JPH0567269B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0567269B2
JPH0567269B2 JP2191689A JP19168990A JPH0567269B2 JP H0567269 B2 JPH0567269 B2 JP H0567269B2 JP 2191689 A JP2191689 A JP 2191689A JP 19168990 A JP19168990 A JP 19168990A JP H0567269 B2 JPH0567269 B2 JP H0567269B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
unit
water
guide
dough
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2191689A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03277255A (ja
Inventor
Makoto Shiba
Hiroshi Hoshino
Akira Hoshino
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Frontier Engineering Co Ltd
Original Assignee
Frontier Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Frontier Engineering Co Ltd filed Critical Frontier Engineering Co Ltd
Priority to JP2191689A priority Critical patent/JPH03277255A/ja
Publication of JPH03277255A publication Critical patent/JPH03277255A/ja
Publication of JPH0567269B2 publication Critical patent/JPH0567269B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fish Paste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は蒲鉾等の練り製品をこれに通電するこ
とによつてジユール熱により加熱するようにした
練り製品の加熱ユニツト及びそれを用いた加熱装
置に関する。
(従来の技術) 蒲鉾、竹輪或いは魚肉ソーセージ等の練り製品
は、通常魚肉を食塩と共にすり潰して形成したペ
ーストを、それぞれの製品に応じた形状に成形し
た後に、製品つまり食品の保形と殺菌を行なうた
めに加熱している。この加熱には、多くの場合蒸
煮法が用いられており、水蒸気によつて製品を加
熱するようにしている。この方式では、加熱に時
間を要することから、短時間で所望の加熱を行な
うべく、練り製品に通電してジユール熱によつて
加熱する方式が、例えば特公昭55−48789号公報
に示されるように採用されつつある。
(発明が解決しようとする課題) この方式の加熱装置にあつては、電極間に練り
製品を保持した状態で電極を用いて、導電性を有
する製品を通電するようにしており、電極と製品
との直接接触を避けるべく、製品は透水性の袋等
によつて覆うようにしたり、電極と製品との間に
透水性の膜を介在させるようにしている。
上述したジユール熱を用いた加熱方式によつ
て、蒲鉾等の練り製品を高能率で量産し得る技術
を開発すべく、種々の実験をした結果、練り製品
と電極との直接接触を避けるための膜における水
分含有率が、高品質の加熱を行なう上で重要であ
ることが判明した。これまでは、通電に際して電
極を練り製品に押付けて、練り製品に含まれる水
分が膜内に浸透することで、通電を可能とするこ
とを試みていたが、この方式では、量産効率を高
めるべく、多数の練り製品に同時に通電すると、
各々の練り製品全体にわたり均一な電流密度での
通電がなされないことがあつた。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされ
たものであり、多数の練り製品を同時に所望の温
度までジユール熱を利用して加熱し得るようにす
ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明は、相互に所
定の間隔を隔てて位置するユニツト支持部材によ
りユニツト本体を形成し、所定の間隔置きに複数
の練り製品が載置されたトレイをほぼ水平方向に
搬送自在にそれぞれ支持する複数のガイドを、前
記ユニツト本体内に上下方向に所定の間隔を隔て
て装着し、相互に接近離反移動自在となつて対を
