JP3433774B2 - 帯状食品の製造装置 - Google Patents

帯状食品の製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、魚肉練製品等の食品
の製造過程において、魚肉すり身等の食品材料を帯状の
状態で加熱するための装置に関するものであり、特に蟹
肉状に引き裂き容易となるように多数の切れ目を入れた
魚肉練製品、すなわちいわゆる蟹風蒲鉾を製造するにあ
たって、切れ目を入れる前の帯状の段階で加熱するに好
適な装置に関するものである。
【0002】練製品には、いわゆる板付き蒲鉾、笹の葉
状の蒲鉾、ちくわ、はんぺん、その他各種のものがある
が、そのうちでも“蟹風蒲鉾”あるいは“蟹蒲鉾”と通
称される魚肉練製品は、蟹肉状に引き裂き容易で、食感
が蟹肉に似ており、また食べ易いところから、その消費
量が増大している。
【0003】上述のような蟹風蒲鉾の製造方法として
は、一般に魚肉すり身に調味料等を添加して調整、混練
した後、これを帯状に成形し、得られた帯状中間製品の
段階で蒸し機により高温水蒸気によって加熱し、その
後、帯状中間製品に多数の切れ目(スリット)を入れる
のが通常である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような蟹風蒲鉾
の製造過程において、従来の蒸し機により帯状中間製品
を加熱する工程では、加熱に長時間を要し、また蒸し機
自体も長大化せざるを得ず、そのため生産性を阻害する
と同時に製造コストの増大を招かざるを得ない問題があ
った。
【0005】すなわち従来一般の蟹風蒲鉾の加熱工程で
は、帯状の中間製品を連続的に蒸し機内に送り込み、蒸
し機内で連続的に走行させながら高温水蒸気により加熱
するのが通常であるが、この場合加熱完了まで2分程度
の長時間を要し、一方通常のライン速度は6〜8m/分
であるから、蒸し機の長さは10〜15mも必要となっ
ている。
【0006】そこで本願の発明者は、蟹風蒲鉾の中間製
品の如く粘性を有する帯状の食品について、短時間で加
熱し得るようになし、これによって加熱設備の短尺化、
小型化を図る目的で、通電加熱(ジュール加熱)を用い
た帯状食品の製造装置を特願平6−98081号(特開
平7−274907号)において提案している。上記提
案の製造装置は、基本的には図12、図13に示される
ように、外周面を導電性材料で構成した複数のローラ状
の電極5A〜5Hが所定間隔を置いて互いに平行かつ水
平に配列されてなる電極列5と、電極列5上に掛けられ
てローラ状電極の回転に伴なって走行し得る2枚の透水
性フイルム35,37より構成される。ここで透水性フ
イルム35は、例えば木綿の布からなる無端環状のもの
であって、入口側案内ローラ29、電極列5(各ローラ
状電極5A〜5H)および下側案内ローラ31,33の
全体に巻き掛けられている。一方透水性フイルム37
は、例えばセロハンからなるものであって、繰出しロー
ル39から繰出されて、透水性フイルム35の上面に沿
わされた状態で透水性フイルム35とともに走行し、巻
取ロール41に巻取られる。各ローラ状電極は回転駆動
手段15により回転可能に構成されており、電極列5の
一端側には透水性フイルム35,37上に帯状に食品材
料を連続的に供給する供給手段45が配置されている。
電極列5のローラ状電極5B〜5Gはリード線25B〜
25G等を介して図示しない給電手段に接続されてい
る。
【0007】上記装置は、透水性フイルム上に供給され
た帯状食品材料に対して各ローラ状電極から透水性フイ
ルムを介して電流を流し、これによって帯状食品材料を
通電加熱するものであるが、これにより例えば魚肉すり
身を通電加熱している状況の一例を図14に示す。
【0008】図14の例において、電極列内の隣り合う
ローラ状電極、例えばローラ状電極5B,5Cの上面側
にはブリッジ状に2枚の透水性フイルム35,37が位
置しており、その透水性フイルム35,37上に粘性を
有する帯状の食品材料、たとえば魚肉すり身43が載置
され、ローラ状電極5B,5Cの回転に伴って透水性フ
イルム35,37が前進移動し、かつその上の魚肉すり
身43も前進移動する。ここで、ローラ状電極5B,5
C上の透水性フイルム35,37には、適宜の給水手段
により水等を滴下、スプレーするなどして導電性が付与
される。したがって電極5B,5C間に電圧を印加して
おけば、電極5B,5Cから透水性フイルム35,37
を介して魚肉すり身43に電流が流れ、その魚肉すり身
43の有する抵抗により発熱して加熱されることにな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで上記提案の装置
を用いて帯状食品材料を通電加熱するにあたって、各ロ
ーラ状電極5B〜5Gと透水性フイルム35との間、透
水性フイルム35と透水性フイルム37との間、さらに
は透水性フイルム37と魚肉すり身43との間に隙間が
存在した場合には、その隙間の部分では電流が流れない
ため、その隙間に対応する部分上の帯状食品材料に通電
させることができず、そのため隙間上の帯状食品材料の
付近が良好に加熱されない事態が生じる。したがって前
述のような隙間が生じることを確実に防止する必要があ
る。
【0010】ところで上記提案の装置においては、各透
水性フイルム35,37は導電性が付与され得るように
水分を吸収する性質を有するものである必要があり、そ
の材料として前述のようにセロハン、布などが用いら
れ、またその厚みも薄いことが必要である。このような
薄い布やセロハン等からなる透水性フイルムは、例えば
ベルトコンベヤで用いられるゴム材で構成されたゴムベ
ルトなどと比較して、格段に軟質でかつ腰が弱く、透水
性フイルム自身でその自己形状を維持する機能は極めて
少ない。そのため透水性フイルムは、その厚み方向に対
し直角な方向(すべり方向)に力が作用すれば、その形
状(しわなく張られた形状)が崩れてしわが発生しやす
い。したがって前述のような通電加熱装置おいても、各
透水性フイルム35,37には、その走行中に、図15
に示されるような走行方向に沿ったしわ400が発生し
やすい問題がある。
【0011】いずれかまたは両方の透水性フイルムにし
わが寄ると、前述のようにしわの部分において各ローラ
状電極5B〜5Gと透水性フイルム35との間、透水性
フイルム35と透水性フイルム37との間、あるいは透
水性フイルム37と魚肉すり身43との間に隙間が生じ
てしまい、その部分で通電不良が生じてしまう。したが
って魚肉すり身43への通電が不均一になってしまい、
その加熱温度も場所的に不均一となり、よってこの装置
により生産する帯状食品の品質の不均一、不良を招いて
しまう。
【0012】また加熱対象となる食品材料が、通電加熱
中に固化もしくは硬くなるものであるような場合に、前
述のように透水性フイルムにしわが生じれば、そのしわ
の形状に沿って食品材料も固化もしくは硬質化して、製
