JP2602850Y2 - 可逆熱変色性温度表示体 - Google Patents
可逆熱変色性温度表示体Info
- Publication number
- JP2602850Y2 JP2602850Y2 JP1993052321U JP5232193U JP2602850Y2 JP 2602850 Y2 JP2602850 Y2 JP 2602850Y2 JP 1993052321 U JP1993052321 U JP 1993052321U JP 5232193 U JP5232193 U JP 5232193U JP 2602850 Y2 JP2602850 Y2 JP 2602850Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color
- reversible thermochromic
- temperature
- thermochromic
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は可逆熱変色性温度表示体
に関する。更に詳細には、相異なる変色温度で発消色す
る複数の熱変色性材料を共存させた可逆熱変色層と、前
記各変色温度で呈する色調に対応する非変色層と、温度
表示を併設した可逆熱変色性温度表示体に関する。
に関する。更に詳細には、相異なる変色温度で発消色す
る複数の熱変色性材料を共存させた可逆熱変色層と、前
記各変色温度で呈する色調に対応する非変色層と、温度
表示を併設した可逆熱変色性温度表示体に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来熱変色性材料を用いた可逆熱変色性
温度表示体として、所定の温度以下又は以上で顕色する
可逆熱変色層を複数配設し、前記可逆熱変色層の近傍に
熱変色温度に対応する数字が併設された温度表示体が開
示されている（実開昭６０−５６２４２号公報）。
温度表示体として、所定の温度以下又は以上で顕色する
可逆熱変色層を複数配設し、前記可逆熱変色層の近傍に
熱変色温度に対応する数字が併設された温度表示体が開
示されている（実開昭６０−５６２４２号公報）。
【０００３】
【考案が解決しようとする問題点】本考案は、前記した
従来の温度表示体の不具合、即ち変色温度に対応した複
数の熱変色性インキを用いて、複数の熱変色層を形成す
る印刷工程の煩雑さ、可逆熱変色層の占有スペースの大
きさによるデザインの制約等を一挙に解消し、温度を目
視で簡易に判別でき、非変色像の組合せによる多様な印
刷デザインを形成できる可逆熱変色性温度表示体を提供
しようとするものである。
従来の温度表示体の不具合、即ち変色温度に対応した複
数の熱変色性インキを用いて、複数の熱変色層を形成す
る印刷工程の煩雑さ、可逆熱変色層の占有スペースの大
きさによるデザインの制約等を一挙に解消し、温度を目
視で簡易に判別でき、非変色像の組合せによる多様な印
刷デザインを形成できる可逆熱変色性温度表示体を提供
しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案は、支持体面上に
二種以上の互いに熱変色温度を異にし、所定の温度で発
消色し、発色時の色調が同一である、電子供与性呈色性
有機化合物、前記化合物の顕色剤及び前記両者の呈色反
応を生起させる媒体となる化合物の３成分を含む微小カ
プセル化された可逆熱変色性材料がブレンドされて形成
された可逆熱変色層を設けると共に、前記可逆熱変色層
の近傍に、前記各熱変色温度で可逆熱変色層が呈する同
一色の濃淡変化に対応する、濃淡の複数の非変色層と、
それに対応する各温度表示が併設されていることを特徴
とする可逆熱変色性温度表示体を要件とする。
二種以上の互いに熱変色温度を異にし、所定の温度で発
消色し、発色時の色調が同一である、電子供与性呈色性
有機化合物、前記化合物の顕色剤及び前記両者の呈色反
応を生起させる媒体となる化合物の３成分を含む微小カ
プセル化された可逆熱変色性材料がブレンドされて形成
された可逆熱変色層を設けると共に、前記可逆熱変色層
の近傍に、前記各熱変色温度で可逆熱変色層が呈する同
一色の濃淡変化に対応する、濃淡の複数の非変色層と、
それに対応する各温度表示が併設されていることを特徴
とする可逆熱変色性温度表示体を要件とする。
【０００５】前記可逆熱変色性材料は、例えば、電子供
与性呈色性有機化合物、前記化合物の顕色剤及び前記両
者の呈色反応を生起させる媒体となる化合物の３成分を
含む微小カプセル化された熱変色性材料（例えば、特公
昭５１−４４７０６号公報、特公昭５１−４４７０８号
公報、特公昭５２−７７６４号公報、特公平１−２９３
９８号公報等）を利用することができる。前記熱変色性
材料は所定の温度（変色点）を境としてその前後で変色
する。
与性呈色性有機化合物、前記化合物の顕色剤及び前記両
者の呈色反応を生起させる媒体となる化合物の３成分を
含む微小カプセル化された熱変色性材料（例えば、特公
昭５１−４４７０６号公報、特公昭５１−４４７０８号
公報、特公昭５２−７７６４号公報、特公平１−２９３
９８号公報等）を利用することができる。前記熱変色性
材料は所定の温度（変色点）を境としてその前後で変色
する。
【０００６】発色時の色調が互いに同一であり、熱変色
温度の異なる複数の前記熱変色材料をブレンドして形成
した可逆熱変色層は、熱変色温度を境にして同一の色調
の濃淡による色変化を呈することができる。
温度の異なる複数の前記熱変色材料をブレンドして形成
した可逆熱変色層は、熱変色温度を境にして同一の色調
の濃淡による色変化を呈することができる。
【０００７】又、可逆熱変色層の形状は円形、四角形、
三角形等の幾何学模様は勿論、文字、記号、絵柄等、多
様な像が有効である。
三角形等の幾何学模様は勿論、文字、記号、絵柄等、多
様な像が有効である。
【０００８】前記非変色層は、少なくとも２種以上の変
色温度において可逆熱変色層が呈する同一の色調の濃淡
と略同一色、又は極めて類似した色調の非変色インキが
併設、好ましくは連続的に配設されており、形状は可逆
熱変色層と同様に色調を判別できる形状及び大きさであ
れば全て好適に用いられる。又、併設される温度表示は
各色調毎の温度範囲を示す表示手段であれば、アラビア
数字、漢用数字等、適宜用いられる。
色温度において可逆熱変色層が呈する同一の色調の濃淡
と略同一色、又は極めて類似した色調の非変色インキが
併設、好ましくは連続的に配設されており、形状は可逆
熱変色層と同様に色調を判別できる形状及び大きさであ
れば全て好適に用いられる。又、併設される温度表示は
各色調毎の温度範囲を示す表示手段であれば、アラビア
数字、漢用数字等、適宜用いられる。
【０００９】前記支持体は、印刷適性を備えた基材であ
ればよく、紙類、布類、フィルム類、金属類、プラスチ
ック等が挙げられる。
ればよく、紙類、布類、フィルム類、金属類、プラスチ
ック等が挙げられる。
【００１０】
【作用】本考案可逆熱変色性温度表示体は、変色温度を
異にする発色時の色調が同一である二種以上の可逆熱変
色性材料の混合体における発消色により、温度変化に対
応した濃淡の色変化を呈し、前記色調に対応する非変色
層に付設の温度表示により択一的に温度を視認させる。
異にする発色時の色調が同一である二種以上の可逆熱変
色性材料の混合体における発消色により、温度変化に対
応した濃淡の色変化を呈し、前記色調に対応する非変色
層に付設の温度表示により択一的に温度を視認させる。
【００１１】
【実施例】実施例１（図１参照） 支持体２として５０μｍ厚の白色ポリエステルフィルム
を用い、前記フィルム表面に、エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂エマルジョン中にＡ：青色←→無色（９℃）、
Ｂ：青色←→無色（１８℃）、Ｃ：青色←→無色（２７
℃）、Ｄ：青色←→無色（３６℃）に可逆的に変色する
熱変色性マイクロカプセル顔料Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄをそれぞ
れ等量ずつ分散させた印刷インキにより印刷して円形状
の可逆熱変色層３を形成した。尚、（ ）内は変色点を
示し、変色点以下で発色、変色点以上で消色する。以下
の実施例中の熱変色性マイクロカプセル顔料も同様であ
る。
を用い、前記フィルム表面に、エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂エマルジョン中にＡ：青色←→無色（９℃）、
Ｂ：青色←→無色（１８℃）、Ｃ：青色←→無色（２７
℃）、Ｄ：青色←→無色（３６℃）に可逆的に変色する
熱変色性マイクロカプセル顔料Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄをそれぞ
れ等量ずつ分散させた印刷インキにより印刷して円形状
の可逆熱変色層３を形成した。尚、（ ）内は変色点を
示し、変色点以下で発色、変色点以上で消色する。以下
の実施例中の熱変色性マイクロカプセル顔料も同様であ
る。
【００１２】前記円形状の可逆熱変色層３は、９℃以下
ではＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄの各顔料が全て発色し、９〜１８℃
では顔料Ａのみ消色してＢ、Ｃ、Ｄが発色し、１８〜２
７℃では顔料Ａ及びＢが消色してＣ、Ｄが発色し、２７
〜３６℃では顔料Ａ、Ｂ及びＣが消色してＤのみ発色す
る。即ち、前記温度範囲での青色可逆熱変色層３の色濃
度は、９℃以下＞９〜１８℃＞１８〜２７℃＞２７〜３
６℃となる。又、３６℃以上では全ての顔料が消色して
支持体の白色を呈した。
ではＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄの各顔料が全て発色し、９〜１８℃
では顔料Ａのみ消色してＢ、Ｃ、Ｄが発色し、１８〜２
７℃では顔料Ａ及びＢが消色してＣ、Ｄが発色し、２７
〜３６℃では顔料Ａ、Ｂ及びＣが消色してＤのみ発色す
る。即ち、前記温度範囲での青色可逆熱変色層３の色濃
度は、９℃以下＞９〜１８℃＞１８〜２７℃＞２７〜３
６℃となる。又、３６℃以上では全ての顔料が消色して
支持体の白色を呈した。
【００１３】前記円形状の可逆熱変色層３を同心円と
し、周囲に各温度範囲（９℃以下、９〜１８℃、１８〜
２７℃、２７〜３６℃、３６℃以上）で呈する色調と同
一の色調の非変色インキによって環状の非変色層４を設
けると共に対応する温度表示５を配設した。
し、周囲に各温度範囲（９℃以下、９〜１８℃、１８〜
２７℃、２７〜３６℃、３６℃以上）で呈する色調と同
一の色調の非変色インキによって環状の非変色層４を設
けると共に対応する温度表示５を配設した。
【００１４】前記の如くして得られた可逆熱変色性温度
表示体１は、各変色温度範囲によって呈する可逆熱変色
層の色調に対応する非変色層４に付設した温度表示５に
より、一目で温度を判別できた。
表示体１は、各変色温度範囲によって呈する可逆熱変色
層の色調に対応する非変色層４に付設した温度表示５に
より、一目で温度を判別できた。
【００１５】
【考案の効果】本考案可逆熱変色性温度表示体は、温度
変化に応じて変色する熱変色層の色調の濃淡に対応した
非変色層の色調と、付設の温度表示により、一目で温度
を択一的に視覚できる。更に、従来の温度表示体に較べ
て単一の熱変色層の配設により簡便に温度が表示でき、
熱変色性印刷像との組合せによる多様なデザインの構成
が可能であり、室温や外気温の測定、液温等の測定、対
象物に接触させて対象物の温度を測定できる温度計とし
