JPH0643094Y2 - ケーブル送り機 - Google Patents

ケーブル送り機

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JPH0643094Y2
JPH0643094Y2 JP1993011505U JP1150593U JPH0643094Y2 JP H0643094 Y2 JPH0643094 Y2 JP H0643094Y2 JP 1993011505 U JP1993011505 U JP 1993011505U JP 1150593 U JP1150593 U JP 1150593U JP H0643094 Y2 JPH0643094 Y2 JP H0643094Y2
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JP
Japan
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cable
guide
screw shaft
guide posts
pair
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JP1993011505U
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JPH0673036U (ja
Inventor
政男 貝本
Original Assignee
立石電設工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、たとえば電力ケーブ
ルの敷設工事においてケーブルを送る作業を行なうこと
ができるケーブル送り機に関するもので、特に、送られ
るべきケーブルの横方向の位置決めを行なうため、ケー
ブル送り機に設けられる対をなすガイドポストの間隔調
整機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば電力ケーブルのようなケーブル
を敷設するための工事において、ケーブルをその長手方
向に送る作業が必要である。このような作業を作業者自
身の力によって行なおうとする場合、ケーブルが大型化
されるに従って、多数の作業者が必要となる。そこで、
ケーブル送り作業の省力化を図るため、ケーブル送り機
が提案され、実用に供されている。
【0003】ケーブル送り機は、典型的には、送られる
べきケーブルの上方および下方からケーブルを挟むよう
に配置されかつ互いの間隔が調整可能とされた、対をな
すエンドレスベルトを含み、エンドレスベルトの少なく
とも一方を循環させてケーブルを送るように駆動する、
送り駆動機構を備える。上述した送り駆動機構におい
て、対をなすエンドレスベルトの互いの間隔を調整可能
としたのは、送られるべきケーブルの直径にこの間隔を
適合させるようにするためである。ケーブルは、対をな
すエンドレスベルトの間に挟まれ、送り駆動機構の駆動
により、その長さ方向に送られる。
【0004】このようなケーブル送り機は、また、上述
した送り駆動機構の上流側および下流側のそれぞれにお
いて、ケーブルを側方から挟むように直立状態で配置さ
れかつ互いの間隔が調整可能とされた、対をなすガイド
ポストを含むガイド機構を備える。このガイド機構は、
ケーブルが送り駆動機構によって長手方向に送られる
間、ケーブルがエンドレスベルトから外れないように規
制する機能を果たす。対をなすガイドポストの互いの間
隔が調整可能とされるのは、前述したエンドレスベルト
の間隔が調整可能とされるのと同様、ケーブルの直径に
適合させ得るようにするためである。
【0005】従来、上述したガイド機構として、図4に
示す構造のものが用いられていた。図4は、対をなすガ
イドポスト1および2を含むガイド機構3を示してい
る。
【0006】ガイドポスト1および2は、それぞれ、ロ
ーラ4および5、ならびにローラ4および5をその軸線
まわりに回転可能に保持するステム6および7を備え
る。ステム6および7の下端部には、それぞれ、フラン
ジ8および9ならびにねじ10および11が設けられ
る。
【0007】上述したガイドポスト1および2は、それ
ぞれ、当該ケーブル送り機の固定部12によって移動可
能に保持される。より具体的には、固定部12は、ステ
ム6および7の各々の下端部を受け入れる長穴13およ
び14を備え、これら長穴13および14の延びる範囲
内において、ガイドポスト1および2は移動可能であ
る。このように移動されたガイドポスト1および2の位
置を固定するため、蝶ナット15および16が用いられ
る。すなわち、これら蝶ナット15および16を、それ
ぞれ、ねじ10および11に螺合させながら、固定部1
2をフランジ8および9と蝶ナット15および16とで
挟みつけることにより、ガイドポスト1および2が固定
