JP4528466B2 - 木柵用支持具、及び木柵 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、木柵用支持具、及び木柵に関するものであり、特に、間伐材から作製され、山間部における道路脇の斜面等に施工される木柵、及びその木柵において使用される木柵用支持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、山間部等の道路脇の斜面には、土砂崩れ等を防ぐため、コンクリート擁壁が形成されている。このコンクリート擁壁により、周辺地域の安全性を確保し、万が一自然災害が発生した場合でも被害を極めて低く抑えることができる。しかし、従来の擁壁はコンクリートにより構築されており、表面はコンクリートが剥き出しとなることから、外観上周辺の自然環境にそぐわず不自然な景観となっていた。
【0003】
そこで、上記のコンクリート擁壁に代えて、間伐材等の木材で作製した木柵により土砂崩れを防止するようにしたものがある。具体的には、所定の間隔で杭木を地面に対して垂直に打ち込み、この杭木に対して垂直状態となるように複数本の背丸太を上下方向に並べ、背丸太と杭木とを番線で縛り付けることによって、木柵を形成するものが知られている。また、番線の代わりに、ボルト及びナットで締結させるようにしたものもある。
【0004】
ところが、これらの木柵では、複数本の背丸太を積み重ねる際に、背丸太を一本毎、夫々複数本の杭木に番線で縛り付けるか、またはボルト及びナットで締結させるという作業が必要であることから、施工に手間がかかっていた。
【0005】
そこで、丸太に少なくとも二つの貫通孔を穿設するとともに、立上がり部を有する少なくとも二本の線材を設置面に配設し、貫通孔に線材が挿入されるように、線材の立上がり部を軸として複数本の丸太を積み重ねることにより、木柵を形成ようにすることが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の木柵では、線材を挿通させるための貫通孔を全ての丸太に穿設しなければならず、丸太の加工に手間がかかり、製造コストが増加する恐れがあった。また、線材に対する丸太の向き、すなわち丸太の積み重ね方向が制限されるため、丸太の向きを意識しながら積み重ねなければならなかった。特に、丸太のガタツキを防ぐため、丸太における貫通孔の内径は、線材の外径より僅かに大きくなるように設定されているため、丸太の差し込み難さが助長され、作業者の負担が大きくなっていた。
【0007】
また、間伐材を用いて擁壁等を構築すると、間伐材が有機質であることから、木材腐朽菌等の細菌類が間伐材の組織に侵入し、細胞壁を分解して、間伐材の強度を低下させたり形態を変形させたりする、いわゆる腐朽が生じる恐れがあった。
【0008】
さらに、上記の木柵では、正面から見て一面にわたり丸太を積み重ねた形状となっているため、木柵の表面から草木が生えることがなく、草木が生い茂る周辺の山々の中で自然の景観を損なうという課題が残されていた。
【0009】
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、丸太に穿設等の加工を施さなくても、現場において木柵を容易に施工できる木柵用支持具の提供を第一の課題とし、丸太の耐久性を向上できる木柵の提供を第二の課題とし、さらに自然環境の中に構築しても周辺の景観に合致させることが可能な木柵の提供を第三の課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかる木柵用支持具は、鉛直または傾斜した形で立設され、積み重ねられた複数本の丸太が前方へ転倒することを阻止する前側支え部材と、該前側支え部材に対して略平行で、且つ前側支え部材との間に前記丸太が挿入可能な間隔を設けた形で立設され、前記複数本の丸太が後方へ転倒することを阻止する後側支え部材と、前記前側支え部材の下端から前記後側支え部材の下端を通って後方に延設され、前記前側支え部材及び前記後側支え部材の立設状態を保持する保持部材とを具備し、前記前側支え部材及び前記後側支え部材は、前記複数本の丸太を上方から挿入可能とするとともに、挿入された前記複数本の丸太を積み重ねた状態で支持するものである。
【0011】
したがって、請求項1の発明の木柵用支持具によれば、保持部材により、前側支え部材及び後側支え部材(二つの支え部材という)は、設置面に対して立設された状態で保持される。作業者が丸太を二つの支え部材の間に上方から挿入すると、その丸太は、前側支え部材により前方への移動が制限され、後側支え部材により後方への移動が制限される。つまり、丸太は二つの支え部材により支持された状態となる。このため、複数本の丸太を上方から順次挿入すると、複数本の丸太が安定した状態で積み重なる。
