JPH0567702U - プレキャストコンクリート梁部材 - Google Patents

プレキャストコンクリート梁部材

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JPH0567702U
JPH0567702U JP678492U JP678492U JPH0567702U JP H0567702 U JPH0567702 U JP H0567702U JP 678492 U JP678492 U JP 678492U JP 678492 U JP678492 U JP 678492U JP H0567702 U JPH0567702 U JP H0567702U
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洋一郎 小野
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株式会社間組
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部材の軽量化を図るべく分割使用されるプレ
キャストコンクリート梁部材において、分断される梁の
あばら筋を容易に一体化するとともに、底部を、梁底型
枠としての強度を有するよう剛強にする。 【構成】 互いに当接する一対の断面L型のPCa部材
片11からなる断面U型のPCa梁部材10であって、
各PCa部材片11の底部13には、梁の軸方向に連設
する凹凸15を設け、当接部12における凹凸の山17
からは梁のあばら筋20を突出するとともに、これを他
方のPCa部材片11の凹凸の溝16に延長させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はプレキャストコンクリート梁部材(以下PCa梁部材とする)に関し 、特に、内部にコンクリートを打設すべく断面U型梁部材を形成するためのPC a梁部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、工期の短縮化や作業労力の低減等を目的として、予め工場等で製作 した梁、柱、床板などのプレキャストコンクリート部材を用いて建築工事を行な う工法が採用されている。そして、かかる工法では、トラックやトレーラ等を用 いて運搬したプレキャストコンクリート部材を、例えば大型揚重機により吊り上 げて所定位置に設置する。しかし、建築工事の作業現場によっては大型揚重機を 使用することができない環境にある場合があるため、また揚重機にかかる負荷を 低減して安全に作業を行なうことができるようにするためプレキャストコンクリ ート部材の軽量化を図ることが望まれている。
【0003】 そして、PCa梁部材については、これの軽量化を図るべくPCa梁部材を分 割する方法が考案され、かかる方法の一例が、特開平1−174735号公報や 特開平2−236324号公報に記載されている。前者に記載されるものは、図 5(イ)及び(ロ)に示すように、対向面からあばら筋51が突出する一双のプ レキャストコンクリート部材片50を対向配置するとともに、該プレキャストコ ンクリート部材片50によって挾まれる中間部を現場打ちコンクリート52とす るものである。また、後者に記載されるものは、図6(イ)及び(ロ)に示すよ うに、PCa梁部材をあばら筋57が突出する断面L型の一双のプレキャストコ ンクリート部材片55に分割し、現場にてこれを対向配置することにより断面U 型とし、その内部の空洞56にコンクリートを打設するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記従来の特開平1−174735号公報に記載された一双の プレキャストコンクリート部材片50を用いる方法や特開平2−236324号 公報に記載された一双のプレキャストコンクリート部材片55を用いる方法には 、以下のような欠点がある。すなわち、上記のようにPCa梁部材を分割使用す る場合には、PCa梁部材の主筋を囲んで配置されるあばら筋51,57も分断 される。したがって、前者の場合、あばら筋51同士を一体化すべく溶接部54 等によりこれらを接合する必要があるため、かかる作業に手間がかかるという問 題があった。また後者の場合は、空洞56内にコンクリートを打設した時にあば ら筋57が定着するように、あばら筋57を露出させるべく、底部のコンクリー トをあばら筋57の下方までで打止めしてプレキャストコンクリート部材片55 を形成していた。したがって、底部のコンクリートの肉厚が薄くなって強度が小 さくなるため、これを他の鉄筋等で補強する必要を生じるとともに、かかる補強 鉄筋のかぶりを十分とることができないという問題があった。さらに前者の場合 には、中間部にコンクリート52を打設するには別途梁底型枠を取付ける必要が あるため、PCa梁部材としての利点を十分生かすことができないという問題が あり、また後者の場合には、その底部が梁底型枠としての強度に劣るため、ある 程度剛強な支保工の設置を必要とするという問題があった。
