JPH057096U - 練り製品の加熱装置 - Google Patents
練り製品の加熱装置Info
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- JPH057096U JPH057096U JP056852U JP5685291U JPH057096U JP H057096 U JPH057096 U JP H057096U JP 056852 U JP056852 U JP 056852U JP 5685291 U JP5685291 U JP 5685291U JP H057096 U JPH057096 U JP H057096U
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- kneaded
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は電極ベルトに載置された複数の練り
製品に対して同時に通電を行なうようにした練り製品の
加熱装置を提供することを目的とする。 【構成】 本考案の練り製品の加熱装置は、ほぼ水平と
なった搬送面を有するループ状の搬送用電極ベルトと、
当該電極ベルトに対して接近離反移動自在に設けられ、
前記搬送用電極ベルトに載置された複数の練り製品に接
触する電極プレートとを有する。それぞれの電極と練り
製品との接触は、予め塗布された水分を介してなされる
か、あるいは透水性フィルムを介してなされる。両電極
による通電は、電極ベルト上に載置されたそれぞれの練
り製品に対して同一の通電条件により同時になされる。
製品に対して同時に通電を行なうようにした練り製品の
加熱装置を提供することを目的とする。 【構成】 本考案の練り製品の加熱装置は、ほぼ水平と
なった搬送面を有するループ状の搬送用電極ベルトと、
当該電極ベルトに対して接近離反移動自在に設けられ、
前記搬送用電極ベルトに載置された複数の練り製品に接
触する電極プレートとを有する。それぞれの電極と練り
製品との接触は、予め塗布された水分を介してなされる
か、あるいは透水性フィルムを介してなされる。両電極
による通電は、電極ベルト上に載置されたそれぞれの練
り製品に対して同一の通電条件により同時になされる。
Description
【0001】
本考案は魚肉等を素材とした練り製品をこれに通電することによってジュール
熱により加熱するようにした練り製品の連続加熱装置に関する。
【0002】
蒲鉾等の練り製品は、通常、魚肉等を調味料と共にすり潰して形成したペース
トを、それぞれの製品に応じた形状に成形した後に、製品つまり食品としての保
形と殺菌を行なうために加熱している。この加熱には、従来では多くの場合蒸煮
法が用いられており、水蒸気によって練り製品を加熱するようにしている。この
加熱方式では加熱に時間を要することから、短時間で所望の加熱を行なうべく、
練り製品に通電してジュール熱によって加熱する方式が採用されつつある。この
ようなジュール熱を利用した加熱方式においては、練り製品を加熱する電極とし
てループ状とした金属製のベルトを使用することによって、このベルトによって
練り製品を搬送しながら、製品の加熱を行なう試みがなされている。
【0003】
このようにして、練り製品を搬送しながら加熱する方式によれば、加熱を連続
的に行なうことが可能となる半面、練り製品はベルト上の搬入端の位置から搬出
端の位置に移動しながら加熱されるので、加熱状態はベルト上の位置において各
々相違しており、練り製品に対して最適な通電条件を設定する必要がある。
本考案は練り製品搬送用の電極ベルトとこれに対して接近離反移動する電極プ
レートとを有し、ベルト上の複数の練り製品に対して同時に加熱し得るようにす
ることを目的とする。
【0004】
上記目的を達成するための本考案は、ほぼ水平となった搬送面を有するループ
状の搬送用電極ベルトと、当該電極ベルトに対して接近離反移動自在に設けられ
、前記搬送用電極ベルトに載置された複数の練り製品に接触する電極プレートと
、前記電極ベルトと前記電極プレートとの間で練り製品が通電される前に、前記
練り製品と前記電極ベルト及び電極プレートとの間に水分を塗布する水分塗布手
段とを有し、前記電極ベルトの搬送面に前記練り製品を保持した状態で、前記電
極プレートを前記練り製品に接触させてそれぞれの練り製品に通電するようにし
た練り製品の加熱装置である。
【0005】
また、本考案は、ほぼ水平となった搬送面を有するループ状の搬送用電極ベル
トの上方に、前記搬送用電極ベルトに載置された複数の練り製品に接触する電極
プレートを、前記電極ベルトに向けて接近離反移動自在に設け、前記電極ベルト
の搬送面にベルト用透水性フィルムを配置すると共に、前記電極プレートの圧接
面にプレート用透水性フィルムを配置し、それぞれの前記透水性フィルムに、こ
れらに水分を供給する給水手段を備えてなる練り製品の加熱装置である。
【0006】
水分塗布手段を有する練り製品の加熱装置においては、電極ベルトを駆動させ
ることによってこれの搬送面の上に所定の数の練り製品が載置される。そして、
電極プレートを電極ベルトに向けて接近させることにより、電極プレートは練り
製品に接触されることになるが、接触がなされる前に、予め水分塗布手段により
練り製品と電極プレート及び電極ベルトとの間には、水分が塗布されているので
、両電極により練り製品が通電されるときには、ジュール熱により練り製品は確
実に加熱される。
【0007】
また、透水性フィルムを有する練り製品の加熱装置においては、電極ベルトを
駆動させることによって、これの搬送面の上にベルト用透水性フィルムを介して
練り製品が載置される。そして、電極プレートを電極ベルトに向けて接近移動さ