品形状の不良を招いてしまうこともある。
【0013】さらに上記提案の装置においては、透水性
フイルムが走行中に正規の走行位置からずれてしまうと
いう事態が生じることもある。すなわち図12を参照し
て説明すると、図示の状態では透水性フイルム35,3
7はその幅方向左右に存在する平行一対の枠板1,3に
対して等間隔をもって走行しているが、円筒形の部材で
ある各ローラ状電極5A〜5H、入口側案内ローラ2
9、下側案内ローラ31,33の断面形状の真円度、あ
るいはそれらに掛けられる透水性フイルム35,37の
表面状況、および透水性フイルム35,37に帯状に載
置される魚肉すり身43の加重分布、など様々な要因に
より、透水性フイルム35,37がその走行中に片方の
枠板の方へずれていってしまったり、あるいは左右の枠
板に交互に近接して走行する状態(いわゆる蛇行状態)
となってしまい、極端な場合には枠板と干渉して走行で
きなくなってしまうことになる。このような事態が発生
した場合には、各ローラ状電極5A〜5Hの回転を停止
するとともに、供給手段45による透水性フイルム3
5,37上への魚肉すり身43の供給も停止して、透水
性フイルム35,37を改めて正規の位置へ掛け直すと
いった作業が必要となり、作業効率を大きく低下させて
しまう。
【0014】この発明は以上の事情を背景としてなされ
たもので、透水性フイルム上に連続的に供給された帯状
食品材料を通電加熱する装置において、透水性フイルム
にその走行中しわが寄ることを防止することを目的とす
るものである。さらに透水性フイルムが走行中に正規の
走行位置からずれてしまうことを防止することを目的と
するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述のような問題を解決
するため、請求項1の発明の帯状食品の製造装置は、そ
れぞれ少なくとも外周面を導電性材料で構成した複数の
ローラ状の電極が、所定間隔を置いて互いに平行かつ水
平に配列されてなる電極列と、前記電極列のローラ状電
極に給電するための給電手段と、前記各ローラ状電極を
回転させるための回転駆動手段と、前記電極列上に掛け
られて、ローラ状電極の回転に伴なって走行し得る透水
性フイルムと、前記電極列の一端側において前記透水性
フイルム上に帯状に食品材料を連続的に供給する供給手
段とを有してなり、前記電極列の一端側において透水性
フイルム上に供給された帯状食品材料を透水性フイルム
の走行に伴って電極列の他端側へ向けて移送させるとと
もに、その帯状食品材料に対して前記各ローラ状電極か
ら透水性フイルムを介して電流を流し、これによって帯
状食品材料を連続的に通電加熱するようにした帯状食品
の製造装置において、前記電極列の食品材料供給側の位
置に、前記各ローラ状電極と平行な案内ローラが設けら
れており、かつ前記透水性フイルムが、前記電極列の各
ローラ状電極および前記案内ローラの全体に掛けられて
おり、さらに前記案内ローラの外周面には、長さ方向の
中央部から両端部へ向けて互いに逆方向に螺旋状をなす
突条部が形成されており、しかもその突条部の螺旋の方
向性は、帯状食品材料が電極列の一端側から他端側へ向
けて移送される際の案内ローラの回転に伴って、透水性
フイルムと突条部との接触位置が案内ローラの中央部か
ら両端側へ向けて移行するように設定されていることを
特徴とするものである。
【0016】一方請求項2の発明の帯状食品の製造装置
は、複数の電極が所定間隔を置いて互いに平行かつ水平
となるように配列されてなる電極列と、前記電極列の各
電極に給電するための給電手段と、前記電極列上に各電
極の並ぶ方向に沿って走行可能に配置された透水性フイ
ルムと、前記透水性フイルムを各電極の並ぶ方向に沿っ
て走行させるための走行駆動手段と、前記電極列の一端
側において前記透水性フイルム上に帯状に食品材料を供
給する供給手段とを有してなり、前記電極列の一端側に
おいて透水性フイルム上に供給された帯状食品材料を透
水性フイルムの走行に伴って電極列の他端側へ向けて移
送させるとともに、その帯状食品材料に対して前記各電
極から透水性フイルムを介して電流を通し、これによっ
て帯状食品材料を連続的に通電加熱するようにした帯状
食品の製造装置において、前記電極列の食品材料供給側
の位置に、前記各電極と平行な案内ローラが設けられて
おり、かつ前記透水性フイルムが、前記電極列の各電極
および案内ローラの全体に掛けられており、さらに前記
案内ローラの外周面には、長さ方向の中央部から両端部
へ向けて互いに逆方向に螺旋状をなす突条部が形成され
ており、しかもその突条部の螺旋の方向性は、帯状食品
材料が電極列の一端側から他端側へ向けて移送される際
の案内ローラの回転に伴って、透水性フイルムと突条部
との接触位置が案内ローラの中央部から両端側へ向けて
移行するように設定されていることを特徴とするもので
ある。
【0017】また請求項3の発明の帯状食品の製造装置
は、請求項1もしくは請求項2に記載の帯状食品の製造
装置において、前記案内ローラが、前記電極列の各電極
の配列面と平行な面内で傾動調整可能に支持されてお
り、かつその案内ローラを傾動調整するための傾動調整
手段を備えているように構成されているものである。
【0018】そしてまた請求項4の発明の帯状食品の製
造装置は、請求項3に記載の帯状食品の製造装置におい
て、案内ローラ近傍における前記透水性フイルムの走行
位置の幅方向におけるずれを検知するずれ検知手段を備
えており、前記傾動調整手段は、前記ずれ検知手段の検
知する透水性フイルムの走行位置のずれに応じて案内ロ
ーラの角度を変位させるように構成されているものであ
る。
【0019】なおこの発明において帯状食品とは、最終
製品の状態で帯状のものに限らず、中間製品の状態での
み帯状のものも指称することとする。
【0020】なおまた、この発明において透水性フイル
ムとは、例えばセロハン、紙、布、不織布等のように水
分を吸収する性質を有する膜状もしくはシート状のもの
であれば如何なるものでも良く、通常、親水性フイル
ム、吸水性フイルム、あるいは保水性フイルム等と称さ
れる種々の膜材、シート材を用いることができ、これら
を総称して透水性フイルムと称している。なお透水性フ
イルムは1枚でも、あるいは2枚以上を重ね合わせて用
いても良く、また2枚以上を重ね合わせる場合、異種の
透水性フイルムを用いても良い。
【0021】
【作用】請求項1の発明の装置においては、電極列を構
成する各ローラ状電極が一斉に所定方向へ回転すること
によって、電極列およびその電極列の食品材料供給側の
位置に設けられている各電極ローラと平行な案内ローラ
上に掛けられた透水性フイルムも所定方向へ走行するこ
とになる。そして魚肉すり身等の粘性を有する食品材料
が、供給手段によって電極列の一端側において透水性フ
イルム上に帯状に供給されれば、その帯状食品材料は透
水性フイルム上に載置された状態で、透水性フイルムの
