JPH08136293A - ガスメータの遠隔復帰装置 - Google Patents

ガスメータの遠隔復帰装置

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JPH08136293A
JPH08136293A JP6273978A JP27397894A JPH08136293A JP H08136293 A JPH08136293 A JP H08136293A JP 6273978 A JP6273978 A JP 6273978A JP 27397894 A JP27397894 A JP 27397894A JP H08136293 A JPH08136293 A JP H08136293A
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return
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shutoff valve
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正造 藤沢
Tsutomu Kairiku
力 海陸
Hajime Onoda
元 小野田
Masashige Imazaki
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型遮断弁付ガスメータの遮断した遮断弁を
遠隔の位置から復帰操作で開弁できるガスメータの遠隔
復帰装置を提供する。 【構成】 駆動部材26が前進するとき復帰軸4に当接
する前にリミットスイッチ44によってモータに印加す
る電圧を上げモータの出力を増加し、駆動部材26が復
帰軸4を完全に押込む前にモータの出力を減少する。ま
た駆動部材26が後進するときは、モータの出力は減少
したままとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遮断弁付ガスメータ、
特に飲食店や工場などで使われる大型の遮断弁付ガスメ
ータの遮断弁が閉弁状態のとき遠隔操作で開弁状態に復
帰する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスメータに遮断弁を付けることによっ
て、地震発生時、ガス圧力降下時、ガスの過大流量時な
どの異常時にガスメータでガスを遮断し、大事故を未然
に防いでいる。遮断弁付ガスメータ18は、遮断弁2が
閉弁状態のとき、図13に示すガスメータ18の上部ハ
ウジング1に設けられた突出した復帰軸4を押圧したと
き、遮断弁2が開弁状態になる構成である。
【0003】図13のガスメータ18の上部ハウジング
1内には、遮断弁2が内蔵されており、ガスは入口部2
0から遮断弁2を介してガスメータ本体3に入り、ここ
で計量後出口部24を経て図示されていないガス消費機
器へ供給される。遮断弁2は、復帰軸4と一体的に上記
のように動作する。
【0004】従来は、遮断弁2が地震発生時などの異常
時に遮断したときは、復帰軸キャップ12を取外し復帰
軸4を矢符5の方向に押圧して遮断弁2を開弁状態に復
帰していた。なお、復帰軸キャップ12はねじ11で上
部ハウジング1に取付けられ、パッキング13がねじ1
1に嵌め込まれ、復帰軸4を埃や湿気から保護してい
る。また、キャップ12の紛失を防ぐために保持片14
がパッキング13と一体成形されキャップ12に嵌め込
まれている。この場合、復帰操作のために、操作者がガ
スメータ18の近くに行かなければならず、ガスメータ
18が高所にあるときは梯子などを必要とした。
【0005】本発明者らは、特開平5−118457に
おいて、復帰軸を遠隔操作で押圧して遮断弁を開弁状態
とするガスメータの遠隔復帰装置を提供した。この復帰
装置は、駆動部材で復帰軸を押圧し、遮断弁が開弁状態
になったことを、駆動部材の遮断弁寄りに設けたつば部
の緩衝部材が制限手段に当接することによる駆動モータ
の電流の増加で検知するものである。また遮断弁が遮断
してもよい状態に駆動部材が戻ったことも同様に緩衝部
材が制限手段に当接することによる駆動モータの電流の
増加で検知している。
【0006】遮断弁が閉弁状態にあるとき、遮断弁の上
流側はガス供給圧(通常は200〜300mmH2 O)
が印加されており、下流側はガスが使用の状態では零
(大気圧)となる。したがって遮断弁を開け始めると
き、この圧力差に相当する力以上で復帰軸を駆動部材で
押圧する必要がある。家庭用の小型ガスメータの遮断弁
は、受圧面積が比較的小さいが、大型のガスメータでは
受圧面積が大きく、前記圧力差に相当する力も大きくな
り、駆動部材を駆動するモータは大きい出力が必要にな
る。モータの出力は減速機と歯車などとを介して、駆動
力として駆動部材に与えられるが、前記のように緩衝部
材と制限手段とが当接するとき、モータの出力が大きい
と駆動手段、特に減速機側の歯車と駆動軸側の歯車に無
理な力が加わり、これが破損するおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大型
の遮断弁付ガスメータの遮断した遮断弁をガスメータか
ら離れた位置から復帰操作できるガスメータの遠隔復帰
装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガスメータの
ガス通路の途中に遮断弁を設け、この遮断弁は復帰軸を
突出し、復帰軸の押圧によって遮断弁を開弁状態にする
ことができるようにした遮断弁付ガスメータの復帰装置
において、復帰軸の変位方向に移動自在に設けられ、両
面に緩衝部材を有するつば部を、復帰軸寄りに設けた駆
動部材と、出力可変のモータと減速機とを有し、前記モ
ータの出力によって駆動部材をその変位方向に往復駆動
する駆動手段と、突出した復帰軸に合わせた第1の位置
と、復帰軸の押圧によって遮断弁を開弁状態にする第2
の位置との間に駆動部材の変位量を制限する制限手段
と、モータに駆動電力を供給する電源と、復帰スイッチ
と、復帰スイッチが作動されたとき、駆動部材を第1の
位置から第2の位置に移動するように、モータに電力を
供給し、駆動部材が第2の位置に達したとき、つば部の
復帰軸側に設けられた緩衝部材が、第2の位置側の制限
手段に当接することによってモータに供給される負荷電
流が増加することを検出し、モータの回転方向を逆にす
るように電力を供給し、駆動部材が第1の位置に戻った
とき、つば部の復帰軸と反対側に設けられた緩衝部材
が、第1の位置の制限手段に当接することによってモー
タに供給される負荷電流が増加することを検出し、モー
タへの電力供給を停止する制御器と、復帰スイッチの作
動によって、駆動部材が復帰軸に当接する前にモータの
出力を増加し、第2の位置に達する前にモータの出力を
減少させる出力変更手段とを含むことを特徴とするガス
メータの遠隔復帰装置である。また本発明は、前記出力
可変のモータが直流モータであり、前記出力変更手段が
直流モータの出力を増加するとき、直流モータに印加さ
れる直流電圧を上げるリミットスイッチを操作する手段
を駆動軸に設けたことを特徴とする。また本発明は、前
記駆動部材は、軸線方向に軸孔を有する中空の円筒形に
構成されたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に従えば、ガスメータの復帰軸キャップ
を取外し、ここへ駆動部材と、出力可変モータなどを有
する駆動手段と、制限手段などを含む装置本体を取付
け、ガスメータから離れた操作し易い位置に復帰スイッ
チを設け、これに電源と制御器と出力変更手段と遠隔装
置本体のモータとを接続する。この状態で復帰スイッチ
を押すと駆動部材によって復帰軸が押圧され、遮断弁は
開弁状態になるとともに、駆動部材は駆動前の状態に戻
る。遮断弁が開き始めるときは強い力で遮断弁を押開く
が、その他のときはモータの出力を低下しているので、
緩衝部材と制限手段とが当接するときに歯車などの駆動
手段に無理な力が作用しない。
【0010】また本発明に従えば、出力可変モータを直
流モータにしたので、モータに印加する電圧を上げるだ
けで簡単にモータの出力を増加でき、この印加電圧を上
下するためのリミットスイッチを操作する手段を駆動部
材に設けたので、出力変更手段を装置本体内に設けるこ
とができ、復帰スイッチなどと装置本体間の電気配線を
簡単にできる。
【0011】また本発明に従えば、駆動部材を中空の円
筒状に形成したので、電源、制御器などの故障や電線の
断線などのとき、ガスメータの位置で駆動部材の中空空
間にドライバなどを挿入して、直接手で押圧復帰するこ
とができる。
【0012】
【実施例】本発明のガスメータ遠隔復帰装置は、ガスメ
ータに取付ける装置本体17と操作箇所に設ける復帰ス
イッチ61、制御器57などとから構成される。
【0013】図1は本発明の一実施例の装置本体17を
ガスメータ18に取付けた状態を示す正面図であり、図
2は側面図である。ガスメータ18の入口部20からガ
スが供給され、上部ハウジング1内に設けられた遮断弁
2を介して、ガスメータ本体3に導かれ、ガスメータ本
体3でガスが計量され、ガス量の積算値はカウンタ23
で表示される。ガスメータ本体3を通過したガスは、出
