JP2003089024A - 片持ち梁式直角座標型機械の機体構造 - Google Patents

片持ち梁式直角座標型機械の機体構造

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JP2003089024A
JP2003089024A JP2001278647A JP2001278647A JP2003089024A JP 2003089024 A JP2003089024 A JP 2003089024A JP 2001278647 A JP2001278647 A JP 2001278647A JP 2001278647 A JP2001278647 A JP 2001278647A JP 2003089024 A JP2003089024 A JP 2003089024A
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linear guide
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Satoru Uemura
悟 植村
Fumio Otake
文雄 大竹
Kazuhisa Sanpei
和久 三瓶
Satoru Takahashi
哲 高橋
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Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
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Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、コンパクトさを確保し、しか
も高精度の位置決めが可能な片持ち梁式直角座標型機械
の機体構造を提供することである。 【構成】コラム12上面のX軸取付面14にX軸方向に
形成されたX軸ガイド溝21に摺動自在にスライド体2
2が嵌合され、スライド体22の上部にはL形のブラケ
ット23が固定され、該L形ブラケット23の上部に
は、前方(ワークテーブル4側)に延びる片持ち梁式の
Y軸取付ブラケット26が固定されている。コラム12
の裏面、すなわちY軸取付ブラケット26が延びている
側の反対側の上部にはX軸ガイド溝21に平行にX軸リ
ニアガイド24が設けられ、該X軸リニアガイド24に
は前記L形ブラケット23の下端に設けられたガイド溝
25が摺動自在に嵌合されている。この様にコラム12
に固定されたX軸リニアガイド24にL形ブラケット2
3の下端に設けたガイド溝25を嵌合することにより、
片持ちの梁をなすY軸取付ブラケット26の回転モーメ
ントをX軸リニアガイド24の上下面で規制している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片持ち梁式直角座
標型機械の機体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械、レーザー加工機械、或
いは、作業ヘッドを有するロボット等において、X軸テ
ーブル上に、X軸方向に摺動可能にY軸テーブルを載置
し、そのY軸テーブル上に加工ヘッド或いは作業ヘッド
をX軸に直交するY軸方向に摺動可能に支持し、X軸方
向及びY軸方向に位置決め制御できる片持ち梁式直角座
標型の機体構造が用いられている。そして、加工ヘッド
或いは作業ヘッドは、Y軸に直交するZ軸方向(垂直方
向)に上下動できるように構成され、X軸、Y軸の任意
の位置に制御位置決めし、或いは制御移動させながらさ
れ、加工ヘッド或いは作業ヘッドを垂直方向(Z軸方
向)に上下動させて、所定の加工或いは作業を行ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、片持ち
梁式直角座標型機械の機体構造では、加工ヘッド等が重
くなったり、片持ちのスパンが長くなったりすると、ガ
イド部の剛性が低下して撓みが生じ、位置決め精度が低
下する問題がある。さらに、コンパクト化を図るため
に、各方向のガイドのガイド幅を小さくしているため
