JP2897858B2 - 治具移動装置 - Google Patents
治具移動装置Info
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- JP2897858B2 JP2897858B2 JP24247793A JP24247793A JP2897858B2 JP 2897858 B2 JP2897858 B2 JP 2897858B2 JP 24247793 A JP24247793 A JP 24247793A JP 24247793 A JP24247793 A JP 24247793A JP 2897858 B2 JP2897858 B2 JP 2897858B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、治具を旋回移動させる
装置に関し、特に、工場の製造ラインのようなラインに
沿って送られるワークを所定の位置で支持して位置決め
を行う位置決め治具を移動させる装置として好適な装置
に関する。
装置に関し、特に、工場の製造ラインのようなラインに
沿って送られるワークを所定の位置で支持して位置決め
を行う位置決め治具を移動させる装置として好適な装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークを支持して位置決めする位
置決め治具の移動装置としては、位置決め治具を直線移
動させるものと、旋回移動させるものがある。前者のも
のとしては、例えば、実開平2−145934号公報に
記載のものが知られており、また、後者のものとして
は、図6(イ)に示すようなものが知られている。
置決め治具の移動装置としては、位置決め治具を直線移
動させるものと、旋回移動させるものがある。前者のも
のとしては、例えば、実開平2−145934号公報に
記載のものが知られており、また、後者のものとして
は、図6(イ)に示すようなものが知られている。
【0003】すなわち、図6(イ)に示す位置決め治具
移動装置は、モータ01の駆動軸に減速機構を介してア
ーム02の基端が連結され、これによりアーム02が基
端の軸を旋回中心として回動可能に設けられ、さらに、
このアーム02の先端に位置決め治具03が設置されて
いる。なお、位置決め治具03は、ワークを支持する受
駒03aと、この受駒03aとの間にワークを挟持する
ために受駒03aに回動可能に取り付けられたクランプ
03bと、クランプ03bを駆動させるエアアクチュエ
ータ03cとで構成されている。また、モータ01の出
力部分には図示は省略するが位置検出用のエンコーダが
取り付けられており、図外のコントローラによりモータ
01の駆動をフィードバック制御するようになってい
る。
移動装置は、モータ01の駆動軸に減速機構を介してア
ーム02の基端が連結され、これによりアーム02が基
端の軸を旋回中心として回動可能に設けられ、さらに、
このアーム02の先端に位置決め治具03が設置されて
いる。なお、位置決め治具03は、ワークを支持する受
駒03aと、この受駒03aとの間にワークを挟持する
ために受駒03aに回動可能に取り付けられたクランプ
03bと、クランプ03bを駆動させるエアアクチュエ
ータ03cとで構成されている。また、モータ01の出
力部分には図示は省略するが位置検出用のエンコーダが
取り付けられており、図外のコントローラによりモータ
01の駆動をフィードバック制御するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図6(イ)に示す従来装置は、以下に列挙する解決すべ
き問題点を有していた。
図6(イ)に示す従来装置は、以下に列挙する解決すべ
き問題点を有していた。
【0005】 駆動手段としてのモータ01が旋回中
心に設けられ、このモータ01の駆動量に基づいて位置
検出を行うエンコーダもモータ01と一緒に旋回中心に
設けられることになる。このようにアーム02の先端の
位置決め治具03と位置検出の位置とが離れているた
め、位置検出精度が低く、この位置検出精度は、アーム
02が長くなればなる程低下してしまう。
心に設けられ、このモータ01の駆動量に基づいて位置
検出を行うエンコーダもモータ01と一緒に旋回中心に
設けられることになる。このようにアーム02の先端の