なし前記練り製品を両端面に接触して前記練り製
品を通電する電極板を前記ユニツト本体内に備
え、前記練り製品の端面と前記電極板との間を上
方に向けて移動する透水性フイルムを前記ガイド
の両側に位置させて前記ユニツト本体内に取付
け、前記透水性フイルムに水分を補給する給水部
を、前記複数のガイドのうち最下段のガイドの両
側に設けてなる練り製品の加熱ユニツトである。
また、相互に所定の間隔を隔てて位置するユニ
ツト支持部材によりユニツト本体を形成し、それ
ぞれ所定の間隔置きに複数の練り製品が載置され
た下側トレイ部と、これの上方に平行に伸びる少
なくとも1つの上側トレイ部とを有するトレイを
ほぼ水平方向に搬送自在に支持するガイドを、前
記ユニツト本体内に装着し、相互に接近離反移動
自在となつて対をなし前記練り製品を両端面に接
触して前記練り製品を通電する電極板を前記ユニ
ツト本体内に備え、前記練り製品の端面と前記電
極板との間を上方に向けて移動する透水性フイル
ムを前記ガイドの両側に位置させて前記ユニツト
本体内に取付け、前記透水性フイルムに水分を補
給する給水部を、前記複数のガイドのうち最下段
のガイドの両側に設けてなる練り製品の加熱ユニ
ツトである。
更に、上記加熱ユニツトを、複数個、それぞれ
の加熱ユニツト内の前記ガイドが一直線となるよ
うに配置し、複数の前記加熱ユニツトのうち最上
流側に位置する最上流加熱ユニツトに隣接させ
て、練り製品が載置された前記トレイを前記最上
流加熱ユニツト内のガイドに搬入する搬入ステー
ジを設け、前記複数の加熱ユニツトのうち最下流
側に位置する最下流加熱ユニツトに隣接させて、
加熱処理後の練り製品を搬出する搬出ステージを
設けてなる練り製品の加熱装置である。
(作用) 所定間隔置きに複数の練り製品が載置されたト
レイに向けて電極を相互に接近させると、それぞ
れの電極板は練り製品の端面に、透水性フイルム
を介して接触することになる。透水性フイルム
は、練り製品に接触する前に、給水部で充分に水
分が供給された後に、この給水部から上方に引き
上げられることになり、充分に水分を含んだ部分
が練り製品の端面と電極板との間に挾まれ、トレ
イに載置された全ての練り製品には、それぞれ同
一の条件で通電され、それぞれの練り製品が加熱
されることになる。
また、練り製品は加熱ユニツトに設けられたガ
イドに案内され搬送自在に支持されるようになつ
ている。したがつて、1つの加熱ユニツト内で
は、複数段となつてトレイ上の練り製品が同時に
加熱処理され、加熱作業能率が向上することにな
る。更に、加熱ユニツトを複数、例えば10台程度
寄せ集めて1つの加熱装置を構成すれば、加熱能
率はより向上することになる。
トレイの構成としては、それぞれ別々のトレイ
を複数段設けられたガイドに載置するようにして
も良く、或いは、複数段が一体となつたトレイを
用いて1段のガイドにより、複数段のトレイ部か
らなるトレイを支持するようにしても良い。
(実施例) 次に、本発明の実施例に基いて本発明を詳細に
説明する。
第1図及び第2図は本発明の一実施例に係る練
り製品の加熱装置の全体を示す概略図であり、こ
の装置は複数の加熱ユニツトを配置することによ
つて形成されている。加熱ユニツトは、符号10
a〜10nで示されており、1台の加熱ユニツト
で加熱装置を構成しても良く、複数台で構成して
も良い。符号10aで示された加熱ユニツトは、
最上流側に位置した最上流加熱ユニツトとなつて
おり、符号10Jが付された加熱ユニツトは、最
下流側に位置した最下流加熱ユニツトとなつてい
る。加熱装置は、基部ハウジング11aと、例え
ば透明部材からなるカバー11bとによつて覆わ
れている。
何れか1台の加熱ユニツト10を示すと、第4
図〜第6図の通りであり、まず1つの加熱ユニツ
ト10について説明する。
図示するように、所定の間隔を隔てて位置する
支持板12,13によつてユニツト本体14が形
成されており、これらの支持板12,13は、ユ
ニツト支持部材を形成する。これらの支持板1
2,13に代えてアングル材等を組合わせて支持
部材を形成するようにしても良い。また、これら
の支持板12,13は、アングル材等を寄せ集め
て形成された架台部15に固定され、相互に一体
となつている。この架台部15の上に設けられた
台座16の上には、ガイド17が設けられ、更に
このガイド17の上にはこれに対して所定の間隔
を隔てて他のガイド18が設けられている。これ
らのガイド17,18によつて、第10図に示す
ように、複数の練り製品Tが所定の間隔置きに載
置されるようになつたトレイ20が、これをほぼ
水平方向に縦向きで搬送自在に支持される。
この練り製品Tは、図示実施例では、蒲鉾であ
り、魚肉を食塩と共にすり潰して形成したすり身
のペーストに、調味料や澱粉等の副原料を混和
し、長方形の板Pの上に所定の形状に成形されて
いる。このようにして予め成形された蒲鉾Tは、
この加熱装置で加熱処理される。この蒲鉾Tは、
