JP3035259B2 - 擬石ブロック集合体による法面緑化構造 - Google Patents

擬石ブロック集合体による法面緑化構造

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JP3035259B2
JP3035259B2 JP9339379A JP33937997A JP3035259B2 JP 3035259 B2 JP3035259 B2 JP 3035259B2 JP 9339379 A JP9339379 A JP 9339379A JP 33937997 A JP33937997 A JP 33937997A JP 3035259 B2 JP3035259 B2 JP 3035259B2
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弘芳 飯塚
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】 本発明は河川、海岸、道
路、宅地等の法面に施工して法面を自然景観に近似した
形態に仕上げる法面緑化構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 実開平7−34033号公報に開示さ
れた従来の法面緑化構造では、鉄筋などの結合用芯部材
を横断方向に貫通させて埋設することによって複数個の
擬岩ブロックが密接結合された擬石ブロック連結体を構
成し、法面に布設した複数個の擬石ブロック連結体を連
結金具によって相互に連結し、各擬石ブロック間に土砂
を充填し、該土砂に草木などの植物を植生するようにな
っている。
【0003】しかしながら、このような構造では、擬石
ブロック間の土砂には流出防止手段が特に講じられてい
ないため、施工場所の条件などによっては降雨水により
植生用土砂が洗い流されてしまい、法面への植物の定着
に支障を生じる。最悪の場合には法面に擬石ブロックの
みが露出した景観となってしまい、目的とする岩石の間
に植物が生えている景観を作り出すことができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、植生用土砂の流出が抑制され、岩石の間に植物
が生えている景観を容易に作り出すことができる擬石ブ
ロック集合体による法面緑化構造を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】 以下、添付図面中の参
照符号を用いて説明すると、本発明の法面緑化構造で
は、ロープや鉄筋などの結合用芯部材3,5とメッシュ
体2を横断方向に貫通させて埋設することによって、側
面1aが背面側から正面側に向かう程拡大した逆テーパ
ー状に形成された複数個の擬石ブロック1,1を連結し
て擬石ブロック集合体7を構成し、法面9に布設した複
数個の擬岩ブロック集合体7,7を連結部材8によって
相互に連結し、擬石ブロック1の正面部分が露出し、結
合用芯部材3,5とメッシュ体2が隠蔽されるように植
生用土砂6を充填する。面状に散開した各擬石ブロック
1の側面1aは背面部から正面部に至るまで全奥行きに
わたって逆テーパー状に形成され、縦断面の面積は背面
側から正面側に行く程連続的に増大している。
【0006】擬石ブロック1,1間の植生用土砂6のう
ち、メッシュ体2の下側に充填された部分はメッシュ体
2によって流出を阻止され、メッシュ体2より上側に充
填された部分は、擬石ブロック1の逆テーパー状側面1
aによる拘束作用によって流出を抑制される。植生用土
砂6には、必要に応じて適当な養分肥料が補給され、植
物の種子が蒔かれたり、植物の苗が植え込まれる。生育
した植物の根茎は結合用心部材3,5やメッシュ体2に
絡み付き、また、これらを通過して法面9の土壌中に深
く根を張ることになる。また、種子と養分をあらかじめ
混入した土砂を充填することもできる。
【0007】
【発明の実施の形態】 図1から図3に示した実施例で
は、結合用心部材3としては、耐紫外線などの耐候性と
高い引張強度を有するワイヤーロープや樹脂ロープが使
用されている。結合用芯部材3は四角形をなすように張
られ、二つの対角線上にも張られている。各対角線上の
結合用芯部材3の両端部には連結部材8を通すためのル
ープ部4が設けられている。メッシュ体2としては腐食
に強い金属線材や樹脂線材で編まれたものが使用される
が、パンチングメタルなどのシート状部材も使用するこ
とができる。
【0008】メッシュ体2と結合用芯部材3は適当なス
ペーサを使用して底面より一定高さに浮かせた状態で擬
石ブロック集合体の成形用型枠内に収容される。この型
枠内にフレッシュコンクリートを投入充填し、養生硬化
させることによって、擬石ブロック1と結合用芯部材3
とメッシュ体2が一体化されている擬石ブロック集合体
7が製造される。砂利などの粗骨材がメッシュ体2のメ
ッシュを通り抜けられない場合を考慮して、メッシュ体
2は結合用芯部材3の下側であって型枠底面に接近した
位置に配置される。この場合にはメッシュを通り抜けた
モルタル成分の硬化によってメッシュ体2は擬石ブロッ
ク本体に結合される。メッシュを通り抜けられるように
粗骨材の大きさを選別して使用するときには、メッシュ
体2は型枠底面に接近した位置だけでなく、任意の高さ
に配置することができる。
【0009】図3に示したように正面視正方形状の擬石
ブロック集合体7は縦横整列させて法面9に布設され、
互いに対面した四個のループ部4には連結部材8が通さ
れ、これによって隣接の四個の擬石ブロック集合体7が
互いに接続される。連結部材8としては結合用芯部材3
と同材質のロープや金属線材など使用され、ループ部4
に挿し通した後、それ自体のみで結束されるか、別の結
束部材を付加して結束固定される。連結部材8として
は、U字形ボルトの脚部を抜止め板の透孔に挿通し、先
端部に嵌めたナットにより締め付ける公知の連結金具等
を使用することもできる。
【0010】図4に示した実施例では 結合用芯部材5
としては鉄筋と軽量鉄骨材が使用され、連結用ループ部
4を有するロープ3が付加使用されている。各擬石ブロ
ック集合体7において、外縁部に配置される擬石ブロッ
ク1には、隣接の擬石ブロック集合体7の外縁部の擬石
ブロック1と縦横整然として当接するように、先端面が
平坦に形成された受座部1bが設けられている。結合用
芯部材5として接地面積の比較的広い板状鉄骨材を使用
したときには、植生用土砂の流出に対して板状鉄骨材が
抑制要素として働くことが期待されるため、メッシュ体
の一部または全部を省略することも可能である。
【0011】
【発明の効果】 以上のように本発明の法面緑化構造で
は、複数この擬石ブロックはロープや鉄筋等の結合用芯
部材3によって結合されているだけでなく、横断方向に
貫通して張られたメッシュ体2によっても結合されてい
るため、擬石ブロック1の分離脱落がより的確に防止さ
れる。擬石ブロック1,1間の空所に充填された植生用
土砂6は、メッシュ体2と結合用芯部材3、および背面
部から正面部に至るまで全奥行きにわたって逆テーパー
状に形成された擬石ブロック1の側面1aとによる拘束
作用によって、降雨水による流出を阻止ないし抑制され
るため、植物の生育に十分な土壌が確保される。また、
結合用芯部材3とメッシュ体2に根が絡み付くことによ
って植物が法面に確実に定着することになり、擬石ブロ
ックの間に植物が繁茂した自然風の景観を容易に作り出
すことができる。
【0012】結合用芯部材をロープ3で構成したときに
は、擬石ブロック集合体7は全体として適度の柔軟性を
有するものとなり、法面9に起伏がある場合、該起伏に
出来るだけ追随した緑化構造を容易に施工することがで
きる。結合用芯部材を鉄筋5や鉄骨等の剛体で構成した
ときには、擬石ブロック集合体7は全体として剛性が向
上し、法面の高さと傾斜角度によっては緑化構造自体が
土留め擁壁としても機能することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る法面緑化構造に使用
される擬石ブロック集合体の斜視図である。
【図2】 該擬石ブロック集合体の布設状態の断面図で
ある。
【図3】 該擬石ブロック集合体による法面緑化構造の
布設状態の正面図であり、植生用土砂に隠されているメ
ッシュ体の図示は省略されている。
【図4】 本発明の別の実施例に係る擬石ブロック集合
体による法面緑化構造の布設状態の正面図であり、植生
用土砂に隠されているメッシュ体の図示は省略されてい
る。
【符号の説明】
1 擬石ブロック 1a 擬石ブロックの逆テーパー状側面 1b 擬石ブロックの受座部 2 メッシュ体 3 結合用芯部材 4 連結用ループ部 5 結合用芯部材 6 植生用土砂 7 擬石ブロック集合体 8 連結部材 9 法面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/20 103 E02D 17/20 102 E02B 3/14 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロープや鉄筋などの結合用芯部材3,5
    とメッシュ体2を横断方向に貫通させて埋設することに
    よって、側面1aが背面側から正面側に向かう程拡大し
    た逆テーパー状に形成された複数個の擬石ブロック1,
    1を連結して擬石ブロック集合体7を構成し、法面9に
    布設した複数個の擬岩ブロック集合体7,7を連結部材
    8によって相互に連結し、擬石ブロック1の正面部分が
    露出し、結合用芯部材3,5とメッシュ体2が隠蔽され
    るように植生用土砂6を充填してなる擬石ブロック集合
    体による法面緑化構造。
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