JPH11187773A - 農業、園芸用施設の柱基礎施工方法および農業、園芸用施設 - Google Patents

農業、園芸用施設の柱基礎施工方法および農業、園芸用施設

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JPH11187773A
JPH11187773A JP9359252A JP35925297A JPH11187773A JP H11187773 A JPH11187773 A JP H11187773A JP 9359252 A JP9359252 A JP 9359252A JP 35925297 A JP35925297 A JP 35925297A JP H11187773 A JPH11187773 A JP H11187773A
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cement
agricultural
soil
foundation
base material
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JP9359252A
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Inventor
Yoshinari Hirota
善成 弘田
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Toto Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toto Kogyo Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農業および園芸用施設の柱基礎の施工が容易
で、農業用パイプハウスなどの柱体が強固に地面に設置
でき、柱体の耐風過重、耐雪過重、耐震性能を高める。
撤去も容易な柱基礎を形成する。 【解決手段】 地面10に掘削した掘削孔11に柱体2,5
の下部を配設する。掘削孔11から直立した柱体2,5の
周囲にセメント系固化材と土壌とを混合した基礎材12を
充填して固化し柱体2,5の下部を地面に基礎材12にて
埋設固定する。基礎材12のセメント系固化材は、エトリ
ンガイトを生成する組成で、珪酸カルシウム化合物を生
成する組成である。またセメント系固化材は、土壌の粒
子間にポゾラン反応を生じさせる組成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業および家庭園
芸用施設、例えば、各種の育苗、野菜、果実、花卉など
を栽培するビニールハウス、ガラス温室、アクリル温室
などの構築物の骨格柱の基礎、または、植物を吊すワイ
ヤーを固定する支柱、或いは、果実棚などの支柱の基礎
部分に用いられる農業、園芸用施設の柱基礎施工方法お
よび農業、園芸用施設に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パイプ材にて骨格構造部を形成す
るビニールハウスなどでは、複数のアーチ状に湾曲した
アーチパイプなどにて形成される柱体をそれぞれ平行に
棟方向に並設して両側下部を地面の土壌中に押し込み挿
入して固定し、この並設されたアーチパイプにて形成さ
れた各柱体と棟方向に配設した複数のストレートパイプ
との交差部を連結金具で固着し、さらに、この両端の柱
体にてそれぞれ形成される妻部分に複数の妻柱体の下部
を地面に押し込み挿入して固定し、この各妻柱体の上部
とアーチパイプとの交差部を連結金具にて固着し、この
妻面にレールに沿って開閉可能な扉を有する出入口を形
成して農業および園芸用施設の構築物の骨格構造を構成
し、この骨格構造にビニール樹脂フィルム、シートなど
の被覆材を張設して農業および園芸用ハウスを構成して
いる。
【0003】そして、このような構築物の骨格構造で
は、妻部分を補強することにより構築物は横風などに耐
え得るように強度が高められるので、妻面を補強する横
桟または筋交いとして前記各妻柱と妻面に平行に配設し
た横桟となるストレートパイプまたは筋交いとなるスト
レートパイプとを連結金具にて固着している。
【0004】また、このような構築物においては、被覆
材の張替え、雨漏りの補修、屋根部分に設置された換気
装置などの点検、修理に際しては、妻面の横桟を梯子と
して利用されるため、妻面の強度が要求されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のビニールハ
ウスなどでは、柱体は下部を地面の土壌中に押し込み挿
入しているのみのため、風圧、積雪、霜などにより妻面
の柱体、両端の妻面間の柱体が上下移動され易く、特に
強度が求められる妻面の柱体が上下移動すると構築物の
骨格構造に歪みが生じて構築物の骨格構造の強度が低下
し、妻面は横風に耐え得なくなることがある。
【0006】また、妻面に歪みが生じると、出入口部に
歪みが生じて扉体の開閉が困難になるとともに扉体によ
り気密性が損なわれ、風雨が吹き込み易く、温度維持の
経済性が低下し、病害虫発生の原因となるおそれがある
などの問題があり、さらに、構築物の骨格構造の変形で
ビニール樹脂フィルム、シートに裂けが生じることもあ
るなどの問題を有している。
【0007】そこで、このような問題を解決するめため
に、従来の柱体の下部を地面の土壌中に押し込み挿入す
る農業および園芸用施設では、柱体の下部の地面の土壌
中における埋め込み深さを深くしなくてはならず、柱体
の埋め込み深さは400mm 〜500 mm程度必要とし、柱体の
長さが長く不経済であるばかりでなく、柱体の埋め込み
作業の労力も大きく、柱体にブレース、筋交いを多く施
し、さらには、柱体の基礎をコンクリートで固めるなど
の対策が必要であった。
【0008】しかしながら、柱体の下部の埋め込み深さ
を深くしたり、柱体にブレース、筋交いを多く施す方法
では、施工性、経済性に問題があり、また、柱体の基礎
をコンクリートにて固めた方法では、作物の連作に伴う
成育障害を避けるために施設を移設する工事が困難で、
多くの費用と労力を必要とし、特に、解体時にコンクリ
ート基礎の破砕、撤去処分に問題が多く、コンクリート
に混入されている砂利が残留していると、耕うん作業時
に耕うん機の耕うん刃を損傷することがある問題を有し
ている。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、農業および園芸用施設の柱基礎の施工が容易で、柱
体の耐風過重、耐雪過重、耐震性能が高められる農業、
園芸用施設の柱基礎施工方法および農業、園芸用施設を
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の農
業および園芸用施設の柱基礎施工方法は、地面に掘削さ
れた掘削孔に柱体の下部を配設してこの柱体を直立さ
せ、この掘削孔から直立された柱体の周囲にセメント系
固化材と土壌とを混合した基礎材を充填固化し、前記柱
体の下部を地面に前記基礎材にて埋設固定するものであ
る。
【0011】そして、地面の土壌を掘削した掘削孔に柱
体の下部を配設して基礎材を充填することにより容易に
柱体を直立させる基礎の施工が容易にでき、施工性が向
上し、柱体の引き抜き、圧縮および横倒し強度の高い柱
基礎が形成される。
【0012】請求項2記載の発明の農業および園芸用施
設の柱基礎施工方法は、請求項1記載の農業および園芸
用施設の柱基礎施工方法において、基礎材のセメント系
固化材は、エトリンガイトを生成させる組成である。
【0013】そして、柱基礎材はエトリンガイトを生成
させる組成のセメント系固化材を用いるため、土壌とセ
メント系固化材の混合により迅速に土壌の粒子間にエト
リンガイトが架橋生成され、基礎の強度が高められる。
【0014】請求項3記載の発明の農業および園芸用施
設の柱基礎施工方法は、請求項2記載の農業および園芸
用施設の柱基礎施工方法において、基礎材のセメント系
固化材は、珪酸カルシウム化合物を生成させる組成であ
る。
【0015】そして、柱基礎材は、珪酸カルシウム化合
物を生成させる組成であるセメント系固化材を用いるた
め、土壌とセメント系固化材の混合により土壌の粒子間
に珪酸カルシウム化合物が架橋生成され、高強度の柱基
礎の耐久性が高められる。
【0016】請求項4記載の発明の農業および園芸用施
設の柱基礎施工方法は、請求項2または3記載の農業お
よび園芸用施設の柱基礎施工方法において、基礎材のセ
メント系固化材は、土壌の粒子間にポゾラン反応を生じ
させる組成である。
【0017】そして、柱基礎材は、土壌の粒子間にポゾ
ラン反応を生じさせる組成のセメント系固化材を用いる
ため、土壌とセメント系固化材の混合により土壌の粒子
間にポゾラン反応が生じ、高強度の柱基礎の耐久性が高
められる。
【0018】請求項5記載の発明の農業および園芸用施
設の柱基礎施工方法は、請求項1ないし4いずれかに記
載の農業および園芸用施設の柱基礎施工方法において、
柱体は農業および園芸用ハウスの柱である。
【0019】そして、地面の土壌を掘削した掘削孔に柱
体の下部を配設して基礎材を充填することにより農業ま
たは園芸用ハウスの骨格構造の柱体を直立させる基礎の
施工が容易にでき、施工性が向上する。
【0020】請求項6記載の発明の農業および園芸用施