位置決め治具03と位置検出の位置とが離れているた
め、位置検出精度が低く、この位置検出精度は、アーム
02が長くなればなる程低下してしまう。
【0006】 アーム02がモータ01により片持構
造となっているため、機械的剛性上不利であるととも
に、アーム02の長さが長くなる程、モータ01への負
担が大きくなってモータの出力を高める必要があり、モ
ータ01の大型化を招く。特に、図6(ロ)に示すよう
に、位置決め治具03の移動自由度を高めるべく、旋回
中心を複数設けようとして、アーム020ならびにモー
タ010を追加した構造では、よりいっそう剛性上不利
となるとともに、モータ010の大型化を招く。
造となっているため、機械的剛性上不利であるととも
に、アーム02の長さが長くなる程、モータ01への負
担が大きくなってモータの出力を高める必要があり、モ
ータ01の大型化を招く。特に、図6(ロ)に示すよう
に、位置決め治具03の移動自由度を高めるべく、旋回
中心を複数設けようとして、アーム020ならびにモー
タ010を追加した構造では、よりいっそう剛性上不利
となるとともに、モータ010の大型化を招く。
【0007】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、治具を旋回移動させる構造の治具移動
装置において、位置検出精度の向上,機械的剛性の向上
ならびに駆動手段の小型化を図ることを目的としてい
る。
なされたもので、治具を旋回移動させる構造の治具移動
装置において、位置検出精度の向上,機械的剛性の向上
ならびに駆動手段の小型化を図ることを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の治具移動装置は、基台に旋回ヒンジが立設
され、前記基台に対して上方向に離間して水平に配置さ
れたベースアームが、その基端部を旋回ヒンジに水平方
向に回動可能に連結され、前記ベースアームに治具が支
持され、前記基台とベースアーム先端部との間にキャリ
アが配設され、このキャリアは、基台との間に設けられ
た第1直線ガイドにより基台に対してベースアームの旋
回円の略接線方向に直線的にスライドガイド可能に接続
されている一方で、ベースアームとの間に設けられた第
2直線ガイドによりベースアームの延在方向にスライド
可能に接続され、前記ベースアームとキャリアとの間に
両者の相対回動を許容する回動部が設けられ、前記基台
には、前記キャリアに対して第1直線ガイドのスライド
ガイド方向に駆動力を与える駆動手段が設けられている
構成とした。
めに本発明の治具移動装置は、基台に旋回ヒンジが立設
され、前記基台に対して上方向に離間して水平に配置さ
れたベースアームが、その基端部を旋回ヒンジに水平方
向に回動可能に連結され、前記ベースアームに治具が支
持され、前記基台とベースアーム先端部との間にキャリ
アが配設され、このキャリアは、基台との間に設けられ
た第1直線ガイドにより基台に対してベースアームの旋
回円の略接線方向に直線的にスライドガイド可能に接続
されている一方で、ベースアームとの間に設けられた第
2直線ガイドによりベースアームの延在方向にスライド
可能に接続され、前記ベースアームとキャリアとの間に
両者の相対回動を許容する回動部が設けられ、前記基台
には、前記キャリアに対して第1直線ガイドのスライド
ガイド方向に駆動力を与える駆動手段が設けられている
構成とした。
【0009】
【作用】駆動手段を駆動させると、キャリアが第1直線
ガイドにガイドされて直線的にスライドする。このキャ
リアの移動に伴ってキャリアに接続されているベースア
ームの先端部も水平方向に移動し、ベースアームは基端
部の旋回ヒンジを中心に回動し、ベースアームに支持さ
れた治具が旋回移動する。
ガイドにガイドされて直線的にスライドする。このキャ
リアの移動に伴ってキャリアに接続されているベースア
ームの先端部も水平方向に移動し、ベースアームは基端
部の旋回ヒンジを中心に回動し、ベースアームに支持さ
れた治具が旋回移動する。
【0010】このようにベースアームが旋回するにあた
り、キャリアが第1直線ガイドにより直線的にスライド
するため、キャリアと旋回ヒンジとの距離が変化すると
ともに、キャリアとベースアームとの相対的な向きが変
化する。この場合、キャリアと旋回ヒンジとの距離変化
は、第2直線ガイドによりキャリアがベースアームの延
