JPH08118269A - 産業用ロボット - Google Patents

産業用ロボット

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JPH08118269A
JPH08118269A JP26005394A JP26005394A JPH08118269A JP H08118269 A JPH08118269 A JP H08118269A JP 26005394 A JP26005394 A JP 26005394A JP 26005394 A JP26005394 A JP 26005394A JP H08118269 A JPH08118269 A JP H08118269A
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Japan
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plate
industrial robot
arm
guide shaft
robot according
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JP26005394A
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Inventor
Yasuhiro Sawada
康宏 沢田
Hitoshi Katsuyama
均 勝山
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ハンドの上下動が可能でありながら、構造が簡
素で小型化が可能な産業用ロボットを提供する。 【構成】基台1と、基台1に対して第1の軸線回りに回
転自在に支持された基準プレート2と、基準プレート2
上に第1の軸線と平行に立設された少なくとも2本のガ
イドシャフト6a,6bと、ガイドシャフト6a,6bの
中間部を支持する中間プレート3と、ガイドシャフト6
a,6bに係合し、ガイドシャフト6a,6bの延出方向
に沿ってスライド自在に設けられたスライド部材と、こ
のスライド部材をガイドシャフトの延出方向に沿ってス
ライドさせる駆動機構62,63,67と、スライド部材
から第1の軸線と直行する方向に延出する第1のアーム
12とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボットに関
し、特に水平多関節形ロボットにおけるハンド等の作業
手段を上下動させる機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水平多関節形ロボットにおけるハ
ンド等を上下動させる機構としては、特開平1−240
289号に開示されているようにロボットの第2アーム
先端部にハンドを取り付けたボールネジ・スプラインを
設ける形式のものや、特公昭61−16595号や特開
平2−298485号に開示されているようにロボット
アーム全体を上下動させる形式のものが知られている。
これらのうち、特公昭61−16595号においては、
ロボットの第1アームの回転駆動部がロボット基台側に
設けられており、第1アームの上下動機構は被回転部側
に設けられている。また、特開平2−298485では
ロボットの第1アームの回転駆動部を含めて上下動させ
るように構成されている。
【0003】一方、水平多関節形ロボットに限定せず、
簡易な上下機構として特開平3−55137号に開示さ
れているようなものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例のうち、特開平1−240289号のようにハン
ドの上下動軸(ボールネジ・スプライン)をロボットの
第2アームの先端部に設ける構造では、上下動軸のスト
ロークを長くしようとすると、上下動軸の剛性を上げる
必要があり、そのためには上下動軸のシャフト径を太く
しなければならない。このように上下動軸のシャフト径
を太くすると、ロボットアームの先端部の重量が大きく
なり、ロボットの全軸の駆動用モータ(第1アームを回
転させるためのモータ、第2アームを回転させるための
モータ、ハンドを上下動させるためのモータ等)の出力
を大きくしなければならず、結果としてロボット全体が
大型化するという問題が発生する。
【0005】これに対し、特公昭61−16595号や
特開平2−298485号のようにロボットアーム全体
を上下動させるものにおいては、ハンドの上下動軸を長
く取る必要がないので、アームの先端部の重量は大きく
