JPH07110216B2 - 板付き蒲鉾用加熱装置 - Google Patents
板付き蒲鉾用加熱装置Info
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- JPH07110216B2 JPH07110216B2 JP3044111A JP4411191A JPH07110216B2 JP H07110216 B2 JPH07110216 B2 JP H07110216B2 JP 3044111 A JP3044111 A JP 3044111A JP 4411191 A JP4411191 A JP 4411191A JP H07110216 B2 JPH07110216 B2 JP H07110216B2
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Description
魚肉等のすり身が成形されて板付きのまま製品化される
板付き蒲鉾を製造するにあたって、その板上の魚肉すり
身に通電することに伴なうジュール発熱によって板付き
蒲鉾のすり身の加熱を行なう装置に関するものである。
に魚肉等のすり身を混練して板の上で所定の形状に成形
した後、加熱することが行なわれている。この場合の加
熱手段の一つとして、最近では通電に伴なうジュール熱
を利用した加熱装置を使用することが試みられるように
なっている。
は、板上で成形したすり身に対して一対の電極を接触さ
せ、その電極からすり身中に電流を流すことが必要であ
るが、電極を直接すり身に押し当てた場合には、すり身
やそれに含まれる塩分の付着により電極表面が汚れ、電
極表面が腐食したり酸化したりする問題があり、またす
り身自体も汚れてしまう問題がある。そこで透水性フィ
ルムをすり身と電極との間に介在させることが考えられ
ており、この場合、透水性フィルムを予め水に浸漬させ
るなどして湿潤させておけば、電極からそのフィルムを
介してすり身に通電させることができ、またすり身自体
が多量に水分を含有している場合にはそのすり身の水分
によって透水性フィルムが湿潤され、電極からフィルム
を介してすり身に通電させることができる。そしてこの
ように電極とすり身との間に透水性フィルムを介在させ
れば、電極がすり身に直接接触しないため、すり身によ
る汚れが電極表面に付着することが防止され、電極表面
の腐食や酸化を防止することができ、またすり身自体の
表面が汚れることも防止できる。
電極と魚肉すり身等の食品材料との間に介在させる方式
のジュール発熱による食品材料加熱装置としては、本発
明者等は既に特開平3−103155号(特願平1−3
14340号)において、図3、図4に模式的に示すよ
うな装置を提案している。
としての成形後の板付き蒲鉾1はトレー2上に載置さ
れ、かつそのトレー2は水平な走行ベッド31上にスラ
イド可能に載置されている。走行ベッド31の両側上部
には、トレー2の側面を案内するためのトレーガイド3
2が設けられている。そして図示しないプッシャーによ
ってトレー2を水平方向に押すことによって、トレー2
は水平方向(すなわち図3の紙面に垂直な方向)に沿っ
て間欠的に移動せしめられるようになっている。したが
って板付き蒲鉾1を載置するトレー2と、走行ベッド3
1およびトレーガイド32によって、板付き蒲鉾1を水
平方向に搬送する搬送系路が形成されていることにな
る。なおトレー2の幅Wは板付き蒲鉾1の長さLよりも
短く作られており、板付き蒲鉾1は、その両端がトレー
2の幅方向両縁よりも外側へ突出するように載置されて
いる。
両側には、トレー2上の板付き蒲鉾1の水平方向両側に
対向するように一対の電極3A,3Bが配設されてい
て、その電極3A,3Bは例えば流体圧シリンダ等の進
退駆動機構4A,4Bによって相互に接近・離隔する方
向へ移動せしめられるように構成されている。さらにそ
の搬送系路と左右の電極3A,3Bとの間には、帯状の
長尺な透水性フィルム5A,5Bが垂直方向に走行可能
な状態で配置されている。この透水性フィルム5A,5
Bは、電極3A,3Bよりも下方の位置に配置された繰
出しロール6A,6Bから引出されて、湿潤のための水
槽7A,7B内を通過してから電極3A,3Bと板付き
蒲鉾1との間の位置に至り、さらに電極3A,3Bの上
方に配置された巻取ロール8A,8Bにて巻取られるよ
うになっている。
水性フィルム5A,5Bの走行を停止させた状態で図3
中の仮想線で示すように電極3A,3Bを前進させれ