板Pの両端部から僅かに端部が突き出るような長
さとなつて板Pに一体となつている。
上下2段となつて設けられたそれぞれの前記ガ
イド17,18の長さは、これらのガイドに支持
されるトレイ20の長さに対応している。第10
図に示されたトレイ20は5個の蒲鉾Tを支持す
る構造となつているが、加熱処理能率の観点より
これ以上の数、例えば8個或いは10個等のよう
に、任意の数に設定することが可能である。そし
て、それぞれのトレイ20には、第10図に示さ
れるように、蒲鉾Tを所定の間隔置きに位置決め
するために、ストツパー21がトレイ20の幅方
向に伸びて突出形成されている。ガイドの段数
は、図示する実施例では、2段となつているが、
これ以上の任意の段数に設定することは可能であ
ることは言うまでもない。
ユニツト本体14内に固定されたブラケツト2
2a,22bには、空圧シリンダー23a,23
bが取付けられ、これらのシリンダーにより作動
するロツドの先端には電極板24a,24bがそ
れぞれ装着されている。これらの電極板は対とな
つており、相互に接近離反移動して蒲鉾Tの両端
面に接触し、上下2段のガイド17,18に載置
されたトレイ20上の全ての蒲鉾Tを通電するよ
うになつている。したがつて、それぞれの電極板
24a,24bは、トレイ20の長さに相当する
長さを有すると共に、2段の蒲鉾の上下方向の寸
法に対応する幅を有している。
電極板24a,24bと、ガイド17,18の
両側との間には、帯状の透水性フイルム、つまり
透水性膜25a,25bが上方に向けて移動する
ようになつている。この透水性フイルムは、例え
ば、セロフアン、紙、布、不織布等の水分を含む
性質を有する薄膜であればどのようなものでも良
く、通常、親水性フイルム、吸水性フイルム、或
いは保水性フイルム等とも言われる種々のフイル
ム材や膜材を用いることができる。この明細書に
おいては、これらのフイルムを総称して、透水性
フイルムと記述している。透水性フイルム25
a,25bの幅は、電極板の長さに相当してい
る。また、それぞれの透水性フイルム25a,2
5bは、供給ロール26a,26bから繰り出さ
れて、巻き取りロール27a,27bに巻き付け
られる。これらの4つのロールは、ユニツト本体
14に対して着脱自在となつている。
下段側のガイド17の両側に位置させて、給水
部としての給水槽30a,30bが台座16の上
に固定されている。それぞれの給水槽30a,3
0bの中には、給水管31a,31bによつて水
が供給されるようになつている。供給ロール26
a,26bから繰り出された透水性フイルム25
a,25bをそれぞれ給水槽30a,30b内に
案内するために、ガイドローラ32a,32b,
33a,33bが設けられると共に、透水性フイ
ルムのうち、給水槽を通過した部分を、蒲鉾Tの
端面から僅かに離した位置に設定するために位置
決めローラ34a,34b,35a,35bが設
けられている。これらのローラは、図示実施例で
は回転するようになつているが、回転しない棒材
を用いても良い。また、第5図に示されるよう
に、電極板の表面を清掃するために、布等を有す
る清掃部材36a,36bが電極板の長さ分のス
トロークで往復動するようになつている。この往
復動はシリンダを用いても良く、無端チエーンを
用いても良い。第5図に示された部材のうち、ガ
イド17,18を中心に左右両側に設けられた部
材には、同一の番号に符号aとbが付されてい
る。
前記下段側のガイド17は、給水槽30a,3
0bを利用してそれを支持部材として、これに搬
送ローラ40を取付けることによつて形成されて
いる。また、上段のガイド18は、第6図に示さ
れるように、両端部41が折れ曲つたガイド板4
2を前記端部41で支持板12,13に固定し、
このガイド板42に搬送ローラ43を取付けるこ
とによつて形成されている。そして、前後の支持
板12,13には、第4図に明確に示されるよう
に、トレイ20通過用の貫通孔44が形成されて
いる。
本発明の加熱装置は、上述した加熱ユニツトを
所望の台数だけ配置することによつて形成され
る。配置すべき台数は、加熱処理の効率を考慮し
て任意に設定することができる。第1図及び第2
図には、このようにして配置された複数台の加熱
ユニツトのうち、最上流側の加熱ユニツト10a
と、詳細は省略された2番目の加熱ユニツト10
bと、最下流側の加熱ユニツト10Jの一部とが
示されており、最上流側の加熱ユニツト10aに
隣接して、加熱処理されるべき蒲鉾を搬入するた
めの搬入ステージ50が設けられている。また、
加熱処理終了後の蒲鉾を外部に排出するために、
最下流側の加熱ユニツト10Jに隣接して、搬出
ステージ51が設けられている。
前記搬入ステージ50は、第3図に示されるよ
うに、加熱ユニツト10aの下側のガイド17と
同一レベルに設定された搬入用ガイド52と、上
側のガイド18と同一レベルに設定された搬入用
