤、エステル系溶剤及び水に溶解させた溶液等、
【0014】冷却固化型(ホットメルト型) カルナバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス等
【0015】浸透乾燥型(樹脂/石油系溶剤型) ロジン、ロジン系誘導体等の樹脂をマシン油、スピンド
ル油、灯油などに溶解した溶液等。
【0016】エマルジョン型 ポリ酢酸ビニル系、スチレン−ブタジエン系、アクリル
系、等
【0017】酸化重合型 重合アマニ油、桐油、脱水ヒマシ油等の乾性油及び大豆
油変成アルキッド樹脂、ヤシ油変成アルキッド樹脂、ア
マニ油変成アルキッド樹脂等の油変性アルキッド樹脂
等、
【0018】熱硬化型 エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、キシレ
ン樹脂、グアナミン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、マレイン酸樹脂、メ
ラミン樹脂、ユリヤ樹脂等、
【0019】光硬化型 光重合性アクリル酸系樹脂、光硬化性エポキシ樹脂等、 水溶性合成樹脂塗料 水溶性アルキッド樹脂、水溶性メラミン樹脂、水溶性尿
素樹脂、水溶性フェノール樹脂、水溶性アクリル樹脂、
水溶性エポキシ樹脂、水溶性ポリブタジエン樹脂等
【0020】又、前記熱変色性材料又は真珠光沢顔料を
分散状態に保持、成形させる樹脂としては、高密度ポリ
エチレン、中低密度ポリエチレン、リニヤ低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−メタクリル酸共重
合樹脂、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニルグラフト共
重合樹脂、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン、エチレン−α−オレフィン共重合樹脂、エチレン−
プロピレン共重合樹脂、メチルペンテンポリマー、エチ
レンープロピレン−ジエンエラストマー−アクリロニト
リル共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、ブタ
ジエン樹脂、ポリスチレン、ハイインパクトスチレン、
アクリロニトリル−アクリリック−スチレン共重合樹
脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹
脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合樹脂、ポ
リアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリエチレンテレフタレート、低軟化点ポリエス
テル樹脂、共重合ナイロン、ポリアクリル酸エステル樹
脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、低分子ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレン等が挙げられる。これら樹
脂は単独または2種を組合わせて使用してもよい。更
に、所望に応じて成形用樹脂に各種の添加剤、例えば酸
化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、可塑剤、帯電防止
剤、難燃剤、着色顔料、白色顔料、体質顔料、滑剤、発
砲剤等を添加することができる。
【0021】支持体4は、色材の積層が可能な材料、形
態であれば、全て有効である。紙、合成紙、布、不織
布、合成皮革、レザー、プラスチック、ガラス、陶磁
器、金属、木材、石材等が全て有効である。又、平面状
に限らず、凹凸状、繊維状等加工面を有するもの、全て
が有効である。
【0022】積層体の形成は、従来より公知の方法、例
えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印
刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗
り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ロ
ーラー塗り、浸漬塗装、等の手段により行うことができ
る。又、押出成形等によりフイルム、シート化し、貼り
合わせる。又は、熱変色層2と真珠光沢顔料層3を多層
成形によって得ることもできる。
【0023】尚、紫外線吸収剤、着色剤(染料、顔
料)、金属粉、赤外線吸収剤、酸化防止剤、一重項酸素
消光剤、老化防止剤、帯電防止剤、極性付与剤、揺変性
付与剤、消泡剤等の添加剤を必要に応じて、クリヤーコ
ート層、真珠光沢顔料層、熱変色層に添加し、機能を向
上させることができる。
【0024】
【作用】対象物の視覚対象側に真珠光沢顔料層3が配設
され、前記真珠光沢顔料層3の背面に熱変色層を積層さ
せた構成であるから、熱変色層2の色変化を真珠光沢顔
料層3を透して視覚させる。ここで真珠光沢顔料の可視
光線の波長の選択的干渉作用により生じる虹彩効果、透
過効果と熱変色による色彩の色変化が複雑に組み合わさ
れて、多様なメタリック調の色調を視覚させる。この点
を天然雲母の表面を二酸化チタンで被覆した真珠光沢顔
料について説明する。前記二酸化チタンの被覆層の厚み
により、干渉時の反射光が変化する特性をもつ。例え
ば、選択的に黄色の光を反射し、青色の光を透過するよ
うに調製した二酸化チタン被覆雲母は、下地が黒色の場
合には、透過する青色光は下地の黒色に吸収され、黄色
光のみが反射するため、金色を呈する。一方、下地が白
色の場合には、透過した青色光も下地の白色で反射し、
黄色光のみならず青色光まで反射し、可視光線の全波長
を反射することになるため、白色に視覚される。従っ
て、下地に熱変色層を配置し、下地を黒色←→白色と変
化させることにより、金色←→白色の変化を視覚させ
る。前記同様の作用により実施例に例示する如き、多種
多様な色変化を視覚させる。
【0025】熱変色層2は、透明性であり、下層に積層
させた着色層を熱変色と同時に視覚させる。又、熱変色
層2は、有色〔1〕←→有色〔2〕の色変化を生じさせ
る組み合わせにあっては、更に色彩の変化を多様化させ
る。熱変色層2の着色状態で下層の着色層(文字、図柄
等を含む)を隠蔽させる系では、真珠光沢顔料層3の光
反射効果により、熱変色層2のみの隠蔽効果に比べて隠
蔽効果を向上させる。
【0026】
【実施例1〜12】熱変色性色彩記憶性顔料(消色温度
30°C、着色温度15°C)の10部、50%アクリ
ル樹脂/キシレン溶液45部、キシレン20部及びメチ
ルイソブチルケトン20部を攪拌、混合し、白色の塩化
ビニールシートにスプレーガンにてスプレー塗装し、厚
み約40μmの熱変色層2を設けた。次に真珠光沢顔料
1部、50%アクリル樹脂/キシレン溶液45部、キシ
レン20部及びメチルエチルイソブチルケトン20部を
攪拌、混合し、熱変色層2上にスプレーガンにてスプレ
ー塗装し、厚み約40μmの真珠光沢顔料層3を設け
た。個々の組み合わせ及び視覚できるメタリック調熱変
色層の色変化を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【実施例13〜24】厚み50μmの透明ポリエステル
フイルム上に、真珠光沢顔料2部、エチレン−酢酸ビニ
ル共重体エマルジョン10部、7%カルボキシメチルセ
ルロース水溶液8部、及び消泡剤を均一に攪拌、混合し
たスクリーンインキを120メッシュのスクリーン版で
スクリーン印刷を行い、厚さ約40μmの真珠光沢顔料
層3を設けた。次に、熱変色性顔料10部、エチレン−
酢酸ビニル共重体エマルジョン10部、7%カルボキシ
セルロース水溶液8部及び消泡剤を均一に攪拌、混合し
たスクリーンインキを150メッシュのスクリーン版で
真珠光沢顔料層3にスクリーン印刷を行い、厚さ約30
μmの熱変色層2を設けた。更に、市販品のスクリーン
インキ白色を250メッシュのスクリーン版で熱変色層
2の上にスクリーン印刷し、白色層を設けた。
【0029】個々の組み合わせ及び視覚できるメタリッ
ク調熱変色層の色変化を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】
【実施例25】熱変色性顔料(黒色←→無色:40°C
に変色点)20部、ポリスチレン1000部を混合し、
175°Cのシリンダー温度、170°Cのノズル温度
で押出成形し、厚さ3mmの平板(4cm×8cm角)
を成形した。その上に、真珠光沢顔料1部、50%アク
リル樹脂/キシレン溶液45部、キシレン20部及びメ
チルイソブチルケトン20部を攪拌、混合しスプレーガ
ンにてスプレー塗装し、厚み50μmの真珠光沢顔料層
3を設けた。前記樹脂は40°C以下では金色に、40
°C以上では白色に変化し、可逆的に何回でも金色←→