【0005】 そこで、本考案は上記問題点を解消すべくなされたもので、十分な定着長を確 保して、溶接等によることなく分断されたあばら筋同士を容易に一体化すること ができるとともに、底部のコンクリートの強度を十分確保することのできる一対 の部材片からなるPCa梁部材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案のPCa梁部材は、上記目的を鑑みてなされたもので、対向配置される とともに互いに当接して、断面U型の梁部材を形成するL型断面を有する一対の 部材片からなるPCa梁部材であって、前記各部材片が、少くとも対向側先端に 位置する当接部を含む底部内面に、梁の軸方向に連設する凹凸を備え、かつ前記 当接部において、一方の部材片の前記凹凸の山が、当接する他方の部材片の凹凸 の溝と対向するよう前記各凹凸を互い違いに配置するとともに、当該当接部にお いて、各部材片の凹凸の山の端部からは梁のあばら筋を突出させてこれが他方の 部材片の凹凸の溝に延長するよう構成したものである。
【0007】 ここで、前記少くとも底部内面とは、底部内面の一部あるいは全部、又はさら に部材片の側部内面にかけて前記凹凸を延長させてもよいことを意味する。
【0008】
【作用】
本考案のPCa梁部材によれば、当接部において一方の部材片の凹凸の山から 突出するあばら筋は、他方の部材片の凹凸の溝に沿って延長することにより十分 な定着長を確保する。そして、部材片の底部に形成された凹凸は、これの山によ り底部の肉厚を確保せしめ、これによって底部の強度を剛強にするとともに、梁 底全体としても十分な強度をPCa梁に付与する。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の好適な実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0010】 本実施例のPCa梁部材10は、鉄筋コンクリート構造の梁を構築すべく、図 1の横断面図、図2の平断面図及び図3の縦断面図に示すように、一対の断面L 型のPCa部材片11によって構成される。すなわち、PCa部材片11は対向 配置されるとともに底部13の先端部を互いに当接し、断面U型の中空のPCa 梁部材10を形成する。そして、各PCa部材片11を構成する、当接部12を 含む底部13には、図2に示すように、その内面に、PCa梁部材10の軸方向 すなわち図における上下方向に連設する凹凸15が形成されている。なお、斜線 部は凹凸15の溝16を、斜線部に挾まれた斜線の引いていない部分は凹凸15 の山17を各々示すものであり、また14は、後述する梁下端主筋19′をあば ら筋20の真上に配設すべく前記凹凸15の山17に軸方向に設けた配設溝であ る。そして、各PCa部材片11に形成された凹凸15は、溝16あるいは山1 7の幅だけPCa梁部材の軸方向にずれて互い違いに形成され、これにより、当 接部12において、一方のPCa部材片11の各山17が当接すべき他方のPC a部材片11の各溝16と対向するようになっている。また、図1に示すように 、当接部12における各山17の端部からは梁主筋19を囲むべきあばら筋20 がストレートに突出し、これが連続する他方のPCa部材片11の各溝16内を 所定長、すなわち各あばら筋20同士が一体化してこれの機能を果すに十分な定 着長を確保すべく延長するとともに、PCa梁部材10の内部に打設されるコン クリート18とも一体化すべくその先端部21が中空部内に折り曲げられている 。
【0011】 そして、かかるPCa梁部材10を用いて梁を構築するには、まず、工場等で 製作したPCa部材片11を建築物の構築現場に運搬し、各種揚重機器を用いて 梁を構築すべき所定の位置に設置する。ここで、PCa部材片11は断面L型の 薄圧部材で軽量であるため、大型揚重機を使用することなく、その運搬、設置等 の作業を容易に行なうことができる。各PCa部材片11を対向配置し終ったら 、PCa梁部材10の中空部には、前記配設溝14に梁下端主筋19′を配設す るとともに、梁の上端に位置する梁主筋19やキャプタイ22等の他の必要な鉄 筋を配設した後に、現場打ちコンクリート18を打設する。打設されたコンクリ ート18は、中空部及び梁の上端部を充填してPCa部材10と一体となった鉄 筋コンクリート梁を形成するとともに、前記各凹凸の溝16をも充填してあばら 筋20を覆い、これに定着力を付与する。ここで、PCa部材片11の内面に形 成された前記凹凸15は、その凹凸面によりPCa梁部材10と現場打ちコンク リート18との間に一体性をもたらすとともに、前記折り曲げられたあばら筋2 0の先端部21によってもこれらの一体性が確保される。