在方向に相対移動することで吸収され、また、キャリア
とベースアームとの相対的な向きの変化は、回動部によ
りキャリアとベースアームとが相対回動することで吸収
される。
り、キャリアが第1直線ガイドにより直線的にスライド
するため、キャリアと旋回ヒンジとの距離が変化すると
ともに、キャリアとベースアームとの相対的な向きが変
化する。この場合、キャリアと旋回ヒンジとの距離変化
は、第2直線ガイドによりキャリアがベースアームの延
在方向に相対移動することで吸収され、また、キャリア
とベースアームとの相対的な向きの変化は、回動部によ
りキャリアとベースアームとが相対回動することで吸収
される。
【0011】また、治具の位置検出を行うにあたり、駆
動手段に位置検出手段を設けてその駆動量検出するよう
にした場合、旋回ヒンジの位置で検出を行うのに比べ
て、治具と位置検出手段との距離を近付けることがで
き、ベースアームの長さに影響されることなく検出精度
を高めることができる。
動手段に位置検出手段を設けてその駆動量検出するよう
にした場合、旋回ヒンジの位置で検出を行うのに比べ
て、治具と位置検出手段との距離を近付けることがで
き、ベースアームの長さに影響されることなく検出精度
を高めることができる。
【0012】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】図1〜4は、本発明第1実施例の治具移動
装置を示す図で、図1は第1実施例装置の平面図、図2
はその側面図、図3はその正面図、図4は要部の分解斜
視図である。
装置を示す図で、図1は第1実施例装置の平面図、図2
はその側面図、図3はその正面図、図4は要部の分解斜
視図である。
【0014】図において1は基台であり、略三角形の板
材で形成されている。この基台1には、旋回ヒンジ3が
立設されている。
材で形成されている。この基台1には、旋回ヒンジ3が
立設されている。
【0015】また、前記基台1に対して上方に離間して
ベースアーム4が水平に配置されていて、このベースア
ーム4は、基端部が前記旋回ヒンジ3に水平方向に回動
可能に連結されている。
ベースアーム4が水平に配置されていて、このベースア
ーム4は、基端部が前記旋回ヒンジ3に水平方向に回動
可能に連結されている。
【0016】前記基台1とベースアーム4の先端部との
間には、キャリア5が配設されている。このキャリア5
は、基台1ならびにベースアーム4に対してそれぞれス
ライド自在に接続されているもので、この構造について
説明する。なお、以下説明にあたり、図1においてFR
方向を前後方向と呼び、LR方向を左右方向と呼ぶこと
にする。
間には、キャリア5が配設されている。このキャリア5
は、基台1ならびにベースアーム4に対してそれぞれス
ライド自在に接続されているもので、この構造について
説明する。なお、以下説明にあたり、図1においてFR
方向を前後方向と呼び、LR方向を左右方向と呼ぶこと
にする。
【0017】基台1上には、旋回ヒンジ3から最も離れ
た基台1の1辺と略平行の左右方向に第1ガイドレール
6が延在されている。そして、キャリア5の下面には、
この第1ガイドレール6と係合した状態で第1ガイドレ
ール6に沿ってスライドする第1スライダ7が固定され
ている。したがって、キャリア5は、旋回ヒンジ3を中
心とする円弧の接線方向である左右方向に直線的にスラ
イドするもので、前記第1ガイドレール6ならびに第1
スライダ7により第1直線ガイドが構成されている。
た基台1の1辺と略平行の左右方向に第1ガイドレール
6が延在されている。そして、キャリア5の下面には、
この第1ガイドレール6と係合した状態で第1ガイドレ
ール6に沿ってスライドする第1スライダ7が固定され
ている。したがって、キャリア5は、旋回ヒンジ3を中
心とする円弧の接線方向である左右方向に直線的にスラ
イドするもので、前記第1ガイドレール6ならびに第1
スライダ7により第1直線ガイドが構成されている。
【0018】また、キャリア5には、図4に示すように
ヒンジ5aが貫通して立設され、このヒンジ5aに回転
ブロック8が図示を省略したベアリングを介して水平方
向に回転自在にピン結合されている。そして、前記ヒン
ジ5aは、ベースアーム4の先端部の中央においてベー
スアーム4の延在方向に長く形成された長穴4aを挿通
されて先端にボルト16が締結されており、長穴4a内
をベースアーム4の延在方向に移動可能であるととも
に、回動可能になっている。したがって、前記ヒンジ5
aと長穴4a、および、ヒンジ5aと回転ブロック8と
により、ベースアーム4とキャリア5との相対回動を許
容する回動部が構成されている。
ヒンジ5aが貫通して立設され、このヒンジ5aに回転
ブロック8が図示を省略したベアリングを介して水平方
向に回転自在にピン結合されている。そして、前記ヒン
ジ5aは、ベースアーム4の先端部の中央においてベー
スアーム4の延在方向に長く形成された長穴4aを挿通
されて先端にボルト16が締結されており、長穴4a内
をベースアーム4の延在方向に移動可能であるととも
に、回動可能になっている。したがって、前記ヒンジ5
aと長穴4a、および、ヒンジ5aと回転ブロック8と
により、ベースアーム4とキャリア5との相対回動を許
容する回動部が構成されている。
【0019】また、ベースアーム4の下面の左右には、
ベースアーム4の延在方向に第2ガイドレール9,9が
並設されている一方で、回転ブロック8の左右両端の上
面には、前記第2ガイドレール9に対して係合して第2
ガイドレール9に沿って移動可能な第2スライダ10が
固定されている。したがって、キャリア5は、ベースア
ーム4の延在方向である左右方向にスライド可能であ
り、前記第2ガイドレール9ならびに第2スライダ10
により第2直線ガイドが構成されている。
ベースアーム4の延在方向に第2ガイドレール9,9が
並設されている一方で、回転ブロック8の左右両端の上
面には、前記第2ガイドレール9に対して係合して第2
ガイドレール9に沿って移動可能な第2スライダ10が
固定されている。したがって、キャリア5は、ベースア
ーム4の延在方向である左右方向にスライド可能であ
り、前記第2ガイドレール9ならびに第2スライダ10
により第2直線ガイドが構成されている。
【0020】さらに、前記基台1には、前記第1ガイド
レール6と平行に、ボールスクリュ11が回転自在に支
持され、このボールスクリュ11の一端に、駆動手段と
してのモータ12が接続されている。また、前記ボール
スクリュ11には、このボールスクリュ11の回転に伴
ってボールスクリュ11に沿って移動するボールナット
13が噛合され、このボールナット13が前記キャリア
5に一体に固定されている。したがって、モータ12を
駆動させてボールスクリュ11を回転させるとボールナ
ット13と共にキャリア5が第1ガイドレール6に沿っ
て移動することになる。
レール6と平行に、ボールスクリュ11が回転自在に支
持され、このボールスクリュ11の一端に、駆動手段と
してのモータ12が接続されている。また、前記ボール
スクリュ11には、このボールスクリュ11の回転に伴
ってボールスクリュ11に沿って移動するボールナット
13が噛合され、このボールナット13が前記キャリア
5に一体に固定されている。したがって、モータ12を
駆動させてボールスクリュ11を回転させるとボールナ
ット13と共にキャリア5が第1ガイドレール6に沿っ
て移動することになる。
【0021】また、前記モータ12には、モータ12の
駆動量を検出するエンコーダ(位置検出手段)14が設
けられている。
駆動量を検出するエンコーダ(位置検出手段)14が設
けられている。
【0022】なお、図2に示すように、ベースアーム4
の先端部に、位置決め治具15が設置されており、この
位置決め治具15は、従来技術で示したものと同様のも
のであるから、説明は省略する。
の先端部に、位置決め治具15が設置されており、この
位置決め治具15は、従来技術で示したものと同様のも
のであるから、説明は省略する。
【0023】次に、実施例の位置決め治具15を移動さ
せる時の作動について説明する。
せる時の作動について説明する。
【0024】モータ12を駆動させると、ボールスクリ
ュ11が回転し、これに噛合しているボールナット13
がボールスクリュ11に沿って移動し、この移動により
ボールスクリュ13と一体となったキャリア5が第1ガ
イドレール6にガイドされて左右方向に直線的にスライ
ドする。そして、このキャリア5の左右方向への移動に
伴って、キャリア5に接続されているベースアーム4の
先端部が左右方向に移動して、ベースアーム4は基端部
の旋回ヒンジ3を中心に回動し、ベースアーム4の先端
部に支持された位置決め治具15が旋回移動する。
ュ11が回転し、これに噛合しているボールナット13
がボールスクリュ11に沿って移動し、この移動により
ボールスクリュ13と一体となったキャリア5が第1ガ
イドレール6にガイドされて左右方向に直線的にスライ
ドする。そして、このキャリア5の左右方向への移動に
伴って、キャリア5に接続されているベースアーム4の
先端部が左右方向に移動して、ベースアーム4は基端部
の旋回ヒンジ3を中心に回動し、ベースアーム4の先端
部に支持された位置決め治具15が旋回移動する。
【0025】このようにベースアーム4が旋回するにあ
たり、キャリア5は第1ガイドレール6に沿って直線的
にスライドするため、キャリア5と旋回ヒンジ3との距
離が変化するとともに、キャリア5とベースアーム4と
の相対的な角度が変化する。この場合、キャリア5と旋
回ヒンジ3との距離変化は、キャリア5のヒンジ5aが
長穴4a内を移動すること、ならびに、キャリア5とピ
ン結合された回転ブロック8が第2ガイドレール9に沿
って移動することによりベースアーム4に対してその延
在方向に相対移動することで吸収され、また、角度変化
は、ヒンジ5aが長穴4aに対して相対回動すること、
ならびにベースアーム4に対して第2ガイドレール9で
接続された回転ブロック8がキャリア5に対して回動す
ることで吸収される。
たり、キャリア5は第1ガイドレール6に沿って直線的
にスライドするため、キャリア5と旋回ヒンジ3との距
離が変化するとともに、キャリア5とベースアーム4と
の相対的な角度が変化する。この場合、キャリア5と旋
回ヒンジ3との距離変化は、キャリア5のヒンジ5aが
長穴4a内を移動すること、ならびに、キャリア5とピ
ン結合された回転ブロック8が第2ガイドレール9に沿
って移動することによりベースアーム4に対してその延
在方向に相対移動することで吸収され、また、角度変化
は、ヒンジ5aが長穴4aに対して相対回動すること、
ならびにベースアーム4に対して第2ガイドレール9で
接続された回転ブロック8がキャリア5に対して回動す
ることで吸収される。
【0026】以上のようにして位置決め治具15を旋回
移動させた場合、図外のコントローラでは、モータ12
の駆動量に基づいて位置決め治具15の位置を検出する
が、本実施例では、モータ12の位置と位置決め治具1
5とが距離的に近く、しかもモータ12の駆動伝達によ
り移動するキャリア5と位置決め治具15との変位量が
1:1で等しいため検出誤差が生じ難い。また、この位
置検出精度がベースアーム4の長さに影響されることも
ない。
移動させた場合、図外のコントローラでは、モータ12
の駆動量に基づいて位置決め治具15の位置を検出する
が、本実施例では、モータ12の位置と位置決め治具1
5とが距離的に近く、しかもモータ12の駆動伝達によ
り移動するキャリア5と位置決め治具15との変位量が
1:1で等しいため検出誤差が生じ難い。また、この位
置検出精度がベースアーム4の長さに影響されることも
ない。
【0027】しかも、ベースアーム4の支持は、基端部
では旋回ヒンジ3を介して、先端部ではキャリア5を介
して、基台1で支持され、両持ち構造となるので機械的
剛性で有利である。
では旋回ヒンジ3を介して、先端部ではキャリア5を介
して、基台1で支持され、両持ち構造となるので機械的
剛性で有利である。
【0028】次に、図5は、治具を旋回移動させるだけ
でなく、ベースアーム4上で回動するとともに前後上下
方向にも移動させるようにした第2実施例装置を示す側
面図であって、第1実施例装置の上側に治具を回動させ
る機構ならびに前後上下方向に移動させる機構を追加し
た例である。なお、第1実施例と同じ構成には同じ符号
をつけて説明を省略し、また、作用についても、第1実
施例との相違点のみを説明する。
でなく、ベースアーム4上で回動するとともに前後上下
方向にも移動させるようにした第2実施例装置を示す側
面図であって、第1実施例装置の上側に治具を回動させ
る機構ならびに前後上下方向に移動させる機構を追加し
た例である。なお、第1実施例と同じ構成には同じ符号
をつけて説明を省略し、また、作用についても、第1実
施例との相違点のみを説明する。
【0029】ベースアーム4の上には、ベースアーム4
の延在方向に、第3ガイドレール21が左右に離間して
並設され、かつ、この第3ガイドレール21に係合され
て前後に2個配置された(全部で4個となる)第3スラ
イダ22の上に、第2基台23が設置されている。
の延在方向に、第3ガイドレール21が左右に離間して
並設され、かつ、この第3ガイドレール21に係合され
て前後に2個配置された(全部で4個となる)第3スラ
イダ22の上に、第2基台23が設置されている。
【0030】また、ベースアーム4の上には、第2モー
タ24により回転されるボールスクリュ25が第3ガイ
ドレール21と平行に設置され、このボールスクリュ2
5に噛合したボールナット26が前記第2基台23に固
定されている。したがって、第2モータ24を駆動させ
ると、ボールスナット26と共に、第2基台23が第3
ガイドレール21に沿ってスライドする。
タ24により回転されるボールスクリュ25が第3ガイ
ドレール21と平行に設置され、このボールスクリュ2
5に噛合したボールナット26が前記第2基台23に固
定されている。したがって、第2モータ24を駆動させ
ると、ボールスナット26と共に、第2基台23が第3
ガイドレール21に沿ってスライドする。
【0031】前記第2基台23には、第1支柱27が立
設され、さらに、この第1支柱27の上部には、第3モ
ータ28が固定されている。そして、この第3モータ2
8の上方には、この第3モータ28により減速機構29
を介して回転される第2支柱30が立設されている。
設され、さらに、この第1支柱27の上部には、第3モ
ータ28が固定されている。そして、この第3モータ2
8の上方には、この第3モータ28により減速機構29
を介して回転される第2支柱30が立設されている。
【0032】前記第2支柱30の上部には、第4モータ
31が回転軸を上下方向に向けて設けられているととも
に、この第4モータ31の回転軸と平行にボールスクリ
ュ32が設けられている。すなわち、ボールスクリュ3
2は、上下を第2支柱30に回転自在に支持され、か
つ、ボールスクリュ32の上端部には、第4モータ31
により回転されるプーリ33とベルト34で連結された
プーリ35が固定され、第4モータ31の駆動により回
転するようになっている。
31が回転軸を上下方向に向けて設けられているととも
に、この第4モータ31の回転軸と平行にボールスクリ
ュ32が設けられている。すなわち、ボールスクリュ3
2は、上下を第2支柱30に回転自在に支持され、か
つ、ボールスクリュ32の上端部には、第4モータ31
により回転されるプーリ33とベルト34で連結された
プーリ35が固定され、第4モータ31の駆動により回
転するようになっている。
【0033】また、前記ボールスクリュ32と平行に第
4ガイドレール36が設けられ、第4ガイドレール36
をスライドする第4スライダ37に第3基台38が固定
されている。そして、この第3基台38には、前記ボー
ルスクリュ32と噛合したボールナット39が固定さ
れ、ボールスクリュ32が回転すると、第3基台38が
上下に移動する構造となっている。したがって、この第
3基台38に、治具を取り付けて使用する。
4ガイドレール36が設けられ、第4ガイドレール36
をスライドする第4スライダ37に第3基台38が固定
されている。そして、この第3基台38には、前記ボー
ルスクリュ32と噛合したボールナット39が固定さ
れ、ボールスクリュ32が回転すると、第3基台38が
上下に移動する構造となっている。したがって、この第
3基台38に、治具を取り付けて使用する。
【0034】以上のように構成した第2実施例装置で
は、ベースアーム4を旋回させることで治具が旋回移動
するのに加え、第2モータ24を駆動させることにより
第2基台23がベースアーム4の延在方向に移動するこ
とで、治具もベースアーム4の延在方向に移動し、さら
に、第3モータ28を駆動させることで、治具が、第3
モータ28の回転中心を中心に回転し、加えて、第4モ
ータ31を駆動させることで、治具が第4ガイドレール
36に沿って上下に移動する。
は、ベースアーム4を旋回させることで治具が旋回移動
するのに加え、第2モータ24を駆動させることにより
第2基台23がベースアーム4の延在方向に移動するこ
とで、治具もベースアーム4の延在方向に移動し、さら
に、第3モータ28を駆動させることで、治具が、第3
モータ28の回転中心を中心に回転し、加えて、第4モ
ータ31を駆動させることで、治具が第4ガイドレール
36に沿って上下に移動する。
【0035】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
【0036】例えば、本発明装置により移動させる治具
として位置決め治具を例示したが、溶接ガンや塗装治具
などあらゆる治具に適用できる。
として位置決め治具を例示したが、溶接ガンや塗装治具
などあらゆる治具に適用できる。
【0037】また、駆動手段として、モータ12を示し
たが、油圧アクチュエータやエアアクチュエータなどの
他のアクチュエータを適用することができる。そして、
その駆動を伝達する手段としても、実施例で示したボー
ルスクリュ11とボールナット13に限られなず、駆動
手段が直線運動するものであれば、このような駆動伝達
手段が不要であるし、駆動手段が回転運動するものにあ
っても、ラックアンドピニオンなどの他の駆動伝達手段
を用いることができる。
たが、油圧アクチュエータやエアアクチュエータなどの
他のアクチュエータを適用することができる。そして、
その駆動を伝達する手段としても、実施例で示したボー
ルスクリュ11とボールナット13に限られなず、駆動
手段が直線運動するものであれば、このような駆動伝達
手段が不要であるし、駆動手段が回転運動するものにあ
っても、ラックアンドピニオンなどの他の駆動伝達手段
を用いることができる。
【0038】また、実施例では、第2直線ガイドとして
第2ガイドレール9ならびに第2スライダ10を示し、
また、回動部として回転ブロック8を示したが、この第
2直線ガイドと回動部とを、第1実施例のヒンジ5aと
長穴4aとで構成し、前記第2ガイドレール9,第2ス
ライダ10,回転ブロック8を廃止することも可能であ
る。
第2ガイドレール9ならびに第2スライダ10を示し、
また、回動部として回転ブロック8を示したが、この第
2直線ガイドと回動部とを、第1実施例のヒンジ5aと
長穴4aとで構成し、前記第2ガイドレール9,第2ス
ライダ10,回転ブロック8を廃止することも可能であ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の治具
移動装置にあっては、治具を支持するベースアームを基
台の旋回ヒンジを中心に回動可能に設け、ベースアーム
と基台との間にキャリアを配設し、キャリアと基台との
間に第1直線ガイドを設ける一方で、キャリアとベース
アームとの間に第2直線ガイドを設け、さらに、ベース
アームとキャリアとの間に両者の相対回動を許容する回
動部を設け、キャリアを第1直線ガイドのスライドガイ
ド方向に駆動力を与える駆動手段を設けた構成としたた
め、ベースアームが両持状態となってベースアームの長
さを長くしたり、装置を2段重ねにしても高い機械的剛
性を得ることができるととともに、ベースアームを長く
しても少ない駆動力でベースアームを回動させることが
でき、駆動手段の出力を抑えて装置の小型化を図ること
ができるという効果が得られ、さらに、治具の位置検出
を駆動手段の駆動量で行うようにした場合に、ベースア
ームの長さにかかわらず位置検出手段と治具の位置を近
付けることができ、ベースアームの長さに影響されるこ
となく高い位置検出精度が得られるという効果を奏す
る。
移動装置にあっては、治具を支持するベースアームを基
台の旋回ヒンジを中心に回動可能に設け、ベースアーム
と基台との間にキャリアを配設し、キャリアと基台との
間に第1直線ガイドを設ける一方で、キャリアとベース
アームとの間に第2直線ガイドを設け、さらに、ベース
アームとキャリアとの間に両者の相対回動を許容する回
動部を設け、キャリアを第1直線ガイドのスライドガイ
ド方向に駆動力を与える駆動手段を設けた構成としたた
め、ベースアームが両持状態となってベースアームの長
さを長くしたり、装置を2段重ねにしても高い機械的剛
性を得ることができるととともに、ベースアームを長く
しても少ない駆動力でベースアームを回動させることが
でき、駆動手段の出力を抑えて装置の小型化を図ること
ができるという効果が得られ、さらに、治具の位置検出
を駆動手段の駆動量で行うようにした場合に、ベースア
ームの長さにかかわらず位置検出手段と治具の位置を近
付けることができ、ベースアームの長さに影響されるこ