ガイド53とが備えられている。これらの2つの
搬入用ガイド52,53は、ガイド板に搬送ロー
ラを取付けることによつて形成されている。それ
ぞれの搬入用ガイド52,53の上には、蒲鉾T
が載置されたトレイ20を人手或いは図示しない
搬送装置によつて設置される。このようにして設
置されたトレイ20を最上流側の加熱ユニツト1
0a内に搬入するために、それぞれのガイド5
2,53に沿つて摺動自在となつた往復動部材5
4には、プツシユブロツク55,56が取付けら
れている。プツシユブロツク55は下段側のガイ
ド52に載置されたトレイを押し込むためのもの
であり、プツシユブロツク56は、上段側のガイ
ド53に載置されたトレイを押し込むためのもの
である。往復動部材54の駆動は、搬入ステージ
50内に組込まれた空圧シリンダー57によつて
なされる。この空圧シリンダー57は、1つのト
レイに相当するストロークだけ往復動し、このシ
リンダーによつて上下二つのトレイを加熱ユニツ
ト10a内に押し込んだ後に、次のトレイを押し
込み、これを順次加熱ユニツトの数に対応する数
だけ繰り返すことによつて、全ての加熱ユニツト
10内に2つずつのトレイが装填される。
前記搬出ステージ51には、それぞれのガイド
17,18に案内されて搬出されたトレイを支持
するために搬出用ガイド60,61が上下に2つ
取付けられている。これらのガイド60,61は
図示する場合には板材によつて形成されている
が、ローラコンベアのタイプとしても良い。そし
て、それぞれの搬出用ガイド61,62に送られ
たトレイを加熱装置の外部に搬出するために、空
圧シリンダー63,64によつて、トレイの搬送
方向に対して直角の方向にプツシユ板65,66
が移動するようになつている。このようにして、
それぞれの搬出用ガイド61,62から搬送され
たトレイを受けるために、第1図に示すように、
受け台67が搬出ステージ51に設けられ、トレ
イと共に加熱処理後の蒲鉾は、取出口68から排
出される。
第7図は電極板24aを進退移動させる構造を
詳細に示す図であり、電極板24aはアクリル樹
脂等の絶縁部材70を介して往復動部材71に取
付けられている。この往復動部材71は空圧シリ
ンダ23aのロツド72に接続されている。電極
板24aが平行度を保つて進退移動するように、
往復動部材71に固定されたロツド73が、ブラ
ケツト22aと一体の板74に固定されたガイド
スリーブ75に摺動自在に嵌合している。前記ロ
ツド72には図示省略したばね部材が取付けられ
ており、全ての蒲鉾の端面に電極板24aが均一
に接触するようになつている。この電極板24a
と対をなす他の電極板24bも同様の構造となつ
ている。
図示実施例では、1枚の電極板24a,24b
が上下2段のトレイのそれぞれに載置された蒲鉾
の端面に接触するようにしているが、上段のガイ
ド18に支持されたトレイ用と、下段のガイド1
7に支持されたトレイ用との上下2対の電極板を
設けるようにしても良い。
上述した本発明の加熱装置によつて、蒲鉾を多
数同時に加熱する手順について説明すると、まず
第10図に示されるトレイ20の上に、予め板P
の上に成形された蒲鉾Tを所定数配列する。この
配列方向は、トレイ20に対しては横方向を向く
ことになり、蒲鉾T相互はそれぞれの両端部がト
レイ20の側面から僅かに突出して位置決めスト
ツパー21により所定の位置に位置決めされた状
態となる。所定の数の蒲鉾Tが載置されたトレイ
20を、第3図に矢印で示すように搬入ステージ
50に搬入し、上下の搬入用ガイド52,53の
上にセツトする。このときには、往復動部材54
は、図示するように後退限位置となつている。こ
の状態のもとで、シリンダ57を駆動すると、2
つのトレイ20はプツシユブロツク55,56に
よつて所定のストローク分だけ前進し、カバー1
1に形成された開口部(第3図参照)11cから
加熱装置内に搬入される。トレイ20はそれぞれ
ガイド17,18の搬送ローラ40,43によつ
て案内されて移動する。この操作を例えば上下10
個ずつのトレイについて行ない、ガイド17,1
8の上に設定数の全てのトレイ20を支持させ
る。
この状態のもとでは、トレイ20が各々の加熱
ユニツト内の所定の位置で位置決めされることに
なり、各々のトレイ20には、所定の位置に蒲鉾
Tが位置決めされているので、高い精度で所定の
位置に蒲鉾が位置決めされることになる。尚、最
下流位置の加熱ユニツト10Jに位置決めされる
ことになるトレイをその位置で停止されるよう
に、少なくともそのステージの端部に、ガイド1
3の表面に出没自在となつたストツパーを設ける
ようにしても良い。また、各々のトレイ20を上
下のガイド17,18に沿つて搬送駆動するため
に、図示実施例では、シリンダ57を用いている
が、これに代えて、ボールスクリユー等の種々の
搬送装置を用いることが可能である。
所定の数のトレイ20がそれぞれの上に蒲鉾が
