JPH0577191A - 工業用ロボツトの手首装置 - Google Patents

工業用ロボツトの手首装置

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JPH0577191A
JPH0577191A JP4040134A JP4013492A JPH0577191A JP H0577191 A JPH0577191 A JP H0577191A JP 4040134 A JP4040134 A JP 4040134A JP 4013492 A JP4013492 A JP 4013492A JP H0577191 A JPH0577191 A JP H0577191A
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鍾石 李
Kyung-Sul Jang
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    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 手首部材をアーム部材の端部に容易に組み付
けられ生産性を向上させると共に手首部材がスムースに
旋回動できる工業用ロボットの手首装置を提供する。 【構成】 下部にモータ13が配設され、上部両側にガ
イド部11,11′が一体に突設されたアーム部材10
と、モータ13の動力伝達手段29により旋回動される
手首部材20と、手首部材20の収容部21,21′に
一端部が固定され他端部がガイド部11,11′の孔に
それぞれ位置するようになっている中間部材24,2
4′と、手首部材20をスムースに旋回動させるベアリ
ング27,27′が離脱しないようにアーム部材10の
両側面にそれぞれ着設されるカバー部材28,28′と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業用ロボットの手首
装置に関し、特に手首部材をアーム部材の端部に容易に
組み付け生産性を向上することができる工業用ロボット
の手首装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の工業用ロボットでは、アーム部材
にモータが設けられてこのモータの駆動力により回転力
の伝達を受け旋回動できるように手首部材がヒンジ手段
を介して前記アーム部材の上端部に取り付けられ、これ
により手首部材がモータの駆動力を受けて旋回動を行う
とき、ヒンジ手段を介することから激しい擦り磨耗が生
じ、同心度の保持が難しく、また組立作業の際に関節部
位に無理なショックを与えることにより手首部材のスム
ーズな旋回動を保証することができないという問題があ
った。
【0003】このような問題を解決するものとして、図
1に示すような工業用ロボットの手首装置が提案されて
いる。図1のものは、上部の一側に孔2が設けられたガ
イド部1が一体に突設されその下部にモータ3を固着し
てなるアーム部材4と、両側面に突設部5),5′がそれ
ぞれ設けられて前記モータ3の駆動により旋回動する手
首部材6と、前記手首部材6の一側面に設けられた突設
部5が収容されるように孔7が設けられ、ボルト8によ
って前記アーム部材4の上部の他側に固定されて前記手
首部材6が離脱せず旋回動するようにする側板部材9と
から構成されている。また、前記ガイド部1の孔2と手
首部材6の突設部5′との間、そして前記側板部材9の
孔7と手首部材6の突設部との間には、ベアリング2
7),27′がそれぞれ嵌挿されて手首部材6がスムーズ
に旋回動されるようになっている。
【0004】しかしながら、上述のような装置において
は、手首部材6がスムーズに旋回動するように、前記ガ
イド部1の孔2と前記側板部材9の孔7との同心度を所
定の程度に保たなければならず、このために前記手首部
材6をアーム部材4および側板部材9に組み付ける場合
には、前記側板部材9をアーム部材にボルト8等で固定
したのち、ボーリング等の手段により側板部材9とガイ
ド部1にそれぞれの孔2),7を同時に加工しなければな
らなかった。また、前記のような方法により孔7が設け
られた側板部材9は、両側面に突設部5),5′がそれぞ
れ設けられた手首部材6を取り付けるため、前記アーム
部材4から取り外したのち、手首部材6の突設部5をガ
イド部1の孔2に挿入させ、且つガイド部1の孔2に挿
入された手首部材6の他側の突設部5′には、ベアリン
グ27′を介して側板部材9を取り付けることにより、
手首部材6をアーム部材4および側板部材9に組み付け
るようになっていた。
【0005】すなわち従来の装置では、手首部材6の両
側面に突設部5),5′がそれぞれ設けられているので、
側板部材9をアーム部材4に対し着脱させながら組付け
ねばならず、組立工数があまりに多すぎて生産性が低く
なるという問題が有った。また、前記側板部材9をアー
ム部材4に着脱させるので、側板部材9の孔7とガイド
部1の孔2との間の所定の同心度を保つことができない
ことから、いずれにしても手首部材6をスムーズに旋回
動させることができないという問題があった。
【0006】このため、日本国特許公開公報昭和59−
59392号により、産業用ロボットの手首装置が提案
されている。このものは、アームに支持された駆動装置
と、この駆動装置の回転力が伝達される第一回転軸に一
端部が固定された第一手首アームと、この第一手首アー
ムの他端部に回動自在に取り付けられた第2二回転軸に
一端部が固定され、この第2二回転軸の中心から前記第
一回転軸の中心と前記第二回転軸の中心間の距離と同じ
位置にハンド作用点がくるようにハンドを支持する支持
部を有する第二手首アームと、前記第一回転軸に回動自
在に取り付けられた第一回転車と、この第一回転車の1
/2の直径を有し前記第二回転軸に固定された第二回転
車と、この第二回転車と前記第一回転車を連結する条件
を備えるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような産業用ロボットの手首装置においては、第一手首
アームの基端部に前記第一回転車を回動自在に取り付
け、第一手首アームと第二手首アームとの接続部に第一
回転車の1/2の直径の第一回転車を結合部材により連
結するようになっているので、手首を動かしてもハンド
の作用点が決められた部分を移動して一方側に対向し、
これによって、位置ずれが生じないようにすることがで
きるものの、組立工数が多過ぎて生産性が低下し、ま
た、同心円的に保持できないことから手首アームをスム
ーズに旋回動させることができないという問題が依然と
して残っていた。
【0008】
【発明の目的】したがって、本発明は前記のような諸問
題点に鑑みてなされたもので、手首部材の突設部を取り
除き別の側板部材を用いなくても手首部材をアーム部材
に容易に配設でき、組立工数を低減し生産性を向上させ
るのは勿論、手首部材がスムーズに旋回動するようにし
た工業用ロボットの手首装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による工業用ロボ
ットの手首装置は、下部にモータが配設され、上部両側
に孔がそれぞれ設けられたそれぞれのガイド部が一体に
突設されたアーム部材と、両側面に収容部がそれぞれ設
けられ、前記モータからの駆動力を受けて作動される動
力伝達手段により旋回動されるようになっている手首部
材と、この手首部材の収容部に一端部が固定され他端部
が前記ガイド部の孔にそれぞれ位置するようになってい
る中間部材と、このそれぞれの中間部材とガイド部の孔
との間に嵌挿されて前記手首部材をスムーズに旋回動さ
せるようになっているそれぞれのベアリングと、このベ
アリングがそれぞれ離脱しないように前記アーム部材の
両側面にそれぞれ着設されるカバー部材とを具備し、前
記アーム部材の上部両側にガイド部材がそれぞれ突設さ
れることにより手首部材の組立を容易にし、生産性を向
上させることができるのは勿論、両ガイド部材に設けら
れたそれぞれの孔が同径の同心円になるように保持され
て手首部材がスムーズに旋回動できるようにしたもので
ある。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面によって
詳細に説明する。図2は本発明の工業用ロボットの手首
装置を示す断面図で、図3は本発明の工業用ロボットの
手首装置を示す分解斜視図である。図2および図3にお
いて、参照符号10はアーム部材で、このアーム部材の
下部には、後述の手首部材20を旋回動させるモータ1
3が設けられ、その上部両側にはガイド部11),11′
がそれぞれ一体に突設されると共に、このそれぞれのガ
イド部11),11′には孔12),12′がそれぞれ設け
られるがこれらの孔は同径の同心円に保持されるように
ボーリング等の手段により同時加工されている。
【0011】また前記アーム部材10の下部に設けられ
たモータ13の右側には駆動軸14の一端部が固定され
ると共に、前記アーム部材10を貫通して水平方向に突
設されており、その他端部にはプーリー26が取り付け
られている。
【0012】またさらに、前記アーム部材10の両側に
突設されたそれぞれのガイド部11,11′の間には、
両側面に収容部21),21′がそれぞれ設けられるとと
もに上部面に図示しないグリッパーを回転させるモータ
22が固設された手首部材20が設置され、この手首部
材20に設けられたそれぞれの収容部21),21′に
は、図2に示すようにボルト23等の締結手段により中
間部材24),24′がそれぞれ組み付けられ、この中間
部材24),24′の端部が前記ガイド部11),11′の
孔12),12′に位置するようになっている。また前記
中間部材24),24′とガイド部11),11′の孔1
2),12′の間には、ベアリング27),27′がそれぞ
れ嵌挿されて前記手首部材20がスムーズに旋回動でき
るようになっており、前記手首部材20の右側収容部2
1′には従動軸25が熔接によって着設され、その端部
にプーリー26′が取り付けられており、このプーリー
26′は前記モータ13からの駆動力を受けて回転する
駆動軸14に取り付けられたプーリー26と動力伝達手
段29、たとえばベルトにより連結されて前記手首部材
20を旋回動させる回転力が伝えられるようになってい
る。
【0013】また、前記アーム部材10のそれぞれのガ
イド部11,11′の外側には、ボルト等の手段により
カバー部材28),28′がそれぞれ取り付けられて前記
それぞれのベアリング27),27′が離脱しないように
されている。
【0014】次に、前記のように構成された手首装置の
動作について説明する。図2および図3に示すように、
図示されない制御部から電源が印加され前記アーム部材
10の下端部に設けられたモータ13が駆動されると、
このモータ13の駆動力により駆動軸14が回転され、
この駆動軸14に取り付けられたプーリー26が回転
し、このプーリー26の回転は動力伝達手段29を介し
て前記手首部材20の一端部に取り付けられた従動軸2
5のプーリー26に伝えられ、このプーリー26の回転
は、これに連結された前記手首部材20に伝えられるこ
とになる。これにより前記手首部材20は、前記アーム
部材10の上部において旋回動する。すなわち、モータ
13の駆動力を受け回転する駆動軸14のプーリー26
は、前記手首部材20に取り付けられた従動軸25のプ
ーリー26′と動力伝達手段29によって連結されてい
るので、手首部材20は、アーム部材10の上部に支持
されてモータ13の駆動力を受けてスムーズに旋回動す
る。
【0015】この際、前記アーム部材10の上部両側に
孔12,12′が設けられたガイド部11),11′がそ
れぞれ突設され、前記手首部材20を容易にアーム部材
10に組み付けることができるので、組立工数を短縮さ
せ生産性を向上させることができ、また前記アーム部材
10に突設されたそれぞれのガイド部11),11′に設
けられた孔12),12′を同径の同心円に設けて保持で
きるので、手首部材20をスムーズに旋回動させること
ができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の工業用ロボ
ットの手首装置においては、手首部材をアーム部材に容
易に組み付けることができ生産性を向上することは勿論
のこと、手首部材はアーム部材のガイド部により容易に
支持されると共にアーム部材に設けられたモータの駆動
力を動力伝達手段によって伝達を受けスムーズに旋回動
することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の工業用ロボットの手首装置を示す断面図
である。
【図2】本発明の工業用ロボットの手首装置を示す断面
図である。
【図3】本発明の工業用ロボットの手首装置を示す分解
斜視図である。
【符号の説明】
10 アーム部材 11,11′ ガイド部 12,12′ 孔 13 モータ 14 駆動軸 20 手首部材 21,21′ 収容部 22 モータ 23 ボルト 24,24′ 中間部材 25 従動軸 26,26′ プーリー 27,27′ ベアリング 28,28′ カバー部材 29 動力伝達手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部にモータ(13)が配設され、上部
    両側に孔(12),(12′)がそれぞれ設けられたそれ
    ぞれのガイド部(11),(11′)が一体に突設された
    アーム部材(10)と、両側面に収容部(21),(2
    1′)がそれぞれ設けられ前記モータ(13)からの駆
    動力を受けて作動される動力伝達手段により旋回動され
    るようになっている手首部材(20)と、この手首部材
    (20)の収容部(21),(21′)に一端部が固定さ
    れ他端部が前記ガイド部(11),(11′)の孔(1
    2),(12′)にそれぞれ位置するようになっている中
    間部材(24),(24′)と、このそれぞれの中間部材
    (24),(24′)とガイド部(11),(11′)の孔
    (12),(12′)との間に嵌挿されて前記手首部材
    (20)をスムースに旋回動させるようになっているベ
    アリング(27),(27′)と、このベアリング(2
    7),(27′)がそれぞれ離脱しないように前記アーム
    部材(10)の両側面にそれぞれ着設されるカバー部材
    (28),(28′)とを具備したことを特徴とする工業
    用ロボットの手首装置。
  2. 【請求項2】 前記アーム部材(10)のガイド部(1
    1),(11′)に設けられたそれぞれの孔(12),(1
    2′)が同径の同心円に保持されていることを特徴とす
    る請求項第1項に記載の工業用ロボットの手首装置。
JP4040134A 1991-01-31 1992-01-30 工業用ロボットの手首装置 Expired - Lifetime JPH0732996B2 (ja)

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JPH0577191A true JPH0577191A (ja) 1993-03-30
JPH0732996B2 JPH0732996B2 (ja) 1995-04-12

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