に、撓みが大きくなる傾向にある。撓みを防ぐために
は、梁を片持ちから両持ちにすることも行われている
が、加工物に対する接近が困難となるとともに、大きな
スペースが必要となるという問題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、コンパクトさを確保し、しかも高精度の位置決め
が可能な片持ち梁式直角座標型機械の機体構造を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の片持ち梁式直角座標型機械の機体構造は、
一方向に延びるX軸取付面と、該X軸取付面の上面に形
成されたX軸ガイドと、該X軸ガイドに摺動自在に嵌合
され、X軸ガイドの1側面側にX軸方向と直交するY軸
方向に延びるY軸取付ブラケットと、前記X軸取付面の
Y軸取付ブラケットが延びる側とは反対側にX軸ガイド
に平行に設けられたX軸リニアガイドと、前記Y軸取付
ブラケットから前記X軸リニアガイド側に延びるL形ブ
ラケットと、該L形ブラケットの先端に設けられ前記X
軸リニアガイドと摺動自在に嵌合するガイド溝と、より
構成されたことを特徴とするものである。また、本発明
の片持ち梁式直角座標型機械の機体構造は、前記Y軸取
付ブラケットにはその長手方向(Y軸方向)にY軸ガイ
ドが形成され、該Y軸ガイドにはY軸テーブルが摺動自
在に嵌合され、前記Y軸取付ブラケットのY軸テーブル
が延びる側とは反対側にY軸ガイドに平行にY軸リニア
ガイドが設けられ、前記Y軸テーブルから前記Y軸リニ
アガイド側に延びるL形ブラケットの先端に設けられた
ガイド溝が前記Y軸リニアガイドと摺動自在に嵌合され
ていることを特徴とするものである。
【0006】更に、本発明の片持ち梁式直角座標型機械
の機体構造は、前記Y軸テーブルには、垂直方向(Z軸
方向)にZ軸ガイドが形成され、該Z軸ガイドには加工
ヘッド支持体が摺動自在に嵌合されていることを特徴と
し、更にまた、前記加工ヘッド支持体には、レーザ加工
ヘッドが回転自在に取付けられていることを特徴とする
ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の片持ち梁式直角座標型機
械の機体構造は、一方向に延びるX軸取付面と、該X軸
取付面の上面に形成されたX軸ガイドと、該X軸ガイド
に摺動自在に嵌合され、X軸ガイドの1側面側にX軸方
向と直交するY軸方向に延びるY軸取付ブラケットと、
前記X軸取付面のY軸取付ブラケットが延びる側とは反
対側にX軸ガイドに平行に設けられたX軸リニアガイド
と、前記Y軸取付ブラケットから前記X軸リニアガイド
側に延びるL形ブラケットと、該L形ブラケットの先端
に設けられ前記X軸リニアガイドと摺動自在に嵌合する
ガイド溝と、より構成されており、X軸ガイドに加えX
軸リニアガイドを追加してあるので、片持ち梁式の摺動
テーブルの剛性が高くなり、偏荷重に対し、その撓みを
最小に押さえることができる。また、X軸リニアガイド
が追加されているので、X軸ガイドの幅を小さく押さえ
ることが可能となるので、コンパクトに構成できる。
【0008】また、本発明の片持ち梁式直角座標型機械
の機体構造は、前記Y軸取付ブラケットにはその長手方
向(Y軸方向)にY軸ガイドが形成され、該Y軸ガイド
にはY軸テーブルが摺動自在に嵌合され、前記Y軸取付
ブラケットのY軸テーブルが延びる側とは反対側にY軸
ガイドに平行にY軸リニアガイドが設けられ、前記Y軸
テーブルから前記Y軸リニアガイド側に延びるL形ブラ
ケットの先端に設けられガイド溝が前記Y軸リニアガイ
ドと摺動自在に嵌合されており、X軸ガイド及びY軸ガ
イドに加えX軸リニアガイド及びY軸リニアガイドを追
加してあるので、X軸、Y軸の片持ち梁式の摺動テーブ
ルの剛性が高くなり、偏荷重に対し、その撓みを最小に
押さえることができる。したがって、X軸、Y軸の2軸
制御位置決め精度が向上する。
【0009】更に、本発明の片持ち梁式直角座標型機械
の機体構造は、前記Y軸テーブルには、垂直方向(Z軸
方向)にZ軸ガイドが形成され、該Z軸ガイドには加工
ヘッド支持体が摺動自在に嵌合されているので、高精度
の直交3軸の位置決め精度の加工或いは作業を行うこと
ができる。加工ヘッド支持体には、レーザ加工ヘッド
や、バリ取り研削加工等の比較的加工抵抗の少ない加工
を行う加工ヘッドを取り付けることができるとともに、
電子部品の実装等を行う作業ヘッドを取り付けることも
可能である。更にまた、前記加工ヘッド支持体に、レー
ザ加工ヘッドを回転自在に取付けることにより、コンパ
クト、高精度で、作業効率の良いレーザ加工機械を提供
することができる。また、レーザ加工ヘッドを回転自在
に取付ているので、360度のレーザ溶接を1サイクル
で行うことができ、作業効率が良いことに加えて、溶接
継ぎ目のない高精度で外観の良い溶接作業を行うことが
できる。
【0010】
【実施例】本発明の片持ち梁式直角座標型機械の機体構
造を、レーザー加工に適用した互いに直交する3軸直角
座標型の片持ち梁式レーザー加工機械の実施例を、図に
したがって説明する。図1は本実施例の3軸直角座標型
の片持ち梁式レーザー加工機械の全体正面図、図2はそ
の全体側面図、図3はその全体平面図である。本実施例
の3軸直角座標型の片持ち梁式レーザー加工機械は、側
面(図2)からみて断面L字形をしたL形イケール1が
その主体であり、その水平基礎部11には工作物Wを載
置、固定するワークテーブル13が設けられ、その垂直
部をなすコラム12は、図1の正面図でみて左右方向
(X軸方向)に幅広に形成されている。
【0011】コラム12の上面は図1の正面図で見て左
右方向(X軸方向)に伸びるX軸取付面14が形成さ
れ、その上にX軸ガイドユニット2を介して、X軸に直
交する方向(Y軸方向)に伸びる片持ち梁をなすY軸取
付ブラケット26がX軸方向に摺動自在に載置されてい
る。X軸ガイドユニット2は、X軸取付面14のガイド
溝21に嵌合するスライド体22と、該スライド体22
の中心部に穿設されたナット(図略)と、該ナットに螺
合するX軸取付面14上にX軸方向に沿って設けられた
図略の送りねじ及び該送りねじの端部(図1の右端)に
設けられた送りねじ回転用のX軸モータM1とより構成
されている。(詳細は後述)
【0012】Y軸取付ブラケット26には、その側面に
Y軸ガイドユニット3を介してY軸テーブル36が、Y
軸方向に摺動自在に載置されている。Y軸テーブル36
には、Z軸ガイドユニット4を介して、加工ヘッド支持
体41が垂直方向(Z軸方向)に摺動自在に設けられ、
加工ヘッド支持体41には、中空回転体が回転自在に支
持されており、中空回転体の下部に支持ブラケット42
によりレーザ加工ヘッド43が固定されている。なお、
44はレーザ加工ヘッドに連結された光ファイバーケー
ブルであり、45はシールドガス供給管である。両者
は、レーザ加工ヘッド43を支持している中空回転体の
中央貫通孔より上部へ導かれている。本実施例における
レーザ加工機械には、レーザ加工ヘッド43が中心垂直
線Vに対して約45度で、その集光点が中心垂直線Vの
延長上に合致するように支持されており、レーザ加工ヘ
ッド43は垂直線Vの回りを360度回転しながらレー
ザ加工を行うことができるように構成されている。な
お、M1はX軸取付面13に設けられたX軸送りねじ回
転用の駆動モータであり、M2はY軸取付ブラケット2
6に設けられたY軸送りねじ回転用の駆動モータであ
り、M3はY軸テーブル36に設けられたZ軸送りねじ
回転用の駆動モータであり、M4はレーザ加工ヘッド4
3回転用のモータであり、各モータはいずれもサーボモ
ータである。
【0013】次に、X軸ガイドユニット2の詳細につい
て図4を中心に説明する。X軸ガイドユニット2は、コ
ラム12上面に形成されたX軸取付面14にX軸方向に
形成されたX軸ガイド溝21と、該X軸ガイド溝21に
嵌合するスライド体22と、該スライド体22の中心部
に穿設されたナット(図略)と、該ナットに螺合するX
軸取付面14上にX軸方向に沿って設けられた図略の送
りねじ及び該送りねじの端部(図1の右端)に設けられ
た送りねじ回転用のX軸モータM1とより構成されてい
る。そして、前記スライド体22の上部にはL形のブラ
ケット23が固定され、該L形ブラケット23の上部に
は、前方(ワークテーブル4側)に伸びる片持ち梁式の