ならず、それに伴って第1アーム及び第2アームの回転
軸まわりの慣性モーメントも大きくならない。厳密に
は、第1アームを上下動するための機構が必要となるの
で、その機構の分だけ第1アームの慣性モーメントが増
加するのであるが、この重量については、その増加分が
第1アームの回転中心に集中するため、実際上の慣性モ
ーメントの増加量は極く僅かである。そのため、第1ア
ーム及び第2アームを駆動するためのモータの出力も大
きくする必要がない。このような点で、ロボットアーム
全体を上下動させる構造はメリットを有している。しか
しながら、上記の従来の公報に開示されているようなロ
ボットアーム全体を上下動させる構造においては、ロボ
ットのアーム全体を支持しながらこれらを上下動作及び
回転動作させる必要があるため、構造が複雑となった
り、また高剛性が必要とされるため大型化してしまった
りするという問題点があった。。
【0006】ところで特開平3−55137号に開示さ
れているような構造、つまりガイドシャフトのみで上下
動の軸を構成する構造は、簡易であるが、上下2点でし
かガイドシャフトを支持していないため剛性が不足する
という問題点がある。
【0007】更に、上下駆動軸のガイドにLMガイドを
使用している形式のものに関しては、LMガイドを固定
する上下軸ベースが存在するため、この上下軸ベースを
加工する際に上下軸の回転中心となるインロー部と、L
Mガイドの取付基準を一括加工できるので、組立調整の
とき、上下軸の回転中心と第1アームの回転中心を正確
に且つ簡単に一致させることができる。しかし、特開平
3−55137号のような構造、つまりガイドシャフト
のみで上下軸を構成する構造では、組立調整のとき上下
軸の回転中心と第1アームの回転中心を正確に一致させ
るためには、治具を用いるしか方法がなかった。
【0008】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、ハンドの
上下動が可能でありながら、構造が簡素で小型化が可能
な産業用ロボットを提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、治具等を用い
ることなく、上下軸の回転中心と第1アームの回転中心
を一致させることができる産業用ロボットを提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために本発明に係わる産業用ロボット
は、基台と、該基台に対して第1の軸線回りに回転自在
に支持された基準プレートと、該基準プレート上に前記
第1の軸線と平行に立設された少なくとも2本のガイド
シャフトと、該ガイドシャフトの中間部を支持するため
の中間プレートと、前記ガイドシャフトに係合し、該ガ
イドシャフトの延出方向に沿ってスライド自在に設けら
れたスライド部材と、該スライド部材を前記ガイドシャ
フトの延出方向に沿ってスライドさせる駆動手段と、前
記スライド部材から前記第1の軸線と直行する方向に延
出する第1のアームとを具備することを特徴としてい
る。
【0011】また、この発明に係わる産業用ロボットに
おいて、前記基プレートには、該基準プレートの回転中
心を通る中心線上に並んで、前記2本のガイドシャフト
の一方が勘合する勘合穴と、前記2本のガイドシャフト
の他方が前記中心線に沿う方向に位置調整可能なように
勘合する勘合長穴とが形成されていることを特徴として
いる。
【0012】また、この発明に係わる産業用ロボットに
おいて、前記第1のアームに前記第1の軸線と平行な第
2の軸線回りに回転自在に支持された第2のアームと、
該第2のアームの先端部付近に設けられたハンド等の作
業手段とをさらに具備することを特徴としている。
【0013】また、この発明に係わる産業用ロボットに
おいて、前記基準プレートと前記中間プレートとの間隔
は、前記ガイドシャフトの全長の1/4〜1/10の距
離であることを特徴としている。
【0014】また、この発明に係わる産業用ロボットに
おいて、前記ガイドシャフトの他端部を支持する支持プ
レートを更に具備することを特徴としている。
【0015】また、この発明に係わる産業用ロボットに
おいて、前記基準プレートと前記ガイドシャフトとは嵌
合状態で固定されていることを特徴としている。
【0016】また、この発明に係わる産業用ロボットに
おいて、前記中間プレートと前記ガイドシャフトとは貫
通固定されていることを特徴としている。
【0017】また、この発明に係わる産業用ロボットに
おいて、前記基準プレートと前記中間プレートは、前記