設は、地面の掘削孔に下部を配設して直立される柱体
と、前記掘削孔に充填されて固化し前記柱体を直立支持
するセメント系固化材と土壌とを混合した基礎材とを備
えたものである。
【0021】そして、地面の土壌を掘削した掘削孔に柱
体の下部を配設して基礎材を充填することにより、基礎
の施工が容易で農業および園芸用ハウスの柱の基礎部が
強化され、柱体の引き抜き、圧縮および横倒し強度の高
い柱基礎となる。
【0022】請求項7記載の発明の農業および園芸用施
設は、請求項6記載の農業および園芸用施設において、
柱体を並列に直立して構築物の骨格構造としたものであ
る。
【0023】そして、地面の土壌を掘削した掘削孔に柱
体の下部を配設して基礎材を充填することにより農業お
よび園芸用ハウスなどの骨格構造の柱体の基礎部が強化
され、骨格構造の柱体の引き抜き、圧縮および横倒し強
度の高い柱基礎が形成され、妻面などに歪みが生じるこ
とがない。
【0024】請求項8記載の発明の農業および園芸用施
設は、請求項7記載の農業および園芸用施設において、
構築物の並設された柱体に沿ってセメント系固化材と土
壌とを混合して形成される基礎材にて構築物の内側と外
側とを仕切る基礎堤を形成したものである。
【0025】そして、構築物の並設された柱体に沿って
形成された基礎堤により、外部から雨水などの侵入が防
止され、雨水とともに害虫、病原菌などが農業および園
芸用ハウスなどの施設に侵入することがなく、育成物に
病気が発生することを防止できるとともに、肥料に含ま
れる塩類などが分解せずに地表面に堆積されて育成物に
悪影響を及ぼす連作障害が生じないように、ハウス内に
水を満たして地中深く塩類などを浸透させる際に水がハ
ウス外に流出することを防止できる。
【0026】請求項9記載の農業および園芸用施設は、
請求項7または8記載の農業および園芸用施設におい
て、構築物の骨格構造の出入口部の地面に形成されたセ
メント系固化材と土壌とを混合して形成された基礎材上
に扉レールを設置したものである。
【0027】そして、農業および園芸用ハウスなどの構
築物の骨格構造の出入口部のレールに不陸が生じたり、
霜柱で浮き上がることがなく、扉体は安定して開閉で
き、扉体の気密度が高められ、害虫、病原菌などの侵入
がなく、温度維持管理も容易となる。
【0028】請求項10記載の発明の農業および園芸用
施設は、請求項6ないし9いずれかに記載の農業および
園芸用施設において、基礎材のセメント系固化材は、エ
トリンガイトを生成させる組成である。
【0029】そして、農業および園芸用施設の柱基礎材
はエトリンガイトを生成させる組成のセメント系固化材
を用いるため、土壌とセメント系固化材の混合により迅
速に土壌の粒子間にエトリンガイトが架橋生成され、農
業および園芸用施設の柱基礎部の強度が高くなる。
【0030】請求項11記載の発明の農業および園芸用
施設は、請求項10記載の農業および園芸用施設におい
て、基礎材のセメント系固化材は、珪酸カルシウム化合
物を生成させる組成である。
【0031】そして、農業および園芸用施設の柱基礎材
は、珪酸カルシウム化合物を生成させる組成であるセメ
ント系固化材の混合により土壌の粒子間に珪酸カルシウ
ム化合物が架橋生成され、高強度の柱基礎の耐久性が高
められる。
【0032】請求項12記載の発明の農業および園芸用
施設は、請求項10または11記載の農業および園芸用
施設において、基礎材のセメント系固化材は、土壌の粒
子間にポゾラン反応を生じさせる組成である。
【0033】そして、農業および園芸用施設の柱基礎材
は、土壌の粒子間にポゾラン反応を生じさせる組成のセ
メント系固化材を用いるため、土壌とセメント系固化材
の混合により土壌の粒子間にポゾラン反応が生じ、高強
度の柱基礎の耐久性が高められる。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明の農業および園芸用
施設の実施の一形態をパイプハウスといわれる農業用ハ
ウスの図面を参照して説明する。
【0035】図2は農業および園芸用施設の斜視図で、
図2において、1は農業用施設としての農業用ハウス
で、この農業用ハウス1は、複数のアーチ状に湾曲した
アーチパイプなどにて形成される柱体2をそれぞれ平行
に棟方向に並設して両側下部を地面に固定し、この並設
された各柱体2と棟方向に配設した複数のストレートパ
イプなどの棟木体3および肩直管4との交差部をそれぞ
れ連結金具で固着し、さらに、この両端の柱体2にてそ
れぞれ形成される妻面部分に複数の妻柱の柱体5の下部
を地面に固定し、この各妻柱の柱体5の上部とアーチパ
イプの柱体2との交差部を連結金具にて固着し、この妻
面に扉レール6に沿って開閉移動する扉体7を有する出