【0012】
請求項2の発明にかかる木柵用支持具は、請求項1に記載の木柵用支持具において、前記前側支え部材、前記後側支え部材、及び前記保持部材は、金属製の棒材から枠状に形成されているものである。つまり、金属製の棒材が折り曲げられ、または溶接等の接合手段によって接合されることにより、全体的に枠状に形成されている。
【0013】
したがって、請求項2の発明の木柵用支持具によれば、請求項1の発明の作用に加え、棒材から枠状に形成されるため、構造が簡単になり、また全体的に軽量化される。
【0014】
請求項3の発明にかかる木柵用支持具は、請求項2に記載の木柵用支持具において、棒材からなり、一端が前側支え部材の上端に着脱可能に掛止され、前記後側支え部材の上端で略水平方向から後方下向きに屈曲し、他端が前記保持部材の後端に掛止される補強部材をさらに備えるものである。
【0015】
したがって、請求項3の発明の木柵用支持具によれば、請求項2の発明の作用に加え、補強部材の一端が前側支え部材の上端に掛止され、他端が保持部材の後端に掛止されるため、前側支え部材に前方への力が加えられても、補強部材により前方への変形が抑制される。また、補強部材が、後側支え部材の上端位置において略水平方向から後方下向きに屈曲するため、後側支え部材に後方への力が加えられても、補強部材により後方への変形が抑制される。なお、補強部材の一端は前側支え部材に着脱可能であるため、複数本の丸太を挿入し積み重ねた後に、補強部材を取り付けることが可能になる。
【0016】
請求項4の発明にかかる木柵用支持具は、請求項2に記載の木柵用支持具において、一端が前記後側支え部材に固定され、他端が前記保持部材に固定された棒材からなり、前記保持部材に対する前記後側支え部材の立設角度を一定角度に保持する第二補強部材をさらに備えるものである。
【0017】
したがって、請求項4の発明の木柵用支持具によれば、請求項2の発明の作用に加え、後側支え部材に後方への力が加えられても、第二補強部材により後方への変形が抑制される。
【0018】
請求項5の発明にかかる木柵用支持具は、請求項2乃至請求項4に記載の木柵用支持具において、一端が前記保持部材の後端近傍に掛止された状態で垂下され、地面に埋め込まれる杭部材をさらに備えるものである。
【0019】
したがって、請求項5の発明の木柵用支持具によれば、請求項2乃至請求項4の発明の作用に加え、杭部材を地面に埋め込むことにより、保持部材が設置面に対して固定される。特に、杭部材は、保持部材の後端近傍、すなわち二つの支え部材の下端から最も遠い位置に掛止されているため、前側支え部材の下端を中心とした前側への転倒を、効率的に抑制することが可能になる。
【0020】
請求項6の発明にかかる木柵用支持具は、請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の木柵用支持具において、積み重ねられる前記丸太同士の間に挿入され、互いに隣接する前記丸太同士の間に隙間を生じさせる隙間形成部材をさらに備えるものである。
【0021】
したがって、請求項6の発明の木柵用支持具によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか一つの発明の作用に加え、隙間形成部材により、丸太同士の間に隙間が設けられる。このため、この隙間を通って植物を育成させることが可能となる。
【0022】
請求項7の発明にかかる木柵は、請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の木柵用支持具を有し、周囲に合成樹脂製の保護層を備えた間伐材が、前記丸太として、前記前側支え部材と前記後側支え部材との間に積み重ねられているものである。
【0023】
したがって、請求項7の発明の木柵によれば、間伐材を被覆する保護層は比較的高い硬度を有しているため、腐朽の原因となる木材腐朽菌が間伐材の組織に侵入し難くなる。このため、細胞壁の成分が分解されることが抑制される。
【0024】
請求項8の発明にかかる木柵は、請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の木柵用支持具を有し、前記丸太には、所定の間隔で複数の貫通孔が穿設され、該貫通孔に、植物の種苗を収容した生分解性の植栽容器が挿設されているものである。
【0025】
したがって、請求項8の発明の木柵によれば、植栽容器に収容された種苗を育成すると、丸太の表面が緑化される。また、植栽容器は生分解性であることから、土中の微生物の働きにより数ヶ月〜数年で分解される。
【0026】
請求項9の発明にかかる木柵は、請求項6に記載の木柵用支持具を有し、積み重ねられた前記丸太同士の間に、植物の種苗を収容した生分解性の植栽容器が挿設されているものである。
【0027】
したがって、請求項9の発明の木柵によれば、植栽容器に収容された種苗を育成すると、丸太同士の間から植物が生え、丸太の周囲が緑化される。また、植栽容器は生分解性であることから、土中の微生物の働きにより数ヶ月〜数年で分解される。
【0028】
請求項10の発明にかかる木柵は、請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の木柵用支持具を有し、積み重ねられた複数の丸太のうち、最上段に位置する丸太が、番線によって、前記前側支え部材の上端及び前記後側支え部材の上端に縛り付けられているものである。
【0029】
したがって、請求項10の発明の木柵によれば、最上段に位置する丸太が、番線によって前側支え部材及び後側支え部材に固定されているため、積み重ねられた複数本の丸太が、前側支え部材及び後側支え部材の間から上方に抜けることが防止される。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一実施形態である木柵及び木柵支持具について、図1乃至図3に基づき説明する。図1は本発明の第一実施形態である木柵を示す斜視図であり、図2は図1の木柵における木柵用支持具の構成を示す斜視図であり、図3は木柵において使用される丸太の部分拡大断面図である。本実施形態の木柵1は、山間部における道路脇の斜面等の法面に、擁壁として施工されるものであり、複数本の丸太2と、これらの丸太2を積み重ねた状態に支持する木柵用支持具3(以下、支持具3と称す)とから構成されている。なお、図1では、木柵1(単位構造物)を上下方向に三段積み上げるものを示しているが、この段数は特に限定されるものではなく、木柵1を施工すべき法面の高さ等に応じて適宜設定される。
【0031】
支持具3は、図2に示すように、例えば金属製の棒材(鉄筋)から枠状に形成されたものであり、機能的な構造として、積み重ねられた複数本の丸太2を支持する前側支え部材5及び後側支え部材6と、これら二つの支え部材5,6を立設状態に保持する保持部材7と、二つの支え部材5,6間の間隔Lを一定に保つように補強する二つの補強部材8と、保持部材7を設置面に固定するための二つの杭部材9とを備えている。
【0032】
さらに詳細に説明すると、前側支え部材5は、複数本の丸太2が前方へ転倒することを阻止するものであり、設置面に対して後方に傾斜(例えば75度に傾斜)した形で立設された二つの立上がり部11と、立上がり部11の上端同士を繋ぐ上端連結部12とから構成されている。つまり、正面から見て下端が開放された略コ字形の形状を呈している。なお、立上がり部11の長さHは、複数本の丸太2を積み重ねることが可能な長さに設定され、また上端連結部12の長さMは、丸太2の長さより短い長さに設定されている。具体的に本実施形態では、外径が100mm、長さが3000mmの丸太に対して、立上がり部11の長さHを505mm、上端連結部12の長さMを1000mmに設定している。
【0033】
後側支え部材6は、複数本の丸太2が後方へ転倒することを阻止するものであり、前側支え部材5に対して略平行に立設されている。なお、前側支え部材5と後側支え部材6との間隔Lは、丸太2の加工精度に多少バラツキがあっても丸太2を容易に挿入でき、しかも丸太2を安定した状態で支持できる長さに設定されている。例えば、上記のように丸太2の外径を100mmとした場合、間隔Lは105mm程度が好ましい。また、後側支え部材6は、前側支え部材5と同様、立上がり部13と上端連結部14とを備えているが、さらに立上がり部13の下端には、後方に折れ曲った接合部15が設けられている。そして、接合部15が、溶接等の接合手段によって保持部材7に接合されている。
【0034】
保持部材7は、前側支え部材5と一体に形成されており、左右の立上がり部11の下端から夫々折れ曲り、後側支え部材6の下端を通って後方に延設された二本の後方延設部16と、後方延設部16の後端同士を繋ぐ後端連結部17とから構成されている。つまり底面から見て前端が開放された略コ字形の形状を呈している。なお、後方延設部16の長さを長くする程、二つの支え部材5,6を安定した状態で立設させることができる。本実施形態では、取り扱いのし易さ等も考慮して、後方延設部16の長さを例えば900mmに設定している。
【0035】