走行に伴なって各ローラ状電極の並ぶ方向へ移動するこ
とになる。ここで透水性フイルムには、予め適宜の給水
手段により水(あるいは塩水)を含ませて、導電性を付
与しておく。なお帯状食品材料が加熱前の段階で多量の
水分を含有している場合は、外部から給水しなくても透
水性フイルムに食品材料の食塩を含む水分が浸み込んで
導電性が付与されることもあり、その場合には給水手段
は不要となる。このようにして透水性フイルムに導電性
が付与された状態で、隣り合う各ローラ状電極間に加え
られる電圧により、ローラ状電極から透水性フイルムを
介してその透水性フイルム上の帯状食品材料に電流が流
れ、その食品材料の有する電気抵抗によって発熱し、す
なわちいわゆるジュール熱による通電加熱がなされる。
【0022】ここで透水性フイルムが案内ローラの外周
面に接して走行するとき、案内ローラの外周面に形成さ
れている螺旋状の突条部により、透水性フイルムの幅方
向の中央部から両端側に向けてその透水性フイルムを押
し拡げるような力が作用する。すなわち透水性フイルム
に発生するしわを延ばす方向の力が作用することとな
り、透水性フイルムにしわが寄ることを防止する。した
がって請求項1に記載される発明の装置を用いるとき
は、透水性フイルムにしわが生じてその部分において通
電不良が生じてしまうことを防止することができ、帯状
食品材料への通電の不均一、その結果として生じる帯状
食品材料の加熱温度の場所的ばらつきを回避することが
でき、帯状食品を均一に加熱加工することができる。
【0023】なお上述のような通電加熱によれば、帯状
食品材料の内部からその電気抵抗により発熱するため、
従来の蒸し機の如く外側から高温水蒸気により加熱する
場合と比較して格段に昇温速度が速く、そのため加熱に
要する時間も短縮される。その結果、仮にライン速度が
同じであれば、加熱設備の長さも格段に短くて済む。本
発明者等の実験によれば、加熱に要する時間を従来の一
般的な蒸し機と比較して1/5以下に短縮し、その結果
加熱設備の長さを著しく短縮できることが判明してい
る。
【0024】また請求項2の発明の装置の場合は、電極
列上に位置する透水性フイルム自体が走行駆動手段によ
って電極の並ぶ方向に走行せしめられる。したがって電
極列の一端側において透水性フイルム上に魚肉すり身等
の食品材料が帯状に供給されれば、前記同様に帯状食品
材料が透水性フイルム上に載置された状態で、その透水
性フイルムとともに電極の並ぶ方向へ移動することにな
る。そしてここにおいても、透水性フイルムは案内ロー
ラの外周面に接して走行する際に、案内ローラの外周面
に形成されている螺旋状の突条部により、幅方向の中央
部から両端側に向けて押し拡げられるような力を受け、
しわが寄ることを回避することができる。したがって請
求項1に記載される発明の装置と同様に、透水性フイル
ムにしわが生じてその部分において通電不良が生じてし
まうことを防止することができ、帯状食品材料への通電
の不均一、その結果として生じる帯状食品材料の加熱温
度の不均一を回避することができ、帯状食品を均一に加
熱加工することができる。
【0025】また請求項3に記載した発明の装置の場
合、案内ローラを、電極列の各電極の配列面と平行な面
内で傾動調整することにより、その案内ローラの外周面
とその外周面に接触しつつ走行している透水性フイルム
との間に生じている摩擦力の分布(案内ローラの軸線に
沿った方向の摩擦力分布)を変化させることができ、こ
れにより透水性フイルムを、その走行中に案内ローラ外
周面上において摩擦力が相対的に大きいほうへ移動させ
ることができる。したがって透水性フイルムが走行中に
正規の走行位置からずれてしまった際には、案内ローラ
を傾動調整することによって透水性フイルムを正規の走
行位置に戻すことができ、したがって透水性フイルムが
走行不能となったりすることを防ぐことができる。
【0026】さらに請求項4に記載した発明の装置の場
合は、ずれ検知手段が検知した透水性フイルムの走行位
置のずれに応じて、透水性フイルムの走行位置を正規の
走行位置に戻すように案内ローラを自動的に傾動調整す
ることができる。したがって透水性フイルムが走行不能
に陥ることを確実に防ぐことができる。
【0027】
【実施例】図1〜図7には、この発明の一実施例の帯状
食品の製造装置を示す。なおこの実施例では、本願発明
者の先に出願した提案技術の説明において参照した図1
2、図13の装置と共通する要素が多いので、それらに
ついては、ここで同じ符号を用いることにする。なお図
1〜図7に示す実施例では、前述の透水性フイルムとし
ては、2枚のものを用いた例、すなわち後述するように
布あるいは不織布等からなる比較的厚い透水性フイルム
からなる無端環状のベルト状の第1の透水性フイルム3
5と、相対的に薄質でかつ表面が平滑なセロハン等から
なる第2の透水性フイルム37とを重ね合わせて用いた
例を示す。
【0028】図1、図2において、平行一対の枠板1,
3間に、複数本(図示の例では8本)のローラ状電極5
A〜5Hが同一水平面上において互いに平行となるよう
に並列状に配列されて、電極列5が構成されている。こ
の電極列5を構成する各ローラ状電極5A〜5Hは、少
なくとも外周面が導電性材料によって構成されていれば
良いが、図示の例では各ローラ状電極5A〜5Hはその
両側から突出する支軸7,9の部分も含めて全体が導電
性の金属材料によって構成されているものとする。
【0029】各ローラ状電極5A〜5Hは、それぞれ両
側の枠板1,3に対して電気的に絶縁された状態で回転
可能に支持されている。すなわち、両側の枠板1,3に
はそれぞれ各ローラ状電極5A〜5Hの両側から突出す
る支軸7,9に対応して、それぞれ樹脂等からなる絶縁
材11,12を介し複数の金属製軸受部材13,14が
設けられており、これらの軸受部材13,14に支軸
7,9が回転自在に挿着されている。
【0030】さらに前記各ローラ状電極5A〜5Hはそ
れぞれその一方の側から、回転駆動手段15によって軸
中心に回転駆動されるようになっている。すなわち、枠
板3の一方の端部側にはモータや減速ギヤ等からなる駆
動装置17が取付けられ、この駆動装置17から突出す
る駆動軸19が前記ローラ状電極5A〜5Hの並ぶ方向
と平行に延長され、その駆動軸19に電気絶縁性の樹脂
等からなる複数の傘歯車21が各ローラ状電極5A〜5
Hに対応して取付けられ、一方各ローラ状電極5A〜5
Hの一方の側の支軸9が枠板3の外側へ延長されて、そ
の部分の支軸9にそれぞれ傘歯車23が取付けられ、そ
して傘歯車21と傘歯車23とが噛合わされて、回転駆
動手段15が構成されている。したがってこの回転駆動
手段15においては、駆動装置17によって駆動軸19
が回転せしめられれば、傘歯車21,23を介して各ロ
ーラ状電極5A〜5Hが一斉に同方向へ等速で回転せし
められることになる。
【0031】また各ローラ状電極5A〜5Hの支軸7を
枠板1に回転可能に支持するための軸受部材13には、