入口部8を形成して農業用施設の構築物の骨格構造9を
構成する。
【0036】図1は柱基礎部の説明図で、図1に示すよ
うに、前記柱体2の両端下部および妻柱の柱体5の下端
は、地面10を掘削した直径100mm 程度の掘削孔11に直立
状態で配設し、この掘削孔11から直立された前記柱体
2,5の周囲にセメント系固化材と土壌とを混合した混
合物の基礎材12を充填固化して、前記柱体2,5の下部
を地面10に前記基礎材12にて埋設した状態で固定する。
この柱体2,5の下部の埋め込み深さは農業用ハウス1
の柱体2,5の大きさにもよるが、300 mm〜350mm程度
とする。
【0037】また、図3に示すように、前記アーチパイ
プの柱体2の両端下部の並列方向および妻柱の柱体5の
並列方向に沿って農業用ハウス1の外周全域に深さ600m
m 程度の溝部13を形成し、この溝部13に土壌とセメント
系固化材との混合物である基礎材12を充填した状態で地
面10より高く雨水が流入されない程度の高さ、例えば10
mm程度の基礎堤14を形成し、この基礎堤14の両側に土盛
して盛土面15を形成する。
【0038】また、図2および図4に示すように、前記
農業用ハウス1の骨格構造9の妻面部分の出入口部8に
沿って地面10に形成された掘削孔11に連続する溝部13に
セメント系固化材と土壌とを混合した基礎材12上に扉レ
ール6を設置して基礎材12を固化して扉レール6を固定
する。この扉レール6は地面10に掘削した溝部13に下部
を配設して前記セメント系固化材と土壌とを混合した混
合物の基礎材12にて固定された前記妻柱の柱体5に連結
金具19にて固着する。
【0039】そして、骨格構造9にビニール樹脂フィル
ム、シートなどの被覆材を張設して農業用ハウス1を構
成する。また、この農業用ハウス1の屋根部には開閉自
在の換気装置20を取り付ける。
【0040】前記基礎材12のセメント系固化材として
は、例えば表1に示す組成で、3CaO・3Al2 3
・CaSO4 、エーライト(3CaO・SiO2 )およ
びビーライト(2CaO・SiO2 )を主成分とした粉
末状のセメント(秩父小野田株式会社製 商品名:ジオ
ライト)を用い、または、このセメントと水とを適宜混
合したスラリ状のセメントミルクなどを用いる。
【0041】
【表1】 また、基礎材12は容積比で土壌に対してセメント系固化
材を5〜15%、好ましくは10%添加する。
【0042】なお、セメント系固化材に混合する土壌と
して掘削孔の掘削にて生じた土壌を用いることもでき
る。
【0043】また、前記基礎材12はセメント系固化材を
粉末状のまま土壌と混合し、この基礎材12を突き固めな
がら掘削孔11または溝部13に順次充填を反復してこの掘
削孔11は下部を配設した柱体2,5を支持する基礎部21
および基礎堤14を形成する。そして、この基礎材12の粉
末状のセメント系固化材は土壌中の水分により固化され
る。
【0044】また、前記基礎材12は粉末状のセメント系
固化材に土壌を混合して水を加えてセメントミルク状に
して柱体2,5を配設した掘削孔11または溝部13に投入
して固化させる。この基礎材12に水を加えてセメントミ
ルク状とした場合には基礎材12がスラリ状となり、基礎
部21および基礎堤14の基礎材12の上面の慣らし作業など
が容易で上面を容易に略平滑にできるとともに、セメン
ト系固化材と土壌とが略均一に混合され、強度分布の均
一化および掘削孔11および溝部13に面する土壌への基礎
材12の一部が浸透して一体化による基礎部21および基礎
堤14の強度が増大する。
【0045】次に、前記実施の形態の作用について説明
する。
【0046】基礎材12の固化は、土壌中の水分および添
加した水分により水和反応が生じて、エトリンガイト
(3CaO・Al2 3 ・3CaSO4 ・32H2 O)
を生成、すなわち、 3CaO・3Al2 3 ・CaSO4 +Ca2++SO4
2-+H2 O→3CaO・Al2 3 ・3CaSO4 ・3
2H2 O の反応式に示すエトリンガイトの生成反応が進行する。
そして、この生成された針状結晶のエトリンガイトは、
土壌粒子間を架橋するように成長し、基礎材12を硬化さ
せ、基礎部21または基礎堤14が形成される。
【0047】さらに、基礎材12のセメント系固化材は、
土壌中の水分によりエーライトおよびビーライトは水和
反応を生じて、カルシウムシリケート水和物(CaO−
Al2 3 −H2 O)を生成、すなわち、 3CaO・SiO2 、2CaO・SiO2 +H2 O→C
aO−SiO2 −H2 O+Ca(OH)2 のカルシウムシリケートの生成反応が進行し、この生成
するカルシウムシリケートにより、基礎部21または基礎
