JPH10121499A - 防護壁用鋼矢板の吊持装置および防護壁用鋼矢板の吊持方法 - Google Patents

防護壁用鋼矢板の吊持装置および防護壁用鋼矢板の吊持方法

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JPH10121499A
JPH10121499A JP27443296A JP27443296A JPH10121499A JP H10121499 A JPH10121499 A JP H10121499A JP 27443296 A JP27443296 A JP 27443296A JP 27443296 A JP27443296 A JP 27443296A JP H10121499 A JPH10121499 A JP H10121499A
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JP
Japan
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steel sheet
sheet pile
engage
flange
main part
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Michihiko Mori
道彦 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】重量のある鋼矢板を安定的で安全に、しかも、
確実に吊り上げて搬送することができる防護壁用鋼矢板
の吊持装置および防護壁用鋼矢板の吊持方法を提供す
る。 【解決手段】鋼矢板cの長さ方向端縁の鍔部c1を主体
1に設けた係止体2と押圧体3とにより着脱自在に係止
させ、かつ、把持して、この主体1を吊り上げ該鋼矢板
cを吊持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路工事等において仮
設の防護壁を構築する際に、簡単かつ確実に鋼矢板を把
持し吊り上げて搬送することができる防護壁用鋼矢板の
吊持装置および防護壁用鋼矢板の吊持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路工事等において構築される仮
設の防護壁は、例えば、図6に示すように、所定間隔に
H型鋼による柱50を立設させて、この柱50の間へそ
のH部に両側が挟まるように、間伐材等の木材51を横
向きに順次載置して、所定高さの防護壁52を形成して
いた。
【0003】しかしながら、使用する木材の資源の減少
化により十分な必要量を確保することができないと共
に、早期の腐敗により耐久寿命が短く、また、量が多い
とかさばるためその保管が困難である。
【0004】特に、重機の吊上索52により吊り上げて
持ち上げる作業は、その都度木材51にワイヤーや連結
帯53を巻き付けて、これに重機のフックまたは吊上索
52に引っかけなければならないから、この作業が面倒
な上、木材に対してワイヤーや連結帯の取り付け,取り
外しの際は、作業者が直接木材の近傍において、手を差
し入れてこの作業を行なわなければならないことや、吊
持状態が不安定になり木材の横滑り等を生じやすいた
め、きわめて危険であった。等の様々な問題点を有する
ものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した問題
点を解決するためになされたもので、鋼矢板の長さ方向
端縁の鍔部を主体に設けた係止体と押圧体とにより着脱
自在に係止させ、かつ、把持して、この主体を吊り上げ
該鋼矢板を吊持させることにより、重量のある鋼矢板を
安定的で安全に、しかも、確実に吊り上げて搬送するこ
とができる防護壁用鋼矢板の吊持装置および防護壁用鋼
矢板の吊持方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、主体と、この主体の下端部に設
けた鋼矢板の長さ方向端縁の鍔部に係合する係止体と、
前記主体に設けた取付軸へ回動自在に支承させたレバー
体と、このレバー体の一側に設けて前記鋼矢板鍔部を前
記係止体とにより挾持する押圧体と、前記レバー体の他
側に設けた該レバー体の回動作動部と、主体へ上下動自
在に取り付けてその一端を前記レバー体の回動作動部に
連係させた操作体と、この操作体の上端部に設けた吊上
索を結合させる連結体と、を備えさせた防護壁用鋼矢板
の吊持装置の構成にある。
【0007】また、鋼矢板をその長さ方向を横にして所
定間隔に立設させた柱体に取り付け、順次高さ方向に積
み上げて形成する防護壁にあって、鋼矢板の長さ方向端
縁の鍔部を着脱自在に係止させ、かつ、把持して該鋼矢
板を吊持させる防護壁用鋼矢板の吊持方法にある。
【0008】
【実施例】次に本発明に関する防護壁用鋼矢板の吊持装
置および防護壁用鋼矢板の吊持方法の一実施例を図面に
基づいて説明する。
【0009】図1〜図4においてAは防護壁用鋼矢板の
吊持装置で、図5に示すように、所定間隔に立設させた
H型鋼等の柱体bに、金属製の鋼矢板cを取り付けて所
定数積み上げ、道路工事等において土留めを行なう防護
壁Dを構築する際に用いるもので、主体1と、係止体2
と、レバー体3と、押圧体4と、回動作動部5と、操作
体6と、連結体7とにより基本的に構成される。
【0010】なお、前記した鋼矢板cは、慣用の任意の
ものが採用されるものであって、例えば、長さが3〜8
m程度で、断面形状が略凵型に形成され、巾400m
m,高さ125mm,厚さ13mmのものが適している
ものであり、端部に接続用および補強用等の鍔部c1を
付設してある。
【0011】そして、前記した主体1は、堅牢な所定厚
さの金属板により平板状に形成してある。
【0012】前記した係止体2は、主体1の下端部に所
定巾で設けて、図3および図4に示すように、断面略凵
型に形成された鋼矢板cの長さ方向端縁、すなわち、立
ち上がり片の端縁部に形成された鍔部c1の内面に係合
するもので、鈎形状に折曲させたこの鍔部c1の形状に