口部24から図示されない消費機器に供給される。
【0014】装置本体17は、板状の基体27と基体2
7の4隅でビスによって取付えられたカバー28とを含
む。図3はカバー28を取外した状態の装置本体17の
正面図、図4は切断面線IV−IVによるカバー28付
の断面図である。基体27には挿通孔29が形成され、
ここにダイヤル30が、筒部31の外側中間の凹所にO
リング32を装着して挿通される。基体の内方寄りにC
リング33を嵌め込む。これによってダイヤル30は、
回転自在であるが基体27から抜けることはない。筒部
31には、内ねじが刻設されており、これをガスメータ
18の復帰軸キャップ12と螺合するねじ11と螺合さ
せて固定する。これによって装置本体17はガスメータ
18の上部ハウジング1に一体的に、かつ着脱可能に装
着される。装置本体17内は、基体27に2本のビスで
固定された仕切板39があり、その一方の側(図3の左
側)には、合成樹脂製円筒状のカラー42とリミットス
イッチ44とがあり、リミットスイッチ44は仕切板3
9にビス45で固定されている。仕切板39の他方の側
(図3の右側)には、取付板40が仕切板39と基体2
7とに各2本のビス36,37で固定されている。基体
27とはカバー付の長いビス37が用いられる。取付板
40と基体27の間には、一体的に構成されたモータ5
3と減速機54とがビス38によって取付板40に取付
けられ、取付板40を貫通して軸受55が設けられ、軸
受55内に減速機54の駆動軸56があり、取付板40
の前方に突出している。駆動軸56には第1歯車52が
固定され、第2歯車65と咬合している。また取付板4
0を貫通して支持片62が設けられており、この内側に
は、ナット部材64が挿入され、ナット部材64は前記
第2歯車65に固定されている。ナット部材64には内
ねじが刻設され、これと中空円筒状の駆動部材26に刻
設した外ねじが螺合している。駆動部材26の復帰軸4
寄りにはつば部67が設けられ、つば部67には仕切板
39の側にストッパ68が外方に延びている。またつば
部67の両側にはゴムなど弾力性材料から成る緩衝部材
69,70が設けられている。
【0015】図5は、カバー28を取外した状態の装置
本体17を一方の側から見た側面図である。仕切板39
にはストッパ68に取付られるカラー42が入る長孔4
8が設けられている。カラー42が長孔48に挿入され
ているため、駆動部材26はナット部材64が回転して
も回転せず、その軸線方向に移動する。ストッパ68の
先端は長孔48を貫通して仕切板39の一方の側に延
び、一方の側でカラー42は大径の円筒状となってい
る。駆動部材26が、減速機54、第1歯車52、第2
歯車65、ナット部材64を介してモータ53の駆動力
で復帰軸4の方向へ移動し、カラー42の中心がa1か
らa2の位置にくると、図6に示すようにカラー42が
リミットスイッチ44のアクチュエータ43を押下げ
る。これによってリミットスイッチ44はONの状態と
なり、モータ53の駆動力を増加させる。ストッパ68
がa3の位置にくると、カラー42はアクチュエータ4
3を押さなくなり、ばね46によってアクチュエータ4
3は図5と同じ状態となり、リミットスイッチはOFF
の状態となる。駆動部材26が復帰軸4を押込んだと
き、ストッパ68はa4の位置にくる。このときつば部
67の復帰軸4寄りの緩衝部材69とダイヤル30の筒
部31の先端が接触し、モータ53に過大な電流が流
れ、後述するように制御器がこれを感知し、モータ53
を一度止めて逆転させる。これによって駆動部材26は
a4からa1に後進する。駆動部材26が後進すると
き、カラー42はアクチュエータ43に、当接するが、
アクチュエータ43は図7に示すように途中で屈折して
リミットスイッチ44はONの状態とはならない。スト
ッパ68がa1の位置にくると、つば部67の復帰軸4
と反対側に設けた緩衝部材70が支持片62およびナッ
ト部材64に当接し、モータ53の電流を増加させ、制
御器がこの増加した電流を感知してモータ53を止め
る。
【0016】大型ガスメータは、数多く使用されていな
いので、本装置17は大きさの異なる大型ガスメータ、
たとえばN30号、N50号、N90号、N120号に
共用されることが好ましい。このためa1〜a4が次の
ように決められる。駆動部材26が動き始めてから復帰
軸4に当るまでの距離a1〜a2、すなわちあそびを設
ける。大容量のガスメータ、たとえばN90号やN12
0号では、これは最も小さく2mmであるので、a1〜
a2は2mm以下とするのが好ましい。a2〜a3の距