堤14の強度上昇が得られる。
【0048】なお、上記エトリンガイトの生成反応およ
びカルシウムシリケートの生成反応は施工後7〜8時間
で得られる。
【0049】さらに、土壌中のシリカ(SiO2 )、ア
ルミナ(Al2 3 )がセメント系固化材に含有された
消石灰(Ca(OH)2 )および生成された消石灰とに
てポゾラン反応が進行してカルシウムシリケート水和
物、カルシウムアルミネート水和物(CaO・Al2
3 ・H2 O)、ゲーレナイト水和物(2CaO・Al2
3 ・SiO2 ・nH2 O)を生成、すなわち、 SiO2 、Al2 3 +Ca(OH)2→CaO・Si
2 ・H2 O、CaO・Al2 3 ・H2 O、2CaO
・Al2 3 ・SiO2 ・nH2 O のポゾラン反応が進行して、基礎部21または基礎堤14の
強度がさらに増大する。
【0050】また、土壌中のアルミナとセメント系固化
材の消石灰や生成された消石灰にセメント系固化材中の
三酸化硫黄(SO3 )とにより、エトリンガイトをさら
に生成、すなわち、 Al2 3 +Ca(OH)2 +SO4 2-→3CaO・A
2 3 ・3CaSO4 ・32H2 O の反応が進行して基礎部21および基礎堤14の強度がさら
に増大する。
【0051】そして、これらエトリンガイトの生成反
応、カルシウムシリケートの生成反応およびポゾラン反
応により基礎部21または基礎堤14が形成初期から長期に
亘って高強度が得られるとともに、掘削孔11および溝部
13に面する消石灰が掘削孔11および溝部13に面するシリ
カ、アルミナなどと反応してカルシウムシリケート水和
物やカルシウムアルミネート水和物、ゲーレナイト水和
物、エトリンガイトなどを生成して基礎部21の面と掘削
孔11および溝部13の面とが一体的に連結されるように固
化し、高強度の基礎部21が形成されている。
【0052】なお、基礎部21および基礎堤14は、セメン
ト系固化材を含有するため、pHが10〜11程度である
が、基礎部21から約5cm以上、好ましくは略10cm程度
に離れた位置、または、基礎堤14に約5cm以上、好まし
くは略10cm程度の盛土面15を形成することにより、基
礎部21または盛土面15から溶出するアルカリ成分である
消石灰などは、前記の反応によりカルシウムシリケート
水和物やカルシウムアルミネート水和物、ゲーレナイト
水和物、エトリンガイトなどを生成するイオン交換反応
などにより、ほとんど中性となり、植物への影響はな
い。
【0053】また、前記溝部13に形成する基礎堤14の下
部の基礎部21は長手方向に所定の深さで壁状に形成され
るため、農業用ハウス1内に水路の発生で雨水が侵入し
たり、地中動物などによって不定形な形状で穴が開けら
れるような損傷を防止でき、農業用ハウス1内に雨水と
ともに害虫、病原菌の侵入を防止できるため、無菌園芸
ハウスにも適用でき、保守管理が長期間ほとんど不要で
耐用年数を延長できるとともに、高度な施工技術が不要
で容易に施工でき、施工性を向上できるとともに高価な
部材も用いないため、基礎部21および基礎堤14を安価に
形成できる。
【0054】また、連作栽培により肥料などの塩類が地
表部に堆積し連作障害が生じることがないように、栽培
後に農業用ハウス1内に水を満たして塩類などが地中深
く浸透させる場合に、基礎堤14によって農業用ハウス1
内からの水が外部に流出することも防止でき、塩類を含
む水が農業用ハウス1の外部に流出して周辺の田畑に悪
影響を及ぼすことを防止できる。
【0055】さらに、基礎部21および基礎堤14にて仕切
られて基礎部21および基礎堤14の近傍ではpHが10〜11
となるため、雑草の根が長く伸びず繁茂性が低下して、
雑草の除去が容易で、農業用ハウス1内に成長すること
を防止でき、成長した根による育成植物への悪影響を及
ぼすことがなくなるとともに、雑草の根による基礎部21
および基礎堤14の損傷をも防止でき、保守管理が容易と
なる。
【0056】さらに、基礎部21および基礎堤14の基礎材
12はセメント系固化材を含有するため、基礎部21および
基礎堤14の形成当初から高い強度が得られるため、農業
用ハウス1の建設作業が柱体2,5の設置後に直ちに開
始でき、セメントの固化阻害物質であるフミン酸やリグ
ニンなどの有機物を比較的多く含有する土壌でも容易に
高強度で硬化でき、セメントの固化阻害物質である亜
鉛、銅などの化合物が含有されていても容易に高強度が
得られる。
【0057】また、降雨などにより生成されるエトリン
ガイトの針状結晶間に土壌粒子が侵入して緻密構造とな
り、防水性がさらに向上できる。
【0058】さらに、エーライトおよびビーライトを含
有するセメント系固化材を用いたため、3CaO・3A