部12に対して固定される。
【0008】上述のようなガイドポスト1および2の互
いの間隔を調整するための作業は、送られるべきケーブ
ルの直径が変わるたびに実施される。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示したガイド機構3において、ガイドポスト1および2
の互いの間隔を調整するための作業は、比較的面倒であ
り、また、困難でもある、という問題がある。すなわ
ち、蝶ナット15および16は、それぞれ、固定部12
の下方において、ねじ10および11に螺合しているた
め、蝶ナット15および16を操作しようとするとき、
固定部12の下方へ手を回さなければならず、そのよう
な操作が比較的困難なものとなる。また、ケーブルは、
エンドレスベルトの幅方向の中心またはほぼ中心に位置
合わせされなければならないため、ガイドポスト1およ
び2の互いの間隔を変更する場合、両方のガイドポスト
1および2について位置を変更しなければならない。そ
のため、上述したような比較的困難な蝶ナット15およ
び16に対する操作を、蝶ナット15および16の双方
について行なわなければならない。
【0010】それゆえに、この考案の目的は、上述した
ようなガイドポストの互いの間隔の調整操作を簡単に行
なうことができる、ケーブル送り機を提供しようとする
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この考案は、送られるべ
きケーブルの上方および下方からケーブルを挟むように
配置されかつ互いの間隔が調整可能とされた、対をなす
エンドレスベルトを含み、これらエンドレスベルトの少
なくとも一方を循環させてケーブルを送るように駆動す
る、送り駆動機構と、この送り駆動機構の上流側および
下流側のそれぞれにおいて、ケーブルを側方から挟むよ
うに直立状態で配置されかつ互いの間隔が調整可能とさ
れた、対をなすガイドポストを含むガイド機構とを備え
る、ケーブル送り機に向けられるものであって、上述し
た技術的課題を解決するため、次のような構成を備える
ことを特徴としている。
【0012】すなわち、ガイド機構は、互いに逆向きの
ねじを長手方向の異なる領域に形成したねじシャフト
と、このねじシャフトをその軸線まわりに回転可能に保
持するとともにガイドポストを移動可能に保持する固定
部とを備える。そして、対をなすガイドポストは、それ
ぞれ、ねじシャフトの互いに逆向きのねじに螺合する状
態とされる。
【0013】
【作用】この考案において、ねじシャフトをその軸線ま
わりに回転させたとき、対をなすガイドポストは、この
ねじシャフト上の互いに逆向きのねじにそれぞれ螺合し
ているため、互いに逆の方向へ同時に移動し、それによ
って、ガイドポストの互いの間隔が変更される。ねじシ
ャフトの回転方向を選ぶことにより、対をなすガイドポ
ストを互いに近づけたり遠ざけたりすることができる。
【0014】
【考案の効果】このように、この考案によれば、ねじシ
ャフトを回転させるだけで、対をなすガイドポストの双
方を同時に移動させることができる。そのため、従来の
場合のように、ガイドポストの各々に関して、別々に操
作する必要がなくなり、ガイドポストを移動させるため
の操作が簡略化される。
【0015】また、そればかりでなく、上述した移動に
おいて、対をなすガイドポストは、常に、中心合わせさ
れた状態を維持することができる。したがって、エンド
レスベルトの幅方向に対して、ガイドポストの各々を位
置合わせする作業が不要となり、ガイドポスト相互間の
間隔調整作業が簡易化される。
【0016】また、ガイドポスト相互間の間隔調整は、
ねじシャフトを介して行なわれる。このねじシャフトを
回転させるための操作は、側方から行なうことができ
る。したがって、容易に工具等をねじシャフトに対して
装着することができ、また、ねじシャフトを回転させる
ための操作も簡単に行なうことができる。
【0017】
【実施例】図1は、この考案の一実施例によるケーブル
送り機21の全体の外観を示す斜視図である。ケーブル
送り機21は、送られるべきケーブル22(想像線で示
す。)の上方および下方からケーブル22を挟むように
配置されかつ互いの間隔が調整可能とされた、対をなす
エンドレスベルト23および24を含み、エンドレスベ
ルト23および24の少なくとも一方を循環させてケー
ブル22を送るように駆動する、送り駆動機構25を備
える。また、ケーブル送り機21は、送り駆動機構25
の上流側および下流側のそれぞれにおいて、ケーブル2
2を側方から挟むように直立状態で配置されかつ互いの
間隔が調整可能とされた、対をなすガイドポスト26お
よび27ならびに28および29をそれぞれ含むガイド
機構30および31を備える。
【0018】より詳細には、送り駆動機構25におい
て、上方のエンドレスベルト23は、2個のプーリ32
および33の間に巻掛けされ、循環される。2個のプー
リ32および33の間には、キャリアプーリ34が配置
され、エンドレスベルト23の下方の経路を与える部分
に接するようにされる。他方、下方のエンドレスベルト
24は、2個のプーリ35および36の間に巻掛けされ
て循環するようにされ、2個のプーリ35および36の
間には、キャリアプーリ37が配置され、エンドレスベ
ルト24の上方の経路を与える部分に接するようにされ
る。プーリ36には、モータ38からの回転が減速機3
9(図3)を介して与えられ、それによって、下方のエ
ンドレスベルト24が循環するように駆動される。上方
のエンドレスベルト23は、下方のエンドレスベルト2
4に接するケーブル22の長手方向の移動に従って循環
される。キャリアプーリ34および37は、それぞれ、
エンドレスベルト23および24ができるだけ長い範囲
にわたってケーブル22に適正に接することを可能にす
る。
【0019】上方のエンドレスベルト23に関連して設
けられるプーリ32〜34は、移動台40(図3によく
示されている。)上に取付けられる。この移動台40
は、支柱41に沿って上下方向に移動可能である。すな
わち、ねじシャフト42の頭部43に適当な工具を装着
して、ねじシャフト42を所望の方向に回転させること
により、移動台40は支柱41に沿って上下方向に移動
される。これによって、対をなすエンドレスベルト23
および24の互いの間隔が調整可能とされる。
【0020】また、支柱41は、図3によく示されてい
るように、このケーブル送り機21のフレーム44に固
定的に設けられた固定ブロック45に対して回動可能に
取り付けられたアーム46によって支持されている。し
たがって、上方のエンドレスベルト23は、必要に応じ
て、図3に示すように、下方のエンドレスベルト24か
ら離隔することができる。このような操作は、ケーブル
22を、当該ケーブル送り機21に装着したり、ケーブ
ル送り機21から取り外したりするときに実施される。
【0021】前述したガイド機構30および31は、互
いに実質的に同様の構造を有している。図2には、一方
のガイド機構30が単独で示されている。ガイド機構3
0に含まれるガイドポスト26および27は、それぞ
れ、ローラ47および48と、ローラ47および48を
その軸線まわりに回転可能に保持するステム49および
50を備える。
【0022】ガイド機構30は、また、互いに逆向きの
ねじ、すなわち左ねじ51および右ねじ52を長手方向
の異なる領域に形成したねじシャフト53と、ねじシャ
フト53をその軸線まわりに回転可能に保持するととも
にガイドポスト26および27を移動可能に保持する固
定部54とを備える。より詳細には、固定部54には、
ステム49および50をそれぞれ受け入れる長穴55お
よび56が設けられ、これら長穴55および56の長手
方向の範囲内で、ガイドポスト26および27は、それ
ぞれ、移動可能である。固定部54は、また、ねじシャ
フト53のための軸受57および58を備える。ねじシ
ャフト53の端部59は、一方の軸受58を貫通して、
この軸受58から突出している。端部59は、たとえば
断面角形とされ、ここに工具を装着して、ねじシャフト
53を回転させることが可能とされている。また、端部
59には、ドライバ溝60が設けられ、ねじ回しによっ
てもねじシャフト53を回転させることができるように
されている。
【0023】ガイドポスト26および27のそれぞれの
ステム49および50の下端部には、ねじシャフト53
を受け入れ、かつ左ねじ51および右ねじ52のそれぞ
れに螺合する雌ねじ部61および62が設けられる。ま
た、好ましくは、雌ねじ部61および62のそれぞれの
上方に、雄ねじ63および64が形成され、これら雄ね
じ63および64には、ナット65および66が螺合さ
れる。
【0024】一方のガイドポスト27に備えるステム5
0は、図3に示すように、折曲げ可能とされるのが好ま
しい。すなわち、ステム50は、折曲げ部67を有し、
この折曲げ部67を覆うようにスリーブ68が位置され
たとき、折曲げが禁止される。スリーブ68がステム5
0に沿って上方へ移動されたとき、折曲げ部67が露出
し、ここを介しての折曲げが可能な状態となる。
【0025】同様の構成が、他方のガイド機構31にお
いても採用されている。なお、ガイド機構31に備える
ガイドポスト29も、折曲げ可能とされているが、図3
に示すように、その折曲げの方向が、ガイドポスト27
とは異ならされている。
【0026】通常、図3に示す状態において、ケーブル
22がケーブル送り機21に装着される。すなわち、ケ
ーブル22が、下方のエンドレスベルト24上に置か
れ、次いで、図1に示すように、上方のエンドレスベル
ト23がケーブル22の上方に位置するようにされる。
この状態で、頭部43が回転され、上方のエンドレスベ
ルト23の上下方向の位置が調整され、それによって、
ケーブル22が、適正な圧力をもって対をなすエンドレ
スベルト23および24の間に挟まれるように調整され
る。
【0027】他方、ガイド機構30および31において
は、図1に示すように、ガイドポスト27および29が
直立する状態とされ、その状態で、ガイドポスト26お
よび27ならびに28および29のそれぞれの間隔が調
整される。すなわち、ガイド機構30について言えば、
ねじシャフト53を回転させるべく、端部59に適当な
工具が装着される。このような工具の装着は、側方から
行なうことができるので、その装着およびその後の回転
操作を行なうのに何らの困難も伴わない。このようにし
て、ねじシャフト53が回転されたとき、ガイドポスト
26および27は、常に中心合わせされた状態で、同時
に移動される。そして、ねじシャフト53を回転させる
方向を選ぶことにより、ガイドポスト26および27の
それぞれの移動方向を変えることができる。このように
して、ガイドポスト26および27の互いの間隔が適正
な状態とされたとき、その状態をより確実なものとする
ため、好ましくは、ナット65および66が、固定部5
4に向かって締められる。同様の操作が、他方のガイド
機構31においても実施される。
【0028】以上のような所定の調整操作を終えたと
き、モータ38に電源が与えられ、駆動プーリ36が回
転される。これに応じて、下方のエンドレスベルト24
が循環され、その結果、ケーブル22がその長手方向に
送られる。このとき、上方のエンドレスベルト23は、
ケーブル22の移動に伴って循環しながら、ケーブル2
2が下方のエンドレスベルト24に対して滑ることを防
止する。また、ガイドポスト26および27ならびに2
8および29は、ケーブル22が、エンドレスベルト2
3および24の幅方向範囲内から外れないように規制す
る。
【0029】上述のようなケーブル22の送り作業が完
了したとき、再び、図3に示す状態とされ、ケーブル2
2がケーブル送り機21から取り外される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例によるケーブル送り機21
の全体の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示したガイド機構30を単独で示す左側
面図である。
【図3】図1に示したケーブル送り機21において実現
されるケーブルの装着前または取り外し後の状態を示す
斜視図である。
【図4】従来のケーブル送り機に備えるガイド機構を示
す図2に相当の図である。
【符号の説明】
21 ケーブル送り機 22 ケーブル 23,24 エンドレスベルト 25 送り駆動機構 26,27,28,29 ガイドポスト 30,31 ガイド機構 32,33,35,36 プーリ 38 モータ 40 移動台 41 支柱 51 左ねじ 52 右ねじ 53 ねじシャフト 54 固定部 55,56 長穴 57,58 軸受 59 端部 60 ドライバ溝 61,62 雌ねじ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送られるべきケーブルの上方および下方
    からケーブルを挟むように配置されかつ互いの間隔が調
    整可能とされた、対をなすエンドレスベルトを含み、前
    記エンドレスベルトの少なくとも一方を循環させてケー
    ブルを送るように駆動する、送り駆動機構と、 前記送り駆動機構の上流側および下流側のそれぞれにお
    いて、ケーブルを側方から挟むように直立状態で配置さ
    れかつ互いの間隔が調整可能とされた、対をなすガイド
    ポストを含むガイド機構とを備える、ケーブル送り機に
    おいて、 前記ガイド機構は、互いに逆向きのねじを長手方向の異
    なる領域に形成したねじシャフトと、前記ねじシャフト
    をその軸線まわりに回転可能に保持するとともに前記ガ
    イドポストを移動可能に保持する固定部とを備え、 前記対をなすガイドポストは、それぞれ、前記ねじシャ
    フトの互いに逆向きのねじに螺合する状態とされたこと
    を特徴とする、ケーブル送り機。
JP1993011505U 1993-03-16 1993-03-16 ケーブル送り機 Expired - Lifetime JPH0643094Y2 (ja)

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JPH0673036U JPH0673036U (ja) 1994-10-11
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980120