JP2003027487A - 法面緑化工法 - Google Patents
法面緑化工法Info
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Abstract
内に安定した植生基盤を効率良く、且つ、容易に形成す
る。 【解決手段】 法面1に形成されるコンクリート法枠
2,2,2,2内を緑化する工法であって、上下のコン
クリート法枠2,2間に支持部材10a,10bを架設
し、該支持部材10a,10bに側面を左右のコンクリ
ート法枠2,2内面近傍に位置するように形成した籠状
の網柵材9を固着し、該網柵材9内に植生基盤材3を充
填する。
Description
るものであり、特に、急勾配法面上に形成されるコンク
リート法枠内に安定した植生基盤を容易に形成すること
ができる法面緑化工法に関するものである。
タル仕上げである法面の法枠内を木本植物により緑化す
る場合、網柵工で施工するケースが採用されつつある。
図4(a)はその一例であり、法面1に形成されるコン
クリート法枠2の側断面図を示す。該法面1はモルタル
吹付面Mで形成され、網柵材9の両端部にL型のアンカ
ーピン5,5の短部を引っ掛けた状態で該モルタル吹付
面Mに水平に該アンカーピン5,5を直接打設する。
コンクリート法枠内に於て、左右のコンクリート法枠近
傍にも打設するので計4箇所打設する。その後、該網柵
材9の先端部に土のう袋4,4…を設置・固定し、該法
面1との間に生育基盤材(土壌等)3を充填し、木本植
物Pを植栽して該コンクリート法枠2内を緑化する。
Rで形成されている。この方法は、予め、く形に曲げた
棒鋼6を該岩盤Rに鉛直方向に打設し、該棒鋼6に網柵
材9を敷設・固着した後、該棒鋼6側に土のう袋4,4
…を設置・固定し、更に、該岩盤Rとの間に生育基盤材
3を充填し、木本植物Pを植栽する。尚、前記棒鋼6の
取付けは、前記岩盤Rに電気ドリル等で所定長さの孔7
を穿孔し、該棒鋼6を挿入した後、セメントミルク8を
注入して固定する。
設する方法は、地山がモルタル吹付面や岩盤の場合、そ
の打設が困難であると共に、1ブロックのコンクリート
法枠内に計4箇所打設する必要があるので更にその施工
が困難となる。又、該アンカーピンは法面を穿孔するこ
となく、直接打設するため大荷重に耐えられず、生育基
盤材の量が制限されると同時に植栽面が法面と同勾配に
傾いているため、植栽可能な植物の種類が限定され、且
つ、植栽本数も少ない。
棒鋼を地山に打設する方法は、生育基盤の強度が高めら
れ、より多くの生育基盤材を確保することができるが、
該く形棒鋼を地山に固定するため、電気ドリル等での穿
孔、セメントミルクの注入等の施工が必要になり、工数
及び工期が掛かる等の問題が生ずる。又、急勾配法面上
での施工には多大な労力が必要になると共に、法面の構
造物を加工することによる強度不足等の問題も生ずる。
工時間を省き、施工性を向上させコストダウンを図ると
共に、法面への負担を低減することができる法面緑化工
法を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるので
あり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
するために提案されたものであり、法面に形成されるコ
ンクリート法枠内を緑化する工法であって、上下のコン
クリート法枠間に支持部材を架設し、該支持部材に側面
を左右のコンクリート法枠内面近傍に位置するように形
成した籠状の網柵材を固着し、該網柵材内に植生基盤材
を充填する法面緑化工法、及び、法面に形成されるコン
クリート法枠内を緑化する工法であって、左右のコンク
リート法枠間に支持部材を上下に架設し、該上下の支持
部材間に網柵材を固着し、該網柵材と該法面間に植生基
盤材を充填する法面緑化工法、及び、前記下部の支持部
材は下方のコンクリート法枠の先端部近傍に設置し、且
つ、前記上部の支持部材は前記法面に平行に該下部の支
持部材から所定間隔で設置する法面緑化工法、並びに、
前記支持部材は前記コンクリート法枠間に伸縮自在に形
成する法面緑化工法を提供するものである。
1乃至図3に従って詳述する。図1(a)は法面1に形
成される1ブロックのコンクリート法枠2,2…の正面
図を示し、該コンクリート法枠2,2…は矩形状に枠組
みし、その内幅寸法は通常1〜2mで構築される。図1
(b)は該法面1の側断面図を示し、該法面1の地山に
はモルタルを所定の厚さ吹き付けてモルタル吹付面Mを
形成して、該法面1を保護している。
等を植栽して緑化するようにする。先ず、上下のコンク
リート法枠2,2間に棒鋼からなる支持部材10a,1
0bを架設する。該支持部材10a,10bは後述する
網柵材9の型が崩れるのを防止するため、図1(a)に
示すように左右のコンクリート法枠内面近傍に2本立設
する。又、後述する植生基盤材3をより多く確保するた
めに図1(b)に示すように、前記支持部材10a,1
0bを前記法面1側に可能な限り近づけて該法面1と平
行に立設する。更に、該支持部材10a,10bは前記
コンクリート法枠2内に打設することなく、上下のコン
クリート法枠2,2間に突っ張らせて架設する。
部材である二分割した棒鋼10a,10bの螺子部1
5,15に螺合するソケット11を回転させて行う双方
向ネジ式や、図3(b)に示すように該棒鋼10aと1
0bとの螺子部15を螺合させて、一方の棒鋼10aを
回転させて行う一方向ネジ式が考えられるが、該支持部
材10a,10bを伸縮自在に形成して該コンクリート
法枠2,2間に固定することができる方法であればこれ
に限定せられるべきではない。尚、該支持部材10a,
10bは強度条件に合えば、木材や合成樹脂材等の材料
を用いてもよい。
部間にエキスパンドメタルや金網や孔明き鋼板等の網柵
材9を用いて所定大きさの籠を形成し、該籠の側面上下
に設ける止め金具12,12により該支持部材10a,
10bに予め固着して一体化する。尚、該網柵材9の材
料は、必要とされる強度とコストを考えて適宜決定さ
れ、木材やプラスチック材等を用いてもよい。
のコンクリート法枠2の先端部より上方へ傾斜させた網
柵材9で形成し、側面は図1(b)に示すように正面の
網柵材9の傾斜面と下方のコンクリート法枠2の傾斜面
と法面1に平行に立設する支持部材10aの傾斜面とで
形成する略台形状の網柵材9で構成される。
両側面側に下部から土のう袋4,4…を敷設した後、該
網柵材9と該法面1との間に該網柵材9の上面まで土壌
等の植生基盤材3を充填し、該植生基盤材3上に木本植
物Pを植栽して前記コンクリート法枠2内の緑化を行
う。尚、コンクリート法枠内の緑化の他の方法は、該植
生基盤材に予め植物種子を混入させたり、該植生基盤材
を充填後に種子を蒔く方法等により行うことができる。
又、変形しない網柵材を用いれば1本の支持部材を該網
柵材の中央部に固着し、且つ、左右のコンクリート法枠
の中央部で該支持部材を固定するようにしてもよい。更
に、該支持部材を該コンクリート法枠の先端部近傍で固
定して支持荷重を低減するようにしてもよい。又、該コ
ンクリート法枠間の間隔寸法が大きい場合には、該支持
部材の座屈防止の為、左右の支持部材同士を中間部材で
結合してもよい。
する。図2(a)は法面1に形成される矩形状の1ブロ
ックのコンクリート法枠2の正面図を示し、図2(b)
は該法面1の側断面図を示す。この実施の形態は支持部
材13a,13bを左右のコンクリート法枠2,2間に
設置するものであり、基本的な構成は前記図1に示す支
持部材及び網柵材等と同一の為、同一部分についてはそ
の説明を省略する。
13a,13bを下方のコンクリート法枠2の先端部近
傍に設置し、且つ、上部の支持部材13a,13bは法
面1と平行に該下方のコンクリート法枠2から上方へ所
定の間隔を取った位置に設置する。又、該上部の支持部
材13a,13bと該下部の支持部材13a,13bと
の間には、長手方向幅が左右のコンクリート法枠2,2
の内面幅と同一の網柵材14を予め、右側の支持部材1
3a,13aのみに固着して一体化しておく。
固着位置は、該コンクリート法枠2の先端部側に置き、
前記植生基盤材3の充填量を多く確保できるようにす
る。又、左側の支持部材13b,13bは該支持部材1
3a,13aとの螺子部15,15で伸縮自在に形成
し、該螺子部15,15で左右のコンクリート法枠2,
2間に突っ張らせて固定する。その後、前述したように
該網柵材14と該法面1との間に植生基盤材3を充填
し、該植生基盤材3上に木本植物Pを植栽して前記コン
クリート法枠2内の緑化を行う。
に予め植物種子を混入させたり、該植生基盤材を充填後
に種子を蒔く方法等により行うことができる。又、該網
柵材14の正面部を前記図1に示すように、下方のコン
クリート法枠2の先端部より上方へ傾斜させて側面部を
形成して、該植生基盤材3をより多く確保して植栽本数
を多くするようにしてもよい。
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明
が該改変されたものに及ぶことは当然である。
明は上下のコンクリート法枠間に支持部材を架設し、該
支持部材に籠状の網柵材を固着し該網柵材内に植生基盤
材を充填するので、法面の安定性を損なうことなく植生
基盤を形成できる。又、急勾配で且つ、地山が岩盤やモ
ルタル仕上げの法面のコンクリート法枠内で木本植物等
による緑化が行え、自然環境が復元でき景観が良くな
る。更に、植生基盤材上に飛来等による郷土種子の発芽
・成長が期待できる。
の発明の効果と同様の効果が得られる。又、請求項3記
載の発明は、前記請求項2記載の発明の効果に加えて下
部の支持部材を下方のコンクリート法枠の先端部近傍に
設置し、且つ、上部の支持部材を法面に平行に該下部の
支持部材から所定間隔で設置するので、植生基盤をより
多く確保することができる。
1、2又は3記載の発明の効果に加えて支持部材をコン
クリート法枠間に伸縮自在に形成するので、従来のよう
に法面に打設するような工程がなくなると共に、容易に
且つ、任意のコンクリート法枠間隔に合った支持部材が
固定でき、その施工性が向上してコストダウンが図れ
る。
率良く行うことができ、工期の短縮及び工事費の低減化
を図ることができる等、正に諸種の著大なる効果を奏す
る発明である。
ート法枠の正面図。 (b)図1(a)のイ−断面図。
枠の正面図。 (b)図2(a)のロ−断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 法面に形成されるコンクリート法枠内を
緑化する工法であって、上下のコンクリート法枠間に支
持部材を架設し、該支持部材に側面を左右のコンクリー
ト法枠内面近傍に位置するように形成した籠状の網柵材
を固着し、該網柵材内に植生基盤材を充填することを特
徴とする法面緑化工法。 - 【請求項2】 法面に形成されるコンクリート法枠内を
緑化する工法であって、左右のコンクリート法枠間に支
持部材を上下に架設し、該上下の支持部材間に網柵材を
固着し、該網柵材と該法面間に植生基盤材を充填するこ
とを特徴とする法面緑化工法。 - 【請求項3】 前記下部の支持部材は下方のコンクリー
ト法枠の先端部近傍に設置し、且つ、前記上部の支持部
材は前記法面に平行に該下部の支持部材から所定間隔で
設置することを特徴とする請求項2記載の法面緑化工
法。 - 【請求項4】 前記支持部材は前記コンクリート法枠間
に伸縮自在に形成することを特徴とする請求項1、2又
は3記載の法面緑化工法。
Priority Applications (1)
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JP2001216870A JP4540032B2 (ja) | 2001-07-17 | 2001-07-17 | 法面緑化工法 |
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Publications (2)
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0581338U (ja) * | 1991-02-18 | 1993-11-05 | 日本セメント株式会社 | テラス状植生用ポット付き法枠擁壁 |
JPH10252072A (ja) * | 1997-03-17 | 1998-09-22 | Towa Kogyo:Kk | 法枠へのパネル固定方法及び客土の昇温防止方法 |
JPH1129934A (ja) * | 1997-07-10 | 1999-02-02 | Fujimi Green Eng Kk | 法面の緑化工法 |
-
2001
- 2001-07-17 JP JP2001216870A patent/JP4540032B2/ja not_active Expired - Fee Related
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