載置された状態で位置決めされたならば、加熱が
開始される。このときには、各々のシリンダ23
a,23bを作動して、電極板24a,24bを
相互に接近移動させる。すると、第8図において
仮想線で示すように、電極板24a,24bが透
水性フイルム25a,25bを介して蒲鉾Tの端
面に接触することになる。それぞれの前進限位置
は、板Pの端面に電極板24a,24bが接触す
ることによつて位置決めされる。つまり、蒲鉾T
と一体となつた板Pは、電極板24a,24bの
位置決め部材としても機能することになる。この
ように、蒲鉾の板Pを位置決め部材としても使用
するようにしたのは、装置の製造コストの観点よ
り、電極板24a,24bを相互に接近離反移動
させる駆動源として、空圧シリンダ23a,23
bを使用しているために、高い精度での位置決め
を行ない難いからである。
したがつて、電極板24a,24bを相互に高
い精度で位置決めし得るように、油圧シリンダや
ボールねじ式の駆動装置を用いて電極板を駆動す
るようにすれば、製造コストは高くなるが、蒲鉾
の板Pを電極板の位置決めとして使用しなくても
良い。このように、板Pを位置決め部材として使
用しないタイプにあつては、蒲鉾以外の練り製品
に対する通電加熱を行なうことができる。図示実
施例のように、空圧シリンダ23a,23bを使
用する場合では、シリンダ23a,23bによる
位置決め誤差を吸収するように、電極板24a,
24bをそれぞれのシリンダ23a,23bのロ
ツドに対しては、図示しないばね部材を介して取
付けるようにすることが望ましい。また、それぞ
れの電極板24a,24bは帯状の板となつてい
るので、これらが全ての蒲鉾の端面に確実に接触
するように、図示しないガイド部材によつて、相
互に平行度を保ちながら、接近離反移動する構造
にすることが望ましい。
上述のように、電極板24a,24bが蒲鉾T
の端面に接触する前に、巻取りロール27a,2
7bを図示しないモータ等の駆動手段によつて所
定の長さだけ巻取ることになる。これにより、透
水性フイルム25a,25bはそれぞれ供給ロー
ル26a,26bから繰り出されて、上方に搬送
移動することになる。このフイルム26a,26
bのうち、これの上方移動に伴なつて、蒲鉾Tの
端面に位置することになる部分は、その直前まで
給水槽30a,30b内の水に浸されており、充
分に水分を含んでいる。
したがつて、このように充分に水分を含んだ状
態の透水性フイルム25a,25bに対して電極
板24a,24bが接触することになるので、対
をなす電極板24a,24bに供給される電圧
は、各々の蒲鉾に対して均一な電流となつて流れ
る。所定の時間通電することによつて、全ての蒲
鉾は所定の温度で所定の時間加熱されることにな
る。その温度と電極板24a,24bが蒲鉾によ
つて加熱されて上昇する温度との間には一定の関
係があるので、電極板24a,24bの少なくと
も一方に例えば熱電対式等の温度センサーを設け
て、その温度を検出することによつて、蒲鉾Tの
温度を推測検知することができる。この検出温度
に基づいて通電停止のタイミングを制御すること
ができる。電極板への電圧供給装置及び通電制御
部は図示省略している。
蒲鉾はそれに対する通電によつて所望の温度ま
で上昇することから、加熱装置内の空間雰囲気の
温度は、それに連れてある程度上昇することにな
る。このため、例えば上下それぞれ8個のトレイ
20を順次ガイドに沿つて各々の加熱ユニツトに
まで搬送する際に、搬送に要する時間、つまり加
熱を始めるまでに装置内に滞留することになる時
間は、ガイド13の上流側に位置することになる
トレイ20よりも下流側に位置することになるト
レイ20の方が長くなる。したがつて、実際に加
熱を全てのトレイ20の上の蒲鉾に同時に開始し
ても、それまでに下流側の加熱ユニツト10に位
置している蒲鉾の方が温度が上昇してしまう可能
性があるが、その場合には、上述した温度センサ
ーからの検出信号によつて通電終了タイミング
を、各々の加熱ユニツトにおける電極板相互で差
を持たせるようにすれば良い。通電開始前の各々
の電極板24a,24bの温度を全体的に均一に
すべく、電極板が通電終了後に最も離反した位置
において、電極板24a,24bを冷却するため
に第5図に示されるように冷却用空気を管37
a,37bから電極板に吹付けるようにしても良
い。
そして、1回の通電が完了した後には、次の新
たな10個のトレイ20が搬送されるまでに、電極
相互を後退位置に戻した状態で、清掃部材36
a,36bを電極板24a,24bの表面に沿つ
て移動することによつて、それぞれの表面を清掃
する。この清掃操作は、複数回の通電終了後に行
なうようにしても良い。また、清掃部材36a,
36bとしては、回転ブラシを用いるようにして
も良い。また、透水性フイルム25a,25bと
して、不織布を使用した場合には、通電加熱後