補強部材8は、一端に引掛部18が形成され、他端に係止部19が形成された棒状の部材である。引掛部18は補強部材8の長手方向に対して略直角に折り曲げられており、前側支え部材5の上端連結部12に着脱可能に掛止される。また、係止部19は補強部材8の長手方向に対して折返す形で形成されており、保持部材7の後端連結部17に掛止される。さらに、補強部材8は、後側支え部材6の上端連結部14に接するとともに、上端連結部14の上端位置で略水平方向から後方下向きに屈曲している。このため、前側支え部材5に前方への力が加えられても、上端連結部12と後端連結部17との間隔が補強部材8の長さよりも長くなることはないため、前側支え部材5における前方への変形が抑制される。また後側支え部材6に後方への力が加えられても、前側支え部材5と後側支え部材6との間隔Lは補強部材8における水平方向部位の長さよりも長くなることはないため、後側支え部材6における後方への変形が抑制される。なお、引掛部18は上端連結部12に着脱可能であることから、複数本の丸太2を挿入し積み重ねた後に、補強部材8を取り付けることが可能である。
【0036】
杭部材9は、一端に係止部20が形成され、保持部材7の後端連結部17から垂下された棒状の部材である。この杭部材9を地面に打ち込むことにより、保持部材7が設置面に対して固定される。特に、杭部材9は、後端連結部17、すなわち二つの支え部材5,6の下端から最も遠い位置に取付けられるため、前側支え部材5の下端を中心とした前側への転倒を、効率的に抑制することが可能になる。
【0037】
一方、丸太2は、図3に示すように、樹皮の剥がされた間伐材22と、間伐材22の周囲に形成された防虫層23、下地層24、及び保護層25とから構成されている。防虫層23は間伐材22の表面に木材防虫剤を塗布すること、あるいは木材防虫剤の液の中に間伐材22を入れて表面皮膜を作ること(所謂どぶ漬け)等によって形成されている。なお、木材防虫剤とは、昆虫等の食害から間伐材22を守るために用いられる化合物であり、例えばホウ酸ナトリウムが挙げられる。下地層24は、後述する熱硬化性樹脂が塗布される前に、その塗布面である間伐材22の表面を平滑にするとともに、熱硬化性樹脂が間伐材22に浸透するのを防ぎ、仕上がりを良くするためのものである。下地層24は、サーフェ−サーと呼ばれる塗料をシンナー等によって薄め、これを数度にわたって防虫層23に塗布することによって形成されている。
【0038】
保護層25は、熱硬化性樹脂を下地層24に塗布し、熱硬化させることによって形成されている。熱硬化性樹脂としては、例えば、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂等が挙げられるが、ここではポリエステル樹脂が採用されている。
【0039】
次に、第一実施形態の木柵1の施工工程について説明する。まず、山間部における道路脇の斜面等、法面近傍の所定の箇所に、予め組み付けられた支持具3を設置する。そして、杭部材9を後端連結部17に掛止させながら設置面に打ち込むことにより、保持部材7を設定面に固定する。これにより、二つの支え部材5,6は立設した状態に保持される。
【0040】
なお、現場では、図1に示すように、保持部材7の下に強化シート27を敷設し、また保持部材7の上方と後側支え部材6の後方とを覆うように緑化シート28を配設する。強化シート27とは、高強度を有する厚手の不織布によって形成されたものであり、これにより丸太2の後方の盛土層(図示しない)に含まれる水を適宜排出場所へ導くことができる。また、緑化シート28とは、不織布等の透水性材料によって形成された透水シートであり、これにより積み重ねられる丸太2同士の隙間から、盛土層の盛土材が流出することを防ぐとともに、植物の成長を促進させることができる。つまり、丸太2同士の間に隙間がある場合には、その隙間から植物を生い茂げらせることができ、また、丸太2が腐敗した際には、緑化シート28全面に植物を植栽でき緑の擁壁を形成することができる。
【0041】
続いて、作業者は、二つの支え部材5,6の間に上方から丸太2を挿入する。すると、その丸太2は、前側支え部材5により前方への移動が制限され、後側支え部材6により後方への移動が制限される。つまり、丸太2は二つの支え部材5,6により支持された状態となる。このため、複数本の丸太2を上方から順次挿入すると、複数本の丸太2が安定した状態で積み重なる。丸太2を積み重ねた後、二つの補強部材8の引掛部18を上端連結部12に掛けることにより、補強部材8を取付ける。
【0042】
その後、強化シート27及び緑化シート28によって囲まれた空間に、上端連結部12の高さまで、現場の土等を利用して盛土材を充填し、さらに衝撃ローラ等で転圧して押し固める。これにより盛土層が形成される。
【0043】
上記の工程により一つの木柵1が施工される。その後、法面に対して必要な段数だけ木柵1を積み上げるために、上記の工程を繰返す。
【0044】
なお、緑化を促進させるために、緑化シート28の表面または木柵1の表面に、植生材を付着させるようにしてもよい。植生材としては、人工土壌、種子等の混合物を吹付けてなる吹付層を用いることができる。なお、吹付け工法としては、人工土壌、種子、肥料、養生剤、及び土壌活性剤等の素材を水に溶かして吹付ける「客土吹付け工法」であってもよく、同様の素材を乾式で吹付ける「厚層基材吹付け工法」であってもよい。
【0045】
このように、上記の支持具3では、二つの支え部材5,6の間に、複数本の丸太2を上方から順次挿入するだけで、これらの丸太2を安定した状態で積み重ねることができる。つまり、従来のように丸太2に穿設等の加工をしなくても、現場において極めて簡単に積み重ねることができ、施工を容易に行なうことができる。このため、作業性を上げ、作業者の負担を軽くできる。特に、支持具3は線材から枠状に形成されるため、構造が簡単で、比較的安価に製造することができる。さらに、全体的に軽量化されるため、容易に取り扱うことができる。
【0046】
また、上記の支持具3では、補強部材8によって、前側支え部材5及び後側支え部材6の変形を抑えることができるため、2つの支え部材5,6の太さが比較的細くても、丸太2を安定して支持することができる。また、杭部材9によって2つの支え部材5,6の立設状態を確実に保持できるため、法面の土砂崩れを防ぎ安全性を確保できる。
【0047】
さらに、上記の木柵1において使用される丸太2は、間伐材22の周囲に防虫層23、下地層24、及び保護層25が形成されているため、耐久性の低下を防止でき、長期にわたって使用できる。
【0048】
続いて、本発明の第二実施形態である木柵及び木柵支持具について、図4乃至図6に基づき説明する。図4は本発明の第二実施形態である木柵を示す斜視図であり、図5は図4の側面図であり、図6は木柵における隙間形成部材の構成を示す斜視図である。なお、第二実施形態において、第一実施形態と同様の構成については、同一の番号を付し詳細な説明を省略する。
【0049】
図4及び図5に示すように、この第二実施形態には、互いに構成が異なる第一木柵30と第二木柵31とを有している。第一木柵30は、第一実施形態の木柵1と略同様の構成であり、複数本の丸太2と、これらの丸太2を積み重ねた状態に支持する支持具3とから構成されている。ただし、積み重ねられた最上段の丸太2aには、所定の間隔で複数の貫通孔34が穿設されている。そして、この貫通孔34に、植物の種苗35を収容した植栽容器36が挿設されている。このため、植栽容器36に収容された種苗35を育成すると、丸太2の表面が緑化される。なお、植栽容器36は、紙製のものであってもよいが、でんぷんを主成分として成形され、土中の微生物の働きにより三ヶ月〜三年程度で分解されるものが好ましい。
【0050】
また、第二木柵31は第一木柵30の後方斜め上方に配設されている。つまり、第一木柵30の最上段の丸太2aに対して、一本の丸太2bを介在させ、さらに第二木柵31の最下段の丸太2cが奥側に並ぶように、すなわち、三本の丸太2a,2b,2cが同一平面上に並設するように配設されている。なお、丸太2bには、第一木柵30の丸太2aと同様、複数の貫通孔34が穿設され、植物の種苗35を収容した植栽容器36が挿設されている。また、三本の丸太2a,2b,2cは、C形形状の結束部材37によって結束されている。この結束部材37は、可撓性の部材から形成されている。つまり、弾性力に抗してC形の開放端を一旦開いた状態で、第一木柵30の丸太2aの外周と第二木柵31の丸太2cの外周とに掛止させることにより、弾性力を利用して三本の丸太2a,2b,2cを結束することができるものである。
【0051】
第二木柵31は、複数本の丸太2及び支持具3に加え、二つの隙間形成部材38を備えている。これらの隙間形成部材38は、積み重ねられる丸太2同士の間に隙間Sを生じさせるものである。具体的には、図6に示すように、縦方向に延びる円柱状の縦部39と、縦部39の周面に対して上下方向に所定の間隔で接合され略水平方向に突出する四本の突出部40とから構成されている。これによれば、複数本の丸太2を積み重ねる際、隣接する丸太2同士の間に突出部40を夫々挿入させることにより、丸太2同士の間に突出部40の外径に相当する幅の隙間Sを設けることができる。なお、突出部40の外径は特に限定されるものではないが、本実施形態では例えば25mmに設定している。
【0052】