Y軸取付ブラケット26が固定されている。コラム12
の裏面(図1の正面図でみて)、すなわち、Y軸取付ブ
ラケット26が延びている反対側の上部にはX軸ガイド
溝21に平行にX軸リニアガイド24が設けられ、該X
軸リニアガイド24には前記L形ブラケット23の下端
に設けられたガイド溝25が摺動自在に嵌合されてい
る。この様にコラム12に固定されたX軸リニアガイド
24にL形ブラケット23の下端に設けたガイド溝25
を嵌合することにより、Y軸テーブル36を載置してい
る片持ちの梁をなすY軸取付ブラケット26の回転モー
メントをX軸リニアガイド24の上下面で規制してい
る。この構成により、使い勝手の良い片持ち梁式のテー
ブルを使用しているにも拘らず、変位が少なく、高精度
の位置制御が可能となる。
【0014】なお、図4中、36はY軸取付ブラケット
26にY軸方向に摺動自在に載置されたY軸テーブルで
あり、さらにY軸テーブル36には加工ヘッド支持体4
1を介してレーザー加工ヘッド43が垂直方向(Z軸方
向)に摺動自在に支持されており、M3はそのレーザ加
工ヘッド43をZ軸方向に移動するための送りねじを歯
車を介して駆動するためのモータである。
【0015】次に、Y軸ガイドユニット3の詳細につい
て図5を中心に説明する。Y軸ガイドユニット3は、基
本的には前記X軸ガイドユニット2と同じ構成であり、
X軸取付面14と直交する片持ち梁式のY軸取付ブラケ
ット26の側面にY軸方向に形成されたY軸ガイド溝3
1と、該Y軸ガイド溝31に嵌合するスライド体32
と、該スライド体32の中心部に穿設されたナット(図
略)と、該ナットに螺合するY軸取付ブラケット26に
Y軸方向に沿って設けられた図略の送りねじ及び該送り
ねじの端部(図4の右端)に設けられた送りねじ回転用
のY軸駆動モータM2とより構成されている。そして、
前記スライド体32の側面にはY軸テーブル36が固定
され、Y軸テーブル36の上端には、L形のブラケット
33が固定され、該L形ブラケット33の後方の下端に
はガイド溝35が形成されている。
【0016】一方、Y軸取付ブラケット26の裏側の上
部にはY軸ガイド溝と平行にY軸リニアガイド34が設
けられており、前記L形のブラケット33の後方下端に
設けられたガイド溝35が摺動自在に嵌合されている。
この様にY軸取付ブラケット26に固定されたY軸リニ
アガイド34にL形ブラケット33の下端に設けたガイ
ド溝35を嵌合することにより、レーザ加工ヘッド43
を載置していることによりY軸テーブル36に作用する
回転モーメントの一部をY軸リニアガイド34の上下面
で規制している。この構成により、使い勝手の良い片持
ち梁式Y軸テーブル36を使用しているにも拘らず、変
位が少なく、レーザ加工ヘッド43の高精度の位置制御
が可能となる。
【0017】なお、図中、36はY軸取付ブラケット2
6にY軸方向に摺動自在に載置されたY軸テーブルであ
り、さらにY軸テーブル36には加工ヘッド支持体41
を介してレーザ加工ヘッド43が垂直方向(Z軸方向)
に摺動自在に支持されており、M3はそのレーザ加工ヘ
ッド43をZ軸方向に移動するための送りねじを駆動す
るためのZ軸駆動モータである。M4は、Y軸テーブル
36にZ軸方向に摺動自在に載置されたレーザ加工ヘッ
ド支持部材41に設けられ、レーザ加工ヘッド43を垂
直線Vを中心に360°回転させるためのモータであ
る。
【0018】前記のように構成した本実施例の3軸直角
座標型の片持ち梁式レーザー加工機械は次のように作動
する。レーザ溶接(溶断)等のレーザ加工を行う工作物
Wをワークテーブル13上に載置固定し、レーザ加工ヘ
ッド43の中心垂直線V位置を、X軸方向、Y軸方向に
夫々位置決め制御し、さらに、レーザ加工ヘッド43を
Z軸方向(垂直方向)に制御し、レーザ光線の集光点位
置が工作物Wの所定加工位置に来るように位置決め制御
する。そこで、レーザ光線を照射しながら、レーザ光線
の集光点位置が工作物Wの加工線に沿って移動できるよ
うに、X軸、Y軸、Z軸の駆動モータM1,M2,M3
(各駆動モータはいずれもサーボモータである)を制御
することにより加工を行う。そして、円弧部分の加工に
