JP2810332B2 - 布用接着プレス装置 - Google Patents

布用接着プレス装置

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JP2810332B2
JP2810332B2 JP7039335A JP3933595A JP2810332B2 JP 2810332 B2 JP2810332 B2 JP 2810332B2 JP 7039335 A JP7039335 A JP 7039335A JP 3933595 A JP3933595 A JP 3933595A JP 2810332 B2 JP2810332 B2 JP 2810332B2
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敏弘 大山
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    • A41WEARING APPAREL
    • A41HAPPLIANCES OR METHODS FOR MAKING CLOTHES, e.g. FOR DRESS-MAKING OR FOR TAILORING, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • A41H43/00Other methods, machines or appliances
    • A41H43/04Joining garment parts or blanks by gluing or welding ; Gluing presses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T156/00Adhesive bonding and miscellaneous chemical manufacture
    • Y10T156/17Surface bonding means and/or assemblymeans with work feeding or handling means
    • Y10T156/1702For plural parts or plural areas of single part
    • Y10T156/1712Indefinite or running length work
    • Y10T156/1741Progressive continuous bonding press [e.g., roll couples]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は布用接着プレス装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】背広等は型くずれしないように、型くず
れしやすい部位に接着芯地が接着される。そして、この
接着芯地は、背広用の布地の裏面に、布用接着プレス装
置にて接着されていた。
【0003】しかして、この種の布用接着プレス装置
は、布地と接着芯地とを重ね合わせたワークを搬送用ベ
ルトにて搬送し、その搬送中に該ワークを加熱し、その
加熱状態にて該ワークに圧力を加えて該布地と接着芯地
とを接着させていた。
【0004】そして、ワークを供給する場合、該ワーク
を、手前側へ突き出した搬送用ベルトの一部に載置して
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の布用接着プレス装置では、走行中の搬送用ベルト
の一部にワークを載置する必要があり、布地と接着芯地
とが位置ずれしないように、載置するためには、熟練を
要していた。
【0006】また、搬送用ベルトが長くなって、加熱手
段にて加熱された該ベルトが冷えやすく、また、コスト
高となっていた。
【0007】そこで、本発明では、布地に対して接着芯
地が位置ずれすることなく、確実に搬送手段に供給して
布地と接着芯地とを接着することができる布用接着プレ
ス装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る第1の布用接着プレス装置は、布地
と接着芯地とを重ね合わせてなるワークを搬送する搬送
手段と、該搬送手段にて搬送されているワークを加熱す
る加熱手段と、加熱されたワークを加圧する加圧手段
と、を備えた布用接着プレス装置であって、載置される
ワークの上記搬送手段への供給を搬送手段接近状態にて
可能とするワーク投入用テーブルを、上記搬送手段に対
する接近・離間方向の所定ストロークの往復動を可能と
して、該搬送手段の投入口近傍に配設したものである。
【0009】また、第2の布用接着プレス装置は、布地
と接着芯地とを重ね合わせてなるワークを搬送する搬送
手段と、該搬送手段にて搬送されているワークを加熱す
る加熱手段と、加熱されたワークを加圧する加圧手段
と、を備えた布用接着プレス装置であって、載置される
ワークの上記搬送手段への供給を搬送手段接近状態にて
可能とするワーク投入用テーブルを、上記搬送手段に対
する接近・離間方向の所定ストロークの往復動を可能と
して、該搬送手段の投入口近傍に上記ワークの幅方向の
左右に2枚以上配設したものである。
【0010】また、第3の布用接着プレス装置は、布地
と接着芯地とを重ね合わせてなるワークを搬送する搬送
手段と、該搬送手段にて搬送されているワークを加熱す
る加熱手段と、加熱されたワークを加圧する加圧手段
と、を備えた布用接着プレス装置であって、載置される
ワークの上記搬送手段への供給を搬送手段接近状態にて
可能とするワーク投入用テーブルを、上記搬送手段に対
する接近・離間方向の所定ストロークの往復動を可能と
して、該搬送手段の投入口近傍に上記ワークの幅方向の
左右に2枚以上配設し、さらに、相隣位するワーク投入
用テーブルの一体状の往復動を可能とする連結状態と、
各ワーク投入用テーブルの独立状の往復動を可能とする
非連結状態とに、切換可能として連結バーを付設したも
のである。
【0011】
【作用】ワーク投入用テーブル上にワーク(布地と接着
芯地とを重ね合わせたもの)を載置して、該テーブルを
搬送手段側へ移動させれば、搬送手段によるワークの搬
送が可能となる。即ち、ワークを一旦、テーブルに載置
した後は、該ワークを触れる必要がなく、布地に対して
接着芯地が位置ずれしない。
【0012】また、ワーク投入用テーブルが、ワークの
幅方向の左右に複数枚配設されるものでは、複数枚のワ
ークを並列状に搬送手段に供給することができ、さら
に、連結バーにてワーク投入用テーブルを連結すること
ができるものであれば、比較的幅寸法(ワーク走行方向
と直交する方向の寸法)が大きいワークも安定した状態
で搬送手段に供給することができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を
詳説する。
【0014】図1は本発明に係る布用接着プレス装置を
示し、この装置は、布地1と接着芯地2とを重ね合わせ
てなるワークW(図6参照)を搬送する搬送手段3と、
該搬送手段3にて搬送されているワークWを加熱する加
熱手段4と、加熱したワークWに圧力を加える加圧手段
5と、を備える。
【0015】搬送手段3は、5つのローラ6,7,8,
9,10と該ローラ6,7,8,9,10に掛け廻される搬
送用ベルト11とからなる第1部材12と、4つのローラ1
3,14,15,16と該ローラ13,14,15,16に掛け廻され
る搬送用ベルト11とからなる第2部材17と、を備える。
なお、ローラ9及びローラ14はベルト11,11にテンショ
ンを付加すると共に蛇行を修正するためのものであり、
シリンダを備えた駆動手段18,19にて揺動又は往復動し
て、ベルト11,11に適度のテンションを付加すると共に
蛇行修正を行なう。
【0016】この場合、搬送用ベルト11としては、静電
気防止剤入り材質とするのが好ましい。静電気防止剤と
は、例えば、導電性の金属等であり、静電気の発生を防
止して、この静電気によるワークWのベルト11への付着
を防止する。
【0017】加熱手段4は、例えば、電磁誘導加熱器50
と、これによって加熱される加熱板51と、からなる。即
ち、電磁誘導加熱器50と加熱板51とは、ワークWの走行
路に沿って設けられ、加熱板51近傍をベルト11にて送ら
れるワークWは、この加熱板51にて加熱される。ところ
で、接着芯地2には、接着剤が付与されており、この加
熱にて接着剤が溶ける。なお、加熱手段4としては、ス
チームや電熱ヒータ等にて加熱される加熱板を使用した
ものであってもよい。
【0018】また、加圧手段5は、加熱手段4より出口
側に設けられ、プレス用の加圧ローラ20,21を備える。
この場合、一方のローラ20は、シリンダ22を有する駆動
手段23にて、他方のローラ21に対して接近・離間する。
従って、この一対のローラ20,21にて走行中のワークW
を適度な押圧力で加圧することができる。
【0019】しかして、加圧ローラ20,21の直前には、
クラウン形状のローラ52が遊転自在に設けられている。
即ち、このクラウン形状のローラ52にて、ベルト11及び
ワークWに更に張りをもたせると共に、ワークWの先端
縁をその幅方向の中央部と端部とにおいて加圧ローラ2
0,21間に突入するタイミングをずらしている。これに
より、突入によりワークWが弛んだり、詰まったりする
ことがないようにしている。
【0020】しかして、加熱及び加圧後の出口側には、
ワークWと搬送用ベルト11とを剥離するための羽根25を
備えた回転剥離装置26が設けられている。羽根25は、図
示省略のシャフト(モータ等の駆動手段にて回転す
る。)に付設される。また、羽根25の材質としては、ゴ
ム又はプラスチック等が望ましい。
【0021】ところで、搬送手段3の第1部材12の搬送
用ベルト11は、矢印B方向に走行し、第2部材17の搬送
用ベルト11は、矢印C方向に走行することにより、この
上下の搬送用ベルト11,11にてワークWは矢印A方向に
走行するが、一方(上方)の回転剥離装置26のシャフト
は、図1の矢印Dに示すように、回転し、他方(下方)
の回転剥離装置26のシャフトは、図1の矢印Eに示すよ
うに、回転する。
【0022】従って、ワークWの接着芯地2の溶けた接
着剤がはみ出し(しみ出し)て、ワークWがどちらか一
方、例えば、上方の搬送用ベルト11に付着して、この搬
送用ベルト11とともに走行しようとした場合、上方の回
転剥離装置26の羽根25にてワークWがはぎ取られて、ワ
ークWはこの搬送用ベルト11から剥離する。
【0023】また、逆に、ワークWが下方の搬送用ベル
ト11に付着して、この搬送用ベルト11とともに走行しよ
うとした場合、下方の回転剥離装置26の羽根25にてワー
クWがはぎ取られて、ワークWはこの搬送用ベルト11か
ら剥離する。
【0024】さらに、この回転剥離装置26,26には、ワ
ークWの羽根25への巻き付きを防止するガイド部40が夫
々設けられている。
【0025】即ち、羽根25…にて搬送用ベルト11から剥
離したワークWは、ガイド部40にて、このガイド部40よ
り羽根25側に接近せず、羽根25への巻き付きを防止する
ことができる。
【0026】また、回転剥離装置26からは、順次、搬送
用コンベア36,37,38が連設されている。
【0027】しかして、搬送手段3の投入口27側には、
2枚のワーク投入用テーブル28,28が配設される。テー
ブル28は、図2と図3に示すように、矩形状の本体29
と、該本体29から垂下される左右の壁30,30と、該本体
29から垂下される前壁31と、を備え、左右の壁30,30の
内面には、夫々、前後に、ローラ32,32が回転自在に取
付けられ、本体29の内面(裏面)には、ローラ32…に対
応して、4個のローラ33…が回転自在に取付けられてい
る。この場合、ローラ32…は水平軸心廻りに回転し、ロ
ーラ33…は鉛直軸心廻りに回転する。
【0028】また、テーブル28,28は、テーブル載置台
41上に前後スライド可能と載置される。そして、載置台
41には、テーブル28,28がスライド可能に嵌合する凹溝
42,42が形成され、この凹溝42には、その内側面に沿っ
て横断面コの字状のガイドレール43,43が付設されてい
る。
【0029】即ち、このガイドレール43内に、図4に示
すように、ローラ32が収納され、このローラ32がガイド
レール43の下辺43aの内面を転動する。また、ガイドレ
ール43の上辺43bには、図2に示すように、切欠き部4
4,44が設けられ、この切欠き部44,44を介して、ロー
ラ32がこのガイドレール43に挿入される。
【0030】また、凹溝42の下面45の前後左右には、夫
々、一対のローラ46,47が付設される。即ち、一方のロ
ーラ46は、その鉛直軸心が固定されて、他方のローラ47
は、その鉛直軸心が平面的に見て、図5に示すように、
F,Gの如く往復動可能とされる。
【0031】具体的には、凹溝42の下面45に、図4に示
すように、ブロック体53が取付けられる。このブロック
体53は、本体部54と、該本体部54の全面中央部から突出
される突出片55と、からなり、この突出片55にローラ47
の軸部56が矢印F,Gの如くスライド自在に嵌合する長
孔57が設けられ、さらに、本体部54には、長孔57に連通
された溝58が形成され、この溝58に、ローラ47を矢印F
の如く弾発付勢するコイルスプリングからなる弾発部材
59が嵌合されている。
【0032】また、ブロック体53の上面には上板60が取
付けられる。つまり、ブロック体53及び上板60に貫孔が
形成され、この貫孔にボルト部材61が挿入されて、凹溝
42の底壁に螺着される。そして、自由状態においては、
図5の実線で示すように、ローラ47の軸心からガイドレ
ール43の側辺43cまでの寸法と、固定のローラ46の軸心
からガイドレール43の側辺43cまでの寸法と、が略同一
とされると共に、ローラ47,46は同一高さ位置で、かつ
近接して配設される。
【0033】しかして、ローラ32…を、ガイドレール43
の切欠き部44を介してガイドレール43に挿入させれば、
ガイドレール43内をローラ32が走行することができると
共に、ローラ33がガイドレール43の側辺43cを転動する
ことになって、テーブル28はガイドレール43,43に沿っ
て前後にスライドする。この際、ローラ33は、ローラ4
6,47と略同一高さ位置に保持される。
【0034】また、図2の右側のテーブル28のように、
後方へスライドさせていけば、後方のイ及びロのローラ
33が、ローラ46,47間に夫々嵌合状とされて、このテー
ブル28のスライドが規制される。つまり、テーブル28を
順次後方へスライドさせていけば、イ及びロのローラ33
は、夫々、イ′及びロ′のローラ47を弾発部材59の弾発
力に抗して矢印G方向(図5参照)へ押圧し、これによ
り、該ローラ33はローラ47を乗り越え、この際、ローラ
33によるローラ47の矢印G方向の押圧力が解除され、ロ
ーラ47は元の状態に戻り、図5に示すように、ローラ33
は、ローラ46,47間に嵌合状となる。
【0035】この状態から、この右側のテーブル28を手
前側へ引き出せば、イ及びロのローラ33は、夫々、イ′
及びロ′のローラ47を矢印Gの如く押圧し、この嵌合状
態を脱出し、テーブル28の手前へのスライドを可能とす
る。
【0036】そして、左側のテーブル28のように、前方
へスライドさせれば、前方のハ及びニのローラ33が、ロ
ーラ46,47間に夫々嵌合状とされて、このテーブル28の
スライドが規制される。即ち、テーブル28を手前へスラ
イドさせていけば、ハ及びニのローラ33は、ハ′及び
ニ′のローラ47を弾発部材59の弾発力に抗して夫々押圧
し、これにより、ハ及びニのローラ33は、夫々、ハ′及
びニ′のローラ47を夫々乗り越え、ローラ46,47間に嵌
合状となる。逆に、この状態から、この左側のテーブル
28を後方へ押し込めば、ハ及びニのローラ33は、夫々、
ハ′及びニ′のローラ47を矢印Gの如く押圧し、この嵌
合状態を脱出し、テーブル28の後方へのスライドを可能
とする。
【0037】ところで、テーブル載置台41の凹溝42の後
方側、つまり、搬送手段3の投入口27側には、固定受け
板62が付設されている。つまり、テーブル28を図2の右
側のように、後方へスライドさせた際に、固定受け板62
の略全面をテーブル28の後端部が被覆状とし、テーブル
28を図2の左側のように、前方へスライドさせた際に、
固定受け板62の一部をテーブル28の後端部が被覆状とす
る。
【0038】従って、各ワーク投入用テーブル28を、搬
送手段3に対して接近・離間する方向に所定ストローク
だけ往復動し、図2の右側のテーブル28のように、後方
へスライドさせた際に、このテーブル28に載置されたワ
ークWは、搬送手段3へ供給される。なお、所定ストロ
ークとは、図2の左側のテーブル28のように手前側へ引
き出された状態から、図2の右側のテーブル28のように
後方側へ押込んだ状態の変位量である。
【0039】しかして、図3に示すように、一方のテー
ブル28の前壁31には、連結バー63が付設され、この連結
バー63にて、この相隣位するテーブル28,28の連結が可
能とされる。
【0040】連結バー63は、その一端部が前壁31に設け
られた枢支ピン64にて枢着され、矢印H,Iの如く揺動
可能とされる。また、連結バー63の一側縁63aの他端部
側、及び他側縁63bの他端部側に、夫々、切欠き部65,
66が設けられ、図3の(イ)に示すように、連結バー63
が一方のテーブル28の前壁31に平行状に対応した状態で
は、切欠き部66が、このテーブル28の前壁31に設けられ
た係止ピン67に係止して、この状態を保持し、この状態
から矢印Hの如く連結バー63を揺動させれば、連結バー
63は図3の(ロ)に示すように枢支ピン64を中心に揺動
し、図3の(ハ)に示すように、この連結バー63が相隣
するテーブル28,28にまたがって対応した際に、切欠き
部65が、他方のテーブル28の前壁31に設けられた係止ピ
ン68に係止して、この状態を保持する。
【0041】ところで、図3の(ハ)に示すように、相
隣位するテーブル28,28にまたがって、連結バー63が配
設されている状態では、この2枚のテーブル28,28は一
体状に前後にスライドし、図3の(イ)に示すように、
連結バー63が一方のテーブル28にのみ対応している状態
では、各テーブル28,28は夫々独立状にスライドする。
【0042】次に、上述の如く構成された布用接着プレ
ス装置を使用して、布地1を接着芯地2を接着する方法
を説明する。
【0043】まず、図6に示すように、布地1と接着芯
地2とを重ね合わせてワークWを形成する。
【0044】そして、テーブル載置台41上のワーク投入
用テーブル28を手前側へ引き出した状態として、このテ
ーブル28上にワークWを載置する。その後、該テーブル
28を、搬入手段3の投入口27側へ押込み、テーブル28を
搬送手段接近状態とする。
【0045】これにより、テーブル28上に載置されたワ
ークWは投入口27に供給され、搬送手段3にて図1の矢
印Aに示すように加熱手段4に送られる。そして、加熱
手段4をこのワークWが通過すれば、このワークWは加
熱され、これにより、接着芯地2の接着剤が溶け、この
状態でさらに搬送手段3にて加圧手段5に送られ、ここ
で、該ワークWはローラ20,21にて押圧され、布地1と
接着芯地2との接着が行なわれ、布地1と接着芯地2と
が接着されたワークWは、ローラ7,16間から送出され
て、搬送用コンベア36,37,38にて外部へ排出される。
【0046】しかして、ワークWを搬送手段3に供給す
る場合、ワークWをテーブル28に載置してセットすれ
ば、該ワークWに手を触れることなく、搬送手段3に供
給することができ、布地1に対する接着芯地2の位置ず
れが生じることがない。
【0047】ところで、上述の実施例では、加圧ローラ
20,21の直前に、クラウン形状のローラ52が設けられて
いるので、これにより、搬送用ベルト11及びワークWに
更に張りをもたせることができると共に、ワークWの先
端縁は幅方向の中央部と端部とがタイミングがずれて加
圧ローラ20,21に突入する。このため、突入によりワー
クWが弛んだり、詰まったりすることがなく、ワークW
に波状や横縞状の「皺」が発生しない。
【0048】また、接着芯地2のしみ出した接着剤等に
て、ワークWがどちらからの搬送用ベルト11に付着した
としても、回転剥離装置26の羽根25にて、付着したワー
クWは、搬送用ベルト11からはぎ取られ、確実にワーク
Wは搬送コンベア36,37,38にて搬送される。
【0049】しかも、羽根25…にて搬送用ベルト11から
剥離したワークWは、ガイド部40にてこのガイド部40よ
り羽根25側に接近せず、羽根25への巻き付きを防止する
ことができ、より確実に、接着後のワークWを搬送用コ
ンベア36に供給することができる。
【0050】しかして、上述の実施例では、ワーク投入
用テーブル28は2枚備えているので、2種類のワークW
をこの装置に供給して接着することができるので、加熱
手段4としては、加熱板を、ワークWの幅方向の左右に
2個に区画し、かつ、各区画部位の温度が温度制御手段
にて独立して制御されるものが好ましいが、勿論、区画
されないものであってもよい。なお、温度制御手段とし
ては、例えば、電源と、該電源からの電流を調整して
(電磁誘導加熱器の)電磁誘導用コイルに供給する調整
器と、を備えたものから構成することができ、さらに
は、加熱板に、加熱板の温度を検出するセンサを設け、
このセンサにて検出された温度を調整器に入力させ、こ
の調整器がコイルに供給する電流を調整するようにして
もよい。これにより、各区画されたゾーンを夫々別々に
均一の温度に保持されるので、種類の相違するワーク
を、同時にこの布用接着プレス装置を使用して、接着作
業を行なうことができる。
【0051】また、幅寸法が比較的大であるワークWで
ある場合、相隣位するテーブル28,28を図3の(ハ)に
示すように、連結バー63にて連結すれば、幅寸法が大で
あるこのワークWを2枚のテーブル28,28上に載置する
ことができ、これにより、この2枚のテーブル28,28を
同時にスライドさせることにより、この幅寸法が大であ
るワークWを投入口27に供給することができる。
【0052】なお、本発明は上述の実施例に限定され
ず、例えば、ワーク投入用テーブル28の数を3枚以上と
するも、逆に1枚とするも自由である。また、ワーク投
入用テーブル28を前後にスライドさせる方法としては、
実施例では、手動にて行なったが、シリンダやモータ等
の駆動力を用いる方法にて行なうも自由である。
【0053】また、搬送用コンベア36,37が加湿室に挿
入されるものであってもよい。即ち、加熱手段4にて加
熱されたワークWは、水分が奪われて縮んでおり、加湿
室の蒸気に接触させることにより、水分を補充し、元の
状態に復元させる。これは、接着芯地2を接着させた布
地1を元寸に戻し、この布地1と、接着芯地が接着され
ていない布地とを、組み合わせて縫製しても、フラギン
グ事故が発生しないようにするものである。
【0054】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0055】 ワーク投入用テーブル28上にワークW
を載置(セット)した後においては、該ワークWを触れ
ることなく、搬送手段3に供給することができ、布地1
に対する接着芯地2の位置ずれが生じず、高品質の製品
を提供することができる。つまり、作業者が位置ずれを
修正しつつワークを供給する必要がないので、作業に熟
練を必要としない。特に、この装置は、薄い布地1、薄
い接着芯地2に好適である。
【0056】 ワーク投入用テーブル28が、ワークW
の幅方向の左右に2枚以上配設したものでは、複数種の
ワークWを、位置ずれさせることなく確実に搬送手段3
に供給することができ、作業性に優れる。
【0057】 相隣位するワーク投入用テーブル28,
28を、連結バー63にて連結することができるものでは、
各種の大きさのワークWに対応することができ、至便で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す簡略図である。
【図2】ワーク投入用テーブルの平面図である。
【図3】ワーク投入用テーブルの正面図である。
【図4】ワーク投入用テーブルの要部拡大断面図であ
る。
【図5】ワーク投入用テーブルの要部平面図である。
【図6】ワークの簡略斜視図である。
【符号の説明】
1 布地 2 接着芯地 3 搬送手段 4 加熱手段 5 加圧手段 27 投入口 28 ワーク投入用テーブル 63 連結バー W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A41H 43/04 D06F 71/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布地1と接着芯地2とを重ね合わせてな
    るワークWを搬送する搬送手段3と、該搬送手段3にて
    搬送されているワークWを加熱する加熱手段4と、加熱
    されたワークWを加圧する加圧手段5と、を備えた布用
    接着プレス装置であって、載置されるワークWの上記搬
    送手段3への供給を搬送手段接近状態にて可能とするワ
    ーク投入用テーブル28を、上記搬送手段3に対する接近
    ・離間方向の所定ストロークの往復動を可能として、該
    搬送手段3の投入口27近傍に配設したことを特徴とする
    布用接着プレス装置。
  2. 【請求項2】 布地1と接着芯地2とを重ね合わせてな
    るワークWを搬送する搬送手段3と、該搬送手段3にて
    搬送されているワークWを加熱する加熱手段4と、加熱
    されたワークWを加圧する加圧手段5と、を備えた布用
    接着プレス装置であって、載置されるワークWの上記搬
    送手段3への供給を搬送手段接近状態にて可能とするワ
    ーク投入用テーブル28を、上記搬送手段3に対する接近
    ・離間方向の所定ストロークの往復動を可能として、該
    搬送手段3の投入口27近傍に上記ワークWの幅方向の左
    右に2枚以上配設したことを特徴とする布用接着プレス
    装置。
  3. 【請求項3】 布地1と接着芯地2とを重ね合わせてな
    るワークWを搬送する搬送手段3と、該搬送手段3にて
    搬送されているワークWを加熱する加熱手段4と、加熱
    されたワークWを加圧する加圧手段5と、を備えた布用
    接着プレス装置であって、載置されるワークWの上記搬
    送手段3への供給を搬送手段接近状態にて可能とするワ
    ーク投入用テーブル28を、上記搬送手段3に対する接近
    ・離間方向の所定ストロークの往復動を可能として、該
    搬送手段3の投入口27近傍に上記ワークWの幅方向の左
    右に2枚以上配設し、さらに、相隣位するワーク投入用
    テーブル28,28の一体状の往復動を可能とする連結状態
    と、各ワーク投入用テーブル28,28の独立状の往復動を
    可能とする非連結状態とに、切換可能として連結バー63
    を付設したことを特徴とする布用接着プレス装置。
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