JP3179686B2 - 練り製品の成形加熱方法および成形加熱装置 - Google Patents

練り製品の成形加熱方法および成形加熱装置

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JP3179686B2 JP28116495A JP28116495A JP3179686B2 JP 3179686 B2 JP3179686 B2 JP 3179686B2 JP 28116495 A JP28116495 A JP 28116495A JP 28116495 A JP28116495 A JP 28116495A JP 3179686 B2 JP3179686 B2 JP 3179686B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は練り製品を所定の形
状に成形して串に差した状態で搬送しながら加熱する練
り製品の成形加熱技術に関する。
【0002】
【従来の技術】練り製品素材であるペーストを笹の葉の
形状などを模して所定の扁平な形状とした練り製品があ
り、このような練り製品は成形装置により所定の形状に
成形した後に、これを串に差した状態で加熱するように
している。
【0003】この加熱を練り製品に通電して発生するジ
ュール熱により行うようにした技術が開発されている。
笹蒲鉾をジュール熱により加熱するようにした技術とし
ては、たとえば、特開平5−41963号公報に示され
るように、連続的に練り製品を加熱するために、それぞ
れ無端ベルトからなる第1と第2のベルト状の電極を用
いたものがあり、この場合には練り製品を両方のベルト
状の電極の間で挟みつけて搬送しながら通電するように
している。
【0004】このようにベルト状の電極を利用して、笹
の葉の形状を模して所定の扁平な形状に成形された練り
製品を通電するようにすると、練り製品は通電開始時か
ら終了まで連続的に通電されることになる。一方、所定
の長さを有し、相互に接近離反移動する板状の電極を2
つ用いてこれらの間に練り製品を挟み付けた状態で練り
製品に通電することにより、練り製品を加熱する方式の
加熱装置も開発されている。また、特開平5−1375
41号公報には、無端ベルトに所定の間隔毎に電極板を
取り付けるようにした搬送体を用いて蒲鉾を通電加熱す
るようにした加熱装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のようにベルト状
の電極を用いて練り製品に通電する場合には、練り製品
は通電開始時から終了まで連続的に通電される。一方、
板状の電極を用いてこれを相互に接近させて練り製品を
挟み付ける場合には、連続的に搬送しながら練り製品の
加熱を行うことができず、板状の両方の電極の間に複数
の練り製品を挟み付けたとしても、加熱操作はバッチ式
となる。
【0006】しかしながら、板状電極を用いた場合に
は、練り製品を搬送しながら加熱するのではないので、
連続的に練り製品を加熱することはできないが、各々の
練り製品の加熱開始から加熱終了までに通電条件を変化
させることができる。練り製品によっては、通電開始か
ら通電終了までの間に通電条件を変化させることによ
り、練り製品の内部にまで十分に加熱して歯ごたえや食
感が良好となる場合があるが、練り製品を搬送しながら
の連続的な加熱では通電条件を変化させることができな
い。
【0007】また、前述のように、ベルト状の電極を用
いた場合には、電極の厚みを大きくすると、円滑にベル
トを駆動することができないので、どうしてもベルト状
の電極の厚みを薄くせざるを得ない。しかしながら、薄
いベルト状の電極を用いる場合には、練り製品の表面に
確実にベルト状の電極が接触するように、ベルト状の電
極の変形を防止するためのガイドローラを用いたりする
試みがなされているが、ベルト状の電極では耐久性に限
度があるという問題点がある。
【0008】本発明の目的は、練り製品を串に差した状
態で搬送しながら最適な通電条件によって練り製品を加
熱し得るようにすることにある。
【0009】本発明の他の目的は、練り製品を搬送しな
がら加熱するための電極の耐久性を向上し得るようにす
ることにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0012】すなわち、本発明の練り製品の加熱方法
は、練り製品を所定の形状に成形する成形工程と、練り
製品に串部材を差し込む差し込み工程と、複数のローラ
電極からなるローラ電極群に沿って練り製品を串部材に
突き差した状態で水平状態として搬送しながら前記練り
製品に通電して加熱するジュール加熱工程と、練り製品
を串部材によって垂直状態に保持しつつ練り製品を加熱
する仕上げ加熱工程とを有することを特徴とする。
【0013】また、本発明の練り製品の加熱装置は、練
り製品の形状に対応した形状の凹部を有し練り製品を成
形する成形部と、円柱状の外周面を有し水平方向に配置
され相互に平行となった複数のローラ電極を有し、成形
部により成形された練り製品を水平状態に搬送しながら
通電してジュール熱により練り製品を加熱するジュール
加熱部と、練り製品を垂直状態として加熱する仕上げ加
熱部と、練り製品に差し込まれる串部材を保持するホル
ダーが所定間隔毎に設けられ、成形部により成形された
練り製品に串部材を差し込んだ状態としてジュール加熱
部から仕上げ加熱部にまで練り製品を搬送する搬送手段
とを有することを特徴とする。ジュール加熱部に搬送手
段の搬送速度に同期した速度で移動する透水性フィルム
を設け、これを介してローラ電極に電気的に練り製品を
接触させるようにしても良い。
【0014】本発明にあっては、練り製品を成形部にお
いて成形してから、仕上げ加熱が完了するまで練り製品
は串部材に突き差された状態となって搬送される。この
串部材を利用して、ジュール加熱工程を完了した後には
練り製品は垂直状態に保持されて仕上げ加熱されること
になる。しかも、ジュール加熱は複数のローラ電極によ
って加熱されるので、搬送位置に応じて通電条件を相違
させることができ、最適な温度条件となって食感の良い
高品質の練り製品を製造することができる。
【0015】ジュール加熱後に串部材を用いて練り製品
を水平状態から垂直状態に姿勢を変更する際には、練り
製品はジュール熱により加熱が完了しており、その形状
を十分に保つことができる状態となっているので、姿勢
変更時に練り製品が崩れることはない。
【0016】練り製品に対して通電することによりジュ
ール熱で練り製品を加熱する際には、練り製品は透水性
フィルムによって変形しないように保持された状態で搬
送されることになり、所定の形状となった高品質の練り
製品を得ることができる。
【0017】練り製品をジュール加熱する際には、串部
材を搬送手段から離した状態としても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の一実施の形態である練り製
品の加熱装置を示す。この加熱装置は、ロータリ式成形
部10と、ジュール加熱部20と、仕上げ加熱部30と
を有し、ロータリ式成形部10により成形された練り製
品Wはコンベア40により仕上げ加熱部30まで連続的
に搬送される。
【0020】ロータリ式成形部10は、図2および図3
に示されるように、水平方向の回転中心軸Oを有する回
転体11を備えており、この回転体11は図示しないモ
ータにより駆動される駆動軸12によって中心軸Oを中
心に回転する。回転体11には成形される扁平な形状の
練り製品の形状に対応した形状の成形用の凹部13が複
数個形成されている。
【0021】図2はロータリ式成形部の回転体11を示
す横断面図であり、図示する場合には、回転体11は回
転中心軸Oに対して45度の位相で合計8つの凹部13
を有しているが、回転体11の径を変化させることによ
り、凹部13の数は任意とすることができる。回転体1
1の上方には、練り製品素材であるペーストPが収容さ
れるホッパー14が設けられており、このホッパー14
の下端開口部は回転体11の外周面に対向するようにな
っている。
【0022】したがって、図2において反時計方向に回
転体11を回転させながら、ホッパー14内のペースト
Pを凹部13内に注入することにより、凹部13に対応
した所定の形状の練り製品Wが成形される。
【0023】回転体11にはそれぞれの凹部13の底面
を形成するようにエジェクター部材15が設けられ、そ
れぞれのエジェクター部材15は回転体11の径方向に