このように第二実施形態では、複数の木柵30,31を段状に積み上げることができるため、法面に沿った形状に形成でき、自然の景観に合致させることができる。特に、丸太2の内部に植栽容器36を挿設したり、丸太2同士の間に隙間Sを形成したりすることにより、丸太2の表面を緑化することができ、周囲の山々の風景に合致した景観を作り出すことができる。
【0053】
続いて、本発明の第三実施形態である木柵及び木柵支持具について、図7及び図8に基づき説明する。図7は本発明の第三実施形態である木柵を示す正面図であり、図8は図7の側面図である。なお、第三実施形態において、第一実施形態と同様の構成については、同一の番号を付し詳細な説明を省略する。
【0054】
本実施形態の木柵41は、複数本の丸太2と、これらの丸太2を積み重ねた状態に支持する木柵用支持具42(以下、支持具42と称す)と、積み重ねられる丸太2同士の間に隙間Sを生じさせる隙間形成部材43とから構成されている。なお、図7及び図8では、一つの木柵41しか示していないが、現場では第一実施形態や第二実施形態のように、施工すべき法面の高さ等に応じた数の木柵41が積み重ねられる。
【0055】
支持具42は、第一実施形態と同様、前側支え部材5及び後側支え部材6と、これら二つの支え部材5,6を立設状態に保持する保持部材7とを備えている。ただし、第一実施形態における補強部材8に相当するものはなく、その代わりに、支持具42の左右端部に第二補強部材44が設けられている。この第二補強部材44は、一端が後側支え部材6の立上がり部13に溶接され、他端が保持部材7の後方延設部16に溶接された棒材から構成されており、略鉛直方向に配設されている。これにより、保持部材7に対する後側支え部材6の立設角度が一定角度に保持され、後側支え部材6に後方への力が加えられても、後方への変形が抑制される。
【0056】
隙間形成部材43は、ブロック状の木材から成形されており、丸太2同士の間に二個ずつ挿入されている。そして、二個の隙間形成部材43の厚みによって隙間Sが形成されている。なお、夫々の隙間形成部材43及び隙間Sの後方には、丸太2と同等の長さの植生袋45が、丸太2に沿って配設されており、隙間形成部材43の後方への移動を阻止している。植生袋45は、透水性を有する収納袋を有しており、その中に、肥料、土壌改良剤、保水剤、人口土壌、及び種子等が充填されている。さらに、隙間Sには、植物の種苗を収容した植栽容器36が所定の間隔で挿設されている。このため、植生袋45に収容された種子、及び植栽容器36に収容された種苗を育成すると、丸太2の周囲が緑化される。
【0057】
また、木柵41では、積み重ねられた複数本(例えば六本)の丸太2のうち、最上段に位置する丸太2aが、番線46によって、前側支え部材5の上端連結部12、及び後側支え部材6の上端連結部14に縛り付けられている。これにより、積み重ねられた複数本の丸太2が、前側支え部材5及び後側支え部材6の間から上方に抜けることが防止される。
【0058】
また、現場では、第一実施形態と同様に、保持部材7の上方と後側支え部材6の後方とを覆うように緑化シート28が配設されるが、この場合、図8に二点鎖線で示すように、後側支え部材6の後方の保持部材7上に丸太47を載置することにより、丸太47を支えとして緑化シート28を容易に張設することが可能になる。
【0059】
このように第三実施形態では、第二補強部材44によって後側支え部材6の変形を抑えることができる。このため、棒材から成形された後側支え部材6の太さが比較的細くても、複数本の丸太2を安定した状態で支持できる。特に、第二補強部材44は溶接等によって予め固定されていることから、第一実施形態における補強部材8のように、丸太2を積み重ねた後に取付けるという作業がなくなり、作業性を向上できる。しかも、現場では、盛土層を押し固めるために、衝撃ローラ等を用いた転圧が行なわれが、このような作業においても第二補強部材44が作業の邪魔になることはない。
【0060】
また、第三実施形態では、最上段に位置する丸太2aを番線46によって縛り付けることにより、積み重ねられた複数本の丸太を全て固定することができる。つまり、従来のように丸太を一本一本固定させるような作業が不要となることから作業者の負担を軽くすることができる。
【0061】
さらに、第三実施形態では、丸太2同士の隙間Sに配設された、植生袋45と植栽容器36とにより、夫々の丸太2の周囲に植物を育成でき、全体を緑化することができる。
【0062】
以上、本発明について好適な三つの実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0063】
すなわち、第一及び第二実施形態の木柵1,30では五本の丸太2を積み重ねるものを示し、また第三実施形態の木柵41では六本の丸太2を積み重ねるものを示したが、二本以上の丸太2であれば何本であってもよい。また、第一実施形態の木柵1では、支持具3について具体的な数値を挙げて説明したが、本発明は、これらの数値に限定させるものではなく、適宜設定することが可能である。
【0064】
また、第一実施形態の支持具3では、補強部材8を両側に夫々設けるものを示したが、中央に一つのみ設けるようにしてもよい。このようにすれば、支持具3の構成がさらに簡略化され、一層安価に製造できるようになる。また、杭部材9として係止部20を有する金属製の部材を示したが、係止部を備えない木製の杭(従来から周知のもの)を用いるようにしてもよい。
【0065】
さらに、第一乃至第三実施形態の支持具3、42では、二つの支え部材5,6に上端連結部12,14を設けるものを示したが、上端連結部12,14を設けることなく、支え部材5,6を、立上がり部11,13のみから構成してもよい。ただし、上記のように上端連結部12,14を設けることにより、前方または後方に加わる力を夫々二本の立上がり部11,13に分散でき耐久性を向上できる。しかも、上端連結部12,14が丸太2を挿入する際のガイドとして機能することから作業を容易にさせることができる。
【0066】
また、第三実施形態の木柵41では、丸太2同士の間に、ブロック状の隙間形成部材43を二個ずつ配置するものを示したが、隙間形成部材43の数は特に限定されるものではない。例えば、下側に位置する丸太2同士の間に、数多くの隙間形成部材43を配置させれば、盛土層からの土の流出を効果的に抑えることができる。
【0067】
第二実施形態の木柵30では、最上段の丸太2aに植栽容器36を挿設するものを示したが、その他の丸太2においても前後方向に貫通する横孔を穿設し、植栽容器を横向きに挿設するようにしてもよい。この場合、横向きに挿設する植栽容器には、植栽容器36に比べ成長の遅い種苗を植えることが好ましい。また、第二実施形態の木柵30では、隙間形成部材38として、縦部39と突出部40とからなるものを示したが、第二実施形態のようにブロック状のものを用いるようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明の木柵用支持具は、前側支え部材と後側支え部材との間に、複数本の丸太を上方から順次挿入するだけで、これらの丸太を安定した状態で積み重ねることができる。つまり、丸太に穿設等の加工をしなくても、現場において極めて簡単に積み重ねることができ、施工を容易に行なうことができる。このため、作業性を上げ、作業者の負担を軽くできる。
【0069】
請求項2の発明の木柵用支持具は、請求項1の発明の効果に加えて、構造が簡単になるため、比較的安価に製造できる。また、丸太を全体的に覆うことはないため、丸太の良さを生かし、不自然な景観となることを抑制できる。
【0070】
請求項3の発明の木柵用支持具は、請求項2の発明の効果に加えて、前側支え部材及び後側支え部材の変形を抑えることができる。このため、棒材から成形された前側支え部材及び後側支え部材の太さが比較的細くても、丸太を安定した状態で支持できる。
【0071】
請求項4の発明の木柵用支持具は、請求項2の発明の効果に加えて、後側支え部材の変形を抑えることができる。このため、棒材から成形された後側支え部材の太さが比較的細くても、丸太を安定した状態で支持できる。
【0072】
請求項5の発明の木柵用支持具は、請求項2乃至請求項4のいずれか一つの発明の効果に加えて、設置面に対して簡単に固定することができ、前側支え部材及び後側支え部材の立設状態を確実に保持できる。
【0073】
請求項6の発明の木柵用支持具は、請求項1乃至請求項5のいずれか一つの発明の効果に加えて、積み重ねられた丸太同士の間を通して植物を育成することができ表面を緑化できる。このため、周囲の山々の風景に合致した景観を作り出すことができる。
【0074】
請求項7の発明の木柵は、保護層によって細胞壁の成分が分解されることが抑制されるため、耐久性の低下を防ぎ、長期にわたって使用できる。
【0075】
請求項8または請求項9の発明の木柵は、丸太の表面または周囲が緑化されるため、周囲の山々の風景に合致した景観を作り出すことができる。また、植栽容器は数ヶ月〜数年で分解されるため、自然への影響を少なくできる。
【0076】
請求項10の発明の木柵は、最上段に位置する丸太を番線によって縛り付けるこてにより、積み重ねられた複数本の丸太を全て固定することができる。つまり、従来のように丸太を一本一本固定させるような作業が不要となることから作業者の負担を軽くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態である木柵の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態の木柵において使用される木柵用支持具の構成を示す斜視図である。
【図3】木柵において使用される丸太の部分拡大断面図である。
【図4】本発明の第二実施形態である木柵の構成を示す斜視図である。
【図5】第二実施形態の木柵の側面を示す側面図である。
【図6】第二実施形態の木柵における隙間形成部材の構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の第三実施形態である木柵の構成を示す正面図である。
【図8】第三実施形態の木柵の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1,41 木柵
2 丸太
3,42 支持具(木柵用支持具)
5 前側支え部材
6 後側支え部材
7 保持部材
8 補強部材
9 杭部材
22 間伐材
25 保護層
30 第一木柵(木柵)
31 第二木柵(木柵)
34 貫通孔
35 種苗
36 植栽容器
38,43 隙間形成部材
44 第二補強部材
46 番線
S 隙間
Claims (10)
- 鉛直または傾斜した形で立設され、積み重ねられた複数本の丸太が前方へ転倒することを阻止する前側支え部材と、
該前側支え部材に対して略平行で、且つ前側支え部材との間に前記丸太が挿入可能な間隔を設けた形で立設され、前記複数本の丸太が後方へ転倒することを阻止する後側支え部材と、
前記前側支え部材の下端から前記後側支え部材の下端を通って後方に延設され、前記前側支え部材及び前記後側支え部材の立設状態を保持する保持部材と
を具備し、
前記前側支え部材及び前記後側支え部材は、前記複数本の丸太を上方から挿入可能とするとともに、挿入された前記複数本の丸太を積み重ねた状態で支持する
ことを特徴とする木柵用支持具。 - 前記前側支え部材、前記後側支え部材、及び前記保持部材は、金属製の棒材から枠状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の木柵支持具。
- 棒材からなり、一端が前側支え部材の上端に着脱可能に掛止され、前記後側支え部材の上端で略水平方向から後方下向きに屈曲し、他端が前記保持部材の後端に掛止される補強部材をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の木柵用支持具。
- 一端が前記後側支え部材に固定され、他端が前記保持部材に固定された棒材からなり、前記保持部材に対する前記後側支え部材の立設角度を一定角度に保持する第二補強部材をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の木柵用支持具。
- 一端が前記保持部材の後端近傍に掛止された状態で垂下され、地面に埋め込まれる杭部材をさらに備えることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一つに記載の木柵用支持具。
- 積み重ねられる前記丸太同士の間に挿入され、互いに隣接する前記丸太同士の間に隙間を生じさせる隙間形成部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の木柵用支持具。
- 請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の木柵用支持具を有し、
周囲に合成樹脂製の保護層を備えた間伐材が、前記丸太として、前記前側支え部材と前記後側支え部材との間に積み重ねられていることを特徴とする木柵。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の木柵用支持具を有し、
前記丸太には、所定の間隔で複数の貫通孔が穿設され、該貫通孔に、植物の種苗を収容した生分解性の植栽容器が挿設されていることを特徴とする木柵。 - 請求項6に記載の木柵用支持具を有し、積み重ねられた前記丸太同士の間に、植物の種苗を収容した生分解性の植栽容器が挿設されていることを特徴とする木柵。
- 請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の木柵用支持具を有し、
積み重ねられた複数の丸太のうち、最上段に位置する丸太が、番線によって、前記前側支え部材の上端及び前記後側支え部材の上端に縛り付けられていることを特徴とする木柵。
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