白色の変化を示した。
【0032】
【実施例26】白色の塩化ビニルシート上に市販の一般
色黒色インキで文字をスクリーン印刷(270メッシュ
スクリーン使用)した。次いで、前記印刷層上に熱変色
性顔料(黒色←→無色:30°Cに変色点)10部、エ
チレン−酢酸ビニル共重体エマルジョン10部、7%カ
ルボキシメチルセルロース水溶液8部及び消泡剤を均一
に攪拌、混合した。スクリーン印刷(150メッシュス
クリーン版使用)を行い、厚さ約40μmの熱変色層2
を設けた。更に、真珠光沢顔料2部〔The Mear
l Corporation社(米国)、商品名:HI
−LITE COLORS GOLD)、エチレン−酢
酸ビニル共重体エマルジョン10部、7%カルボキシメ
チルセルロース水溶液8部及び消泡剤を均一に攪拌、混
合したスクリーンインキを120メッシュのスクリーン
印刷を行い、厚さ約40μmの真珠光沢顔料層3を設け
た。前記積層体は、30°C以下では全面金色を呈し、
下地は全く視覚されないが、30°C以上では金色から
白色になり、下地の文字を後記の比較例と同様鮮明に視
覚させた。
【0033】
【比較例】実施例26の真珠光沢顔料層3を設けない積
層体(その他の構成は実施例26と同じ)を作成し、色
変化の様相を調べたところ、30°C以下では全面黒色
を呈しているが、下地の文字か僅かであるが判読され、
30°C以上では黒色が消え、下地の文字が視覚され
る。
【0034】
【発明の効果】本発明の色材(メタリック調熱変色性積
層体)は、温度変化により金色、銀色からの色変化、そ
の他の多様なメタリックカラー〔1〕からメタリックカ
ラー〔2〕への色変化を視覚させることができる上、温
度変化により繰り返し、可逆的に再現させて視覚させる
ことができる。前記熱変色において、ヒステリシス幅の
極めて小さい熱変色性材料により熱変色層が形成された
系では、温度変化により高感度に応答して変色し、中間
的なヒステリシス幅の熱変色性材料を適用した系では温
度変化により相応の応答を示して変色する。ヒステリシ
ス幅が極めて大きい熱変色性材料(色彩記憶性感温色素
を含む色材)により熱変色層が形成された系では、色変
化に要した熱又は冷熱を取り去った後でも、変化した様
相を保持しており、常温域でその様相を視覚させること
ができる。又、熱変色層により下地を隠蔽させる系で
は、真珠光沢顔料層による光反射効果と相まって隠蔽効
果を補強し、隠蔽−隠蔽像の現出効果を一層、強調でき
る。又、前記光反射効果により、熱変色層の耐光性を向
上させる効果をあげることができる。本発明の積層体
は、従来の熱変色機能はそのまま維持されている上に、
新たにメタリック調の多様な色変化と隠蔽性が補強され
ており、装飾、示温、玩具、教材、文具、繊維製品、家
庭用品、印刷物等、多分野に応用展開される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明積層体の第1の態様の基本的構成の説明
図である。
【図2】本発明積層体の第2の態様の基本的構成の説明
図である。
【図3】本発明積層体の第3の態様の基本的構成の説明
図である。
【符号の説明】
1 メタリック調熱変色性積層体 2 熱変色層 3 真珠光沢顔料層 4 支持体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱変色層に1μm〜400μmの厚みの
    真珠光沢顔料層が積層されてなるメタリック調熱変色性
    積層体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱変色層は、電子供与性
    呈色性有機化合物、電子受容性化合物及び前記両者の呈
    色反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体の相溶体か
    らなる熱変色性材料を含む色材により彩色されてなる。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の熱変色性材料は、温度変
    化により大きなヒステリシス特性を示して変色する色彩
    記憶性感温変色性材料である。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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