【0012】 また、図4(イ)〜(ニ)は、本考案のPCa梁部材10の他の実施例を示す ものである。すなわち、(イ)に示すものは、凹凸の溝16をPCa部材片11 の側部内面にまで延長して、あばら筋20の定着長をさらに確保できるようにし たものである。また、(ロ)に示すものは、PCa梁部材10の分割位置、すな わち前記当接部12の位置を中央から偏心させ、後から吊り込むPCa部材片1 1′も上方から吊降ろすことを可能にしたものである。さらに、(ハ)に示すも のは、鉄骨、鉄筋コンクリート構造の梁を構築すべくPCa梁部材10を採用す るものである。そして、(ニ)に示すものは17を大きくして、底部13の強度 を増すための、凹凸15のパターンを示すものである。
【0013】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案のPCa梁部材は、これを構成する一対の断面L型 の部材片が、少くとも当接部を含む底部内面に凹凸を形成し、該凹凸が、一方の 部材片の凹凸の山がこれと当接する他方の部材片の凹凸の溝と、当接部において 対向するよう配置されるとともに、当接部における前記山の端部からは梁のあば ら筋を突出してこれを他方の部材片の前記溝に沿って延長するよう構成したので 、PCa梁部材の軽量化を図るべくこれを分割使用するために分断されるあばら 筋の定着長を十分確保して、溶接等の手間のかかる作業を害することなく、分断 されたあばら筋を容易に一体化することができる。また、底部の肉厚を凹凸の山 により確保して、剛強なPCa梁部材を提供することができるとともに、その底 部には、梁底型枠としての十分な強度を付与することができる。さらに、PCa 梁部材の底部あるいは底部と側部の内面に形成した凹凸は、PCa梁部材の内部 に打設されるコンクリートとの一体化を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のPCa梁部材の一実施例を示す横断面
図である。
【図2】図1のA−Aに沿った平断面図である。
【図3】図1のB−Bに沿った縦断面図である。
【図4】本考案のPCa梁部材の他の実施例を示すもの
で、(イ)〜(ハ)は横断面図、(ニ)は平断面図であ
る。
【図5】(イ)及び(ロ)は、従来のPCa梁部材の一
例を示す横断面図である。
【図6】従来のPCa梁部材の他の一例を示す説明図
で、(イ)は斜視図(ロ)は横断面図である。
【符号の説明】
10 PCa梁部材 11 PCa部材片 12 当接部 13 底部 15 凹凸 16 溝 17 山 18 現場打ちコンクリート 19,19′ 梁主筋 20 あばら筋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに当接して対向配置される一対の断
    面L型の部材片からなる断面U型のプレキャストコンク
    リート梁部材であって、前記各部材片が、少くとも当接
    部を含む底部内面に、梁の軸方向に連設する凹凸を備
    え、かつ前記当接部において、一方の部材片の前記凹凸
    の山が、当接する他方の部材片の凹凸の溝と対向するよ
    う前記凹凸を配置するとともに、前記当接部における前
    記山の端部からは梁のあばら筋を突出することを特徴と
    するプレキャストコンクリート梁部材。
JP1992006784U 1992-02-19 1992-02-19 プレキャストコンクリート梁部材 Expired - Lifetime JP2575887Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101404477B1 (ko) * 2012-06-05 2014-06-10 주식회사 홍지 종방향 분절형 거더
JP2021046707A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 大成建設株式会社 梁形成部材および鉄筋コンクリート梁部材

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