JP2004156735A - ロボットのベルト伝動機構 - Google Patents

ロボットのベルト伝動機構 Download PDF

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吉政 小川
Hisayoshi Kato
久喜 加藤
Noritaka Yatani
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    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0863Finally actuated members, e.g. constructional details thereof
    • F16H2007/0874Two or more finally actuated members

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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で、ベルトの緩みによる歯飛びを効果的に防止する。
【解決手段】T軸用サーボモータの回転が伝達される中間小プーリ27と、T軸回転伝達機構を駆動するT軸用プーリ20との間に第2のタイミングベルト29を掛渡して回転力を伝達する。第2のタイミングベルト29部分に、可動テンショナ30を設ける。可動テンショナ30を、ほぼV字型をなしピン33を中心に揺動する揺動アーム31の両端部に、タイミングベルト29の両側の外側に接触する2個のテンションローラ32,32を備えて構成する。このとき、一方のテンションローラ32がタイミングベルト29の張り側により外側に押されることによって、可動テンショナ30が揺動し、他方のテンションローラ32がタイミングベルト29の緩み側に押付けられて内側に比較的大きく押込むようになっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロボットに組込まれ、駆動プーリと従動プーリとの間にベルトを掛渡して構成されて駆動プーリの回転力を従動プーリに伝達するロボットのベルト伝動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば多関節型ロボットにおいては、モータの駆動力をアーム等に伝達するための機構として、ベルト伝動機構が広く採用されている。このベルト伝動機構は、例えば共に歯付きプーリからなる駆動プーリと従動プーリとの間に、タイミングベルトを掛渡して構成される。
【0003】
この場合、特に小型化,高速化を図るようにしたロボットにあっては、駆動プーリと従動プーリとの間隔(軸間距離)が狭く、且つ、速度比(プーリ径の比)も大きいものとなり、そのため、小径側のプーリにおいてベルトの接触角が小さくなり、特に減速時などにおいてベルトが緩んで膨らみ、いわゆる歯飛びが起こりやすく伝動が不確実になる事情があった。また、両プーリを正逆回転させるため、ベルトの張り側、緩み側が、回転方向や、通常回転時と減速時との間で変動する(入替わる)事情もあり、そのため、ベルトの両側に対して適度なテンションを付与する必要が生ずる。
【0004】
そこで、従来では、例えば特開昭61−284380号公報、特開平10−94986号公報、特開平10−277984号公報などに示されるように、ベルトの両側を外側から押圧するように2個(一対)のテンションローラ(アイドラ)を、固定的に設ける構成や、あるいは、例えば特開平10−217167号公報、特開平11−33971号公報に見られるように、ベルトの両側に接触する2個(一対)のテンションローラ(アイドラ)を変位可能に配置し、それらテンションローラをばねにより付勢してベルトに張力を付与するようにした構成が考えられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のもののうち、前者のテンションローラを固定的に設けたものでは、テンションローラによるベルトの内側への押付け量が大きくなると、ベルトが張り側となった時の張力が大きくなり過ぎ、ベルトに過大な力が加わって寿命が短くなったり、損失が大きくなる不具合がある。そうかといって、テンションローラによるベルトの内側への押付け量を比較的小さくすると、今度は、ベルトが緩み側となったときの効果が十分に得られず、伝動が不確実になる問題が解決できないものとなる。