JP4313020B2 - 摩擦撹拌接合装置および摩擦撹拌接合方法 - Google Patents

摩擦撹拌接合装置および摩擦撹拌接合方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
たとえば多関節ロボットに設けられ、被接合物をスポット摩擦撹拌接合する際に好適に用いられる摩擦撹拌接合装置および摩擦撹拌接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12は、従来の摩擦撹拌接合装置1およびそれを用いた摩擦撹拌接合方法を示す正面図であり、図13は、摩擦撹拌接合装置1の左側面図である。従来の摩擦撹拌接合装置1は、回転子2が装着されるチャック体12と、チャック体12を回転軸線6まわりに回転させる回転モータ3と、チャック体12を回転軸線6に沿って変位させる加圧モータ4と、チャック体12に対向して配置される固定子5と、チャック体12および固定子5を支持する基台13とを備える。
【0003】
摩擦撹拌接合装置1は、チャック体12に装着される回転子2と固定子5との間に被接合物9が位置するように移動する。この状態で回転子2を加圧モータ4によって変位駆動し、固定子5に向かって移動させる。回転子2が移動することによって、被接合物9は、回転子2と固定子5とによって挟持される。
【0004】
回転子2は、被接合物9を押圧した状態で、回軸モータ3によって回転駆動される。回転子2が被接合物9と回転接触することによって、回転子2と被接合物9とに摩擦熱が発生する。摩擦撹拌接合装置1は、摩擦熱によって被接合物9を流動化させ、流動化した被接合物9を撹拌して、被接合物9を構成する2つの接合部材7,8を接合する(たとえば特許文献1および特許文献2)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−314982号公報
【特許文献2】
特開2002−137067号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の摩擦撹拌接合装置1および摩擦撹拌接合方法では、摩擦熱を発生させるために、一つの回転子2を回転させた状態でさらに被接合物9に押付ける。したがって回転子2を回転するための回転駆動機構と回転子2を被接合物9に押付けるための変位駆動機構との両方が必要である。回転子2を回転させながら被接合物9に押付ける機構は複雑であり、形状が大形化するという問題がある。
【0007】
とくに、回転子2を回転させるための回転モータ3および回転子2を被接合物に押付ける加圧モータ4が、動力伝達機構の簡略化のために回転子近傍に配置される場合があり、2つのモータ3,4によって回転子近傍の形状が大形化してしまうことがある。
【0008】
また回転子2を装着するチャック体12は、回転自在に回転子2を支持するための軸受を有する。チャック体12は、回転子2を支持するために回転子2よりも大きい形状を有し、回転子2とともに固定子5に向かって移動する。したがって被接合物9の形状によっては、チャック体12が被接合物9と接触してしまう場合があり、回転子2と固定子5との被接合物9の挟持を妨げるという問題がある。
【0009】
またチャック体12が被接合物9に接触することを防止するために、回転子2の長さを大きくした場合には、回転子2は、回転接触時に与えられる押付け力によって振れおよびねじれが生じる。振れおよびねじれが回転子2に生じると、正確な位置に摩擦撹拌接合できない場合があり、また回転子2が破損するおそれがある。
【0010】
したがって本発明の目的は、形状を小形化するとともに、摩擦撹拌接合動作を妨げることがない摩擦撹拌接合装置および摩擦撹拌接合方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも2つ以上の部材から成る被接合物を接合する摩擦撹拌接合装置であって、
互いに対向する第1および第2ツール保持部を有する基台と、
第1ツール保持部に設けられ、回転自在に設けられる旋回ツールが第2ツール保持部に臨んだ状態で装着される第1チャック体と、
第1チャック体を回転軸線まわりに回転駆動する回転駆動手段と、
第2ツール保持部に設けられ、第1ツール保持部に近接および離反する変位方向へ変位自在に設けられる加圧ツールが前記旋回ツールに対向して回り止めされた状態で装着される第2チャック体と、
第2チャック体を前記変位方向に変位駆動することによって、前記少なくとも2つの部材をスポット摩擦撹拌接合する変位駆動手段と含むことを特徴とする摩擦撹拌接合装置である。
また本発明は、少なくとも2つの部材から成る被接合物を接合する摩擦撹拌接合方法であって、
旋回ツールが装着される第1チャック体を回転軸線まわりに回転駆動し、
加圧ツールが前記旋回ツールに対向して装着される第2チャック体を変位方向に変位駆動することによって、前記少なくとも2つの部材をスポット摩擦撹拌接合することを特徴とする摩擦撹拌接合方法である。
【0012】
本発明に従えば、基台が被接合物に対して相対的に移動し、第1ツール保持部と第2ツール保持部との間に被接合物が位置するように移動する。この状態で、第2チャック体に装着された加圧ツールを第1ツール保持部に向かって回り止めされた状態で変位駆動するとともに、第1チャック体に装着された旋回ツールを回転軸線まわりに回転駆動し、これによって少なくとも2つの部材をスポット摩擦撹拌接合する。
【0013】
加圧ツールを第1ツール保持部に向かって変位駆動することによって、加圧ツールと旋回ツールとの間の間隔が小さくなり、被接合物は加圧ツールの先端部と旋回ツールの先端部とによって挟持される。変位駆動手段によって、加圧ツールが被接合物に当接した後も加圧ツールに力を与えることによって、被接合物が旋回ツールに押付けられる。
【0014】
回転駆動手段によって、被接合物が押付けられた旋回ツールを回転させる。これによって旋回ツールと被接合物とに摩擦熱が発生する。旋回ツールを押付ける被接合物の部分は、摩擦熱によって流動性を増し、旋回ツールは、被接合物の流動化した部分を穿孔する。被接合物を穿孔する旋回ツールは、被接合物を構成する2つ以上の接合部材のそれぞれの境界部分まで達し、それぞれの境界部分を流動化して撹拌する。これによって2つ以上の接合部材のそれぞれの境界部分は互いに混ざり合い、各接合部材が接合される。
【0015】
また本発明では、旋回ツールと加圧ツールとが独立して駆動されるので、従来の技術のように回転子を回転させた状態で加圧する場合に比べて、ツールの駆動機構を単純化することができる。ツールの駆動機構を単純化することによって、摩擦撹拌接合装置を小形化することができる。また旋回ツールを装着する第1ツール保持部および加圧ツールを装着する第2ツール保持部のいずれかの近傍に回転駆動手段と変位駆動手段とをともに配置する必要がなく、ツール保持部近傍の形状を小形化することができる。また変位駆動手段および回転駆動手段の配置位置の設計における自由度を増やすことができる。
【0016】
装着された加圧ツールは、回転せずに被接合物に押圧されるので、摩擦撹拌接合にあたって、振れおよびねじりが生じることがない。したがって加圧ツールおよび第2チャック体を細くまたは長く形成したとしても、摩擦撹拌接合時に与えられる力に十分に耐えることができる。加圧ツールおよび第2チャック体を細くまたは長く形成することによって、摩擦撹拌接合時に被接合物が加圧ツールおよび旋回ツールの各先端部以外の部分に接触することを防止することができ、摩擦撹拌接合を阻害することなく確実に行うことができる。
【0017】
また本発明は、第1および第2ツール保持部は、一体の基台に設けられ、
第1ツール保持部に比べて、第2ツール保持部寄りの位置において、基台がロボットアームの先端部に連結されて用いられることを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、ロボットアームが駆動されることによって、基台を移動させて摩擦撹拌接合を行うことができる。ロボットアームを基台の連結部分に連結した場合には、ロボットアームが被接合物の周囲の物体に接触することを防止するために、摩擦撹拌接合にあたって基台の連結部分は、被接合物の周囲の空間のうち、十分に広い領域側に配置される。
【0019】
また第2チャック体は、加圧ツールを変位自在に装着するために、変位方向に沿って延びるレールまたはねじ軸などが必要であり、第1チャック体に比べて大形となる。
【0020】
第2ツール保持部は、第1ツール保持部よりも、ロボットアームが連結される連結部分寄りに設けられ、連結部分寄りに第2チャック体が設けられる。したがって被接合物の周囲の空間のうち、十分に広い領域側に第2チャック体が配置される可能性が高く、第1チャック体に比べて大形となる第2チャック体が被接合物に接触することを防止することができる。また第1ツール保持部の近傍では、ロボットアームおよび第2チャック体がないので、小形に形成することができ被接合物に接触することをより確実に防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である摩擦撹拌接合装置20の一部を切断して示す正面図であり、図2は、摩擦撹拌接合装置20の左側面図であり、図3は、摩擦撹拌接合装置20の右側面図であり、図4は、摩擦撹拌接合装置20の底面図である。また図5は、摩擦撹拌接合装置20が汎用多関節ロボットに連結された状態を示す図である。この摩擦撹拌接合装置20を用いた摩擦撹拌接合方法に係る本発明の実施の形態をも併せて説明する。摩擦撹拌接合装置20は、汎用多関節ロボット40のロボットアーム先端部41に連結されて、予め定められる位置に移動する。
【0022】
摩擦撹拌接合装置20は、旋回ツール24および加圧ツール27が装着される。旋回ツール24は、たとえば円筒状の軸体であり回転自在に摩擦撹拌接合装置20に装着される。また加圧ツール27は、たとえば円筒状の軸体であり旋回ツール24に近接離反する方向Aに変位自在に摩擦撹拌接合装置20に装着される。なお図1および図2において、加圧ツール27が移動した状態を2点鎖線で示す。
【0023】
摩擦撹拌接合装置20は、加圧ツール27を変位駆動し、旋回ツール24と加圧ツール27とによって被接合物を協働して挟持する。この状態で、加圧ツール27を旋回ツール24に向けて押付けることによって、被接合物を旋回ツール24に押付ける。また摩擦撹拌接合装置20が旋回ツール24を回転駆動することによって、旋回ツール24が被接合物に回転接触し、旋回ツール24と被接合物とに摩擦熱が生じる。摩擦撹拌接合装置20は、摩擦熱によって被接合物を流動化させ、流動化した被接合物を撹拌して、被接合物を構成する複数の接合部材を接合する。
【0024】
摩擦撹拌接合装置20は、ロボットアーム40の先端部41に支持される基台23と、基台23の第1ツール保持部21に設けられ、旋回ツール24を装着する第1チャック体25と、基台23の第2ツール保持部22に設けられ、加圧ツール27を装着する第2チャック体19と、旋回ツール24を回転軸線26まわりに回転駆動する回転モータ28と、加圧ツール27を変位駆動および加圧する加圧モータ29とを含む。
【0025】
基台23は、第1フレーム32と第2フレーム33とを含んで構成され、第1フレーム32および第2フレーム33によって略U字状に形成される。第1フレーム32は、一方向に延びる第1部分30と、第1部分30に対してほぼ直角に屈曲して延びる第2部分31とを有し、第1部分30の一端部30aと第2部分31の一端部31aとが連なり略L字状に形成される。また第2フレーム33は、第1フレーム32の第1部分30にほぼ平行に延び、その一端部33aは、第1フレーム32の第2部分31の他端部31bにボルト39によって連結される。
【0026】
本明細書において、ほぼ平行とは、平行となる状態とほぼ平行となる状態とを含む。またほぼ直交とは、直交となる状態と略直交となる状態とを含む。またほぼ直角とは、直角となる状態と略直角となる状態とを含む。
【0027】
第1フレーム32の第1部分他端部30bは、第1ツール保持部21となり、第1チャック体25が設けられる。また第2フレーム33の他端部33bは、第2ツール保持部22となり、第2チャック体19が設けられる。この第1ツール保持部21および第2ツール保持部22は、互いに対向して配置される。したがって本実施の形態では、略U字状に延びる基台23の両端部がそれぞれ第1および第2ツール保持部21,22となる。
【0028】
第1チャック体25は、旋回ツール24を装着するとともに、回転モータ28からの回転力を旋回ツール24に与える。旋回ツール24は、第1チャック25を介して回転モータ28から回転力が与えられて、回転軸線26まわりに回転する。第2チャック体19は、加圧ツール27を装着するとともに、加圧モータ29からの回転力をねじ機構などによって直進力に変換し、直進力を加圧ツール27に与える。加圧ツール27は、第2チャック体19から与えられた直進力によって、旋回ツール24に対して近接および離反する変位方向Aに変位する。また第2チャック体19は、加圧モータ29を保持する加圧モータ保持部材38を含む。第1チャック体25および第2チャック体19についての具体的な説明は後述する。
【0029】
各チャック体19,25に装着された加圧ツール27および旋回ツール24は、互いの軸線が同軸に配置される。言換えると加圧ツール27は、回転軸線26と同軸に配置される。また第1フレーム32の第2部分31の延びる方向は、回転軸線26に対してほぼ平行に形成され、第1フレーム32の第1部分30および第2フレーム33の延びる方向は、回転軸線26に対してほぼ直交して形成される。
【0030】
回転モータ28は、第1フレーム32の第2部分31を挟んで第1部分30とは反対側の位置に固定される。また回転モータ出力軸34は、旋回ツール24の回転軸線26に対して平行に配置される。回転モータ出力軸34の回転力は、たとえばベルト36または歯車などの動力伝達機構を介して第1チャック回転軸17に与えられる。たとえば回転モータ28は、サーボモータによって実現される。
【0031】
加圧モータ29は、第2チャック体19の加圧モータ保持部材38に固定され、第2フレーム33を挟んで、第1ツール保持部21とは反対側の位置に固定される。加圧モータ出力軸35は、加圧ツール27が変位する変位方向Aに対して平行に配置される。加圧モータ出力軸35の回転力は、たとえばベルトまたは歯車などの動力伝達機構を介して第2チャック回転軸71に与えられる。
【0032】
また摩擦撹拌接合装置20は、基台23とロボットアーム40の先端部41とを連結する連結部材42をさらに備える。すなわち基台23は、連結部材42を介してロボットアーム40に支持される。連結部材42は、第1フレーム32にボルト46によって着脱可能に固定され、第1フレーム32の第2部分31を挟んで、第2フレーム33と反対側の位置に配置される。すなわち基台23は、第1ツール保持部21に比べて、第2ツール保持部22寄りの位置において、ロボットアーム40に連結される。
【0033】
連結部材42は、互いに直交する2つの板部43,44を有する。連結部材42の第1板部43は、ボルト46によって第1フレーム32に固定され、第2板部44は、ボルト45によってロボットアーム40の先端部端面47に固定される。ロボットアーム先端部端面47は、ロボットアーム先端部41の軸線48に対して垂直である。ロボットアーム先端部端面47が第1フレーム32の第2部分31が延びる方向に垂直に配置されて、ロボットアーム先端部41の軸線48と回転軸線26とが平行に配置される。
【0034】
第1フレーム32の第1部分30が延びる方向を幅方向Xとし、第1フレームの第2部分31が延びる方向を長手方向Yとし、幅方向Xおよび長手方向Yにともに直交する方向を厚み方向Zとすると、図2および図3に示すように幅方向Xに垂直な仮想平面に摩擦撹拌接合装置20を投影した場合、旋回ツール24、加圧ツール27、第1チャック体25、第2チャック体19、加圧モータ29、回転モータ28およびロボットアーム先端部41の各軸線が回転軸線26を通過する一仮想平面に沿って配置される。
【0035】
連結部材42は、第1板部43と第2板部44とに連なる第1リブ50aと、第1リブ50aと第2板部44とにともに連なる第2リブ50bとを有する。このような複数のリブによって連結部材42が破損すること防止することができ、基台23とロボットアーム先端部41とを確実に固定することができる。
【0036】
図6は、図1のセクションSを拡大して示す断面図である。なお図6において、2つの被接合物15,14を2点鎖線でそれぞれ示す。第1チャック体25は、第1フレーム32に固定されるステータ52と、旋回ツール24を装着して回転する第1チャック回転軸17とを含んで構成される。
【0037】
ステータ52は、円筒状に形成され、第1チャック回転軸17が収容される挿通孔が形成される。またステータ52は、フランジ部55が形成され、ボルト51によってフランジ部55と第1フレーム32とが着脱可能に固定される。
【0038】
第1チャック回転軸17は、一端部17aに旋回ツール24を装着し、他端部17bに第1チャック歯車54が設けられる。第1チャック回転軸17は、ベアリング56,57,58を介して挿通孔に挿通し、ステータ52に対して回転自在に設けられる。第1チャック回転軸17は、軸線方向一方側に向かうにつれて、外周径が段階的に変化する多段円筒状に形成され、一端部17aから他端部17bに向けて、第1軸部分59、第2軸部分60、第3軸部分61および第4軸部分62が形成される。第1チャック回転軸17のうち、第2軸部分60および第3部分61が挿通孔に挿通し、第1軸部分59がステータ52の一端面63から突出し、第4軸部分62が、ステータ52の他端面64から突出する。
【0039】
第1軸部分59の外周径は、挿通孔の内径よりも大きく形成され、第1軸部分59の軸線方向他方側端面65とステータ52の一端面63との間にスラスト玉軸受56が配置される。また第2軸部分60の外周径は、ステータ52の内周面よりも小さく形成され、第2軸部分60の外周面とステータ52の内周面との間に針状ころ軸受57が配置される。また第3軸部分61の外周径は、第2軸部分60の外周径よりも小さく形成され、第3軸部分61の外周面とステータ52の内周面との間にラジアル玉軸受58が配置される。第4軸部分62は、第1チャック歯車54が同軸に固定される。これによって第1チャック回転軸17と第1チャック歯車54とは、一体に回転する。
【0040】
スラスト玉軸受56が設けられることによって、被接合物が旋回ツール24を押付けても第1チャック回転軸17を回転させることができる。また針状ころ軸受57が設けられることによって、第1チャック回転軸17は、大きいラジアル荷重に対しても回転することができる。
【0041】
第1軸部分59の軸線方向一方側には、軸線方向他方に向かうにつれて内周径が縮径する装着孔が形成される。また装着孔に装着部材66が装着される。装着部材66は、軸線方向一方に向かうにつれて外周径が縮径するように形成される。装着部材66は、その外周面と装着孔が形成される内周面とが互いに当接する。このような装着部材66の内周に旋回ツール24が嵌合することによって、第1チャック回転軸17と装着された旋回ツール24との軸線が同軸に配置される。
【0042】
また図1に示すように、回転モータ28は、回転モータ出力軸34に同軸に回転モータ歯車67が固定される。回転モータ歯車67と第1チャック歯車54とは、ベルト36によって連結される。これによって回転モータ出力軸34の回転力は、回転モータ歯車67、ベルト36および第1チャック歯車54を介して第1チャック回転軸17に与えられる。第1チャック回転軸17が回転すると、第1チャック回転軸17に装着された旋回ツール24は、第1チャック回転軸17とともに回転する。
【0043】
また回転モータ28は、板状のモータ取付部材49に固定される。モータ取付部材49は、第1フレーム32の第1部分30の一端部30aから第1ツール保持部21とは反対方向に延びる第3部分68にボルト69によって固定される。ボルト69がモータ取付部材49に形成される長孔16を挿通して第3部分68に螺着することによって、モータ取付部材49は、第3部分68に着脱可能に固定される。長孔16は、第1チャック回転軸17と回転モータ出力軸34とを結ぶ方向70に平行に延びて形成される。これによってベルト36が緩んだ場合などには、回転モータ28の位置を第1チャック体25から離反させて、ベルト36の張力を一定に保つことができる。
【0044】
図7は、第2チャック体19を示す断面図である。第2チャック体19は、加圧ツール27を着脱可能に装着し、装着された加圧ツール27とともに変位する変位軸18と、加圧モータ29からの回転力を受けて回転する第2チャック回転軸71と、変位軸18をまわり止めした状態で変位自在に支持する支持部材72と、加圧モータ29を保持する加圧モータ保持部材38とを有する。
【0045】
変位軸18および第2チャック回転軸71は、回転軸線26と同軸に配置され、支持部材72もまた回転軸線26に沿って延びる。支持部材72の一端部72aは、第2フレーム33に連結され、支持部材72の他端部72bは、加圧モータ保持部材38と連結される。加圧モータ保持部材38に固定された加圧モータ29は、支持部材72に対して隣接して配置される。
【0046】
変位軸18は、一端部18aに内ねじが形成され、外ねじが形成される加圧ツール27が螺着する。加圧ツール27は、変位軸18に螺着されることによって、第2チャック体19に装着される。また変位軸18は、他端部18bが開放する有底筒状に形成される。変位軸18は、その内周部に内ねじが形成される。また第2チャック回転軸71は、軸線方向一端部に歯車が設けられる回転軸歯車部73と、外周部に外ねじが形成されるねじ部74とを備え、回転軸歯車部73が変位軸18から突出した状態で、変位軸18の内周部にねじ部74が螺着する。また加圧モータ出力軸35には、加圧モータ歯車75が同軸に固定される。回転軸歯車部73は、ベルト76によって加圧モータ歯車75からの回転が伝達される。
【0047】
加圧モータ出力軸35が回転すると、回転力が、加圧モータ歯車75、ベルト76および回転軸歯車部73に伝達され、第2チャック回転軸71が回転する。第2チャック回転軸71が回転すると、第2チャック回転軸71に螺合する変位軸71もまた回転しようとするが支持部材72によってまわり止めされているので、第2チャック回転軸71の回転運動が、直線運動に変換されて変位軸18が第2チャック回転軸71の軸線に沿って直線変位する。これによって変位軸18が直進方向に移動する。
【0048】
また摩擦撹拌接合装置20は、旋回ツール24の被接合部材における位置関係および加圧ツール27が被接合物に与える加圧力などを検出する検出手段を有してもよい。また回転モータ28および加圧モータ29を制御する制御手段を有してもよく、制御手段からの指令によって回転モータ28および加圧モータ29が各ツール24,27を駆動してもよい。また制御手段は、ロボットアーム40を制御するロボットアーム制御手段と併用してもよい。
【0049】
摩擦撹拌接合装置20は、ロボットアーム40によって駆動され、旋回ツール24と加圧ツール27との間に、被接合物が位置するように移動する。ロボットアーム40の移動が完了すると、加圧モータ出力軸35が回転する。加圧モータ出力軸35が回転することによって、回転力が直進力に変換されて変位軸18に与えられて、変位軸18とともに加圧ツール27が旋回ツール24に向けて移動する。
【0050】
加圧ツール27が、変位移動することによって被接合物と当接する。加圧ツール27は、さらに直進力が与えられて被接合物を押圧し、加圧ツール27と旋回ツール24とで被接合物を挟持する。たとえば加圧ツール27は、600kgf(約6000N)で被接合物を押圧する。
【0051】
挟持後、さらに加圧ツール27が被接合物を押付けることによって、被接合物は、旋回ツール24に押付けられる。この状態で旋回ツール2が回転モータ28によって回転することによって、被接合物と旋回ツール2とに摩擦熱が発生する。摩擦熱によって被接合物は流動化し、被接合物が押付けられる旋回ツール27の先端部が被接合物を穿孔する。旋回ツール24は、当接する被接合物の流動性を増加させ、流動化した被接合物を撹拌しながら穿孔していく。被接合物を構成する2つの接合部材の境界部分まで旋回ツール24が穿孔すると、2つの接合部材のそれぞれの境界部分が撹拌され、撹拌された部分が混ざり合う。
【0052】
それぞれの境界部分を撹拌すると、加圧モータ出力軸35が逆回転することによって、加圧ツール27が旋回ツール24から離反する方向に駆動される。またロボットアーム40が加圧ツール27の移動に応じて変位することによって、被接合物から加圧ツール27および旋回ツール24が離反する。旋回ツール24が被接合物から離反すると、被接合物に与えられる摩擦熱がなくなり、被接合物が冷えて、撹拌された部分の流動性がなくなる。被接合物の撹拌された部分では、2つの接合部材が混ざり合っているので境界部分がなく、被接合物が接合される。
【0053】
以上のように本発明の摩擦撹拌接合装置20に従えば、旋回ツール24と加圧ツール27とを独立して駆動することによって、図12に示す従来の技術の摩擦撹拌接合装置1のように一つの回転子2を回転駆動するとともに変位駆動する場合に比べて、駆動する各ツール24,27の駆動機構を単純化することができる。各ツール24,27の駆動機構を単純化することによって、摩擦撹拌接合装置の形状を小形化および軽量化することができる。
【0054】
とくに回転モータ28および加圧モータ29の回転力を伝達する伝達機構を単純化したうえで、回転モータ28と加圧モータ29とをともに第2チャック体19の近傍に配置する必要がなく、第2チャック体19近傍の形状を小形化することができる。たとえば図12に示す従来の摩擦撹拌接合装置1の重さが約120kgであるのに対し、本発明の摩擦撹拌接合装置20の重さを、約100kgとすることができ、軽量化することができる。
【0055】
このように軽量化することによってロボットアーム40による摩擦撹拌接合装置の駆動を容易に行うことができ、移動速度および位置決め精度を向上することができる。これによって単位時間当たりの接合回数を増やすとともに、正確な位置に摩擦撹拌接合を行うことができる。
【0056】
また加圧ツール27は、被接合物を加圧することに特化し、従来の回転子のように回転することがない。これによって加圧ツール27および変位軸18は、摩擦撹拌接合にあたって、ねじれおよび振れが生じることがなく、与えられる力が小さい。したがって加圧ツール27および変位軸18は、従来に比べて剛性を低くしても、たとえば細くまたは長く形成したとしても、摩擦撹拌接合時に与えられる力に十分に耐えることができる。
【0057】
また加圧ツール27および変位軸18を細くまたは長く形成することによって、摩擦撹拌接合時に被接合物が加圧ツール27の先端部以外の加圧ツール部分および変位軸18に接触することを防止することができる。これによって摩擦撹拌接合動作を確実に行うことができる。
【0058】
たとえば図6に示すように変位軸18の形状を加圧ツール27に向かうにつれて先細に形成することで、被接合物15が加圧ツール27および変位軸18に向かって突出する形状である場合であっても、被接合物15が当接することを防止することができる。
【0059】
また装着した旋回ツール24を変位駆動する必要がないので、第1チャック体25を第1ツール保持部21に対して固定することができる。具体的には、第1チャック体25のステータ52をボルト51によって第1ツール保持部21に連結し、ステータ52に対して第1チャック回転軸17を回転させる。したがって第1チャック体25は、旋回ツール24が被接合物から押付けられても、第1ツール保持部21に固定されているので、旋回ツール24を安定して支持することができる。また第1ツール保持部21に固定された状態で旋回ツール24を支持するので、第1ツール保持部21を小形化することができる。
【0060】
また回転モータ28は、第1フレーム32のうち、第1部分30の一端部30aから第1ツール保持部21とは反対方向に延びる第3部分68に固定される。すなわち第1チャック体25から連結部材42に向かう方向に回転モータ28が配置される。第1フレーム32の第1部分30は、回転モータ28を保持する必要がなく、第1フレーム3の第1部分30を小形化および軽量化することができる。第1部分30を小形化することによって、被接合物の周囲の空間のうち、狭い領域に第1部分30を挿入することができる。
【0061】
また第1チャック歯車54と回転モータ歯車67との軸線が平行に配置されるので、ベルト36を介した単純な伝達機構で回転モータ28からの回転力を第1チャック体25に与えることができる。同様に第2チャック体19の回転軸歯車部73と加圧モータ29の加圧モータ歯車75との軸線が平行に配置されるので、ベルト36を介した単純な伝達機構で加圧モータ29からの回転力を第2チャック体19に与えることができる。
【0062】
第2ツール保持部22は、第1ツール保持部21よりも、ロボットアーム40が連結される連結部材42寄りに設けられる。これによって、加圧ツール27を変位方向に変位自在に装着するために、変位方向に沿って延びるレールまたは軸などが必要であり、第1チャック体25に比べて大形となる第2チャック体19を連結部材42寄りに配置される。連結部材42は、ロボットアーム20が被接合物の周囲の物体に接触するおそれを防止するために、被接合物の周囲の空間のうち、十分に広い領域に配置される。したがって連結部材42の近傍に配置される第2チャック体19もまた広い領域に配置され、被接合物の周囲の物体に接触するおそれを防止することができる。
【0063】
さらにロボットアーム40の先端部41が延びる方向と、第2チャック体19および加圧モータ29が基台23から延びる方向とが同じ方向に配置されるので、加圧モータ29および第2チャック体19が大形化しても、加圧モータ29が被接合物と接触するおそれをより少なくすることができる。
【0064】
連結部材42から離れた第1ツール保持部21の近傍では、ロボットアーム40および第2チャック体19がなく小形に形成されるので被接合物に接触しにくい。これによって被接合物の周囲の空間のうち、部分的に狭い領域がある場合であっても、被接合物を挟んで両側にそれぞれ第1ツール保持部21および第2ツール保持部22を配置することができ、摩擦撹拌接合を確実に行うことができる。
【0065】
また旋回ツール24および加圧ツール27は、着脱可能に各チャック体25,19に装着される。摩擦撹拌接合を繰り返すことによって各ツール24,27が磨耗しても、新しいツールに取り替えることができ、摩擦撹拌接合を良好に行うことができる。
【0066】
図8は、本発明の他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置120の一部を切断して示す正面図であり、図9は、摩擦撹拌接合装置120の左側面図であり、図10は、摩擦撹拌接合装置120の右側面図であり、図11は、摩擦撹拌接合装置120の底面図である。
【0067】
摩擦撹拌接合装置120は、図1に示す摩擦撹拌接合装置20に対して、回転モータ128の固定位置が異なるだけで他の構成については、同様の構成である。上述する摩擦撹拌接合装置20と同一の構成については、説明を省略し、同一の参照符号を付する。
【0068】
摩擦撹拌接合装置120は、回転モータ128が連結部材42の近傍に配置される。摩擦撹拌接合装置120は、第1フレーム32の第1部分30の一端部30aから第1ツール保持部21とは反対方向に延びる第3部分68と、第部分68にボルト169によって着脱可能に固定される板状のモータ取付部材149と、モータ取付部材149から連結部材42に向けて、突出するモータ取付台110とを備える。
【0069】
モータ取付台110は、モータ取付部材149から連結部材42に向かって突出し、板状に形成される複数の脚部111,112,113と、各脚部111,112,113を連結し、板状に形成される台部114とを含む。各脚部111,112,113は回転軸線26と平行に延び、台部114は、回転軸線26に垂直なモータ搭載面115を有する。
【0070】
回転モータ128は、モータ搭載面115に固定され、回転モータ出力軸134が、モータ取付部材149に向けて台部114を挿通する。回転モータ出力軸134は、その回転を伝達する伝達軸101にカップリング102によって連結される。伝達軸101は、出力軸134と同軸に配置され、複数の伝達軸軸受103に支持される。各伝達軸軸受103は、脚部113に固定され、伝達軸101を回転可能に支持する。伝達軸101は、その一端部101aに前記カップリング102が設けられるとともに他端部101bに回転モータ歯車167が設けられる。回転モータ167は、ベルト36によって第1チャック歯車54に固定され、回転モータ28の出力軸134からの回転力を第1チャック歯車54に伝達する。
【0071】
以上のように本発明に従えば、図1に示す摩擦撹拌接合装置20と同様の効果を得ることができる。また回転モータ128を連結部材42寄りに配置することによって、摩擦撹拌接合装置120の重心位置を連結部材42の位置に近づけることができ、摩擦撹拌接合装置120の駆動を安定させることができる。
【0072】
このように従来の技術のように一つのツールで加圧駆動および旋回駆動の両方を行う必要がないので、変位駆動手段と回転駆動手段との配置位置の設計における自由度を増やすことができ、形状および重心を容易に変更することができる。
【0073】
また上述する記載は、本発明の例示に過ぎず発明の範囲内において構成を変更してもよい。たとえば、基部23の形状は、略U字状でなくてもよい。たとえば旋回ツール24を装着した第1チャック体25を支持する基台と、加圧ツール27を装着した第2チャック体19を支持する基台とが異なってもよい。また各チャック体25,19は、各ツール24,27をそれぞれ複数装着可能でもよく、旋回ツール24と加圧ツール27とが同一線上に配置されなくてもよい。またロボットアーム40に基台23が連結されなくてもよく、他の駆動手段によって摩擦撹拌接合装置20,120を駆動してもよい。
【0074】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、旋回ツールと加圧ツールとを用いることによって摩擦撹拌接合装置を小形化することができる。摩擦撹拌接合装置を小形化することによって、被接合物の周囲の物体に摩擦撹拌接合装置が接触することなく、旋回ツールと加圧ツールによって被接合物を確実に挟持することができる。すなわち従来、被接合物の周囲の空間が狭くて被接合物を接合できなかった場合であっても、第1ツール保持部と第2ツール保持部とがその周囲の空間に入込むことが可能となる。また小形化することによって軽量化することができるので、摩擦撹拌接合装置の移動が容易になり、移動速度および位置決め精度を向上することができる。
【0075】
また加圧ツールが回転しないので、加圧ツールおよび第2チャック体を細くおよび長く形成することができる。これによって、摩擦撹拌接合時に被接合物が、加圧ツールおよび旋回ツールの各先端部以外に接触することを防止することができ、摩擦撹拌接合を確実に行うことができる。
【0076】
また請求項2記載の本発明によれば、第2ツール保持部に設けられる第2チャック体が、被接合物の周囲の物体に接触することを防止して、被接合物の周囲の空間のうち、狭い領域に第1ツール保持部を配置することができる。これによって被接合物の周囲の空間のうち、部分的に狭い領域がある場合であっても、被接合物を挟んで両側にそれぞれ第1ツール保持部および第2ツール保持部を配置することができ、摩擦撹拌接合を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である摩擦撹拌接合装置20の一部を切断して示す正面図である。
【図2】摩擦撹拌接合装置20の左側面図である。
【図3】摩擦撹拌接合装置20の右側面図である。
【図4】摩擦撹拌接合装置20の底面図である。
【図5】摩擦撹拌接合装置20が汎用多関節ロボットに連結された状態を示す図である。
【図6】図1のセクションSを拡大して示す断面図である。
【図7】第2チャック体19近傍を示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態である摩擦撹拌接合装置120の一部を切断して示す正面図である。
【図9】摩擦撹拌接合装置120の左側面図である。
【図10】摩擦撹拌接合装置120の右側面図である。
【図11】摩擦撹拌接合装置120の底面図である。
【図12】従来の摩擦撹拌接合装置1を示す正面図である。
【図13】摩擦撹拌接合装置1の左側面図である。
【符号の説明】
19 第2チャック体
20,120 摩擦撹拌接合装置
21 第1ツール保持部
22 第2ツール保持部
23 基台
24 旋回ツール
25 第1チャック体
26 回転軸線
27 加圧ツール
28,128 回転モータ
29 加圧モータ
30 第1フレームの第1部分
31 第1フレームの第2部分
32 第1フレーム
33 第2フレーム
40 ロボット
41 ロボット先端部
42 連結部材

Claims (3)

  1. 少なくとも2つ以上の部材から成る被接合物を接合する摩擦撹拌接合装置であって、
    互いに対向する第1および第2ツール保持部を有する基台と、
    第1ツール保持部に設けられ、回転自在に設けられる旋回ツールが第2ツール保持部に臨んだ状態で装着される第1チャック体と、
    第1チャック体を回転軸線まわりに回転駆動する回転駆動手段と、
    第2ツール保持部に設けられ、第1ツール保持部に近接および離反する変位方向へ変位自在に設けられる加圧ツールが前記旋回ツールに対向して回り止めされた状態で装着される第2チャック体と、
    第2チャック体を前記変位方向に変位駆動することによって、前記少なくとも2つの部材をスポット摩擦撹拌接合する変位駆動手段と含むことを特徴とする摩擦撹拌接合装置。
  2. 第1および第2ツール保持部は、一体の基台に設けられ、
    第1ツール保持部に比べて、第2ツール保持部寄りの位置において、基台がロボットアームの先端部に連結されて用いられることを特徴とする請求項1記載の摩擦撹拌接合装置。
  3. 少なくとも2つの部材から成る被接合物を接合する摩擦撹拌接合方法であって、
    旋回ツールが装着される第1チャック体を回転軸線まわりに回転駆動し、
    加圧ツールが前記旋回ツールに対向して装着される第2チャック体を変位方向に変位駆動することによって、前記少なくとも2つの部材をスポット摩擦撹拌接合することを特徴とする摩擦撹拌接合方法。
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