摺動自在となっている。それぞれの凹部13が回転体1
1の回転に伴って回転体11の上部から下部の位置まで
移動したときに、上部で注入されて成形された練り製品
Wを下部で下方に排出させるために、回転体11の回転
中心部分にはカム部材16が組み込まれている。
【0024】図2に示すカム部材16は偏心カムであ
り、図示しない支持部材に固定されており、カム部材1
6の下端に設けられた突起部16aの位置にまで移動し
たエジェクター部材15は、図示するように、回転体1
1の径方向外方に向けて移動することになり、凹部13
内の練り製品Wは回転体11から離れて下方に排出され
ることになる。
【0025】図示するタイプのカム部材16を用いた場
合には、エジェクター部材15に対して径方向内方に向
けてばね力を付勢するために、エジェクター部材15に
は図示しないばね部材を装着する。カム部材16として
確動カムを使用し、この確動カムに形成された溝にエジ
ェクター部材15の内方端を係合させるようにすれば、
ばねを用いることなく、回転体11の下部にまで移動し
た凹部13内のエジェクター部材15を径方向外方に向
けて作動させることができる。
【0026】また、回転体11としては、環状部材と枠
部材とによりその本体部分を形成し、凹部13を有する
成形型を回転体の本体部分に多数個取り付けるようにし
ても良い。
【0027】コンベア40は、図示する場合には、ロー
ラチェーンコンベアであり、2つのスプロケット41,
42に掛けわたされ、一方のスプロケットが駆動側とな
っており、図示しないモータにより駆動される。このコ
ンベア40には、図4に示すように、串部材50を支持
するためのホルダー43が所定の間隔毎に取り付けられ
ている。図4に示すように、それぞれのホルダー43
は、コンベア40に固定された基部44と、これに対し
てヒンジ部45を介して開閉自在に取り付けられた開閉
部46とを有しており、この開閉部46はコンベア40
の搬送方向に向いたヒンジ部45を中心に水平位置と垂
直位置との間で約90度回動するようになっている。
【0028】それぞれの開閉部46には、串部材50を
支持するための串取付孔47が形成されており、この串
取付孔47は開閉部46が水平状態となったときには、
水平方向を向くようになっている。
【0029】串部材50は、図2に示すように、コンベ
ア40のうち回転体11の最下端部からその回転方向手
前側の所定の角度の範囲において、練り製品W内に自動
的に差し込まれる。このように、凹部13内に注入され
た練り製品W内に、これが回転体の最下端部の位置とな
る前に、串部材50が差し込まれることになり、串部材
50は最下端の位置でホルダー43の開閉部46に串取
付孔47の部分で装着されることになる。ただし、ジュ
ール加熱部20において加熱される過程では、串部材5
0をホルダー43には装着せずに、仕上げ加熱部30内
に搬入される直前に串部材50をホルダー43に垂直に
装着するようにしても良い。
【0030】練り製品Wへ串部材50を差し込むため
に、串部材50を水平状態として支持する図示しない回
転体を有し、これに隣接してカム部材(図示せず)が配
置されており、回転体の回転に伴ってこれに支持された
串部材50はカム部材によって基端が押し付けられるこ
とになる。これにより、串部材50は先端側から練り製
品Wに差し込まれる。串部材50が練り製品Wに差し込
まれる状況は、図3に示す通りである。
【0031】練り製品Wは串部材50が差し込まれた状
態でジュール加熱されるので、その際には串部材50は
練り製品Wを補強するように作用し、練り製品Wの形状
が維持され、形くずれが防止される。
【0032】回転体11の下方には、回転体11の凹部
13内から取り出された練り製品Wをジュール加熱部2
0に向けて搬送するために、複数のローラ17を相互に
平行に配置してなるローラコンベア18が設けられてい
る。
【0033】図5はジュール加熱部20の部分を拡大し
て示す図であり、ジュール加熱部20は、相互に平行に
所定の間隔毎に配列された複数のローラ電極21によっ
て形成されるローラ電極群22を有している。それぞれ
のローラ電極21には、図6に示すように、電源23が
電気的に接続され、相互に隣り合うローラ電極21には
電圧が供給されるようになっている。この電源23とし
ては、たとえば、50Hz〜50kHz程度のものが使
用される。
【0034】ローラコンベア18の上流端からローラ電
極群22の下流端に向けてローラコンベア18およびロ
ーラ電極群22の長さにほぼ対応した幅を有する帯状の
透水性フィルム24が掛けわたされている。この透水性
フィルム24は、図1および図5に示すように、練り製
品Wとローラコンベア18およびローラ電極21との直
接接触を回避し、練り製品Wをたわませずに全体的にほ
ぼ水平状態とするために設けられており、エンドレスつ
まり無端状となっている。ローラ電極群22を通過して
ローラコンベア18の上流端に戻る部分を案内するため
に、複数のガイドローラ25がローラ電極群22の下方
に設けられている。
【0035】透水性フィルム24は、たとえばセロファ
ン、紙、布、あるいは不織布などのように水分を含む性
質を有する薄膜であればどのようなものでも良く、通
常、親水性フィルム、吸水性フィルム、あるいは保水性
フィルムなどとも言われる種々のフィルムや膜材を用い
ることができる。この明細書においては、これらのフィ
ルムを総称して透水性フィルムと称するものとする。透
水性フィルム24には図示しない給水手段により水分が
供給されるようになっている。給水手段として水分が収
容された水槽を用いた場合には、透水性フィルム24を
その水槽内を通過させる。また、給水手段としてスプレ
ーを用いるようにしても良く、そのスプレーから透水性
フィルム24に水分が供給される。
【0036】練り製品Wを搬送するために、ローラコン
ベア18およびローラ電極21は図示しないモータによ
って駆動されるようになっている。ただし、ガイドロー
ラ25のいずれかをモータにより駆動することによって
透水性フィルム24を搬送駆動し、これにより、ローラ
コンベア18およびローラ電極21を追従回転させるよ
うにしても良い。
【0037】串部材50に保持された状態の練り製品W
は、コンベア40の移動速度と透水性フィルム24の移
動速度とを同一速度に設定することにより、練り製品W
は串部材50が差し込まれた状態で透水性フィルム24
によって水平状態となって搬送される。このとき、練り
製品Wのうち相互に相隣り合う2つのローラ電極21の
間に位置する部分には電圧が供給され、その部分がジュ
ール熱により通電加熱される。加熱時にはジュール熱に
より練り製品W自体の発熱によりこれを加熱するので、
中心部にまで十分に所望の温度に加熱されることにな
る。しかも、練り製品Wの中には串部材50が差し込ま
れているので、通電時に練り製品Wはその形状を確実に
保持することになる。
【0038】図7は仕上げ加熱部30を示す図であり、
この仕上げ加熱部30には搬入口31が形成され、図1
に示すように搬出口32が形成されている。コンベア4
0は搬入口31から搬出口32までを貫通して配置され
ている。この仕上げ加熱部30には、コンベア40によ
り搬送される練り製品Wの主として表面を加熱するため
に、電気やガスなどを熱源とするヒータつまり加熱器3
3が設けられている。この加熱器33による輻射熱など
によって仕上げ加熱部30内は加熱雰囲気となり、練り
製品Wの表面には、内部よりも僅かに固くなった仕上げ
面が形成される。加熱器33を搬送される練り製品Wの
両側に位置させるようにして、仕上げ加熱部30内に配
置するようにしても良い。
【0039】ジュール加熱部20においてはコンベア4
0によって練り製品Wは、水平状態となって搬送される
が、ジュール加熱部20と仕上げ加熱部30の間で、練
り製品Wは水平状態から垂直状態に姿勢が変更される。
姿勢変更のために、図7に矢印で示すように、仕上げ加
熱部30の前方にまで移動したホルダー43の開閉部4
6を水平状態から垂直状態に回動させるようにしてい
る。
【0040】このようにして、練り製品Wをジュール加
熱部20において内部までを含めて全体を通電加熱した
後には、練り製品Wはそのままコンベア40によって仕
上げ加熱部30にまで搬送される。
【0041】図8は本実施の形態のジュール加熱部20
の変形例を示す図であって、この場合には、複数のロー
ラ電極21aからなる下側ローラ電極群22aと、複数
のローラ電極21bからなる上側ローラ電極群22bと
を有している。下側ローラ電極群22aを形成するロー
ラ電極21aはそれぞれ支持板26aに回転自在に取り
付けられ、上側ローラ電極群22bを形成するローラ電
極21bはそれぞれ支持板26bに回転自在に取り付け
られている。
【0042】また、下側ローラ電極群22aにはローラ
コンベア18を含めて透水性フィルム24aが設けら
れ、上側ローラ電極群22bにも透水性フィルム24b
が設けられている。ただし、上側ローラ電極群22bに
は透水性フィルム24bを設けないようにしても良い。
【0043】下側ローラ電極群22aを構成する各々の
ローラ電極21aと、上側ローラ電極群22bを構成す
る各々の上側ローラ電極21bは、図示するように、相
互に対応して対となって配置されており、上下で各々の
対となったローラ電極には、図6に示すものと同様の電
源23が接続され、電圧が供給されるようになってい
る。図示する場合には、全ての対のローラ電極には同一
の電圧、同一の周波数の電力が供給されるようになって
いるが、対となるローラ電極の各対に相違させた電圧や
周波数の電力を供給するようにしても良い。
【0044】この場合には、練り製品Wの搬送過程で、
対をなす上下のローラ電極21a,21bに通電するこ
とにより、練り製品Wには電流が流れる。そのときに
は、練り製品Wのうち対をなす両方のローラ電極21
a,21bが接触する部位に電流が流れることになる。
そして、練り製品Wは搬送されることになるので、電流
が流れた部分は下流側の次の対の両方のローラ電極に向
けて移動する。上流側のローラ電極と、下流側のローラ
電極とで電圧や電流を相違させるようにすると、練り製
品Wの温度状況に応じて最適のジュール加熱を行うこと
ができる。
【0045】図9(a)は、ジュール加熱部20の他の
実施の形態を示す図であり、この場合には搬送方向にず
らして対をなすローラ電極21a,21bを配置した場
合を示す。下側ローラ電極21aと上側ローラ電極21
bを相互に搬送方向にずらしてローラ電極21a,21
bが千鳥状に配置されている。
【0046】図9(b)は、ジュール加熱部20の他の
実施の形態を示す図であり、この場合には、下側ローラ
電極21aの相互間と、上側ローラ電極21bの相互間
とに、それぞれ樹脂などからなる絶縁性のローラ27が
配置されている。
【0047】図9(c)は、図8に示すように、上下両
側にローラ電極群22a,22bを配置するようにした
場合における電源23の接続方式の他の形態を示す図で
あり、この場合には、上下で対をなすローラ電極21
a,21bには電力が供給されるとともに、練り製品W
の搬送方向に隣接し合う隣りの対のローラ電極相互に
も、電圧が供給されるようになっている。ただし、前記
したように、全ての下側ローラ電極21aと、全ての上
側ローラ電極21bに電圧を供給するようにしても良
い。
【0048】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0049】たとえば、透水性フィルム24,24a,
24bはエンドレスつまり無端状となっているが、上流
側に設けられた供給用リールに透水性フィルム24,2
4a,24bを予め巻き付けておき、下流側に設けられ
た巻き取りリールに巻き取ることにより、透水性フィル
ムを搬送するようにしても良い。また、図示する場合に
は、ロータリ式成形部10の下側とジュール加熱部20
との間にローラコンベア18を配置するようにしている
が、これを用いることなく、ロータリ式成形部10によ
って成形された練り製品を直ちにジュール加熱部20に
よって加熱するようにしても良い。さらに、搬送手段と
してのコンベア40としては、図示するようなローラチ
ェーンコンベアに限られず、ベルト式など種々のタイプ
のものを使用することができる。
【0050】そして、図示する実施の形態にあって、練
り製品Wをジュール加熱する場合にはホルダー43によ
って串部材50を保持するようにしているが、水平状態
となってジュール加熱しながら搬送される状態のときに
は、串部材50をチェーンコンベア40から分離してお
き、仕上げ加熱部30に搬入される際に、串部材50を
用いて練り製品Wを垂直にするようにしても良い。
