JP5980984B1 - アームを揺動させるモータを備えたロボットの関節構造 - Google Patents

アームを揺動させるモータを備えたロボットの関節構造 Download PDF

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Abstract

【課題】アームを揺動自在に支持するハウジングの剛性とロボットの見映えとを低下させず、またモータの外径が拡大してもコストアップを招かないロボットの関節構造を提供する。【解決手段】モータ15は、アーム14の内部空間において、アーム14の一方の壁部14aに固定される。中空軸受16は、アーム14の他方の壁部14bに形成された第一開口部14c内に挿入される。中空シャフト部21aはハウジング10に着脱可能に固定されていて、中空軸受16の内輪を支持する。中空シャフト部21aの中空部はモータ15よりも小さく形成される。第一開口部14cは、モータ15が通過可能に形成される。支持部Bを形成するハウジング10の壁部10cには、中空軸受16とモータ15とが通過可能な第二開口部10dが形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、中空構造のアームと、アームを揺動自在に支持する支持部を形成するハウジングと、アームを揺動させるモータと、を備えたロボットの関節構造に関する。
ロボットの関節構造において、互いに対向する一対の支持部によりアームを挟んで揺動自在に支持する構造、いわゆる両持ち支持型の関節構造が知られている。
そのような関節構造は、特許文献1に示されるように、中空構造のアームと、アームの一端部を挟んで互いに対向する一対の支持部を形成し、一対の支持部によりアームを揺動自在に支持するU字形状のハウジングと、を備えている。
図3は従来技術におけるロボットの関節構造の断面図である。図3に示されるように、U字形状のハウジング10は、アーム14を挟んで互いに対向する一対の支持部A、Bを形成していて、一対の支持部A、Bによりアーム14を揺動軸X回りに揺動自在に支持している。ハウジング10およびアーム14の各内部空間には、アーム14を揺動させる回転装置が収容されている。回転装置としては、図3に示されるようなモータ15および減速機17などが使用されている。図3に示されるように、モータ15および減速機17の各回転軸はアーム14の揺動軸Xと同じ軸線上に配置されている。
図3に示されるように、モータ15は、アーム14の内部空間において、アーム14の両側壁のうちの一方の壁部14aに組付けられている。また、アーム14の他方の壁部14bに開口部14cが形成され、開口部14c内に中空軸受16が配置されている。中空軸受16内には筒形の中空シャフト部10aが挿入されている。中空シャフト部10aはハウジング10に形成され、かつ、中空シャフト部10aの中心軸はアーム14の揺動軸Xと一致している。そして、モータ15を中空シャフト部10a内に通せるように中空シャフト部10aの内径をモータ15の外径よりも大きくすることにより、モータ15の組付けや交換が可能となっている。したがって、モータ15の外径が大きくなると、中空シャフト部10aの中空部の内径Dを大きくして、中空軸受16の寸法も大きくする必要がある。
一般的に、中空軸受のコストは軸受寸法の拡大に応じて高額になる。特許文献1に示されるようなロボットの手首関節の場合、関節軸を駆動するモータの外径は比較的小さくなるため、中空軸受の寸法は比較的小さくて済む。
しかし、手首関節よりも大きな負荷が掛かる関節、例えば、ひじ関節や肩関節においては、手首関節におけるモータよりも大きいモータを使用する必要がある。この結果、中空軸受の寸法が大きくなり、中空軸受のコストも上昇してしまう。このような問題が、特許文献1に開示される関節構造をロボットの手首関節以外の関節に適用した場合に発生する。
図4は垂直多関節型ロボットを示す斜視図である。図4に示されるように、垂直多関節型ロボットのアームの先端部にはワークWを把持するハンド41が取付けられている。そして、アームの関節として、手首関節42、ひじ関節43、および肩関節44などが在る。ひじ関節43や肩関節44などの関節軸を駆動するモータは、手首関節42の関節軸を駆動するモータと比較して大きくなることが多い。
前述したコストの問題を回避するため、U字形状のハウジング10を分割可能に2つの部品から作製した関節構造が提案されている。図5はそのような分割可能なU字形状のハウジング10を備えた関節構造の断面図を示している。なお、図5においては、図3に示した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付してある。