2 3 ・CaSO4 による結合強度の他にカルシウム
シリケートなどの土壌粒子間の結合が得られ、さらに高
強度が長期に亘って得られる。
【0059】また、基礎部21および基礎堤14は、普通ポ
ルトランドセメントによるコンクリートブロックなどに
比して強度が低いため、連作障害を避けるため、農業用
ハウス1の位置を変えるなどの場合には、コンクリート
ブロックなどに比して容易に解体でき、耕うん機で耕す
程度で粉砕でき、地面の土壌と混ざりあって他の植物育
成の畑とすることができ、基礎部21および基礎堤14の撤
去作業性を向上できる。
【0060】さらに、基礎材12は3CaO・3Al2
3 ・CaSO4 、エーライトおよびビーライトを主成分
としたセメント系固化材を用いたため、固化阻害物質が
混入する土壌でも早期から強度が発現し長期間に亘って
高強度を維持できるため、普通ポルトランドセメントな
どを用いる場合に比して添加量を少なくでき、安価な基
礎部21および基礎堤14が得られる。
【0061】また、基礎材12のセメント系固化材とし
て、3CaO・3Al2 3 ・CaSO4 、エーライト
およびビーライトを主成分としたものを用いて説明した
が、エトリンガイトを生成させる組成材、さらにカルシ
ウムシリケート化合物を生成させる組成材、さらにポゾ
ラン反応を生じさせる組成材などいずれのセメント系固
化材を用いることもできる。なお、施工初期から強度が
得られ、基礎部21および植物育成に悪影響のない組成材
が好ましい。
【0062】なお、前記実施の形態では農業用ハウス1
のアーチパイプを用いた柱体2について説明したが、ア
ーチパイプに限られるものでなく、各種柱体を用いるこ
ともでき、また、妻柱の柱体5もパイプに限られるもの
ではなく、チャンネル材など異形形状の柱体など各種柱
体を用いることもできる。
【0063】さらに、妻面の強度を維持できればよい農
業用ハウス1では妻面の柱体5の基礎部21のみを地面に
掘削された掘削孔11に柱体5の下部を配設して直立さ
せ、この掘削孔11から直立された柱体5の周囲にセメン
ト系固化材と土壌とを混合した基礎材12を充填固化し、
前記柱体5の下部を地面に前記基礎材12にて埋設固定
し、アーチパイプを用いた柱体2は従来の地面に押し込
み挿入する方法で設置することもできる。
【0064】前記実施の形態では、農業用施設として農
業用ハウスについて説明したが、農業用ハウスに限られ
るものではなく、各種農業用施設の柱基礎施工に適用で
きる。また、家庭用園芸ハウスなどの小規模の各種園芸
用施設の柱基礎施工に適用できる。
【0065】例えば、ぶどう、梨、トマト、キュウリな
どを栽培する場合の、園芸ハウス1の作物を吊すための
ワイヤーなどを固定する支柱の柱体、果樹棚のワイヤー
を固定する支柱の柱体などの基礎部にも適用できる。す
なわち、地面に掘削された掘削孔に支柱の柱体の下部を
配設して直立させ、この掘削孔から直立された柱体の周
囲にセメント系固化材と土壌とを混合した基礎材12を充
填固化し、前記柱体の下部を地面に前記基礎材12にて埋
設固定することもできる。
【0066】また、農業用ハウスにおいて、妻柱の柱体
5の強度が高い場合には作物を吊すためのワイヤー、果
樹棚のワイヤーを支持するための支柱の一部として妻柱
の柱体5を兼用することもできる。
【0067】さらに、アンカーの支柱となる柱体の基礎
部にも基礎材12による柱基礎施工に適用できる。すなわ
ち、地面に掘削された掘削孔にアンカー支柱の柱体の下
部を配設して直立させ、この掘削孔から直立された柱体
の周囲にセメント系固化材と土壌とを混合した基礎材12
を充填固化し、前記柱体の下部を地面に前記基礎材12に
て埋設固定することもできる
【0068】
【実施例】次に本発明の農業用施設の柱基礎施工方法に
より実施した実施例について引き抜き実験について説明
する。
【0069】柱体はパイプおよび図5に示す本特許出願
人の柱材(商標名エルペット)を用いた。この柱体は断
面略チャンネル形状で中央部を内側に略梯形形状に折り
曲げた形状のロールホーミングにて成型される。
【0070】また、基礎材は前記表1に示す、3CaO
・3Al2 3 ・CaSO4 、エーライト(3CaO・
SiO2 )およびビーライト(2CaO・SiO2 )を
主成分とした粉末状のセメント(秩父小野田株式会社製
商品名:ジオライト)を用いた。
【0071】この実験では、地面の地盤はJISA12
19で示される相対密度N値4〜8(緩い砂)程度と推
定される箇所で、第2回の実験は、地面を耕うん後に施
工し、地面の地盤はJISA1219で示される相対密
度N値0〜4(非常に緩い砂)程度と推定される箇所で