せることにより、電極プレートはプレート用透水性フィルムを介して練り製品に
接触されることになる。この状態で両電極により練り製品が通電され、ジュール
熱により練り製品は加熱されることになる。この装置においては、電極に対する
練り製品の付着が防止される。
【0008】
以下、図示する本考案の実施例に基いて本考案を詳細に説明する。
図1は本考案の一実施例に係る練り製品の加熱装置を示す概略図であり、回転
中心軸がほぼ水平となった駆動ローラ11と、これに対して所定の間隔を隔てて
駆動ローラ11に平行に設置された従動ローラ12には、図示するようにループ
状となった搬送用の電極ベルト13が掛け渡されている。この電極ベルト13は
、ステンレス鋼、アルミニウム合金、チタン、チタン合金等の可撓性と導電性を
有し耐蝕性が良好な金属ベルトによって形成されている。図示しないモータ等の
駆動装置によって駆動ローラ11を回転すると、電極ベルト13は矢印で示す方
向に移動し、これの搬送面14に載置された練り製品Pが搬送される。
【0009】
前記電極ベルト13の上方には、搬送面14に対向した接触面22を有する電
極プレート21が電極ベルト13に向けて接近離反移動自在に設けられている。
この電極プレート21を上下方向に移動させるために、電極プレート21の上方
に設けられた流体圧シリンダ23のロッド24に電極プレート21が連結されて
いる。
【0010】
電極ベルト13の上流端の上方には、駆動側ローラ31と従動側ローラ32と
にループ状に掛け渡されたゴム等の絶縁性材料からなる搬入用コンベア33が配
置されている。この搬入用コンベア33に対しては、図示しない練り製品成形器
により成形された練り製品Pが投入され、この練り製品Pは搬入用コンベア33
から電極ベルト13の搬入端の位置に搬入される。
前記搬入用コンベア33の上方には、給水ノズル35が設けられており、この
ノズル35から吐出される水分が、搬入用コンベア33の上で搬送される練り製
品Pに塗布される。
【0011】
図1に示される練り製品の加熱装置を使用して、練り製品Pを加熱する手順に
ついて説明する。
成形器により成形された練り製品Pは、搬入用コンベア33により搬送される
過程で、給水ノズル35から吐出される水分が塗布される。外面に水分が付着し
た練り製品Pは、この搬入用コンベア33から電極ベルト13に搬入され、駆動
ローラ11の回転によって、練り製品Pは徐々に電極ベルト13の下流側に搬送
される。この電極ベルト13の搬送面14の上に所定の数の練り製品Pが載置さ
れたならば、駆動ローラ11の回転を停止した後に、電極プレート21を電極ベ
ルト13に向けて下降移動させる。これにより、電極プレート21と電極ベルト
13との間で練り製品Pが挾み付けられる。この状態で、両電極に通電すること
により、練り製品Pは加熱されることになる。加熱が終了した後には、電極プレ
ート21を後退させて、練り製品Pとの接触を解除する。次いで、駆動ローラ1
1を駆動することにより電極ベルト13によって練り製品Pを図1において左方
に排出される。排出後には上述した手順を繰り返すことにより、順次練り製品P
の加熱を行なう。通電効率を向上させるべく、練り製品Pに対しては、給水手段
としての給水ノズル35から水分が供給されるようになっているが、練り製品に
水分を塗布することなく、電極ベルト13と電極プレート21とに、通電前に予
め水分を塗布するようにしても良い。
【0012】
図2は本考案の他の実施例に係る練り製品の加熱装置を示す図であり、図1に
おける部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
電極ベルト13と電極プレート21の構造は図1に示されるものと同様の構造
となっているが、この場合には、電極ベルト13の搬送面14にはベルト用透水
性フィルムが配置され、電極プレート21の接触面22には、プレート用透水性
フィルムが配置されている。
【0013】
ベルト用透水性フィルム41は供給ロール42に巻き付けられており、このロ
ール42は図示する位置に対して着脱自在となっている。この透水性フィルム4
1は、例えばセロファン、紙、布、不織布等のように水分を吸収する性質を有す
る薄膜であれば、どのようなものでも良く、通常、親水性フィルム、吸水性フィ
ルム、あるいは保水性フィルム等とも言われる種々のフィルム材や膜材を用いる
ことができる。この明細書においては、これらのフィルムを総称して、透水性フ
ィルムと述べている。この透水性フィルム41は、両電極による練り製品に対す
る通電効率を良好とすると共に、練り製品が電極に付着するのを防止する機能を
有している。したがって、この実施例においては、図1に示された給水ノズル3
5は搬送用コンベア33の上方には設けられていない。この透水性フィルム41
の幅は、搬送面14、及び接触面22の幅とほぼ同一に設定されている。そして
、供給ロール42から繰り出された透水性フィルム41は、電極ベルト13の搬
送面14に接触して、電極ベルト13と同期して移動し、巻き取りロール43に
巻き取られる。
【0014】
電極プレート21の接触面22の表面には、供給ロール52から繰り出される
プレート用透水性フィルム51が接触しており、この接触面22に沿ってこの透
水性フィルム51が移動し、巻き取りロール53に巻き取られるようになってい
る。
ベルト用透水性フィルム41に水分を供給するために、水が収容された給水槽
44が供給ロール42の近傍に配置されており、供給ロール42から繰り出され
た透水性フィルム41は、ガイドローラ45〜47により案内されて、この給水
槽44内を通過する。更に、プレート用透水性フィルム51に水分を供給するた
めに、水が収容された給水槽54が搬入用コンベア33の上方に配置されており
、供給ロール52から繰り出された透水性フィルム51は、ガイドローラ55〜
57により案内されて、この給水槽54内を通過する。このようにして、それぞ
れの透水性フィルム41、51に対しては、給水槽44、54によって水分が供
給されることになり、それぞれの給水槽は給水手段を構成する。尚、給水槽44
、54に代えてスプレイ等によりそれぞれの透水性フィルム41、51に水分を
吹き付けるようにしても良い。
【0015】
図2に示された練り製品の加熱装置により、練り製品を加熱する場合には、ベ
ルト電極13の上に載置された所定の数の練り製品Pに対する通電加熱が終了し
た後には、駆動ロール11を駆動すると同時に巻き取りロール43を駆動するこ
とによって、ベルト電極13と共にベルト用透水性フィルム41を移動させる。
更に、プレート用透水性フィルム51は、通電が終了して電極プレート21を後
退移動させる際に、巻き取りロール53を駆動することにより巻き取られる。こ
れにより、透水性フィルム51の弛みが防止されることになり、電極プレート2
1が下降移動する際には、プレート用透水性フィルム51は供給ロール52から
繰り出される。
【0016】
以上のように、本考案によれば、電極ベルトによって練り製品は電極ベルトの
搬送面の上に所定の数だけ載置された状態のもとで、電極プレートが電極ベルト
に向けて接近移動することにより、練り製品に対する通電がなされるので、複数
の練り製品に対しては同一の加熱条件によって加熱がなされることになり、高品
質の練り製品を製造することができる。通電効率は、通電がなされる前に練り製
品と両電極との間に水分を塗布することにより確保される。また、この通電効率
は、透水性フィルムを介して練り製品と両電極とを接触させることによっても確
保されることになり、透水性フィルムを使用した場合には、電極への練り製品の
付着が防止される。
【図1】は本考案の一実施例に係る練り製品の加熱装置
を示す概略正面図、
を示す概略正面図、
【図2】は本考案の他の実施例に係る練り製品の加熱装
置を示す概略正面図である。
置を示す概略正面図である。
13…搬送用の電極ベルト、21…電極プレート、33
…搬入用コンベア、35…給水ノズル、41…ベルト用
透水性フィルム、51…プレート用透水性フィルム、4
4…給水槽、54…給水槽、P…練り製品。
…搬入用コンベア、35…給水ノズル、41…ベルト用
透水性フィルム、51…プレート用透水性フィルム、4
4…給水槽、54…給水槽、P…練り製品。
Claims (2)
- 【請求項1】 ほぼ水平となった搬送面を有するループ
状の搬送用電極ベルトと、 当該電極ベルトに対して接近離反移動自在に設けられ、
前記搬送用電極ベルトに載置された複数の練り製品に接
触する電極プレートと、 前記電極ベルトと前記電極プレートとの間で練り製品が
通電される前に、前記練り製品と前記電極ベルト及び電
極プレートとの間に水分を塗布する水分塗布手段とを有
し、 前記電極ベルトの搬送面に前記練り製品を保持した状態
で、前記電極プレートを前記練り製品に接触させてそれ
ぞれの練り製品に通電するようにした練り製品の加熱装
置。 - 【請求項2】 ほぼ水平となった搬送面を有するループ
状の搬送用電極ベルトの上方に、前記搬送用電極ベルト
に載置された複数の練り製品に接触する電極プレート
を、前記電極ベルトに向けて接近離反移動自在に設け、 前記電極ベルトの搬送面にベルト用透水性フィルムを配
置すると共に、前記電極プレートの圧接面にプレート用
透水性フィルムを配置し、 それぞれの前記透水性フィルムに、これらに水分を供給
する給水手段を備えてなる練り製品の加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991056852U JPH0735582Y2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 練り製品の加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991056852U JPH0735582Y2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 練り製品の加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH057096U true JPH057096U (ja) | 1993-02-02 |
JPH0735582Y2 JPH0735582Y2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=13038950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991056852U Expired - Fee Related JPH0735582Y2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 練り製品の加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735582Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-22 JP JP1991056852U patent/JPH0735582Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0735582Y2 (ja) | 1995-08-16 |
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Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |