JPH04262766A - 板付き蒲鉾用加熱装置 - Google Patents
板付き蒲鉾用加熱装置Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
魚肉等のすり身が成形されて板付きのまま製品化される
板付き蒲鉾、その他各種の練り製品などの食品を製造す
るにあたって、その魚肉すり身等の食品材料に通電する
ことに伴なうジュール発熱によって食品材料の加熱を行
なう装置に関するものである。
に魚肉等のすり身を混練して板の上で所定の形状に成形
した後、加熱することが行なわれている。この場合の加
熱手段の一つとして、最近では通電に伴なうジュール熱
を利用した加熱装置を使用することが試みられるように
なっている。
、板上で成形したすり身に対して一対の電極を接触させ
、その電極からすり身中に電流を流すことが必要である
が、電極を直接すり身に押し当てた場合には、すり身や
それに含まれる塩分の付着により電極表面が汚れ、電極
表面が腐食したり酸化したりする問題があり、またすり
身自体も汚れてしまう問題がある。そこで透水性フィル
ムをすり身と電極との間に介在させることが考えられて
おり、この場合、透水性フィルムを予め水に浸漬させる
などして湿潤させておけば、電極からそのフィルムを介
してすり身に通電させることができ、またすり身自体が
多量に水分を含有している場合にはそのすり身の水分に
よって透水性フィルムが湿潤され、電極からフィルムを
介してすり身に通電させることができる。そしてこのよ
うに電極とすり身との間に透水性フィルムを介在させれ
ば、電極がすり身に直接接触しないため、すり身による
汚れが電極表面に付着することが防止され、電極表面の
腐食や酸化を防止することができ、またすり身自体の表
面が汚れることも防止できる。
極と魚肉すり身等の食品材料との間に介在させる方式の
ジュール発熱による食品材料加熱装置としては、本発明
者等は既に特願平1−277936号や特願平2−66
293号等において、図3、図4に模式的に示すような
装置を提案している。
しての成形後の板付き蒲鉾1はトレー2上に載置され、
かつそのトレー2は水平な走行ベッド31上にスライド
可能に載置されている。走行ベッド31の両側上部には
、トレー2の側面を案内するためのトレーガイド32が
設けられている。そして図示しないプッシャーによって
トレー2を水平方向に押すことによって、トレー2は水
平方向(すなわち図3の紙面に垂直な方向)に沿って間
欠的に移動せしめられるようになっている。したがって
板付き蒲鉾1を載置するトレー2と、走行ベッド31お
よびトレーガイド32によって、板付き蒲鉾2を水平方
向に搬送する搬送系路が形成されていることになる。 なおトレー2の幅Wは板付き蒲鉾1の長さLよりも短く
作られており、板付き蒲鉾1は、その両端がトレー2の
幅方向両縁よりも外側へ突出するように載置されている
。
両側には、トレー2上の板付き蒲鉾1の水平方向両側に
対向するように一対の電極3A,3Bが配設されていて
、その電極3A,3Bは例えば流体圧シリンダ等の進退
駆動機構4A,4Bによって相互に接近・離隔する方向
へ移動せしめられるように構成されている。さらにその
搬送系路と左右の電極3A,3Bとの間には、帯状の長
尺な透水性フィルム5A,5Bが垂直方向に走行可能な
状態で配置されている。この透水性フィルム5A,5B
は、電極3A,3Bよりも下方の位置に配置された繰出
しロール6A,6Bから引出されて、湿潤のための水槽
7A,7B内を通過してから電極3A,3Bと板付き蒲
鉾1との間の位置に至り、さらに電極3A,3Bの上方
に配置された巻取ロール8A,8Bにて巻取られるよう
になっている。
水性フィルム5A,5Bの走行を停止させた状態で図3
中の仮想線で示すように電極3A,3Bを前進させれば
、板付き蒲鉾1における板1A上のすり身1Bの左右両
面に、透水性フィルム5A,5Bを介在させた状態で電
極3A,3Bが押し当てられ、電極3A,3Bから透水
性フィルム5A,5Bを介してすり身1B中に電流が流
れ、通電加熱される。そして加熱終了後は電極3A,3
Bを後退させた後、巻取ロール8A,8Bを所定の回転
数もしくは回転角度だけ回転させれば、透水性フィルム
5A,5Bは所定距離だけ上方へ走行し、その透水性フ
ィルム5A,5Bの未使用の部分が電極3A,3Bに対
