JPH0581338U - テラス状植生用ポット付き法枠擁壁 - Google Patents

テラス状植生用ポット付き法枠擁壁

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JPH0581338U
JPH0581338U JP1306491U JP1306491U JPH0581338U JP H0581338 U JPH0581338 U JP H0581338U JP 1306491 U JP1306491 U JP 1306491U JP 1306491 U JP1306491 U JP 1306491U JP H0581338 U JPH0581338 U JP H0581338U
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JP
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pot
vegetation
terrace
retaining wall
frame
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JP1306491U
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剛 堀口
▲襄▼ 豊田
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日本セメント株式会社
株式会社ジャグラス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 傾斜面に設置したコンクリート製法枠壁の表
面に、テラス状の植生用ポットを簡単に取り付けること
ができるようにすること。 【構成】 法枠2を構成している縦、横の枠材2a,2
bの内側に合わせて網状材6をコ状に成形し、その下縁
を枠材2a,2bの内側面にボルト8をもって固定して
テラス状ポットの周囲を囲む土留壁となす。その土留壁
の内側に合成樹脂シート7を重ね、内部に植生土9を詰
める。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、地山や法面等の傾斜地表面を保護するとともに、表面に中低木の植 生を施すことができるテラス状の植生用ポットを設けた法枠擁壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、地山の掘削や、盛土等の土木工事によって形成された法面や急な傾斜の 地山面等の傾斜地表面を保護する工法としていわゆる法枠工法がある。
【0003】 この工法は、横枠材及び縦枠材からなる格子状の法枠を傾斜地表面に設置する ものであり、法枠にて傾斜地の崩落を防ぐとともに、格子内、即ち各枠材に囲ま れた部分に客土を入れ、草木類を植生して緑化を図るとともに傾斜地表面を強化 している。
【0004】 一方傾斜地が急傾斜である場合には、法枠の格子内をコンクリート版によって 閉鎖し、全面をコンクリート製の擁壁となしている。
【0005】 このような全面がコンクリートで覆われた法枠擁壁や、傾斜地が岩質や礫質で ある場合にはそのままでは客土を定着させることができず、植生に充分な植生土 を保持させることができなかった。
【0006】 そこで近年において、このような客土を定着させることができない法枠擁壁の 表面に、縦枠材及び横枠材と一体に土留壁を直立させ、テラス状の植生用ポット を設置し、緑化を図らんとしたしたテラス状植生用ポットが開発されている(特 開平1−223218号公報)。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の植生ポット付法枠擁壁は、法枠の場所打施工に際し、各枠材と 一体にポット用の土留壁を場所打コンクリートにより成形していた。これは法枠 を設置する傾斜地表面の形状が一様でないため、法枠自体もその形状が一様な規 則正しい格子状とならないことが多いことに起因していた。
【0008】 このため、植生ポット毎に施工現場にてコンクリート型枠を組み、場所打コン クリート施工を行う必要があり、現場における作業工数が多くなり、労力を多く 要し、工期が長くなるとともにプレキャストブロック製の法枠擁壁には施工でき ないという問題があった。
【0009】 本考案は、このような従来の問題にかんがみ、場所打コンクリートによる法枠 もしくはプレキャスト部材を使用する法枠を問わず施工することができ、しかも 、現場における型枠の組立、コンクリート打設等の成形作業を必要とせず、短時 間で簡単にテラス状植生用ポットを付設することのできるテラス状植生用ポット 付き法枠擁壁の提供を目的としたものである。
【0010】
【課題を達成するための手段】
上述の如き目的を達成するための本考案の特徴は、傾斜地表面に格子状をした コンクリート製法枠を設置し、該法枠の各横枠材及び各縦枠材に囲まれた部分の 下側の横枠材及び左右両側の縦枠部よりポット用土留壁を立設して上部が開放し たテラス状植生用ポットを形成し、該ポット内に植生土を収容してなるテラス状 植生用ポット付き法枠擁壁において、前記土留壁を、前記下側の横枠材及びその 左右両側の縦枠材に下縁を固定して立設した網状材と、該網状材の内側に重ねた 不透水性シートとをもって構成したことにある。
【0011】
【作用】
本考案のテラス状植生用ポット付き法枠擁壁は、格子状に法枠を設置した後、 その格子内の形状に合わせて金網を切断し、折り曲げて必要な形状に成形するこ とが容易にでき、その取り付けはボルト等の固着手段によって縦横の枠材に固定 することによって立設できる。
【0012】 そして、その内側に不透水性シートを重ねることによって植生土をテラス状に 保持する土留壁となり、中低木類の植生に必要な植生土が永続的に収容できる。
【0013】
【実施例】
次に本考案の実施例を図面について説明する。
【0014】 図1〜図3は本考案の第一実施例を示しており、図において、1は傾斜地地盤 であり、2はその表面に設置したコンクリート製の法枠である。この法枠2はプ レキャストブロックを組み合わせたもの、あるいは場所打コンクリートにより一 体成形したものを問わない。
【0015】 法枠2は、縦枠材2a、及び横枠材2bを格子状に配置して構成しており、各 枠材2a,2bに囲まれた格子内はコンクリート版3にて閉鎖されている。
【0016】 この擁壁の数個置きの格子内にテラス状をした植生用ポット4が設けられてい る。植生用ポット4は、横枠材2bとその左右両側の縦枠材2a,2aから、平 面がコ状に連続したポット用土留壁5を立ち上らせることによって構成されてい る。
【0017】 ポット用土留壁5は、合成樹脂被覆したエキスパンドメタル等の曲靭性の高い 金網からなる網状材6と、その内側に重ねた樹脂フィルム等の不透水性シート7 をもって構成している。そして網状材6の下縁を横枠材2b及びその両側の縦枠 材2a,2aの内側に沿わせ、ボルト8をもって各枠材2a,2a及び2bに固 定している。
【0018】 このように構成される植生ポット4内に必要な肥料成分を混合した植生土9を 詰め、中低木を植える。
【0019】 図4〜図5は本考案の第二実施例を示しており、この実施例では、第一実施例 の金網の代わりに網状材6としてグレーチング材を使用している。このグレーチ ング材は、共に矩形状の金属板材からなる縦材10a及び横材10bを格子の目 皿状に組み合わせて一体化させたものであり、前面部材11の両側部背面に側面 部材12,12を固定し、平面コ状に組み立てている。前面部11の下縁を法枠 2の横枠材2bの上面に当接させ、側面部材12の下縁を第一実施例と同様にし て法枠2の縦枠材2aの内側に挿入し、ボルト8をもって固定している。そして 、両部材11,12の内側に不透水性シートを重ねてポット用土留壁5Aを構成 している。
【0020】 なお、前面部材11と、側面部材12の連結には、前面部材11の格子内に嵌 り合う折板状の止め金13を使用し、この止め金13に開口した長穴14にボル ト15を貫通させ、側面部材12の端面の縦材10aの背面に固着したナット1 6に螺合させることによって両者を互いに締結している。そして、このボルト1 5をゆるめることにより両側面部材12,12間の間隔を縦枠材2a,2a間の 間隔に合せることができる。
【0021】 なお、第一,第二の両実施例において、植生ポット4を設置する格子内のコン クリート版3は、その一部もしくは全部を打ち抜いて傾斜地盤1と植生土9とを 連続させてもよい。
【0022】
【考案の効果】
上述したように本考案のテラス状植生用ポット付き法枠壁は、テラス状の植生 ポットを構成するポット用土留壁を網状材とその内側に重ねた不透水性シートと をもって構成したため、その形状は設置箇所の形状に応じて簡単に変型させるこ ととなり、その結果、多様な形状の法枠にも簡単に対応させることができる。
【0023】 また、その取り付けは、ボルト等の固着手段によっているため、少ない労力で 簡単に取り付けることができ、短時間に低コストで施工するこができることとな ったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例のポット部分の縦断側面図
である。
【図2】図1中のA−A線断面図である。
【図3】本考案の第一実施例における植生用ポットの分
解斜視図である。
【図4】本考案の第二実施例のポット部分の縦断側面図
である。
【図5】同、要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 傾斜地盤 2 法枠 2a 縦枠材 2b 横枠材 3 コンクリート版 4 植生用ポット 5 土留壁 6 網状材 7 不透水性シート 8 ボルト 9 植生土 10a 縦材 10b 横材 11 前面部 12 背面部 13 止め金 14 長穴 15 ボルト 16 ナット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜地表面に格子状をしたコンクリート
    製法枠を設置し、該法枠の各横枠材及び各縦枠材に囲ま
    れた部分の下側の横枠材及び左右両側の縦枠部よりポッ
    ト用土留壁を立設して上部が開放したテラス状植生用ポ
    ットを形成し、該ポット内に植生土を収容してなるテラ
    ス状植生用ポット付き法枠擁壁において、前記土留壁
    を、前記下側の横枠材及びその左右両側の縦枠材に下縁
    を固定して立設した網状材と、該網状材の内側に重ねた
    不透水性シートとをもって構成したことを特徴としてな
    るテラス状植生用ポット付き法枠擁壁。
  2. 【請求項2】 網状材として、合成樹脂被覆した金網を
    使用してなる請求項1に記載のテラス状植生用ポット付
    き法枠擁壁。
  3. 【請求項3】 網状材として、多数の板材を格子状に組
    み合せたグレーチング材を使用してなる請求項1に記載
    のテラス状植生用ポット付き法枠擁壁。
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