ば、板付き蒲鉾1における板1A上のすり身1Bの左右
両面に、透水性フィルム5A,5Bを介在させた状態で
電極3A,3Bが押し当てられ、電極3A,3Bから透
水性フィルム5A,5Bを介してすり身1B中に電流が
流れ、通電加熱される。そして加熱終了後は電極3A,
3Bを後退させた後、巻取ロール8A,8Bを所定の回
転数もしくは回転角度だけ回転させれば、透水性フィル
ム5A,5Bは所定距離だけ上方へ走行し、その透水性
フィルム5A,5Bの未使用の部分が電極3A,3Bに
対応する部分に位置せしめられることになる。したがっ
て搬送系路に沿ってトレー2により次の新たな板付き蒲
鉾が電極間に位置せしめられて、その新たな板付き蒲鉾
のすり身に対して通電加熱を行なうにあたっては、透水
性フィルムにおける未使用の新しい部分が電極とすり身
との間に挟まれることになる。すなわち、1回の通電加
熱を行なうたびごとに、透水性フィルムの汚れていない
未使用の部分が用いられることになるため、仮にその透
水性フィルムがすり身との接触により汚れても、その汚
れが累積されて次の通電加熱に悪影響を及ぼすことがな
く、かつフィルムの汚れが電極に付着して電極表面が腐
食したり酸化したりする事態の発生も充分に防止するこ
とができる。
3A,3B間には同時に複数個の板付き蒲鉾1が挟ま
れ、それらが同時に加熱されるのが通常である。したが
ってある数の板付き蒲鉾の加熱が終了すれば、再び同じ
数の蒲鉾が電極3A,3Bの間に移送されて来ることに
なる。
4に示される通電加熱による板付き蒲鉾加熱装置は優れ
た長所を有しているが、本発明者等がその実用化のため
の実験・検討を繰返したところ、次のような問題がある
ことが判明した。
は、電極3A,3Bを前進させて、ある数の板付き蒲鉾
1のすり身1Bに通電する際には、トレー2の走行を停
止させ、その複数の板付き蒲鉾の移動を停止させておか
なければならない。したがって加熱装置における搬送系
路では、複数個の板付き蒲鉾を電極位置まで移送した後
には一旦移送を停止し、通電加熱を行なってから再び移
送を開始して加熱済みの複数個の板付き蒲鉾を系外に排
出するとともに、次の新たな複数個の板付き蒲鉾を電極
の位置まで運び込むという、複数個ごとの間欠的な移送
とならざるを得ない。
しては、一般に成型機により板上にすり身を成型する成
型工程や成型後のすり身に坐りを与える坐り工程が存在
するが、これらの前工程からは中間製品が順次1個ずつ
排出されて来るのが通常である。そのため前工程から排
出されて来た中間製品(板付き蒲鉾)を前述のような複
数個間欠移送タイプの加熱工程へ送り込む際には、その
板付き蒲鉾がある一定数貯溜されるまでの間、板付き蒲
鉾をストックしておかなければならず、そのためストッ
クのためのスペースが必要となる問題がある。
来た板付き蒲鉾をある一定数に達するまで一旦ストック
してから加熱工程へ送る関係上、同時に加熱に付される
複数個の板付き蒲鉾のうち、最初に前工程から出て来た
ものと最後に前工程から出て来たものとでは加熱開始ま
での経過時間が大幅に相違し、そのため板付き蒲鉾の性
状に差が生じてしまうおそれがある。
たもので、板付き蒲鉾の板上のすり身をジュール発熱に
よって通電加熱するにあたり、板付き蒲鉾を順次連続的
に移動させつつ板上のすり身を通電加熱し得るように
し、これによって前述のような問題を解決することを目
的とするものである。
の板上のすり身に通電して発熱させることによりそのす
り身の加熱を行なう板付き蒲鉾用加熱装置において、板
付き蒲鉾を載置して板付き蒲鉾をその長さ方向に対し直
交する方向へ水平に移送するための搬送系路として、板
付き蒲鉾の長さよりも短い幅の搬送系路を設け、かつ搬
送系路の両側に、その搬送系路に沿って連続循環移動可
能な無端環状のベルト電極を配設し、かつそのベルト電
極よりも搬送系路上の板付き蒲鉾に近い位置に、搬送系
路に沿って移動可能に透水性フィルムを配設し、中間に
前記透水性フィルムを介挿させた状態で搬送系路上にお
ける板付き蒲鉾の板上のすり身をその両側からベルト電
極によって挟んで板付き蒲鉾を連続移動させつつベルト
電極に通電することを特徴とするものである。
は、例えば、セロハン、紙、布、不織布等の水分を含む
性質を有する薄膜であればどのようなものでも良く、通
常、親水性フィルム、吸水性フィルム、あるいは保水性
フィルム等とも言われる種々のフィルム材や膜材を用い
ることができる。この明細書においては、これらのフィ