に、電極板24a,24bに透水性フイルムを押
し付けた状態で、次の加熱のために透水性フイル
ムを上方に向けて搬送すると、電極の清掃も達成
される。
加熱された蒲鉾を外部に排出する際には、新た
なトレイ20つまり未加熱の蒲鉾が載置されたト
レイ20をシリンダ57によつて搬送することに
より、加熱完了後のトレイ20を1つずつ排出ス
テージ51に搬送し、そこからシリンダ63,6
4によつて受け台67の上に搬送する。この上の
トレイ20は図示しないコンベアや人手によつて
装置の外部に排出される。加熱後の蒲鉾が排除さ
れたトレイ20を装置の上流側に戻すために、装
置の下端部内にコンベアを組込むようにしても良
い。
第9図は本発明の他の実施例に係る加熱ユニツ
トのうち第8図と同様の部分を示す図であり、こ
の場合には、トレイ20の下端面に凹溝20aが
形成されており、上下のガイド17,18には、
凹溝20aが入り込む凸部19が形成されてい
る。ただし、これらの凹凸関係を第9図において
仮想線で示すように、逆に設定しても良い。そし
て、この場合には、ガイド17,18には搬送ロ
ーラ40,43が設けられておらず、平面同志の
接触によりトレイ20が案内される。ただし、第
10図に示すように、凸部19を有しないタイプ
のトレイ20であつても、搬送ローラを用いるこ
となく、面同志の接触によりトレイを案内するよ
うにしても良い。
本発明は蒲鉾と電極板との間に介在することに
なる透水性フイルムに対して、通電開始前に充分
に水分を含ませるために、給水槽で水分が充分に
浸された後に、これを給水槽から上方に引き上げ
ることを基本とする発明であつて、上述した種々
の変形以外に、例えば、各々のトレイ20をシリ
ンダ57ではなく、ベルトコンベアやチエーンコ
ンベア等の搬送手段によつて搬送するようにした
変形例を挙げることも可能である。
第11図及び第12図は本発明の更に他の実施
例に係る加熱ユニツトの一部を示す図であり、こ
れらの図において前記それぞれの実施例における
部材と共通する部材には、同一の符号を付してあ
る。
第11図はトレイ20の変形例を示す図であ
り、このトレイ20は下側トレイ部81と上側ト
レイ部82とを有しており、下側トレイ部81の
両端部には、支持壁83が固定されている。そし
て、それぞれの固定壁83の上端部には凸部84
が形成されており、上側トレイ部82の両端部に
は、前記凸部84と係合する凹部85が形成さ
れ、上側トレイ部82は下側トレイ部81の上方
に着脱自在となつている。第11図においては、
このような上下二段からなるトレイ20の下側ト
レイ部81に1つの蒲鉾Tが載置された状態を示
し、蒲鉾相互は位置決め部材80によつて、所定
の間隔毎に上下のトレイ部81,82に位置決め
される。この位置決め部材80は図示しないビス
等によつてトレイ部81,82に締結されてい
る。また、図示する蒲鉾Tは板Pと一体となつて
おり、図示する場合には上下それぞれ5つずつの
蒲鉾Tが載置されるが、その数は任意に設定する
ことができる。
このようなトレイ20を用いて練製品の加熱を
行なつている状態を示すと、第12図の通りであ
る。この第12図は前記実施例における第8図及
び第9図に相当する部分を示す。第11図に示す
トレイ20を用いた場合には、上述した実施例の
ように、上下に二段のガイド17,18を設ける
必要がなく、一段のガイド17のみで、上下二段
となつたトレイ20を搬送することができる。そ
して、この場合には、ガイド17は断面が箱形と
なつた型鋼材87によつて形成されており、この
ガイド17に沿つて第2図に示されたシリンダ5
7によりトレイ20が搬送される。また、この場
合にも、複数の加熱ユニツトを連結することによ
つて、加熱装置を形成することが可能である。
尚、第11図に示すように、トレイ20の上側
トレイ部82の両端部内面には、これの長手方向
の下側トレイ部81に対するずれを防止するため
に、ストツパー86が固定されており、前記凹凸
部84,85により横方向のずれ防止と相俟つ
て、上側トレイ部82のずれが防止される。この
場合には、トレイ20は2つに分割されるので、
分割した状態でそれぞれのトレイ部81,82に
練り製品Tを載置することができる。ただし、複
数段のトレイ部が相互に一体となつた構造のトレ
イ20としても良い。
第13図は本発明の他の実施例に係る第12図
に相当する部分を示す図であり、この場合には、
練り製品Tには板Pが一体となつておらず、所定
の形状に形成した後の練り製品Tを直接トレイ2
0に載置するようにしている。したがつて、この
ような練り製品を成形する場合には、上下それぞ
れのトレイ部81,82には位置決め部材80は
使用しない。このような板Pを有しない練り製品
を成形するには、実願平2−45139号明細書に記
載された成形形を用いて成形し、成形後、そのま
まその成形形を用いて通電加熱することができ