合わせて鈎形状に形成してあるものであって、この鈎形
状は、鋼矢板cの鍔部c1を切り取って主体1へ溶着す
ることが、係合したときの互いの馴染みと噛み合いが良
好となり、吊り上げたときの外れ防止となって安全性が
一層向上する。
【0013】前記したレバー体3は、主体1の一側面に
その略中央部を固着させた取付軸8へ回動自在に支承さ
せてあるもので、主体1に穿設させた通孔9へ主体1面
と直交するように、かつ、上下方向へ回動するように貫
通させ、その両側を主体1の両面に突出させてある。
【0014】前記した押圧体4は、レバー体3の一側端
部に設けて、鋼矢板鍔部c1の外面部に当接し、該鋼矢
板鍔部c1をその内面部に係合している係止体2とによ
り挾持するもので、その当接面に凹凸状等に形成したあ
るいは摩擦体等の滑り止め10を付設することもある。
【0015】前記した回動作動部5は、レバー体3の他
側端部に設けてあって、後記する操作体6の作動による
回動運動を受ける。
【0016】前記した操作体6は、主体1へ上下動自在
に取り付けてその一端をレバー体3の回動作動部5に連
係させてあるもので、二股状に形成させたその両側片を
主体1の両面に当接するように挟み付けてあって、その
裏面側の一側片に穿設させた係止孔11に回動作動部5
が貫通し、かつ、該係止孔11の下縁11aが回動作動
部5の下端面に当接して操作体6が上昇することで、レ
バー体3の押圧体4が下方へ付勢されて鋼矢板鍔部c1
を掴む。
【0017】また、係止孔11の上縁11bが回動作動
部5の上端面に当接して操作体6が降下することで、レ
バー体3の押圧体4が上へ付勢されて鋼矢板鍔部c1の
把持を開放する。
【0018】なお、この操作体6は、主体1に設けた縦
孔12へ止め軸13を昇降自在に係合させることで、該
操作体6の離脱防止および横方向への移動防止となる。
【0019】前記した連結体7は、操作体6の上端部に
設けて、図示してないクレーン等の重機より吊り降ろさ
れる吊上索14を結合させるもので、慣用のU型フック
を用いて、そのU字部7aに吊上索14を通し、U字部
7a下端の止め部に連結軸7aを通して、操作体6に設
けた通孔15へ挿し通して一方の止め部のねじ部に螺着
させることで重機との結合がなされる。
【0020】前記のように構成される本発明に係る一実
施例装置Aの作用は以下のように奏される。
【0021】クレーンの吊上索14に連結体7を取り付
けて吊り下げ、図4に示すように、地上等に載置されて
いる鋼矢板c鍔部c1に、あるいは、図3(a)に示す
ように、柱体bに取り付けられている鋼矢板cの鍔部c
1に、主体1下端部の係止体2を引っ掛けると、それぞ
れの鈎部が噛み合って馴染み、容易に外れない状態とな
る。
【0022】そして、クレーン操作により装置A全体を
持ち上げると、装置Aおよび鋼矢板cの重量による下方
への力により、操作体6が縦孔12に沿って上昇するの
で、操作体6の係止孔11に係合するレバー体3の回動
作動部5の下面部が、該係止孔11の下縁11aにより
引き上げられる。
【0023】そのため、レバー体3は取付軸8を中心と
して回動し、その一側部に配設された押圧体4が鋼矢板
cの鍔部c外側面に当接して、装置Aおよび鋼矢板cの
重量がそのままレバー体3を介して押圧力となって、図
3(b)に示すように、係止体2と押圧体3とによる強
固な挾持力を発揮して、鋼矢板cは長さ方向が左右へ位
置する横向きとなって希望位置に吊り上げられる。
【0024】この状態で、防護壁Dを構築しようとする
箇所へクレーンにより吊り下げ移動し、立設した柱体b
との位置合わせをしつつ、該柱体bの側面に鋼矢板cの
鍔部c1を当てて、この鍔部c1と柱体bとを適宜溶接
することで固定される。
【0025】一枚の鋼矢板cが取り付けられれば、クレ
ーン操作により装置A全体を少し降下させると、これに
伴って、操作体6が縦孔12に沿って降下するもので、
その係止孔11の上縁11bが、レバー体における回動
作動部5の上面部を押えるため、図3(a)に示すよう
に、レバー体3が取付軸8を中心に回動して、鍔部c1
への当接が解除される。
【0026】そして、係止体2を鋼矢板cの鍔部c1よ
り外せば、装置Aと鋼矢板cとは分離されるので、次
の、鋼矢板cの吊持が行なえるものであって、これらの
作業を順次行なうことで、図5に示すような防護壁Dが
簡単かつ確実で、しかも安全に構築される。
【0027】また、鋼矢板cの吊り上げおよび重ね載置
にあっては、図4に示すように、鋼矢板cの一方の鍔部
c1を係止させるだけで行なわれるため、従来のように
鋼矢板cを持ち上げてワイヤーや連結体を巻き付ける作
業が全くないから、作業性が向上すると共に、作業者の
鋼矢板に対する作業をできるだけ少なくすることができ
るので、安全性の向上する。
【0028】
【発明の効果】前述したように本発明は、鋼矢板の鍔部
に引っ掛けて持ち上げるだけで、自動的に押圧体が鍔部
の外面部を押えるため、簡単かつ確実に鋼矢板の吊持が
行なえる。
【0029】特に、鋼矢板の把持が強固になると共に、
鋼矢板の重機への組み付けに作業者がほとんど携わるこ
とがないため、作業者に対する安全性が可及的に向上し
て、しかも作業性も良好となり、高能率の防護壁の構築
が可能となる。等の格別な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する実施例方法を採用した防護壁用
鋼矢板の吊持装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1における背面図である。
【図3】図1における吊持状態を示す各動作例の断面図
である。
【図4】図1における吊持状態で吊り上げ時および載置
時を示す断面図である。
【図5】図1の装置において構築される防護壁の斜視図
である。
【図6】従来の防護壁の構築状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
c 鋼矢板 c1 鍔部 1 主体 2 係止体 3 レバー体 4 押圧体 5 回動作動部 6 操作体 7 連結体 8 取付軸 14 吊上索