離は、この間で小容量のN30号でも遮断面4が開き始
めねばならず、たとえばこれを21mmとすることが好
ましい。この関係を図8に示す。図8で点線は、駆動部
材27のあそびの距離であり、実線は復帰軸4を押すス
トロークの距離である。また太線はリミットスイッチ4
4がONの状態にあることを示す。
【0017】本発明で用いるモータ53は、正転・逆転
の切換容易な直流モータが好ましく、本実施例では24
V出力1.5Wの直流モータを用いた。またリミットス
イッチ44とモータ53と電源との接続は図9のものが
好ましい。本実施例ではリミットスイッチ44とモータ
53の間にリミットスイッチ44がOFFのとき、30
Ωの抵抗を入れたものである。本実施例によると、制御
器などと装置本体17の間の電線が2本でよい。
【0018】図10は、本発明の図9に示す一実施例の
電気的構成を示す結線図である。装置本体17に設けら
れたモータ53とリミットスイッチ44とは、2本の電
線51を介して制御器57に接続される。復帰操作に都
合のよい操作室60には、復帰スイッチ61が設けら
れ、復帰スイッチ61が操作されると電源63からの直
流電圧は、制御器57を介して、モータ53に与えられ
る。復帰スイッチ61は、遮断弁21を開状態に復帰す
るときに操作される。
【0019】復帰軸4は、遮断弁2を開け始めるとき大
きな力を要するが、その他のときは指で押込むことがで
きる程度のもので、これを減速機54で減速して駆動部
材26で押圧移動させるので、モータ53は遮断弁2を
開けるときは直流20Vを印加して、その他のときは装
置本体17内で抵抗によってこれを16Vに降圧して用
いる。したがって電源63は商用交流電源を降圧整流し
たものが好ましい。49はその極性を変換する切換スイ
ッチ、50は負荷電流検出手段を表す。
【0020】図11は、本発明の一実施例における制御
器57の動作を説明するフローチャートである。駆動部
材26は、図4に示される第1の位置にある。また地震
発生時、圧力降下時または過大流量時などに遮断弁2が
遮断する。このような異常時には、ガス消費機器を点検
し、異常のないことを確認してから復帰操作に移る。
【0021】ステップn2で操作室60の復帰スイッチ
61を操作する。ステップn3では、モータ53が16
Vで正転方向に回転される。ステップn4では、制御器
57に設けられた電流検出手段50によって、モータ5
3に送られる負荷電流iが予め定めた電流値i1を超え
たかどうかを判断する。モータ53が正方向に回転され
ることによって、減速機54を介して、第1歯車52、
第2歯車65が回転され、さらにナット部材64が回転
する。駆動部材26は、これに固定されているカラー4
2が長孔48に嵌め込まれているので回転することな
く、前進の方向に変位し、これによって復帰軸4を押圧
する。カラー42の中心がa1からa2の位置にくれ
ば、カラー42がリミットスイッチ44をONの状態と
し、モータ53に20Vの電圧が印加され、その駆動力
が増加され、強い力で駆動部材26を介して遮断弁2を
押し開ける。カラー42の中心がa3の位置にくると、
カラー42がリミットスイッチ44をOFFの状態にし
て、モータ53に16Vの電圧が印加される。駆動部材
26が第2の位置にくると、復帰軸4は復帰し、遮断弁
2は開弁状態になる。しかしモータ53に16Vの電圧
が印加されているので、駆動部材26はつば部67の緩
衝部材69が筒部31の先端に強く押し当てられ、緩衝
部材69は圧縮される。このときモータ53の負荷電流
iは増大し、第1の電流値i1を超える。これを負荷電
流検出手段50によって検知し、ステップn5に移り、
一旦モータ53を停止して、さらにステップn6に移
り、切換器49によってモータ53に送る電流の方向を
逆にすることによって、モータ53を逆方向に回転し、
後進方向に駆動部材26を変位させる。ステップn7で
は、制御器57に設けられた電流検出手段50によっ
て、モータ53に送られる負荷電流iが予め定めた電流
値i2を超えたかどうかを判断する。駆動部材26が第
1の位置に戻るとカラー42が長孔48の端部に当接す
るとともに、緩衝部材70が支持片62とナット部材6
4とに強く押し当てられ、緩衝部材70は圧縮される。
このときモータ53の負荷電流iは増大し、第2の電流
値i2を超える。これを負荷電流検出手段50によって
検知し、ステップn8に移り、モータ53を停止する。
こうして次に地震発生時など異常時に遮断弁2が遮断し
てもよい駆動前の状態になる。
【0022】上記のように第1の位置および第2の位置
で緩衝部材69,70と筒部31または支持片62とナ
ット部材64とが当接するときは、モータ53には定格
電圧20Vに対して16Vの電圧しか印加されず第1歯
車52、第2歯車65などに無理な力が作用せず、これ
らが破損されることがない。モータ53に印加する電圧
の切換えは、装置本体17内に設けたリミットスイッチ
44を駆動部材26の動きに応じて操作するものである
から、制御器57内のマイコンによって実現される処理
回路59は、復帰スイッチ61と負荷電流検出手段50
からの各出力に応答して、切換スイッチ49をモータ5
3の正転、逆転および停止に切換える簡単なものにする
ことができる。
【0023】またこのときの制御器57によって印加さ
れる電圧、モータ53の端子電圧および電流を模式的に
示すと図12のようになる。実線L1は制御器57によ
って印加される電圧、点線L2はモータ53の端子電
圧、1点鎖線L3は電流をそれぞれ示す。t0で復帰ス
イッチ61が操作され、制御器57から電線51を介し
て直流20Vが装置本体17に印加され、モータ53に
はリミットスイッチ44のOFF接点によって抵抗を介
して16Vの電圧が印加され、モータ53が起動する。
t1でリミットスイッチ44はON接点に切換わり、モ
ータ53に制御器57からの電圧20Vが直接印加され
る。実際は途中の電線51などの抵抗によって若干低
い。たとえば20Vがモータ53に印加され、電圧が上
昇した分だけ電流が減少する。t2で駆動部材26が復
帰軸4に当接し、遮断弁2を押し開ける。このため電流
が増加するが、遮断弁2が僅かに開き始めた状態でガス
が流れ、遮断弁2の前後の圧力は均一化し、復帰軸4を
押す力が減少するので電流も低下する。t3でリミット
スイッチ44は再びOFF接点に切換わり、モータ53
には16Vが印加され、電流はその分増加する。t4で
駆動部材26のつば部67の緩衝部材69がダイヤル3
0の筒体31の先端と接触し、モータ53の負荷が増加
し、電流が増加し、電圧が低下する。このときの電流の
増加は負荷電流検出手段50によって検出され、t5で
制御器57から印加される電圧が0となり、モータ53
は停止する。この後に切換スイッチ49が処理回路59
で切換わり、制御器57から印加される電圧は逆向きと
なる。t6では、20Vの電圧がリミットスイッチ44
のOFF接点で16Vに降圧され、モータ53が逆転起
動する。駆動部材26が後進するときは前述のようにリ
ミットスイッチ44は切換わらない。t7で緩衝部材7
0が支持片62およびナット部材64に接触し、電流が
増加し、これが負荷電流検出手段50によって検出さ
れ、t8で制御器57から印加される電圧が0となり、
モータ53は停止する。この後に、切換スイッチ49が
処理回路59で切換わり、図10に示す状態に戻る。
【0024】電源63、制御器57の故障や電線51の
断線によって本復帰装置が遠隔操作できないときは、ガ
スメータの位置でカバー28の駆動部材26先端側に設
けてあるキャップ25を外し、駆動部材26が中空にな
っているので、この中にドライバなどを差込んで復帰軸
4を手で押開けることができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、大型の遮
断弁付ガスメータにおいて、異常時に遮断した遮断弁を
遠隔の操作室から復帰スイッチの操作で簡単に復帰でき
る。この際遮断弁が大きいので出力可変モータを用いて
これが開き始めるときのみ駆動部材に大きな力を作用さ
せ、その他のときは比較的小さい力で駆動部材を駆動さ
せる。したがって駆動部材が第2の位置に達し、つば部
に設けた緩衝部材がダイヤルの内筒先端に当接したとき
や、支持片およびナット部材に当接したとき、減速機や
歯車などに無理な力が作用せず、モータの電流が増加
し、この増加した電流が感知され、駆動部材が復帰軸を
押して遮断弁を開け、また遮断弁が遮断するのに支障の
ない位置に戻すことができる。
【0026】また本発明によれば、直流モータを使用す
ることによって、印加電圧を上下するだけで簡単にその
出力を増減でき、電圧を上下する手段を駆動部材に設け
たので、制御器と遠く離れた位置にあるガスメータに設
けた装置本体との間の電線は電力供給用の2本または3
本の簡単なものにできる。
【0027】また本発明によれば、駆動部材を中空に構
成したので、電源や制御器の故障時、電線の断線時など
には、ドライバなどを駆動部材の中空部に挿通し、手で
復帰軸を押して遮断弁を開くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の装置本体17を遮断弁付ガ