【0051】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0052】練り製品を成形部によって成形するととも
にこれに串部材を突き差した状態として、ジュール加熱
部と仕上げ加熱部に連続的に搬送することができるの
で、練り製品をその形状を保持しながら連続的に加熱す
ることができる。練り製品に対する各々の対のローラ電
極が練り製品に接触する部位は時々刻々と変化するの
で、練り製品の搬送過程において通電条件を変化させる
ことができ、練り製品を最適な条件でジュール加熱する
ことがきる。また、電極はローラ状の電極となってお
り、ベルト状の電極と比較して練り製品に対する接触部
位を常に一定に保持することが可能となり、電極の耐久
性が向上するとともに高品質の製品を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である練り製品の加熱装
置を示す正面図である。
【図2】図1に示されたロータリ式成形部を示す横断面
図である。
【図3】ロータリ式成形部を示す平面図である。
【図4】ロータリ式成形部とジュール加熱部とを示す斜
視図である。
【図5】ジュール加熱部を示す断面図である。
【図6】電力供給方式を示す概略図である。
【図7】仕上げ加熱部の一部を示す斜視図である。
【図8】他の実施の形態であるジュール加熱部を示す断
面図である。
【図9】(a),(b)はそれぞれ他の実施の形態であ
るジュール加熱部を示す断面図であり、(c)は他の実
施の形態である電力供給方式を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ロータリ式成形部 11 回転体 12 駆動軸 13 凹部 14 ホッパー 15 エジェクター部材 16 カム部材 16a 突起部 17 搬送用ローラ 18 ローラコンベア 20 ジュール加熱部 21,21a,21b ローラ電極 22,22a,22b ローラ電極群 23 電源 24,24a,24b 透水性フィルム 25 ガイドローラ 27 絶縁ローラ 30 仕上げ加熱部 31 搬入口 32 搬出口 40 コンベア(搬送手段) 41,42 スプロケット 43 ホルダー 44 基部 45 ヒンジ部 46 開閉部 47 串取付孔 50 串部材 P ペースト W 練り製品

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 練り製品を所定の形状に成形する成形工
    程と、練り製品に串部材を差し込む差し込み工程と、複
    数のローラ電極からなるローラ電極群に沿って前記練り
    製品を前記串部材に突き差した状態で水平状態として搬
    送しながら前記練り製品に通電して加熱するジュール加
    熱工程と、前記練り製品を前記串部材によって垂直状態
    に保持しつつ前記練り製品を加熱する仕上げ加熱工程と
    を有することを特徴とする練り製品の成形加熱方法。
  2. 【請求項2】 練り製品を成形する成形部と、 円柱状の外周面を有し水平方向に配置され相互に平行と
    なった複数のローラ電極を有し、前記成形部により成形
    された練り製品を水平状態に搬送しながら通電してジュ
    ール熱により前記練り製品を加熱するジュール加熱部
    と、 前記練り製品を垂直状態として加熱する仕上げ加熱部
    と、 前記練り製品に差し込まれる串部材を保持するホルダー
    が所定間隔毎に設けられ、前記成形部により成形された
    前記練り製品に前記串部材を差し込んだ状態として前記
    ジュール加熱部から前記仕上げ加熱部にまで前記練り製
    品を搬送する搬送手段とを有することを特徴とする練り
    製品の成形加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の練り製品の成形加熱装置
    であって、前記ジュール加熱部は前記搬送手段の搬送速
    度に同期した速度で移動する透水性フィルムを有し、前
    記練り製品を前記透水性フィルムを介して前記ローラ電
    極に電気的に接触させるようにしたことを特徴とする成
    形加熱装置。
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