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主体と、この主体の下端部に設けた鋼矢
    板の長さ方向端縁の鍔部に係合する係止体と、前記主体
    に設けた取付軸へ回動自在に支承させたレバー体と、こ
    のレバー体の一側に設けて前記鋼矢板鍔部を前記係止体
    とにより挾持する押圧体と、前記レバー体の他側に設け
    た該レバー体の回動作動部と、主体へ上下動自在に取り
    付けてその一端を前記レバー体の回動作動部に連係させ
    た操作体と、この操作体の上端部に設けた吊上索を結合
    させる連結体とを備えさせたことを特徴とする防護壁用
    鋼矢板の吊持装置。
  2. 【請求項2】 鋼矢板をその長さ方向を横にして所定間
    隔に立設させた柱体に取り付け、順次高さ方向に積み上
    げて形成する防護壁にあって、鋼矢板の長さ方向端縁の
    鍔部を着脱自在に係止させ、かつ、把持して該鋼矢板を
    吊持させることを特徴とする防護壁用鋼矢板の吊持方
    法。
JP27443296A 1996-10-17 1996-10-17 防護壁用鋼矢板の吊持装置および防護壁用鋼矢板の吊持方法 Pending JPH10121499A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002371572A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Tenryu Ind Co Ltd 木柵用支持具、及び木柵
JP2011057385A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Temco Corp 移載装置の物品運搬箱の把持治具

Cited By (3)

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