る。この場合には、第13図に示されるように、
成形型から枠体を外した状態に相当し、練り製品
Tの端面が成形型の側面から突出しているので、
成形型と電極板24a,24bと成形型との干渉
を避けるべく、各々の電極板24a,24bは、
2つずつに分割されている。ただし、板Pを用い
ないタイプの練り製品であつても、型91,92
の側面が練り製品Tの端面から突出しないものを
用いれば、電極板24a,24bを1つずつ用い
るようにしても良い。そして、この場合にも複数
の加熱ユニツトを連結することによつて、加熱装
置を形成することも可能であることは言うまでも
ない。
第11図に示すトレイ20は、上側トレイ部8
2と下側トレイ部81の二段となつているが、こ
れを三段ないしは、それ以上の段数に設定しても
良い。
1度に加熱処置して製造すべき蒲鉾の数によつ
ては、1つの加熱ユニツト10のみによつて加熱
装置を形成することも可能である。その場合に
は、その加熱ユニツト10の両側に搬入ステージ
50と搬出ステージ51を設けるようにしても良
く、これを設けずに、人手によりトレイ20を搬
出入するようにしても良い。また、本発明は蒲鉾
T以外に種々の練り製品の加熱に適用することが
可能である。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、練り製品と電
極板との間に介在する透水性フイルムは、給水部
において充分に水分を含んだ状態となつて練り製
品と電極板との間に位置することになるので、電
極板相互間で通電されることになる複数の練り製
品は、透水性フイルムを介して通電不良を発生さ
せることなく、相互に均一の電流が通電され、所
望の温度まで確実に加熱されることになる。した
がつて、加熱歩留りが大幅に高まり、能率良く練
り製品を加熱することができる。
そして、上述した透水性フイルム等は1つの加
熱ユニツトに組込まれてユニツト化されており、
1つ以上の加熱ユニツトを用いることにより、1
度の通電加熱によつて処理し得る練り製品の数、
つまり量産効率を使用者の要求に応じて任意に設
定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る練り製品の加
熱装置を示し第2図における−線に沿う一部
省略平面図、第2図は第1図における−線に
沿う断面図、第3図は第1図及び第2図に示され
た加熱装置の右端部を示す斜視図、第4図は1つ
の加熱ユニツトの正面図、第5図は第2図におけ
る−線に沿う断面図、第6図は一方の支持板
を除去した状態における第5図の斜視図、第7図
は電極板を示す斜視図、第8図は第5図の一部を
示す拡大断面図、第9図は本発明の他の実施例に
係るガイドの一部を示す第8図に相当する断面
図、第10図は1つの練り製品が載置された状態
のトレイを示す斜視図、第11図は本発明の更に
他の実施例に係る練り製品の加熱装置に使用され
るトレイを示す斜視図、第12図は第11図に示
されたトレイを用いて練り製品を加熱するための
加熱装置の要部を示す断面図、第13図は他の実
施例に係る練り製品の加熱装置の要部を示す断面
図である。 10a〜10J……加熱ユニツト、12,13
……支持板、14……ユニツト本体、17,18
……ガイド、20……トレイ、24a,24b…
…電極板、25a,25b……透水性フイルム、
30a,30b……給水槽(給水部)、50……
搬入ステージ、51……搬出ステージ、T……練
り製品(蒲鉾)、P……板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 相互に所定の間隔に隔てて位置するユニツト
    支持部材によりユニツト本体を形成し、所定の間
    隔置きに複数の練り製品が載置されたトレイをほ
    ぼ水平方向に搬送自在にそれぞれ支持する複数の
    ガイドを、前記ユニツト本体内に上下方向に所定
    の間隔を隔てて装着し、相互に接近離反移動自在
    となつて対をなし前記練り製品の両端面に接触し
    て前記練り製品を通電する電極板を前記ユニツト
    本体内に備え、前記練り製品の端面と前記電極板
    との間を上方に向けて移動する透水性フイルムを
    前記ガイドの両側に位置させて前記ユニツト本体
    内に取付け、前記透水性フイルムに水分を補給す
    る給水部を、前記複数のガイドのうち最下段のガ
    イドの両側に設けてなる練り製品の加熱ユニツ
    ト。 2 相互に所定の間隔を隔てて位置するユニツト
    支持部材によりユニツト本体を形成し、それぞれ
    所定の間隔置きに複数の練り製品が載置された下
    側トレイ部と、これの上方に平行に伸びる少なく
    とも1つの上側トレイ部とを有するトレイをほぼ
    水平方向に搬送自在に支持するガイドを、前記ユ
    ニツト本体内に装着し、相互に接近離反移動自在
    となつて対をなし前記練り製品の両端面に接触し