一方、後者のテンションローラをばねにより付勢するようにしたものにあっては、部品数が多くなり、構成が複雑となってしまう不具合がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で、ベルトの緩みによる歯飛び等を効果的に防止することができるロボットのベルト伝動機構を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のロボットのベルト伝動機構は、ベルトの両側の外側に接触すると共に、軸間方向に交差する方向に所定間隔を保持して一体的に移動自在な2個のテンションローラを備えた可動テンショナを設け、一方のテンションローラがベルトの張り側により外側に押されることによって、他方のテンションローラがベルトの緩み側に押付けられるように構成したものである(請求項1の発明)。
【0008】
これによれば、ベルトの両側の外側に夫々接触する2個のテンションローラを所定間隔で備えた可動テンショナを、移動可能に設けたことによって、ばね等の別部材を用いて付勢することなく、ベルトの張り側では、テンションローラがベルトをあまり内側に押込まない外側に位置し、ベルトの緩み側では、テンションローラが内側に位置してベルトを比較的大きく押込むようになる。この状態は、ベルトの張り側、緩み側が変動した(入替わった)場合でも維持されるようになる。
【0009】
従って、常に、ベルトの張り側においては、ベルトに過大な力が作用したり,損失が大きくなったりすることがなくなり、ベルトの緩み側においては、ベルトが膨らむこと抑えられる。この結果、請求項1の発明によれば、簡単な構成で、ベルトの緩みによる歯飛びを効果的に防止することができ、ひいては伝動の確実性を高めることができるものである。
【0010】
このとき、可動テンショナを、ほぼV字型をなしその中心部にて回動自在に支持された揺動アームの両端部に、テンションローラを備えて構成すれば(請求項2の発明)、例えば可動テンショナを直線的にスライド移動させる構成とした場合と比べて、簡単な構成で済むと共に、可動テンショナを小さいスペースで配設することが可能となり、より効果的となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を小型の水平多関節(4軸)型ロボットに適用した一実施例について、図面を参照しながら説明する。図5は、本実施例における水平多関節型ロボットの本体1の外観構成を示しており、まず、このロボット本体1の全体構成について簡単に述べる。
【0012】
即ち、設備の設置面に固定的に設けられるベース2上には、図で左方に延びる第1アーム3の基端部(図で右端部)が垂直軸J1を中心に回動(旋回)可能に連結されている。前記第1アーム3の先端上面部には、図で左方に延びる第2アーム4の基端部(図で右端部)が垂直軸J2を中心に回動(旋回)可能に連結されている。そして、この第2アーム4の先端部には、上下に延びるシャフト状をなす上下アーム5が、上下動及び同軸回転可能に設けられている。前記上下アーム5の先端(下端)部には、図示しないハンド等のツールが着脱可能に取付けられるようになっている。
【0013】
また、前記ベース2内には、前記第1アーム3をベース2に対して回転駆動するための図示しない1軸用サーボモータが配設されている。これと共に、図3及び図4に示すように、前記第2アーム4内には、該第2アーム4を前記第1アーム3に対して回転駆動するための2軸用サーボモータ6、前記上下アーム5をZ軸方向に上下動するための上下軸サーボモータ7(図4にのみ図示)、上下アーム5を正逆方向に同軸回転駆動するためのT軸用サーボモータ8等が設けられる。尚、このロボット本体1には、図示しないロボットコントローラが接続され、前記各モータが制御されるようになっている。
【0014】
図3及び図4は、前記第2アーム4の内部の構成を概略的に示しており、この第2アーム4は、ほぼ箱状をなす金属(鋳物)製のフレーム9からその外殻が構成され、その上面は取外し可能なカバー10により覆われている。このフレーム9内の図で右側部位(第1アーム3との連結部位)に、減速機ユニット11及び前記2軸用サーボモータ6が組込まれている。
【0015】
詳しい説明は省略するが、前記減速機ユニット11は、例えばクロスローラベアリングからなる軸受12と、例えば周知のハーモニックドライブ(登録商標)からなる減速機13とを一体化したものから構成され、これにて、2軸用サーボモータ6が回転駆動されると、その回転が減速機ユニット11により減速されて、第2アーム4が第1アーム3に対して垂直軸J1を中心に回転されるようになるのである。
【0016】
一方、第2アーム4(フレーム9)の先端側(図で左側)には、前記上下アーム5が上下に貫通するように設けられる。この上下アーム5は、ボールねじスプラインシャフトからなり、その表面にはボールねじ用のねじ溝5a及びスプライン溝5bが形成されている。前記フレーム9には、前記ねじ溝5aに螺合するボールねじナット14が、上下方向の位置が規制された状態で、回転自在に設けられており、また、そのボールねじナット14は、同軸に設けられた上下動用プーリ15により回転駆動されるようになっている。
【0017】
図4に示すように、前記上下軸サーボモータ7は、前記フレーム9内の、前記2軸用サーボモータ6の左奥側に位置して下向きに設けられており、その回転軸に取付けられた駆動プーリ16と、前記上下動用プーリ15との間に、タイミングベルト17が掛渡されている。また、このとき、前記タイミングベルト17の一方側(図で手前側)は、後述する中間軸24の回りに回転自在に設けられた固定テンションローラ18(図3参照)により内側に押し込まれるように設けられている。
【0018】
これにて、上下軸サーボモータ7が正逆回転駆動されると、駆動プーリ16、タイミングベルト17、上下動用プーリ15を介してボールねじナット14が回転し、回り止め状態とされた上下アーム5が上下動するようになっているのである。尚、図示はしないが、前記上下軸サーボモータ7の回転軸部分には、上下アーム5を停止位置に保持するための電磁ブレーキが設けられている。
【0019】
そして、図3に示すように、前記フレーム9内には、前記上下動用プーリ15の下方(上下アーム5の外周部)に位置して、T軸回転伝達機構19が設けられている。このT軸回転伝達機構19は、図4にも示すように、従動プーリとしてのT軸用プーリ20を上下アーム5と同軸に有して構成されており、このT軸用プーリ20には、前記T軸用サーボモータ8の回転力が、後述する本実施例に係るベルト伝動機構21を介して伝達されるようになっている。この場合、ベルト伝動機構21は、減速比を大きくするために2段減速方式が採用されている。
【0020】
詳しい説明は省略するが、前記T軸回転伝達機構19は、前記上下アーム5のスプライン溝5bに係合し、前記T軸用サーボモータ8の非駆動時(T軸用プーリ20の停止時)には、該上下アーム5の上下動を許容しつつ回り止め状態とするようになっており、これと共に、前記T軸用サーボモータ8(T軸用プーリ20)の正逆回転駆動により、上下アーム5を前記ボールねじナット14と一体的に正逆方向に同軸回転させるように構成されている。
【0021】
ここで、前記ベルト伝動機構21について述べる。図3及び図4に示すように、前記T軸用サーボモータ8は、前記フレーム9内の、前記上下軸サーボモータ7の手前側に位置して下向きに設けられており、その回転軸8aには、径小な駆動プーリ22が取付けられている。尚、このT軸用サーボモータ8の回転軸8a部分には、電磁ブレーキ23が設けられている。
【0022】
また、フレーム9内の、前記T軸用サーボモータ8(駆動プーリ22)と前記上下アーム5(T軸用プーリ20)との中間部位には、軸支持部9aが設けられ、この軸支持部9aに、上下方向に延びる中間軸24が軸受25を介して回転自在に設けられている。この中間軸24の上部側に、比較的径大な中間大プーリ26が取付けられていると共に、下部側に、駆動プーリとしての比較的径小な中間小プーリ27が取付けられている。尚、前記固定テンションローラ18は、図3に示すように、前記軸支持部9aの外周に、前記中間大プーリ26と中間小プーリ27との中間の高さに位置して設けられている。
【0023】
そして、前記駆動プーリ22と中間大プーリ26との間には、第1のタイミングベルト28が掛渡されていると共に、前記中間小プーリ27とT軸用プーリ20との間には、第2のタイミングベルト29が掛渡されている。これにて、T軸用サーボモータ8が正逆回転駆動されると、駆動プーリ22、第1のタイミングベルト28、中間大プーリ26を介して中間軸24が回転され、さらに、中間小プーリ27、第2のタイミングベルト29、T軸用プーリ20を介して、前記T軸回転伝達機構19にその回転力が伝達されるようになっているのである。
【0024】
さて、上記したベルト伝動機構21にあっては、小さい配設スペースで減速比を大きくとるため、特に、中間小プーリ27とT軸用プーリ20との間隔(軸間距離)が狭く且つプーリ径の比も大きいものとなっており、また高速で動作する事情もある。そのため、そのままでは、タイミングベルト29の接触角が小さい中間小プーリ27側において、減速時等においてタイミングベルト29が緩んで膨らみ、いわゆる歯飛びが起こりやすくなり、伝動が不確実になる虞がある。
【0025】