それぞれリード線25A〜25Hが接続されており、こ
れらのリード線25A〜25Hのうち、両端側のローラ
状電極5A,5Hに対応するリード線25A,25Hは
アースされており、それ以外のリード線25B〜25G
は、後に改めて説明する図6に示すように、給電手段2
7に接続されている。
【0032】また前記枠板1,3の間には、電極列5に
おけるローラ状電極5Aの側の延長位置に、各ローラ状
電極5A〜5Hと平行となるように入口側案内ローラ2
9が回転自在に設けられている。さらに図2に示すよう
に、電極列5におけるローラ状電極5Aの側の下方に
は、2本の下側案内ローラ30,31および1本の張り
調整ローラ34が各ローラ状電極5A〜5Hと平行とな
るように回転可能に設けられており、一方電極列5にお
けるローラ状電極5Hの側の下方には1本の下側案内ロ
ーラ33が各ローラ状電極5A〜5Hと平行となるよう
に回転可能に設けられている。なおここで張り調整ロー
ラ34は、図中二点鎖線で示すように、各ローラ状電極
5A〜5Hと平行関係を保ちつつ各ローラ状電極5A〜
5Hの配列面と平行な面内で移動可能となっている。
【0033】ここで、本願発明において特徴的な入口側
案内ローラ29の構成を、図3、図4、図5を参照して
説明する。入口側案内ローラ29の外周面には、螺旋状
の突条部200が形成されている。螺旋状の突条部20
0は、入口側案内ローラ29の長さ方向中央部より図3
中の左側半分で、その方向性を左ねじで形成されている
左ねじ突条部200Aと、図3中の右側半分で、その方
向性を右ねじで形成されている右ねじ突条部200Bよ
りなる。すなわち、後述する各透水性フイルム35,3
7の走行による入口側案内ローラ29の回転に伴って、
螺旋状突条部200の透水性フイルム35との接触位置
は、案内ローラ29の長手方向中央部から両端部へ向け
て移行するよう、螺旋状突条部の方向性が規定される。
【0034】これら左ねじ突条部200A、右ねじ突条
部200Bは、適宜の金属材料をテープ状に加工した部
材を、入口側案内ローラ29の外周面上に接合して形成
されている。
【0035】さらに入口側案内ローラ29における一方
の枠板3の側の端部には、軸受部材210とそれに対応
する支持部材220が設けられており、支持部材220
はピン224により、枠板3に設けられた空間228に
おいて枠板3に取り付けられている。すなわち入口側案
内ローラ29は、支持部材220に対して相対回転可能
に構成されるとともに、支持部材220とともに枠板3
に対してピン224を中心に各ローラ状電極5A〜5H
の配列面と平行な面内で小角度だけ回動可能に構成され
ている。
【0036】一方入口側案内ローラ29における一方の
枠板1の側の端部には、軸受部材212とそれに対応す
る支持部材222が設けられており、入口側案内ローラ
29は支持部材222に対して相対回転可能に構成され
ている。支持部材222は、枠板1に穿設された空間
(ガイド用長孔)230において、各ローラ状電極5A
〜5Hの配列面と直角方向の動きを規制されつつ枠板1
に支持されているが、同時に傾動調整手段232によっ
て、各ローラ状電極5A〜5Hの配列面と平行な面内で
変位可能な状態で支持されている。
【0037】傾動調整手段232においては、枠板1に
取り付けられた枠233に、モータ、減速ギヤ等よりな
る回転駆動装置234が取り付けられており、回転駆動
装置234の駆動軸236には、平面略扇形のクランク
部材238が取り付けられている。クランク部材238
の外縁端付近には、ロッド242の一端部がピン240
により取り付けられ、ロッド242の他端部は、入口側
案内ローラ29の枠板1の側の端部に取り付けられてい
る前記した支持部材222の端部に、ピン226により
取り付けられている。
【0038】電極列5および入口側案内ローラ29に、
透水性フイルム35,37が掛けられているとき(図3
で二点鎖線で示す)の、入口側案内ローラ29の近傍に
おける透水性フイルム35,37の幅方向両端部の脇の
適宜位置には、それぞれ透水性フイルム35,37の幅
方向の端部を検知する端部検出センサとして、例えば一
対のフォトセンサ260,262が設けられている。各
フォトセンサ260,262の検出信号は、制御回路2
45へ送出されるようになっており、その制御回路24
5は、傾動調整手段232の回転駆動装置234に接続
されている。
【0039】そして前記入口側案内ローラ29、電極列
5(各ローラ状電極5A〜5H)、張り調整ローラ34
および下側案内ローラ30,31,33の全体には、布
もしくは不織布等からなる比較的厚い無端環状の第1の
透水性フイルム35が回巡走行可能に巻き掛けられてい
る。ここで、各ローラ状電極5A〜5Hが一斉に同方向
へ等速で回転すれば、それに伴って第1の透水性フイル
ム35も一定方向へ回巡走行することになる。
【0040】さらに前記第1の透水性フイルム35の外
周面上には、その第1の透水性フイルム35とともに回
巡走行可能となるように、セロハン等の表面が平滑な無
端環状の第2の透水性フイルム37が配置されている。
すなわちこの第2の透水性フイルム37は、第1の透水
性フイルム35の外周面(電極列5上においては第1の
透水性フイルム35の上面)に接しつつ、第1の透水性
フイルム35と同じく前記入口側案内ローラ29、電極
列5(各ローラ状電極5A〜5H)、下側案内ローラ3
0,31,33および張り調整ローラ34の全体に巻き
掛けられた状態で第1の透水性フイルム35とともに同
一方向へ回巡走行するようになっている。
【0041】ここで、無端環状の第1および第2の透水
性フイルム35,37が回巡走行する経路の内側でかつ
電極列5の下方の適宜位置には、透水性フイルム35,
37に導電性を付与するための水あるいは塩水等を供給
する給水手段としての給水パイプ51が、透水性フイル
ムの幅方向に延長配設されている。給水パイプ51はホ
ースを介して給水タンクに接続されており(ホース、給
水タンクの図示は省略する)、かつその給水パイプ51
の下部には、透水性フイルムの全幅にわたって複数の穴
が形成されている。したがってこのような給水パイプ5
1によれば、透水性フイルム35,37の全幅にわたり
水を滴下させて、透水性フイルム35,37に水を浸透
させることにより導電性を付与することができる。
【0042】なお、給水手段は上記のような構成の給水
パイプに限らず、例えば霧を吹き付ける噴霧器のような
ものでも良く、また水を収容した槽内を透水性フイルム
が通過するように構成しても良い。
【0043】さらに前記第2の透水性フイルム37にお
ける入口側案内ローラ29に対応する位置付近の上方に
は、加熱対象となる魚肉すり身43を第2の透水性フイ
ルム37上に連続的に帯状に供給するための供給手段4
5の押出しノズル47が設けられている。
【0044】ここで供給手段45は、図2中に示したよ
