JPH0571656A - 流体遮断弁制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス遮断弁など流体遮断弁の駆動モータスピ
ードを制御して、装置の消費電力を削減する。 【構成】 モータ駆動型ガス遮断弁において、開弁時
（又は閉弁時）にガス圧力が大きいので、モータ推力を
得るため、モータの回転スピードを遅くし、所定時間後
は加速して行って定速回転させ、また、閉弁時は等パル
ス幅で定速回転するようマイクロコンピュータによって
駆動部５を作動させ、駆動モータ１の回転制御をする。
これにより、印加パルス時間が短くなり、消費電力を小
さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、モータ駆動型流体遮
断弁、特に、駆動モータの回転運動を直線運動に変換し
て弁体の開閉を行うモータ駆動型ガス遮断弁におけるガ
ス圧に対応したモータ推力を得るモータスピード制御方
法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、モータを駆動源としたガス遮断弁
制御装置はまだあまり多くは見られていない。このガス
遮断弁制御装置は、ガス供給路の入口に設置し、ガスの
連続流出時などに比較的多量のガス漏洩があると判断さ
れた場合に、自動的に供給路を遮断するものである。こ
の場合、遮断弁の開閉時は、図３の波形図に見られるよ
うに、モータには一定の連続した周波数が印加され、弁
体の開閉がマイクロコンピュータ等で制御されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなガス遮断弁制御方法では、遮断弁開閉時における
駆動モータにかかる負荷が一定していないため、最大負
荷を基準としてモータを選定しなければならず、いきお
い、消費電力の大きなモータを使用しなければならない
という問題点があった。

【０００４】本発明は、このような従来の技術の有して
いた問題点に鑑みてなされたもので、弁開閉時のモータ
に加わる負荷の変化に対応してモータの駆動速度を変化
させ、消費電力の低減化を図った流体遮断弁制御方法を
提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における流体遮断弁制御方法は、駆動モータ
の回転運動を直線運動に変換して弁体の開閉運動を行う
モータ駆動型遮断弁制御方法であって、開弁時にガス圧
力が大きい方式の場合、初期モータ推力を大きくするた
めに、駆動周波数を遅くして、約１ｍｍ開弁後は、ガス
圧力が低下するから、小さな推力で弁を開くことができ
るので、駆動周波数を早くする。また、閉弁時は負荷が
少ないので、等パルス幅で定速駆動して閉弁する。

【０００６】

【作用】上記のような制御方法にしたので、本発明によ
れば、駆動モータは制御されて、開弁時はスピード遅く
回転するため、大きなモータ推力が得られて、開弁時の
大きなガス圧に能率良く応動することができる。一定時
間後はモータスピードが早くなり、ガス圧が低下するの
に対応する。また、閉弁時は等パルス幅の定速ドライブ
が行なわれ、軽負荷に応動する。したがって、制御時間
全般に亘って、印加パルス時間を短小化することが可能
になり、消費電力が小さくて済むようになるから、前記
問題点を除去できるのである。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。図１はモータのマイクロコンピュータに
よる周波数制御の一例を示すブロック図である。同図に
おいて、１はステッピングモータ、２は回転数等の検出
器、３は比較部で、検出器２からの出力信号と基準電圧
とを比較し、１または０の信号を出力し、これをマイク
ロコンピュータ４の入力ポートＩ1 に伝える。マイクロ
コンピュータ４はこの信号をとり入れて、プログラムに
従って計算し、出力ポート０1 〜０4 に１または０の信
号を伝える。この出力で駆動部５を働かせてモータをプ
ログラム通りに制御する。図２は本発明の実施例におけ
るモータ駆動周波数の波形図であり、（Ａ）は開弁時の
波形を示してあり、初めはパルス幅が広く、次第に加速
されてパルス幅が狭く小さくなっている。すなわち、開
弁時はガス圧力が大きいので、初期のモータ推力を大き
くするため、駆動周波数を遅く（モータスピードが遅
い）し、約１ｍｍ開弁した後は、ガス圧力が小さくなる
ので、小さい推力でも開弁できるため、駆動周波数を早
くしてある。つまり、次第に一定速度まで加速してい
る。また、（Ｂ）は閉弁時は負荷が少ないので、等パル
ス幅で駆動する状態を示す波形図である。

【０００８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果を奏する。従来は、開弁時，閉弁時を問
わず、開弁時の大きなガス圧力に対応して、印加パルス
時間の長い、すなわち、駆動周波数の遅い制御パルス電
圧を終始印加していたので、消費電力が大きくなる欠点
があったが、本発明に係る制御方法によれば、開弁時の
み回転スピードを遅く、すなわち、印加パルス幅を大き
くして、モータ推力を大きくし、その後は、徐々に加速
させると共に、閉弁時は負荷が少ないので、等パルス幅
で印加パルス時間を小さくすることができるため、開弁
時、閉弁時を問わず、負荷に対応して効率良く、モータ
のスピードコントロールが可能になり、全体的に印加パ
ルス時間を短くできるので、流体遮断弁の消費電力を小
さくすることができる。又、ガス加圧方向が逆方式のも
のは、本内容の逆制御とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る制御方法を示すブロック図。

【図２】本発明の波形図。

【図３】従来方法の波形図。

【符号の説明】

１ 駆動モータ ２ 検出器 ３ 比較器 ４ マイクロコンピュータ ５ 駆動部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 駆動モータの回転運動を直線運動に変換
   して弁体の開閉を行うモータ駆動型流体遮断弁制御方法
   において、開弁時（又は閉弁時）はモータを減速ドライ
   ブして、一定時間後は加速ドライブに切換え、閉弁時
   （又は開弁時）には定速ドライブを行うよう制御するこ
   とを特徴とするモータ駆動型流体遮断弁制御方法。