そこで、本実施例では、前記第2のタイミングベルト29部分に、可動テンショナ30が設けられるようになっている。以下、この可動テンショナ30について、図1及び図2も参照して述べる。この可動テンショナ30は、図1に示すように、ほぼV字型(く字型)をなす揺動アーム31の両端部に、前記第2のタイミングベルト29の両側の外側に接触する2個のテンションローラ32,32を備えて構成される。
【0026】
前記揺動アーム31は、図2にも示すように、その中心部(V字の基端部)にて、ピン33により前記フレーム9に対して回転自在に取付けられ、該ピン33を中心に図1の矢印A及びB方向に揺動可能とされている。そして、この揺動アーム31の両端部(V字の両先端部)には、夫々上方に延びるシャフト31a(図2に1個のみ図示)が設けられ、これらシャフト31aに、円筒(カラー)状をなすテンションローラ32が、夫々軸受34を介して回転自在に取付けられている。
【0027】
これにて、2個のテンションローラ32,32は、軸間方向に交差する方向(直交に近い方向)に所定間隔を保持して一体的に矢印A及びB方向に移動(揺動)自在に設けられている。この場合、テンションローラ32,32間の所定間隔は、図1に示すように、中間小プーリ27とT軸用プーリ20との間に第2のタイミングベルト29が緩みなく掛渡された状態での、第2のタイミングベルト29の両側の間隔よりも小さくなっている。
【0028】
これにより、T軸用サーボモータ8(ベルト伝動機構21)が駆動されていないときには、図4に示すように、可動テンショナ30が中間的な位置にあって、両テンションローラ32,32が、第2のタイミングベルト29の両側を共に少量ずつ内側に押込み、第2のタイミングベルト29に適度なテンションを付与するようになっている。
【0029】
そして、次の作用説明でも述べるように、T軸用サーボモータ8(ベルト伝動機構21)の駆動時には、第2のタイミングベルト29の両側は、一方が張り側となり他方が緩み側となるが、その際、図1(a)又は(b)に示すように、一方のテンションローラ32が第2のタイミングベルト29の張り側により外側に押されることによって、可動テンショナ30が矢印A又はB方向に揺動し、他方のテンションローラ32が第2のタイミングベルト29の緩み側に押付けられて内側に比較的大きく押込むようになっているのである。
【0030】
次に、上記構成の作用について述べる。上記した可動テンショナ30を有するベルト伝動機構21にあっては、今、図1(a)に示すように、中間小プーリ27が正回転方向(例えば矢印C方向)に回転駆動されると、その回転力が第2のタイミングベルト29を介してT軸用プーリ20に伝達され、T軸用プーリ20も同方向(矢印C方向)に回転する。
【0031】
このときには、第2のタイミングベルト29のうち図で奥側が張り側、手前側が緩み側となり、可動テンショナ30が矢印A方向に揺動変位して、手前側のテンションローラ32が第2のタイミングベルト29の緩み側(手前側)を比較的大きく押込むように位置される。これにより、第2のタイミングベルト29の緩み側において適度なテンションが付与され、膨らむことが防止される。また、第2のタイミングベルト29の張り側においては、テンションローラ32により過大な力が作用したり、損失が大きくなったりすることはない。
【0032】
一方、図1(b)に示すように、中間小プーリ27が逆回転方向(例えば矢印D方向)に回転駆動されると、T軸用プーリ20も同方向(矢印D方向)に回転する。このときには、第2のタイミングベルト29のうち図で手前側が張り側、奥側が緩み側となり、可動テンショナ30が矢印B方向に揺動変位して、奥側のテンションローラ32が第2のタイミングベルト29の緩み側(奥側)を比較的大きく押込むように位置される。
【0033】
これにより、やはり、第2のタイミングベルト29の緩み側において適度なテンションが付与されて膨らみが防止され、張り側においては、大な力が作用したり損失が大きくなったりすることはない。このように、中間小プーリ27が正逆いずれの方向に回転する場合でも、確実に安定して回転伝達が行われるようになるのである。
【0034】
しかして、例えば、図1(a)に示すように、中間小プーリ27が矢印C方向に回転駆動している状態から、停止のために減速が行われると、T軸用プーリ20の慣性力(矢印C方向に回り続けようとする力)により、逆に、第2のタイミングベルト29のうち図で奥側が緩み、手前側が張るような状態なる。このとき、第2のタイミングベルト29の奥側が緩んで膨らむようなことがあると、中間小プーリ27と第2のタイミングベルト29との間でいわゆる歯飛びが発生する虞がある。
【0035】
ところが、そのような減速時には、可動テンショナ30が、第2のタイミングベルト29の緩み、張りに追従して矢印B方向に揺動し、奥側のテンションローラ32が第2のタイミングベルト29の緩み側(奥側)を比較的大きく押込むようになり、もって第2のタイミングベルト29の緩み側における膨らみが抑えられ、歯飛びが未然に防止されるのである。尚、中間小プーリ27が矢印D方向に回転駆動している状態から減速する際にも、同様にして歯飛びが未然に防止されることは言うまでもない。
【0036】
このように本実施例によれば、ベルト伝動機構21に、一方のテンションローラ32が第2のタイミングベルト29の張り側により外側に押されることによって他方のテンションローラ32が第2のタイミングベルト29の緩み側に押付けられて内側に比較的大きく押込む構成の可動テンショナ30を設けるようにしたので、中間小プーリ27とT軸用プーリ20との間隔(軸間距離)が狭く且つプーリ径の比も大きく、また高速で動作する事情があっても、タイミングベルト29の緩みによる歯飛びを効果的に防止することができ、ひいては伝動の確実性を高めることができるものである。
【0037】
また、従来のようなテンションローラを固定的に設けるものと異なって、第2のタイミングベルト29に過大な力が加わって寿命が短くなることはなく、しかも、テンションローラをばねにより付勢するものと異なり、部品数が少なく、簡単な構成で済ませることができる。特に本実施例では、可動テンショナ30を、ほぼV字型をなす揺動アーム31の両端部に、2個のテンションローラ32を設けて構成したので、例えば可動テンショナを直線的にスライド移動させる構成とした場合と比べて、より簡単な構成で済むと共に、可動テンショナ30を小さいスペースに配設することができる等の利点を得ることができるものである。
【0038】
尚、上記実施例では、可動テンショナ30を揺動可能に設けるようにしたが、例えば、可動テンショナを、スライド板に2個のテンションローラを設けて構成し、軸間方向にほぼ直交する方向に直線的にスライド移動自在に設けるといった構成としても良い。また、上記実施例では、第2のタイミングベルト29部分に可動テンショナ30を設けるようにしたが、第1のタイミングベルト28部分や、タイミングベルト17部分にも、同様の可動テンショナを設けるようにしても良い。
【0039】
その他、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば、本発明は、小型の水平多関節型ロボットに限らず、垂直多関節型ロボットはもとよりベルト伝動機構を有する各種構造のロボットに適用することができ、また、ロボットのアームの形状やサーボモータの配置などの細部の構成についても様々な変形が可能であるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、可動テンショナ部分の概略的な平面図
【図2】可動テンショナ部分の拡大縦断面図
【図3】第2アームの構成を示す縦断面図
【図4】第2アームの構成を示す横断平面図
【図5】ロボット本体の外観構成を示す図
【符号の説明】
図面中、1はロボット本体、4は第2アーム、5は上下アーム、8はT軸用サーボモータ、8aは回転軸、9はフレーム、19はT軸回転伝達機構、20はT軸用プーリ(従動プーリ)、21はベルト伝動機構、22は駆動プーリ、24は中間軸、26は中間大プーリ、27は中間小プーリ(駆動プーリ)、28は第1のタイミングベルト、29は第2のタイミングベルト、30は可動テンショナ、31は揺動アーム、32はテンションローラを示す。

Claims (2)

  1. ロボットに組込まれ、駆動プーリと従動プーリとの間にベルトを掛渡して構成されて駆動プーリの回転力を従動プーリに伝達するロボットのベルト伝動機構であって、
    前記ベルトの両側の外側に接触すると共に、軸間方向に交差する方向に所定間隔を保持して一体的に移動自在な2個のテンションローラを備え、一方のテンションローラがベルトの張り側により外側に押されることによって、他方のテンションローラがベルトの緩み側に押付けられるように構成された可動テンショナを設けたことを特徴とするロボットのベルト伝動機構。
  2. 前記可動テンショナは、ほぼV字型をなしその中心部にて回動自在に支持された揺動アームの両端部に、前記テンションローラを備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載のロボットのベルト伝動機構。
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