JP6880106B2 - 双腕ヒト型ロボット - Google Patents
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まず、図1乃至図3を参照しながら、双腕ヒト型ロボット10の概要について説明する。
双腕ヒト型ロボット10は、腰部12と、胴体14と、右腕16R、左腕16Lを備えた人間の体に似た構造をもつロボットである。
右腕16Rは、肩部18Rと、上腕部19Rと、ひじ関節部20Rと、前腕部21Rと、手首部22Rと、から構成されている。同様に、左腕16Lは、肩部18Lと、上腕部19Lと、ひじ関節部20Lと、前腕部21Lと、手首部22Lと、から構成されている。
JR1軸、JL1軸は、上腕部19R、19Lをそれぞれ上腕部19R、19Lの長さ方向の中心線回りに回動させる軸である。JR2軸、JL2軸は、胴体14に垂直な面内で、上腕部19R、19Lをそれぞれ旋回させる軸である。胴体14が直立していれば、上腕部19R、19Lは水平面上を旋回することになる。
そこで、図7,図8を参照しながら、双腕ヒト型ロボット10の駆動系について説明する。
肩部18R、18Lには、上腕部19R、19Lをその長さ方向の中心線回りに回動させる、モータ30R、30Lと減速機31R、31LからなるJR1軸、JL1軸の駆動部が構成されている。このJR1軸、JL1軸の駆動部には、JR1軸、JL1軸にかかるトルクを検出するトルクセンサ50R、50Lが設けられている。また、肩部18R、18Lでは、モータ32R、32Lと減速機33R、33Lからなる、胴体14に垂直な面内で上腕部19R、19Lを旋回させるJR2軸、JL2軸の駆動部が設けられている。このJR2軸、JL2軸の駆動部にも、JR2軸、JL2軸にかかるトルクを検出するトルクセンサ51R、51Lが設けられている。
さらに、図9に示されるように、腰部12には、JB2軸を中心軸にして胴体14を前後に傾動させるJB2軸の駆動部を構成するモータ48と減速機49が設けられている。JB2軸の駆動部では、胴体14を傾動させるトルクを発生するモータ48は、胴体14の下部に設けられた底部59に収納され、このモータ48と減速機49が水平な姿勢で支持されている。胴体14は、前後方向に傾動可能なようにベアリング61によって支持されている。減速機49はトルク検知のためのトルクセンサ60を介して胴体14と連結されている。
図10は、双腕ヒト型ロボット10が右腕16Rと左腕16Lを水平に開く動作を示す図である。図11は、右腕16Rの上腕部19Rを上に向け、左腕16Lの上腕部19Lを下に向けた動作を示す図である。
双腕ヒト型ロボット10の右腕16Rと左腕16Lは、肩部18R、18Lと、上腕部19R、19Lと、ひじ関節部20R、20Lと、前腕部21R、21Lと、手首部22R、22Lを備えており、人間の腕と似た構造をもっている。
右腕16Rと左腕16Lでは、肩部18R、18Lは、JR1軸、JL1軸、JR2軸、JL2軸を有する2自由度であり、ひじ関節部20R、20Lは、JR3軸、JL3軸、JR4軸、JL4軸、JR5軸、JL5軸の都合3自由度の関節になっており、 手首部22R、22Lは、JR6軸、JL6軸、JR7軸、JL7軸の2自由度を有している。
上腕部19R、19L、前腕部21R、21L、手首部22R、22Lの旋回、回転動作を組み合わせてかなり複雑な動作を実現することができる。
図12は、胴体14を前方に傾かせている双腕ヒト型ロボット10の動作例を示す図である。
双腕ヒト型ロボット10では、右腕16Rと左腕16Lを内側に屈曲させて、手首部22R、22Lを胴体14に近づけ、胴体14を前方に傾けている。
図11の動作では、右腕16Rと左腕16Lの腕全体がそれぞれ傾いている状態になっている。このような右腕16Rと左腕16Lの姿勢は、腰部12にあるJB2軸によって、胴体14を前後方向に傾かせていることで実現されている。
また、各軸の駆動部の構成も一例であり、様々な構成が可能である。モータのトルク制御でトルク検知のために用いるトルクセンサについても、その他、接触式センサ(圧力、ひずみ)、非接触式変位センサ(レーザー、静電揚力)などを用いることが可能である。
Claims (4)
- ロボットの胴体と、
前記胴体の右側の肩部に取り付けられた右腕と、
前記胴体の左側の肩部に取り付けられた左腕と、
前記胴体を支持する腰部と、を備え、
前記腰部は、前記胴体の中心を通る軸回りに前記胴体を旋回させるJB1軸と、前記胴体を前後方向に傾動させるJB2軸と、を有し、
JB2軸の駆動部は、モータと、前記モータの回転を減速して前記胴体に伝達する減速機とを備え、
前記胴体の下部に設けられた底部には前記モータが収納されるとともに前記減速機側で片側支持され、前記胴体は、前記底部にベアリングによって傾動可能に支持されたことを特徴とする双腕ヒト型ロボット。 - 前記右腕、左腕は、それぞれの関節部に合計7軸を有する自由度7の腕であることを特徴とする請求項1に記載の双腕ヒト型ロボット。
- 前記右腕は、右肩部と、右上腕部と、右前腕部と、前記右上腕部と前記右前腕部とを連結する右ひじ関節部と、右手首部を有し、
前記左腕は、左肩部と、左上腕部と、左前腕部と、前記左上腕部と前記左前腕部とを連結する左ひじ関節部と、左手首部を有し、
前記右腕では、
右肩部の関節部を駆動する駆動部の軸に対して、前記右肩部と右上腕部を連結する関節部の駆動部の軸の方向が直角であり、
前記右肩部と前記右上腕部を連結する関節部の駆動部の軸に対して、前記右上腕部と前記右ひじ関節部を連結する関節部の駆動部の軸の方向が直角であり、
前記右ひじ関節部と前記右前腕部を連結する関節部の駆動部の軸に対して、前記右手首部の関節部の駆動部の軸の方向が直角であり、
前記左腕では、
左肩部の関節部を駆動する駆動部の軸に対して、前記左肩部と前記左上腕部を連結する関節部の駆動部の軸の方向が直角であり、
前記左肩部と前記左上腕部を連結する関節部の駆動部の軸に対して、前記左上腕部と前記左ひじ関節部を連結する関節部の駆動部の軸の方向が直角であり、
前記左ひじ関節部と前記左前腕部を連結する関節部の駆動部の軸に対して、前記左手首部の関節部の駆動部の軸の方向が直角であることを特徴とする請求項2に記載の双腕ヒト型ロボット。 - 前記右腕は、JR1軸、JR2軸の2軸を有する右肩部と、右上腕部と右前腕部を連結し、JR3軸、JR4軸、JR5軸の軸を有する右ひじ関節部と、JR6軸、JR7軸の2軸を有する右手首部を有し、
前記左腕は、JL1軸、JL2軸の2軸を有する左肩部と、左上腕部と左前腕部を連結しJL3軸、JL4軸、JL5軸の軸を有する左ひじ関節部と、JL6軸、JL7軸の2軸を有する左手首部を有することを特徴とする請求項2に記載の双腕ヒト型ロボット。
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