図5を参照すると、U字形状のハウジング10は、L字形状の第1部品11とI形状の第2部品12とをボルト13により締結することにより形成されている。そして、第1部品11と第2部品12とがアーム14を挟んで互いに対向していて、アーム14を揺動軸X回りに揺動自在に支持している。特に、第2部品12に筒形の中空シャフト部12aが形成されている。中空シャフト部12aは、アーム14の他方の壁部14bの開口部14c内に在る中空軸受16に挿入されている。そして、中空シャフト部12aの中心軸はアーム14の揺動軸Xと一致している。
このような構造の場合、ボルト13を緩めることにより、第2部品12を第1部品11から取外すことができる。第2部品12を取外すと、アーム14の開口部14cから中空軸受16も取外すことができる。そのため、開口部14cの内径をモータ15の外径よりも大きくするだけで、開口部14cからモータ15の組付けや交換が可能となる。
つまり、図5に示される従来の関節構造においては、中空軸受16や中空シャフト部12aの内径をモータ15の外径よりも大きくする必要が無い。したがって、モータ15の外径に依らずに中空軸受16の寸法を選定することができる。
しかし、ロボットの外殻は一般的に鋳物により作られる。このため、鋳物により作られた第1部品11および第2部品12をボルト13により結合することによりハウジング10が形成されることになる。このような構造の場合、ハウジング10全体を一つの鋳物品により形成した構造と比べて、ハウジング10の剛性は低下する。
また、第1部品11および第2部品12を互いに結合してハウジング10を形成するため、ロボットの外殻面に分割線が増えてしまい、ロボットの見映えが低下する問題も発生する。
特開平8−141968号公報(図1参照)
以上のように、特許文献1に開示されたロボットの関節構造においては、モータの外径の拡大に応じて中空軸受のコストが非常に高額になってしまう問題がある。この問題を回避するため、図5に示されるようにアームを両持ち支持するU字形のハウジングを2つの部品から作製して分割可能とする構造がある。しかし、この構造においては、ハウジングの剛性とロボットの見映えとが低下してしまう問題がある。
そこで本発明は、上述した問題に鑑み、アームを揺動自在に支持するハウジングの剛性とロボットの見映えとを低下させず、またモータの外径が拡大してもコストアップを招かないロボットの関節構造を提供する。
本発明の第一態様は、中空構造のアームと、アームを挟んで互いに対向する一対の支持部を形成し、一対の支持部によりアームを揺動軸回りに揺動自在に支持するU字形状のハウジングと、を備えたロボットの関節構造に係る。さらに、第一態様の関節構造は、アームを揺動軸回りに揺動させるモータと、中空軸受と、中空シャフト部とをさらに備える。
第一態様によれば、モータはアームの内部空間に収容されていて、一対の支持部のうちの一方の支持部に隣接したアームの一方の壁部に固定されている。中空軸受は、一対の支持部のうちの他方の支持部に隣接したアームの他方の壁部に形成された第一開口部内に挿入されており、該中空軸受の中心軸はアームの揺動軸と一致している。さらに、中空シャフト部は、第一開口部内に挿入された中空軸受の内輪を支持している。
さらに、第一態様によれば、第一開口部は、モータが通過可能に形成されており、中空シャフト部の中空部はモータよりも小さく形成されている。そして、中空シャフト部は、アームの他方の壁部に隣接した、他方の支持部を形成するハウジングの壁部に対して着脱可能に固定されており、当該壁部には、中空軸受とモータとが通過可能な第二開口部が形成されている。以上のような第一態様により上述の課題が解決される。しかし、本発明は、第一態様に限られず、以下の第二態様ないし第四態様のいずれかを提供することもできる。
本発明の第二態様によれば、第一態様のロボットの関節構造において、第三開口部が形成された軸受アダプタをさらに備え、その軸受アダプタは第一開口部内に挿入されるとともにアームに着脱可能に固定されており、第三開口部内には中空軸受が挿入されており、第二開口部は、中空軸受とモータと軸受アダプタとが通過可能に形成されている、ロボットの関節構造が提供される。
本発明の第三態様によれば、第一態様または第二態様のロボットの関節構造において、モータの回転速度を減速する減速機であって、ハウジングの内部空間に収容され、アームの一方の壁部に固定された減速機をさらに備え、モータおよび減速機の各回転軸が揺動軸と同じ軸線上に配置されている、ロボットの関節構造が提供される。
