JP2878625B2 - 網体構造体及び法面緑化工法 - Google Patents

網体構造体及び法面緑化工法

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JP2878625B2
JP2878625B2 JP18632795A JP18632795A JP2878625B2 JP 2878625 B2 JP2878625 B2 JP 2878625B2 JP 18632795 A JP18632795 A JP 18632795A JP 18632795 A JP18632795 A JP 18632795A JP 2878625 B2 JP2878625 B2 JP 2878625B2
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slope
net
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net structure
tread portion
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広文 稲田
稔 石橋
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Sato Kogyo Co Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は階段形状の網体構造
体及び該網体構造体を用いて法面の植生を図る法面緑化
工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の法面緑化工法に用いられる階段形
状の網体構造体1´は、図6に示すように網目を構成す
る線状部材の溶接接点が一面接点であった。即ち、横方
向の線状部材(以下、横線部材ということもある)11
は全て地山側である裏面側に、縦方向の線状部材(以
下、縦線部材ということもある)12は全て地山側では
ない表面側に配設され、両者が溶接されて網体を構成し
ていた。
【0003】そして、横線部材11は各段に投入された
客土等の土圧を受持ち、縦線部材12は横線部材11を
外側から支えていた。さらに横線部材11の内、踏面部
Hの奥端と蹴上げ部Kの下端との接線である段奥部Oに
位置する横線部材11Aをアンカー(図6では省略す
る)によって法面に固定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の網体構造
体では、衝撃荷重を受けた場合、特に経時による錆等で
脆くなっている場合等に、図6の矢符A及びBで示すよ
うに溶接部分が剥がれることにより法面に固定された横
線部材11Aから縦線部材12が分離してしまい、階段
形状が壊れたり、最悪の場合には植生法面が崩壊してし
まうという欠点を有していた。このため、補強鉄筋を付
加して網体構造体の補強を図る等の補助的手段が必要で
あった。
【0005】
【発明の目的】そこで本発明の目的は、経時による錆の
発生時や衝撃荷重を受けた際にも階段形状を維持して安
定した植生を図ることのできる網体構造体及び該網体構
造体を用いた法面緑化工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、 1.縦方向の線状部材と横方向の線状部材とで構成され
る格子状の網目を有する網体を階段状に形成した網体構
造体において、階段状の踏面部奥端と蹴上げ部下端との
接線である段奥部に位置する線状部材を網体の表面側に
固着したことを特徴とする網体構造体、
【0007】2.前記網体の階段状の踏面部の段先部と
段奥部との間に土留めネットを垂設して、踏面部を客土
投入口とする植生ポケットを形成し、該植生ポケットの
蹴上げ部側に断熱材を取り付けたことを特徴とする前記
1記載の網体構造体、
【0008】3.前記1又は2記載の網体構造体を法面
に配設し、前記段奥部の線状部材をアンカーの如き固定
部材により法面に固定した後、踏面部の客土投入口から
植生ポケット内へ客土を投入して植生を図ることを特徴
とする法面緑化工法、の各々により達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について添
付図面に基づき説明する。図1は本発明に係る網体構造
体の一例を示す側面図、図2は同じく他の例を示す側面
図、図3は図1の展開図、図4は法面緑化工法の一例を
説明する概略側面図、図5は同じく正面図である。
【0010】図1において1は本発明に係る網体構造体
であり、該網体構造体1は図3に示すように縦方向の線
状部材(縦線部材)12と横方向の線状部材(横線部
材)11とで構成される格子状の網目を有する網体10
を、階段状に形成したものである。
【0011】階段状に形成するには、網体10を構成す
る線状部材の内、縦線部材12を適用する法面2の大き
さや角度等に合わせて折り曲げることにより形成する。
階段状の踏面部Hの奥端と蹴上げ部Kの下端との接線で
ある段奥部Oに位置する横線部材11Aは、網体10の
表面側、即ち、法面2の地山側ではない表面側に配設し
て縦線部材12と固着している。尚、本明細書において
は、最上段の踏面部Hの奥端、最下段の蹴上げ部Kの下
端の夫々についても各々段奥部Oという。その他の横線
部材11(段先部Sの横線部材11Bも含む)は、網体
10の裏面側、即ち、法面2の地山側に配設して縦線部
材12と固着している。尚、ここで段先部Sとは、階段
状の踏面部Hの手前端と蹴上げ部Kの上端との接線、最
下段の踏面部Hの手前端、最上段の蹴上げ部Kの上端、
の夫々の部分をいう。尚また、横線部材11及び縦線部
材12の長さや、踏面部H及び蹴上げ部Kの寸法・角度
等は、適用する法面2の勾配に応じて決定される。
【0012】網体10の材質、即ち、横線部材11と縦
線部材12の材質としては、合成樹脂製、合成又は天然
繊維製、鋼、アルミ、ステンレス等の金属製が挙げら
れ、被膜コーティング、塗装及びメッキ等防錆及び劣化
処理したものが挙げられる。中でも金属製であることが
好ましく、亜鉛メッキを施した鋼やステンレスが特に好
ましい。縦線部材12と横線部材11の固着手段として
は、合成樹脂製の場合は溶着が好ましく、金属製の場合
は溶接が好ましいが、結束や接着等の手段を用いること
もできる。
【0013】線状部材の太さとしては、種々条件によっ
て適宜変更されるが、縦線部材12と横線部材11A・
11Bは3〜20mm程度、好ましくは5〜10mm程
度、その他の横線部材11は1〜10mm程度、好まし
くは2〜4mm程度の線状部材が用いられる。縦線部材
12は階段形状を保持するために太い径であることが好
ましく、横線部材11Aは法面2にアンカー等によって
固定されるために太い径であることが好ましく、横線部
材11Bは階段形状を保持すると共に客土投入時や植生
時の作業足場と成るために太い径であることが好まし
い。
【0014】また網目の大きさは蹴上げ部Kにおいて
は、網目の横方向、即ち、縦線部材12・12の間隔は
概ね30〜150mm程度、好ましくは70〜120m
m程度、より好ましくは100mm程度であり、網目の
縦方向、即ち、横線部材11・11の間隔は概ね5〜1
00mm程度であり、好ましくは30〜70mm程度、
より好ましくは50mm程度である。踏面部Hにおいて
は、図3の展開図に示すように、横線部材11の本数を
減らすことで網目を大きくして客土が通過し易いように
成っている。
【0015】次に図2に示すように前記網体10の階段
状の踏面部Hの段先部Sと段奥部Oとの間には土留めネ
ット3が垂設されて、踏面部Hを客土投入口とする植生
ポケットが形成されている。そして該植生ポケット内の
蹴上げ部K側には断熱材4が取り付けられている。土留
めネット3としては、緑化資材を留めるもので根の侵入
を阻害しないものが好ましく、緑化ネットやムシロ状ネ
ット等の繊維系のネットや、細線金網や繊維系不織布等
の透水性シートが挙げられる。横線部材11A・11B
への土留めネット3の固定は、Cリングによる締め付け
固定の他、紐や針金等による結束固定、接着固定等が挙
げられる。断熱材4としては、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリエチレン等の樹脂又は再生樹脂シート、発
泡又は気泡樹脂板が挙げられる。断熱材4の固定は、上
部を横線部材11Bに結着や接着等によって取り付けて
植生ポケットである土留めネット3内に吊り下げてもよ
いし、土留めネット3内側面に止着や接着してもよい
し、或いはその両方であってもよい。結着の場合には紐
や針金等の線材を用い、止着の場合には工業用ステープ
ラーを用いる。
【0016】次に図4及び図5に基づき本発明に係る法
面緑化工法の一実施例について説明する。本実施例の網
体構造体1は、三段の階段状に形成された一つの構造体
を一ユニットとしており、適用する法面2の植生範囲に
応じた数のユニットを配設し、夫々のユニットの段奥部
Oの横線部材11Aをアンカー5によって法面2に固定
するものである。図5には、九つのユニットの網体構造
体1が法面2に配設・固定された状態が示されている。
夫々のユニットは、図4に示すように最上段と最下段の
横線部材11Aが法面2に打ち込まれたアンカー5によ
って固定されており、中間の二本の横線部材11Aが補
助アンカー6によって固定されている。
【0017】このように法面2に配設・固定された後、
網体構造体1の植生ポケット内に踏面部Hの客土投入口
から客土が投入され、さらに花・草・木等の植物や植物
の苗が植え込まれたり、或いは種子や球根がまかれるこ
とによって、法面2の植生を図ることができる。
【0018】本発明によれば、横線部材11の内、段奥
部Oに位置する横線部材11Aを網体10の表面側に固
着したことにより、網体構造体1を法面2に固定したと
き、縦線部材12が、横線部材11Aとの固着部分にお
いて該横線部材11Aによって法面2に押えつけられ、
段奥部Oを構成する縦線部材12の角部分が法面2に食
い込む構成となるので、確実に法面2に固定することが
できる。
【0019】従って、網体構造体1が衝撃荷重を受けた
場合に、たとえ経時による錆等で脆くなっている場合で
あっても、及び/又は縦線部材12と横線部材11Aと
の固着部分が剥がれてしまった場合であっても、横線部
材11Aと縦線部材12とは分離することがないので、
階段形状が壊れることがなく、安定した植生法面を維持
することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、経時による錆の発生時
や衝撃荷重を受けた際にも階段形状を維持して安定した
植生を図ることのできる網体構造体及び該網体構造体を
用いた法面緑化工法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る網体構造体の一例を示す側面図
【図2】本発明に係る網体構造体の他の例を示す側面図
【図3】図1の展開図
【図4】法面緑化工法の一例を説明する概略側面図
【図5】法面緑化工法の一例を説明する概略正面図
【図6】従来例を説明する概略側面図
【符号の説明】
1 網体構造体 10 網体 11 横方向の線状部材(横線部材) 12 縦方向の線状部材(縦線部材) 2 法面 3 土留めネット 4 断熱材 5 アンカー 6 補助アンカー H 踏面部 K 蹴上げ部 O 段奥部 S 段先部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−302331(JP,A) 特開 平7−3799(JP,A) 特開 平8−144288(JP,A) 実開 平6−12533(JP,U) 特公 平6−99924(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 17/20 102 E02D 17/20 103

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦方向の線状部材と横方向の線状部材とで
    構成される格子状の網目を有する網体を階段状に形成し
    た網体構造体において、階段状の踏面部奥端と蹴上げ部
    下端との接線である段奥部に位置する線状部材を網体の
    表面側に固着したことを特徴とする網体構造体。
  2. 【請求項2】前記網体の階段状の踏面部の段先部と段奥
    部との間に土留めネットを垂設して、踏面部を客土投入
    口とする植生ポケットを形成し、該植生ポケットの蹴上
    げ部側に断熱材を取り付けたことを特徴とする請求項1
    記載の網体構造体。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の網体構造体を法面に
    配設し、前記段奥部の線状部材をアンカーの如き固定部
    材により法面に固定した後、踏面部の客土投入口から植
    生ポケット内へ客土を投入して植生を図ることを特徴と
    する法面緑化工法。
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