スメータ18に取付けた状態を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】カバー28を取外した装置本体17の正面図で
ある。
【図4】図3の切断面線IV−IVによる断面図であ
る。
【図5】駆動部材26に取付けられたカラー42の動き
とリミットスイッチ44のアクチュエータ43の関係を
示す説明図である。
【図6】駆動部材26が前進するとき、カラー42によ
ってリミットスイッチ44がONになる状態を示す説明
図である。
【図7】駆動部材26が後進するとき、カラー42によ
ってリミットスイッチ44がOFF状態のままであるこ
とを示す説明図である。
【図8】常用されている大型ガスメータに装置本体17
を取付けた場合のあそびとストロークとの関係を示す説
明図である。
【図9】出力可変モータ53に印加する電圧を変える手
段の例を示す配線図である。
【図10】本発明の一実施例の電気結線図である。
【図11】本発明の一実施例の制御器57の動作を説明
するフローチャートである。
【図12】本発明の一実施例の電圧、電流と時間との関
係を示すグラフである。
【図13】遮断弁付ガスメータ18の斜視図である。
【符号の説明】
2 遮断弁 17 装置本体 18 遮断弁付ガスメータ 25 キャップ 26 駆動部材 27 基体 28 カバー 30 ダイヤル 31 筒部 39 仕切板 40 取付板 42 カラー 43 アクチュエータ 44 リミットスイッチ 48 長孔 49 切換スイッチ 50 負荷電流検出手段 53 モータ 54 減速機 57 制御器 61 復帰スイッチ 62 支持片 63 電源 64 ナット部材 67 つば部 68 ストッパ 69,70 緩衝部材
フロントページの続き (72)発明者 小野田 元 東京都板橋区志村1丁目2番3号 株式会 社金門製作所内 (72)発明者 今崎 正成 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株 式会社金門製作所関西研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスメータのガス通路の途中に遮断弁を
    設け、この遮断弁は復帰軸を突出し、復帰軸の押圧によ
    って遮断弁を開弁状態にすることができるようにした遮
    断弁付ガスメータの復帰装置において、 復帰軸の変位方向に移動自在に設けられ、両面に緩衝部
    材を有するつば部を、復帰軸寄りに設けた駆動部材と、 出力可変のモータと減速機とを有し、前記モータの出力
    によって駆動部材をその変位方向に往復駆動する駆動手
    段と、 突出した復帰軸に合わせた第1の位置と、復帰軸の押圧
    によって遮断弁を開弁状態にする第2の位置との間に駆
    動部材の変位量を制限する制限手段と、 モータに駆動電力を供給する電源と、 復帰スイッチと、 復帰スイッチが作動されたとき、駆動部材を第1の位置
    から第2の位置に移動するように、モータに電力を供給
    し、駆動部材が第2の位置に達したとき、つば部の復帰
    軸側に設けられた緩衝部材が、第2の位置側の制限手段
    に当接することによってモータに供給される負荷電流が
    増加することを検出し、モータの回転方向を逆にするよ
    うに電力を供給し、駆動部材が第1の位置に戻ったと
    き、つば部の復帰軸と反対側に設けられた緩衝部材が、
    第1の位置の制限手段に当接することによってモータに
    供給される負荷電流が増加することを検出し、モータへ
    の電力供給を停止する制御器と、 復帰スイッチの作動によって、駆動部材が復帰軸に当接
    する前にモータの出力を増加し、第2の位置に達する前
    にモータの出力を減少させる出力変更手段とを含むこと
    を特徴とするガスメータの遠隔復帰装置。
  2. 【請求項2】 前記出力可変のモータが直流モータであ
    り、前記出力変更手段が直流モータの出力を増加すると
    き、直流モータに印加される直流電圧を上げるリミット
    スイッチを操作する手段を駆動軸に設けたことを特徴と
    する請求項1記載のガスメータの遠隔復帰装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動部材は、軸線方向に軸孔を有す
    る中空の円筒形に構成されたことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載のガスメータの遠隔復帰装置。
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