ルムを総称して、透水性フィルムと称するものとする。
板付き蒲鉾は搬送系路上に載置された状態でその長さ方
向に対し直交する方向へ水平に搬送される。ここで、搬
送系路の幅は板付き蒲鉾の長さより短いため、板付き蒲
鉾はその両端部が搬送系路の両側から突出した状態で搬
送される。そして搬送系路上に載置された板付き蒲鉾の
板上のすり身は、その両側から透水性フィルムを介して
一対のベルト電極によって挟まれた状態で搬送され、そ
の過程で一対のベルト電極間に電圧が加えられる。透水
性フィルムは外部から予め与えた水分、あるいはすり身
自体の有する水分や電解質物質により導電性となってお
り、したがってベルト電極から透水性フィルムを介して
すり身に電流が流れ、それに伴なってすり身内部にジュ
ール熱が発生し、すり身が加熱される。すなわち通電加
熱が行なわれる。
的に移動させつつ行なうから、搬送系路に板付き蒲鉾を
送り込む際にも、板付き蒲鉾を1個ずつ順次連続的に供
給すれば良い。したがって加熱工程の前工程から順次1
個ずつ連続的に排出された板付き蒲鉾の中間製品をスト
ックすることなく、そのまま順次加熱工程に送り込むこ
とができる。
を示す。
移送系路10は、ベルトコンベヤ12によって構成され
ている。このベルトコンベヤ12は、その幅が移送すべ
き板付き蒲鉾1の長さよりも小さくなるように設定さ
れ、かつその外周面に板付き蒲鉾1をそれぞれ1個宛保
持するための溝状の凹部14が長さ方向(移動方向)に
小間隔を置いて形成されている。
は、それぞれ無端環状のベルト電極16A,16Bが配
設されている。これらのベルト電極16A,16Bは、
ステンレス鋼、アルミニウム合金、チタン、チタン合金
などの可撓性、導電性を有しかつ耐食性が良好な金属ベ
ルトからなるものであって、ベルトコンベヤ12の移動
方向に沿うように、垂直な軸を有するローラ20A,2
2A;20B,22B間に架け渡され、図示しないモー
タ等の駆動装置によりベルトコンベヤ12と同期して移
動するように構成されている。
は、ベルト電極16A,16Bの前面側、すなわちベル
ト電極16A,16Bよりもベルトコンベヤ12に近い
側の位置に、セロハン等の長尺な帯状の透水性フィルム
24A,24Bが配設されてる。これらの透水性フィル
ム24A,24Bは、その膜面が垂直となりかつベルト
コンベヤ12の移動方向と同方向に移送されるように、
ベルトコンベヤ12の搬入側の繰出ロール26A,26
Bから繰出されて、ベルトコンベヤ12の搬出側の巻取
ロール28A,28Bによって巻取られるように構成さ
れている。
付き蒲鉾1のすり身は、図示しない成型機により板上で
成型された後、必要に応じて坐り工程で坐りが与えら
れ、その後、板付きのままで順次ベルトコンベヤ12の
各凹部14に載置される。ベルトコンベヤ12の走行に
伴なって各板付き蒲鉾1は図1の右方へ搬送され、その
搬送過程においてその両側から、中間に透水性フィルム
24A,24Bが介在された状態でベルト電極16A,
16Bによって挟まれる。そしてベルト電極16A,1
6B間で電圧が加えられることにより、透水性フィルム
24A,24Bを介して板付き蒲鉾1のすり身部分に電
流が流れ、通電加熱される。ベルト電極16A,16B
もベルトコンベヤ12と同期して循環移動しており、ま
た透水性フィルム24A,24Bも連続的に給送されて
いるから、ベルトコンベヤ12上の各板付き蒲鉾1は、
連続的に移送されながら通電加熱が進行することなる。
さらに各板付き蒲鉾1が移送されて、ベルト電極16
A,16Bから外れれば、通電加熱は行なわれなくな
り、その後ベルトコンベヤ12により系外へ排出され
る。
平方向へ移送するための移送系路10にベルトコンベヤ
12を用いているが、移送手段としてはベルトコンベヤ
12に限られるものではなく、例えばトレーを用いて、
トレーを水平なベッド上を滑らせたり、あるいはトレー
を駆動チェーンによって水平方向へ移送させたりする構
成としても良く、要は板付き蒲鉾を水平方向へ移送し得
るものであれば特に限定されない。
下方向へは1段のみ設けた構成としているが、場合によ
っては上下に複数段設けた構成としても良い。この場
合、各段の板付き蒲鉾に対して独立にベルト電極を設け
ても良いが、同一のベルト電極を各段の板付き蒲鉾に兼
用する(すなわち同一のベルト電極で上下各段の板付き
蒲鉾を同時に挟むようにする)ことも可能である。
ム24A,24Bに対して積極的な加湿を行なっていな
いが、場合によっては繰出しロール26A,26Bの付