ガイドシャフトの前記スライド部材がスライドする部分
以外の部分を支持することを特徴としている。
【0018】また、この発明に係わる産業用ロボットに
おいて、前記基準プレートと前記中間プレートとは連結
プレートで互いに固定されていることを特徴としてい
る。
【0019】また、この発明に係わる産業用ロボットに
おいて、前記連結プレートは、箱形に形成されているこ
とを特徴としている。
【0020】また、この発明に係わる産業用ロボットに
おいて、前記連結プレートには該連結プレートと前記基
準プレートと前記中間プレートとで囲まれた空間の内部
に収納されたモータ等を点検するための開口部が形成さ
れていることを特徴としている。
【0021】
【作用】以上のようにこの発明に係わる産業用ロボット
は構成されているので、ガイドシャフトと駆動手段によ
るスライド機構によりロボットの第1のアームを上下動
させることにより、ロボットのアームの上下動機構が簡
素化され、ロボット全体の小型化を図ることができる。
【0022】また、ガイドシャフトを、基準プレートと
中間プレートと支持プレートとにより3ヶ所の位置で支
持することにより、アームの上下動機構の高剛性化を図
ることができる。
【0023】また、2本のガイドシャフトのうちの一方
を基準プレートに対し位置調整可能とすることにより、
第1のアームの中心軸と上下動機構の中心軸を容易に一
致させることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0025】図1乃至図11は、本発明の第1の実施例
のロボットの構成を示す図である。
【0026】まず、この第1の実施例の水平多関節ロボ
ットは図1から図4に示されるように図示していない土
台上に固定された基台部1と、この基台部1上に垂直軸
回りに回転自在に取り付けられ後述する第1の水平アー
ム12を上下動させる上下動機構11と、この上下動機
構11により上下動され、かつ、水平に延出する第1の
水平アーム12と、この第1の水平アーム12の先端部
に垂直軸回りに回転自在に取り付けられた第2の水平ア
ーム13とを備えている。
【0027】更に、第2の水平アーム13の先端部には
作業軸14が垂直軸まわりに回転自在に取り付けられて
いる。この作業軸14の下端には、フィンガ装置15が
取着されている。上述した基台部1はその外郭部材とし
て略円筒状の基台部本体10を備えており、この基台部
本体10内には、基台部1に対して上下動機構11及び
この上下動機構11に支持された第1の水平アーム12
を回転駆動するための第1の駆動モータ51が収納され
ている。
【0028】第1の駆動モータ51の出力シャフト(図
示せず)の一端(図中下方端)には、第1のロータリー
エンコーダ52が取付けられ、他の一端(図中上方端)
には第1の減速装置61を介して、上下動機構11が固
定されている。
【0029】同様に第1の水平アーム12には、第1の
水平アーム12に対して第2の水平アーム13を回転駆
動するための第2の駆動モータ55が配置されており、
第2の駆動モータ55の出力シャフト(図示せず)の一
端(図中上方端)には第2のロータリエンコーダ56が
取付けられている。また他の一端(図中下方端)には第
2の減速装置80を介して第2の水平アーム13が固定
されている。
【0030】さらに、第2の水平アーム13には、作業
軸14を回転駆動するための第4の駆動モータ57が配
置されている。第4の駆動モータ57の出力シャフト
(図示せず)の一端(図中上方端)には、第4のロータ
リーエンコーダ58が取付けられ、他の一端には第4の
減速装置81(図11参照)を介して作業軸14が連結
されている。
【0031】次に、この実施例の特徴となる上下動機構
11について、詳しく説明する。上下動機構11は、第
1の減速装置61に固定された基準プレート2と、この
基準プレート2と平行に配置された中間プレート3と、
上部プレート4と、ガイドシャフト6a,6bと、基準
プレート2及び中間プレート3を箱形に固定する垂直プ
レート5a,5bとから概略構成されている。第1アー
ム12の基端部は、ガイドシャフト6a,6bに勘合した
状態で上下動する。
【0032】図7に示すように、基準プレート2のガイ
ド穴22には、基準側となる第1のガイドシャフト6a
が嵌合され、締結部材7によって固定されている。締結
部材は図5に示すようにC形リング形状をしており、ス
リ割り部を締めつけることにより第1のガイドシャフト
6aを固定する。さらに締結部材7の厚さ方向に設けら
れた穴にボルトを通し、基準プレート2にねじ込むこと
により締結部材7が基準プレート2に固定される。同様
に、第1のガイドシャフト6aは、図6に示すように中
間プレート3にも嵌合され、締結部材7によって固定さ
れる。上部プレート4とは、とくに勘合により位置決め
されることはなく単に締結部材7によって固定されるの
みである。また、基準プレート2には図7に示すように
長穴23が形成されており、この長穴23には第2のガ
イドシャフト6bが、第1アーム12の回転中心と第1
のガイドシャフト6aの中心を結ぶ直線の延長上で、こ
の直線に沿って位置調整可能に勘合され、締結部材7に
よって固定されている。以下第2のガイドシャフト6b
は、中間プレート3とは特に勘合せず貫通する形態で締
結部材7によって固定され、上部プレート4とは単に締
結部材7によって固定されるのみである。
【0033】基準プレート2は、第1アーム12が回転
中心で回転できるようにするために以下のごとく構成さ
れている。
【0034】すなわち基準プレート2には、図7に示す
ように第1の減速装置61の回転軸と勘合する嵌合部2
1(穴でも凸部でも可;相手の形状で決まる)と、この
嵌合部21よりL11だけ離れたところにある精度を持っ
た嵌合穴22とを備えている。この嵌合穴22は前述の
ガイドシャフト6aが嵌合するものであり、穴径はφd
である。また、基準プレート2は、嵌合部21から嵌合
穴22とは逆方向にL12だけ離れた位置にある長穴23
を有している。この長穴23は、前述のガイドシャフト
6bが嵌合するものであり、長穴の長手方向の中心線2
4が、回転中心の嵌合部21の中心点と、ガイドシャフ
ト6aの嵌合穴22の中心点を通るようにしてある。つ
まり、長穴の形状は前記中心線24に対し、均等になり
かつガイドシャフト6aの嵌合穴22の径と同一の幅
d、長手方向の調整しろΔx、円弧の半径はRで、この
中心も中心線24上にある。
【0035】一方、第1アーム12は以下のように構成
される。すなわち、図8に示すように第1アーム12の
基端部にはリニアブッシュ8をセットするための2カ所
の穴27,26が形成され、先端部には第2アーム13
を取り付けるための第2の減速機55を取り付ける穴2
9が形成されている。これらの3つの穴26,27,29
は、それぞれの中心が同一直線上に位置するように形成
されている。そして、第1アーム12の仮想回転中心2
8から第1のガイドシャフト6aが通る穴26までの距
離L11と仮想回転中心28から第2の減速機55を取り
付ける穴29までの距離L1 のみ精度を出し、第1及び
第2のガイドシャフト6a,6bが通るそれぞれの穴2
6,27の間の距離L13は概略の精度で加工されてい
る。そして、第1及び第2のガイドシャフト6a,6b
の相互の距離は、基準プレート2にあけられた長穴23
で調整するようになされている。これにより、基準プレ
ート2の回転中心と第1アーム12の回転中心を簡単に
一致させることができる。
【0036】第1アーム12と第1及び第2のガイドシ
ャフト6a,6bとは、図3に示すようにリニアブッシ
ュ8を介して、上下方向にスライド可能にセットされて
いる。
【0037】次に、図3に示すように基準プレート2と
中間プレート3を箱形に固定する垂直プレート5aには
前記第1アーム12を上下方向に動かすための第3の駆
動モータ53が配置されている。第3の駆動モータ53
の出力シャフトの一端には第3のロータリーエンコーダ
54が取り付けられている。また他の一端は第3の減速
装置63’を介して、第1アーム12に接続されてい
る。尚、図5に示すように垂直プレート5a,5bには
モータメンテ用(ブラシ交換用)等の穴30が形成され
ている。
【0038】次に減速機構について説明する。本発明の
第1の実施例では第1及び第2の減速機構61,80は
公知のハーモニックドライブであり、第3及び第4の減
速機構63’,81は公知のタイミングベルトである。
もちろん図12,13に示す本発明の第2の実施例のよ
うに第3の減速機構がボールネジであってもよい。
【0039】さらに第1の実施例における第3の減速機
構について説明する。
【0040】第3の駆動モータ53の出力軸に直結され
た第1のプーリ62の出力は、第1のタイミングベルト
63を介して、第3の駆動モータ53の回転中心とはオ
フセットした位置で回転自在に垂直プレート5a,5b
に立設されたシャフト65の一端に固定された第2のプ
ーリ64に伝えられる。さらに、シャフト65の他端に
固定された第3のプーリ66に伝わり、その出力は第2
のタイミングベルト67を介して第1アーム12に動滑
車の原理で伝えられる。さらに上部プレート4には、第
2のタイミングベルト67を回転支持する第4のプーリ
68が設けられており、この第4のプーリ68の一端に
はロボットの電源がOFFした時等に第1アーム12を
保持するためのブレーキ69が取り付けられている。ま
た、第2のタイミングベルト67の両端の上部プレート
4及び中間プレート3には、ベルト締結部71が設けら
れており、特に上部プレート4側にはベルトの張力調整
部72(図9参照)が設けられている。さらに、第1ア
ーム12には、第2のベルト67が滑らかに動作できる
ように第1のアイドラ70が配置されている。
【0041】次に第4の減速機構81について説明す
る。図10,11に示すように、第4の駆動モータ55
の出力軸に固定された第5のプーリ82の出力は第3の
タイミングベルト84によって作業軸14に直結されさ
れた第6のプーリ83に伝えられる。第3のタイミング
ベルト84の張力調整は径の小さい第5のプーリ82の
巻き付け角度を大きくするために第3のタイミングベル
ト84の両側から第2のアイドラ85を押し付けること
により行なう。また、第2のアイドラ85は予め固定し
ておき、第4の駆動モータ55を固定したハウジング5
9を移動させることにより張力調整を行ってもよい。
【0042】第6のプーリ83の中心部には作業軸14
に取り付けたフィンガ装置で使用する配線、配管を通す
ことができるように中空穴が形成されている。
【0043】以上説明した本実施例のロボットは先に述
べた各駆動モータに直結されたエンコーダーの出力によ
り一般的な制御方法により位置決め制御される。
【0044】なお、ガイドシャフト6a,6bの長さ
と、基準プレート2と中間プレート3の距離との関係
は、図1のようにガイドシャフトの長さをLzとすると
基準プレート2と中間プレート3の距離は(1/4)L
z程度が剛性的にもロボットの垂直方向の長さを縮める
意味でも最適であり、(1/4)Lz以上になるとコス
トアップになる。また、(1/10)Lz以下になると
剛性が不足する。
【0045】以上説明したように、上記の実施例によれ
ば、産業用ロボットの上下駆動軸を一対のガイドシャフ
トのみで構成できるので構造が簡単になる。また、基準
プレートとそれと平行する中間プレートを一対の垂直プ
レートで固定することにより上下駆動軸の剛性の向上を
図ることができる。
【0046】なお、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲
で、上記実施例を修正または変形したものに適用可能で
ある。
【0047】例えば、上記実施例では、基準プレートと
中間プレートとを一対の垂直プレートで固定するように
説明したが、これに限定されることなく、例えば図14
に示すように基準プレートと中間プレートをロ形のプレ
ートで固定するようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】以上の説明したように、この発明に係わ
る産業用ロボットによれば、ガイドシャフトと駆動手段
によるスライド機構によりロボットの第1のアームを上
下動させることにより、ロボットのアームの上下動機構
が簡素化され、ロボット全体の小型化を図ることができ
る。
【0049】また、ガイドシャフトを、基準プレートと
固定プレートと支持プレートとにより3ヶ所の位置で支
持することにより、アームの上下動機構の高剛性化を図
ることができる。
【0050】また、2本のガイドシャフトのうちの一方
を基準プレートに対し位置調整可能とすることにより、
第1のアームの中心軸と上下動機構の中心軸を容易に一
致させることができる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるロボットの正面
図である。
【図2】図1に示したロボットの主要部を概略的に示す
斜視図である。
【図3】図1をX方向から見た図(側面図)である。
【図4】図1を上面から見た図(平面図)である。
【図5】図1のA−A断面図である。
【図6】図1のB−B断面図である。
【図7】基準プレートを示した図である。
【図8】第1アームを示した図である。
【図9】張力調整部を示した図である。
【図10】作業軸の側面図である。
【図11】図10を下方から見た図である。
【図12】本発明の第2の実施例に係わるロボットの正
面図である。
【図13】図12を上面から見た図(平面図)である。
【図14】図12のC−C断面図である。
【符号の説明】
1 基台部 2 基準プレート 3 中間プレート 4 上部プレート 5a 垂直プレート 5b 垂直プレート 6a 第1のガイドシャフト(基準側) 6b 第2のガイドシャフト 7 締結部材 8 リニアブッシュ 10 基台 11 上下動機構 12 第1アーム 13 第2アーム 14 作業軸 15 フィンガー 21 嵌合部 22 穴 23 長穴 24 中心線 26,27,29 穴 30 モータメンテ穴 51 第1の駆動モータ 53 第3の駆動モータ 55 第2の駆動モータ 57 第4の駆動モータ 52 第1のロータリーエンコーダ 54 第3のロータリーエンコーダ 56 第2のロータリーエンコーダ 58 第4のロータリーエンコーダ 59 ハウジング 60 第1の減速装置 80 第2の減速装置 62 第1のプーリ 64 第2のプーリ 66 第3のプーリ 68 第4のプーリ 82 第5のプーリ 83 第6のプーリ 63 第1のタイミングベルト 67 第2のタイミングベルト 84 第3のタイミングベルト 65 シャフト 70 第1のアイドラー 85 第2のアイドラー 71 ベルト締結部 72 張力調整部 69 ブレーキ 90 ボールネジ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、 該基台に対して第1の軸線回りに回転自在に支持された
    基準プレートと、 該基準プレート上に前記第1の軸線と平行に立設された
    少なくとも2本のガイドシャフトと、 該ガイドシャフトの中間部を支持するための中間プレー
    トと、 前記ガイドシャフトに係合し、該ガイドシャフトの延出
    方向に沿ってスライド自在に設けられたスライド部材
    と、 該スライド部材を前記ガイドシャフトの延出方向に沿っ
    てスライドさせる駆動手段と、 前記スライド部材から前記第1の軸線と直行する方向に
    延出する第1のアームとを具備することを特徴とする産
    業用ロボット。
  2. 【請求項2】 前記基プレートには、該基準プレートの
    回転中心を通る中心線上に並んで、前記2本のガイドシ
    ャフトの一方が勘合する勘合穴と、前記2本のガイドシ
    ャフトの他方が前記中心線に沿う方向に位置調整可能な
    ように勘合する勘合長穴とが形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の産業用ロボット。
  3. 【請求項3】 前記第1のアームに前記第1の軸線と
    平行な第2の軸線回りに回転自在に支持された第2のア
    ームと、該第2のアームの先端部付近に設けられたハン
    ド等の作業手段とをさらに具備することを特徴とする請
    求項1に記載の産業用ロボット。
  4. 【請求項4】 前記基準プレートと前記中間プレートと
    の間隔は、前記ガイドシャフトの全長の1/4〜1/1
    0の距離であることを特徴とする請求項1に記載の産業
    用ロボット。
  5. 【請求項5】 前記ガイドシャフトの他端部を支持する
    支持プレートを更に具備することを特徴とする請求項4
    に記載の産業用ロボット。
  6. 【請求項6】 前記基準プレートと前記ガイドシャフト
    とは嵌合状態で固定されていることを特徴とする請求項
    4に記載の産業用ロボット。
  7. 【請求項7】 前記中間プレートと前記ガイドシャフト
    とは貫通固定されていることを特徴とする請求項4に記
    載の産業用ロボット。
  8. 【請求項8】 前記基準プレートと前記中間プレート
    は、前記ガイドシャフトの前記スライド部材がスライド
    する部分以外の部分を支持することを特徴とする請求項
    1に記載の産業用ロボット。
  9. 【請求項9】 前記基準プレートと前記中間プレートと
    は連結プレートで互いに固定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の産業用ロボット。
  10. 【請求項10】 前記連結プレートは、箱形に形成され
    ていることを特徴とする請求項9に記載の産業用ロボッ
    ト。
  11. 【請求項11】 前記連結プレートには該連結プレート
    と前記基準プレートと前記中間プレートとで囲まれた空
    間の内部に収納されたモータ等を点検するための開口部
    が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の産
    業用ロボット。
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