本発明の第四態様によれば、第一態様から第三態様のいずれかであって、ハウジングは一部品から作られている、ロボットの関節構造が提供される。
本発明の第一態様によれば、モータを収容したアームを挟んで互いに対向する一対の支持部がU字形状のハウジングによって形成され、一対の支持部によりアームが揺動自在に支持されている。そのような一対の支持部のうちの他方の支持部に隣接したアームの他方の壁部に第一開口部が形成され、該第一開口部に中空軸受が挿入されている。そして、中空軸受の内輪は、中空シャフト部により支持されており、中空シャフト部は、アームの他方の壁部に隣接した、他方の支持部を形成するハウジングの壁部に対して着脱可能に固定されている。
上記の他方の支持部を形成するハウジングの壁部には、中空軸受とモータとが通過可能な第二開口部が形成され、かつ、上記第一開口部はモータが通過可能に形成されている。本願において、中空シャフト部の中空部はモータよりも小さく形成されているため、ハウジング内のモータを中空シャフト部の中空部に通して取外すことはできないが、中空シャフト部はハウジングの壁部に対して着脱可能となっている。そのため、中空シャフト部をハウジングの壁部から取外すことにより、第一開口部内の中空軸受を第二開口部に通して取外し、さらにアーム内のモータも第一開口部および第二開口部に通してアーム内から取出すことができる。
このように中空シャフト部を着脱可能に構成したので、中空軸受の外径は、モータが通過するのに必要最小限の内径の第一開口部内に中空軸受を嵌合できる寸法であればよい。つまり、中空軸受の内輪や中空シャフト部の中空部の内径はモータの外径よりも小さくてよい。
したがって、第一態様によれば、モータの取付けや交換時に中空シャフトの中空部にモータを通過させる必要が有る関節構造(図3参照)と比べると、より小さい寸法の中空軸受を選定することができる。その結果、ロボットの関節構造に必要な軸受のコスト、ならびにロボットのコストを削減することができる。
さらに、第一態様によると、図5に示された従来の関節構造のようにU字形状のハウジングを分割可能に2つの鋳造品から作製する必要が無くなる。つまり、U字形状のハウジングを一部品の鋳物から作ることができる。このため、図5に示された従来の関節構造に対して、ハウジングの剛性とロボットの見映えとを低下させることなく、ロボットのコストを削減することができる。
また、本発明の第二態様によれば、第一態様のロボットの関節構造において、第三開口部が形成された軸受アダプタがさらに備えられている。その軸受アダプタは第一開口部内に挿入されるとともに、アームの他方の壁部に対して着脱可能に固定されている。さらに、第三開口部内には中空軸受が挿入されており、第二開口部は、中空軸受とモータと軸受アダプタとが通過可能に形成されている。このように軸受アダプタを第一開口部と中空軸受との間に設けたので、中空軸受の外径は、モータが通過するのに必要最小限の内径の第一開口部内に挿入された軸受アダプタの第三開口部内に中空軸受を嵌合できる寸法であればよい。
したがって、第二態様によれば、第二態様と比べて、より小さい寸法の中空軸受を選定することができるようになり、ロボットのコストをより削減することができる。
また、本発明の第三態様によれば、モータをアーム内に収容および固定し、該モータの回転速度を減速する減速機をハウジング内に収容および固定するロボットの関節構造において、モータおよび減速機の各回転軸をアームの揺動軸と同じ軸線上に配置している。このようにモータおよび減速機を配置することにより、モータの動力をアームに伝達する動力伝達機構の部品点数を最少にすることができる。
また、本発明の第四態様によれば、アームを揺動自在に支持するU字形状のハウジングを一部品から作るようにしている。これにより、複数の鋳造部品を結合してU字形形状のハウジングを形成する場合と比べて、ハウジングの剛性の低下ならびにロボットの見映えの低下を防ぐことができる。
添付図面に示される本発明の典型的な実施形態の詳細な説明から、本発明のこれらの目的、特徴および利点ならびに他の目的、特徴および利点がさらに明確になるであろう。
第1実施形態のロボットの関節構造を示す断面図である。 第2実施形態のロボットの関節構造を示す断面図である。 従来技術におけるロボットの関節構造を示す断面図である。 一般的な垂直多関節型ロボットの斜視図である。 従来技術におけるロボットの関節構造の別の例を示す断面図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の図面において、同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これらの図面は縮尺を適宜変更している。また、図5に示した従来の関節構造と同じ構成要素には同一の符号を付して説明することとする。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態のロボットの関節構造を示す断面図である。
第1実施形態のロボットの関節構造は、図1に示すように、中空構造のアーム14と、アーム14の一端部を挟んで互いに対向する一対の支持部A、Bを形成するU字形状のハウジング10と、を備える。ハウジング10は、そのような一対の支持部A、Bによりアーム14を揺動自在に支持している。
ハウジング10およびアーム14の内部空間には、アーム14を揺動させる回転装置が収容されている。その回転装置としては、図1に示したようなモータ15および減速機17などが設けられている。
図1に示されるように、モータ15はアーム14の内部空間に収容されていて、アーム14の両側壁のうちの一方の壁部14aに組付けられている。より具体的には、アーム14の内部空間に対面する壁部14aの一面に環状のアダプタ18がボルトにより固定され、アダプタ18上にモータ15がボルトにより固定されている。なお、アーム14の壁部14aは、U字形状のハウジング10の一対の支持部A、Bのうちの一方の支持部Aに隣接する壁部である。
一方、壁部14aの他面には減速機17が固定されている。減速機17としては、遊星歯車減速機、サイクロ(登録商標)減速機、または波動歯車装置などを使用することができる。そのような減速機17は出力部17aと入力部17bと固定部17cとから構成されている。図1においては、減速機17の出力部17a、入力部17b、および固定部17cの各形態を簡略的に図示してある。
減速機17の出力部17aは壁部14aの他面にボルトにより固定されている。減速機17の入力部17bにはモータ15の出力が入力されており、それによりモータ15の回転数が減速機17に伝達されるようになる。減速機17の固定部17cはハウジング10の内壁面にボルトにより固定されている。
上述した構成において、モータ15を回転させると、モータ15の回転速度が減速機17により減速されてアーム14に伝達される。そして、当該アーム14は、ハウジング10に対して揺動軸X回りに揺動することとなる。
なお、モータ15をアダプタ18上に固定した理由は、モータ15と、減速機17の出力部17aをアーム14の壁部14aに固定しているボルト19とを相互に干渉させないためである。このため、アダプタ18の厚みはボルト19のヘッドの厚みよりも大きい。また、モータ15をボルト19と干渉させない目的を達成するならば、アダプタ18の形状は環状に限られず、如何なる形状であってもよい。
さらに、モータ15および減速機17の各回転軸はアーム14の揺動軸Xと同じ軸線上に配置されている。この配置によると、モータ15の動力をアーム14に伝達する動力伝達機構の部品点数を最少にすることができる。
ハウジング10の一方の支持部Aには減速機17を通過させられる開口部10bが形成されていて、開口部10bは第1カバー20により閉塞されている。
また、他方の支持部Bに隣接したアーム14の他方の壁部14b(すなわち、モータ15および減速機17が固定された壁部14aとは反対の壁部14b)に、開口部14cが形成されている。開口部14c内には中空軸受16が軸受取付部材21によって取付けられている。
軸受取付部材21は、中空軸受16の内輪を支持する筒形の中空シャフト部21aと、軸受取付部材21をハウジング10に着脱可能に固定するためのフランジ部21bと、を備える。
軸受取付部材21はハウジング10の内部空間に配置されている。フランジ部21bは、アーム14の他方の壁部14bに隣接した、他方の支持部Bを形成するハウジング10の壁部10cに着脱可能に固定される。特に、中空軸受16および中空シャフト部21aの各中心軸がアーム14の揺動軸Xと一致するように、フランジ部21bはハウジング10の内壁面にボルトにより固定されている。
さらに、上記のようにフランジ部21bをハウジング10の内壁面に固定した状態において、中空シャフト部21aに支持された中空軸受16が開口部14c内に収まるように、中空シャフト部21aは所定の軸方向長さを有している。また、フランジ部21bが固定されたハウジング10の壁部10cには、中空シャフト部21aに支持された中空軸受16を通過させられる開口部10dが形成されている。以上の構成により、アーム14は、ハウジング10に対して中空軸受16を介して揺動軸X回りに揺動自在となる。
なお、図1に示される中空軸受16は転がり軸受の形態として描かれているが、本発明においては、中空軸受16にすべり軸受を使用してもよい。
さらに、中空軸受16の外輪と、アーム14の開口部14cの内周面とは隙間嵌めによって緩く結合されている。一方、中空軸受16の内輪と、軸受取付部材21の中空シャフト部21aとは締まり嵌めによって固く結合されている。そのため、軸受取付部材21をハウジング10の壁部10cから取外すと、軸受取付部材21と一緒に中空軸受16もアーム14の開口部14cから外れるようになる。また、本願において、アーム14の開口部14cはモータ15が通過可能に形成されており、ハウジング10の開口部10dはモータ15と中空軸受16とが通過可能に形成されている。これにより、中空軸受16の外径は、モータ15が通過するのに必要最小限の内径の開口部14c内に中空軸受16を嵌合できる寸法であればよい。つまり、本願においては、中空軸受16の内径をモータ15の外径よりも小さく設定できるので、中空シャフト部21aの中空部はモータ15よりも小さく形成されている。
したがって、以上に説明した第1実施形態によれば、モータ15の取付けや交換時に中空シャフト部21aの中空部にモータ15を通過させる必要が有る関節構造(図3参照)と比べると、より小さい寸法の中空軸受16を選定することができる。その結果、ロボットの関節構造に必要な軸受のコスト、ならびにロボットのコストを削減することができる。
また、モータ14の取付けや交換時に中空シャフト部21aの中空部にモータ15を通過させる必要が無いため、中空シャフト部21の中空部の容積を小さくして関節軸の剛性を高めることもできる。なお、第1実施形態においては、軸受取付部材21の中空シャフト部21aの中空部に、モータ15を駆動するためのケーブル22(図中に点線で図示)を通している。
さらに、ハウジング10の他方の支持部Bには、モータ15と中空軸受16と軸受取付部材21とを通過させられる開口部10eが形成されていて、開口部10eは第2カバー23により閉塞されている。これにより、モータ15と中空軸受16と軸受取付部材21とをハウジング10に通過させてアーム14に取付けることが可能となる。
また、第1実施形態によると、図5に示された従来の関節構造のようにU字形状のハウジング10を分割可能に2つの鋳造品から作製する必要も無い。つまり、第1実施形態によるU字形状のハウジング10は一部品の鋳物から作られる。このため、従来の関節構造(図5)と比べて、ハウジング10の剛性を高めることができ、またロボットの見映えは低下しなくなる。
(第2実施形態)
次に、上述した実施形態の変形例を説明する。ここでは、第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を図面に付し、第1実施形態に対して異なる点を主に説明することとする。
図2は、第2実施形態のロボットの関節構造を示す断面図である。
第2実施形態においては、図2に示すように、中空軸受16とアーム14との間に環状の軸受アダプタ24が設置されている。軸受アダプタ24には、中空軸受16と嵌合する開口部24aが形成されている。さらに、軸受アダプタ24には、ボルトにより軸受アダプタ24をアーム14の開口部14cの周縁部に固定するためのフランジ部24bが形成されている。
さらに、中空軸受16の外輪と、軸受アダプタ24の開口部24aの内周面とは隙間嵌めによって緩く結合されている。一方、中空軸受16の内輪と、軸受取付部材21の中空シャフト部21aとは締まり嵌めによって固く結合されている。したがって、軸受取付部材21をハウジング10の壁部10cから取外すと、軸受取付部材21と一緒に中空軸受16も軸受アダプタ24の開口部24aから外れるようになる。また、本願においては、アーム14の開口部14cはモータ15が通過可能に形成されており、ハウジング10の開口部10dはモータ15と中空軸受16と軸受アダプタ24とが通過可能に形成されている。
前述した第1実施形態(図1)においては、中空軸受16の外輪と、モータ15が通過可能に形成された開口部14cとが嵌合する必要がある。これに対し、図2に示される第2実施形態においては、中空軸受16の外輪と軸受アダプタ24とが嵌合すればよい。つまり、中空軸受16の外径は、モータ15が通過するのに必要最小限の内径の開口部14c内に挿入された軸受アダプタ24の開口部24c内に中空軸受16を嵌合できる寸法であればよい。
したがって、第2実施形態によると、第1実施形態の関節構造(図1)と比べて、より小さい寸法の中空軸受16を選定することができる。その結果、ロボットの関節構造に必要な軸受のコスト、ならびにロボットのコストを削減することができる。
さらに、図5に示された従来の関節構造のようにU字形状のハウジング10を分割可能に2つの鋳造品から作製する必要が無い。一つの鋳造品によってU字形状のハウジング10を形成することができるので、ハウジング10の剛性とロボットの見映えとが低下するという問題は発生しなくなる。
以上では典型的な実施形態を示したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の思想を逸脱しない範囲で上述の実施形態を様々な形、構造や材料などに変更可能である。したがって、本発明は、ロボットの関節軸に対して適用されるだけでなく、モータを収容する筐体と、軸受を支持するシャフト部とを備える如何なる構造体に対しても適用可能である。
10 ハウジング
10b、10d、10e 開口部
10c ハウジングの壁部
14 アーム
14a アームの一方の壁部
14b アームの他方の壁部
14c 開口部
15 モータ
16 中空軸受
17 減速機
17a 出力部
17b 入力部
17c 固定部
18 アダプタ
19 ボルト
20、23 カバー
21 軸受取付部材
21a 中空シャフト部
21b フランジ部
22 ケーブル
24 軸受アダプタ
24a 開口部
24b フランジ部

Claims (4)

  1. 中空構造のアーム(14)と、
    前記アーム(14)を挟んで互いに対向する一対の支持部(A、B)を形成し、前記一対の支持部(A、B)により前記アーム(14)を揺動軸(X)回りに揺動自在に支持するU字形状のハウジング(10)と、
    前記アーム(14)の内部空間に収容されたモータ(15)であって、前記一対の支持部(A、B)のうちの一方の支持部(A)に隣接した前記アーム(14)の一方の壁部(14a)に固定され、前記一方の支持部(A)に対して前記アーム(14)を前記揺動軸(X)回りに揺動させるモータ(15)と、
    前記一対の支持部(A、B)のうちの他方の支持部(B)に隣接した前記アーム(14)の他方の壁部(14b)に形成された第一開口部(14c)内に挿入された中空軸受(16)であり、該中空軸受の中心軸が前記揺動軸(X)と一致している中空軸受(16)と、
    前記第一開口部(14c)内に挿入された前記中空軸受(16)の内輪を支持している中空シャフト部(21a)と、を備え、
    前記中空シャフト部(21a)は、前記アーム(14)の前記他方の壁部(14b)に隣接した、前記他方の支持部(B)を形成する前記ハウジング(10)の壁部(10c)に対して着脱可能に固定されており、当該壁部(10c)には、前記中空軸受(16)と前記モータ(15)とが通過可能な第二開口部(10d)が形成されており、
    前記第一開口部(14c)は、前記モータ(15)が通過可能に形成されており、
    前記中空シャフト部(21a)の中空部は前記モータ(15)よりも小さく形成されている、ロボットの関節構造。
  2. 第三開口部(24a)が形成された軸受アダプタ(24)をさらに備え、
    前記軸受アダプタ(24)は前記第一開口部(14c)内に挿入されるとともに、前記アーム(14)の前記他方の壁部(14b)に対して着脱可能に固定されており、
    前記第三開口部(24a)内に前記中空軸受(16)が挿入されており、
    前記第二開口部(10d)は、前記中空軸受(16)と前記モータ(15)と前記軸受アダプタ(24)とが通過可能に形成されている、請求項1に記載のロボットの関節構造。
  3. 前記モータ(15)の回転速度を減速する減速機(17)であって、前記ハウジング(14)の内部空間に収容され、前記アーム(14)の前記一方の壁部(14a)に固定された減速機(17)をさらに備え、
    前記モータ(15)および前記減速機(17)の各回転軸が前記揺動軸(X)と同じ軸線上に配置されている、請求項1または2に記載のロボットの関節構造。
  4. 前記ハウジング(10)は一部品から作られている、請求項1から3のいずれか一項に記載のロボットの関節構造。
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