となく高い位置検出精度が得られるという効果を奏す
る。
【図1】本発明第1実施例の治具移動装置を示す平面図
である。
である。
【図2】第1実施例装置を示す側面図である。
【図3】第1実施例装置を示す正面図である。
【図4】第1実施例装置の要部を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図5】第2実施例の治具移動装置を示す側面図であ
る。
る。
【図6】従来技術を示す側面図である。
1 基台 3 旋回ヒンジ 4 ベースアーム 4a 長穴(第2直線ガイド,回動部) 5 キャリア 5a ヒンジ(第2直線ガイド,回動部) 6 第1ガイドレール(第1直線ガイド) 7 第1スライダ(第1直線ガイド) 8 回転ブロック(回動部) 9 第2ガイドレール(第2直線ガイド) 10 第2スライダ(第2直線ガイド) 12 モータ(駆動手段) 15 位置決め治具
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23Q 3/18 B23Q 5/34 520
Claims (1)
- 【請求項1】 基台に旋回ヒンジが立設され、 前記基台に対して上方向に離間して水平に配置されたベ
ースアームが、その基端部を旋回ヒンジに水平方向に回
動可能に連結され、 前記ベースアームに治具が支持され、 前記基台とベースアーム先端部との間にキャリアが配設
され、 このキャリアは、基台との間に設けられた第1直線ガイ
ドにより基台に対してベースアームの旋回円の略接線方
向に直線的にスライドガイド可能に接続されている一方
で、ベースアームとの間に設けられた第2直線ガイドに
よりベースアームの延在方向にスライド可能に接続さ
れ、 前記ベースアームとキャリアとの間に両者の相対回動を
許容する回動部が設けられ、 前記基台には、前記キャリアに対して第1直線ガイドの
スライドガイド方向に駆動力を与える駆動手段が設けら
れていることを特徴とする治具移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24247793A JP2897858B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 治具移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24247793A JP2897858B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 治具移動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0796439A JPH0796439A (ja) | 1995-04-11 |
JP2897858B2 true JP2897858B2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=17089676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24247793A Expired - Lifetime JP2897858B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 治具移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2897858B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113172463A (zh) * | 2021-01-05 | 2021-07-27 | 宁波德玛智能机械有限公司 | 一种摆台驱动装置 |
CN114102465A (zh) * | 2021-11-17 | 2022-03-01 | 安徽林瀚港口机械有限公司 | 一种开放式锚头生产用固定夹具 |
-
1993
- 1993-09-29 JP JP24247793A patent/JP2897858B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0796439A (ja) | 1995-04-11 |
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