て使用できる。
変化に応じて変色する熱変色層の色調の濃淡に対応した
非変色層の色調と、付設の温度表示により、一目で温度
を択一的に視覚できる。更に、従来の温度表示体に較べ
て単一の熱変色層の配設により簡便に温度が表示でき、
熱変色性印刷像との組合せによる多様なデザインの構成
が可能であり、室温や外気温の測定、液温等の測定、対
象物に接触させて対象物の温度を測定できる温度計とし
て使用できる。
【図１】本考案の可逆熱変色性温度表示体の一実施例の
外観状態を示す。
外観状態を示す。
１ 可逆熱変色性温度表示体 ２ 支持体 ３ 可逆熱変色層 ４ 非変色層 ５ 温度表示
Claims (1)
- 【請求項１】 支持体面上に二種以上の互いに熱変色温
度を異にし、所定の温度で発消色し、発色時の色調が同
一である、電子供与性呈色性有機化合物、前記化合物の
顕色剤及び前記両者の呈色反応を生起させる媒体となる
化合物の３成分を含む微小カプセル化された可逆熱変色
性材料がブレンドされて形成された可逆熱変色層を設け
ると共に、前記可逆熱変色層の近傍に、前記各熱変色温
度で可逆熱変色層が呈する同一色の濃淡変化に対応す
る、濃淡の複数の非変色層と、それに対応する各温度表
示が併設されていることを特徴とする可逆熱変色性温度
表示体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993052321U JP2602850Y2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 可逆熱変色性温度表示体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993052321U JP2602850Y2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 可逆熱変色性温度表示体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0716130U JPH0716130U (ja) | 1995-03-17 |
| JP2602850Y2 true JP2602850Y2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=12911535
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993052321U Expired - Fee Related JP2602850Y2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 可逆熱変色性温度表示体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2602850Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114378521A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-04-22 | 徐州以勒电器科技有限公司 | 一种具有工件保护功能的焊接定位装置 |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP1993052321U patent/JP2602850Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0716130U (ja) | 1995-03-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| WO2002096665A1 (en) | Thermal imaging system | |
| JPS63133185A (ja) | 表示装置 | |
| CN202293713U (zh) | 多色热敏纸 | |
| JPH11248552A (ja) | 温度管理部材及び温度管理方法 | |
| US7919433B2 (en) | Chromogenic media responsive to environmental conditions | |
| JP2602850Y2 (ja) | 可逆熱変色性温度表示体 | |
| JPH0345829Y2 (ja) | ||
| JP2507298Y2 (ja) | 感温性印刷体 | |
| JPH0610266Y2 (ja) | 温度表示印刷物 | |
| JPH0411820Y2 (ja) | ||
| JPH0636862U (ja) | 試し刷り用ワードプロセッサ用紙 | |
| JP2537930Y2 (ja) | シート状温度表示体 | |
| JPH033429Y2 (ja) | ||
| JPH0314381Y2 (ja) | ||
| JPH0646709Y2 (ja) | 熱変色性印刷物 | |
| JPH11248550A (ja) | 温度管理部材 | |
| KR200263790Y1 (ko) | 발색층을 갖는 컵 | |
| JPS61193039A (ja) | 液晶温度計 | |
| JP2002301784A (ja) | 感温変色積層体 | |
| JPH046938Y2 (ja) | ||
| JPH0516597Y2 (ja) | ||
| JP2601319Y2 (ja) | 虹彩性熱変色性積層体 | |
| JPH09309174A (ja) | 熱変色性積層体 | |
| JPH0659059U (ja) | 熱変色性印刷物 | |
| JPH0414787Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |