JP3413676B2 - 多関節型ロボット - Google Patents

多関節型ロボット

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JP3413676B2
JP3413676B2 JP06433994A JP6433994A JP3413676B2 JP 3413676 B2 JP3413676 B2 JP 3413676B2 JP 06433994 A JP06433994 A JP 06433994A JP 6433994 A JP6433994 A JP 6433994A JP 3413676 B2 JP3413676 B2 JP 3413676B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多関節型ロボットにお
いて構造の複雑化を伴うことなく動力伝達ベルトのテン
ション調整作業を簡単に行うことができるようにした新
規な多関節型ロボットを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】多関節型ロボットは複数のアームから構
成され、一般にはアーム間で力学的な干渉を及ぼし合い
ながら運動制御が行われるが、干渉作用の低減を目的と
して図9に示す構成をもったロボットが知られている。
【0003】水平多関節型ロボットaは、基軸部bと、
第1アームc、第2アームdとからなり、基軸部bが基
台e上に設置されている。そして、第1アームcの一端
部が回動し得る状態で基軸部bに取り付けられ、第1ア
ームcの他端部には第2アームdの一端部が回動し得る
状態で取り付けられており、第2アームdの他端部にツ
ール搭載軸fが設けられている。
【0004】基軸部bには第1アームcを回動させるた
めにモータg及びハーモニック減速機hとが設けられて
おり、モータgの駆動力がハーモニック減速機hを介し
て第1アームcの回動力として伝達される。
【0005】第2アームdを回動させるためにはモータ
i及びハーモニック減速機jが用いられ、これらは基台
eに固定された支持部材kに取り付けられている。尚、
支持部材kは図に破線で示すように基軸部bに固定して
も良い。
【0006】ハーモニック減速機jの出力軸にはプーリ
lが取り付けられおり、該プーリlと対をなすプーリm
は、第2アームdの回動軸に固定されている。そして、
プーリlとプーリmとの間にベルトnが掛け渡されてい
る。
【0007】従って、モータi及びハーモニック減速機
jは第1アームcの運動には全く無関係であって常に静
止状態を保っており、モータiの駆動力がハーモニック
減速機jを介してプーリlの回動力となり、これがベル
トnを介してプーリmに伝達され、第2アームdの回動
力となる。尚、モータiの駆動軸とモータgの駆動軸並
びにハーモニック減速機hの出力軸とハーモニック減速
機jの出力軸は同軸上に位置されている。
【0008】ところで、上記のロボットaにあっては、
ベルトnのテンションを調整するためにプーリlとプー
リmとの間隔を変化させる方法を用いると第1アームc
の状態によってテンションが変化してしまうという問題
がある。
【0009】図10は平面から見たロボットaを概略的
に示すものであり、「A1」は第1アームcの回動軸を
示し、「A2」は第2アームdの回動軸を示している。
【0010】ベルトnにテンションをかけるためにモー
タiの駆動軸及びハーモニック減速機jの出力軸を
「B]に示すように線分A1−A2の延長線上で移動さ
せた場合に、第1アームcを2点鎖線で示す状態から実
線で示す状態に回動させると、回動後における第2アー
ムdの回動軸(これを「A2′」と記す。)と軸Bとの
間隔L′(つまり、線分A2′−Bの長さ)と、回動前
における回動軸A2と軸Bとの間隔L(つまり、線分A
2−Bの長さ)とが異なってしまう。これは、モータi
及びハーモニック減速機jが支持部材kに固定されてい
ることから明らかなように軸Bの位置が第アームcの回
動につれて変化し得ないためである。
【0011】よって、このような不都合を避けるために
は、第1アームcの回動軸A1と軸Bとを正確に一致さ
せる必要がある。即ち、第1アームcの回動軸A1に対
してハーモニック減速機jの出力軸が一致するように両
軸の位置決めをしなければならないので、この作業とベ
ルトnに適切なテンションをかける調整作業とを両立さ
せるには非常な困難を伴うことになる。
【0012】また、仮にこのような調整作業を完了した
としても、ベルトnの経時変化や周囲温度の変化等によ
ってテンションが変化した場合の再調整に時間がかかる
といった不都合がある。
【0013】そこで、図11に示すようにプーリlとプ
ーリmとの間にテンションプーリoを配置することによ
ってテンションをかける方法が用いられる。即ち、プー
リlとmとの間に張架されたベルトnの直線部をテンシ
ョンプーリoによって湾曲させることによってテンショ
ンを調整する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
テンション調整において、プーリl、mと同程度の径を
もったテンションプーリoを用いることができない状況
があり、例えば、テンションプーリoの取り付けスペー
スが狭いとその径が小さくなり、同図の大円内に拡大し
て示すようにベルトnが折れ曲がってしまうため、これ
がベルトnの破損を招く原因となってしまうという問題
がある。
【0015】また、第1アームcの回動軸A1に対して
ハーモニック減速機jの出力軸が正確に一致するように
両軸の位置決めを行うことがテンションを調整する上で
の前提となり、モータiやハーモニック減速機jの取り
付け機構が複雑化し、コストの上昇を招く等の不都合が
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明多関節型
ロボットは、上記した問題を解決するために、基台上に
設置された基軸部と、該基軸部に回動可能な状態で取り
付けられた第1の回動体と、第1の回動体に回動可能な
状態で取り付けられた第2の回動体とを備えた多関節型
ロボットにおいて、以下の(イ)乃至(ハ)の構成を有
するようにしたものである。
【0017】(イ)第2の回動体を回動させるための駆
動手段を支持部材を介して基台又は基軸部に固定すると
共に、第2の回動体の駆動手段の駆動軸と第1の回動体
駆動手段の駆動軸とが略同軸になるように配置し、
2の回動体の駆動手段による駆動力を第2の回動体の回
動軸に伝達する動力伝達ベルトを設ける。
【0018】(ロ)第2の回動体の回動軸と第2の回動
の駆動手段の駆動軸との間隔を変化させることによっ
前記動力伝達ベルトのテンションを調整するためのテ
ンション調整手段を有する。
【0019】(ハ)テンション調整手段は、第2の回動
体の駆動手段を支持する支持アームが、基台又は基軸部
に固定された支持部材に対して回動されると共に、第1
の回動体の長手方向に沿って摺動することにより動力伝
達ベルトのテンションを調整するように構成されてい
る。
【0020】
【作用】本発明多関節型ロボットによれば、第2の回動
体(ロボットの回動アームやツール)の駆動手段を支持
部材を介して基台又は基軸部に固定すると共に、第2の
回動体の駆動手段の駆動軸と第1の回動体の駆動手段の
駆動軸とが略同軸になるように配置し、第2の回動体の
駆動手段による駆動力を第2の回動体の回動軸に伝達す
る動力伝達ベルトを設けることによって、動力伝達ベル
トのテンション調整後に第2の回動体の駆動手段の駆動
軸と第1の回動体の回動軸との間にずれが生じた場合で
も、第1の回動体が回動した場合に第2の回動体の回動
軸とその駆動手段の駆動軸との間隔を一定に保つことが
でき、また、テンション調整手段は、第2の回動体の駆
動手段を支持する支持アームが、基台又は基軸部に固定
された支持部材に対して回動されると共に、第1の回動
体の長手方向に沿って摺動することにより動力伝達ベル
トのテンションを調整するように構成されていることに
よって、第2の回動体の駆動手段の支持機構が第1の回
動体の回動に支障を来さないようにすることができる。
【0021】よって、テンションプーリを用いることな
く動力伝達ベルトのテンション調整を行うことができ、
第1アームの回動軸に対して第2アームの駆動軸が正確
に一致するように両軸の位置決めを行う必要がない。
【0022】
【実施例】以下に、本発明多関節型ロボットの詳細を図
示した実施例に従って説明する。
【0023】図1は本発明に係る水平多関節型ロボット
の構成例を概略的に示すものである。
【0024】1はロボットであり、その基軸部2内に第
1アーム3を回動させるためのモータ4とハーモニック
減速機5とが設けられており、モータ4の駆動力がハー
モニック減速機5の出力軸に固定された回動軸6に伝達
されるようになっている。そして、回動軸6の上端部が
第1アーム3に固定されている。
【0025】7は第2アームであり、該第2アーム7を
回動させるためのモータ8及びハーモニック減速機9
は、ハウジング10に固定されている。
【0026】ハウジンク10は、第1アーム3の上面に
取り付けられた軸受ホルダー11内に受け入れられると
ともに、該軸受ホルダー11の内周面に設けられた軸受
12、13によって支持されている。
【0027】14はハウジング10の支持部材であり、
基軸部2の側面から側方に張り出したモータ収納部2a
の上端面に立設されている。そして、ハウジング10
は、これに固定された支持アーム15を介して支持部材
14の上端部に連結されている。尚、支持アーム15は
支持部材14に固定されている訳ではなく、後述するよ
うに支持部材14に対して回動可能であって、かつ第1
アーム3の長手方向に沿って摺動可能な状態で支持部材
14に支持されている。
【0028】ハーモニック減速機9の出力軸は上記回動
軸6と略同軸に配置されており、その下端部にはプーリ
16が固定されており、該プーリ16と第2アーム7の
回動軸17に固定されたプーリ18との間にはスチール
ベルト19が掛け渡されている。尚、スチールベルト1
9のテンション調整は上記軸受ホルダー11を水平方向
に沿ってずらすことによって行われるが、その詳細につ
いては後述する。
【0029】回動軸17の上端部は第1アーム3の回動
端部に設けられた軸受20により支持され、その下端部
は第2アーム7に固定されている。
【0030】21はツール搭載軸であり、上下方向に沿
う摺動と軸回りの回転が各別のモータによって行われ
る。
【0031】第2アーム7の回動軸17の近くに設けら
れたモータ22はツール搭載軸21を上下方向に摺動さ
せるための駆動源であり、その出力軸に固定されたプー
リ23と、これからツール搭載軸21に近づく方向に所
定の距離をおいて配置されたプーリ24との間にはスチ
ールベルト25が掛け渡されている。
【0032】プーリ24はツール搭載軸21の近くにお
いてこれに平行に延びるボールネジ26を回転させるた
めに設けられており、ボールネジ26の回転によってこ
れに噛合されたボールナット27が上下方向に移動する
ようになっている。尚、ボールネジ26の下端部は軸受
28によって第2アーム7に支持されており、また、そ
の上端部は、第2アーム7の上面に立設されたガイド部
材29に設けられた軸受30によって支持されている。
【0033】31はツール搭載軸21の支持部材であ
り、ボールナット27に固定されている。ツール搭載軸
21の上端部はこの支持部材31に設けられた軸受32
によって回転自在に支持されている。
【0034】モータ22の駆動力はスチールベルト25
を介してプーリ23からプーリ24へと伝達され、これ
によってボールネジ26が回転し、ボールナット27及
び支持部材31が上下方向に沿って移動され、ツール搭
載軸21の上下移動が行われる。
【0035】ツール搭載軸21の回転は基軸部2のモー
タ収納部2a内に設けられたモータ33を駆動源とし
て、プーリ及びスチールベルトを使った機構によって行
われる。
【0036】即ち、モータ33の出力軸にはプーリ34
が固定されており、該プーリ34と、第1アーム3の回
動軸6に外嵌状に回転自在に支持された中間プーリ35
の下部との間にスチールベルト36が掛け渡されてい
る。尚、中間プーリ35は軸受37、37を介して回動
軸6に回転自在に支持されている。第2アーム7の回動
軸17には中間プーリ38が軸受39、39を介して回
転自在に支持されており、その上部と上記中間プーリ3
8の上部との間にスチールベルト40が掛け渡されてい
る。そして、ツール搭載軸21に外挿されたプーリ41
と中間プーリ38の下部との間にはスチールベルト42
が掛け渡されている。よって、モータ33の駆動力はス
チールベルト36を介して中間プーリ35に伝達され、
さらにこれがスチールベルト40、42を介して中間プ
ーリ38、プーリ41へと伝達されてツール搭載軸21
の回転力となる。尚、このようにモータ33を基軸部2
内に配置することによって第2アーム7にかかる重量を
軽減している。
【0037】43は第2アーム7の回動軸17側の端部
に取り付けられたカウンターウェイトであり、第2アー
ム7の重心を回動軸17上に位置させるために設けられ
ている。
【0038】図2乃至図7は第2アーム7の回動機構及
びハウジング10の支持機構を中心に示すものである。
【0039】ハウジング10は、上端寄りの部分に比し
て下端寄りの部分が小径とされた略逆円錐台状に形成さ
れ、その中空部44内にハーモニック減速機9が収容さ
れている。
【0040】そして、ハウジング10の上端面にモータ
8がボルト止めにより固定されており、上下方向に延び
るモータ8の出力軸8aがハーモニック減速機9の入力
軸9aに固定されている。
【0041】ハーモニック減速機9の出力軸9bはハウ
ジング10に内嵌されたボールベアリング45、46よ
って回転自在に支持されており、出力軸9bの下端部に
プーリ16が固定されている。
【0042】ハウジング10は前述したように軸受ホル
ダー11内の軸受12、13によって支持されており、
その下端部が第1アーム3の上面に形成された挿通孔3
aを通して第1アーム3内に挿通されている。尚、軸受
12、13にはボールベアリングが用いられている。
【0043】軸受ホルダー11は取付板47aとホルダ
ー部47bとからなり、両者はボルト48、48、・・
・によって結合される。
【0044】取付板47aには、外周縁寄りの位置に挿
通孔49、49、・・・が所定の角度間隔をもって形成
されており、これら挿通孔49、49、・・・にボルト
50、50、・・・を挿通して第1アーム3の上面に形
成された螺孔51、51、・・・に螺合することによっ
て取付板47aが第1アーム3に固定される。尚、挿通
孔49、49、・・・はその孔径がボルト50、50、
・・・のネジ径より稍大きくされている。
【0045】52はテンション調整用のセットボルトで
あり、軸受ホルダー11の直ぐ前(以下、第2アーム7
の回動軸17に近づく方向を前方とし、第2アーム7の
回動軸17から遠ざかる方向を後方とする。)に設けら
れたコマ53に支持されている。セットボルト52はそ
のネジ部52aがコマ53の螺孔53aに螺合されてお
り、セットボルト52を絞め込むことによってその端部
が軸受ホルダー11の取付板47aの側面を後方に押圧
して軸受ホルダー11を後方にずらすことができるよう
になっている。
【0046】54は軸受13のベアリング押さえであ
り、ハウジング10に外嵌されている。
【0047】55はUナットであり、ベアリング押さえ
54の直下においてハウジング10に外嵌されている。
【0048】ハウジング10の支持アーム15は、図3
に示すように、平面で見て略Y字状の形状をしており、
モータ8の側面形状に合わせて半円状の凹部56が形成
された取付部57がボルト58、58、・・・によって
ハウジング10の上面に取り付けられている。
【0049】そして、取付部57から後方に突出したア
ーム部59の後端寄りのところには、図5乃至図7に示
すように、シャフト60によって2つのローラー61、
62が回転自在に支持されている。即ち、アーム部59
の端部には挿通孔63が形成されており、シャフト60
は、これをローラー61、62にそれぞれ形成された挿
通孔61a、62aに挿通してからさらに挿通孔63に
挿通し、シャフト60の一端部に形成された螺孔60a
にワッシャー付きボルト64をアーム部59の上方から
螺合することによってアーム部59に取り付けられる。
尚、ローラー61、62はアーム部59の下面とシャフ
ト60の頭部60bとの間に回転可能な状態で支持され
ており、ローラー61がローラー62の上に配置されて
いる。
【0050】支持部材14は、図3及び図5に示すよう
に、その主部65が平板状をしており、該主部65の下
端部に取付部66、66が形成されている。取付部6
6、66の挿通孔66a、66aに上方からボルト6
7、67を挿通してモータ収納部2aの上部に形成され
た螺孔68、68にそれぞれ螺合することによって支持
部材14がモータ収納部2aの上部に固定される。
【0051】支持部材14の主部65は、図5に示すよ
うに、その中程のところから上方に行くにつれて幅狭と
なり、その上端部には角板状の台座部69が主部65と
一体に形成されている。
【0052】そして、台座部69には高さの異なる2つ
のガイド板70、71が取り付けられている。ガイド板
70、71はいづれも略角板状をしており、これらは台
座部69の上面の端寄りのところに前後方向に延びかつ
互いに平行な位置関係をもって配置されており、ガイド
板70の方がガイド板71より高さが低くされている。
尚、これらガイド板70、71の台座部69への取り付
けは、ボルト72、72、・・・を台座部69に形成さ
れた挿通孔69a、69a、・・・に下側から挿通した
後、ガイド板70、71の底面に形成された螺孔70
a、70a、71a、71aにそれぞれ螺合することに
よって行われる。
【0053】台座部69の上面及びガイド板70と71
との互いに対向する面によって形成される溝73は上記
したローラー61、62のガイド溝として機能する。即
ち、図6に示すようにガイド板70の内側面70bが下
側のローラー62の外周面に接触してこれを案内し、ま
た、ガイド板71の内側面71bの上端寄りの面が上側
のローラー61の外周面に接触してこれを案内する。
尚、ローラー62がガイド板70の内側面70bとガイ
ド板71の内側面71bとの間で挟まれるとローラー6
2の回転が不能となるので、ガイド板71の内側面71
bがローラー62の外周面に接触しないように内側面7
0bには段差74が形成されており、内側面70bの上
部寄りの部分だけがローラー62の外周面に接触するよ
うになっている。
【0054】しかして、支持アーム15は、そのローラ
ー61、62がガイド溝73に受け入れられて支持部材
14に対して回動可能に支持され、かつ、ガイド溝73
に沿って前後方向に摺動可能な状態で支持部材14に支
持されおり、第2アーム7を回動させるにあたって、ハ
ウジング10やモータ8、ハーモニック減速機9、プー
リ16を含むユニット(以下、「モータユニット」とい
う。)の回り止めの役目をもっている。
【0055】スチールベルト19のテンション調整にあ
たっては、ボルト50、50、・・・の仮止めによって
軸受ホルダー11を第1アーム3の上面に取り付け、モ
ータユニットのおおよその位置決めを行って、スチール
ベルト19をプーリ16に掛ける。
【0056】そして、テンション調整用のセットボルト
52を回して、軸受ホルダー11を前後方向にずらすこ
とによってスチールベルト19にかかるテンションの微
調整を行い、ボルト50、50、・・・を絞め込んで調
整完了時における軸受ホルダー11の位置を確定する。
尚、テンション調整の際には軸受ホルダー11のずれに
伴ってローラー61、62がガイド溝73内を転動しな
がら前後方向に移動する。
【0057】テンション調整が完了した時点で、ハーモ
ニック減速機9の出力軸9bが第1アーム3の回動軸6
に必ずしも一致しないことは明らかであるが、ロボット
1では第1アーム3の回動に伴ってスチールベルト19
のテンションが変化することはなく、また、上述したよ
うに、ハウジング10がその支持アーム15を介して支
持部材14に固定されておらず、ハウジング10と支持
部材14との間隔が変化し得るので、支持アーム15及
び支持部材14によるハウジング10の支持が第1アー
ム3の回動を妨げることはない。
【0058】図8はその説明図であり、平面で見たロボ
ット1を概略的に示すものである。
【0059】図中、「A1」は第1アーム3の回動軸6
を示し、「A2」は第2アーム7の回動軸17を示して
いる。また、「B」はモータ8の駆動軸及びハーモニッ
ク減速機9の出力軸9bを示しており、回動軸A1には
一致していない。そして、第1アーム3の右方に位置す
る2本の平行な線分はガイド溝73を示し、ガイド溝7
3内に位置する「C」はシャフト60の中心軸を示して
いる。
【0060】図8(a)に示すように、スチールベルト
19のテンション調整により軸Bが回動軸A1に対して
線分A1−A2の延長線上にずれている場合に、図8
(b)に示すように、第1アーム3を2点鎖線で示す状
態から実線で示す状態に回動させると、回動軸A2は回
動軸A2′に移り、軸Bは軸B′に移る。これらの軸が
矢印Q、Rに示すようにいづれも回動軸A1の回りに回
動されることから明らかなように、線分A1−A2と線
分A1−A2′との間になす角度は、線分A1−Bと線
分A1−B′との間になす角度に等しい。よって、回動
軸A2と軸Bとの間隔は、回動軸A2′と軸B′の間隔
に等しいので、スチールベルト19のテンションが第1
アーム3の回動に伴って変化することはない。
【0061】但し、軸Bと軸Cとの間隔は常に一定であ
るため、軸Bが軸B′に移ると、軸Cは矢印Sに示すよ
うにガイド溝73に沿って前方に移動し軸C′に移るこ
とになる。つまり、線分B−Cの長さと線分B′−C′
の長さとが等しく、軸C′が線分B−C上に沿って前方
に移動した状態になる。軸Cから軸C′への移動中はロ
ーラー61、62がガイド溝73内をガイド板71、7
0の内壁にそれぞれ接触しながら転動し、これによって
シャフト60がスムーズに前方に移動する。
【0062】以上のように、スチールベルト19のテン
ション調整によって、第2アーム7の駆動軸Bが第1ア
ーム3の回動軸6に対してずれた場合でも、モータユニ
ットを軸受ホルダー11によって支持することによって
第1アーム3の回動に伴ってスチールベルト19のテン
ションが変化しないように保つとともに、ハウジング1
0の支持アーム15の端部を支持部材14に対して回動
可能であってかつ第1アーム3の長手方向に沿って摺動
可能な状態で支持することによって第1アーム3の回動
に伴うハウジング10と支持部材14との間隔の変化に
対応することができる。即ち、第2アーム7の駆動軸B
と第1アーム3の回動軸6との位置関係においては、モ
ータユニットを第1アーム3に固定した場合と同じよう
に軸Bが回動軸A1の回りに回動し、しかも、モータユ
ニットの荷重を支持アーム15及び支持部材14に分散
させることができる。
【0063】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明多関節型ロボットによれば、第2の回動体
(上記の例では第2アームに相当する。)の駆動手段を
支持部材を介して基台又は基軸部に固定すると共に、第
2の回動体の駆動手段の駆動軸と第1の回動体(上記の
例では第1アームに相当する。)の駆動手段の駆動軸と
が略同軸になるように配置し、第2の回動体の駆動手段
による駆動力を第2の回動体の回動軸に伝達する動力伝
達ベルトを設けることによって、動力伝達ベルトのテン
ション調整後に第2の回動体の駆動手段の駆動軸と第1
の回動体の回動軸とにずれが生じた場合でも、第1の回
動体が回動した場合に第2の回動体の回動軸とその駆動
手段の駆動軸との間隔を一定に保つことができる。
【0064】また、テンション調整手段は、第2の回動
体の駆動手段を支持する支持アームが、基台又は基軸部
に固定された支持部材に対して回動されると共に、第1
の回動体の長手方向に沿って摺動することにより動力伝
達ベルトのテンションを調整するように構成されている
ことによって、第2の回動体の駆動手段の支持機構が第
1の回動体の回動に支障を来さないようにすることがで
きる。
【0065】よって、テンションプーリを用いることな
く動力伝達ベルトのテンション調整を行うことができ、
第1アームの回動軸に対して第2アームの駆動軸が正確
に一致するように両軸の位置決めを行う必要がないの
で、テンション調整のための構造が複雑化することはな
く、調整作業を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多関節型ロボットの構成例を概略
的に示す透過側面図である。
【図2】要部の一部を切り欠いて示す拡大側面図であ
る。
【図3】要部の拡大平面図である。
【図4】第1アームへのハウジングの取り付けを示す要
部の分解斜視図である。
【図5】ハウジングの支持アーム及び支持部材を示す拡
大側面図である。
【図6】ハウジングの支持アーム及び支持部材の要部を
示す拡大断面図である。
【図7】ハウジングの支持アーム及び支持部材の連結状
態を説明するための要部の分解斜視図である。
【図8】ロボットにおけるテンション調整とその後の第
1アームの回動とハウジングの支持との関係について説
明するための概略平面図であり、(a)は第1アームの
回動前の状態を示し、(b)は第1アームの回動後の状
態を示す。
【図9】従来の多関節型ロボットの構成について説明す
るための概略図である。
【図10】従来のテンション調整法を図9のロボットに
適用した場合の不都合について説明するための概略平面
図である。
【図11】テンションプーリの使用とその問題点を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 多関節型ロボット 2 基軸部 3 第1アーム(第1の回動体)4、5 駆動手段 7 第2アーム(第2の回動体) 8、9 駆動手段 14 支持部材 15 支持アーム 19 スチールベルト(動力伝達ベルト) 52 セットボルト(調整ネジ) 52、53 テンション調整手段 61、62 ローラー(ローラー部材) 73 ガイド溝

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に設置された基軸部と、該基軸部
    に回動可能な状態で取り付けられた第1の回動体と、
    第1の回動体に回動可能な状態で取り付けられた第2の
    回動体とを備えた多関節型ロボットにおいて、 (イ)前記第2の回動体を回動させるための駆動手段
    支持部材を介して基台又は基軸部に固定すると共に、前
    記第2の回動体の駆動手段の駆動軸と前記第1の回動体
    駆動手段の駆動軸とが略同軸になるように配置し、前
    第2の回動体の駆動手段による駆動力を第2の回動体
    の回動軸に伝達する動力伝達ベルトを設け、 (ロ)前記第2の回動体の回動軸と第2の回動体の駆動
    手段の駆動軸との間隔を変化させることによって前記
    力伝達ベルトのテンションを調整するためのテンション
    調整手段を有し、 (ハ)前記テンション調整手段は、前記第2の回動体の
    駆動手段を支持する支持アームが、前記基台又は基軸部
    に固定された支持部材に対して回動されると共に、前記
    第1の回動体の長手方向に沿って摺動することにより前
    記動力伝達ベルトのテンションを調整するように構成し
    たことを特徴とする多関節型ロボット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した多関節型ロボットに
    おいて、第1の回動体及び第2の回動体がいづれもロボ
    ットの回動アームであることを特徴とする多関節型ロボ
    ット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載した多関節
    型ロボットにおいて、第2の回動体の駆動手段を支持す
    る支持アームにローラー部材が設けられ、該ローラー部
    材が、支持アームの支持部材に設けられるガイド溝に受
    け入れられていることを特徴とする多関節型ロボット。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載
    した多関節型ロボットにおいて、動力伝達ベルトのテン
    ション調整手段が調整ネジの捩じ込み又は捩じ戻しによ
    って第2の回動体の回動軸とその駆動手段の駆動軸との
    間隔を変化させる機構を有することを特徴とする多関節
    型ロボット。
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