うに、その上部開口部より食品材料が投入されるホッパ
ー90を有し、該ホッパー90の底部にはスクリュー軸
91が装着される。該スクリュー軸91は、モータや減
速ギヤ等からなるスクリュー駆動手段92により回転さ
せられる。スクリュー軸91の回転に伴いスクリューに
より食品材料が押出される端部は、供給配管93の一端
に接続され、その供給配管93の他端は、押出しノズル
47に接続されている。このようにして供給手段45
は、スクリュー軸91の回転により、押出しノズル47
から食品材料を連続的に電極列5上に供給可能となるよ
うに構成されている。なお、押出しノズル47には、食
品材料の温度を検出するために温度センサ94と温度検
出回路95よりなる温度検出手段の温度センサ94が設
けられている。
【0045】図6には、前記電極列5におけるローラ状
電極5B〜5Gに対応する給電手段27の具体例を示
す。
【0046】図6において、ローラ状電極5Bとそれに
対して一つ置いた位置のローラ状電極5D、さらに一つ
置いた位置のローラ状電極5Fは電圧調整器81の一方
の出力端子81Aに共通に接続され、ローラ状電極5
C,5E,5Gは電圧調整器81の他方の出力端子81
Bに共通に接続されている。電圧調整器81には電源4
9からの電源電圧が加えられて、出力電圧を調整可能と
なるように構成されている。そして電圧調整器81に
は、前述の温度検出手段からの温度検出信号が入力され
るようになっている。すなわち、前述の温度センサ94
は温度検出回路95に接続され、温度センサ94が設置
される押出しノズル47における食品材料温度に相応す
る温度検出信号が、温度検出回路95から電圧調整器8
1に与えられるようになっており、したがってその温度
検出信号に応じた出力電圧調整が可能となっている。こ
こで、電源49としては、1kHz〜400kHz程度
の高周波電源を用いることが望ましい。
【0047】なお両端のローラ状電極5A,5Hはそれ
ぞれ接地(アース)されている。
【0048】以上のような図1〜図6に示される加熱装
置を用いて粘性を有する帯状食品材料例えば魚肉すり身
43を加熱する状況を説明する。
【0049】供給手段45の押出しノズル47から魚肉
すり身43が帯状に押出されれば、その帯状の魚肉すり
身43は電極列5上の第2の透水性フイルム37上に載
った状態で、第1および第2の透水性フイルム35,3
7の走行に伴ない、図1、図2の右方へ連続的に移動す
る。
【0050】ここで、第2の透水性フイルム37および
第1の透水性フイルム35には、給水パイプ51から滴
下された水が浸み込んでおり、これによって導電性が付
与されている。なお魚肉すり身43からの水分だけで充
分な導電性が与えられる場合には、給水パイプ51から
水を滴下するには及ばない。また給水パイプ51から滴
下するのは水に限らず、例えば食塩水など透水性フイル
ムに導電性を付与するに足りる液体であれば良い。
【0051】上述のようにして第1および第2の透水性
フイルム35,37に導電性が与えられた状態では、電
極列5の各ローラ状電極5A〜5Hのうち両端のローラ
状電極5A,5Hを除いたローラ状電極5B〜5Gのそ
れぞれの間に前記給電手段27によって与えられる高周
波電圧により、各ローラ状電極5B〜5Gから両透水性
フイルム37,35を介し、第2の透水性フイルム37
上の魚肉すり身43に高周波電流が流れ、これによって
魚肉すり身43の有する電気抵抗により魚肉すり身43
自体が発熱する。すなわち、所謂ジュール熱による通電
加熱がなされる。
【0052】ここで入口側案内ローラ29は、その外周
面に形成された螺旋状の突条部200により、透水性フ
イルム35に対してその幅方向中央部から幅方向両端部
へ向けてしわを延ばす方向の力を及ぼすことができ、透
水性フイルム35およびその透水性フイルム35の外周
面にその内周面を接して配置されている透水性フイルム
37にしわが寄ることを防止している。すなわち図7を
参照して説明すると、各透水性フイルム35,37は各
ローラ状電極5A〜5Hの回転にともない回巡走行し、
入口側案内ローラ29と、その断面円周上の位置C1か
らC2にかけての範囲で接触して入口側案内ローラを回
転させる。ここで図示のように、入口側案内ローラ29
の断面上の位置C2における各透水性フイルム35,3
7の幅方向のある直線成分に着目すると、螺旋状突条部
200の左ねじ突条部200A、右ねじ突条部200B
により、各透水性フイルム35,37は図中矢印Fで示
されるような力、すなわち透水性フイルム35,37を
その幅方向両側へ押し拡げるような力Fを受ける。すな
わち入口側案内ローラ29の螺旋状突条部200は、位
置C1から位置C2にかけての範囲で、透水性フイルム
35およびそれを介して透水性フイルム37に対して上
述のような力Fを作用させるのであるから、各透水性フ
イルム35,37に走行中しわが寄ることを有効に防止
することができる。
【0053】また各透水性フイルム35,37の走行位
置が、正規の走行位置をはずれ、各透水性フイルム3
5,37の幅方向のどちらか側へずれてしまっても、傾
動調整手段232により入口側案内ローラ29の設置角
度を調整することにより、そのずれを解消することが可
能である。図3〜図5を参照して説明すると、各透水性
フイルム35,37が入口側案内ローラ29の近傍にお
いて幅方向へずれて、その透水性フイルム35,37の
一方の端部がフォトセンサ260(または262)によ
り検知されれば、そのフォトセンサ260(または26
2)の検出信号は制御回路245により処理され、制御
回路245は傾動調整手段232の回転駆動装置234
への指令信号を出力する。これに応じて回転駆動装置2
34は、その駆動軸に取り付けられている扇形のクラン
ク部材238を微少角度回動させ、これによりクランク
部材238に対してロッド242を介して接続される入
口側案内ローラ29の枠板1の支持部材222を、各ロ
ーラ状電極5A〜5Hの配列面と平行な面内において微
少距離変位させる。その結果入口側案内ローラ29は、
枠板3の側の支持部材220に係合するピン224を中
心に、各ローラ状電極5A〜5Hの配列面と平行な面内
で微少角度傾動させられる。このとき、入口側案内ロー
ラ29の外周面とその外周面上に接触しつつ走行してい
る透水性フイルム35の間の抵抗(摩擦力)の分布に変
化が生じ、透水性フイルム35は入口側案内ローラ29
の外周面上を、相対的に抵抗の大きい接触部分の方に移
動することになる。
【0054】たとえば図3において、各透水性フイルム
35,37の走行位置が枠板3の方へずれているとする
と(図5にこのずれた位置を二点鎖線で示す)、このず
れをフォトセンサ260により検知した制御回路245
は、駆動軸236を図4中で反時計回りに回動させるよ
うに、傾動調整手段の232の回転駆動装置234に対
して指令信号を出力する。これによりクランク部材23
8が、ロッド242を入口側案内ローラ29の一端側の