行った。なお、この実験では柱基礎部の施工の9日後に
引き抜き試験を行った。
【0072】この実験によれば、前記基礎材は土壌1に
対して容積比でセメント系固化材を10%混合して土壌と
混合し、柱体の埋め込み深さを300mm とした場合は、柱
体がパイプで基礎材を粉末状のまま突き固めたときには
引き抜き荷重は85Kg以上となり、基礎材に水を加えてセ
メントミルク状にした場合は、引き抜き荷重は125Kg以
上となり、また、上記柱体をパイプに代えて上記エルペ
ットとして基礎材を粉末状のまま突き固めたときには引
き抜き荷重は165kg 以上となり、従来の単に地面に300m
m 押し込み挿入したエルペットでは引き抜き荷重は4kg
程度でに対し、本発明による施工方法によれば大幅に引
き抜き荷重が高められることを確認でき、また、なお、
引き抜いた柱体には図6に示すように固化した基礎材12
および周辺の土壌が付着され、基礎材12と柱体2(5)
との密着性および基礎材12と周辺の土壌22とが一体的に
結合されていることが実証された。
【0073】さらに、地面に水を散布してそのまま乾燥
させることにより地耐力が向上することも確認された。
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、土壌とセ
メント系固化材とを混合して形成した基礎材の固化によ
り柱体の基礎部の強度が高められ、柱体に対する風荷
重、雪荷重、地震などの耐震性能が高められ、柱体の引
き抜き、圧縮、横倒し強度が向上し、軟弱地盤、砂地、
土盛り後の地盤に柱体を効果的に直立状態に保持でき、
構築物の骨格構造の柱体に適用することによりブレー
ス、筋交いを施す必要がなく、或いはブレース、筋交い
を少なくでき、さらに、柱体の埋め込み深さを浅くで
き、柱体の長さを短くでき、資材費などが安価となり、
施工も容易となり省力化を図ることができるとともに経
済的に施工ができる。
【0075】また、柱体の撤去に際しては、耕うん刃を
損傷することなく耕うん機で耕す程度で固化した基礎材
は粉砕され、周辺の土壌と混ざり合い、畑としてそのま
ま使用でき、基礎材の廃棄が必要なく経済性も向上でき
る。
【0076】請求項2記載の発明によれば、基礎材はエ
トリンガイトを生成させる組成のセメント系固化材を用
いるため、土壌とセメント系固化材の混合により迅速に
土壌の粒子間にエトリンガイトが架橋生成され、基礎の
強度が高められる。
【0077】請求項3記載の発明によれば、基礎材は、
珪酸カルシウム化合物を生成させる組成であるセメント
系固化材を用いるため、土壌とセメント系固化材の混合
により土壌の粒子間に珪酸カルシウム化合物が架橋生成
され、高強度の柱基礎の耐久性が高められる。
【0078】請求項4記載の発明によれば、基礎材は、
土壌の粒子間にポゾラン反応を生じさせる組成のセメン
ト系固化材を用いるため、土壌とセメント系固化材の混
合により土壌の粒子間にポゾラン反応が生じ、高強度の
柱基礎の耐久性が高められる。
【0079】請求項5記載の発明によれば、地面の土壌
を掘削した掘削孔に柱体の下部を配設して基礎材を充填
することにより農業、園芸用ハウスの骨格構造の柱体を
直立させる基礎の施工が容易にでき、施工性が向上す
る。
【0080】請求項6記載の発明によれば、地面の土壌
を掘削した掘削孔に柱体の下部を配設して基礎材を充填
することにより、基礎の施工が容易で農業、園芸用施設
の柱の基礎部が強化され、柱体の引き抜き、圧縮および
横倒し強度の高い柱基礎となる。
【0081】請求項7記載の発明によれば、地面の土壌
を掘削した掘削孔に柱体の下部を配設して基礎材を充填
することにより農業、園芸用ハウスなどの骨格構造の柱
体の基礎部が強化され、骨格構造の柱体の引き抜き、圧
縮および横倒し強度の高い柱基礎が形成され、妻面など
に歪みが生じることがない。
【0082】請求項8記載の発明によれば、構築物の並
設された柱体に沿って形成された基礎堤により、外部か
ら雨水などの侵入が防止され、雨水とともに害虫、病原
菌などが農業および園芸ハウスなどの施設に侵入するこ
とがなく育成物に病気が発生することを防止できるとと
もに連作により地表面に堆積した肥料の塩類を地中深く
浸透させるために水を障害を避けるためにハウス内に溜
水しても水はハウス外に流出することなく、周辺の田畑
に悪影響を及ぼすことがない。
【0083】請求項9記載の発明によれば、農業、園芸
用ハウスなどの構築物の骨格構造の出入口部にレールに
不陸が生じたり、霜柱で浮き上がることがなく、扉体は
安定して開閉でき、扉体の気密度が高められ、害虫、病
原菌などの侵入がなく、温度維持管理も容易となり、無
菌ハウス栽培の農業、園芸用施設が容易に得られる。
【0084】請求項10記載の発明によれば、農業、園
芸用施設の基礎材はエトリンガイトを生成させる組成の
セメント系固化材を用いるため、土壌とセメント系固化
材の混合により迅速に土壌の粒子間にエトリンガイトが
架橋生成され、農業、園芸用施設の柱基礎部の強度が高
くなる。
【0085】請求項11記載の発明によれば、農業、園
芸用施設の基礎材は、珪酸カルシウム化合物を生成させ
る組成であるセメント系固化材の混合により土壌の粒子
間に珪酸カルシウム化合物が架橋生成され、高強度の基
礎の耐久性が高められる。
【0086】請求項12記載の発明によれば、農業、園
芸用施設の基礎材は、土壌の粒子間にポゾラン反応を生
じさせる組成のセメント系固化材を用いるため、土壌と
セメント系固化材の混合により土壌の粒子間にポゾラン
反応が生じ、高強度の柱基礎の耐久性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の農業用施設のパイプハウスの基礎施工
方法の実施の一形態を示す断面説明図である。
【図2】本発明の園芸用施設のパイプハウスの斜視図で
ある。
【図3】同上基礎堤部の断面説明図である。
【図4】同上扉レール部の断面説明図である。
【図5】同上柱体の横断平面図である。
【図6】同上柱体を引き抜いた状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 農業、園芸用施設のパイプハウス 2,5 柱体 6 扉レール 8 出入口部 9 骨格構造 10 地面 11 掘削孔 12 基礎材 14 基礎堤

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面に掘削された掘削孔に柱体の下部を
    配設してこの柱体を直立させ、 この掘削孔から直立された柱体の周囲にセメント系固化
    材と土壌とを混合した基礎材を充填固化し、 前記柱体の下部を地面に前記基礎材にて埋設固定するこ
    とを特徴とする農業および園芸用施設の柱基礎施工方
    法。
  2. 【請求項2】 基礎材のセメント系固化材は、エトリン
    ガイトを生成させる組成であることを特徴とした請求項
    1記載の農業および園芸用施設の柱基礎施工方法。
  3. 【請求項3】 基礎材のセメント系固化材は、珪酸カル
    シウム化合物を生成させる組成であることを特徴とした
    請求項2記載の農業および園芸用施設の柱基礎施工方
    法。
  4. 【請求項4】 基礎材のセメント系固化材は、土壌の粒
    子間にポゾラン反応を生じさせる組成であることを特徴
    とした請求項2または3記載の農業および園芸用施設の
    柱基礎施工方法。
  5. 【請求項5】 柱体は農業および園芸用ハウスの柱であ
    ることを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の
    農業および園芸用施設の柱基礎施工方法。
  6. 【請求項6】 地面の掘削孔に下部を配設して直立され
    る柱体と、 前記掘削孔に充填されて固化し前記柱体を直立支持する
    セメント系固化材と土壌とを混合した基礎材とを備えた
    ことを特徴とする農業および園芸用施設。
  7. 【請求項7】 柱体を並列に直立して構築物の骨格構造
    としたことを特徴とする請求項6記載の農業および園芸
    用施設。
  8. 【請求項8】 構築物の並設された柱体に沿ってセメン
    ト系固化材と土壌とを混合して形成される基礎材にて構
    築物の内側と外側とを仕切る基礎堤を形成したことを特
    徴とする請求項7記載の農業および園芸用施設。
  9. 【請求項9】 構築物の骨格構造の出入口部の地面に形
    成したセメント系固化材と土壌とを混合して形成された
    基礎材上に扉レールを設置したことを特徴とする請求項
    7または8記載の農業および園芸用施設。
  10. 【請求項10】 基礎材のセメント系固化材は、エトリ
    ンガイトを生成させる組成であることを特徴とした請求
    項6ないし9いずれかに記載の農業および園芸用施設。
  11. 【請求項11】 基礎材のセメント系固化材は、珪酸カ
    ルシウム化合物を生成させる組成であることを特徴とし
    た請求項10記載の農業および園芸用施設。
  12. 【請求項12】 基礎材のセメント系固化材は、土壌の
    粒子間にポゾラン反応を生じさせる組成であることを特
    徴とした請求項10または11記載の農業および園芸用
    施設。
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