近に水槽あるいはスプレー等の加湿手段を設けておいて
も良いことは勿論である。
ば、板付き蒲鉾のすり身をジュール発熱によって通電加
熱するにあたって、板付き蒲鉾を連続的に移動させつつ
通電することができ、そのため加熱工程の前の工程、例
えば成型工程や坐り工程とのマッチングを円滑に行なう
ことができる。すなわち加熱工程の前の工程から連続的
に排出されて来た板付き蒲鉾を一旦ストックしたりする
ことなく、そのまま順次加熱工程へ送り込むことがで
き、したがってストックのためのスペースが不要となる
とともに、前工程終了後、通電加熱に至るまでの時間を
各板付き蒲鉾について同一の時間とすることができ、そ
のため経過時間の相違により板付き蒲鉾のすり身の性状
にばらつきが生じたりするおそれもない。
平面図である。
一例を示す略解的な縦断側面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 板付き蒲鉾の板上のすり身に通電して発
熱させることによりそのすり身の加熱を行なう板付き蒲
鉾用加熱装置において、板付き蒲鉾を載置して板付き蒲鉾をその長さ方向に対し
直交する方向へ水平に 移送するための搬送系路として、
板付き蒲鉾の長さよりも短い幅の搬送系路を設け、かつ
搬送系路の両側に、その搬送系路に沿って連続循環移動
可能な無端環状のベルト電極を配設し、かつそのベルト
電極よりも搬送系路上の板付き蒲鉾に近い位置に、搬送
系路に沿って移動可能に透水性フィルムを配設し、中間
に前記透水性フィルムを介挿させた状態で搬送系路上に
おける板付き蒲鉾の板上のすり身をその両側からベルト
電極によって挟んで板付き蒲鉾を連続移動させつつベル
ト電極に通電することを特徴とする板付き蒲鉾用加熱装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3044111A JPH07110216B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 板付き蒲鉾用加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3044111A JPH07110216B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 板付き蒲鉾用加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04262766A JPH04262766A (ja) | 1992-09-18 |
JPH07110216B2 true JPH07110216B2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=12682504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3044111A Expired - Fee Related JPH07110216B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 板付き蒲鉾用加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07110216B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2608370B2 (ja) * | 1992-10-28 | 1997-05-07 | 株式会社フロンティアエンジニアリング | 練り製品の串刺し加熱装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2572242B2 (ja) * | 1987-10-22 | 1997-01-16 | 株式会社スワーク | 食品の製造方法およびその装置 |
JPH02257863A (ja) * | 1989-03-30 | 1990-10-18 | Furonteia Eng:Kk | 食品用加熱装置 |
-
1991
- 1991-02-18 JP JP3044111A patent/JPH07110216B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04262766A (ja) | 1992-09-18 |
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