支持部材222の側に押出し、その結果入口側案内ロー
ラ29は図3、図5においてピン224を中心にして時
計回りに微少角度傾動させられる。このとき図3、図5
中で入口側案内ローラ29の長さ方向右側(螺旋状突条
部200Bの側)において、入口側案内ローラ29の外
周面が透水性フイルム35に対してその環状内側から一
層押し付けられる結果となるから、両者の間の摩擦力が
逆側(図3、図5中で長さ方向左側)と比較して相対的
に大きくなり、透水性フイルム35およびその外周面に
接触して一体をなして回巡走行する透水性フイルム37
の走行位置は、図3、図5中で入口側案内ローラ29の
長さ方向右側に移動して行き、正規の走行位置に復帰す
ることになる。
【0055】なお各透水性フイルム35,37の張り具
合は、図2に示すように張り調整ローラ34を各ローラ
状電極5A〜5Hの配列面と平行な面内で移動させるこ
とにより調節することができる。すなわち張り調整ロー
ラ34を、同図中左方向に移動させれば、各透水性フイ
ルム35,37は一層強く張られることになるし、逆に
同図中右方向に移動させれば、各透水性フイルム35,
37の張り具合は緩くなることになる。
【0056】第2の透水性フイルム37上に供給される
直前の押出しノズル47付近においては、魚肉すり身4
3の温度(初期温度)が温度検出手段である温度センサ
94および温度検出回路95により検出され、その温度
検出値は電圧調整器81へ入力されるように構成してい
るから、例えば魚肉すり身43の温度が低いときにはロ
ーラ状電極5B〜5Gで印加する電圧を高くして加熱量
を多くし、逆に魚肉すり身43の温度が高いときにはロ
ーラ状電極5B〜5Gで印加する電圧を低くして加熱量
を少なくし、これによって魚肉すり身43の初期温度の
如何にかかわらず、常に一定の目標温度に魚肉すり身4
3を加熱することができる。ここで、上述のような温度
検出手段による電圧調整は、場合によっては手動調整と
しても良い。すなわち温度センサ94による温度検出値
を読取り、その値に応じて電圧調整器81を手動調整し
ても良い。
【0057】ここで、電極列5の両端のローラ状電極5
A,5Hはアースされているから、魚肉すり身43に流
れる高周波電流が、その魚肉すり身43内を伝って前工
程や後工程に流れてしまうことがなく、そのため作業の
安全性を確保することができる。
【0058】このようにして電極列5の右端まで移動せ
しめられた通電加熱済みの帯状の魚肉すり身43は、蟹
風蒲鉾を製造する場合には、多数の切れ目を入れるため
のスリット工程へ移送される。
【0059】以上の実施例においては、透水性フイルム
として比較的厚い第1の透水性フイルム35と、薄質で
あるが表面が平滑なセロハン等からなる第2の透水性フ
イルム37とを重ね合わせて用いており、この場合第1
の透水性フイルム35は各ローラ状電極間で魚肉すり身
が垂れ下がってしまうことを防止するための補強・支持
部材として機能し、一方第2の透水性フイルム37は表
面が平滑で魚肉すり身の剥離性が良好であるため、通電
加熱済みの魚肉すり身を次工程へ移送するために容易に
剥離させることができる。
【0060】なお、セロハン等の薄質な透水性フイルム
37でも充分に魚肉すり身を支持できる場合には、第1
の透水性フイルムは省いても良く、また場合によっては
セロハン等の薄質な透水性フイルムを2枚重ねにしても
良い。
【0061】さらに第1の透水性フイルムは無端環状と
して、第2の透水性フイルムは一方から繰出し、他方で
巻取りを行なうようにしても良く、また第1の透水性フ
イルム、第2の透水性フイルムの両方とも一方から繰出
し、他方で巻取りを行なうようにしても良い。第1の透
水性フイルムを省略する場合に、第2の透水性フイルム
のみを一方から繰出し、他方で巻取りを行なうようにし
ても良いことはもちろんである。
【0062】また図1では給電手段27から軸受部材1
3、支軸7を経てローラ状電極5B〜5Gに給電するよ
うに構成しているが、ローラ状電極5B〜5Gもしくは
それらの支軸7に図示しない給電ローラもしくは給電ブ
ラシを接触させることによってローラ状電極5B〜5G
に給電するように構成しても良い。
【0063】図8、図9にはこの発明の他の実施例の帯
状食品製造装置を示す。なお図8、図9において図1〜
図7に示される要素と同一の要素については同一の符号
を付す。
【0064】図8、図9において、電極列5は図1〜図
7の実施例と同様に複数(図示の例では6本)のローラ
状電極5A〜5Hを同一水平面上において互いに平行と
なるように並列状に配列した構成とされており、かつ各
ローラ状電極5A〜5Hは、前記同様に両側の枠板1,
3に対し電気的に絶縁された状態で支持されている。但
しこの実施例では、ローラ状電極5A〜5Hは、単に回
転自在に支持されているだけであって、図1〜図7の実
施例の如く回転駆動されるようには構成されていない。
【0065】電極列5上には透水性フイルム60がロー
ラ状電極5A〜5Hの並ぶ方向へ走行可能に接してい
る。この透水性フイルム60は、帯状をなしかつ全体と
して無端環状に作られたものであって、電極列5におけ
る右端側(ローラ状電極5Hの側)の延長位置に配設さ
れた主動ローラ62および電極列5における左端側(ロ
ーラ状電極5Aの側)の延長位置に配設された入口側案
内ローラを兼ねる従動ローラ64に巻掛けられている。
前記主動ローラ62には、これを回転させて透水性フイ
ルム60を走行させるための走行駆動手段66(例えば
モータや減速ギヤ等からなるもの)が連結されている。
なおここで、電極列5における両端のローラ状電極5
A,5Hは、図1〜図7の実施例と同様にアースされ、
またローラ状電極5B〜5Gは、図1〜図7の実施例と
同様な関係で給電手段27の電源49に接続されている
(図6参照)。また電極列5に対し従動ローラ64の側
の位置の上方(透水性フイルム60の上側)には、供給
手段45の押出しノズル47が設けられており、また無
端環状の透水性フイルム60が回巡走行する内側で、か
つ電極列5の下方の適宜位置には給水手段である給水パ
イプ51が設けられている。これらの供給手段45およ
び給水手段51については、図1〜図7に示される実施
例と同様である。また透水性フイルム60は、前記同様
に布やセロハンフイルム等を用いることができる。
【0066】ここで従動ローラ64(入口側案内ロー
ラ)の外周面には、先の実施例の入口側案内ローラ29
におけると同様に螺旋状の突条部200が形成されてい
る。すなわち螺旋状の突条部200は、従動ローラ64
の長さ方向中央部より図8中の上側半分で、その方向性
を左ねじで形成されている左ねじ突条部200Aと、図
8中の下側半分で、その方向性を右ねじで形成されてい
る右ねじ突条部200Bよりなる。これら左ねじ突条部
200A、右ねじ突条部200Bは、先の実施例と同様
に適宜の金属材料をテープ状に加工した部材を、従動ロ
ーラ64の外周面上に接合して形成される。
【0067】さらに従動ローラ64の枠板3の側の端部
および枠板1の側の端部は、それぞれ先の実施例の入口
側案内ローラ29の枠板3の側の端部および枠板1の側
の端部と同様に構成されている。すなわち従動ローラ6
4は、枠板1の側に設けられた傾動調整手段232によ
って、枠板3との取付部を中心に、各電極の配列面と平
行な面内で小角度だけ傾動可能に構成されている。
【0068】また透水性フイルム60の従動ローラ64
の近傍における幅方向両端部の脇の適宜位置には、それ
ぞれ透水性フイルム60の幅方向の端部を検知する端部
検出手段として例えば一対のフォトセンサ260,26
2が設けられており、その検出信号は、制御回路245
へ送出されるとともに、制御回路245は傾動調整手段
232の回転駆動装置234に接続されているが、これ
も先の実施例と同様の構成である。
【0069】以上のような図8、図9に示される実施例
においては、走行駆動手段66によって透水性フイルム
60が電極列5の各ローラ状電極5A〜5Hに接しなが
ら回巡走行する。したがってその透水性フイルム60上
に帯状に供給された魚肉すり身43もその透水性フイル
ム60とともに図の左方から右方へ連続移動することに
なる。そして電源49から電極列5の各ローラ状電極5
B〜5Gの相互間に高周波電圧を加えれば、各ローラ状
電極5B〜5Gから透水性フイルム60を介して魚肉す
り身43に高周波電流が流れて、魚肉すり身43に対し
て既に述べたと同様にしてジュール熱による通電加熱が
なされ、その後次工程へ移送される。
【0070】ここで従動ローラ64は、先の実施例と同
様に、その外周面に形成された螺旋状の突条部200に
より、透水性フイルム60に対してその幅方向中央部か
ら幅方向両端部へ向けてしわを延ばす方向の力を及ぼす
ことができ、透水性フイルムにしわが寄ることを防止す
ることができる。
【0071】さらに透水性フイルム60の走行位置が、
正規の走行位置をはずれ、透水性フイルム60の幅方向
のどちらか側へずれてしまっても、先の実施例と同様
に、傾動調整手段232により従動ローラ64の設置角
度を変位させることにより、そのずれを解消することが
可能である。
【0072】なお図8、図9の実施例においては、ロー
ラ状電極5A〜5Hは、必ずしも回転自在に支持する構
成としなくてもて良く、場合によっては固定しておいて
も良い。
【0073】図10、図11には、図8、図9の実施例
における電極列5のローラ状電極5A〜5Hを、板状の
電極50A〜50Hに変えた実施例を示す。この実施例
では、平面的に見て長方形状をなす板状電極50A〜5
0Hが樹脂等からなる長板状の絶縁性基板70上に所定
間隔を置き平行にかつ表面が水平となるように配設され
ている。また各板状電極50A〜50Hの間における絶
縁性基板70の上面には、絶縁性材料からなる板状のス
ペーサ72が配設されており、これらのスペーサ72お
よび板状電極50A〜50Hはその表面が面一となるよ
うに定められている。そして電極列5を構成する各板状
電極50A〜50Hは、既に述べた各実施例と同様に両
端の板状電極50A,50Hがアースされ、中間の板状
電極50B〜50Gが前記同様な関係で給電手段27の
電源49に接続されている。その他の部分の構成は、図
8、図9の実施例と全く同様である。
【0074】このような図10、図11に示される実施
例においては、透水性フイルム60が電極列5の板状電
極50A〜50Hおよびスペーサ72の表面に摺接しな
がら走行することになる。そしてこの実施例において
も、既に述べたと同様にして、透水性フイルム60上に
帯状に供給された魚肉すり身を通電加熱することができ
る。
【0075】ここで、入口側案内ローラを兼ねる従動ロ
ーラ64は、その外周面に形成された螺旋状の突条部2
00により、透水性フイルム60に対してその幅方向中
央部から幅方向両端部へ向けてしわを延ばす方向の力を
及ぼすことができ、透水性フイルムにしわが寄ることを
防止すること、および透水性フイルム60の走行位置
が、正規の走行位置をはずれ、透水性フイルム60の幅
方向のどちらか側へずれてしまっても、傾動調整手段2
32により従動ローラ64の設置角度を変位させること
により、そのずれを解消することが可能であることは、
図8、図9の実施例と全く同様である。
【0076】なお図10、図11の実施例において、各
板状電極50A〜50Hの間のスペーサ72は、絶縁性
基板70と一体に形成しても良いことはもちろんであ
る。
【0077】さらに、図8、図9の実施例、図10、図
11の実施例のいずれにおいても、透水性フイルム60
は、1枚のものが主動ローラ62、従動ローラ64に巻
掛けられているものとしているが、場合によっては図1
〜図6の実施例と同様に布等の比較的高強度の第1の透
水性フイルムとセロハン等の表面が平滑な第2の透水性
フイルムとを組合せても良い。
【0078】また透水性フイルム60として1枚のみを
用いる場合も、無端環状とせずに、一方の側から繰出
し、他方の側で巻取るように構成することができる。
【0079】さらに以上の各実施例において、入口側案
内ローラ29(あるいは入口側案内ローラを兼ねる従動
ローラ64)の外周面に形成された、螺旋状突条部20
0の左ねじ突条部200Aと右ねじ突条部200Bは、
テープ状の部材を接合して形成するものに限られず、円
柱状もしくは円筒状のローラ材料の外周面を削り出した
り、あるいは円柱状もしくは円筒状のローラ材料の外周
面に突条部を型付けにより形成したりして、ローラと一
体に形成しても良い。
【0080】また入口側案内ローラ29(あるいは入口
側案内ローラを兼ねる従動ローラ64)の外周面に設け
られた、螺旋状突条部200の左ねじ突条部200Aと
右ねじ突条部200Bの断面の形状は、矩形に限られ
ず、台形、三角形あるいは半円形でも良い。
【0081】なおこの発明で対象となる帯状食品は魚肉
すり身に限らず、その他の粘性を有する帯状食品、例え
ば畜肉すり身、春巻やギョーザの皮、薄焼き卵、パン生
地、ピザ生地等であっても良い。
【0082】また図示の例では、供給手段45は、加熱
前の食品材料を帯状に押出す構成としているが、場合に
よっては圧延等により別途帯状に成形しておき、これを
供給するように構成しても良い。
【0083】
【発明の効果】この発明の装置によれば、電極列の上を
走行する透水性フイルム上に供給された帯状食品材料に
対して、各電極から透水性フイルムを介して電流を流
し、これによって帯状食品材料を通電加熱する帯状食品
の製造装置において、透水性フイルムが巻き掛けられる
案内ローラの外周面に設けられている螺旋状の突条部に
より、透水性フイルムの幅方向の中央部から両端側に向
けてその透水性フイルムを押し拡げるような力を作用さ
せ、透水性フイルムにしわが寄ることを防止することが
できる。したがって透水性フイルムにしわが生じてその
部分において通電不良が生じてしまうことを防止するこ
とができ、帯状食品材料への通電の不均一、その結果と
して生じる帯状食品材料の加熱温度の場所的ばらつきを
回避することができ、帯状食品を均一に加熱加工するこ
とができる。したがってこの装置により製造する帯状食
品に品質の不均一、不良が発生することを回避すること
ができる。
【0084】また請求項4の発明の装置の場合、透水性
フイルムの走行位置にずれが生じたときも、その走行位
置を正規の走行位置に速やかに戻すことができ、よって
透水性フイルムが走行不能に陥ることを確実に防ぐこと
ができる。したがって透水性フイルムを改めて正規の位
置に掛け直すといった繁雑な作業の発生を防止し、帯状
食品の製造工程において生産効率が低下することを回避
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の装置を示す部分切欠平面
図である。
【図2】図1のV−V線における縦断面図である。
【図3】図1に示す装置の要部拡大図である。
【図4】図3のW−W線における縦断面図である。
【図5】図1の装置の要部の構成を示す略解図である。
【図6】図1に示す装置における給電手段の一例を示す
略解図である。
【図7】図1の装置の要部の作用を示す説明図である。
【図8】この発明の他の実施例の装置を示す部分切欠平
面図である。
【図9】図8のX−X線における縦断面図である。
【図10】この発明のさらに他の実施例を示す部分切欠
平面図である。
【図11】図10のY−Y線における縦断面図である。
【図12】本願の発明者が先に提案した装置の部分切欠
平面図である。
【図13】図12のZ−Z線における縦断面図である。
【図14】図12に示される装置およびこの発明の実施
例の装置における要部の拡大縦断面図である。
【図15】図12の装置の要部の部分平面図である。
【符号の説明】
5 電極列 5A〜5H ローラ状電極 15 回転駆動手段 27 給電手段 29 入口側案内ローラ 35 第1の透水性フイルム 37 第2の透水性フイルム 43 魚肉すり身(帯状食品材料) 45 供給手段 49 電源 51 給水手段としての給水パイプ 50A〜50H 板状電極 60 透水性フイルム 64 従動ローラ(入口側案内ローラ) 66 走行駆動手段 70 絶縁性基板 200 螺旋状突条部 232 傾動調整手段 245 制御回路 260,262 フォトセンサ 81 電圧調整器 94 温度センサ 95 温度検出回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ少なくとも外周面を導電性材料
    で構成した複数のローラ状の電極が、所定間隔を置いて
    互いに平行かつ水平に配列されてなる電極列と;前記電
    極列のローラ状電極に給電するための給電手段と;前記
    各ローラ状電極を回転させるための回転駆動手段と;前
    記電極列上に掛けられて、ローラ状電極の回転に伴なっ
    て走行し得る透水性フイルムと;前記電極列の一端側に
    おいて前記透水性フイルム上に帯状に食品材料を連続的
    に供給する供給手段;とを有してなり、前記電極列の一
    端側において透水性フイルム上に供給された帯状食品材
    料を透水性フイルムの走行に伴って電極列の他端側へ向
    けて移送させるとともに、その帯状食品材料に対して前
    記各ローラ状電極から透水性フイルムを介して電流を流
    し、これによって帯状食品材料を連続的に通電加熱する
    ようにした帯状食品の製造装置において、 前記電極列の食品材料供給側の位置に、前記各ローラ状
    電極と平行な案内ローラが設けられており、かつ前記透
    水性フイルムが、前記電極列の各ローラ状電極および案
    内ローラの全体に掛けられており、さらに前記案内ロー
    ラの外周面には、長さ方向の中央部から両端部へ向けて
    互いに逆方向に螺旋状をなす突条部が形成されており、
    しかもその突条部の螺旋の方向性は、帯状食品材料が電
    極列の一端側から他端側へ向けて移送される際の案内ロ
    ーラの回転に伴って、透水性フイルムと突条部との接触
    位置が案内ローラの中央部から両端側へ向けて移行する
    ように設定されていることを特徴とする、帯状食品の製
    造装置。
  2. 【請求項2】複数の電極が所定間隔を置いて互いに平行
    かつ水平となるように配列されてなる電極列と;前記電
    極列の各電極に給電するための給電手段と;前記電極列
    上に各電極の並ぶ方向に沿って走行可能に配置された透
    水性フイルムと;前記透水性フイルムを各電極の並ぶ方
    向に沿って走行させるための走行駆動手段と;前記電極
    列の一端側において前記透水性フイルム上に帯状に食品
    材料を供給する供給手段;とを有してなり、前記電極列
    の一端側において透水性フイルム上に供給された帯状食
    品材料を透水性フイルムの走行に伴って電極列の他端側
    へ向けて移送させるとともに、その帯状食品材料に対し
    て前記各電極から透水性フイルムを介して電流を通し、
    これによって帯状食品材料を連続的に通電加熱するよう
    にした帯状食品の製造装置において、 前記電極列の食品材料供給側の位置に、前記各電極と平
    行な案内ローラが設けられており、かつ前記透水性フイ
    ルムが、前記電極列の各電極および案内ローラの全体に
    掛けられており、さらに前記案内ローラの外周面には、
    長さ方向の中央部から両端部へ向けて互いに逆方向に螺
    旋状をなす突条部が形成されており、しかもその突条部
    の螺旋の方向性は、帯状食品材料が電極列の一端側から
    他端側へ向けて移送される際の案内ローラの回転に伴っ
    て、透水性フイルムと突条部との接触位置が案内ローラ
    の中央部から両端側へ向けて移行するように設定されて
    いることを特徴とする、帯状食品の製造装置。
  3. 【請求項3】前記案内ローラが、前記電極列の各電極の
    配列面と平行な面内で傾動調整可能に支持されており、
    かつその案内ローラを傾動調整するための傾動調整手段
    を備えていることを特徴とする、請求項1もしくは請求
    項2に記載の帯状食品の製造装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の帯状食品の製造装置にお
    いて、案内ローラ近傍における前記透水性フイルムの走
    行位置の幅方向におけるずれを検知するずれ検知手段を
    備えており、前記傾動調整手段は、前記ずれ検知手段の
    検知する透水性フイルムの走行位置のずれに応じて案内
    ローラの角度を変位させるように構成されていることを
    特徴とする、帯状食品の製造装置。
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