    て前記練り製品を通電する電極板を前記ユニツト
    本体内に備え、前記練り製品の端面と前記電極板
    との間を上方に向けて移動する透水性フイルムを
    前記ガイドの両側に位置させて前記ユニツト本体
    内に取付け、前記透水性フイルムに水分を補給す
    る給水部を、前記複数のガイドのうち最下段のガ
    イドの両側に設けてなる練り製品の加熱ユニツ
    ト。 3 前記請求項1または2項の何れかに記載の加
    熱ユニツトを複数個、それぞれの加熱ユニツト内
    の前記ガイドが一直線となるように配置し、複数
    の前記加熱ユニツトのうち最上流側に位置する最
    上流加熱ユニツトに隣接させて、練り製品が載置
    された前記トレイを前記最上流加熱ユニツト内の
    ガイドに搬入する搬入ステージを設け、前記複数
    の加熱ユニツトのうち最下流側に位置する最下流
    加熱ユニツトに隣接させて、加熱処理後の練り製
    品を搬出する搬出ステージを設けてなる練り製品
    の加熱ユニツト。
JP2191689A 1990-03-16 1990-07-19 練り製品の加熱ユニット及び加熱装置 Granted JPH03277255A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2191689A JPH03277255A (ja) 1990-03-16 1990-07-19 練り製品の加熱ユニット及び加熱装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6629390 1990-03-16
JP2-66293 1990-03-16
JP2191689A JPH03277255A (ja) 1990-03-16 1990-07-19 練り製品の加熱ユニット及び加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03277255A JPH03277255A (ja) 1991-12-09
JPH0567269B2 true JPH0567269B2 (ja) 1993-09-24

Family

ID=13311633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2191689A Granted JPH03277255A (ja) 1990-03-16 1990-07-19 練り製品の加熱ユニット及び加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03277255A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03277255A (ja) 1991-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100974617B1 (ko) 성형팬에서 케이크 시트를 분리하는 장치
JPH0567269B2 (ja)
JPH0541672Y2 (ja)
JPH0428347B2 (ja)
WO1999051109A1 (en) Method and apparatus for preparing food products for further processing
JPH0750953Y2 (ja) 練り製品の通電加熱装置
JPH0745192Y2 (ja) 練り製品の加熱温度適否判定処理装置
JP3179686B2 (ja) 練り製品の成形加熱方法および成形加熱装置
JPH0735582Y2 (ja) 練り製品の加熱装置
JP2554825B2 (ja) 練り製品の連続加熱装置
JPH04262766A (ja) 板付き蒲鉾用加熱装置
JPH05137540A (ja) 練り製品の連続加熱装置
JPH064714Y2 (ja) 板付き蒲鉾加熱装置
JP2810332B2 (ja) 布用接着プレス装置
JP3310196B2 (ja) 練り製品の成形加熱方法および成形加熱装置
JPH064716Y2 (ja) 練り製品加熱用電極
JPH0574337B2 (ja)
JP2001057873A (ja) 食品材料の供給装置
JP2608370B2 (ja) 練り製品の串刺し加熱装置
JPH07114662B2 (ja) 練り製品の連続加熱装置
JPH04311375A (ja) 練り製品の複合加熱方法及びその装置
JPS6041115Y2 (ja) 練製品製造機に於ける整形装置
JP3310133B2 (ja) 練り製品の加熱方法および装置
JPH0713516Y2 (ja) 練り製品の連続加熱装置
JP2813153B2 (ja) 筒状練り製品の加熱方法および加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees