JP2591690B2 - 補強リング用巻上ウィンチ - Google Patents

補強リング用巻上ウィンチ

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JP2591690B2
JP2591690B2 JP41298890A JP41298890A JP2591690B2 JP 2591690 B2 JP2591690 B2 JP 2591690B2 JP 41298890 A JP41298890 A JP 41298890A JP 41298890 A JP41298890 A JP 41298890A JP 2591690 B2 JP2591690 B2 JP 2591690B2
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reinforcing ring
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ring
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考一 吉井
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Azuma Industrial Co Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立坑、深礎工法工事等
の掘削穴の壁面保護のために取り付けられるライナープ
レートを補強する補強リングの取付け作業に使用する巻
上ウィンチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、立坑の掘削にあたっては、堀った
後の壁面が崩れないように、掘削穴を一定の深さまで掘
下げる毎に、穴壁面に沿ってライナープレートを張り付
けていくことが行われている。ライナープレートは周知
のように鋼鈑などの波板であり、その周囲に取付けのた
めのフランジを一体に有し、このフランジを上下左右突
き合わせてボルト、ナットにより連結することで、掘削
した穴の内壁面全周にライナープレートを張り付けてゆ
く。具体的作業としては、既に固定したライナープレー
トの最下段のものの下側のフランジに、これから取り付
けようとするライナープレートの上側のフランジを下か
ら当ててフランジ同士をボルト、ナットで締め付けて取
り付けている。
【0003】その場合、ライナープレートの両側端に設
けられた縦フランジが縦方向に一直線状に揃うと、全体
の耐力を弱めるため、縦フランジが千鳥状になるように
周方向にずらして組み立てている。また、ライナープレ
ートだけでは強度が不足する場合は、図3に示す補強リ
ング1によって補強される。この補強リング1は、一般
にH型鋼材等が使用され、上下のライナープレート2、
3間に介在されるもので、既に掘削穴4内に取り付けら
れたライナープレート2の下側フランジ2bに、ボルト
5とナット6によって締結される。そして、補強リング
1の下面側には、これから取り付けようとするライナー
プレート3の上側フランジ3aが同じくボルトとナット
によって固定される。
【0004】このような補強リング1とライナープレー
ト2、3の取付け作業は、全くの手作業であり、二人又
は三人で行っていた。三人の場合は、二人で補強リング
1またはライナープレート3の両端を持って上のライナ
ープレート2に下から当てがい、もう一人がボルト、ナ
ット5、6で補強リング1またはライナープレート3を
ライナープレート2に締め付け固定する。しかし、三人
がかりでは効率が悪いので、二人で行うことが多いが、
その場合、重い補強リング1やライナープレート3をそ
れぞれ片手で持って、片手でボルト、ナットを取り付け
る作業をしなければならない。この作業は穴の中で、し
かも湧水などのどろどろとなった足場の悪いところで行
われる。しかも、補強リング1やライナープレート3を
支えるのは中腰の作業なので、やり難く、手袋が泥で滑
ったりすると、手で持っていたライナープレート3ある
いは補強リング1を落とす恐れがあり、大変危険でもあ
った。そこで、本出願人は先にライナープレートを持ち
上げる手動ウィンチを提案した。この手動ウィンチは取
り付けようとするライナープレートをワイヤで吊り下
げ、既設のライナープレートの下面に当接させるもの
で、既に取り付けられているライナープレートの縦フラ
ンジ同士を連結するボルトを利用して取り付けられる構
造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補強リ
ングは所定の曲率で湾曲形成されたH型鋼からなり、ラ
イナープレートと形状が異なるため、このウィンチのワ
イヤで補強リングを吊り下げると、両端部が下に向いて
しまい、作業者が両端を持って水平に起こす必要があっ
た。したがって、補強リングには使用することができ
ず、補強リング専用の用具の開発が要請されていた。本
発明は上記したような従来の問題点および要望に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、簡単な構成
で補強リングを水平に安定且つ確実に保持することがで
き、補強リングの取付作業を容易に行い得るようにした
補強リング用巻上ウィンチを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、掘削した穴内面に張り付けられたライナープ
レートの横フランジに設置されるフレームと、このフレ
ームに取り付けられたウィンチ本体と、ウィンチ本体に
よって巻上げられるワイヤと、このワイヤの先端に取り
付けられ補強リングが水平に設置されるリング保持部材
とで構成し、リング保持部材のワイヤ接続部を、補強リ
ングのサイズに応じて変更し得るようにしたものであ
る。
【0007】
【作用】フレームはすでに取り付けられているライナー
プレートの横フランジのナットに落とし込むことで取付
けられる。ワイヤによって吊り下げられるリング保持部
材は、ワイヤ接続部が補強リングのサイズに応じて変更
されることで、水平に設定保持され、補強リングを水平
に保持する。そして、ウィンチによるワイヤの巻上げ操
作によりリング保持部材を上昇させると、補強リングも
水平に上昇して既設のライナープレートの下側フランジ
に当接される。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係る補強リング用巻上
ウィンチの一実施例を示す斜視図、図2はリング保持部
材を吊り下げた状態を示す図である。これらの図におい
て、10は補強リング1を吊り下げ、引き上げる巻上ウ
ィンチで、この巻上ウィンチ10は、掘削穴4の内壁面
に既設されたライナープレート2に取り付けられるフレ
ーム11と、このフレーム11にブラケットを介して取
り付けられたウィンチ本体12と、ワイヤ13の一端に
フック14を介して連結され補強リング1を水平に保持
するリング保持部材15とを備えている。
【0009】前記フレーム11は、それぞれ一対からな
る上取付脚16a、16bおよび下取付脚17a、17
bとを備え、上取付脚16a、16bの下端部は水平に
折曲されて、その中央にボルト挿通孔18がそれぞれ形
成されている。これらのボルト挿通孔18の間隔は、ラ
イナープレート2の上側フランジ2aに形成されたボル
ト取付用孔19のピッチと略等しく設定されている。一
方、下取付脚17a、17bは、連結板20によって互
いに連結され、またこの連結板20の下面両端部には一
対のピン21a、21bが下方に向かって突設されてい
る。これらのピン21a、21bはライナープレート2
の下側フランジ2bに形成されたボルト取付用孔22よ
り若干小さい外径を有し、また略同一ピッチで設けられ
ている。なお、上側フランジ2aと下側フランジ2bの
ボルト取付用孔19と22のピッチは等しい。したがっ
て、一対のピン21a、21bを下側フランジ2bのボ
ルト取付用孔22に上方から挿入し、上取付脚16a、
16bを上側フランジ2a上面に組立済みのナット2に
落とし込むだけで、フレーム11を上下のフランジ2
a、2b上に立設することができる。この時、一対のピ
ン21a、21bによりライナープレート2のボルト取
付用孔22と補強プレート1のボルト挿通孔36の穴合
わせが行われる。
【0010】前記ウィンチ本体12は、一般に市販され
ているものが使用されるもので、ハンドル25を回す
と、ワイヤ13を巻上げたり、繰り出したりすることが
できるように構成されている。ワイヤ13の先端は前記
フック14を介してリング保持部材15に連結されてい
る。
【0011】前記リング保持部材15は、補強リング1
を吊り下げたときに、補強リング1を略水平に設定保持
すると共に、既設のライナープレート2の下側フランジ
2bに当てられるようにするためのもので、金属板の打
ち抜き加工等によって形成された正面視略クランク状の
基板26と、この基板26の一端部上面に取り付けられ
たL字型の載置台27と、この載置台27の水平部27
a上面に設けられたコ字状のリング位置決め部材28を
備え、基板26の他端部側は縦溝29を有する把持30
を形成している。補強リング1は、長手方向中央部が、
前記リング位置決め部材28を覆う如く載置台27上に
設置される。この時、補強リング1の一方の垂直板1a
の下半部は前記載置台27の垂直部27bとリング位置
決め部材28との隙間に差し込まれ、リング位置決め部
材28が補強リング1の下側となっている凹溝31に嵌
合されることで、図2において左右方向の移動を規制さ
れる。また、前記基板26の前記載置台27と把持部3
0との間には、ワイヤ接続部が設けられており、このワ
イヤ接続部には基板26の長手方向に適宜間隔をおいて
穿設された3つのピン挿通孔32A、32B、32Cが
形成され、そのうちの任意の一つに前記フック14の連
結ピン33が選択的に差し込まれるようになっている。
これらのピン挿通孔32A、32B、32Cは、補強リ
ング1のサイズに応じて重量バランスを取り、リング保
持部材15を略水平に設定するもので、標準サイズの場
合、中央部のピン挿通孔32Bが、これより小さいサイ
ズの場合は補強リング1側のピン挿通孔32Cが、そし
て大きいサイズの場合は補強リング1側とは反対側のピ
ン挿通孔32Aが選択使用される。
【0012】次に補強リング1の取付作業について説明
する。補強リング1を持ち上げて、ライナープレート2
に組み付ける場合には、まずフレーム11を既設のライ
ナープレート2の上下フランジ2a、2b上に立設し、
その後リング保持部材15上に補強リング1の中央部を
載置し、一方の手で把持部30を把持してリング保持部
材15を左右前後方向に傾かないよう略水平に保持し、
もう一方の手でハンドル25を回してロープ13をゆっ
くり巻上げると、リング保持部材15と共に補強リング
1が上昇して、既設ライナープレート2の下側フランジ
2bに下から当接される。この時、補強リング1のサイ
ズに応じたピン挿通孔32A、32B、または32Cを
予め選択してワイヤ13を接続しておくと、リング保持
部材15をワイヤ13で吊り下げた際、略水平に吊り下
げることができ、作業者の負担を軽減する。また、ライ
ナープレート2のボルト取付用孔22と補強プレート1
のボルト挿通孔36とは略一致する。補強リング1を吊
り上げると、その上方側の凹溝35に下側のフランジ2
bが挿入され、ボルトをボルト取付用孔22およびリン
グ保持部材15のボルト挿通孔36に挿通してナットで
締め付ければ、補強リング1をライナープレート2の下
面に取り付けることができる。補強リング1をワイヤ1
3で吊り下げると、その重みがフレーム11にウィンチ
本体12を介して加わるが、フレーム11は、上下のフ
ランジ2a、2bに一対のボルト24とピン21a、2
1bによって確りと立設されているので、外れたり倒れ
たりする恐れがない。かくしてこのような構成からなる
巻上ウィンチ10においては、作業者が自分で巻上ウィ
ンチ10を設置し、それを操作して重い補強リング1を
所望の高さ位置まで持ち上げることができるので、従来
のように二人で持ち上げる必要がなく、一人でも安全
に、且つ簡単に補強リング1の取付作業を行うことがで
きるものである。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る補強リ
ング用巻上ウィンチは、既設のライナープレートに簡単
に設置されて、補強リングを略水平に吊り下げ保持する
ことができ、したがって一人でも安全に、手際よく補強
リングをライナープレートに接続固定することができ、
作業能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る補強リング用巻上ウィンチの一実
施例を示す斜視図である。
【図2】リング保持部材を持ち上げた状態を示す図であ
る。
【図3】補強リングによって補強されたライナープレー
トの側断面図である。
【符号の説明】
1 補強リング 2 ライナープレート 2a 上側フランジ 2b 下側フランジ 3 ライナープレート 4 掘削穴 10 巻上ウィンチ 11 フレーム 12 ウィンチ本体 13 ワイヤ 14 フック 15 リング保持部材 27 載置台 28 リング位置決め部材 32A、32B、32C ピン挿通孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削した穴内面に張り付けられたライナ
    ープレートの横フランジに設置されるフレームと、この
    フレームに取り付けられたウィンチ本体と、ウィンチ本
    体によって巻上げられるワイヤと、このワイヤの先端に
    取り付けられ補強リングが水平に設置されるリング保持
    部材とを備え、このリング保持部材のワイヤ接続部は、
    補強リングのサイズに応じて変更され得ることを特徴と
    する補強リング用巻上ウィンチ。
JP41298890A 1990-12-25 1990-12-25 補強リング用巻上ウィンチ Expired - Lifetime JP2591690B2 (ja)

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JPH04222796A JPH04222796A (ja) 1992-08-12
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JP7316196B2 (ja) * 2019-11-13 2023-07-27 Jfe建材株式会社 吊り治具及び吊り治具を使用した壁面部材の施工方法

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