ついては、レーザ加工ヘッド43回転用の駆動モータM
4を駆動制御することにより容易に加工を行うことがで
きる。
【0019】この3軸直角座標型の片持ち梁式レーザ加
工機械は、3軸直角座標型の片持ち梁式としたので、両
持ち式と比べると構造簡単、コンパクトに構成できると
ともに、片持ちであるために工作物の取り扱い、加工が
容易である。そして、本実施例の如く、X軸ガイド21
及びY軸ガイド31にX軸リニアガイド24及びY軸リ
ニアガイド34を追加してあるので、片持ち梁式の摺動
テーブルの剛性が高くなり、レーザ加工ヘッド43によ
る偏荷重に対し、その撓みを最小に押さえることができ
る。また、本実施例のガイドユニットは、リニアガイド
が追加されているので、ガイド幅(ガイド溝及びスライ
ド体の幅)を小さく押さえることが可能となるので、さ
らにコンパクトに構成できる。したがって、本実施例の
3軸直角座標型の片持ち梁式レーザ加工機械は、その構
成により、構造簡単で、コンパクトに構成できるととも
に、片持ち梁式であるにも拘らず、加工ヘッド等による
偏荷重に対する撓みを押さえることができるので、加工
精度が向上する。
【0020】前記実施例においては、本発明の片持ち梁
式直角座標型機械の機体構造をレーザ加工(溶接、溶
断)機械に適用した例について説明したが、レーザ加工
機械に限らず、加工ヘッドを代えることによりバリ取り
加工等の比較的加工抵抗の小さい加工機械においても同
様に適用することができるものである。さらに、加工ヘ
ッドに代えて、電子部品の実装等を行う作業ヘッドを用
いることにより直角座標型ロボットとして使用すること
もできる。
【0021】なお、前記実施例においては、3軸直角座
標型の片持ち梁式レーザー加工機械について説明した
が、直角座標型の片持ち梁式であれば、1軸或いは2軸
の機械においても同様の作用効果を生じることは明白で
ある。
【0022】
【発明の効果】本発明の片持ち梁式直角座標型機械の機
体構造は、一方向に延びるX軸取付面と、該X軸取付面
の上面に形成されたX軸ガイドと、該X軸ガイドに摺動
自在に嵌合され、X軸ガイドの1側面側にX軸方向と直
交するY軸方向に延びるY軸取付ブラケットと、前記X
軸取付面のY軸取付ブラケットが延びる側とは反対側に
X軸ガイドに平行に設けられたX軸リニアガイドと、前
記Y軸取付ブラケットから前記X軸リニアガイド側に延
びるL形ブラケットと、該L形ブラケットの先端に設け
られ前記X軸リニアガイドと摺動自在に嵌合するガイド
溝と、より構成されており、X軸ガイドに加えX軸リニ
アガイドを追加してあるので、片持ち梁式の摺動テーブ
ルの剛性が高くなり、偏荷重に対し、その撓みを最小に
押さえることができる。また、X軸リニアガイドが追加
されているので、X軸ガイドの幅を小さく押さえること
が可能となるので、コンパクトに構成できる。
【0023】また、Y軸取付ブラケットの長手方向(Y
軸方向)にY軸ガイドを形成し、Y軸ガイドにY軸テー
ブルを摺動自在に嵌合することにより2軸機械とし、X
軸ガイド及びY軸ガイドに加えX軸リニアガイド及びY
軸リニアガイドを追加することにより、X軸、Y軸の片
持ち梁式の摺動テーブルの剛性が高くなり、偏荷重に対
し、その撓みを最小に押さえることができる。したがっ
て、X軸、Y軸の2軸制御位置決め精度が向上する。
【0024】更に、Z軸テーブルには、垂直方向(Z軸
方向)にZ軸ガイドを形成し、Z軸ガイドに加工ヘッド
支持体を摺動自在に嵌合することにより、高精度の直交
3軸の位置決め制御の加工或いは作業を行うことができ
る。更にまた、加工ヘッド支持体に、レーザ加工ヘッド
を回転自在に取付けることにより、コンパクト、高精度
で、作業効率の良いレーザ加工機械を提供することがで
きる。また、レーザ加工ヘッドを回転自在に取付ている
ので、360度のレーザ溶接を1サイクルで行うことが
でき、作業効率が良いことに加えて、溶接継ぎ目のない
高精度で外観の良い溶接作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る3軸直角座標型の片持ち
梁式レーザー加工機械の正面図。
【図2】本発明の実施例に係る3軸直角座標型の片持ち
梁式レーザー加工機械の側面図。
【図3】本発明の実施例に係る3軸直角座標型の片持ち
梁式レーザー加工機械の平面図。
【図4】本発明の実施例に係る3軸直角座標型の片持ち
梁式レーザー加工機械のX軸ガイドユニットの詳細図。
【図5】本発明の実施例に係る3軸直角座標型の片持ち
梁式レーザー加工機械のY軸ガイドユニットの詳細図。
【符号の説明】
1:L形イケール 2:X軸ガイドユニット 3:Y軸ガイドユニット 11:ベッド 12:コラム 13:ワークテーブル 14:X軸取付面 21:X軸ガイド溝 22:スライド体 23:L形ブラケット 24:X軸リニアガイド 25:ガイド溝 26:Y軸取付ブラケット 33:L形ブラケット 34:Y軸リニアガイド 35:ガイド溝 36:Y軸テーブル M1,M2,M3:送りねじ駆動用サーボモータ W:工作物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大竹 文雄 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 三瓶 和久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 高橋 哲 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3C007 AS11 BS03 CY00 HS27 HT20 3C048 AA01 BB01 BC01 CC04 DD10 EE07 4E068 CE02 CE05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向に延びるX軸取付面と、該X軸取付
    面の上面に形成されたX軸ガイドと、該X軸ガイドに摺
    動自在に嵌合され、X軸ガイドの1側面側にX軸方向と
    直交するY軸方向に延びるY軸取付ブラケットと、前記
    X軸取付面のY軸取付ブラケットが延びる側とは反対側
    にX軸ガイドに平行に設けられたX軸リニアガイドと、
    前記Y軸取付ブラケットから前記X軸リニアガイド側に
    延びるL形ブラケットと、該L形ブラケットの先端に設
    けられ前記X軸リニアガイドと摺動自在に嵌合するガイ
    ド溝と、より構成されたことを特徴とする片持ち梁式直
    角座標型機械の機体構造。
  2. 【請求項2】前記Y軸取付ブラケットにはその長手方向
    (Y軸方向)にY軸ガイドが形成され、該Y軸ガイドに
    はY軸テーブルが摺動自在に嵌合され、前記Y軸取付ブ
    ラケットのY軸テーブルが延びる側とは反対側にY軸ガ
    イドに平行にY軸リニアガイドが設けられ、前記Y軸テ
    ーブルから前記Y軸リニアガイド側に延びるL形ブラケ
    ットの先端に設けられたガイド溝が前記Y軸リニアガイ
    ドと摺動自在に嵌合されていることを特徴とする請求項
    1記載の片持ち梁式直角座標型機械の機体構造。
  3. 【請求項3】前記Y軸テーブルには、垂直方向(Z軸方
    向)にZ軸ガイドが形成され、該Z軸ガイドには加工ヘ
    ッド支持体が摺動自在に嵌合されていることを特徴とす
    る請求項2記載の片持ち梁式直角座標型機械の機体構
    造。
  4. 【請求項4】前記加工ヘッド支持体には、レーザ加工ヘ
    ッドが回転自在に取付けられていることを特徴とする請
    求項3記載の片持ち梁式直角座標型機械の機体構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100814635B1 (ko) 2006-08-10 2008-03-18 김광원 컴퓨터 자동 조각기
JP2012000681A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Yaskawa Electric Corp ロボット
KR101108964B1 (ko) 2009-11-02 2012-02-09 (주)테스 크립피드 연삭기의 이중가이드 장치

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