応する部分に位置せしめられることになる。したがって
搬送系路に沿ってトレー2により次の新たな板付き蒲鉾
が電極間に位置せしめられて、その新たな板付き蒲鉾の
すり身に対して通電加熱を行なうにあたっては、透水性
フィルムにおける未使用の新しい部分が電極とすり身と
の間に挟まれることになる。すなわち、1回の通電加熱
を行なうたびごとに、透水性フィルムの汚れていない未
使用の部分が用いられることになるため、仮にその透水
性フィルムがすり身との接触により汚れても、その汚れ
が累積されて次の通電加熱に悪影響を及ぼすことがなく
、かつフィルムの汚れが電極に付着して電極表面が腐食
したり酸化したりする事態の発生も充分に防止すること
ができる。
3A,3B間には同時に複数個の板付き蒲鉾1が挟まれ
、それらが同時に加熱されるのが通常である。したがっ
てある数の板付き蒲鉾の加熱が終了すれば、再び同じ数
の蒲鉾が電極3A,3Bの間に移送されて来ることにな
る。
4に示される通電加熱による板付き蒲鉾加熱装置は優れ
た長所を有しているが、本発明者等がその実用化のため
の実験・検討を繰返したところ、次のような問題がある
ことが判明した。
、電極3A,3Bを前進させて、ある数の板付き蒲鉾1
のすり身1Bに通電する際には、トレー2の走行を停止
させ、その複数の板付き蒲鉾の移動を停止させておかな
ければならない。したがって加熱装置における搬送系路
では、複数個の板付き蒲鉾を電極位置まで移送した後に
は一旦移送を停止し、通電加熱を行なってから再び移送
を開始して加熱済みの複数個の板付き蒲鉾を系外に排出
するとともに、次の新たな複数個の板付き蒲鉾を電極の
位置まで運び込むという、複数個ごとの間欠的な移送と
ならざるを得ない。
しては、一般に成型機により板上にすり身を成型する成
型工程や成型後のすり身に坐りを与える坐り工程が存在
するが、これらの前工程からは中間製品が順次1個ずつ
排出されて来るのが通常である。そのため前工程から排
出されて来た中間製品(板付き蒲鉾)を前述のような複
数個間欠移送タイプの加熱工程へ送り込む際には、その
板付き蒲鉾がある一定数貯溜されるまでの間、板付き蒲
鉾をストックしておかなければならず、そのためストッ
クのためのスペースが必要となる問題がある。
来た板付き蒲鉾をある一定数に達するまで一旦ストック
してから加熱工程へ送る関係上、同時に加熱に付される
複数個の板付き蒲鉾のうち、最初に前工程から出て来た
ものと最後に前工程から出て来たものとでは加熱開始ま
での経過時間が大幅に相違し、そのため板付き蒲鉾の性
状に差が生じてしまうおそれがある。
たもので、板付き蒲鉾等の食品材料をジュール発熱によ
って通電加熱するにあたり、食品材料を順次連続的に移
動させつつ通電加熱し得るようにし、これによって前述
のような問題を解決することを目的とするものである。
する食品材料に通電して発熱させることにより食品材料
の加熱を行なう食品用加熱装置において、食品材料を水
平方向に移送するための搬送系路の両側に、その搬送系
路に沿って連続循環移動可能な無端環状のベルト電極を
配設し、かつそのベルト電極よりも搬送系路上の食品材
料に近い位置に、搬送系路に沿って移動可能に透水性フ
ィルムを配設し、中間に前記透水性フィルムを介挿させ
た状態で搬送系路上の食品材料をその両側からベルト電
極によって挟んで食品材料を連続移動させつつベルト電
極に通電することを特徴とするものである。
、例えば、セロハン、紙、布、不織布等の水分を含む性
質を有する薄膜であればどのようなものでも良く、通常
、親水性フィルム、吸水性フィルム、あるいは保水性フ
ィルム等とも言われる種々のフィルム材や膜材を用いる
ことができる。この明細書においては、これらのフィル
ムを総称して、透水性フィルムと称するものとする。
路上の食品材料は、その両側から透水性フィルムを介し
て一対のベルト電極によって挟まれた状態で、搬送系路
に沿って搬送され、その過程で一対のベルト電極間に電
圧が加えられる。透水性フィルムは外部から予め与えた
水分、あるいは食品材料自体の有する水分や電解質物質
により導電性となっており、したがってベルト電極から
透水性フィルムを介して食品材料に電流が流れ、それに
伴なって食品材料内部にジュール熱が発生し、食品材料
が加熱される。すなわち通電加熱が行なわれる。
に移動させつつ行なうから、搬送系路に食品材料を送り
込む際にも、食品材料を1個ずつ順次連続的に供給すれ
ば良い。したがって加熱工程の前工程から順次1個ずつ
連続的に排出された板付き蒲鉾等の食品材料の中間製品
をストックすることなく、そのまま順次加熱工程に送り
込むことができる。
を示す。
へ移送するための移送系路10は、ベルトコンベヤ12
によって構成されている。このベルトコンベヤ12は、
その幅が移送すべき板付き蒲鉾1の長さよりも小さくな
るように設定され、かつその外周面に板付き蒲鉾1をそ
れぞれ1個宛保持するための溝状の凹部14が長さ方向
(移動方向)に小間隔を置いて形成されている。
、それぞれ無端環状のベルト電極16A,16Bが配設
されている。これらのベルト電極16A,16Bは、ス
テンレス鋼、アルミニウム合金、チタン、チタン合金な
どの可撓性、導電性を有しかつ耐食性が良好な金属ベル
トからなるものであって、ベルトコンベヤ12の移動方
向に沿うように、垂直な軸を有するローラ20A,22
A;20B,22B間に架け渡され、図示しないモータ
等の駆動装置によりベルトコンベヤ12と同期して移動
するように構成されている。
は、ベルト電極16A,16Bの前面側、すなわちベル
ト電極16A,16Bよりもベルトコンベヤ12に近い
側の位置に、セロハン等の長尺な帯状の透水性フィルム
24A,24Bが配設されてる。これらの透水性フィル
ム24A,24Bは、その膜面が垂直となりかつベルト
コンベヤ12の移動方向と同方向に移送されるように、
ベルトコンベヤ12の搬入側の繰出ロール26A,26
Bから繰出されて、ベルトコンベヤ12の搬出側の巻取
ロール28A,28Bによって巻取られるように構成さ
れている。
品材料、例えば板付き蒲鉾1は、図示しない成型機で成
型された後、必要に応じて坐り工程で坐りが与えられ、
その後順次ベルトコンベヤ12の各凹部14に載置され
る。ベルトコンベヤ12の走行に伴なって各板付き蒲鉾
1は図1の右方へ搬送され、その搬送過程においてその
両側から、中間に透水性フィルム24A,24Bが介在
された状態でベルト電極16A,16Bによって挟まれ
る。そしてベルト電極16A,16B間で電圧が加えら
れることにより、透水性フィルム24A,24Bを介し
て板付き蒲鉾1のすり身部分に電流が流れ、通電加熱さ
れる。ベルト電極16A,16Bもベルトコンベヤ12
と同期して循環移動しており、また透水性フィルム24
A,24Bも連続的に給送されているから、ベルトコン
ベヤ12上の各板付き蒲鉾1は、連続的に移送されなが
ら通電加熱が進行することなる。さらに各板付き蒲鉾1
が移送されて、ベルト電極16A,16Bから外れれば
、通電加熱は行なわれなくなり、その後ベルトコンベヤ
12により系外へ排出される。
料としての板付き蒲鉾1を水平方向へ移送するための移
送系路10にベルトコンベヤ12を用いているが、移送
手段としてはベルトコンベヤ12に限られるものではな
く、例えばトレーを用いて、トレーを水平なベッド上を
滑らせたり、あるいはトレーを駆動チェーンによって水
平方向へ移送させたりする構成としても良く、要は食品
材料を水平方向へ移送し得るものであれば特に限定され
ない。
下方向へは1段のみ設けた構成としているが、場合によ
っては上下に複数段設けた構成としても良い。この場合
、各段の食品材料に対して独立にベルト電極を設けても
良いが、同一のベルト電極を各段の食品材料に兼用する
(すなわち同一のベルト電極で上下各段の食品材料を同
時に挟むようにする)ことも可能である。
ム24A,24Bに対して積極的な加湿を行なっていな
いが、場合によっては繰出しロール26A,26Bの付
近に水槽あるいはスプレー等の加湿手段を設けておいて
も良いことは勿論である。
品材料をジュール発熱によって通電加熱するにあたって
、食品材料を連続的に移動させつつ通電することができ
、そのため加熱工程の前の工程、例えば板付き蒲鉾の場
合における成型工程や坐り工程とのマッチングを円滑に
行なうことができる。すなわち加熱工程の前の工程から
連続的に排出されて来た食品材料を一旦ストックしたり
することなく、そのまま順次加熱工程へ送り込むことが
でき、したがってストックのためのスペースが不要とな
るとともに、前工程終了後、通電加熱に至るまでの時間
を各食品材料について同一の時間とすることができ、そ
のため経過時間の相違により食品材料の性状にばらつき
が生じたりするおそれもない。
平面図である。
一例を示す略解的な縦断側面図である。
移送系路 16A ベルト電極 16B ベルト電極 24A 透水性フィルム 24B 透水性フィルム
Claims (1)
- 【請求項1】 導電性を有する食品材料に通電して発
熱させることにより食品材料の加熱を行なう食品用加熱
装置において、食品材料を水平方向に移送するための搬
送系路の両側に、その搬送系路に沿って連続循環移動可
能な無端環状のベルト電極を配設し、かつそのベルト電
極よりも搬送系路上の食品材料に近い位置に、搬送系路
に沿って移動可能に透水性フィルムを配設し、中間に前
記透水性フィルムを介挿させた状態で搬送系路上の食品
材料をその両側からベルト電極によって挟んで食品材料
を連続移動させつつベルト電極に通電することを特徴と
する食品用加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3044111A JPH07110216B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 板付き蒲鉾用加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3044111A JPH07110216B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 板付き蒲鉾用加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04262766A true JPH04262766A (ja) | 1992-09-18 |
JPH07110216B2 JPH07110216B2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=12682504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3044111A Expired - Fee Related JPH07110216B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | 板付き蒲鉾用加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07110216B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06133740A (ja) * | 1992-10-28 | 1994-05-17 | Frontier Eng:Kk | 練り製品の串刺し加熱装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01108932A (ja) * | 1987-10-22 | 1989-04-26 | Dowa:Kk | 食品の製造方法およびその装置 |
JPH02257863A (ja) * | 1989-03-30 | 1990-10-18 | Furonteia Eng:Kk | 食品用加熱装置 |
-
1991
- 1991-02-18 JP JP3044111A patent/JPH07110216B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01108932A (ja) * | 1987-10-22 | 1989-04-26 | Dowa:Kk | 食品の製造方法およびその装置 |
JPH02257863A (ja) * | 1989-03-30 | 1990-10-18 | Furonteia Eng:Kk | 食品用加熱装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06133740A (ja) * | 1992-10-28 | 1994-05-17 | Frontier Eng:Kk | 練り製品の串刺し加熱装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07110216B2 (ja) | 1995-11-29 |
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